JP3158451U - Kick pedal and saddle riding type vehicle equipped with the same - Google Patents
Kick pedal and saddle riding type vehicle equipped with the same Download PDFInfo
- Publication number
- JP3158451U JP3158451U JP2010000236U JP2010000236U JP3158451U JP 3158451 U JP3158451 U JP 3158451U JP 2010000236 U JP2010000236 U JP 2010000236U JP 2010000236 U JP2010000236 U JP 2010000236U JP 3158451 U JP3158451 U JP 3158451U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- kick
- boss
- straight line
- boss portion
- slit
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Images
Landscapes
- Mechanical Operated Clutches (AREA)
Abstract
【課題】複雑かつ精密な加工を伴わなくても、キック駆動軸と比較的均一にスプライン結合させることのできるキックペダルを提供する。【解決手段】キックペダルは、キックスタータシャフトと、キックスタータシャフトを支持するシャフト支持部17と、キック駆動軸13と結合されるボス部12cとを備えている。ボス部12cの内周面の少なくとも一部には、キック駆動軸13の外周面に形成されたスプライン歯13aと噛合するスプライン歯12gが形成されている。ボス部12cのスリット12hの両側には、スリット12hを跨ぐように延び、ボス部12cとキック駆動軸13とを締結する締付ボルトが挿入される締結孔12dが形成されている。ボス部12cの内周面または外周面の一部には、スプライン歯12gの歯厚よりも深い溝20が形成されている。【選択図】図4There is provided a kick pedal that can be relatively spline-coupled to a kick drive shaft without complicated and precise machining. A kick pedal includes a kick starter shaft, a shaft support portion 17 that supports the kick starter shaft, and a boss portion 12c that is coupled to a kick drive shaft 13. Spline teeth 12g that mesh with spline teeth 13a formed on the outer peripheral surface of the kick drive shaft 13 are formed on at least a part of the inner peripheral surface of the boss portion 12c. On both sides of the slit 12h of the boss portion 12c, there are formed fastening holes 12d extending so as to straddle the slit 12h and into which fastening bolts for fastening the boss portion 12c and the kick drive shaft 13 are inserted. Grooves 20 deeper than the tooth thickness of the spline teeth 12g are formed in a part of the inner peripheral surface or the outer peripheral surface of the boss portion 12c. [Selection] Figure 4
Description
本考案は、キックペダルおよびそれを備えた鞍乗型車両に関するものである。 The present invention relates to a kick pedal and a straddle-type vehicle including the kick pedal.
例えば、自動二輪車等の鞍乗型車両のエンジンを始動する方法として、キックスタータを用いる方法が知られている。キックスタータを備えた自動二輪車は、エンジン内部のクランク軸に連結されたキック駆動軸と、キック駆動軸に結合されたキックペダルとを有している。上記のエンジン始動方法は、キック駆動軸をキックペダルによって回転させることで、エンジン内部のクランク軸を外部より強制的に回転させ、エンジンを始動させる方法である。 For example, a method using a kick starter is known as a method for starting an engine of a straddle-type vehicle such as a motorcycle. A motorcycle including a kick starter has a kick drive shaft coupled to a crankshaft inside the engine and a kick pedal coupled to the kick drive shaft. The engine starting method described above is a method of starting the engine by forcibly rotating the crankshaft inside the engine from the outside by rotating the kick drive shaft with a kick pedal.
通常、キック駆動軸とキックペダルとは、スプライン結合によって結合されている。図10に示すキックペダル16は、ライダーによって蹴り下げられるキックスタータシャフト(図10では図示せず)と、このキックスタータシャフトを支持するシャフト支持部17と、シャフト支持部17に一体的に形成されたボス部12cとを備えている。キック駆動軸13の外周面の一部には、スプライン歯13aが形成されている。一方、ボス部12cの内周面の一部には、キック駆動軸13のスプライン歯13aと噛み合うスプライン歯12gが形成されている。ボス部12cの下側には、ボス孔(すなわち、キック駆動軸13が嵌め込まれた孔)12fの半径方向に沿って延びるスリット12hが形成されている。また、ボス部12cの下側部分には、このスリット12hを跨ぐように左右に延びる締結孔12dが形成されている。キック駆動軸13とキックペダル16とは、締結孔12dに挿入された締め付けボルト60により、ボス部12cのスリット12hの両側部分が互いに近づくように締め付けられることによって結合されている。このように、キック駆動軸13とキックペダル16とは、スプライン歯13aとスプライン歯12gとが噛み合うように結合されている。本明細書では、このようなスプライン歯同士が噛み合った結合をスプライン結合という。
Usually, the kick drive shaft and the kick pedal are coupled by spline coupling. The
