JP3146324U - 健康増進用パッド - Google Patents
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Abstract
【課題】血液循環の促進が増大され、もって、健康増進効果の増大を図ることができる健康増進用パッドを提供する。
【解決手段】この健康増進用パッド1は、50重量%以上で90重量%以下の範囲で炭素粉を含む略平板状の炭素成型品2と、炭素成型品2の底面の一部に固定され、厚さが人体に貼着させたときに炭素成型品2の底面が人体に触れる程度である貼着部3と、炭素成型品2の底面を除く表面の少なくとも一部に被着される絶縁部4と、を含む。
【選択図】図1
【解決手段】この健康増進用パッド1は、50重量%以上で90重量%以下の範囲で炭素粉を含む略平板状の炭素成型品2と、炭素成型品2の底面の一部に固定され、厚さが人体に貼着させたときに炭素成型品2の底面が人体に触れる程度である貼着部3と、炭素成型品2の底面を除く表面の少なくとも一部に被着される絶縁部4と、を含む。
【選択図】図1
Description
本考案は、炭素粉を含む成型品を有した健康増進用パッドに関する。
炭素粉を含む成型品は、例えば本願考案者が発明者として含まれる特許文献1に記載されるように、筆記具の軸などに用いることが提案されている。この筆記具を使用することで、筆記作業中に、炭素粉を含む成型品の遠赤外線放射により血液循環が促進され、それにより健康増進効果が得られる。
一方、電界を人体に印加することにより血液循環を促進し、それにより健康増進効果を得ようとする種々の提案もされている(例えば特許文献2)。
本願考案者は、炭素粉の性質を調べる中、炭素粉が人体の皮膚に帯電する電荷(静電気)を吸収して炭素粉内部の多数の孔に蓄積することで、かなりの強度の電界が発生することに着目した。そして、上記の筆記具は人体との接触が断続的であるので、人体に所望の時間接触させることができる健康増進具として炭素粉を含む成型品を利用することを研究した。また、本願考案者は、炭素粉の遠赤外線放射をより効果的にすることを研究した。その結果、以下に詳述する健康増進用パッドを案出するに至った。
本考案は、係る事由に鑑みてなされたものであり、その目的は、血液循環の促進が増大され、もって、健康増進効果の増大を図ることができる健康増進用パッドを提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の健康増進用パッドは、炭素粉を含む略平板状の炭素成型品と、炭素成型品の底面の一部に固定される貼着部と、を備えることを特徴とする。
請求項2に記載の健康増進用パッドは、請求項1に記載された健康増進用パッドにおいて、炭素成型品の底面を除く表面の少なくとも一部に被着される絶縁部を更に備えることを特徴とする。
請求項3に記載の健康増進用パッドは、請求項1又は2に記載された健康増進用パッドにおいて、貼着部は、人体に貼着したときに炭素成型品の底面が人体に触れる程度の厚さであることを特徴とする。
請求項4に記載の健康増進用パッドは、請求項1乃至3のいずれかに記載された健康増進用パッドにおいて、炭素成型品の炭素粉は、炭素成型品の50重量%以上で90重量%以下の範囲にあることを特徴とする。
請求項5に記載の健康増進用パッドは、請求項1乃至4のいずれかに記載された健康増進用パッドにおいて、炭素成型品は炭素粉にバインダとしてセピオライトを混合していることを特徴とする。
請求項6に記載の健康増進用パッドは、請求項1乃至5のいずれかに記載された健康増進用パッドにおいて、炭素成型品には芳香物質が含まれていることを特徴とする。
請求項7に記載の健康増進用パッドは、請求項1乃至6のいずれかに記載された健康増進用パッドにおいて、炭素成型品は、底面の中央部分から上面の中央部分まで貫通孔を有していることを特徴とする。
請求項8に記載の健康増進用パッドは、請求項7に記載された健康増進用パッドにおいて、炭素成型品の貫通孔は、上面付近の内径が大きくなっていることを特徴とする。
本考案の健康増進用パッドによれば、炭素成型品に蓄積された電荷からの電界により、又は効果的な遠赤外線放射により、血液循環の促進が増大され、もって、健康増進効果の増大を図ることができる。
以下、本考案を実施するための最良の形態を図面を参照しながら説明する。図1は本考案の望ましい実施形態に係る健康増進用パッド1を示すものであり、(a)は底面図、(b)は側面の片側断面図(右半分が断面を示す)である。健康増進用パッド1は、炭素粉を含む成型品(以下、炭素成型品と称す)2と、炭素成型品2の底面の一部に固定される貼着部3と、炭素成型品2の底面2aを除く表面に被着される絶縁部4と、を有する。
