JP3159859U - 繊維製品の折り目固定器 - Google Patents

繊維製品の折り目固定器 Download PDF

Info

Publication number
JP3159859U
JP3159859U JP2010001803U JP2010001803U JP3159859U JP 3159859 U JP3159859 U JP 3159859U JP 2010001803 U JP2010001803 U JP 2010001803U JP 2010001803 U JP2010001803 U JP 2010001803U JP 3159859 U JP3159859 U JP 3159859U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
textile product
upper lid
fixing device
water vapor
main body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2010001803U
Other languages
English (en)
Inventor
良久 塩谷
良久 塩谷
雅樹 塩谷
雅樹 塩谷
Original Assignee
エンヤ繊維株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by エンヤ繊維株式会社 filed Critical エンヤ繊維株式会社
Priority to JP2010001803U priority Critical patent/JP3159859U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3159859U publication Critical patent/JP3159859U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Treatment Of Fiber Materials (AREA)

Abstract

【課題】ヒートセット時に下部本体上に積み重ねた繊維製品に対して万遍なく蒸気を浸透させるとともに、発生する結露水の問題解決を図ることにより、品質及び生産効率が向上した使い勝手の良い折り目固定器を提供する。【解決手段】繊維製品を天板2a表面に載置した状態でこの繊維製品に対して、水蒸気を水蒸気噴出孔2bから噴出させる下部本体2と、繊維製品の幅方向位置を規制する位置規制バー5と、繊維製品の上から所定の圧力で熱プレスする上蓋4とを備えた繊維製品の折り目固定器1であり、位置規制バー5と、繊維製品との間に水蒸気の通路を確保する位置規制ガイドを位置規制バー5に対して着脱可能に設ける。【選択図】図1