しかし、自動二輪車等のキックペダル16におけるスプライン結合では、ボス部12cのスプライン歯12gとキック駆動軸13のスプライン歯13aとの一部が噛み合わない場合がある。その結果、ボス部12cの内周面とキック駆動軸13の外周面との間に隙間が形成され、いわゆるガタが生じてしまうことがある。このガタの発生の原因は、キックペダル16には高い剛性が必要とされ、ボス部12cおよびその近傍部分は剛性の高い部分となっているため、ボルト締結時において、ボス部12cの変形(すなわち、キック駆動軸13を締め付ける方向の変形)が締結孔12dの近傍でしか起こらないことにあると考えられる。
However, in spline coupling in the
ここで、ボス部12cの全スプライン歯12gとキック駆動軸13の全スプライン歯13aとのうち、両スプライン歯12g,13aの噛み合いが均一で、それらの間に隙間やガタが生じていない箇所を噛合部80と便宜的に称する。上記キックペダル16におけるスプライン結合では、噛合部80は締結孔12dに近い箇所にしか存在しない。
Here, among all the
ところが、ボス部12cとキック駆動軸13との間に上記のガタが生じていると、キック駆動軸13を回転させる際、つまり、エンジン始動時において、噛合部80に集中的に荷重が加わることになる。しかし、この荷重が繰り返し加えられると、噛合部80に磨耗と変形が起こり、ボス部12cの寿命が短くなる。
However, if the play is generated between the
ところで、キックペダルとキック駆動軸との間におけるスプライン結合ではないが、スプライン結合におけるスプライン歯の噛み合いを均一化する技術として、従来から、特許文献1に記載の構造が知られている。
By the way, although it is not spline coupling | bonding between a kick pedal and a kick drive shaft, the structure of
特許文献1に記載された結合構造は、図11に示すとおり、第1の結合部材22と第2の結合部材21とをスプライン結合させる構造である。第2の結合部材21のスプライン歯の歯厚は、全周にわたって均一ではなく、場所によって異なっている。すなわち、第2の結合部材21のスプライン歯は、基準位置Cより周方向の両側へ向かって、大歯厚スプライン21d、中歯厚スプライン21e、小歯厚スプライン21fの順に3つの大きさに区分されている。
The coupling structure described in
小歯厚スプライン21fと中歯厚スプライン21eとにおいては、ボルト締結前における歯面隙間(なお、歯面隙間とは、第1の結合部材22のスプライン歯と第2の結合部材21のスプライン歯との間の隙間のことである。)として、歯面隙間δ1,δ2を設けておく。また、歯面隙間δ1,δ2は、小歯厚スプライン21fの方が中歯厚スプライン21eより大きく、大歯厚スプライン21dでは略零となっている。言い換えると、第2の結合部材21と第1の結合部材22とは、ボルト締結前において、大歯厚スプライン21dの箇所ではほぼ接しており、第1の結合部材22の円周方向に沿って大歯厚スプライン21dから離れるに連れ、互いの隙間が広がっていくように構成されている。
In the small tooth thickness spline 21f and the medium
しかしながら、上記特許文献1に記載されたスプライン結合構造は、自動二輪車等におけるキックペダルとキック駆動軸とを結合する構造としては不適であった。なぜなら、上記特許文献1に記載されたスプライン結合構造を完成させるにあたっては、大歯厚スプライン・中歯厚スプライン・小歯厚スプラインの各々にあわせて歯厚を変える加工等、複雑かつ精密な加工が必要である。そのため、安価で製造容易な構造が尊ばれる自動二輪車等のキックペダルの結合構造としては、好ましくないからである。
However, the spline coupling structure described in
本考案は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、複雑かつ精密な加工を伴わなくても、キック駆動軸に対して比較的均一にスプライン結合させることのできるキックペダルおよびそれを備えた鞍乗型車両を提供することにある。 The present invention has been made in view of such a point, and the object of the present invention is to provide a kick that can be relatively splined to the kick drive shaft without complicated and precise machining. It is an object of the present invention to provide a pedal and a straddle-type vehicle including the pedal.
本考案に係るキックペダルは、エンジン始動時に蹴り下げられるキックスタータシャフトと、前記キックスタータシャフトを支持するシャフト支持部と、前記シャフト支持部に一体的に形成されるとともに、内側にボス孔が形成され、前記ボス孔の内周面の少なくとも一部に、エンジンのキック駆動軸の外周面に形成されたスプライン歯と噛合するスプライン歯が形成され、前記キック駆動軸と結合されるボス部と、を備え、前記ボス部の周方向の一部には、半径方向に延びるスリットが形成され、前記ボス部の前記スリットの両側には、前記スリットを跨ぐように延び、前記ボス部と前記キック駆動軸とを締結する締結部材が挿入される締結孔が形成され、前記ボス部の内周面または外周面の一部には、前記スプライン歯の歯厚よりも深い溝が形成されているものである。 The kick pedal according to the present invention is formed integrally with the kick starter shaft that is kicked down when starting the engine, the shaft support portion that supports the kick starter shaft, and the shaft support portion, and has a boss hole formed inside. A spline tooth that meshes with a spline tooth formed on the outer peripheral surface of the kick drive shaft of the engine is formed on at least a part of the inner peripheral surface of the boss hole, and the boss portion coupled to the kick drive shaft; A slit extending in the radial direction is formed in a part of the boss portion in the circumferential direction, and the boss portion and the kick drive are extended on both sides of the slit of the boss portion so as to straddle the slit. A fastening hole into which a fastening member for fastening the shaft is inserted is formed, and a part of the inner peripheral surface or outer peripheral surface of the boss portion is deeper than the tooth thickness of the spline teeth. In which There are formed.
