JP3150871U - 微小電子機械システムレーザービーム走査装置の二片式fθレンズ - Google Patents
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Abstract
【課題】微小電子機械システムレーザービーム走査装置の二片式fθレンズを提供する。【解決手段】第一レンズ131と第二レンズ132を有し、第一レンズは正ディオプターでメニスカスの凸面をMEMS反射ミラー側に設けるレンズから構成し、第二レンズは正ディオプターでメニスカスの凸面または凹面をMEMS反射ミラー側に設けるレンズから構成する。そのうち、第一レンズは第一光学面と第二光学面を有し、MEMS反射ミラーの反射角度と時間が非線型性関係の走査光線を距離と時間が線型性関係を有する走査光線光点に置き換える。第二レンズは第三光学面と第四光学面を有し、第一レンズの走査光線を修正した上目標物に集光し、第一レンズと第二レンズとも特定の光学条件を満足する。第一レンズと第二レンズを設けることにより、線型性走査効果と高解像度を実現できる。【選択図】図3A
Description
本考案は一種の微小電子機械システムレーザービーム走査装置(以下、MEMS LSUと略する)の二片式fθレンズに係わり、特に一種のMEMS反射ミラーの単振動を修正し、時間と正弦関係の角度変化量を形成して、レーザースキャンニング装置(以下、LSUという)が要求する線型性走査効果を実現する二片式fθレンズに係わる。
現在、レーザービームプリンター(Laser Beam Printer, LBP)に使用されているレーザースキャンニング装置(Laser Scanning unit)は高速回転するポリゴンミラー(polygon mirror)によってレーザービームの走査(laser beam scanning)を行っている。その原理は、半導体レーザーよりレーザービーム(laser beam)を出射し、コリメータ(collimator)を経て、絞り装置(apeture)を通り抜けて、平行ビームを形成する。この平行ビームはさらに、円筒レンズ(cylindrical lens)を通り抜け、副走査方向(sub scanning direction)のY軸の幅は主走査方向と(main scanning direction)X軸の平行方向に沿って、線画像(line image)に集光した後に、高速回転するポリゴンミラーに投射させ、このポリゴンミラー上に複数の多面反射ミラーを前記線画像(line image)の焦点位置またはその近接場所に連続して取り付ける。ポリゴンミラーよりレーザービームの投射方向を制御することにより、連続して設けられた複数の反射ミラーが高速回転しながら、反射ミラーに投射されたレーザービームを主走査方向(X軸)の平行方向に沿って、同じ角運動速度(angular velocity)にて、斜めにfθ直線走査レンズに反射する。fθ直線走査レンズはポリゴンミラーのそばに設けられた単片式(single−element scanning lens)または二片式レンズ構造である。このfθ線型性走査レンズの機能は、ポリゴンミラーに備える反射ミラー上の反射によってfθレンズに入射するレーザービームを楕円形光点に収束した上、感光ドラム(photoreceptor drum、すなわち、結像面)に投射し、走査線型性(scanning linearity)の要求に適合する。
しかしながら、公知技術のLSUは使用のときに、以下の課題が残っている。
イ 回転式ポリゴンミラーの製造が難しく、コストも高いため、LSU生産費用がかかってしまう問題がある。
ロ ポリゴンミラーは高速回転(例えば、40000回転毎分)機能と、高い精密度が要求されている。このため、一般のポリゴンミラーは、反射面のレンズのY軸の幅がきわめて薄く作られていることによって、先行技術によるLSUは、すべて円柱レンズ(cylindrical lens)を追加して設けなければならない。この円柱レンズの作用を通過するレーザービームを線画像(Y軸上の一点)に収束して、ポリゴンミラーの反射ミラーにふたたび投射していること。上記の経緯で構成素子の増量や組立作業の増加という問題がある。
ハ 先行技術のポリゴンミラーは高速回転(40000回転毎分)が要求されているため、回転騒音が高いほか、ポリゴンミラーは起動から稼働回転速度に安定するまでに時間が掛かり、始動後の待ち時間が長いという問題がある。
ニ 先行技術のLSUの組立構造中には、ポリゴンミラーに投射するレーザービームの中心軸はポリゴンミラーの中心軸に照準されていないため、組み合わせるfθレンズの設計にあたり、ポリゴンミラーのオフ軸偏差(off axis deviation)の配慮設計が必要になってくる。そのため、fθレンズの設計と製造の手間がかかってしまう問題がある。
イ 回転式ポリゴンミラーの製造が難しく、コストも高いため、LSU生産費用がかかってしまう問題がある。
ロ ポリゴンミラーは高速回転(例えば、40000回転毎分)機能と、高い精密度が要求されている。このため、一般のポリゴンミラーは、反射面のレンズのY軸の幅がきわめて薄く作られていることによって、先行技術によるLSUは、すべて円柱レンズ(cylindrical lens)を追加して設けなければならない。この円柱レンズの作用を通過するレーザービームを線画像(Y軸上の一点)に収束して、ポリゴンミラーの反射ミラーにふたたび投射していること。上記の経緯で構成素子の増量や組立作業の増加という問題がある。
ハ 先行技術のポリゴンミラーは高速回転(40000回転毎分)が要求されているため、回転騒音が高いほか、ポリゴンミラーは起動から稼働回転速度に安定するまでに時間が掛かり、始動後の待ち時間が長いという問題がある。
