JP3144635U - コア箱用インナー・トレー - Google Patents

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一郎 榎本
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Abstract

【課題】土壌資料収納用の複数の収納溝を有する木製のコア箱へボーリング試料を収納する際の、収納溝へのフィルムの敷き込みと切り揃えという、長年慣習的に続けられてきた作業を、簡便な手段により不要化すると共に、コア箱の利用価値を向上させるインナー・トレーを提供する。
【解決手段】複数の樋状膨出部6‥6を具えて硬質プラスッチック・シートから一体に形成されるコア箱用インナー・トレー5であって、該膨出部が結合部8を介して横に連なり、コア箱の複数の収納溝にワンタッチで嵌め込まれて各溝の内面を覆うことを特徴とする。また前記プラスッチックシートが透明又は半透明であり、前記樋状膨出部の壁面に、内容物の長さを測る目盛7を具え、前記結合部8に沿って切り離しを容易にするミシン目9を設ける。
【選択図】図2

Description

本考案は、土壌汚染調査でのボーリングにより採取される土壌資料を収納保管するコア箱に用いるインナー・トレイ(内部容器)に関する。
平成14年に公布された「土壌汚染対策法」には、「特定有害物質」の土壌中濃度を調べる「土壌汚染状況調査」が規定されている。この調査では、地中の土壌堆積状態や含水状態を保存したまま取り出すことができる土壌環境用ボーリングマシンを用いて、掘削深度5〜10メートルの土壌資料を採取し、得られた資料を「コア箱」と呼ばれる木箱中の細長い区画(「収納溝」、又は単に「溝」)に収納し、分析に供する。1調査区域のボーリング数は通常数百〜千以上になる。土壌試料の保存期間は3ヶ月程度が多いが、初期調査から土壌汚染対策完了まで1〜2年に亘る場合も希ではない。
図1にコア箱の例を示す。参照符号1はコア箱本体、2は蓋、3はヒンジ、4は収納溝である。コア箱に関する規格はないが、全て木製である。図示のものは、収容可能な土壌資料の長さが1メートル、幅と深さが約50ミリメートルの、5列の収納溝4が平行に設けられ、箱全体を覆う蓋2を具える。なお収納溝の幅と深さは、ボーリング試料のサイズに合わせて70〜80ミリメートルのものも用いられる。プラスチック製のコア箱は、木箱に較べて割高なことと廃棄費用等の点から、従来は用いられなかった。
土壌試料は、収納溝内面との間に薄いビニールフィルム等を介在させて収納される。フィルムを介在させる理由は、土壌資料中の有害成分が水と共に流出して木箱を汚染させたり、長期保存中に木箱を腐食させたりしないためである。なお、フィルムを介在させるだけでは水漏れを完全に防止できない。資料が揮発分を含む場合は、その一部をガラス瓶へ分取し冷暗所に保存する。コア箱へ収納し終わった土壌資料の状態や日付を記録するため写真撮影を行うが、収納溝からはみ出したフィルムの端が撮影の邪魔になるので、これをカッターナイフ等で切り揃えることが行われる。
かつて考案者が視たある現場では、コア箱を2000個以上使用し、作業員がビニールフィルムをロールで持ち込んでコア箱の溝に合わせて裁断し、フィルムが風で飛ばされないよう注意しながら資料を収めていた。資料がコア箱に収まると、現場管理者が溝周りにはみ出したフィルムをカッターナイフで切り揃え、上方から撮影する作業を一日何百回となく繰り返していた。これが従来のコア箱への土壌資料収納作業の実態である。
ところで、コア箱の由来に詳しい箱製造業者によれば、コア箱は昭和38年頃には既に存在し、コア箱を用いる作業が行われていたという。尤も、当時盛んに行われていたのは地盤調査のためのボーリングであった。特許文献1には、標準貫入試験の資料を「プラスチック製の透明な袋に密封して」コア箱に収納する様子が示されている(図8)。現在の土壌汚染調査におけるビニールフィルム等を用いる収納方法との類似性が認められる。
特開平10−90130号公報
平成14年の土壌汚染調査本格化以後、本出願時までに既にかなりの年月が経過した。それにも拘わらず、その間「フィルム」が依然として用いられ、他にこれといった改善がなされてこなかった点が注目される。
本考案の課題は、土壌資料収納用の複数の収納溝を有する木製のコア箱へボーリング試料を収納する際の、収納溝へのフィルムの敷き込みと切り揃えという、長年慣習的に続けられてきた作業を、簡便な手段により不要化すると共に、コア箱の利用価値を向上させることである。
上記の課題は、請求項1乃至3に記載のコア箱用インナー・トレーを用いることにより解決することができる。