上記キックペダルによれば、ボス部の内周面または外周面の一部に、スプライン歯の歯厚よりも深い溝が形成されている。そのため、ボス部は、締結部材によって締結されたときに、この溝を境として、スリットの両側部分が近づくように変形しやすくなる。そのため、ボス部の変形は、スリットの近傍だけでなく、全体的に行われやすくなる。したがって、ボス部のスプライン歯とキック駆動軸のスプライン歯とは、比較的均一に噛合することになる。なお、上記溝は、精密な加工を伴うことなく比較的簡単に形成することができる。 According to the kick pedal, a groove deeper than the tooth thickness of the spline teeth is formed on the inner peripheral surface or a part of the outer peripheral surface of the boss portion. Therefore, when the boss portion is fastened by the fastening member, the boss portion is easily deformed so that both side portions of the slit approach each other with the groove as a boundary. Therefore, the deformation of the boss portion is easily performed not only in the vicinity of the slit but also as a whole. Therefore, the spline teeth of the boss portion and the spline teeth of the kick drive shaft mesh relatively uniformly. In addition, the said groove | channel can be formed comparatively easily without accompanying a precise process.
以上のように、本考案によれば、複雑かつ精密な加工を伴わなくても、キック駆動軸に対して比較的均一にスプライン結合させることのできるキックペダルおよびそれを備えた鞍乗型車両を提供することが可能となる。 As described above, according to the present invention, a kick pedal that can be relatively spline-coupled to a kick drive shaft without complicated and precise machining, and a straddle-type vehicle including the kick pedal are provided. It becomes possible to provide.
《自動二輪車およびキックスタータ》
図1に示す自動二輪車1において、エンジン2は、車体のほぼ中央に位置している。エンジン2には、キックスタータ10が設けられている。図3に示すように、キックスタータ10は、エンジン内部のクランク軸15を外部より強制的に回転させ、エンジン2を始動させる一連の作動機構である。キックスタータ10は、エンジン2のクランクケース14の側面から外側に突出したキック駆動軸13と、クランク軸15とキック駆動軸13とを連結する連結機構25と、キック駆動軸13と結合されたキックペダル16とを備えている。
《Motorcycles and kickstarters》
In the
図2および図3に示すように、エンジン2の内部には、車体の幅方向に延びるクランク軸15が配置されている。キック駆動軸13は、クランク軸15と平行に配置されている。キック駆動軸13は、軸心C1を中心として回転するような構造となっており、エンジン2の内部に回転自在に支持されている。キック駆動軸13の一端側は、クランクケース14より車体外側に飛び出している。キック駆動軸13の先端部分、すなわちクランクケース14より車体外側に飛び出た部分の外周面の一部には、スプライン歯13a(図4(c)参照)が形成されている。
As shown in FIGS. 2 and 3, a
《キックペダル》
図2および図3に示すように、キックペダル16は、足踏み部11aを有するキックスタータシャフト11と、キックスタータシャフト11を支持するシャフト支持部17と、シャフト支持部17とキック駆動軸13とを結合させるボス部12cとを備えている。キックスタータシャフト11は、シャフト支持部17に取り付けられている。ただし、キックスタータシャフト11とシャフト支持部17とは一体的に形成されていてもよい。シャフト支持部17とボス部12cとは一体形成され、単一の部材を構成している。以下では、シャフト支持部17とボス部12cとからなる上記部材を、剛性体12と称することとする。
《Kick pedal》
2 and 3, the
図4に示すように、剛性体12は、キックスタータシャフト11が嵌め込まれる嵌合部12aと、荷重集中部12bと、ボス部12cとを有している。
As shown in FIG. 4, the
嵌合部12aは略円柱状に形成されている。図4(b)および(c)に示すように、嵌合部12aの側面には、固定溝12jが形成されている。図3に示すように、キックスタータシャフト11の根元部には、嵌合部12aが挿入される嵌合孔11bが形成されている。また、キックスタータシャフト11には、嵌合孔11bの内周面側に配置されたボール31と、ボール31を嵌合孔11bの中心側に向かって付勢するばね32とが設けられている。キックスタータシャフト11は、嵌合部12aの軸心C2を中心として回転可能なように嵌合されている。キックスタータシャフト11の軸心C2周りの回転は、図2に示す収納状態と、図3に示す使用状態との間で行われる回転である。なお、図2に示す収納状態は、車両走行時および車両駐車時の状態である。図3に示す使用状態は、エンジン始動時にライダーがキックペダル16を蹴り下げる前の状態である。使用状態にあるキックスタータシャフト11を剛性体12の嵌合部12a周りに回転させると、ボール31が剛性体12の固定溝12jに嵌り込み、キックスタータシャフト11は収納状態に固定される。