ニ 先行技術のLSUの組立構造中には、ポリゴンミラーに投射するレーザービームの中心軸はポリゴンミラーの中心軸に照準されていないため、組み合わせるfθレンズの設計にあたり、ポリゴンミラーのオフ軸偏差(off axis deviation)の配慮設計が必要になってくる。そのため、fθレンズの設計と製造の手間がかかってしまう問題がある。
近年には、LSU組立構造の問題点の改善を図るため、市場で一種の振動式(socillatory)MEMS反射ミラー(MEMS mirror)が公開され、先行技術のポリゴンミラーによるレーザービーム走査制御に代わる。MEMS反射ミラーはねじり発振器(torsion oscillators)より構成し、その表面層に光反射層を有し、発振により光反射層が振動し、光線を反射しながら走査を行う。将来は結像システム(imaging system)、スキャナー(scanner)またはレーザープリンター(laser printer)のLSUに応用でき、その走査効率(scanner efficiency)は従来の回転式ポリゴンミラーより優れる。米国特許US6,844,951号、US6,956,597号によると、少なくとも一つの駆動信号を生成し、その駆動周波数域は複数のMEMS反射ミラーの共振周波数に近づけさせ、駆動信号によりMEMSミラーを駆動して、走査パスを生成する。さらに、米国特許US7,064,876号、US7,184,187号、US7,190,499号、US2006/0113393号、または中華民国特許TW M253133号によると、LSUモジュール構造のコリメータとfθレンズとの間に、MEMS反射ミラーを公知技術の回転式ポリゴンミラーに代えて、レーザービームの投射方向を制御する。そのほかに日本特許JP 2006−201350などがある。この種のMEMS反射ミラーは、素子が小さく、高回転速度、低生産コストの長所を有する。しかしながら、MEMS反射ミラーは電圧駆動により、単振動が開始される。この単振動(harmonic motion)は時間と角速度が正弦関係を形成し、MEMS反射ミラーに投射し反射後の反射角度θと時間tとの関係は数式(1)に示す通りである。
数式(1)中で、fは、MEMS反射ミラーの走査周波数を、θsは、レーザービームがMEMS反射ミラーを通過した後、片側最大の走査角度をそれぞれ示す。
よって、同じ時間間隔Δtに対応する反射角度と時間が正弦関数(Sinusoidal)の変化を形成する。すなわち、同じ時間間隔Δtにおける反射角度変化は、Δθ(t)=θs・(sin(2π・f・t1)-sin(2π・f・t2))で時間とは非線型性関係を示す。すなわち、この反射光源は様々な角度で目標物に投射されたとき、同じ時間間隔で形成される光点距離間隔は、同じ時間間隔で形成される光点距離の間隔が異なり、時間に従い累増または累減することになっている。
一例として、MEMS反射ミラーの振動角度が正弦波の波峰と波谷のとき、角度変化量は時間に従い累増または累減することから、先行技術のポリゴンミラーの等角度回転の運動方式とは異なる。そして、先行技術のfθレンズはMEMS反射ミラーを装備したLSUにとっては、MEMS反射ミラーより形成された角度変化を修正できなく、結像面に投射されたレーザービームが非等速度走査となり、結像面の結像偏差が発生する。よって、MEMS反射ミラーより構成したLSUは、MEMS LSUと略する、その特性はレーザービームはMEMS反射ミラーの走査によって、同じ時間間隔で角度の異なる走査光線が形成される。それに伴い、MEMS LSUのfθレンズに応用し、走査光線を修正した上、目標物にて正確な結像ができる。その一例として、米国特許第US7,184187号には、多項式曲面(polynomialsurface)による主走査方向の角度変化量が開示されている。しかしながら、レーザービーム断面は理想な微小円形ではなく、その断面は扁平状の楕円形であるため、主走査方向修正にとどまり、精度要求にはなお達成できない。よって、主走査方向と副走査方向とも走査光線の修正が可能なfθレンズを開発するのは急務である。
MEMS反射ミラーから、正ディオプターでメニスカスの凸面を前記MEMS反射ミラー側に設ける第一レンズと、正ディオプターでメニスカスの第二レンズを順番に取り付けて構成し、メニスカスの第二レンズの凸面をMEMS反射ミラー側に取り付けるか、または凹面をMEMS反射ミラー側に取り付けるか、どちらでもよい。この二片式fθレンズは、MEMS反射ミラーによって反射された走査光線を目標物にて正確に結像させ、LSUの要求する線型性走査効果を実現できる、一種のMEMS LSUに適する二片式fθレンズを提供することを本考案の第一目的とする。
目標物に投射される光点(spot)の面積を縮小することにより、高解像度効果を実現する、一種のMEMS LSUの二片式fθレンズを提供することを本考案の第二目的とする。
走査光線が光軸から外れたことにより、主走査方向と副走査方向のずれ幅が増加したため、感光ドラムに結像する光点が類楕円形に化ける問題のひずみ補正を処理した上、それぞれの結像光点サイズを均一化させ、解像度品質の向上効果の実現を図る、一種のMEMS LSUに適する二片式fθレンズを提供することを本考案の第三目的とする。
よって、本考案のMEMS LSUに適する二片式fθレンズは、少なくともレーザービームを出射する光源と、共振により左右に振れながら、光源より出射するレーザービームを走査光線に反射するMEMS反射ミラーによって、目標物に結像させる。レーザービームプリンターに実施するとき、この目標物は通常感光ドラム(drum)であり、すなわち、結像待ちの光点は光源よりレーザービームを出射し、MEMS反射ミラーによって左右に走査し、MEMS反射ミラーによってレーザービームを反射して、走査光線を形成し、この走査光線は本考案のMEMS LSU の二片式fθレンズによって、角度と位置を修正した上、感光ドラム上に光点(spot)を形成する。一方、感光ドラムに感光剤が塗布されているため、トーナを紙の上に寄せ集めて、データをプリントアウトができる。