図2は炭素成型品2を示すものであり、(a)は底面図、(b)は側面の片側断面図(右半分が断面を示す)である。炭素成型品2は、その底面2aが使用時に人体に触れる箇所であって、直径を例えば3cm以下、厚さを例えば3mmとした略円盤状をなしている。この実施形態では、底面2aから上面2bにかけて大きな曲面状にしているが、上面2bの周縁だけに小さい曲面を設けるようにしてもよい。ただ、この実施形態の方が、人体に貼着した場合、外れる外力が加わりにくい。また、底面2aには円環状の凹溝2cが設けられている。
この炭素成型品2は、炭素粉にバインダとしてセピオライトを混合し、この混合物を成型機により成型し、1000℃以下の温度を加えることにより製造することができる。
炭素粉は、木炭又は竹炭等の炭化物の粉末などである。これらの炭素粉は、良好な多孔質のもので、1000m2/gの内部表面積を有することが可能である。内部表面積は、内部の多くの孔の表面積を全て加えたものであり、それが大きいと電荷(静電気)の吸収力も大きく、その結果、電界の強度も大きくなる。更に、内部表面積が大きいと光や熱としての外部エネルギの吸収力が大きく、その結果、遠赤外線の放射量も多くなる。従って、内部表面積が大きいものほど望ましい。特に内部表面積が大きいものとして、例えば、ポリエステル繊維にマイクロ波を当てることにより得られる3000m2/g以上の内部表面積を有する炭素粉も知られている。
炭素粉は、全体に占める割合が大きい程、電荷(静電気)及び外部エネルギの吸収力の点で望ましいが、大きすぎると物理的な強度が低下する。実験の結果、炭素粉は全体の50重量%以上で90重量%以下の範囲にあることが望ましい。
また、セピオライトはそれ自体も多孔質であるため、炭素粉の吸収力に相乗して全体の吸収力を高めることもできる。
貼着部3は、人体詳しくはその皮膚に貼着されるものであって、炭素成型品2の底面2aの凹溝2cに対応した円環板状をなしており、凹溝2cに嵌め込み固定される。その厚さは、この実施形態では、凹溝2cの深さより少し大きくしてある。具体的には、人体に貼着したときに炭素成型品2の底面2aの貼着部3を除く部分が人体に触れる程度に、例えば2mm程度、炭素成型品2の底面2aから突出するようにしている。また、貼着部3は、人体への貼着に優れた樹脂、例えばウレタン系樹脂により形成される。
炭素成型品2の底面2aを除く表面に被着される絶縁部4は、健康増進用パッド1が別のものに触れた場合に炭素成型品2に蓄積された電荷が放出されるのを防ぐものである。絶縁部4は、絶縁性に優れた樹脂、例えばシリコーン系樹脂により形成される。また、絶縁部4は、任意に着色(例えば肌色)される。なお、絶縁部4は製造し易さの点から樹脂が望ましいが、紙や布でも可能である。
次に、健康増進用パッド1の使用方法及び作用について説明する。健康増進用パッド1を使用するときは、健康増進用パッド1の炭素成型品2の底面2aを人体の適宜箇所に押し当てる。すると、貼着部3が人体に貼着され、炭素成型品2の底面2aが人体に触れる。人体の表面(皮膚)が正に帯電している場合、炭素成型品2は正の電荷を吸収し蓄積する。人体の表面が負に帯電している場合、炭素成型品2は負の電荷を吸収し蓄積する。炭素成型品2に蓄積された正又は負の電荷は、その量に応じた強度の電界を発生する。蓄積される電荷量が多くなると、強度が大きくなった電界は血流に作用し、血液循環が促進される。なお、人体の表面が正に帯電している場合は、人体の内部は負に帯電していて、人体の表面が負に帯電している場合は、人体の内部は正に帯電している。これは、人体の健康状態などの状態による。
なお、絶縁部4は、炭素成型品2の底面2aを除く表面全部に被着されるのが望ましいが、形状によっては表面の一部だけに被着されてもよい。例えば、図3に示すように、底面2a及び上面2bに直交する側面2dがある形状である場合、上面2bのみに被着されても蓄積された電荷が放出されるのをかなりの程度防ぐことが可能である。また、別のものに触れる機会が少ないと想定できる場合や製造コストを削減する場合は被着しないことも可能である。
以上より、この健康増進用パッド1を使用すれば、電界により血液循環の促進が増大され、もって、健康増進効果の増大を図ることができる。また、炭素成型品2は、背景技術の説明で示したように、遠赤外線を放射するので、電界による効果とともに遠赤外線の効果によっても血液循環が促進される。
次に、本考案の望ましい別の実施形態に係る健康増進用パッド5を説明する。図4(a)は、健康増進用パッド5の底面図、(b)は同側面の片側断面図(右半分が断面を示す)である。この健康増進用パッド5は、底面の中央部分から上面の中央部分まで貫通孔7を有する炭素成型品6と、炭素成型品6の底面の一部に固定される貼着部3と、炭素成型品6の底面を除く表面に被着される絶縁部4と、を有する。貫通孔7は、上面付近7aの内径が大きくなっている。炭素成型品6のその他の特徴は、健康増進用パッド1の炭素成型品2と同様である。また、貼着部3と絶縁部4は、健康増進用パッド1の貼着部3と絶縁部4と同様である。
