JP3161544U - 多目的シート - Google Patents

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青木 幸生
幸生 青木
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株式会社マルタカ・エンタープライズ
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Abstract

【課題】多目的シートの重量増を防止しつつ、その強度を確保する。【解決手段】長方形状としたシート本体1の四辺を表面側に折り込んで外縁部2とし、このシート本体1の裏面側に、一方の外縁部2aからこの一方の外縁部2aと対向する他方の外縁部2bに至る帯状の補強部材3を所定間隔で四本配設する。この補強部材3は前記裏面側の所定箇所に設けられているだけなので、その重量はそれほど増加しない。また、シート本体1に負荷された荷重の大部分がこの補強部材3に負荷され、シート本体1にはほとんどかからない。このため、急病人等を搬送する担架として使用した場合において、その体重によって搬送中にシート本体1が破れる等のトラブルが生じる恐れは低い。【選択図】図1

Description

この考案は、敷物、担架、日除け等の種々の用途に自在に適用できる多目的シートに関する。
アウトドア等の屋外活動の際に用いられる一般的な多目的シートとして、半畳から数畳程度の種々の大きさのものが市販されている。この多目的シートは、敷物として地面に敷いてその上で食事をする際や、木の枝等に引っ掛けて日除けや雨除けとして用いられる。
例えば、下記特許文献1には、シートの周囲に挿通孔を所定間隔で形成し、この挿通孔に挿通紐を通すことができるようにした多目的シート(多用途シート)が開示されている。このシート同士を前記挿通紐で互いに連結すると、シート同士の間に隙間を生じることなくその面積を自在に拡大することができ、使用人数の多い少ないに関わらず臨機応変に対応できる。また、前記挿通紐をどの挿通孔に通すかによって、そのシート形状を自在に変えることもでき、例えば、袋状の物入れ、横断幕、エプロン、簡易傘等とすることができる。
登録実用新案第3133123号公報
前記特許文献1に示す多目的シートは、その素材として、テント布や合成樹脂等が採用されるが(同文献の明細書段落0018を参照)、これらの素材は一般的に薄手なので軽量である反面、強度に乏しい。このため、雨除けとして用いた場合、シート上に溜まった雨水の重量で次第にこのシートがたわみ、雨宿りをしている使用者が、このシートが雨水の重みで落下するのではないかと不安を持つことが多い。また、屋外活動においては急病人や怪我人が発生することが多く、その場合、この急病人等を速やかに搬送する必要があるが、このシートの強度不足のため、大きな荷重がかかる担架として使用できない問題がある。
この強度不足はシート厚を大きくしたり、複数のシートを重ね合わせたりすることで解消し得るが、そうすることによりシート自体が重くなってしまい、屋外活動の際の持ち運びが不便になる問題がある。また、軽量薄手で高強度の素材を用いることで解消し得るが、そのような素材は一般的に高価であって、製品価格の面で不利となる可能性が高い。
そこで、この考案は、多目的シートの重量増を防止しつつ、その強度を確保することを課題とする。
上記の課題を解決するため、この考案は、シート本体の少なくとも一方の面に、このシート本体の一方の外縁部から、前記一方の外縁部と対向する他方の外縁部に至る補強部材を所定間隔で配設して多目的シートを構成した。
このように多目的シートを構成すると、薄手のシート素材を使用した場合であっても、負荷された荷重の大部分を補強部材が受け持ち、シート本体には大きな荷重が負荷されない。このため、その荷重によってシート本体が伸びたり破れたりするのを防止することができる。この補強部材全体をシート本体に接着、縫い付け等の方法で固定すると、補強部材とシート本体との間の相対滑りが生じない。このため、この補強部材が所定間隔に維持された状態となって、このシート本体の全面に亘って均一な補強効果を得ることができる。この補強部材の素材は特に限定されないが、収納時におけるシート本体の折り畳み性を考慮して、布地のように薄手のものを採用するのがより好ましい。また、この補強部材は、例えば敷物として使用した際に目立たないようにシート本体の裏面側に設けるのが好ましいが、表面側に設けてもよいし、よりシート本体の強度を高めるために表裏両方に設けてもよい。
前記補強部材は紐状等種々の形状から適宜採用し得るが、特に帯状の部材を用いる構成とするのがより好ましい。
このように帯状とすると、ある程度の面積(帯状部材の面積)で荷重を受け止めるため、例えば担架として使用した際に、搬送されている人の背中等に荷重(体重)が、この補強部材の箇所に集中して、痛みを感じるのを防止することができる。しかも、全体の重量をそれほど大きくすることなく、十分な補強効果を得ることができる。
また前記各構成においては、前記補強部材の端部に把持部を設けるのがより好ましい。
この把持部として、例えば環状部材や鉤状部材を採用することができる。このように把持部を設けると、多目的シートの持ち運びを容易に行い得る。また、複数の把持部に棒を通すことにより担架として搬送を容易に行うことができ、あるいは、紐を通して木の枝等に結びつけることにより日除けや雨除けとして用いることもできる。