本考案による二片式fθレンズはMEMS反射ミラーから、第一レンズと第二レンズを含める。そのうち、第一レンズは第一光学面と第二光学面を有し、単振動のMEMS反射ミラーが結像面における光点の間隔を時間により累減または累増する非等速度走査を等速度走査に修正して、レーザービームは結像面上の投射を等速度走査に置き換える。第二レンズは第三光学面と第四光学面を有し、走査光線は主走査方向と副走査方向において、光軸から外れたことにより感光ドラム上に結像する光点のずれを均一化した上、第一レンズの走査光線を修正して目標物に集光させる。
本考案による二片式fθレンズは、MEMS反射ミラーによって反射された走査光線を目標物にて正確に結像させ、LSUの要求する線型性走査効果を実現できる。
図1には、本考案によるMEMS LSUの二片式fθレンズの光路概略図を示す。本考案のMEMS LSUの二片式fθレンズは、第一光学面131aと第二光学面131bを備えた第一レンズ131と、第三光学面132aと第四光学面132bを備えた第二レンズ132とを含め、MEMS LSUに適する。図示の通り、MEMS LSUは主にレーザー光源11、MEMS反射ミラー10、円柱レンズ16、二つの光電センサー14a、14bと、感光体とする目標物とを含める。この図において、目標物は感光ドラム(drum)15によって実施する。レーザー光源11より発生するレーザービーム111は円柱レンズ16を通り抜けた後、MEMS反射ミラー10に投射される。MEMS反射ミラー10は共振により左右に振れながら、レーザービーム111を反射して走査光線113a、113b、114a、114b、115a、115bとなる。そのうち、走査光線113a、113b、114a、114b、115a、115bのX方向における投影は副走査方向(sub scanning direction)と称し、Y方向における投影は主走査方向(main scanning direction)と称する。さらに、MEMS反射ミラー10の走査角度をθcとする。
MEMS反射ミラー10は単振動のため、図2に示す通り、その運動角度は時間に対して正弦変化であり、走査光線の出射角度と時間が非線型性関係である。図示された波峰a−a'と波谷b−b'、それぞれの振れ角はバンドa−bとa'−b'に比べて小さいことは明らかである。また、この速度の不均衡現象は走査光線が感光ドラム15上の結像偏差が発生の原因となっている。よって、光電センサー14a、14bをMEMS反射ミラー10の最大角度±θc範囲に取付け、そのはさみ角を±θpとする。レーザービーム111はMEMS反射ミラー10によって、図2の波峰から反射される。このときは、図1の走査光線115aの位置に相当する。続いて、光電センサー14aが走査光線を検出すると、MEMS反射ミラー10は+θp角度に振れていたことを表す。このときは、図1の走査光線114aの位置に相当する。そして、MEMS反射ミラー10の走査角度変化が図2のa点のとき、走査光線113aの位置に相当する。このとき、レーザー光源11は駆動によりレーザービーム111を出射する。さらに、走査位置が図2のb点に来たときは、走査光線113bの位置までに相当する(±θn角度範囲において、レーザー光源11よりレーザービーム111出射に相当する)。引き続き、MEMS反射ミラー10が逆振動すると、バンドa'−b'も、レーザー光源11は駆動されて、レーザービーム111を出射して上記のような仕組みを経て、これで、一つのサイクルを完了する。
図3A〜Bには、第一レンズ131と第二レンズ132を通り抜ける走査光線の光路図を示す。そのうち、±θnは有効走査角度で、MEMS反射ミラー10の回転角度が±θnに入ると、レーザー光源11はレーザービーム111を出射し、MEMS反射ミラー10に反射されて走査光線となる。走査光線は第一レンズ131を通り抜けるときは、第一レンズ131の第一光学面131a及び第二光学面131bの回折により、MEMS反射ミラー10より反射された距離と時間が非線型性関係の走査光線を距離と時間が線型性関係の走査光線に置き換える。引き続き、第一レンズ131と第二レンズ132を通り抜けた後は、第一レンズ131と第二レンズ132の第一光学面131a、第二光学面131b、第三光学面132a、第四光学面132bおよび各光学面の間隔からなる集光効果によって、走査光線を感光ドラム15に集光した上、感光ドラム15上に1列の光点(Spot) 2を形成し、感光ドラム15に投射する。なお、最遠距離にある2つの光点の間隔は、有効走査ウィンドウ3という。そのうち、d1は、MEMS反射ミラー10から第一光学面131aまでの距離を、d2は、第一光学面131aから第二光学面131bまでの距離を、d3は、第二光学面131bから第三光学面132aまでの距離を、d4は、第三光学面132aから第四光学面132bまでの距離を、d5は、第四光学面132bから感光ドラム15までの距離を、R1は、第一光学面131aの曲率半径(curvature)を、R2は、第二光学面131bの曲率半径を、R3は、第三光学面132aの曲率半径を、R4は、第四光学面132bの曲率半径をそれぞれ示す。
図4には、走査光線を感光ドラムに投射された後、光点面積(spot area)が投射位置によって変化する態様図を示す。走査光線113cは光軸方向に沿って、第一レンズ131と第二レンズ132を通り抜けて、感光ドラム15に投射したとき、第一レンズ131と第二レンズ132への入射角度はゼロであるため、主走査方向に形成するシフト率もゼロである。よって、感光ドラム15上に結像される光点2aは類円形である。走査光線113aと113bは第一レンズ131及び第二レンズ132を通り抜けた後、感光ドラム15に投射されたとき、第一レンズ131及び第二レンズ132に入射される光線とは光軸と形成するはさみ角はゼロではなく、主走査方向におけるシフト率もゼロでないため、主走査方向における投影の長さが走査光線113cから形成する光点より大きい。この現象は、副走査方向においても同様である。走査光線113cからはずれた走査光線より形成する光点も大きい。よって、感光ドラム15上に結像する光点2b、2cは類楕円形であり、かつ、光点2b、2cの面積は光点2aより大きい。図4に示す、Sa0とSb0は、MEMS反射ミラー10の反射面上走査光線の光点が主走査方向(Y方向)と副走査方向(X方向)における長さを、図5に示す、GaとGbは、走査光線のガウスビーム(Gaussian Beams)が光強度が13.5%におけるY方向及びX方向のビーム半径をそれぞれ示す。ただし、図5はY方向のレーザービーム半径のみを説明している。