The
図4(a)に示すように、荷重集中部12bの側面の一部には、内側に凹んだストッパ溝12eが形成されている。上述の通り、キックスタータシャフト11を収納状態から使用状態にする際、キックスタータシャフト11は剛性体12の嵌合部12a周りに回転する。この際、キックスタータシャフト11が使用状態になるまで回転すると、キックスタータシャフト11の一部がストッパ溝12eに規制され、それ以上の回転が阻止される。これにより、キックスタータシャフト11の過剰な回転が防止され、キックスタータシャフト11が上記使用状態に保持される。エンジン2を始動する際は、上記使用状態において、ライダーが右足でキックスタータシャフト11、つまりキックペダル16を蹴り下げる。これにより、キック駆動軸13が、図4に示す回転中心C1を中心として反時計回りに回転する。荷重集中部12bは、キックペダル16を蹴り下げる際のキック力と、蹴り下げられた直後にエンジン2のクランク軸15から伝わるキック駆動軸13の反力とが負荷される部位である。荷重集中部12bは、上記のような負荷がかかっても変形および破断が起こらないように構成されている。
As shown in FIG. 4A, a
ボス部12cが略円形であると仮定した場合、荷重集中部12bは、ボス部12cの全周の1/4以下の範囲を覆うように形成されている。本実施形態においては、図4(a)に示すとおり、剛性体12を正面(なお、車両を基準とした場合は車両側面)から見た場合に、荷重集中部12bは、ボス部12cの左上の部分を覆っている。なお、荷重集中部12bは、少なくともボス部12cの全周の1/8を覆っていることが好ましい。剛性体12における嵌合部12aとボス部12cとの間の部分の剛性を、十分高く保つためである。
When it is assumed that the
図4(a)〜(c)に示すように、ボス部12cは、剛性体12の下側部分を形成しており、その内側にはボス孔12fが形成されている。キック駆動軸13は、このボス孔12fに嵌め込まれる。ボス孔12fは、その中心がキック駆動軸13の軸心C1とほぼ重なるような略円形をしている。ボス部12cの内周面の一部には、スプライン歯12gが形成されている。このスプライン歯12gとキック駆動軸13のスプライン歯13aとが噛み合うことにより、キックペダル16とキック駆動軸13とがスプライン結合される。
As shown in FIGS. 4A to 4C, the
ボス部12cの下側部分には、ボス孔12fの半径方向に延びるスリット12hが形成されている。そのため、ボス部12cは、車両の側面から見て、下側が開いた略C字状に形成されている。
A
図4(b)および(c)に示すとおり、ボス部12cの下部には、締結孔12dが設けられている。締結孔12dは、スリット12hの両側部分にまたがって形成されている。締結孔12dは、キック駆動軸13の軸方向と直交する方向に延びている。図4(c)に示すように、締結孔12dは、ボス孔12fと重なる部分12d1を有している。言い換えると、締結孔12dの一部12d1は、ボス孔12f内に位置している。締結孔12dには、締結部材として締付ボルト60が挿通される。この締付ボルト60の締結により、ボス部12cのスリット12hの両側部分が互いに接近し、キック駆動軸13はボス部12cによって締め付けられる。この締付により、ボス部12cのスプライン歯12gとキック駆動軸13のスプライン歯13aとが、しっかりと噛み合うことになる。
As shown in FIGS. 4B and 4C, a
図4(b)に示すように、キック駆動軸13の軸方向に沿ったボス部12cの厚みTは、締結孔12dの直径d1よりも大きくなっている。
As shown in FIG. 4B, the thickness T of the
図5に示すように、本実施形態に係るキックペダル16のボス部12cには、溝20が形成されている。この溝20は、締付ボルト60によってキック駆動軸13をボス部12cに締め付ける際に、ボス部12cの変形を容易にすることを目的として形成された溝である。すなわち、この溝20が形成されていることによって、締付ボルト60を締め付けたときにボス部12cは比較的均一に変形し、スリット12hの両側部分がより接近しやすくなっている。
As shown in FIG. 5, a
本実施形態では、溝20は、底部が略円弧状に形成された丸溝である。ただし、溝20の形状は特に限定されるわけではない。
In the present embodiment, the
溝20の深さDは、ボス部12cのスプライン歯12gの歯厚Hよりも深くなっている。本実施形態では、溝20の深さDは、スプライン歯12gの歯厚Hの2倍程度である。溝20の横幅Wは、スプライン歯12gのピッチPの2倍程度である。ただし、溝20の深さDおよび横幅Wは、特に限定されるわけではない。例えば、溝20の深さDが歯厚Hの2倍から3倍の範囲内であってもよく、溝幅Wが歯ピッチPの2倍から3倍の範囲内であってもよい。
The depth D of the
本実施形態に係る溝20は、ボス部12cの内周面に形成されている。また、溝20は、スリット12hの反対側に位置している。詳しくは、キック駆動軸13の軸方向から見たときに、ボス孔12fの中心を通りかつスリット12hに沿った方向に延びる直線(ここでは鉛直線)を第1の直線L1とし、ボス孔12fの中心を通りかつ第1の直線L1と直交する方向に延びる直線(ここでは水平線)を第2の直線L2としたときに、溝20は、第2の直線L2を挟んでスリット12hと反対の側に位置している。あるいは、溝20の位置は、スリット12hの反対側かつ荷重集中部12bの反対側である。詳しくは、キック駆動軸13の軸方向から見たときに、溝20は、第2の直線L2を挟んでスリット12hと反対の側に位置し、かつ第1の直線L1を挟んで荷重集中部12bと反対の側に位置している。なお、荷重集中部12bは、第2の直線L2を挟んでスリット12hと反対の側に位置している。