Description

本考案は、例えばズボン等の繊維製品の折り目を強固に固定する繊維製品の折り目固定器に関する。
従来より、例えば背広、ズボン、スカート等の繊維製品は、その縫製工程が終わった後にその縫製品本来の形体を維持し、その折り目が以後の着用においてもできるだけ崩れないようにするために、種々の形体維持加工が成されているが(例えば特許文献1)、その他にいわゆる「オールセット(ALL SET)加工」といわれる加工法がある。
この加工法は、薬品は一切使用せず、縫製品に強固な形体固定及び折り目を付けるために、縫製品に対して一定の圧力を加えつつ、水蒸気や電熱等を熱源とするヒートセットを施すもので、特にウール製品に強固な折り目が付けられる利点がある。また、シロセット加工のように薬品を使用すると縮んでしまう素材でも、オールセット加工は圧力を掛けてプレスするので縮まない加工をすることができる。
このようなオールセット加工を施す従来の加工機としては、縫製品が例えばズボン、スカート等のように形体変化が少なく、その折り目位置が比較的一定しているものに対しては図8に見られるような業務用の折り目固定器50を使用していた。
この折り目固定器50は、多数の水蒸気の噴出孔51を有する下部本体52の表面52a上に、二点鎖線で示すズボンZをその小股を揃えて6〜8枚積み重ね、その上から内部に電気ヒータが内蔵された上板53を所定の圧力でプレスしつつ、噴出孔51から水蒸気をズボンZに噴出させることにより、当該折り目部分の内部応力を一旦ほぐしてから、当初の折り目の再固定を行なうものである。
この場合、水蒸気の噴出孔51は、下部本体52上に積み重ねられた複数枚のズボンZの中へ水蒸気が万遍なく浸透するように、ズボンZの両側であって、その長手方向に所定間隔で複数個が設けられている。
しかしながら、この従来の折り目固定器50は、以下に述べる使用上の不都合があった。
1.下部本体52の52a上に何枚ものズボンZをその小股を揃えつつ積み重ねるときに、作業者の不慣れによりどうしてもその裾幅方向(図のY方向)の位置が不揃いになる。
これが原因で下部本体52の蒸気噴出孔51が、積み重ねられたズボンZによってその蒸気噴出孔51が塞がれてしまうため、下部本体52から噴出した水蒸気がズボンZの全体に行き渡らず、効果的なヒートセットができないこと。
2.ヒートセット中に上板53の裏面に発生した結露水が落下し、下部本体52の電気回路の短絡を招く問題があること。
3.ヒートセットを終えて上板53を開いた瞬間、上板53の裏面に結露していた水が一斉に流下するため、下部本体52の表面を濡らすこと。
これらの問題は、いずれもヒートセット中に使用する水蒸気と、その結露水に絡む水問題であり、上記特許文献1の加工機においても生じている問題である。
仮にこの水問題が解決できれば、これに伴う品質向上、コストダウン、納期管理、人件費の節約等の多くの効果が波及的に期待できることになる。
特開2002−166098号公報(図2)
そこで、本考案は、上記従来技術の不都合を解消せんとするものであり、ヒートセット時に下部本体上に積み重ねられた繊維製品の全体に対して、万遍なく水蒸気を浸透させるとともに、発生する結露水の水問題解決を図ることにより、折り目品質及び繊維製品の生産効率が向上した使い勝手の良い折り目固定器を提供することを目的とする。
上記課題を達成するため、本考案に係る繊維製品の折り目固定器は、繊維製品を表面に載置した状態で該繊維製品に対して水蒸気を噴出させる下部本体と、該下部本体上に固定され、前記繊維製品の位置を規制する位置規制バーと、前記繊維製品の上から所定の圧力で熱プレスする上蓋とを備えた繊維製品の折り目固定器であって、前記繊維製品の位置規制バーの前記繊維製品側に着脱可能に設けられ、該位置規制バーと前記繊維製品との間に前記水蒸気の通路を確保する位置規制ガイドを設けたことを特徴とする。
この場合、前記下部本体上には、布カバー付き熱伝導プレート、繊維製品、スポンジシートを1セットとする複数セットを積み上げるようにしても良い。
また、前記上蓋の裏面であって、少なくとも下部本体の側縁には、前記上蓋の裏面に発生した結露水を上蓋外の系外に導く結露水の集水樋を設けても良い。
更に、前記下部本体に対して上蓋を開閉可能に連結するヒンジの固定孔は、前記下部本体と上蓋間の距離を調節可能にすべく、ヒンジの枢支軸に対して直交する方向に複数個を形成しても良い。
請求項1に係る繊維製品の折り目固定器によれば、繊維製品の位置規制バーを下部本体上に着脱可能に設け、前記位置規制バーと前記繊維製品との間に水蒸気の通路を確保する位置規制ガイドを設けたので、前記繊維製品への蒸気通路が確保でき、ヒートセット時に下部本体上に積み重ねた繊維製品に対して万遍なく蒸気を浸透させることができる。
したがって、繊維製品に対して経時変化の少ない形体維持と、強固な折り目を付けることができる。
請求項2に係る繊維製品の折り目固定器によれば、繊維製品の内部にスポンジシートを介設し、さらに繊維製品の上下を布カバー付き熱伝導プレートで挟持するようにし、これらを1セットとして天板上に積み上げたので、水蒸気を繊維製品の全体に浸透させることができ、品質の良い強固な折り目を付けることができる。