上記の通り、本考案の二片式fθレンズは、MEMS反射ミラー10より反射された走査光線、ガウスビームの走査光線をひずみ補正(distortion)すると共に、時間−角速度関係を時間−距離関係に置き換える。主走査方向と副走査方向において、走査光線がX方向とY方向におけるレーザービーム半径はfθレンズのそれぞれの角度に従い、所定の拡大率を経て、結像面に光点を形成し、要求に相応しい解像度を提供する。
前記の効果を達成するため、本考案の二片式fθレンズが第一レンズ131の第一光学面131a又は第二光学面131b、及び第二レンズ132の第三光学面132a又は第四光学面132bそれぞれの主走査方向又は副走査方向において、球面体曲面又は非球面体曲面構造設計することができる。ただし、非球面体曲面設計のとき、その非球面体曲面は、数式(2)又は数式(3)の曲面方程式によって設計する。
1: アナモフィック方程式(Anamorphic equation)
1: アナモフィック方程式(Anamorphic equation)
数式(2)中で、Zは、レンズ上いずれかの点の光軸方向から原点までの切平面距離(SAG)を、CxとCyは、それぞれX方向及びY方向の曲率を(curvature)、KxとKyは、それぞれX方向及びY方向の円錐係数(Conic coefficient)を、AR、BR、CRとDRは、それぞれ回転対称部(rotationally symmetric portion)の4、6、8と10冪乗の円錐変形係数(deformation from the conic)を、Ap、Bp、CpとDpは、それぞれ回転非対称部(non−totationalyy symmetric components)の4、6、8と10冪乗の円錐変形係数(deformation from the conic)をそれぞれ示す。Cx=Cy、Kx=Ky、かつ、Ap=Bp=Cp=Dp=0のときは、単一の非球面体に簡略化する。
2: トーリック方程式(Toric equation)
2: トーリック方程式(Toric equation)
数式(3)中で、Zは、レンズ上いずれの点の光軸方向から原点までの切平面距離(SAG)を、CyとCxは、それぞれY方向とX方向の曲率(curvature)を、Kyは、Y方向の円錐係数(Conic coefficient)を、B4、B6、B8とB10とは、4、6、8と10冪乗(4th〜10th order coefficient)の円錐変形係数(deformation from the conic)をそれぞれ示す。Cx=CyかつKy=Ap=Cp=Dp=0のときは、単一の球面体に簡略化する。
走査光線が目標物上の結像面に等速度走査を維持する一例として、2つの同じ時間間隔において、二つの光点間隔を同じに維持することが考えられる。本考案による二片式fθレンズは走査光線113aから走査光線113bの間に、第一レンズ131及び第二レンズ132によって、走査光線出射角度の修正を行い、同じ時間間隔を持つ二つの走査光源の出射角度修正により、結像の感光ドラム15上に形成される二つの光点を等間隔にする。本考案による二片式fθレンズはMEMS反射ミラー10によって、反射された走査光線113aから走査光線113bの間に、GaとGbとより小さいガウスビームを形成し、集光させ、感光ドラム15上に小さい光点を形成することができる。その上、本考案による二片式fθレンズは、感光ドラム15上に結像する光点のサイズを均一化(ただし、解像度で要求された範囲に限る)させ、最適な解像度効果が得られる。
図3に示す通り、本考案の二片式fθレンズは、MEMS反射ミラー10から順番に、第一レンズ131と第二レンズ132とを含める。第一レンズ131はメニスカスの凹面を前記MEMS反射ミラー10側に設けるレンズより構成し、第一レンズ131は第一光学面131aと第二光学面131bを有し、MEMS反射ミラー10の反射角度と時間が非線型性関係の走査光線光点を距離と時間が線型性関係を有する走査光線光点に置き換える。一方、第二レンズ132は第三光学面132aと第四光学面132bを有し、第一レンズ131の走査光線を修正して、感光ドラム15に集光させる。第二レンズ132は、図3Aに示すメニスカスの凸面をMEMS反射ミラー10側に設けるレンズより構成するか、または、図3Bに示すようにメニスカスの凹面をMEMS反射ミラー10側に設けるレンズから構成する。この二片式fθレンズはMEMS反射ミラー10によって、反射された走査光線を感光ドラム15に結像する。そのうち、第一光学面131a、第二光学面131b、第三光学面132aと第四光学面132bは主走査方向において、少なくとも一つの非球面体からなる光学面を有し、第一光学面131a、第二光学面131b、第三光学面132aと第四光学面132bは副走査方向において、少なくとも一つの非球面体からなる光学面または副走査方向において、すべて球面体からなる光学面を取り付ける。
図3Aに示すように二片式fθレンズは、第一レンズ131と第二レンズ132から構成する。光学効果上、本考案による二片式fθレンズの主走査方向において、さらに数式(4)〜(5)の条件を満足する。
もしくは、主走査方向において、数式(6)の条件を満足する。
