JP3156735U - 食物残渣資源リサイクル管理システム - Google Patents

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公雄 齊藤
公雄 齊藤
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Abstract

【課題】排出事業所、リサイクルセンター及び生産者の間の食物残渣資源の循環を追跡的に把握し管理可能とする食物残渣資源リサイクル管理システムを提供する。【解決手段】 管理用サーバ10と、管理用サーバ10にインターネット11を介して接続された、排出事業所、リサイクルセンター及び生産者の利用端末とを備える。管理用サーバ10は、CPU、記憶装置及び通信インターフェース部を備え、利用端末12から報告情報及び登録の指示を受信すると、CPUの制御部30が、報告情報を記憶装置のデータベース31に登録し、また、利用端末12から検索条件及び検索の指示を受信すると、制御部がデータベース31から該当するデータを抽出し、利用端末12に送信する。【選択図】図3

Description

本考案は、一般家庭、スーパー、ホテル、レストラン、給食センター又は病院などから排出された食物残渣のリサイクルを管理する食物残渣資源リサイクル管理システムに関する考案である。
産業の発展に伴う物の使い捨てにより、地球のあちこちがゴミ捨て場と化し、大地、水、空気が次々と汚染されていったことが問題となり、環境に負担を掛けない循環型社会が求められている。
従来における生ゴミなどの食物残渣の処分方法としては、一般家庭においては、市町村などの自治体がゴミ収集車により定期的に収集し、ゴミ処理場に集めてまとめて処分したり、コンポスト等を使用して各家庭において各自処分したりしていた。
また、スーパー、ホテル、レストラン、給食センター又は病院などの施設においては、一般家庭と同様にゴミ収集車に収集してもらったり、各施設で独自に設けた焼却炉などで処分したりしていた。
食物残渣を焼却炉で焼却する際は、有害なダイオキシンの発生を防止する必要がある。焼却炉にダイオキシンの対策が取れていないと、うかつに焼却することもできず、ゴミを長期間溜め込むことになり、許容量の問題にも発展する。
食物残渣をコンポスト等で処分する際は、夏場等にうじ虫などが発生したり、ひどい悪臭が出るなどの問題もある。食物残渣に対して適した処分が出来ない状態のままであると、ゴミの不法投棄にも繋がる。
特許文献1に記載の発明のように、会員の出した食物残さをリサイクルセンターにおいて有機質肥料又は土壌改良材にして契約農家に提供することで再利用する食物残さ資源リサイクルシステムという発明も公開されている。
特開2002−203038号公報
しかしながら、食品の安全性の面から、食物残渣を単にリサイクルするだけでなく、食品の安全を確保するために栽培又は飼育から加工、製造、流通などの過程を明確にするトレーサビリティ(追跡確認可能性)な管理をすることが必要である。
そこで、本考案は、排出事業所、リサイクルセンター及び生産者の間の流通を管理する事務局に設置し、トレーサビリティな管理を可能とする食物残渣資源リサイクル管理システムを実現することを課題とする。
本考案は上記課題を解決するために、事務局に設置された管理用サーバと、該管理用サーバにインターネットを介して接続され、排出事業所、リサイクルセンター及び生産者にそれぞれ設置された利用端末と、を備えた食物残渣資源リサイクル管理システムであって、排出事業所の利用端末は乾燥資源に係る報告情報を、リサイクルセンターの利用端末は乾燥資源及び有機質肥料・飼料に係る報告情報を、生産者の利用端末は有機質肥料・飼料及び生産した生産物に係る報告情報を、それぞれ管理用サーバに送信するものであり、前記管理用サーバは、CPU、記憶装置及び通信インターフェース部を備え、記憶装置にはデータベースが構築されており、該データベースは、乾燥資源ファイル、有機質肥料・飼料ファイル及び生産物ファイルを備えており、前記管理用サーバは、利用端末から乾燥資源、有機質肥料・飼料又は生産物に係る報告情報及び登録の指示を受信すると、CPUにより管理用サーバを統括的に制御する制御部が、該報告情報を前記データベースの乾燥資源ファイル、有機質肥料・飼料ファイル又は生産物ファイルに登録し、また、利用端末から検索条件及び検索の指示を受信すると、前記制御部が動作して、該検索条件を基にデータベースから該当するデータを抽出し、利用端末に送信することを特徴とする食物残渣資源リサイクル管理システムを提供する。
前記制御部は、データ登録部及びデータ検索部を備えており、データ登録部は、利用端末から送られてくる報告情報を、管理番号を付して記憶装置のデータベースに登録し、データ検索部は、利用端末から送られてくる所望の検索条件及び検索指示を受けて、データベースから当該所望の検索条件に沿った情報を検索して、該情報を通信インターフェース部から、利用端末に送信する構成とすることが好ましい。
前記乾燥資源ファイルには、排出事業所の利用端末から送られてくる食品残渣の乾燥資源の排出量データ、及びリサイクルセンターの利用端末から送られてくる食品残渣の乾燥資源の受取量が登録され、有機質肥料・飼料ファイルには、リサイクルセンターの利用端末から送られてくる、リサイクルセンターにおいて乾燥資源を材料として製造し生産者に提供した有機質肥料・飼料の生産量が登録され、生産物ファイルには、生産者の利用端末から送られてくる、リサイクルセンターから提供された有機質肥料・飼料を使用して生産者が生産した農作物・畜産物の生産量が登録される構成とすることが好ましい。
前記データベースは、加入者登録・認証ファイルを有し、該加入者登録・認証ファイルに、排出事業所、リサイクルセンター及び生産者として加入者登録の際に加入者コード番号及びパスワードが登録される構成とすることが好ましい。
前記制御部は、加入者登録・認証照合部を備えており、加入者登録・認証照合部は、利用端末から加入者登録の申し込み情報を受けた際に、加入者コード番号及びパスワードを設定して、データベースに登録し、データベースに蓄積され非公開情報の照会に際してパスワードの照合を行う構成とすることが好ましい。
データベースは、サービス情報ファイルを備えており、該サービス情報ファイルに利用端末と管理用サーバ間で行われる、食品残渣の引き取り依頼・指示、生産物の売買仲介、各種の照会、紹介及び指導に係る情報が登録される構成とすることが好ましい。