The
このように、溝20の位置は、締付ボルト60の締結力によってボス部12cを比較的大きく変形させる観点からは、スリット12hおよび締結孔12dから離れた位置であることが好ましい。この観点より、溝20の位置は、第2の直線L2を挟んでスリット12hと反対側に位置していることが望ましい。また、溝20の位置は、荷重集中部12bの強度を保持する観点からは、荷重集中部12bから離れた位置であることが好ましい。
これらの観点からは、溝20の位置は、第1の直線L1がボス部12cの内郭と交わる点P1(図4(a)参照)から、ボス部12cの内郭の円弧に沿って、時計回り方向へ90度進んだ点までの範囲が好ましい。ただし、溝20の位置は、本実施形態の位置に限定されるわけではない。
Thus, the position of the
From these viewpoints, the position of the
本実施形態では、溝20は、ボス部12cを形成した後に、いわゆる抜き加工によって形成されている。すなわち、この溝20は、スプライン歯12gを形成した後に、ボス12cの一部を切削することで作られている。ただし、溝20の形成方法は、抜き加工に限定されるわけではない。溝20は、他の方法によって形成することも可能である。溝20をスプライン歯12gと同時に形成してもよい。また、溝20は、ボス部12cを形成した後に事後的に形成するものに限られない。溝20をボス部12cと同時に形成することも可能である。例えば、スプライン歯12gおよび溝20が設けられたボス部12cを、鋳造等によって一度に形成することも可能である。
In the present embodiment, the
《実施形態の効果》
前述したように、締付ボルト60の締め付け時にキックペダル16のボス部12cの変形が不十分であると、ボス部12cとキック駆動軸13との間に隙間やガタが生じやすく、ボス部12cのスプライン歯12gとキック駆動軸13のスプライン歯13aとの噛み合いが場所的に不均一になりやすい。しかし、本実施形態に係るキックペダル16によれば、ボス部12cの内周面の一部に、スプライン歯12gの歯厚Hよりも深い溝20が形成されている。そのため、ボス部12cは、締付ボルト60によって締め付けられたときに、この溝20を境として、スリット12hの両側部分が近づくように変形しやすくなる。そのため、ボス部12cの変形は、スリット12hの近傍だけでなく、その全体にわたって行われやすくなる。したがって、締付ボルト60を締め付けたときに、ボス部12cのスプライン歯12gとキック駆動軸13のスプライン歯13aとは、比較的均一に噛合することになる。また、この溝20は、精密な加工を伴うことなく比較的簡単に形成することができる。よって、本実施形態に係るキックペダル16によれば、複雑かつ精密な加工を伴わなくても、キック駆動軸13に対して比較的均一にスプライン結合させることが可能となる。
<< Effects of the Embodiment >>
As described above, if the deformation of the
前述したように、キックペダル16のシャフト支持部17(厳密には、荷重集中部12b)は、ボス部12cの全周の1/8〜1/4の部分にわたって設けられていることが好ましい。シャフト支持部17とボス部12cとの重なり部分が少ないと、エンジン始動時にキックペダル16が蹴り下げられる際に、当該部分の強度が不足するおそれがあるからである。また、シャフト支持部17とボス部12cとの重なり部分が多すぎると、締付ボルト60の締め付け時に、シャフト支持部17によってボス部12cの良好な変形が阻害されるおそれがあるからである。
As described above, the shaft support portion 17 (strictly speaking, the
本実施形態に係るキックペダル16によれば、キック駆動軸13の軸方向から見たときに(言い換えると、車両側面から見たときに)、シャフト支持部17は第2の直線L2を挟んでスリット12hと反対側に設けられている。そのため、スリット12hによって、ボス部12cにおけるシャフト支持部17の近傍部分の強度が過度に低下するおそれはない。また、キック駆動軸13の軸方向から見たときに、ボス部12cの溝20は、第2の直線L2を挟んでスリット12hと反対側の位置に形成されている。そのため、締付ボルト60の締め付け時に、ボス部12cの変形がより促進され、ボス部12cのスプライン歯12gとキック駆動軸13のスプライン歯13aとのスプライン結合をより一層均一化することができる。
According to the
すなわち、溝20の位置は、締付ボルト60の締結力によりボス部12cの変形が大きく得られるように、締結孔12dから離れた位置となっている。以上のように、溝20を設けることによって、ボス部12cは、締結孔12dより離れた箇所においても、ボルト60の締結力によって変形しやすい構造となっている。
That is, the position of the
本実施形態に係るキックペダル16によれば、キック駆動軸13の軸方向から見たときに、シャフト支持部17は第2の直線L2を挟んでスリット12hと反対側に設けられている。そのため、スリット12hによって、ボス部12cにおけるシャフト支持部17の近傍部分の強度が過度に低下するおそれはない。また、キック駆動軸13の軸方向から見たときに、ボス部12cの溝20は、第2の直線L2を挟んでスリット12hと反対側の位置であって、かつ、第1の直線L1を挟んでシャフト支持部17と反対側の位置に形成されている。そのため、締付ボルト60の締め付け時に、ボス部12cの変形がより促進され、ボス部12cのスプライン歯12gとキック駆動軸13のスプライン歯13aとのスプライン結合をより一層均一化することができ、溝20によって、ボス部12cにおけるシャフト支持部17の強度が低下するような恐れがない。