貫通孔7の上面付近7aは発熱体8が嵌合できるようになっており、貫通孔7は底面側に向かって温熱が通過できるようになっている。従って、健康増進用パッド5は、図5に示すように、その上面に発熱体8を立てることにより、温灸器として用いることができる。発熱体8がもぐさの場合には、もぐさの有効成分が貫通孔7を通過することになる。こうして、温熱或いはもぐさの有効成分により、血液循環の促進をはじめ、色々な健康増進の効果が得られる。また、もぐさの代わりに又はもぐさに混合して蓼やわさびを用いたり、コーヒ豆の滓の粉末を混ぜて香料とすることもできる。
更には、健康増進用パッド5は、発熱体8からの熱が伝達されることにより、温度が上昇する。健康増進用パッド5の温度が上がると、炭素成型品6から放射される遠赤外線は増大する。従って、この効果的に放射される遠赤外線により、更に血液循環の促進が増大され、もって、健康増進効果の増大を図ることができる。なお、健康増進用パッド5の温度が上昇し過ぎないように、炭素粉の材料や量などにより、熱伝導率を調整することも可能である。また、温灸器としてのみ用いる場合は、絶縁部4を省略することもできる。
以上説明したように、健康増進用パッド1、5を使用すると、蓄積された電荷からの電界により、又は効果的な遠赤外線放射により、血液循環の促進が増大され、もって、健康増進効果の増大を図ることができる。また、理由はまだ定かではないが、炭素成型品2、6の炭素粉は脳のα波を増加させる効果があることが本願考案者により確認されており、それによっても健康増進効果が期待できる。また、汗の吸収や脱臭効果もあるのは勿論である。
なお、炭素成型品2、6の炭素粉の多くの孔にアロマエキスなどの芳香物質を吸収させ、それを徐々に気化させることにより心地良さを高めることも可能である。
以上、本考案の望ましい実施形態に係る健康増進用パッドについて説明したが、本考案は、実施形態に記載したものに限られることなく、実用新案登録請求の範囲に記載した事項の範囲内でのさまざまな設計変更が可能である。例えば、実施形態に記載した炭素成型品2を略円盤状ではなく多角板状にすることができ、要は略平板状であればよい。また、炭素成型品2の凹溝2cは必須ではなく、底面2aを平坦にしてその表面に貼着部3を接着等により固定してもよく、その場合当然にして円環状に限られない。つまり、貼着部3は炭素成型品2の底面2aの一部に固定されるものであればよい。また、貼着部3は、必ずしも炭素成型品2の底面2aから突出しなければならないものではなく、材質等によっては底面2aと略面一にしてもよい。炭素成型品6についても同様である。
1、5 健康増進用パッド
2、6 炭素粉を含む成型品(炭素成型品)
2a 炭素成型品の底面
2b 炭素成型品の上面
2c 炭素成型品の凹溝
3 貼着部
4 絶縁部
7 貫通孔
2、6 炭素粉を含む成型品(炭素成型品)
2a 炭素成型品の底面
2b 炭素成型品の上面
2c 炭素成型品の凹溝
3 貼着部
4 絶縁部
7 貫通孔
Claims (8)
- 炭素粉を含む略平板状の炭素成型品と、
炭素成型品の底面の一部に固定される貼着部と、
を備えることを特徴とする健康増進用パッド。 - 請求項1に記載された健康増進用パッドにおいて、
炭素成型品の底面を除く表面の少なくとも一部に被着される絶縁部を更に備えることを特徴とする健康増進用パッド。 - 請求項1又は2に記載された健康増進用パッドにおいて、
貼着部は、人体に貼着したときに炭素成型品の底面が人体に触れる程度の厚さであることを特徴とする健康増進用パッド。 - 請求項1乃至3のいずれかに記載された健康増進用パッドにおいて、
炭素成型品の炭素粉は、炭素成型品の50重量%以上で90重量%以下の範囲にあることを特徴とする健康増進用パッド。 - 請求項1乃至4のいずれかに記載された健康増進用パッドにおいて、
炭素成型品は炭素粉にバインダとしてセピオライトを混合していることを特徴とする健康増進用パッド。 - 請求項1乃至5のいずれかに記載された健康増進用パッドにおいて、
炭素成型品には芳香物質が含まれていることを特徴とする健康増進用パッド。 - 請求項1乃至6のいずれかに記載された健康増進用パッドにおいて、
炭素成型品は、底面の中央部分から上面の中央部分まで貫通孔を有していることを特徴とする健康増進用パッド。 - 請求項7に記載された健康増進用パッドにおいて、
炭素成型品の貫通孔は、上面付近の内径が大きくなっていることを特徴とする健康増進用パッド。
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