前記制御部は、サービス処理部を備えており、管理用サーバが、利用端末からの食品残渣の引き取り依頼、生産物の照会若しくは購入仲介依頼、又は各種の照会、紹介若しくは指導に係るサービス依頼情報を受信すると、該サービス依頼情報を、データベースのサービス情報ファイルに登録するとともに、サービス依頼情報に対応してデータベースの関連するファイル情報を抽出し、回答、指示、処理に係る情報を作成し、前記依頼元の利用端末又は関連する利用端末に送信する構成とすることが好ましい。
データベースは、検索履歴ファイルを有し、該検索履歴ファイルに、利用端末と管理用サーバ間で行われる、照会及び回答に係る経過が管理番号とともに登録される構成とすることが好ましい。
前記管理用サーバは、排出事業所、リサイクルセンター及び生産者に設置された利用端末に加えて、事務局が提携している代理店、指導認定機関及び一般消費者の利用端末からもインターネットを介してアクセス可能である構成とすることが好ましい。
前記排出事業所は、家庭、企業、コンビニエンスストア、スーパー、ホテル、レストラン、食堂、学校給食センター、病院若しくは老人ホーム、又は家庭、企業、コンビニエンスストア、スーパー、ホテル、レストラン、食堂、学校給食センター、病院若しくは老人ホームから排出する生ゴミを一括して収集する事業所である構成とすることが好ましい。
前記乾燥資源は、生ゴミが小型の生ゴミ処理機により含水率15%以下に乾燥処理されたもの、又は生ゴミが大型の生ゴミ処理機で60℃から160℃で撹拌されながら含水率30%以下に乾燥処理されているものである構成とすることが好ましい。
前記有機質肥料・飼料は、前記乾燥資源が、粉砕され、粉砕後、バイオイオンバランス(登録商標)が添加されて撹拌混合されて製造された物であり、前記バイオイオンバランス(登録商標)は、乳酸菌、酵母菌、光合成菌及び放線菌から成る群から選択された1又は2以上の菌が作り出す生理活性物質に、海洋若しくは鉱物ミネラルの総合ミネラル、アミノ酸、核酸、キトサン、ヒューマス又は海草ゲルを加えて熟成させて得られた農業用土壌改良微生物資材又は飼料添加物として利用されるものである。
前記有機質肥料・飼料は、前記乾燥資源が粉砕される際に、有機カルシウム、米ヌカ、ベントナイト、ゼオライト、ブルーサイト又はマグネシウムを混入して成分調整又は水分調整されているものである構成とすることが好ましい。
前記有機質肥料・飼料は、撹拌混合される際に、総合ミネラル、特殊糖蜜、マグネシウム、カルシウム又はケイ酸質資材を添加して成分調整がされ、塩分の中和又はpHの調整がされているものである構成とすることが好ましい。
本考案は、以下のような効果を奏し、現在重要な課題とされている環境問題、食糧の自給率向上の一助となるだけでなく、農畜産関連事業者の経営向上に寄与する。
(1)事務局に設置された管理用サーバと利用端末をインターネットで介して接続し、管理用サーバに、排出事業所、リサイクルセンター及び生産者のからの報告情報をデータベースとして構築し、このデータベースを利用して、食物残渣資源等の循環を全体的に追跡管理することで、食物残渣資源のリサイクル循環もスムーズに行われ、食物残渣資源を使用して生産された農作物や畜産物の安全性が高まる。
(2)排出事業所、リサイクルセンター及び生産者以外に、事務局と提携したゴミ処理機等の販売代理店、指導目的の提携機関、さらには一般消費者等にもデータベースに蓄積された情報を公開して、食物残渣資源リサイクル管理システムを利用可能とすることにより、食物残渣資源リサイクルに関連する諸々の情報が蓄積かつ照会可能となり、食物残渣資源のリサイクルの理念の浸透、リサイクル技術の向上をもたらし、さらには、生産者においては、より安全性及び栄養価が高く美味しい生産物を出荷することができ、消費者の信頼も得ることができる。
本考案に係る食物残渣資源リサイクル管理システムの適用される食物残渣資源リサイクルを説明する全体図である。 本考案に係る食物残渣資源リサイクル管理システムの実施例の構成を説明するブロック図である。 本考案に係る食物残渣資源リサイクル管理システムの実施例の構成を機能面から説明するブロック図である。 本考案に係る食物残渣資源リサイクル管理システムの適用される食物残渣資源における有機質肥料・飼料の製造工程を説明する図である。
本考案に係る食物残渣資源リサイクル管理システムを実施するための形態を実施例に基づいて図面を参照して説明する。
本考案に係る食物残渣資源リサイクル管理システム1(図2、3参照)は、食物残渣資源リサイクルを管理するシステムである。ここで、食物残渣資源リサイクルでは、家庭、食堂、給食施設等の排出事業所から排出される食物残渣を乾燥し乾燥資源として収集し、この乾燥資源から有機質肥料又は飼料として使用される製造物を製造する。この製造物は有機質肥料又は飼料として使用されるものであり、以下、本考案及び本明細書では、「有機質肥料・飼料」と称す。この有機質肥料・飼料を利用して農作物、畜産物、水産物等の生産物を生産して、その生産物が排出事業所等で食され、結局、食物残渣資源が循環利用される。
本考案に係る食物残渣資源リサイクル管理システム1は、このような食物残渣資源リサイクルにおいて、排出事業所から排出される食物残渣、食物残渣から製造した有機質肥料・飼料、該有機質肥料・飼料による農産物、畜産物、水産物等の循環状態を把握、追跡することができる管理システムに関する。以下、まず前提となる食物残渣資源リサイクルを説明してから、食物残渣資源リサイクル管理システム1を説明する。
(本考案の適用される食物残渣資源リサイクル)
図1は、本考案が適用される食物残渣資源リサイクルを説明する全体図である。食物残渣資源リサイクルは、主に、事務局2、排出事業所3、リサイクルセンター4、生産者5(農業経営者、畜産業者、水産業者等)と、によって行われる。さらに、補助的に、販売代理店6及び提携機関7、さらには運送業者等が関わる。事務局2が全体の統括業務を行う。
この食物残渣資源リサイクルでは、排出事業所3が、生産物の消費により排出した食物残渣を生ゴミ処理機で乾燥資源にする。この乾燥資源を、リサイクルセンター4が有機質肥料・飼料に再資源化する。そして、有機質肥料・飼料を利用して生産者5が、農産物、畜産物又は水産物の生産物を生産する。
排出事業所3、リサイクルセンター4及び生産者5は、それぞれが事務局2を通して、食物残渣資源リサイクルの構成員の加入者として加入登録し、事務局2を介して加入者網を構成することにより、加入者間、事務局2、販売代理店6、提携機関7等とのやり取りができるようになり、資源循環の中の一機関として、食物残渣資源リサイクルの利益を享受することができる。