かつ、副走査方向において、数式(7)を満足する。
数式(4),(6)中で、f(1)Yは、第一レンズ131の主走査方向の焦点距離を、数式(5),(6)中で、f(2)Yは、第二レンズ132の主走査方向の焦点距離を、数式(4)中で、d3は、θ=0°における第一レンズ131の感光ドラム15側の光学面から第二レンズ132 のMEMS反射ミラー10側の光学面までの距離を、d4は、θ=0°における第二レンズ132の厚みを、数式(4),(5)中で、d5は、θ=0°における第二レンズ132の感光ドラム15側の光学面から目標物までの距離を、数式(7)中で、fsxは、二片式fθレンズが副走査方向の複合焦点距離を(combination focal length)、数式(6)中で、fsYは、二片式fθレンズが主走査方向の複合焦点距離を、数式(7)中で、Rixは、第i光学面の副走査方向の曲率半径を、数式(6)中で、nd1とnd2は、第一レンズ131と第二レンズ132の屈折率(refraction index)をそれぞれ示す。なお、後述するRiyは、第i光学面の主走査方向の曲率半径を示す。
さらに、本考案図3Aによる二片式fθレンズが形成する解像度は、ηmaxはMEMS反射ミラー10の反射面上の走査光線の光点を感光ドラム15上に走査された最大比例値を、ηminは、MEMS反射ミラー10の反射面上の走査光線の光点を感光ドラム15上に走査された最小比例値をそれぞれ表すことにより、数式(9),(10)の条件が満足できる。
数式(9),(10)中で、SaとSbは、感光ドラム15上の走査光線より形成される光点のY方向とX方向の長さを、数式(8)中で、δは、感光ドラム15上の最小の光点と最大の光点との比例値を、数式(9),(10)中で、ηは、MEMS反射ミラー10の反射面上の走査光線の光点と感光ドラム15上の光点との比例値を、Sa0とSb0は、MEMS反射ミラー10の反射面上の走査光線の光点の主走査方向と副走査方向における長さをそれぞれ示す。
図3Bに示すように二片式fθレンズは、第一レンズ131と第二レンズ132より構成する。光学効果上、本考案による二片式fθレンズの主走査方向において、さらに数式(11)〜(12)の条件を満足する。
もしくは、主走査方向において、数式(13)の条件を満足する。
かつ、副走査方向において、数式(14)の条件を満足する。
さらに、本考案の図3Bによる二片式fθレンズから形成する光点の均一性は、走査光線が感光ドラム15上のレーザービームサイズの最大値と最小値の比例値をδで表すことができる。数式(15)を満足する。
この二片式fθレンズによって形成される解像度は、数式(16)と(17)の条件を満足できる。
本考案による構造と技術特徴をより確実にするため、好ましい実施例を以下の図式と合わせて詳細説明する。
本考案以下に開示される実施例は、本考案によるMEMS LSUの二片式fθレンズの主な構成素子の説明を目的とする。よって、本考案に開示される実施例は通常のMEMS LSUにも応用できるが、一般のMEMS LSUにおいて、本考案で開示される二片式fθレンズ以外の構造は、公知技術であるため、この分野に詳しい者は、本考案によるMEMS LSUの二片式fθレンズの構成素子は、以下に開示される実施例の構造に限られない。つまり、このMEMS LSUの二片式fθレンズ各構成要素は様々な改変、修正、ないし等効果変化ができる。一例として、第一レンズ131と第二レンズ132の曲率半径又は面形の設計、材質選択、間隔調整などは制限されないものとする。
図3Aと図6Aに示すように本実施例による二片式fθレンズは、第一レンズ131と第二レンズ132を含める。第一レンズ131は、正ディオプターでメニスカスの凸面をMEMS反射ミラー10側に設けるレンズから構成し、第二レンズ132は、正ディオプターでメニスカスの凸面をMEMS反射ミラー10側に設けるレンズから構成する。そのうち、第一レンズ131の第一光学面131aと第二光学面131b、第二レンズ132の第三光学面132aと第四光学面132bとも非球面体であり、数式(2)の非球面体公式に基づいて設計する。その光学特性と非球面体のパラメータは、表1と表2に示すとおりである。
このように構成された二片式fθレンズの光学面、f(1)Y=246.44(mm)、f(2)Y=247.59(mm)、fsX=21.735(mm)、fsY=128.30(mm)は走査光線を距離と時間が線型性関係を形成する走査光線光点に置き換えた上、MEMS反射ミラー10上の光点Sa0=12.90(μm)、Sb0=4618.85(μm)は走査を経て、走査光線に置き換えて、感光ドラム15上に集光および小さい光点を形成して、表3に示す数式(4)〜(10)の条件を満足する。感光ドラム15において、中心軸Z軸がY方向での中心軸Yとの距離(mm)までの光点のガウスビームからなる幾何光点の最大直径(μm)は表4に示す。さらに、本実施例による光点分布図は図7に示す。図において、単位の円直径は0.05mmとする。
図3Aと図6Aに示すように本実施例による二片式fθレンズは、第一レンズ131と第二レンズ132を含める。第一レンズ131は正ディオプターでメニスカスの凸面をMEMS反射ミラー10側に設けるレンズから構成し、第二レンズ132は、正ディオプターでメニスカスの凸面をMEMS反射ミラー10側に設けるレンズから構成する。そのうち、第一レンズ131の第一光学面131aと第二光学面131b、第二レンズ132の第三光学面132aと第四光学面132bとも非球面体であり、数式(2)の非球面体公式に基づいて設計する。その光学特性と非球面体のパラメータは、表5と表6に示すとおりである。