請求項3に係る繊維製品の折り目固定器によれば、上蓋の裏面であって、少なくとも下部本体の側縁に、上蓋の裏面に発生した結露水を上蓋外の系外に導く結露水の集水樋を設けたので、下部本体周辺に発生する結露水を容易にリサイクル可能となった。
したがって、本考案に係る繊維製品の折り目固定器は、折り目品質及び折り目固定の作業効率が向上した使い勝手の良い折り目固定器が得られる。
請求項4に係る繊維製品の折り目固定器によれば、天板上に複数枚の繊維製品を積み重ねても上蓋を下部本体に対して隙間なく閉じることができる。
以下、本考案の実施形態を図面に基づいて説明する。
実施形態1
図1は、本考案に係る繊維製品の折り目固定器を紳士用ズボン専用の折り目固定器とした例の全体斜視図である。
図において、本考案に係る繊維製品の折り目固定器1は、下部本体2と、この下部本体2に二個のヒンジ3で開閉可能に連結されている上蓋4とが基本構成である。
下部本体2は、その天板2aの表面に例えばズボン、スカート等の繊維製品を載置した状態(図7参照)で周辺の蒸気噴出孔2bから蒸気を噴出させるもので、その全体形状は横長の箱状をしており、内部は空洞で給水口2cから給水し、図示しない電気ヒータで加熱して水蒸気が発生できるようになっている。
下部本体2の上下寸法は、後述する図7に示すように、紳士用ズボンZが余裕を持って載置できる広さであり、左右の寸法は、特に限定するものではないが紳士用ズボンZの裾部Z1と腰部Z2とが僅かに食み出す程度の長さである。
また、下部本体2の厚さは、150mm〜200mm程度である。
この下部本体2の材質は、錆びが発生せず、汚れがズボンZに付着しないようにするため、全体がステンレス製のプレートで形成されている。
図1に戻り、天板2aの表面には、紳士用ズボン(不図示)の両側であって、その長手方向に沿うように、2本の位置規制バー5がズボンの裾部Z1(図7参照)に行くにしたがってテーパー状に狭くなるようにビス5aで着脱自在に固定されている。
この位置規制バー5は、詳細は後述するが紳士用ズボンZの小股に図5(b)に図示したスポンジシートを挟み込み、さらにそのズボンZの上下から図5(a)に図示した布カバー付き熱伝導プレート7で挟み、こられを1セットとして天板2aの表面に載置したときのステンレス板7aの耳部7b(図5(a)参照)を位置規制することにより、天板2a上での位置決めをするものである。
この位置規制バー5の横断面形状は、図の如き正方形の他、長方形、円形等如何なる形状のものであってもよい。
位置規制バー5の天板2aからの高さは、上記1セットからなるズボンZを6〜8セット程度、天板2a上に積み上げ、上蓋4でプレスして圧縮したときの天板2aと上蓋4間の高さよりも低い高さであればよい。
熱伝導プレート7aの材質は、天板2aと同様、錆びが発生せず、汚れ等がズボンZに付着しないようにステンレス又はアルミニューム製のものが好ましい。
なお、位置規制バー5の右端は、上蓋4を下部本体2上に閉じた時に図2で後述する結露水集水樋6cと干渉しないように短くなっており、同様に位置規制バー5の左端もズボンZの腰部Z2には原則として折り目を加える必要がないのと、図5で後述する布カバー付き熱伝導プレート7、スポンジシート8の腰部8a及びズボンZの腰部Z2が食み出せる長さL分だけ短くなっている。
したがって、同様理由から上蓋4の左端も下部本体2の左端よりも当該食み出し長さL分だけ短くなっている。
蒸気噴出孔2bは、それぞれの位置規制バー5の内側(ズボンZ側)に、内径10〜20mmのものがピッチ20mm程度で三列の千鳥状配列で設けられている。
また、下部本体2の右側面には、給水口2cと、図示しない液面計とが設けられており、適宜作業者が下部本体2内に給水できるようになっている。
更に、下部本体2の前面の見易い位置には、左から順にヒータの電流計9、電源灯10、スイッチ11、スチーム本体ヒータのパイロットランプ12、スチームオフボタン(20分後)13、本体ヒータのタイマー14、クールダウンタイマー(30分後)15、上蓋4のヒータのパイロットランプ16、本体ヒータのサーモスタット17が配列されている。
これらの電気機器類は、作業者がスイッチ11を入れて予熱作業を開始後、予め設定した任意の時間後に下部本体2から約100℃の水蒸気が前述した水蒸気噴出孔2bから噴出できるようになっている。
上記電気機器類が位置する側とは反対側の下部本体2の側面には、図3(a)に示すヒンジ3が二個、下孔3aに挿通したビス(不図示)で固定されており、このヒンジ3の上孔3bは、下部本体2と上蓋4間の距離を調節可能にすべく、ヒンジ3の枢支軸3cに対して直交する方向にピッチPで3段に穿設されている。
一方、上記電気機器類が位置する側の下部本体2の前面には、図3(b)に示すクランプ18が上記ヒンジ3と同一間隔で二個、下孔3aに挿通したビス(不図示)で高さ調節板19を介して固定されている。この高さ調節板19の下孔3aも、下部本体2と上蓋4間の距離を調節可能にすべく、ヒンジ3の上孔3bのピッチPと同一ピッチPで3段に穿設されている。