さらに、食物残渣資源リサイクルを実施するそれぞれの者について、その実施内容を、以下、説明する。排出事業所3は、生産者5から購入した生産物を消費する場所で、家庭、企業、コンビニエンスストア、スーパー、ホテル、レストラン、食堂、学校給食センター、病院、老人ホーム等であり、食品を消費する大小様々な消費者が該当する。
排出事業所3では、生産物の消費により排出された食物残渣を分別し、販売代理店6から購入した生ゴミ処理機を使用して乾燥資源にする。生ゴミ処理機は単に乾燥生ゴミを乾燥処理するめの手段であるため、発酵プラントのような大規模型ではなく、コンパクトなものにすることができる。
食物残渣は、乾燥させることにより、重量及び体積量が乾燥前の5分の1から7分の1以下にまで減らされる。また、乾燥しているので、食物残渣が腐って悪臭や液だれが生じたり、周囲にハエ等の虫が発生する心配もなく、食物残渣を新たに殺菌又は滅菌しなくても長期保管することができる。
さらに、乾燥しているため扱いが簡単であり、食物残渣の集荷については、一般家庭では宅配便を使用することができる。なお、宅配便には、消費生活協同組合などが独自に行う宅配便と、運送業者が業務として行う宅配便とがある。また、大規模な排出事業所3では自社便を利用するなど、排出事業所3に合わせて自由に選択することができる。
一般家庭において、消費生活協同組合などが独自に行う宅配便を利用し、定期的に野菜等の荷物を運んでもらうようにした場合、帰り便で乾燥資源を収集することもでき、手間の軽減となる。宅配便により定期的に運ばれる野菜等も、再資源化された有機質肥料・飼料を使用して栽培又は飼育された生産物が届けられるので、環境保全型の資源循環を構築することができる。
なお、現在、鉄、ペットボトル、紙等については、再資源化を促進するためのリサイクル法とともに、リサイクルして得られた製品を買い支えるグリーン購入法がセットとなって制定されている。しかし、食品については、食物残渣資源の再資源化が、現在、40%まで義務づけられてはいるが、再資源化して得られる製品(飼料、肥料、該飼料を使用して得られる畜産物、水産物、該肥料を使用した農産物等)を買い支えるグリーン購入法については制定されていない。
近年、我が国としても食糧自給の要請が高まり、また環境上の観点から、食品についてもグリーン購入法の導入が望まれているところである。このようなグリーン購入の制度が導入されれば、それが食物残渣資源の再資源化に効果的に機能し、環境保全型且つ資源循環型の社会の構築に一層拍車がかかるものと考えられる。
食物残渣を乾燥処理した乾燥資源は、排出事業所3から運送業者によりリサイクルセンター4に運ばれる。加入者網内の乾燥資源を大規模排出事業所に集めて、まとめて収集することもできるし、収集頻度を毎日でなく数日置きに減らすこともできる。また、排出事業所3からは食物残渣をそのまま(生ゴミの状態のまま)収集し、大きな乾燥処理施設を備えた大規模排出事業所まとめて乾燥処理して排出することもできる。
上記したとおり、乾燥資源は、生ゴミ収集車や宅配業者又は自社便業者等の運送業者により運送されるが、重量及び体積量が乾燥前の5分の1から7分の1に減量されているため、毎日5台から7台の生ゴミ収集車で運んでいたものが、0.7台から1台で済んでしまう。排出事業所では、生ゴミを乾燥資源としてリサイクル用に排出することで、焼却炉で焼却する量も減らすことができるので、化石燃料を削減し、全体的に焼却コストの削減となり経済的である。なお、ごみ混ざりの乾燥物は、そのまま固形燃料となりよく燃える。
リサイクルセンター4は、乾燥資源を有機質肥料・飼料へと再資源化する施設である。リサイクルセンター4では、再資源化するために油分分解酵素を含む各種酵素、有効微生物類、又はバイオイオンバランス(登録商標)等を添加する。有機質肥料・飼料は、農業の分野では肥料として、畜産業又は水産業の分野では飼料として利用できる。
生産者5は、リサイクルセンター4で再資源化された有機質肥料・飼料が提供される。生産者5は、農業、畜産業又は水産業のいずれの場合であっても、有機質肥料・飼料を使用することにより、安全性及び栄養価が高く美味しい生産物を消費者に提供できるようになる。排出事業所3も一消費者として生産者5から生産物を購入し、資源の循環が起こる。なお、分別により有機質肥料・飼料として利用できないものについても、固形燃料として無駄なく利用することができる。
販売代理店6は、事務局2と提携し、排出事業所3に生ゴミ処理機を販売する。また、販売代理店6は、排出事業所3に対し、食物残渣資源リサイクルの紹介や食物残渣資源リサイクルにおける再資源化の理念及び排出基準の説明等をする。
販売代理店6は、排出事業所3の規模や食物残渣の質又は生ゴミ処理機の設置場所等に応じて、小型の生ゴミ処理機にするか、大型の生ゴミ処理機にするかなど、排出事業所3に一番合う生ゴミ処理機を導入できるように提案する。排出事業所3は、目的、状況又は条件に合った生ゴミ処理機の購入ができるようになる。
運送業者は、排出事業所3からリサイクルセンター4に乾燥資源を運送したり、リサイクルセンター4から生産者5に有機質肥料・飼料を運送したり、生産者5から生産物を配送センターとして機能する事務局5、さらには排出事業所3に運送する宅配又は自社便等の業者である。各運送における運送業者は、同一の業者を利用することもできるし、別々の業者を利用しても構わない。運送する物に応じて適した運送方法及び業者を選択することができる。
提携機関7は、事務局2と提携し、生産者5に有機質肥料・飼料について栽培状況又は飼育状況における認証又は指導等を行う。農産物に関しては、肥料、土壌又は生産物の栄養分析など各種分析も行い、肥料のバランス等を調べた上で有機質肥料の使用について指導を行う。さらに提携機関7では、生産物の栄養分析や土壌の有害重金属又は残留農薬の検査を実施することで、消費者に対し安全性をアピールすることができる。
畜産物又は水産物に関しては、家畜の飼育状況を把握した上で、乳酸や酵母で発酵させた有機質飼料を、基本ベースの飼料に添加する割合を調整する。指導等により、全ての生産者5から良質の肉、乳又は卵を得ることができるようになる。
また、提携機関7は、栽培基準又は飼育基準などの生産基準を作成し、生産者5の対し認証を行うようにすることで、生産者5は安全性の高い生産物を生産することが義務付けられ、消費者の信頼も得ることもできる。