According to the
すなわち、溝20の位置は、締付ボルト60の締結力によりボス部12cの変形が大きく得られるように、締結孔12dから離れた位置となっている。また、シャフト支持部17の強度が溝20によって低下することがないように、シャフト支持部17から離れた位置となっている。以上のように、溝20を設けることによって、ボス部12cは、シャフト支持部17の強度を低下させることなく、締結孔12dより離れた箇所においても、ボルト60の締結力によって変形しやすい構造となっている。
That is, the position of the
また、図4(b)に示すように、本実施形態に係るキックペダル16によれば、ボス部12cの厚みTは、締結孔12dの直径d1よりも大きくなっている。すなわち、本実施形態に係るキックペダル16によれば、少なくともボス部12cの上半分の部分、言い換えると、ボス部12cにおける第2の直線L2を挟んでスリット12hと反対側の部分の厚みは、締結孔12dの直径d1よりも大きくなっている。一般に、ボス部12cの厚みが大きいと、ボルト締めの際にボス部12cは変形しにくくなる。しかし、本実施形態によれば、上記溝20が形成されているので、ボス部12cの厚みが大きいにも拘わらず、ボス部12cを容易に変形させることができる。なお、本実施形態によれば、ボス部12cに比較的大きな厚みを持たせることで、キック駆動軸13とボス部12cとの接触面積を大きくとることができる。そのため、キックペダル16とキック駆動軸13とを、よりしっかりと結合させることができる。
Moreover, as shown in FIG.4 (b), according to the
また、図4(c)に示すように、本実施形態に係るキックペダル16によれば、ボス部12cの締結孔12dの一部12d1は、ボス孔12f内を侵している。言い換えると、締結孔12dの一部12d1は、ボス孔12fと重なっている。これにより、ボス部12cの上下方向長さ(言い換えると、締結孔12dの方向と直交する方向の長さ)を短くすることができる。したがって、キックペダル16におけるキック駆動軸13近傍の部分のコンパクト化を図ることができる。
Moreover, as shown in FIG.4 (c), according to the
一方、締結孔12dの一部12d1がボス孔12fと重なっていることは、ボス部12cをコンパクト化するのに役立ってはいるが、そのためにボス部12cが変形しにくい構造となっている。よって、溝20を設けることによってボス部12cを変形しやすくすることの効果が、より顕著に発揮されることになる。
On the other hand, the fact that the part 12d1 of the
また、本実施形態に係るキックペダル16によれば、ボス部12cの溝20は、ボス部12cの一部を切削することによって形成されている。そのため、溝20が形成されたボス部12cを容易に実現することができる。
Further, according to the
なお、本考案に係るキックペダル16のボス部12cの溝は、前記実施形態のものに限られない。以下、溝の形状、位置、または大きさの異なる変形例について説明する。
In addition, the groove | channel of the boss |
(変形例1)
図6に示すように、変形例1に係る溝20Aは、前記実施形態の溝20よりも横幅が大きいものである。変形例1に係る溝20Aは、幅方向の方が深さ方向よりも長い長丸溝である。この溝20Aの溝深さDAは、例えば、スプライン歯12gの歯厚の2倍から3倍の範囲であり、溝20Aの溝幅WAは、スプライン歯12gの歯ピッチの3倍から5倍の範囲である。
(Modification 1)
As shown in FIG. 6, the
本変形例においても、溝20Aは、第1の直線L1を挟んで荷重集中部12bと反対の側に位置している。あるいは、溝20Aは、第1の直線L1を挟んで荷重集中部12bと反対の側に位置し、かつ、第2の直線L2を挟んでスリット12hと反対の側に位置している。
Also in this modification, the
(変形例2)
前記実施形態では、溝20は1つだけ設けられていたが、溝20の個数は1つに限られず、2つ以上であってもよい。図7に示すように、変形例2は、ボス部12cの内周面に2つの溝20Bが形成されたものである。各溝20Bの形状および大きさは特に限定されないが、ここでは前記実施形態の溝20と同一の形状および同一の大きさになっている。なお、複数の溝20Bの大きさは、同一であってもよく、異なっていてもよい。複数の溝20Bの形状も、互いに同一であってもよく、異なっていてもよい。
(Modification 2)
In the above embodiment, only one
両溝20Bは、第1の直線L1を挟んで荷重集中部12bと反対の側に位置し、かつ、第2の直線L2を挟んでスリット12hと反対の側に位置している。ただし、両溝12Bの一方を荷重集中部12bと同一の側に位置付けてもよく、また、スリット12hと同一の側に位置付けるようにしてもよい。
Both
(変形例3)
前記実施形態は、溝20をボス部12cの内周面に形成したものであった。しかし、溝20は、ボス部12cの外周面に形成されていてもよい。図8に示すように、変形例3に係る溝20Cは、ボス部12cの外周面に形成されている。この溝20Cは、実施形態1と同様、略半円弧状に形成された丸溝である。溝20Cの深さDCは、スプライン歯12gの歯厚よりも深くなっている。溝20Cの深さDCは、例えば、スプライン歯12gの歯厚の2〜3倍程度である。また、溝20Cの横幅WCは、スプライン歯12gの歯ピッチの2〜3倍程度である。ただし、溝20Cの深さDCおよび横幅WCは、上記範囲に限られない。この変形例においても、溝20Cは、第1の直線L1を挟んで荷重集中部12bと反対の側に位置している。あるいは、溝20Cは、第1の直線L1を挟んで荷重集中部12bと反対の側に位置し、かつ、第2の直線L2を挟んでスリット12hと反対の側に位置している。