したがって、上蓋4は、ヒンジ3の3段の上孔3bと、高さ調節板19の3段の下孔3aのうち、適当な孔を選んで固定することにより、下部本体2の天板2aからの高さがこの3段の孔の高さ範囲内(2P)で調節できるようになっている。もし、上蓋4の高さをさらに高くする必要があれば、ヒンジ3の上孔3bと高さ調節板19の下孔3aの段数を増やせばよく、上蓋4は下部本体2の天板2aから所望の高さを維持した状態で下部本体2に開閉可能に掛け留めができる。
上蓋4の外形形状も薄い箱状のものである。その外寸のうち上下方向は、下部本体2と同一寸法であるが、左右方向の長さは下部本体2と前述した寸法Lだけ短くなっている。
上蓋4の材質も同様にステンレス製であり、内部には図示しない電気ヒータが内蔵されており、サーモスタット4b(図7参照)により、上蓋4の裏面の表面温度が100℃〜200℃の範囲内の所望温度に設定できるようになっている。
なお、上蓋4の前面中間位置には、ハンドル4aが固定されており、その下部本体2側には作業者がハンドルを握ったときに下部本体2から立ち上る水蒸気で火傷をしないように、火傷防止プレート4bが固定されている。図1以外の図においてはこの火傷防止プレート4bの図示は省略している。
図2に示すように、上蓋4の裏面には、ヒートセット中に結露した水蒸気を回収するための結露水集水樋6が設けられている。
図2において、図2(a)は、上蓋の裏面図、図2(b)は、図2(a)中の結露水集水樋6のA−A断面図、図2(c)は、図2(a)中の結露水集水樋6のB−B断面図である。
図2(a)に示すように、結露水集水樋6は、ヒンジ側集水樋6aと、ハンドル側集水樋6bと、裾先側集水樋6cの3本の集水樋6から構成されるもので、いずれも薄い細長状のステンレス板又はアルミニューム板の先端を半円形に曲げ、その基端部を上蓋4の裏面の稜線に沿って結露水が漏れないように全周溶接またはロウ付けしたものである。
このうち、ヒンジ側集水樋6aの右端部には、小径の排水パイプ6dに耐熱チューブ6eが接続され、その端部は前述した給水口2cに差し込まれている。
また、ヒンジ側結露水集水樋6aと、ハンドル側結露水集水樋6bとは、それぞれの集水樋部分に集水された結露水Dが上記排水パイプ6dにまで自然流下できるように傾斜している。
このように本実施形態では、3本の結露水Dの集水樋6a〜6cを設けたが、少なくともヒンジ側集水樋6aがあれば集水樋としての機能を発揮することができる。
よって、ヒートセット中に上蓋4の裏面であって、ズボンZの周辺に結露水Dが発生しても、また、下部本体2の水蒸気噴出孔2bから漏れ出た水蒸気が上蓋4の裏面上で結露しても、全ての結露水Dが上記3本の集水樋6a〜6cのうちのいずれかを経由して耐熱チューブ6eにまで漏れることなく流下し、最終的には給水口2cに回収することができ、再び蒸気発生用の給水としてリサイクルすることができる。
次に、図4〜図7に基づいて、本考案の折り目固定器の使用方法を説明する。
まず、これから天板2a上に積み重ねるズボンZの枚数によっては下部本体2と上蓋4間の距離が大きくなるから、図3で前述したようにヒンジ3の上孔3b及びクランプ18の下孔3aの固定位置を調節する。
また、折り目固定作業前の準備として、作業者は、給水口2cに水を注入した後、下部本体2のヒーター温度を100℃以上に設定しておくことにより、水蒸気噴出孔2bから水蒸気が噴出可能な状態にしておくとともに、上蓋4裏面の温度も125℃程度に設定しておく。
以上の準備が終わったら、図5(a)の布カバー付き熱伝導プレート7と、図4(b)のスポンジシート8とを、折り目固定すべきズボンZを枚数分準備する。
ここで、布カバー付き熱伝導プレート7を用いるのは、天板2a上にズボンZを積み重ねる際に、そのズボンZとズボンZとの間にこの布カバー付き熱伝導プレート7を挟み込むことにより、ステンレスプレート7aの良好な熱伝導性を利用してズボンZ間に万遍なく、約100℃弱程度の熱が行き渡るようにすることにある。
また、スポンジシート8を用いるのは、天板2a上に一枚のズボンの股の間にスポンジシート8を予め差し込んでから積み重ねることにより、前述の水蒸気噴出孔2bから噴出した水蒸気をこのスポンジシート8からズボン内に万遍なく浸透させることにある。
したがって、布カバー付き熱伝導プレート7及びスポンジシート8は、いずれもその外形形状は紳士用ズボンZの外形寸法よりもやや大きな形状をしており、布カバー付き熱伝導プレート7の全体厚みは、0.5〜2mm程度、スポンジシート8の厚みは、5〜10mm程度である。
なお、布カバー付き熱伝導プレート7の頭部には、耳部7bが外側方向に突出しており、前述の位置規制バー5との間で水蒸気噴出孔2bが塞がらないようにしている。
以上の諸準備が完了したら作業者は、まず最初に天板2a上に前述の布カバー付き熱伝導プレート7を載置する。
次に、折り目セットすべき紳士用ズボンZを布カバー付き熱伝導プレート7の上から、図7に示すように、ズボンの裾先Z1が右側になるように載置する。
このとき、ズボンの腰部Z2が動かないように、腰部Z2をクランプSで固定しつつ、ズボンの裾先Z1方向に図示しない文鎮形重りを滑らして皺を伸ばすようにする。以上の操作はズボンZの片足ごとに行なう。