以上のとおりの食物残渣資源リサイクルにおいて、本考案に係る食物残渣資源リサイクル管理システム1は、排出事業所3、リサイクルセンター4及び生産者5からの報告情報をデータベースとして蓄積し、このデータベースに基づき、食物残渣の排出、乾燥資源の製造、生産物の栽培又は飼育、加工、及び流通までの循環過程を追跡的に把握可能とし、再資源化の循環を管理可能とするものである。
図2及び図3は、本考案に係る食物残渣資源リサイクル管理システム1の実施例の構成を説明する図である。
本考案に係る食物残渣資源リサイクル管理システム1の概要は、事務局2に設置された管理用サーバ10と、管理用サーバ10にインターネット11を介して接続された複数の利用端末12(クライアント)とを備えている。利用端末12は、本実施例では、具体的には、排出事業所3、リサイクルセンター4及び生産者5のそれぞれの利用端末である。
そして、本考案に係る食物残渣資源リサイクル管理システム1は、排出事業所3、リサイクルセンター4及び生産者5のそれぞれの利用端末12から管理用サーバ10に送られる報告情報は、管理用サーバ10に設けられたデータベース31に登録することにより、利用端末12からの照会に対し、管理用サーバ10においてデータベース31を検索して食物残渣資源の状態を抽出し、これにより食物残渣資源の循環を追跡可能とする。
事務局2に設置された管理用サーバ10は、図2に示すように、通常のコンピュータが利用され、CPU(中央処理装置)13、メモリ(主メモリ)14、バス15(データバス及びアドレスバス)、入出力インターフェース部16、通信インターフェース部17、及び記憶装置18を備えている。通信インターフェース部17は、インターネット11に接続されている。入出力インターフェース部16は、マウス、キーボード、スキャナ等の入力装置、プリンタ、ディスプレイ等の出力装置に接続される。
排出事業所3、リサイクルセンター4及び生産者5にそれぞれ設置された利用端末12は、管理用サーバ10と同様に図2に示すように、通常のコンピュータが利用され、CPU20(中央処理装置)、メモリ(主メモリ)21、バス22(データバス及びアドレスバス)、入出力インターフェース部23、通信インターフェース部24、及び記憶装置25を備えている。通信インターフェース部24は、インターネット11に接続されている。入出力インターフェース部23は、マウス、キーボード、スキャナ等の入力装置、プリンタ、ディスプレイ等の出力装置に接続される。
利用端末12には、メモリ21にOSと食物残渣資源リサイクル管理システム1を利用するための利用ソフトが搭載されている。この利用ソフトに従って、CPU20が動作し、利用端末12を統括的に制御し、報告情報の送信、照会に必要な検索条件の送信、加入者登録等の機能を行う。
管理用サーバ10は、メモリ14に、OSと、食物残渣資源リサイクル管理システム1を動作させる管理用ソフトが搭載されている。この管理用ソフトに従って、CPU13が動作し、管理用サーバ10を統括的に制御し、登録、検索、追跡等の管理機能を行う。
管理用サーバ10の構成を、さらに機能的観点から図3において説明する。管理用サーバ10は、機能的には、制御部30及びデータベース31を備えている。制御部30は、管理用ソフトに従ってCPU13等により管理用サーバ10を統括的に制御する部分である。制御部30は、データ登録部32、データ検索部33、加入者登録・認証照合部34、サービス処理部35を備えている。データベース31は、記憶装置18に登録(記録)される各種の情報データが蓄積されて構築される。
制御部30におけるデータ登録部32は、利用端末12から送られてくる各種の報告情報、照会情報、検索履歴に係る情報、サービスに係る情報等を管理番号を付して、記憶装置18に送り、データベース31の該当するファイルに登録する制御を行う。利用端末12から送られてくる各種の報告情報、及び登録先であるデータベース31の諸ファイルについては、後記するデータベース31において説明する。
データ検索部33は、利用端末12から送られてくる照会における所望の検索条件及び検索指示信号を受けて、データベース31から当該所望の検索条件に沿って情報を検索して、通信インターフェース部17から、当該利用端末12に送る検索ないし回答機能を行う。
加入者登録・認証照合部34は、利用端末12から、排出事業所3、リサイクルセンター4及び生産者5としての加入者登録の申し込み情報を受け、加入者コード番号及びパスワードを設定して、データベース31の加入者登録・認証ファイルに登録(記憶)するとともに、データベース31に蓄積された非公開情報の照会に際してパスワードの照合を行う。
サービス処理部35は、管理用サーバ10が、利用端末12からの食品残渣の引き取り依頼、生産物の購入仲介依頼、又は各種の照会、紹介若しくは指導依頼等に係るサービス依頼情報を受信すると、これらのサービス依頼情報を、データベース31のサービス情報ファイル44に登録する。
そして、サービス処理部35は、サービス依頼情報に対応してデータベース31の関連するファイル情報を抽出し、回答、指示、処理に係る情報を作成し、サービス依頼を送信した送信元の利用端末12に、送信(返信)する機能を行うとともに、関連する利用端末に依頼内容の依頼、要請等の送信を行う。例えば、利用端末12からの生産物の購入等の要請について、依頼の元の利用端末へ生産物及び生産者5の照会結果の情報を送信し、また、生産者の利用端末には、生産物の依頼や発送の要請等を行う。
データベース31は、乾燥資源ファイル40、有機質肥料・飼料ファイル41、生産物ファイル42、加入者登録・認証ファイル43、サービス情報ファイル44、検索履歴ファイル45等を備えている。
乾燥資源ファイル40には、排出事業所3の利用端末12から送られてくる食品残渣の乾燥資源の排出量データ、及びリサイクルセンター4の利用端末12から送られてくる食品残渣の乾燥資源の受取量が、それぞれ管理番号とともに登録(記憶)される。
リサイクルセンター4は、乾燥資源を材料として有機質肥料・飼料を製造し、生産者5に提供するが、有機質肥料・飼料ファイル41には、リサイクルセンター4の利用端末12から送られてくる生産者5に提供した有機質肥料・飼料の生産量が管理番号とともに登録(記憶)される。
また、生産者5は、リサイクルセンター4から提供された有機質肥料・飼料を使用して農作物、畜産物、水産物を生産、収穫するが、生産物ファイル42には、生産者5の利用端末12から送られてくる、農作物、畜産物、水産物の生産量が管理番号とともに登録(記憶)される。
加入者登録・認証ファイル43には、排出事業所3、リサイクルセンター4及び生産者5として加入者登録の際に、加入者の登録と、付与されるパスワードが登録される。