(Modification 3)
The said embodiment formed the groove |
(変形例4)
図9に示すように、変形例4に係る溝20Dも、ボス部12cの外周面に形成されている。変形例4に係る溝20Dは、幅方向長さの方が深さ方向長さよりも長い長丸溝である。溝20Dの深さDDは、例えば、スプライン歯12gの歯厚の2〜3倍程度である。溝20Dの横幅WDは、例えば、スプライン歯12gの歯ピッチの3〜5倍程度である。この変形例においても、溝20Dは、第1の直線L1を挟んで荷重集中部12bと反対の側に位置している。あるいは、溝20Dは、第1の直線L1を挟んで荷重集中部12bと反対の側に位置し、かつ、第2の直線L2を挟んでスリット12hと反対の側に位置している。
(Modification 4)
As shown in FIG. 9, the
以上、上記の変形例1〜4では、溝20A〜20Dの形状および位置は前記実施形態と異なるが、その目的は同じである。溝20A〜20Dを設ける目的は、ボス部12cの締結孔12dより離れた箇所においても、締付ボルト60の締結力によって変形しやすい構造とし、ボス部12cのスプライン歯12gとキック駆動軸13のスプライン歯13aとが比較的均一に噛み合うようにすることである。
As mentioned above, although the shape and position of groove | channel 20A-20D differ from the said embodiment in said modification 1-4, the objective is the same. The purpose of providing the
1 自動二輪車(鞍乗型車両)
2 エンジン
10 キックスタータ
11 キックスタータシャフト
12 剛性体
12a 嵌合部
12b 荷重集中部
12c ボス部
12d 締結孔
12e ストッパ
12f ボス孔
12g スプライン歯
12h スリット
13 キック駆動軸
13a スプライン歯
14 クランクカバー
15 クランク軸
16 キックペダル
17 シャフト支持部
20 溝
60 締付ボルト(締結部材)
80 スプライン噛合部
C1 キック駆動軸の軸心
C2 嵌合部の軸心
L1 第1の直線
L2 第2の直線
1 Motorcycle (saddle-ride type vehicle)
2
80 Spline meshing portion C1 Kick drive shaft axis C2 Fitting portion axis L1 First straight line L2 Second straight line
Claims (8)
前記キックスタータシャフトを支持するシャフト支持部と、
前記シャフト支持部に一体的に形成されるとともに、内側にボス孔が形成され、前記ボス孔の内周面の少なくとも一部に、エンジンのキック駆動軸の外周面に形成されたスプライン歯と噛合するスプライン歯が形成され、前記キック駆動軸と結合されるボス部と、を備え、
前記ボス部の周方向の一部には、半径方向に延びるスリットが形成され、
前記ボス部の前記スリットの両側には、前記スリットを跨ぐように延び、前記ボス部と前記キック駆動軸とを締結する締結部材が挿入される締結孔が形成され、
前記ボス部の内周面または外周面の一部には、前記スプライン歯の歯厚よりも深い溝が形成されているキックペダル。 A kick starter shaft that can be kicked down when the engine starts,
A shaft support for supporting the kick starter shaft;
A boss hole is formed on the inner side of the shaft support part, and at least a part of the inner peripheral surface of the boss hole meshes with spline teeth formed on the outer peripheral surface of the engine kick drive shaft. A spline tooth is formed, and includes a boss portion coupled to the kick drive shaft,
A slit extending in the radial direction is formed in a part of the boss portion in the circumferential direction,
Fastening holes are formed on both sides of the slit of the boss portion so as to extend over the slit and into which a fastening member for fastening the boss portion and the kick drive shaft is inserted.
A kick pedal in which a groove deeper than the tooth thickness of the spline teeth is formed in a part of an inner peripheral surface or an outer peripheral surface of the boss portion.
前記シャフト支持部は、前記ボス部の全周の1/8〜1/4の部分にわたって設けられているキックペダル。 In the kick pedal according to claim 1,
The said shaft support part is a kick pedal provided over 1/8-1/4 part of the perimeter of the said boss | hub part.