また前記各構成においては、前記シート本体の前記外縁部に連結孔を形成し、この連結孔に連結部材を設けて、複数の前記シート本体を連結し得るようにするのがより好ましい。
このように自在に連結し得るようにすることにより、例えば、敷物として使用する際に、使用人数の多い少ないに対応して、多目的シートの連結数を自在に変えることができる。またシート本体同士が連結部材でしっかりと連結されているので、使用中に位置がずれて、シート同士の隙間からこのシート上に砂等が入り込んでくることが少ない。この連結に際しては、隣り合うシート本体の連結孔に連結紐を通し、それを結ぶようにする態様としてもよいし、一方の連結孔に凸状スナップ、他方の連結孔に凹状スナップをそれぞれ設けておき、この両スナップを留めるようにする態様としてもよい。その他にも、公知の連結機構を適宜採用し得る。
この考案によると、シート本体の少なくとも一方の面に補強部材を設け、荷重がこのシート本体だけでなく補強部材にも分散負荷されるようにした。このため、シート本体の軽量化を図りつつその強度を確保することができ、アウトドア等の屋外活動で使用する際の利便性が大幅に向上する。
この考案に係る多目的シートの一実施形態を示す斜視図であって、(a)は表面側、(b)は裏面側 図1に示す多目的シートの要部斜視図 図1に示す多目的シートを連結した状態を示す斜視図 図1に示す多目的シートを担架として用いた状態を示す斜視図 図1に示す多目的シートを日除け又は雨除けとして用いた状態を示す斜視図
この考案に係る多目的シートの一実施形態を図1及び2に示す。この多目的シートは、約1畳(86cm×180cm)の大きさの長方形状としたシート本体1の四辺を表面側に折り込んで外縁部2とし、このシート本体1の裏面側に、一方の外縁部2aからこの一方の外縁部2aと対向する他方の外縁部2bに至る帯状の補強部材3を所定間隔で四本配設したものである。この補強部材3はその全長に亘って、前記裏面側に固定されている。さらに各補強部材3の両端には、シート本体1から突出して環状の把持部4が形成されている。
このシート本体1の素材は、綿50%及びビニロン50%からなり、その表面には防水加工(撥水加工)が施されている。また、この補強部材3は幅が約5cmの帯状をしており、その厚さはシート本体1よりも若干厚手である。このため、この補強部材3の強度はシート本体1の強度よりも高く、このシート本体1に過大な荷重が負荷されて伸びたり破れたりするのを防止することができる。
また、外縁部2には所定間隔で連結孔5が形成されている。例えば、この多目的シートを敷物として使用する場合において、使用人数が多い時は図3に示すように、複数枚の多目的シートを横に並べるとともに、各シート本体1の連結孔5に連結紐6を通し互いに連結する。このように連結することにより、使用中に隣り合う多目的シートが相対的にずれることがないので、シート同士の間の隙間から、砂等がこのシート上に入り込むことが少ない。
また、図4に示すようにシート本体1の両外縁部2、2から突出する把持部4にそれぞれ棒Bを通すことにより、急病人や怪我人を搬送する担架として用いることができる。この搬送の際、急病人等の体重の大部分が補強部材3にかかり、シート本体1にはほとんどかからないため、搬送中にシート本体1が破れる等のトラブルが生じる恐れは低い。
さらに、図5に示すように把持部4又は連結孔5にロープRを通し、このロープRを木の枝T等に引っ掛けることで、日除け又は雨除けとして用いることもできる。特に雨除けとして用いる場合、補強部材3によってシート本体1の張力が維持された状態が保たれるため、このシート本体にたわみが生じにくい。このため、シート本体1上に雨水が溜まりにくく、雨水の重みでこの多目的シートが落下するのを防止することができる。
上記各実施形態はあくまでも一例であって、多目的シート(シート本体1)の大きさ、形状及び素材、補強部材3の形状、数及び配置等については、主たる用途等(特に、シート本体1に負荷される荷重の大きさ)を考慮して適宜変更し得ることは言うまでもない。
1 シート本体
2 外縁部
2a 一方の外縁部
2b 他方の外縁部
3 補強部材
4 把持部
5 連結孔
6 連結紐(連結部材)

Claims (4)

  1. シート本体(1)の少なくとも一方の面に、このシート本体(1)の一方の外縁部(2a)から、前記一方の外縁部(2a)と対向する他方の外縁部(2b)に至る補強部材(3)を所定間隔で配設した多目的シート。
  2. 前記補強部材(3)を帯状の部材とした請求項1に記載の多目的シート。
  3. 前記補強部材(3)の端部に把持部(4)を設けた請求項1又は2に記載の多目的シート。
  4. 前記シート本体(1)の前記外縁部(2)に連結孔(5)を形成し、この連結孔(5)に連結部材(6)を設けて、複数の前記シート本体(1)を連結し得るようにした請求項1乃至3のいずれか一つに記載の多目的シート。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20200000772U (ko) * 2018-10-08 2020-04-17 김갑수 식별력이 향상된 다용도 해먹

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