サービス情報ファイル44には、利用端末12と管理用サーバ10間で行われる、食品残渣の引き取り依頼・指示、生産物の売買仲介、各種の照会、紹介及び指導に係る情報が登録される。即ち、乾燥資源、有機質肥料・飼料、生産物等の出入に係る情報及び検索履歴に係る情報以外のいろいろな情報が登録(記憶)される。例えば、管理用サーバ10を利用して、事務局2が排出事業所3から購入仲介の依頼を受けて、生産者5が生産物を提供するような仲介した際の、その取引情報の登録等である。
また、排出事業所3、リサイクルセンター4及び生産者5以外の者、例えば、事務局2と提携した販売代理店6が排出事業所3に生ゴミ処理機を販売又は説明等した際に、或いは事務局2と提携した提携機関7も、生産者5に指導等した際等に、それぞれその報告内容が利用端末12より管理用サーバ10に送信されるが、これらの報告情報がサービス情報ファイル44に登録される。
検索履歴ファイル45には、利用端末12と管理用サーバ10間で行われる、各種の照会及び回答等の経過が管理番号とともに登録(記憶)される。
(作用)
以上の構成から成る本考案に係る食物残渣資源リサイクル管理システム1の作用について、以下説明する。排出事業所3、リサイクルセンター4及び生産者5から事務局2に対し、それぞれ食物残渣資源の循環に関連する報告情報(乾燥資源の排出量、受取量、有機質肥料・飼料の生産量、生産物の生産量等)の送信が行われる。
その際、利用端末12からの報告情報は、次のようにしてデータベース31に登録(記憶)される。利用端末12において、キーボード等の入力装置から報告内容が入力され、CPU20がメモリ21に一時的に保管する。CPU20は、通信インターフェース部24を介して、登録の指示と共に、メモリ21に保管された報告情報をインターネット11を介して管理用サーバ10に送信する。
管理用サーバ10では、報告情報及び登録の指示を通信インターフェース部17において受信すると、CPU13が報告情報に管理番号を付して、その内容に応じて記憶装置18におけるデータベース31のそれぞれ該当するファイルに登録する。管理用サーバ10においてデータベース31への登録の処理が完了したら、管理用サーバ10が利用端末12に対して上記完了の通知を送信する。
利用端末12からの照会は、次のようにして行われる。利用端末12において、入力装置から照会に必要な検索条件が入力され、CPU20がメモリ21に一時的に保管する。CPU20は、通信インターフェース部24を介して、検索の指示と共に、メモリ21に保管された検索条件をインターネット11を介して管理用サーバ10に送信する。
管理用サーバ10は、利用端末12からインターネット11を介して通信インターフェース部17において、検索条件及び検索の指示を受信すると、データ検索部33は検索条件に基づいて、データベース31の該当ファイルから所望の検索条件を充たすデータを抽出する。そして、管理用サーバ10では、データ検索部33が、抽出した情報をインターネット11を介して利用端末12に送信する。なお、CPU13は、抽出した結果を基に所定の回答画面を作成し、その回答画面を利用端末12に送信してもよい。
排出事業所3、リサイクルセンター4及び生産者5として加入者登録を希望する者は、予め定められた登録フォームに所定の事項(排出事業者・生産者等の種別、事業者名、パスワード等)を入力して、利用端末12からインターネット11を介して管理用サーバ10に送信する。管理用サーバ10は、送信された登録フォームに基づき、データベース31の加入者登録・認証ファイル43に、上記所定の事項とともに加入者コード番号を付し登録(記憶)する。
インターネット11から管理用サーバ10へアクセスする者は、食物残渣資源リサイクルの登録加入者以外の者も存在しているので、セキュリティが必要な非公開情報の照会については、パスワードを登録した登録加入者のみアクセスできるように、非公開情報にアクセス制限をかけることもできる。
利用端末12からの照会は、照会日、検索条件、加入者コード番号等の情報がデータベース31の検索履歴ファイル45に登録されるため、追跡照会(経緯照会)において、照会期間や検索条件等を指定することにより、これまでの照会の経緯、回答等の情報を追跡的に遡って検索することもできる。
以上のように、本考案である食物残渣資源リサイクル管理システム1によると、事務局2が、排出事業所3、リサイクルセンター4及び生産者5からの報告情報等をデータベース31に登録することで、利用端末12から、食物残渣資源のリサイクル循環状況を全体的に追跡的に照会することができ、食物残渣資源のリサイクルが効率的に運営されているか確認でき、また食物残渣資源の安全性の責任所在等が明確となり、食物残渣資源の安全な活用を図ることができる。また、情報公開することにより消費者からの信頼を高めることができる。
(各利用端末の操作)
以下、排出事業所3、リサイクルセンター4及び生産者5等それぞれにおける利用端末毎の操作及び動作について説明する。
排出事業所3では、リサイクルセンター4に乾燥資源を出した際に、報告情報として、乾燥資源の排出量等を、その利用端末12から管理用サーバ10に送信する。管理用サーバ10は、この送信を受信すると、乾燥資源の排出量を、加入者コード番号、管理番号、日時等とともに、データベース31の乾燥資源ファイル40に登録する。
リサイクルセンター4では、排出事業所3から乾燥資源を受け取った際、乾燥資源の受取量を管理用サーバ10に送信する。この送信を受信すると、管理用サーバ10は、乾燥資源の排出量を、加入者コード番号、管理番号、日時等とともに、データベース31の乾燥資源ファイル40に登録する。
また、リサイクルセンター4では、乾燥資源に材料として製造した有機質肥料・飼料を生産者5に提供した際に、その生産量を管理用サーバ10に送信する。管理用サーバ10は、この送信を受信すると、生産量を、加入者コード番号、管理番号、日時等とともに、データベース31の有機質肥料・飼料ファイル41に登録する。
生産者5では、リサイクルセンター4から有機質肥料・飼料を受け取った際に、その受取量を管理用サーバ10に送信する。管理用サーバ10は、この送信を受信すると、受取量を、加入者コード番号、管理番号、日時等とともに、データベース31の有機質肥料・飼料ファイル41に登録する。
また、生産者5では、農作物、畜産物等の生産物の生産のために有機質肥料・飼料を使用した際に、その使用量及び生産物の生産量等を管理用サーバ10に送信する。管理用サーバ10は、この送信を受信すると、使用量及び生産量を、加入者コード番号、管理番号、日時等とともに、データベース31の有機質肥料・飼料ファイル41及び生産物ファイル42に登録する。