このように構成された二片式fθレンズの光学面、f(1)Y=442.09(mm)、f(2)Y=173.53(mm)、fsX=40.302(mm)、fsY=−480(mm)は走査光線を距離と時間が線型性関係を形成する走査光線光点に置き換えた上、MEMS反射ミラー10上の光点Sa0=12.902(μm)、Sb0=4618.85(μm)は走査を経て、走査光線を形成して、感光ドラム15上に集光および小さい光点を形成して、表7に示す数式(4)〜(10)の条件を満足する。感光ドラム15において、中心軸Z軸がY方向での中心軸Yとの距離(mm)までの光点のガウスビームからなる幾何光点の最大直径(μm)は表8に示す。さらに、本実施例による光点分布図は図8に示すように単位円直径は0.05mmとする。
図3Aと図6Aに示すように本実施例による二片式fθレンズは、第一レンズ131と第二レンズ132を含める。第一レンズ131は正ディオプターでメニスカスの凸面をMEMS反射ミラー10側に設けるレンズから構成し、第二レンズ132は正ディオプターでメニスカスの凸面をMEMS反射ミラー10側に設けるレンズから構成する。そのうち、第一レンズ131の第一光学面131aと第二光学面131b、第二レンズ132の第三光学面132aと第四光学面132bとも非球面体であり、数式(2)の非球面体公式に基づいて設計する。その光学特性と非球面体のパラメータは、表9と表10に示すとおりである。
このように構成された二片式fθレンズの光学面、f(1)Y=420.884(mm)、f(2)Y=172.712(mm)、fsX=22.667(mm)、fsY=129.254 (mm)は走査光線を距離と時間が線型性関係を形成する走査光線光点に置き換えた上、MEMS反射ミラー10上の光点Sa0=12.90(μm)、Sb0=4618.85 (μm)を走査光線に置き換えて、感光ドラム15上に集光および小さい光点を形成して、表11に示す数式(4)〜(10)の条件を満足する。感光ドラム15において、中心軸Z軸がY方向での中心軸Yとの距離(mm)までの光点のガウスビームからなる幾何光点の最大直径(μm)は表12に示す。さらに、本実施例による光点分布図は図9に示すように単位円直径は0.05mmとする。
図3Aと図6Aに示すように本実施例による二片式fθレンズは、第一レンズ131と第二レンズ132を含める。第一レンズ131は正ディオプターでメニスカスの凸面をMEMS反射ミラー10側に設けるレンズから構成し、第二レンズ132は正ディオプターでメニスカスの凸面をMEMS反射ミラー10側に設けるレンズから構成する。そのうち、第一レンズ131の第一光学面131aと第二光学面131b、第二レンズ132の第三光学面132aと第四光学面132bとも非球面体であり、数式(2)の非球面体公式に基づいて設計する。その光学特性と非球面体のパラメータは、表13と表14に示すとおりである。
このように構成された二片式fθレンズの光学面、f(1)Y=241.788(mm)、f(2)Y=251.443(mm)、fsX=23.607(mm)、fsY=128.23(mm)は走査光線を距離と時間が線型性関係を形成する走査光線光点に置き換えた上、MEMS反射ミラー10上の光点Sa0=12.902(μm)Sb0=4618.85(μm)は走査を経て、走査光線に置き換えて、感光ドラム15上に集光および小さい光点を形成して、表15に示す数式(4)〜(10)の条件を満足する。感光ドラム15において、中心軸Z軸がY方向での中心軸Yとの距離(mm)までの光点のガウスビームからなる幾何光点の最大直径(μm)は表16に示す。さらに、本実施例による光点分布図は図10に示すように単位円直径は0.05mmとする。
図3Bと図6Bを参照する。そのうち、図6Bは本考案の実施例において、走査光線が第一レンズ131と第二レンズ132を通り抜ける光路図である。図3Bと図6Bに示す本実施例による二片式fθレンズは、第一レンズ131と第二レンズ132を含める。第一レンズ131は正ディオプターメニスカスの凸面をMEMS反射ミラー10側に設けるレンズからなり、第二レンズ132は、正ディオプターメニスカスの凹面をMEMS反射ミラー10側に設けるレンズからなる。そのうち、第一レンズ131の第一光学面131aは数式(3)の非球面体公式に基づいて設計し、第一レンズ131の第二光学面131b、第二レンズ132の第三光学面132aと第四光学面132bとも非球面体であり、数式(2)の非球面体公式に基づいて設計する。その光学特性と非球面体のパラメータは、表17と表18に示すとおりである。
このように構成された二片式fθレンズの光学面、f(1)Y=420.884(mm)、f(2)Y=172.712(mm)、fsX=22.667(mm)、fsY=129.254(mm)は走査光線を距離と時間が線型性関係を形成する走査光線光点に置き換えた上、MEMS反射ミラー10上の光点Sa0=12.902(μm)、Sb0=4618.848(μm)は走査を経て、走査光線を形成して、感光ドラム15上に集光および小さい光点を形成して、表19に示す数式(4)〜(10)の条件を満足する。感光ドラム15において、中心軸Z軸がY方向での中心軸Yとの距離(mm)までの光点のガウスビームからなる幾何光点の最大直径(μm)は表20に示す。さらに、本実施例による光点分布図は図11に示すように単位円直径は0.05mmとする。
図3Bと図6Bに示す通り、第一レンズ131はメニスカスの凸面をMEMS反射ミラー10側に設けるレンズから構成し、第二レンズ132はメニスカスの凹面をMEMS反射ミラー10側に設けるレンズから構成する。そのうち、第一レンズ131の第一光学面131aと第二光学面131b、第二レンズ132の第三光学面132aと第四光学面132bとも非球面体であり、数式(2)の非球面体公式に基づいて設計する。その光学特性と非球面体のパラメータは、表21と表22に示すとおりである。