次に、ズボンZの小股間にスポンジシート8を万遍なく広げる。このときも同様に、スポンジシート8が動かないように、その左側をクランプSで固定しつつ(図4参照)、右側方向に文鎮形重りを滑らして皺を伸ばす。
次に、ズボンZの上に再び布カバー付き熱伝導プレート7を重ね、その上に次の紳士用ズボンZを載置する。
以下、同様に「布カバー付き熱伝導プレート7」→「ズボンZの右足」→「スポンジシート8の差し入れ」→「ズボンZの左足」の順序を1セットとして繰り返し、図示しない文鎮形重りで皺を伸ばしつつ天板2a上に紳士用ズボンZを6〜8枚程度(6〜8セット)積み重ねる。
このようにして、ヒートセットすべき全ての紳士用ズボンZがおおよそ天板2a上に載置できたら、今度は、図6に示す位置規制ガイド20により、ズボンZをその幅方向(図1のY方向)において正確に位置決めする。
図6(a)の斜視図に示すように、本実施形態の位置規制ガイド20は、その幅方向(図1のY方向)の寸法が、水蒸気噴出孔2bの配置幅よりも若干広く形成された横断面が「口」字状のステンレス製金具である。
正面には、長孔20cが縦に3列設けられており、それぞれの長孔20cの中心位置における延長線上の対向壁面には、止めねじ20eの貫通孔20dが設けられている。
また、位置規制バー5のズボンZ側壁面には、上記止めねじ20e固定用の雌ねじ孔5aが長孔20cの配列ピッチと同一ピッチで一列状に複数個設けられている。
止めねじ20eを位置規制バー5の雌ねじ孔5aねじ込むには、図6(b)に示すように、長孔20cから図示しないドライバの先を差し込んでビス20eのねじ先を貫通孔20dから挿通させ、雌ねじ孔5aにねじ込む。
この位置規制ガイド20によって常に水蒸気噴出孔2bの通過路が確保できるので、この状態で所定時間、水蒸気噴出孔2bから水蒸気を噴出させると、水蒸気がズボンZの長手方向にむらなく供給することができ、次にスポンジート8経て水蒸気を万遍なく各ズボンZの内部にまで浸透させることができる。
一方、布カバー付き熱伝導プレート7は、水蒸気及び上蓋4裏面からの熱を速やかにズボンZの平面内方向に伝熱する。
以上より、本考案の折り目固定器は、以下の優れた効果を奏することができる。
1.下部本体2の天板2a上の位置規制バー5と、ヒートセットすべきズボンZとの間に、位置規制ガイド20を介設したので、常に位置規制バー5とズボンZとの間に水蒸気噴出孔2bから出た水蒸気の通過路を確保することができる。
また、布カバー付き熱伝導プレート7は、その優れた熱伝導性により速やかにズボンZの平面内を万遍なく加熱することができる。
したがって、ヒートセット時にこの水蒸気通過路から下部本体2上に積み重ねた繊維製品に対して万遍なく高温の蒸気を浸透させることができるので、折り目が強固に固定された品質の良い繊維製品が得られる。
2.上蓋4の裏面であって、上蓋4の少なくとも下部本体2の側縁に、上蓋4の裏面に発生した結露水Dを速やかに下部本体内に回収してリサイクルさせる結露水の集水樋を設けたので、従来の結露水の水問題を解決するとことができる。
したがって、より一層優れた折り目を有する繊維製品が得られ、生産効率が向上した使い勝手の良い折り目固定器が得られる。
以上のとおり、本考案に係る繊維製品の折り目固定器は、前述した実施形態のものに限定されないことは勿論であり、実用新案登録請求の範囲に記載された範囲で種々の変形、組み合わせが可能であり、これらの変形、組み合わせ例も本考案の範囲に含まれる。
本考案に係る繊維製品の折り目固定器の全体斜視図である。 図1の折り目固定器に取り付けられている結露水集水樋6の全体図で、このうち図2(a)は、その正面図、図2(b)は、図2(a)の結露水集水樋6のA−A断面図、図2(c)は、図2(a)の結露水集水樋6のB−B断面図である。 図1の折り目固定器のヒンジ3とクランプ18の全体斜視図で、このうち図3(a)は、ヒン3の全体斜視図、図3(b)は、クランプ18の全体斜視図である。 図1の折り目固定器の使用状態を示す斜視図である。 図1の折り目固定器を紳士用ズボンZの折り目固定器として使用する場合の備品図であり、このうち図5(a)は、布カバー付き熱伝導プレート7の斜視図、図5(b)は、スポンジシート8の斜視図である。 図1の折り目固定器を紳士用ズボンZの折り目固定器として使用するときの備品図であり、このうち図6(a)は、位置規制ガイド20の斜視図、図6(b)は、位置規制ガイド20取付後の平面図、図6(c)は、図6(b)の位置規制ガイド20取付時のC−C断面図である。 図1の折り目固定器の使用時の全体斜視図である。 従来の折り目固定器の斜視図である。
1 折り目固定器(本発明)
2 下部本体
2a 天板
2b 蒸気噴出孔
2c 給水口
3 ヒンジ
4 上蓋
5 位置規制バー
6 結露水集水樋
6a ヒンジ側集水樋
6b ハンドル側集水樋
6c 裾先側集水樋
7 布カバー付き熱伝導プレート
8 スポンジシート
18 クランプ
20 位置規制ガイド
S クランプ
Z ズボン
Z1 ズボンの裾先
Z2 ズボンの腰部