請求項1の考案に係るコア箱用インナー・トレーは、複数の樋状膨出部を具えて硬質プラスッチック・シートから一体に形成され、該膨出部が結合部を介して横に連なり、コア箱の複数の収納溝にワンタッチで嵌め込まれて各溝の内面を覆うことを特徴とする。
請求項2の考案は、前記プラスッチックシートが透明又は半透明であり、前記樋状膨出部の壁面に、内容物の長さを測る目盛を具えることを特徴とする。
請求項3の考案は、前記結合部に沿って切り離しを容易にするミシン目を設けることを特徴とする。
いうまでもなく、プラスッチック製のインナー・トレーは、各種包装の中仕切りとして広く用いられるが、これをボーリング土壌資料の収納に利用した例は知られていない。しかもその利用には、単なる中仕切りに留まらない、以下のような利点がある。
(1)請求項1の考案によれば、インナー・トレイ中の樋状膨出部がコア箱の収納溝へ嵌め込まれて各溝の内面を覆うので、土壌資料中の水分や有害物質をコア箱の木部から隔離してコア箱を保護することができる。
インナー・トレイ中の樋状膨出部は、コア箱の収納溝へまとめてワンタッチで嵌め込むことができ、現場で迅速に装着できるので、風で舞い易いフィルムを裁断しつつ溝へ敷き込む厄介な現場作業が不要になり、収納に要する人員と時間を大幅に削減することができる。またインナー・トレーはフィルムのように端が内容物の上に掛かることがないので、写真撮影の前に端を切り揃える必要がなく、作業の能率を向上することができる。
さらに、インナー・トレイは傾けない限り水漏れしないので、コア箱の汚染や腐食を有効に防止でき、コア箱を焼却処分せずそのまま再利用することを可能にする。
(2)請求項2の考案によれば、インナー・トレイに収容された土壌資料を透明又は半透明の樋状膨出部の壁を透して観察できるので、壁の目盛により当該部分の位置(トレイの端からの長さ)を知り、地中での層構造の深度推定に役立てることができる。
(3)請求項3の考案によれば、土壌資料が入っていない空の溝に重なる樋状膨出部を、結合部に設けたミシン目を折ることで撤去することができる。こうすれば、それらの溝が当初から空であった(内容物が後に失われたのではない)ことの目印になる。
本考案の最良の実施形態を、一実施例により示す。
図2は本実施例に係るコア箱用インナー・トレイの平面図(A)、一部破断立面図(B)、及び断面図(C)である。
図2のインナー・トレイ5には複数の樋状膨出部6‥6が形成され、図1に示すコア箱1の収納溝4へワンタッチで嵌め込まれ、各溝の内面を覆う。樋状膨出部6の壁面に内容物の長さを測る目盛7が印刷される。また、隣合う樋状膨出部6−6は結合部8により連結され、結合部に沿ってミシン目9が設けられる。
インナー・トレイ5の好適な材料として、例えば、PET(ポリエチレンテレフタレート)製の厚さ0.5ミリメートルの硬質シートを挙げることができる。またこれは、透明又は半透明の硬質ポリプロピレン・シート等であっても良い。
本実施例に係るインナー・トレイは、コア箱へワンタッチで迅速に装着でき、内容物の状況や、ボーリング深度を目視で確認することができ、空の溝にインナー・トレイを選択的に装着しないことで、当初から土壌資料が不在の空溝であったことを示す目印とすることができる。
コア箱の例を示す平面図である。 本考案の一実施例に係るコア箱用インナー・トレイを示す平面図(A)、一部破断立面図(B)、及び断面図(C)である。 コア箱に本考案のインナー・トレイを装着し、その中に土壌資料を収納した状態を示す平面図である。
符号の説明
1 コア箱本体
2 蓋
3 ヒンジ
4 資料収納溝
5 インナー・トレイ
6 樋状膨出部
7 目盛線
8 結合部
9 ミシン目
10 土壌資料

Claims (3)

  1. 複数の樋状膨出部を具えて硬質プラスッチック・シートから一体に形成されるコア箱用インナー・トレーであって、該膨出部が結合部を介して横に連なり、コア箱の複数の収納溝へワンタッチで嵌め込まれて各溝の内面を覆うことを特徴とするインナー・トレイ。
  2. 前記プラスッチック・シートが透明又は半透明であり、前記樋状膨出部の壁面に、内容物の長さを測る目盛を具えることを特徴とする請求項1記載のインナー・トレイ。
  3. 前記結合部に沿って切り離しを容易にするミシン目を設けたことを特徴とする請求項2記載のインナー・トレイ。
JP2008004330U 2008-06-26 2008-06-26 コア箱用インナー・トレー Expired - Lifetime JP3144635U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108438450A (zh) * 2018-04-03 2018-08-24 中国石油大学(北京) 页岩岩芯盒

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