このように構成された二片式fθレンズの光学面、f(1)Y=231.883(mm)、f(2)Y=248.128(mm)、fsX=23.211(mm)、fsY=128.531(mm)は走査光線を距離と時間が線型性関係を形成する走査光線光点に置き換えた上、MEMS反射ミラー10上の光点Sa0=12.90(μm)、Sb0=4618.85(μm)は走査を経て、走査光線を形成して、感光ドラム15上に集光および小さい光点を形成して、表23に示す数式(4)〜(10)の条件を満足する。感光ドラム15において、中心軸Z軸がY方向での中心軸Yとの距離(mm)までの光点のガウスビームからなる幾何光点の最大直径(μm)は表24に示す。さらに、本実施例による光点分布図は図12に示すように単位円直径は0.05mmとする。
図3Bと図6Bに示す通り、第一レンズ131はメニスカスの凸面をMEMS反射ミラー10側に設けるレンズから構成し、第二レンズ132はメニスカスの凹面をMEMS反射ミラー10側に設けるレンズから構成する。そのうち、第一レンズ131の第一光学面131aと第二光学面131b、第二レンズ132の第三光学面132aと第四光学面132bとも非球面体であり、数式(2)の非球面体公式に基づいて設計する。その光学特性と非球面体のパラメータは、表25と表26に示すとおりである。
このように構成された二片式fθレンズの光学面、f(1)Y=230.847(mm)、f(2)Y=248.37(mm)、fsX=25.189(mm)、fsY=128.63(mm)は走査光線を距離と時間が線型性関係を形成する走査光線光点に置き換えた上、MEMS反射ミラー10上の光点Sa0=12.90(μm)、Sb0=4618.85(μm)は走査を経て、走査光線を形成して、感光ドラム15上に集光および小さい光点を形成して、表27に示す数式(4)〜(10)の条件を満足する。感光ドラム15において、中心軸Z軸がY方向での中心軸Yとの距離(mm)までの光点のガウスビームからなる幾何光点の最大直径(μm)は表28に示す。さらに、本実施例による光点分布図は図13に示すように単位円直径は0.05mmとする。
図3Bと図6Bに示す通り、第一レンズ131はメニスカスの凸面をMEMS反射ミラー10側に設けるレンズから構成し、第二レンズ132はメニスカスの凹面をMEMS反射ミラー10側に設けるレンズから構成する。そのうち、第一レンズ131の第一光学面131aと第二光学面131b、第二レンズ132の第三光学面132aは非球面体であり、数式(3)の非球面体公式に基づいて設計し、第二レンズ132の第四光学面132bは、数式(2)の非球面体公式に基づいて設計する。その光学特性と非球面体のパラメータは、表29と表30に示すとおりである。
このように構成された二片式fθレンズの光学面、f(1)Y=128.339(mm)、f(2)Y=257.258(mm)、fsX=26.0(mm)、fsY=128.339(mm)は走査光線を距離と時間が線型性関係を形成する走査光線光点に置き換えた上、MEMS反射ミラー10上の光点Sa0=12.90(μm)、Sb0=4618.85(μm)は走査を経て、走査光線を形成して、感光ドラム15上に集光および小さい光点を形成して、表31に示す数式(4)〜(10)の条件を満足する。感光ドラム15において、中心軸Z軸がY方向での中心軸Yとの距離(mm)までの光点のガウスビームからなる幾何光点の最大直径(μm)は表32に示す。さらに、本実施例による光点分布図は図14に示すように単位円直径は0.05mmとする。
図3Bと6Bに示す通り、第一レンズ131はメニスカスの凸面をMEMS反射ミラー10側に設けるレンズから構成し、第二レンズ132はメニスカスの凹面をMEMS反射ミラー10側に設けるレンズから構成する。そのうち、第一レンズ131の第一光学面131aと第二光学面131b、第二レンズ132の第三光学面132aと第四光学面132bとも非球面体であり、数式(2)の非球面体公式に基づいて設計する。その光学特性と非球面体のパラメータは、表33と表34に示すとおりである。
このように構成された二片式fθレンズの光学面、f(1)Y=233.066、f(2)Y=244.281、fsX=27.931、fsY=128.819(mm)は走査ビームを距離と時間と線型性関係を形成する走査光点に置き換えた上、MEMS反射ミラー10上の光点Sa0=12.90(μm)Sb0=4618.85(μm)を走査ビームに置き換えて、感光ドラム15上に集光および小さい光点を形成して、表35に示す数式(4)〜(10)の条件を満足する。感光ドラム15において、中心軸Z軸がY方向から中心軸Y距離(mm)までの光点のガウスビームからなる幾何光点の最大直径(μm)は表36に示す。さらに、本実施例による光点分布図は図15に示す。図において、単位の円直径は0.05mmとする。
図3Bと図6Bに示す通り、第一レンズ131はメニスカスの凸面をMEMS反射ミラー10側に設けるレンズから構成し、第二レンズ132はメニスカスの凹面をMEMS反射ミラー10側に設けるレンズから構成する。そのうち、第一レンズ131の第一光学面131aと第二光学面131b、第二レンズ132の第三光学面132aと第四光学面132bとも非球面体であり、数式(2)の非球面体公式に基づいて設計する。その光学特性と非球面体のパラメータは、表37と表38に示すとおりである。
このように構成された二片式fθレンズの光学面、f(1)Y=223.383(mm)、f(2)Y=247.789(mm)、fsX=33.301(mm)、fsY=128.847 (mm)は走査光線を距離と時間が線型性関係を形成する走査光線光点に置き換えた上、MEMS反射ミラー10上の光点Sa0=12.90(μm)、Sb0=4618.85 (μm)は走査を経て、走査光線を形成して、感光ドラム15上に集光および小さい光点を形成して、表39に示す数式(4)〜(10)の条件を満足する。感光ドラム15において、中心軸Z軸がY方向での中心軸Yとの距離(mm)までの光点のガウスビームからなる幾何光点の最大直径(μm)は表40に示す。さらに、本実施例による光点分布図は図16に示すように単位円直径は0.05mmとする。