Claims (4)

  1. 繊維製品を表面に載置した状態で該繊維製品に対して水蒸気を噴出させる下部本体と、該下部本体上に固定され、前記繊維製品の位置を規制する位置規制バーと、前記繊維製品の上から所定の圧力で熱プレスする上蓋とを備えた繊維製品の折り目固定器であって、
    前記繊維製品の位置規制バーの前記繊維製品側に着脱可能に設けられ、該位置規制バーと前記繊維製品との間に前記水蒸気の通路を確保する位置規制ガイドを設けたことを特徴とする繊維製品の折り目固定器。
  2. 前記下部本体上には、布カバー付き熱伝導プレート、繊維製品、スポンジシートの順を1セットとする複数セットが積み上げられることを特徴とする請求項1に記載の繊維製品の折り目固定器。
  3. 前記上蓋の裏面であって、少なくとも下部本体の側縁には、前記上蓋の裏面に発生した結露水を上蓋外の系外に導く結露水の集水樋が設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の繊維製品の折り目固定器。
  4. 前記下部本体に対して上蓋を開閉可能に連結するヒンジの固定孔は、前記下部本体と上蓋間の距離を調節可能にすべく、ヒンジの枢支軸に対して直交する方向に複数個が形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の繊維製品の折り目固定器。
JP2010001803U 2010-03-19 2010-03-19 繊維製品の折り目固定器 Expired - Fee Related JP3159859U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010001803U JP3159859U (ja) 2010-03-19 2010-03-19 繊維製品の折り目固定器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010001803U JP3159859U (ja) 2010-03-19 2010-03-19 繊維製品の折り目固定器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3159859U true JP3159859U (ja) 2010-06-03

