JP3151198U - 靴紐アクセサリー - Google Patents

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Abstract

【課題】靴の構成を変更せずに、靴自体のデザイン性を損なわない靴紐アクセサリーを提供する。【解決手段】靴紐アクセサリー1は、円弧状に湾曲した長尺の基材2の両端に形成された開口部3と、この開口部3の間の表面側に形成された飾部4とを具備している。【選択図】図1

Description

本考案は、靴紐を替えるなどの構成を変更することなく付加的に設けることで、靴自体のデザイン性を損なうことなくさらに個性的な装飾が可能な靴紐アクセサリーに関するものである。
例えば靴の種類には、甲部の、左右の各側甲片に形成された孔に紐を通し、該それぞれの側甲片を中央に寄せて足の甲幅に調整するものがある。近年では、意匠性や機能性に優れた靴が豊富に存在する。
ところが、製造メーカーが製造した靴に、例えば上着にブローチを付けたり、例えばベルトのバックルを意匠性に優れたものに変えたりといったように、アクセサリーや装飾品を付けたり、そのようなアクセサリーや装飾品を替えるという発想や構成は存在しなかった。
例えば、下記の特許文献1では、ベルトや靴紐を含むこれらに用いられる紐類を締結する紐締バックルについて示されており、また、特許文献2では、装飾が施された靴紐について示されている。
特開2003−9910号公報 特開平10−309202号公報
特許文献1は、開口を有した本体において、該開口を形成する対向する内縁に架け渡された、物体に平行な外側面と、物体側に臨む頂部とが形成された断面が三角形のバーを有し、紐を、バーの頂部を挟んだ一方の斜面側の下方から開口の上方に向けて貫通させ、外側面を巻回して開口の下方に向けてバーの頂部を挟んだ他方の斜面側に通す構成とされている。
特許文献2は、一対の靴紐の一端部に飾りを設け、該靴紐の他端部を靴の孔に挿入し、該一端部の飾りは最終的に最初に他端部を挿入した孔に係止して抜け止めとして機能すると共に、飾りとして機能する構成とされている。
しかし、特許文献1は、紐の確実な締結とバックル自身の位置設定を容易に行い得ることを目的としているので、ファッション性やデザイン性が考慮されておらず、該特許文献1の締結バックルを靴に用いることで反対に靴のそもそも有するデザイン性を損なうといった可能性もあった。
また、特許文献2は、一対の靴紐、つまり2本の靴紐を使用するということになり、もともと有する(一本の)靴紐に対してバリエーション豊かに飾りを別途設ける構成ではなかった。
また、本出願人は、靴の紐に設けてファッション性、デザイン性を向上させるような構成のアクセサリーに関して調査をするも、特許文献1,2の他には本考案の目的を達し得る構成を発見できなかった。
本考案が解決しようとする問題点は、特許文献1ではファッション性やデザイン性が考慮されておらず、靴に用いることで反対に靴のそもそも有するデザイン性を損なうといった可能性がある点、特許文献2は2本の別途の靴紐を使用することとなり元々の靴の構成に対して設けるようにはなっていない点である。
本考案は、靴の甲部の紐に対して設ける靴紐アクセサリーであって、円弧状に湾曲した長尺の基材の両端に形成された開口部と、この開口部の間の表面側に形成された飾部とを具備したことを最も主要な特徴とする。
本考案は、飾部が靴の甲部において表面側となるように開口部に靴紐を通して使用する構成であるので、その時々で別の飾部の本考案の靴紐アクセサリーを用いることで同じ靴でも別の靴のように見せることができると共に、靴紐自体は靴に元々備えているものを使用できるという利点がある。
図1は本考案の靴紐アクセサリーを示し、(a)は靴紐を通した状態の斜視図、(b)は表面から見た図、(c)は裏面から見た図である。(実施例1) 図2は本考案の靴紐アクセサリーの使用状況を示す図である。(実施例1) 図3は本考案の本考案の靴紐アクセサリーを示し、(a)は靴紐を通した状態の斜視図、(b)は全体を表面から見た図、(c)は全体を裏面から見た図、(d)は分離した状態の表面から見た図、(e)は分離した状態の裏面から見た図である。(実施例2) 図4は本考案の靴紐アクセサリーの使用状況を示す図である。(実施例2)
円弧状に湾曲した長尺の基材の両端に形成された開口部と、この開口部の間の表面側に形成された飾部とを具備することによって、靴紐を替えるなどの構成を変更したり、靴自体のデザイン性を損う可能性のある点を解消し、構成を変更することなく付加的に設けることで、個性的な装飾を実現した。
図1及び図2に示す実施例1は、靴Sの甲部Saの紐Pに対して設ける靴紐アクセサリー1である。実施例1の靴紐アクセサリー1は、次の構成とされている。なお、本実施例1において本考案の基本構成を示し、後の実施例2においては説明の重複を避け、実施例1と異なる構成についてのみ説明することとする。
2は、本実施例1では例えばプラスチック製で、円弧状に湾曲した長尺の基材である。基材2を円弧状に湾曲させている理由は、平板であると両端部がもともとアーチ状の靴の甲部Saにおける両側方部において浮き上がってしまうからである。また、基材2が平板であると、後述する飾部4を立体的に目立たせることができなくなる。したがって基材2は円弧状に湾曲させている。