前記の実施例の説明から、本考案は少なくとも以下の効果を実現できる。
イ 本考案による二片式fθレンズを設けることにより、単振動のMEMS反射ミラーが結像面上の光点を時間による累増又は累減する非等速度走査を等速度走査に修正し、レーザービームを結像面に投射し等速度走査を行うことによって、目標物上で結像する二つの光点間隔を一致させることができる。
ロ 本考案による二片式fθレンズの設置は、主走査方向と副走査方向の走査光線のひずみ補正処理により、目標物に結像する光点を小さくすることができる。
ハ 本考案による二片式fθレンズの設置は、主走査方向と副走査方向の走査光線のひずみ補正処理により、目標物に結像する光点サイズを均一化させることができる。
以上は本考案の好ましい実施例の説明である。これらは本考案を説明するものであり、なんらの制限も加わるものではない。なお、当該技術を熟知する者による、本考案の請求範囲による改変、修正、ないし、等効果変更も、本考案の請求範囲に含まれるものとする。
イ 本考案による二片式fθレンズを設けることにより、単振動のMEMS反射ミラーが結像面上の光点を時間による累増又は累減する非等速度走査を等速度走査に修正し、レーザービームを結像面に投射し等速度走査を行うことによって、目標物上で結像する二つの光点間隔を一致させることができる。
ロ 本考案による二片式fθレンズの設置は、主走査方向と副走査方向の走査光線のひずみ補正処理により、目標物に結像する光点を小さくすることができる。
ハ 本考案による二片式fθレンズの設置は、主走査方向と副走査方向の走査光線のひずみ補正処理により、目標物に結像する光点サイズを均一化させることができる。
以上は本考案の好ましい実施例の説明である。これらは本考案を説明するものであり、なんらの制限も加わるものではない。なお、当該技術を熟知する者による、本考案の請求範囲による改変、修正、ないし、等効果変更も、本考案の請求範囲に含まれるものとする。
10 MEMS反射ミラー
11 レーザー光源
111 レーザービーム
113a、113b、113c、114a、114b、115a、115b 走査ビーム
131 第一レンズ
131a 第一光学面
131b 第二光学面
132 第二レンズ
132a 第三光学面
132b 第四光学面
14a、14b 光電センサー
15 感光ドラム
16 円筒レンズ
2、2a、2b、2c 光点
3 有効走査ウィンドウ
11 レーザー光源
111 レーザービーム
113a、113b、113c、114a、114b、115a、115b 走査ビーム
131 第一レンズ
131a 第一光学面
131b 第二光学面
132 第二レンズ
132a 第三光学面
132b 第四光学面
14a、14b 光電センサー
15 感光ドラム
16 円筒レンズ
2、2a、2b、2c 光点
3 有効走査ウィンドウ
Claims (10)
- 微小電子機械システム・レーザー走査装置(以下MEMS LSUと略する)に適する二片式fθレンズにおいて、
少なくとも光ビームを出射する光源と、共振により左右に振れながら光源より出射する光ビームを走査光線に置き換える微小電子機械システム反射ミラー(以下MEMS反射ミラーと略する)と、感光対象の目標物より構成し、
前記二片式fθレンズは前記MEMS反射ミラーから、正ディオプターでメニスカスの凸面をMEMS反射ミラー側に設ける第一レンズと、正ディオプターでメニスカスの凸面をMEMS反射ミラー側に設ける第二レンズより構成し、前記第一レンズは第一光学面と第二光学面を有し、前記第一光学面と前記第二光学面は主走査方向において、少なくとも一つの光学面は球面体より構成し、前記MEMS反射ミラーの反射角度と時間が非線型性関係の走査光線光点を距離と時間が線型性関係を有する走査光線光点に置き換え、
前記第二レンズは第三光学面と第四光学面を有し、前記第三光学面と第四光学面は主走査方向において、少なくとも一つの光学面は非球面体より構成し、前記第一レンズの走査光線を修正して目標物に集光させ、
前記二片式fθレンズによって、前記MEMS反射ミラーより反射された走査光線を前記目標物に結像することを特徴とするMEMS LSUに適する二片式fθレンズ。 - 前記目標物上の最大光点の比例値と、前記目標物上の最小光点の比例値は、数式(6),(7)の条件をそれぞれ満足し、
- MEMS LSUに適合する二片式fθレンズにおいて、
少なくとも光ビームを出射する光源と、共振により左右に振れながら、光源より出射する光ビームを走査ビームに置き換えるMEMS反射ミラーと、感光対象の目標物より構成し、
前記二片式fθレンズは前記MEMS反射ミラーから、正ディオプターでメニスカスの凸面を前記MEMS反射ミラー側に設ける第一レンズと、正ディオプターでメニスカスの凹面を前記MEMS反射ミラー側に設ける第二レンズより構成し、前記第一レンズは第一光学面と第二光学面を有し、前記第一光学面と前記第二光学面は主走査方向において、少なくとも一つの光学面は非球面体より構成し、前記MEMS反射ミラーの反射角度と時間が非線型性関係の走査光線の光点を距離と時間が線型性関係を有する走査光線の光点に置き換え、
前記第二レンズは第三光学面と第四光学面を有し、前記第三光学面と前記第四光学面は主走査方向において、少なくとも一つの光学面は非球面体より構成し、前記第一レンズの走査光線を修正して前記目標物に集光させ、
前記二片式fθレンズによって、前記MEMS反射ミラーより反射された走査光線を前記目標物に結像することを特徴とするMEMS LSUに適する二片式fθレンズ。 - MEMS LSUに適する二片式fθレンズにおいて、前記目標物上の最大光点の比例値と、前記目標物上の最小光点の比例値は、数式(13),(14)の条件をそれぞれ満足し、
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