加入者である排出事業所3、生産者5等は、それぞれの端末で、管理用サーバ10にアクセスして互いに乾燥資源、生産物等の情報を入手できる。また、事務局2がその管理用サーバ10を利用して、積極的に、排出事業所3の報告情報と生産者5の報告情報を適宜、仲介的に報告するようにすることにより、排出事業所3及び生産者5は、それぞれ管理用サーバ10を通して相手の情報を得ることもでき、乾燥資源、生産物の流れと状況確認等が可能となる。
例えば、生産者5が生産した生産物の情報については、事務局2により管理用サーバ10で、排出事業所3の利用端末12に送信される。排出事業所3は、そこで排出した乾燥資源についての所定の生産者5における利用状況等を参考して、需要に応じて、当該生産者5から生産物を仕入れ、食物残渣資源のリサイクル循環が一層、活発、円滑に進められこととなる。
また、排出事業所3にとっては、複数の生産者5それぞれに対して生産物を注文するよりも、一括管理している事務局2に生産物を注文した方が効率的であるし、事務局2も生産物の流通を把握することができる。
事務局2と提携した販売代理店6は、排出事業所3に生ゴミ処理機を販売又は説明等した際に、その報告情報を利用端末12で管理用サーバ10に送信する。同様に、事務局2と提携した提携機関7も、生産者5に指導等した際に、その報告情報を利用端末12で管理用サーバ10に送信する。
(食物残渣資源リサイクル管理システムの活用の態様)
以上説明した食物残渣資源リサイクル管理システム1を活用するいろいろな態様について、説明する。
排出事業所3が一般家庭の場合は、その利用端末12から管理用サーバ10へ乾燥資源(乾燥資源ではなく、乾燥前の生ゴミの場合もある。)のリサイクルセンター(生ゴミの場合は、家庭等から生ゴミを収集し一括して乾燥する大規模の排出事業所)への搬送依頼があれば、管理用サーバ10の設置者である事務局2は、宅配便を利用して乾燥資源(又は生ゴミ)を収集し、リサイクルセンター4(又は大規模の排出事業所)へ搬送するような一般家庭とリサイクルセンター(又は大規模の排出事業所)間の仲介を行う。
その際、管理用サーバ10において乾燥資源の排出量をデータベース31の乾燥資源ファイル40へ登録すれば、一般家庭で管理用サーバ10への報告情報を送信する必要がなくなり、管理用サーバ10としは排出量を把握することができ、一般家庭の側でも利用しやすいものとなる。なお、家庭等から大規模の排出事業所3に収集される生ゴミについては、特に乾燥資源としての報告は不要であってもよい。
同様に、一般家庭の利用端末12から管理用サーバ10へ生産物の注文依頼(売買仲介依頼)があれば、管理用サーバ10の設置者である事務局2は、生産者5から生産物を集積して、注文された生産物を宅配便を利用して一般家庭に送るようして、一般家庭と生産者5との仲介を行う。要するに、事務局2は、生産者5と各排出事業所3に対して生産物の配送センターとしても機能する。
その際、管理用サーバ10において、取引された生産物に係る注文量、購入量等の売買仲介に係る情報を、データベース31の生産物ファイル42、サービス情報ファイル44等の関連するファイルに登録すれば、一般家庭及び生産者5等は報告情報を送信する必要がなくなり、また、管理用サーバ10としては生産物の取引状況も把握できる。
一般家庭も排出事業所として食物残渣資源リサイクルの一環に組み込まれ、その利用端末が、食物残渣資源リサイクル管理用システムの一つの構成となることは、一般家庭の生ゴミ発生量は、企業などの排出事業所3よりも多いという実情を鑑みると、環境汚染の原因となる生ゴミを正しく処理するためにきわめて有意義である。
リサイクルセンター4では、排出事業所3から排出した食物残渣の収集した際に、受け取った乾燥資源の異物混入のチェックを行い、その結果に関する報告情報を利用端末12で管理用サーバ10に通知する。これにより、管理用サーバ10において、異物の出所を確認でき、安全確保の一助となる。
また、生産者5では、栽培又は飼育に際して有機質肥料・飼料の使用が行われるが、管理用サーバ10において、生産者5の有機質肥料・飼料の受取量、使用量、生産物の生産量等の報告情報が管理用サーバ10へ送信され、データベース31に登録されることで、生産者5における有機質肥料・飼料の受取量、使用量、生産物の生産量等が把握可能となる。
さらに、生産者5において生産物の流通販売が行われ、その報告情報も管理用サーバ10へ送信されて、データベース31における生産物ファイル42等の関連するファイルに登録されることで、生産物を経由させた際の情報を基に、誰がどこにいつどんな状態で流通されたか、又はいつどこで販売されたか等の状況を把握することができる。
生産者5の生産物の流通販売の後は、排出事業所3の食物残渣資源の発生となり循環する。食物残渣資源についての各循環過程における情報が、管理用サーバ10のデータベース31に蓄積され管理されることにより、各循環過程を遡って情報を追跡することができる。
例えば、消費者が生産物を購入した際に、その利用端末12においてインターネット11を介して管理用サーバ10へ生産物に係わる情報について照会をかけることで、生産者5、リサイクルセンター4、排出事業所3の順に遡って、その生産物に関連する事項(例えば、関係者、食物残渣資源の種類、量、日付等)を確認することができる。
なお、事務局2が追跡を確実にするために、乾燥資源、有機質肥料・飼料、生産物等には、管理番号が付される。管理番号を付すことで、食物残渣資源の循環状態が、関連性や統一性をもって、きめ細かく把握でき、食物残渣資源及び生産物等を管理することが可能となる。
(食物残渣物の処理、有機質肥料・飼料の製造工程)
本考案に係る食物残渣資源リサイクル管理システム1は、食物残渣資源のリサイクル循環の状態を把握し、追跡可能として管理するシステムであるが、その管理対象である乾燥資源から製造される有機質肥料・飼料の製造工程について、本考案を直接、構成する内容ではないが、参考のために、以下、図4において説明する。
排出事業所3では、家庭等の小規模な排出事業所の場合は、生ゴミを小型の生ゴミ処理機を使用して、含水率15%以下の乾燥資源として回収する。また、給食センター等の大規模な排出事業所3の場合は、生ゴミを大型の生ゴミ処理機を使用して60℃から160℃で撹拌しながら温風処理及び熱処理して含水率30%以下にした乾燥資源を回収し、回収後に乾燥資源の温度を、菌による発酵防止のために40℃以下にする。