基材2の円弧の角度は、ファッション性やデザイン性を得るために、120°〜150°が望ましい。120°より小さいと上記とは逆に基材2の中央部が浮き上がってしまう。一方、150°より大きいとほぼ平板状となり、上記のように両端部が浮き上がってしまう。
また、基材2の長尺とは、例えば靴Sにおける紐Pを緊結する緊結部Sbの距離、つまり紐Pを挿通するための孔h間程度を意味する。この孔h間とは、図2で靴紐アクセサリー1が装着されている靴Sの両側部方向のみならず、縦方向すなわちつま先から踵への方向の孔h間も意味する。縦方向に靴紐アクセサリー1を装着することで違ったデザイン性も得られる。
3は、基材2の両端に形成された開口部である。実施例1における開口部3は、基材2の長尺方向の両縁部2aを残した途中部位に形成されている。この両縁部2aには、開口部3をへ向かう、又は開口部3を経た、紐Pが載ることとなる。
4は、基材2における開口部3の間の表面側に形成された飾部である。この飾部4は、本実施例1では、例えば基材2と一体的に表面に形成されているが他の例も採用し得る。例えば、飾部4を厚み方向に基材2と装着・分離が自在とされたプレート状として、紐Pを靴Sから外すことなく飾部4のみを替えるようにしてもよい。
また、例えば基材2の飾部4の形成部位において、例えば宝石Jや貴金属のみを装着・分離が自在な台座として機能するようにしてもよい。この場合においても、紐Pを靴Sから外すことなく飾部4のみを替えることが可能となる。
上記構成の実施例1における靴紐アクセサリー1は、例えば靴Sに最初に紐Pを通すつま先側の両側部の孔h,hに取り付ける。紐Pを一方の甲片の孔hに通した後、表面側から紐Pを靴紐アクセサリー1の一方の開口部3へ挿入して裏面側へと送る。
続いて、基材2の飾部4を設けた表面とは反対の面、すなわち裏面に紐Pを送って、他方の甲片の孔hへ紐Pを送る際、開口部3から表面側へ紐Pを引き出す。このとき、基材2の縁部2a,2aには紐Pが載ることとなる。この後、孔hへ紐Pを挿入し、以降、通常通り紐Pを緊結することで、図2に示すように、甲部Saに靴紐アクセサリー1を取り付けることができる。
図3及び図4に示す実施例2は、実施例1と次の構成が異なる。開口部3には基材2の幅方向両端に凹部3aが形成され、ここにI字状のバー5を挿入可能な構成とした点が上記実施例1とは異なる。
バー5は、図3(d)(e)などに示すように、基材2の表裏方向にI字状とされ、I字状の両水平部5a,5aと、該水平部5aの幅方向(長尺方向)の中央部に垂直部5bが形成されている。
そして、両水平部5a,5aは、開口部3における凹部3aに嵌り、図3及び図4に示すように幅及び厚み方向に面一となる。一方、垂直部5bは、開口部3を長尺方向に2分割し、実施例1では両縁部2aに載っていた紐Pが、実施例2では垂直部5bに載る。
本実施例2における靴紐アクセサリー1は、例えば靴Sに最初に紐Pを通すつま先側の両側部の孔h,hに取り付ける。紐Pを一方の甲片の孔hに通した後、裏面側から紐Pを靴紐アクセサリー1の一方の開口部3へ挿入し、バー5の垂直部5bの上部を経て、開口部3に向けて裏面側へ紐Pを挿入する。
続いて、基材2の飾部4を設けた表面とは反対の面、すなわち裏面に紐Pを送って、他方の甲片の孔hへ紐Pを送る際、開口部3から紐Pを表面側へ引き出し、バー5の垂直部5bの上部を経て、開口部3に向けて裏面側へ紐Pを挿入した後、孔hへ紐Pを挿入する。この後、孔hへ紐Pを挿入し、以降、通常通り紐Pを緊結することで、図4に示すように、甲部Saに靴紐アクセサリー1を取り付けることができる。
すなわち、実施例1では縁部2aに紐Pが載るから基材2の表面側において開口部3を通る紐Pの露出が多いが、実施例2ではバー5の垂直部5aに載り、ここで折り返されて再度開口部3へ(裏面側へ)紐Pが送られるから露出が少ない。
実施例2は、垂直部5bで紐Pが折り返され、僅かに該垂直部5bに載った部分のみが表面側に露出する。したがって、飾部4のみを際立たせることができる。
また、I字状のバー5が基材2と分離可能である場合には、紐Pを通した後にバー5を紐Pに絡ませたうえで、凹部3aに装着し、その後、紐Pを引っ張って基材2を固定するので、開口部3が小さくても容易に装着できる。
実施例2の開口部3における凹部3aは、必要に応じて、片方の開口部3にのみ設けても良いし、バー5も装着に際して、片方の開口部3のみに装着することも可能である。
1 靴紐アクセサリー
2 基材
2a 縁部
3 開口部
3a 凹部
4 飾部
5 バー
5a 水平部
5b 垂直部
S 靴
Sa 甲部
P 紐
h 孔

Claims (3)

  1. 靴の甲部の紐に対して設ける靴紐アクセサリーであって、円弧状に湾曲した長尺の基材の両端に形成された開口部と、この開口部の間の表面側に形成された飾部とを具備したことを特徴とする靴紐アクセサリー。
  2. 開口部の幅方向両端に凹部が形成され、ここにI字状のバーを挿入可能な構成としたことを特徴とする請求項1記載の靴紐アクセサリー。
  3. 基材円弧の角度を120°〜150°としたことを特徴とする請求項1又は2記載の靴紐アクセサリー。
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