前記キック駆動軸の軸方向から見たときに、前記ボス孔の中心を通りかつ前記スリットに沿った方向に延びる直線を第1の直線とし、前記ボス孔の中心を通りかつ前記第1の直線と直交する方向に延びる直線を第2の直線としたときに、
前記シャフト支持部は、前記ボス部における前記第2の直線を挟んで前記スリットと反対側に設けられ、
前記ボス部の前記溝は、前記ボス部における前記第2の直線を挟んで前記スリットと反対側に形成されているキックペダル。 In the kick pedal according to claim 1,
When viewed from the axial direction of the kick drive shaft, a straight line that passes through the center of the boss hole and extends in the direction along the slit is defined as a first straight line, and passes through the center of the boss hole and the first straight line. When the straight line extending in the direction orthogonal to the second straight line,
The shaft support portion is provided on the opposite side of the slit across the second straight line in the boss portion,
The groove of the boss part is a kick pedal formed on the opposite side of the slit across the second straight line in the boss part.
前記キック駆動軸の軸方向から見たときに、前記ボス孔の中心を通りかつ前記スリットに沿った方向に延びる直線を第1の直線とし、前記ボス孔の中心を通りかつ前記第1の直線と直交する方向に延びる直線を第2の直線としたときに、
前記シャフト支持部は、前記ボス部における前記第2の直線を挟んで前記スリットと反対側に設けられ、
前記ボス部の前記溝は、前記ボス部における前記第2の直線を挟んで前記スリットと反対側であって、かつ、前記第1の直線を挟んで前記シャフト支持部と反対側に形成されているキックペダル。 In the kick pedal according to claim 1,
When viewed from the axial direction of the kick drive shaft, a straight line that passes through the center of the boss hole and extends in the direction along the slit is defined as a first straight line, and passes through the center of the boss hole and the first straight line. When the straight line extending in the direction orthogonal to the second straight line,
The shaft support portion is provided on the opposite side of the slit across the second straight line in the boss portion,
The groove of the boss part is formed on the opposite side to the slit across the second straight line in the boss part, and on the opposite side of the shaft support part across the first straight line. There is a kick pedal.
少なくとも前記ボス部の前記第2の直線を挟んで前記スリットと反対側の部分における前記キック駆動軸の軸方向に沿った方向の厚みは、前記締結孔の孔径よりも大きいキックペダル。 The kick pedal according to claim 3,
A kick pedal having a thickness in a direction along the axial direction of the kick drive shaft at least on a portion opposite to the slit across the second straight line of the boss portion is larger than a hole diameter of the fastening hole.
前記締結孔の一部は、前記ボス孔内に位置しているキックペダル。 In the kick pedal according to claim 1,
A kick pedal in which a part of the fastening hole is located in the boss hole.
前記溝は、前記ボス部の一部を切削することによって形成されているキックペダル。 In the kick pedal according to claim 1,
The groove is a kick pedal formed by cutting a part of the boss portion.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010000236U JP3158451U (en) | 2010-01-18 | 2010-01-18 | Kick pedal and saddle riding type vehicle equipped with the same |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010000236U JP3158451U (en) | 2010-01-18 | 2010-01-18 | Kick pedal and saddle riding type vehicle equipped with the same |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007285064A Continuation JP2009113504A (en) | 2007-11-01 | 2007-11-01 | Kick pedal and saddle-riding type vehicle equipped with the same |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3158451U true JP3158451U (en) | 2010-04-02 |
Family
ID=54862009
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010000236U Expired - Lifetime JP3158451U (en) | 2010-01-18 | 2010-01-18 | Kick pedal and saddle riding type vehicle equipped with the same |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3158451U (en) |
-
2010
- 2010-01-18 JP JP2010000236U patent/JP3158451U/en not_active Expired - Lifetime
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6226152B2 (en) | Electric assist bicycle | |
JP6840956B2 (en) | Motorcycle | |
US10112677B2 (en) | Straddle vehicle | |
JP6753209B2 (en) | Speed change control device for vehicles | |
JP4728618B2 (en) | Pulsar ring mounting structure | |
WO2012105308A1 (en) | Engine, and saddled vehicle equipped with said engine | |
JP3158451U (en) | Kick pedal and saddle riding type vehicle equipped with the same | |
JP5046372B2 (en) | Motorcycle | |
JP6368231B2 (en) | Saddle riding vehicle | |
JP2009113504A (en) | Kick pedal and saddle-riding type vehicle equipped with the same | |
JP2018141480A (en) | Motor cycle | |
JP5951431B2 (en) | Mounting structure of a vehicle speed sensor in a motorcycle | |
JP6834240B2 (en) | Motorcycle | |
JP6411879B2 (en) | Saddle riding vehicle | |
WO2014185083A1 (en) | Wheel structure and two-wheeled motor vehicle with said wheel structure | |
JP5718113B2 (en) | Chain case structure for saddle riding type vehicles | |
JP7454007B2 (en) | vehicle transmission | |
JP2013136306A (en) | Saddle-ride type vehicle | |
US7278521B2 (en) | Disc rotor of disc brake device for vehicle and disc brake device | |
EP1790561B1 (en) | Shaft support structure for a vehicle | |
JP6255971B2 (en) | Primary driven gear for motorcycles | |
JP7234075B2 (en) | saddle-riding vehicle | |
JP3157924U (en) | Drive transmission mechanism | |
JP2013181652A (en) | Spacer | |
JP6915413B2 (en) | Vehicle transmission |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130310 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130310 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140310 Year of fee payment: 4 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |