JP3161437U - ギプス用孔開け具 - Google Patents

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武志 高沢
武志 高沢
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株式会社T・M・C
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Abstract

【課題】ギプスに容易且つ安全に孔を開けることのできるギプス用孔開け具を提供する。【解決手段】ギプスの周囲に配置されるフレーム1と、フレーム1の内側に設けた回転刃2と、フレーム1の内側の回転刃2と対向する位置に設けたギプス受け部3と、回転刃2を回転するためのハンドル4とを備え、回転刃2はギプス受け部3に対して進退自在に設けてあり、回転刃2とギプス受け部3とでギプスを挟みながら、ハンドル4を操作して回転刃2を回転させることでギプスに孔を開ける。【選択図】図1

Description

本考案は、ギプスに孔を開けるギプス用孔開け具に関する。
骨折等のケガをするとギプスで患部を長期間固定しなければならないが、ギプスは通気性が乏しいためギプス内が蒸れやすく、特に汗をかきやすい夏場は皮膚がかゆくなったり汗臭くなったりと、大変に苦痛である。
特許文献1には、ギプスカッターの先に小円筒形のカッターの刃を装着し、その刃でギプスに通気孔を開けることで、ギプス固定の苦痛を和らげることが記載されている。しかし、電動工具の先に取付けたカッターの刃をギプスに押し付けて孔を開けることは、患者に恐怖感を与える上、皮膚を傷付けるおそれもある。近年、石膏のギプスに代わりプラスチックギプスが用いられるようになっており、プラスチックギプスは表面が硬く滑りやすいため、上述のような工具では上手に孔を開けるのは容易ではない。また、ギプスの周囲に多方向から孔を開けるのも容易ではない。
特開2003−275248号公報
本考案は以上に述べた実情に鑑み、ギプスに容易に且つ安全に孔を開けることのできるギプス用孔開け具の提供を目的とする。
上記の課題を達成するために請求項1記載の考案によるギプス用孔開け具は、ギプスの周囲に配置されるフレームと、フレームの内側に設けた回転刃と、フレームの内側の回転刃と対向する位置に設けたギプス受け部と、回転刃を回転するためのハンドルとを備え、回転刃はギプス受け部に対して進退自在に設けてあり、回転刃とギプス受け部とでギプスを挟みながら、ハンドルを操作して回転刃を回転させることでギプスに孔を開けることを特徴とする。
請求項2記載の考案によるギプス用孔開け具は、請求項1記載の発明の構成に加え、回転刃とハンドル間にネジ軸を有し、ネジ軸がフレームに螺合していることを特徴とする。
請求項1記載の考案によるギプス用孔開け具は、回転刃とギプス受け部とでギプスを挟みながら回転刃を回転させてギプスに孔を開けるので、滑りやすく硬いプラスチックギプスでも容易に孔が開けられ、またハンドルを手で操作して孔を開けるので患者に恐怖感を与えず、尚且つ孔開け時の抵抗が手に感じられるので、皮膚を傷つけるおそれも低い。さらに、ギプスの周囲どの方向からでも容易に孔を開けられる。患者が自分でギプスに孔を開けることも可能である。
請求項2記載の考案によるギプス用孔開け具は、回転刃とハンドル間にネジ軸を有し、ネジ軸がフレームに螺合していることで、ハンドルを回すだけで回転刃が回転しながらギプスに切り込むので、ギプスへの孔開けがより一層容易になる。
本考案のギプス用孔開け具の一実施形態を示す正面図である。 本考案のギプス用孔開け具の使用状態を示す斜視図である。 本考案のギプス用孔開け具を用いてギプスに孔を開けた状態を示す正面図である。
以下、本考案の実施の形態を図面に基づいて説明する。本考案のギプス用孔開け具は、図1に示すように、略コ字形のフレーム1の一端部にネジ軸5が螺合しており、ネジ軸5の下端部に回転刃2が、上端部にハンドル4がそれぞれ設けてある。回転刃2は、直径が10〜25mmの円筒径で、端面に鋸刃状の刃7が形成してある。フレーム1の他端部には、ギプス受け部3が設けてある。回転刃2とギプス受け部3とは対向している。
本孔開け具は、図2に示すように、ギプス6の周囲にフレーム1を配置し、回転刃2とギプス受け部3とでギプス6を挟み、ハンドル4を手で操作して時計回りに回転させる。すると、回転刃2は回転しながらギプス6に切り込み、ギプス6に簡単に孔を開けることができる。こうして、図3に示すようにギプス6に多数の孔8を開けることで、通気性が良くなるので、ギプス固定の苦痛を大いに和らげることができる。また、ギプス6に開けた孔8を通じて、患部に薬を投与したりすることもできる。
このように本孔開け具は、回転刃2とギプス受け部3とでギプス6を挟みながら回転刃2を回転させてギプス6に孔8を開けるので、滑りやすく硬いプラスチックギプスでも容易に孔が開けられ、またハンドル4を手で操作して孔を開けるので患者に恐怖感を与えず、尚且つ孔開け時の抵抗が手に感じられるので、皮膚を傷つけるおそれも低い。さらに、ギプス6の周囲どの方向からでも容易に孔8を開けられる。患者が自分でギプス6に孔8を開けることも可能である。さらに、回転刃2とハンドル4間にネジ軸5を有し、ネジ軸5がフレーム1に螺合していることで、ハンドル4を回すだけで回転刃2が回転しながらギプス6に切り込むので、ギプス6への孔開けがより一層容易になる。
本考案は、以上に述べた実施形態に限定されない。回転刃とハンドル間の軸の周囲にネジが形成されていないものであってもよい。回転刃を着脱自在とし、直径の異なる複数の回転刃を適宜取付けることで、ギプスに大きさの異なる孔を開けることもできる。フレームは、枠状であってもよい。
1 フレーム
2 回転刃
3 ギプス受け部
4 ハンドル
5 ネジ軸
6 ギプス
7 刃
8 孔

Claims (2)

  1. ギプスの周囲に配置されるフレームと、フレームの内側に設けた回転刃と、フレームの内側の回転刃と対向する位置に設けたギプス受け部と、回転刃を回転するためのハンドルとを備え、回転刃はギプス受け部に対して進退自在に設けてあり、回転刃とギプス受け部とでギプスを挟みながら、ハンドルを操作して回転刃を回転させることでギプスに孔を開けることを特徴とするギプス用孔開け具。
  2. 回転刃とハンドル間にネジ軸を有し、ネジ軸がフレームに螺合していることを特徴とする請求項1記載のギプス用孔開け具。
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