そして、乾燥資源は、リサイクルセンター4に搬送されるが、上記大型の生ゴミ処理機を使用して含水率30%以下にした乾燥資源については、リサイクルセンターで、さらに含水率調整をして含水率15%以下の乾燥資源に仕上げられる。
そして、リサイクルセンター4では、異物チェック工程で乾燥資源の異物チェックを行い、さらに乾燥資源を、混合破砕工程及び撹拌混合工程を通して処理し、品質の安定した有機質肥料・飼料の製造を行う。このようにして製造された有機質肥料・飼料は、成形工程で形状が整えられ梱包されて出荷可能の状態とされる。以下、各工程をさらに説明する。
混合破砕工程では、乾燥資源の形が大きい場合は粉砕機等によりを粉々にし、水分の多い前記乾燥資源には有機カルシウム、米ヌカ、ベントナイト、ゼオライト、ブルーサイト又はマグネシウム等を混入して成分調整を兼ねて水分調整又はpHの調整をする。
撹拌混合工程では、混合破砕工程後にし、油分分解酵素を含む各種酵素、有効微生物類、又はバイオイオンバランス(登録商標)等を添加して混ぜ合わせ有機質肥料・飼料として使用しても安全な有機質肥料・飼料にする。
バイオイオンバランス(登録商標)とは、乳酸菌、酵母菌、光合成菌及び放線菌から成る群から選択された1又は2以上の菌が作り出す生理活性物質に、海洋若しくは鉱物ミネラル等の総合ミネラル、アミノ酸、核酸、キトサン、ヒューマス又は海草ゲル等を加え熟成させた農業用土壌改良微生物資材である。
生理活性物質とは、ビタミン、ミネラル、核酸又は酵素など体の働きを調節する役割を持った物質のことで、わずかな量で生物の生理や行動に何らかの特有な作用を示すものである。
光合成菌とは、空気の少ない嫌気的な環境では光合成を行い、空気のある好気的な環境では光合成をせず、有機物から呼吸によりエネルギーを獲得する細菌であり、毒性物質を除去する能力がある。
放線菌とは、カビの菌糸のように細胞が長く放射状に伸びた形状をとる細菌であり、主に土壌中に生息する。放線菌は、農業で生産される堆肥中の主要菌で、生ゴミ処理過程でも優占する菌群である。放線菌の種類は非常に多く、抗生物質を生産する菌も多く存在する。
ヒューマスとは、古代から水中にあった堆積が発酵、分解又は再合成を繰り返したもので、体の中で眠っていた細胞や微生物の働きを活発にし、多糖類、アミノ酸、ビタミン、カルボン酸鉄アルミニウム又はカルシウム等を含むバランスのとれた天然物である。
ところで、乾燥資源には、人間の食べ物には塩分や油分が多い場合もあることから、そのまま有機質肥料・飼料として使用し続けると障害の出る可能性がある。そこで、使用目的に合わせて、撹拌混合工程において、総合ミネラル、特殊糖蜜、マグネシウム、カルシウム又はケイ酸質資材などを添加して成分調整したり、塩分の中和又はpHの調整を行う。
成形工程では、撹拌混合工程で製造された有機質肥料・飼料を、肥料、飼料等の用途、又はその用い方に応じて粉状、粒状、固形状又はペレット状にし、袋詰め等の包装をして製品として生産者5に出荷可能な状態とする。
このようにして製造された有機質肥料・飼料は、肥料として用いても腐敗することなく土中で分解発酵するので、土壌のバランスも改善され、植物が栄養を吸収しやすくすることができる。飼料として用いても動物の腸内菌が活発となり、新陳代謝が盛んになることで、肉質や産卵が良くなり、排泄物の臭いも改善される。さらに、食べ残しがあっても分解されるし、土壌や水質の浄化能力も発揮される。
即ち、有機質肥料・飼料を、肥料として使用した場合、乾燥資源に水分を加えると生の状態に戻り、腐ると有毒ガスの発生で植物の根に障害が出る可能性があるが、バイオイオンバランス(登録商標)が混合されているため、土の中で分解発酵へ導くことができる。
また、有機質肥料・飼料を、飼料として使用した場合、飼料添加物として5%から20%一般飼料と混合することができる。バイオイオンバランス(登録商標)の混合や乳酸発酵により、動物の腸内菌を活性化させ、飼育状態を良くする効果がある。
飼料については、動物が毎日食べる物であるので、油分が酸化せずに長期間保管できる状態を保つことが要求される。有機質肥料・飼料の油分は、バイオイオンバランス(登録商標)の酵素反応でゆっくり分解するため、安心して使用することができる。
有機質肥料・飼料は、土壌汚染や水質汚染の軽減などの効果もあり、添加することによりBOD(生物化学的酸素要求量)やCOD(化学的酸素要求量)の数値も大幅に下げることもできる。
以上、本考案に係る食物残渣資源リサイクル管理システムの実施の形態を実施例に基づいて説明したが、本考案は特にこのような実施例に限定されることなく、実用新案登録請求の範囲記載の技術的事項の範囲内でいろいろな実施例があることはいうまでもない。
本考案に係る食物残渣資源リサイクル管理システムは、食物残渣資源リサイクルにおいて、食物残渣資源の全体の流れを管理用サーバで簡単に追跡することができるので、食物残渣資源リサイクルを利用する排出事業者、リサイクルセンター、生産者、提携機関、一般消費者等において、それぞれ残渣物の管理、生産物の販売・購入等のいろいろな局面において、経営の一手段として利用可能である。
1 食物残渣資源リサイクル管理システム
2 事務局
3 排出事業所
4 リサイクルセンター
5 生産者
6 販売代理店
7 提携機関
10 管理用サーバ
11 インターネット
12 利用端末
13 CPU(中央処理装置)
14 メモリ
15 バス(データバス及びアドレスバス)
16 入出力インターフェース部
17 通信インターフェース部
18 記憶装置
20 CPU(中央処理装置)
21 メモリ
22 バス(データバス及びアドレスバス)
23 入出力インターフェース部
24 通信インターフェース部
25 記憶装置
30 制御部
31 データベース
32 データ登録部
33 データ検索部
34 加入者登録・認証照合部
35 サービス処理部
40 乾燥資源ファイル
41 有機質肥料・飼料ファイル
42 生産物ファイル
43 加入者登録・認証ファイル
44 サービス情報ファイル
45 検索履歴ファイル

Claims (14)

  1. 事務局に設置された管理用サーバと、該管理用サーバにインターネットを介して接続され、排出事業所、リサイクルセンター及び生産者にそれぞれ設置された利用端末と、を備えた食物残渣資源リサイクル管理システムであって、
    前記排出事業所の利用端末は乾燥資源に係る報告情報を、リサイクルセンターの利用端末は乾燥資源及び有機質肥料・飼料に係る報告情報を、生産者の利用端末は有機質肥料・飼料及び生産した生産物に係る報告情報を、それぞれ管理用サーバに送信するものであり、
    前記管理用サーバは、CPU、記憶装置及び通信インターフェース部を備え、記憶装置にはデータベースが構築されており、該データベースは、乾燥資源ファイル、有機質肥料・飼料ファイル及び生産物ファイルを備えており、
    前記管理用サーバは、利用端末から乾燥資源、有機質肥料・飼料又は生産物に係る報告情報及び登録の指示を受信すると、CPUにより管理用サーバを統括的に制御する制御部が、該報告情報を前記データベースの乾燥資源ファイル、有機質肥料・飼料ファイル又は生産物ファイルに登録し、また、利用端末から検索条件及び検索の指示を受信すると、前記制御部が動作して、該検索条件を基にデータベースから該当するデータを抽出し、利用端末に送信することを特徴とする食物残渣資源リサイクル管理システム。
  2. 前記制御部は、データ登録部及びデータ検索部を備えており、データ登録部は、利用端末から送られてくる報告情報を、管理番号を付して記憶装置のデータベースに登録し、データ検索部は、利用端末から送られてくる所望の検索条件及び検索指示を受けて、データベースから当該所望の検索条件に沿った情報を検索して、該情報を通信インターフェース部から、利用端末に送信することを特徴とする請求項1記載の食物残渣資源リサイクル管理システム。
  3. 前記乾燥資源ファイルには、排出事業所の利用端末から送られてくる食品残渣の乾燥資源の排出量データ、及びリサイクルセンターの利用端末から送られてくる食品残渣の乾燥資源の受取量が登録され、有機質肥料・飼料ファイルには、リサイクルセンターの利用端末から送られてくる、リサイクルセンターにおいて乾燥資源を材料として製造し生産者に提供した有機質肥料・飼料の生産量が登録され、生産物ファイルには、生産者の利用端末から送られてくる、リサイクルセンターから提供された有機質肥料・飼料を使用して生産者が生産した農作物・畜産物の生産量が登録されることを特徴とする請求項2記載の食物残渣資源リサイクル管理システム。
  4. 前記データベースは、加入者登録・認証ファイルを有し、該加入者登録・認証ファイルに、排出事業所、リサイクルセンター及び生産者として加入者登録の際に、加入者コード番号及び該加入者のパスワードが登録されることを特徴とする請求項3記載の食物残渣資源リサイクル管理システム。
  5. 前記制御部は、加入者登録・認証照合部を備えており、加入者登録・認証照合部は、利用端末から加入者登録の申し込み情報を受けた際に、加入者コード番号及びパスワードを設定して、データベースに登録し、データベースに蓄積され非公開情報の照会に際してパスワードの照合を行う構成であることを特徴とする請求項4記載の食物残渣資源リサイクル管理システム。
  6. データベースは、サービス情報ファイルを備えており、該サービス情報ファイルに利用端末と管理用サーバ間で行われる、食品残渣の引き取り依頼・指示、生産物の売買仲介、各種の照会、紹介及び指導に係る情報が登録されることを特徴とする請求項5記載の食物残渣資源リサイクル管理システム。
  7. 前記制御部は、サービス処理部を備えており、管理用サーバが、利用端末からの食品残渣の引き取り依頼、生産物の照会若しくは購入仲介依頼、又は各種の照会、紹介若しくは指導に係るサービス依頼情報を受信すると、該サービス依頼情報を、データベースのサービス情報ファイルに登録するとともに、サービス依頼情報に対応してデータベースの関連するファイル情報を抽出し、回答、指示、処理に係る情報を作成し、前記依頼元の利用端末又は関連する利用端末に送信することを特徴とする請求項6記載の食物残渣資源リサイクル管理システム。
  8. 前記データベースは、検索履歴ファイルを有し、該検索履歴ファイルに、利用端末と管理用サーバ間で行われる、照会及び回答に係る経過が管理番号とともに登録されることを特徴とする請求項7記載の食物残渣資源リサイクル管理システム。
  9. 前記管理用サーバは、排出事業所、リサイクルセンター及び生産者に設置された利用端末に加えて、事務局が提携している代理店、指導認定機関及び一般消費者の利用端末からもインターネットを介してアクセス可能であることを特徴とする請求項8記載の食物残渣資源リサイクル管理システム。
  10. 前記排出事業所は、家庭、企業、コンビニエンスストア、スーパー、ホテル、レストラン、食堂、学校給食センター、病院若しくは老人ホーム、又は家庭、企業、コンビニエンスストア、スーパー、ホテル、レストラン、食堂、学校給食センター、病院若しくは老人ホームから排出する生ゴミを一括して収集する事業所であることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の食物残渣資源リサイクル管理システム。
  11. 前記乾燥資源は、生ゴミが小型の生ゴミ処理機により含水率15%以下に乾燥処理されたもの、又は生ゴミが大型の生ゴミ処理機で60℃から160℃で撹拌されながら含水率30%以下にされているものであることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の食物残渣資源リサイクル管理システム。
  12. 前記有機質肥料・飼料は、前記乾燥資源が、粉砕され、粉砕後、油分分解酵素を含む各種酵素、有効微生物類、又はバイオイオンバランス(登録商標)が添加されて撹拌混合されて製造された物であり、前記バイオイオンバランス(登録商標)は、乳酸菌、酵母菌、光合成菌及び放線菌から成る群から選択された1又は2以上の菌が作り出す生理活性物質に、海洋若しくは鉱物ミネラルの総合ミネラル、アミノ酸、核酸、キトサン、ヒューマス又は海草ゲルを加えて熟成させて得られた農業用土壌改良微生物資材であることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の食物残渣資源リサイクル管理システム。
  13. 前記有機質肥料・飼料は、前記乾燥資源が粉砕される際に、有機カルシウム、米ヌカ、ベントナイト、ゼオライト、ブルーサイト又はマグネシウムを混入して成分調整又は水分調整されているものであることを特徴とする請求項12に記載の食物残渣資源リサイクル管理システム。
  14. 前記有機質肥料・飼料は、撹拌混合される際に、総合ミネラル、特殊糖蜜、マグネシウム、カルシウム又はケイ酸質資材を添加して成分調整がされ、塩分の中和又はpHの調整がされているものであることを特徴とする請求項12に記載の食物残渣資源リサイクル管理システム。
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