Family

ID=54863094

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010001803U Expired - Fee Related JP3159859U (ja) 2010-03-19 2010-03-19 繊維製品の折り目固定器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3159859U (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4892097B1 (ja) * 2010-12-10 2012-03-07 エンヤ繊維株式会社 繊維製品の折り目固定器
KR101913752B1 (ko) 2017-12-14 2018-11-02 대한민국 잠재 충격흔 현출용 가열장치

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4892097B1 (ja) * 2010-12-10 2012-03-07 エンヤ繊維株式会社 繊維製品の折り目固定器
KR101913752B1 (ko) 2017-12-14 2018-11-02 대한민국 잠재 충격흔 현출용 가열장치

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN106103835B (zh) 具有可折叠板的衣物处理设备
CN202380310U (zh) 用于蒸汽挂烫机的蒸汽烫头
CN202830586U (zh) 一种用于挂烫机的烫夹及挂烫机
US20100199528A1 (en) Clothes steam ironing apparatus
CN103173972B (zh) 一种蒸汽烫衣机
CN210594505U (zh) 一种布料激光切割机的送料装置
JP3159859U (ja) 繊維製品の折り目固定器
CN107904904A (zh) 一种纺织面料熨烫设备
CN207047570U (zh) 一种服装烫熨台
CN205603877U (zh) 一种丝织熨烫设备
CN107489010B (zh) 便携式熨烫机
CN202482675U (zh) 带加热装置的熨衣烫头
DE102020209449A1 (de) Kleidungsglättungsvorrichtung vom Dampftyp
CN209162470U (zh) 一种折边熨烫机
CN110158295A (zh) 一种具有裤形整理功能的衣物护理机
IT201800020896A1 (it) Macchina da stiro
CN207878139U (zh) 一种带有双层底板的挂烫机
CN204138976U (zh) 熨烫头和挂烫机
CN104213388B (zh) 熨烫头和挂烫机
CN202401299U (zh) 一种可变换的器具
CN208486107U (zh) 一种熨衣装置
JP4892097B1 (ja) 繊維製品の折り目固定器
CN207919200U (zh) 一种烫台
CN206941261U (zh) 一种方便安全的熨斗架
CN205934523U (zh) 一种性能稳定的衣服布料熨烫机

Legal Events

Date Code Title Description
R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130512

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130512

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140512

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees