JP3144193U - 光源フローティング機構、および、その機構を備えた内照式サイン - Google Patents

光源フローティング機構、および、その機構を備えた内照式サイン Download PDF

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Abstract

【課題】光源をFFシート面に接近可能として表面照度が確保できるとともに、強風時においてもFFシートと光源との距離を一定に保持できて光源の破損を防げる、光源フローティング機構、および、その機構を備えた内照式サインを提供する。
【解決手段】開口部11がFFシートにより被覆される枠体10と、枠体内に直交させて配設したワイヤ群20と、ワイヤ群の各ワイヤ21,22の両端を展張するスプリング30と、ワイヤ群のワイヤ交叉部を固定するワイヤ固定手段40とを備えている。枠体の開口部を被覆するFFシートと、ワイヤ群の縦横のワイヤが形成する各スペース50にマトリックス状に配設された照光体により構成される光源とをさらに具備することにより内照式サインが得られる。
【選択図】図4(a)

Description

本考案は、光源フローティング機構、および、その機構を備えた内照式サインに関するものである。
京都議定書に定められた温暖化ガス削減目標の達成のために省エネルギー法が改正され、新制度では原油換算で年間1500キロリットル以上のエネルギーを消費する企業を「特定事業者」として、年間エネルギー使用量の報告と省エネ設備の更新など今後3−5年の中長期計画の作成を義務付けることとされている。この新制度ではコンビニエンスストアやファミリーレストランなどのフランチャイズチェーンも一体として一企業とみなすことで規制の対象にされ、省エネ型照明への交換、空調設備の更新など法改正を踏まえ対応を進める必要が生じている。
近年、店舗が大型化するのに伴い店舗に設置されるサイン(看板)も大型化(例えばサイン部の大きさが縦10m、横20mのものも出現している)する傾向にある。コンビニエンスストアにおいては、店頭における照明の明るさが、顧客を吸引するための重要な要因となっている。
内照式サインにあっては、サイン部と光源の距離が近い薄型の構造物とするほど表面照度が得やすい。大型の内照式サインのサイン部には大型化が容易なFFシート(Flexible Face Sheet)が用いられ、このFFシートは枠体の隅部に設けた展張機構によりサイン表面に展張されるが、大型サインが薄型(図18の厚みがT1)の構造物の場合、FFシート260の中央は引張り強度が必ずしも強くないため、強風を受けると風圧によりFFシート自体が凹み枠体内に設置された光源270に当って光源がダメージを受けるという問題点があった(図18)。
また、FFシートが強風により撓んでも光源に当らないように奥行きのある[図19の厚みがT2(T1<T2)]構造物とした場合には照明が暗くなり表面照度を確保するためには光源数を増やす必要が生じて省電力化が図れないという問題点があった(図19)。
さらに、FFシートはアクリル面板に比べて光の透過率が低いため、光源を蛍光灯とした場合にはイメージライン(明暗のむら)が出やすく、均一に面発光させるためにはアクリル面板のサインよりも多くの蛍光灯が必要となり省電力化が図れないという問題点があった。
本考案は、光源をフローティング機構に保持させることにより強風時においてもサイン部のFFシートと光源との距離を一定に保てることを見出し、この知見に基づいて本考案をなすに至った。
従って、本考案の目的は、光源をFFシート面に接近可能として表面照度が確保できるとともに、強風時においてもFFシートと光源との距離を一定に保持できて光源の破損を防げる、光源フローティング機構、および、その機構を備えた内照式サインを提供することにある。
本考案の他の目的は、高照度とむらの無い均一な発光面を確保し、FFシートサインの消費電力の削減に寄与し、CO削減にも貢献する、光源フローティング機構、および、その機構を備えた内照式サインを提供することにある。
上記課題を解決するため本考案によれば、開口部がFFシートにより被覆される枠体と、該枠体内に直交させて配設したワイヤ群と、該ワイヤ群の各ワイヤの両端を展張するスプリングと、前記ワイヤ群のワイヤ交叉部を固定するワイヤ固定手段とを備えてなる光源フローティング機構が提供される。
本考案によれば、枠体と、該枠体内に直交させて配設したワイヤ群と、該ワイヤ群の各ワイヤの両端を展張するスプリングと、前記ワイヤ群のワイヤ交叉部を固定するワイヤ固定手段と、前記枠体の開口部を被覆するFFシートと、前記ワイヤ群のワイヤが形成する各スペースにマトリックス状に配設された光源とを具備してなる内照式サインが提供される。
以上のような本考案によれば、次の効果を奏する。
1. 光源をFFシート面に接近可能として表面照度が確保できるとともに、強風時に おいてもFFシートと光源との距離を一定に保持できて光源の破損を防げる、光源 フローティング機構、および、その機構を備えた内照式サインが得られる。
2. 高照度とむらの無い均一な発光面を確保し、FFシートサインの消費電力の削減 に寄与し、CO削減にも貢献する、光源フローティング機構、および、その機構 を備えた内照式サインが得られる。
光源フローティング機構は、開口部がFFシートにより被覆される枠体と、該枠体内に直交させて配設したワイヤ群と、該ワイヤ群の各ワイヤの両端を展張するスプリングと、前記ワイヤ群のワイヤ交叉部を固定するワイヤ固定手段とを備えている。
内照式サインはフローティング機構を備え、枠体の開口部を被覆するFFシートと、ワイヤ群のワイヤが形成する各スペースにマトリックス状に配設された光源を具備している。
光源は照光ユニットの集合体により構成される。照光ユニットは、LEDと、該LEDが出射する光を反射する内面を備えたリフレクタと、該リフレクタの中央に配設されたLED着設用のベースとを有している。前記リフレクタは、皿状に形成されるとともに、前記LEDより出射される光を反射させる傾斜面を底部中央の周縁に形成し、前記ベースは、縦断面形状を山形に形成し、山形の斜面に前記LEDを着設し、前記LEDが出射する光を前記リフレクタの傾斜面より上方へ反射する。
図1乃至図9に本考案に係る光源フローティング機構、および、その機構を備えた内照式サインを示す。
図1は、本考案に係る内照式サインの斜視図、
図2は、内照式サインのFFシートの一部を剥がした状態を示す斜視図、
図4(a)は、本考案に係る光源フローティング機構を示す斜視図、
図6は、光源フローティング機構の要部を示す斜視図、
図9は、内照式サインの光源を構成する照光体がワイヤに掛止められることを示す要部拡大斜視図である。
これらの図において、本考案に係る光源フローティング機構1は、開口部11がFFシート60により被覆される枠体10と、該枠体内に直交させて配設したワイヤ群20と、該ワイヤ群の各ワイヤ21(22)の両端を展張するスプリング30と、前記ワイヤ群のワイヤ交叉部を固定するワイヤ固定手段40とを備えている。
前記スプリング30は、一端が枠体10の側壁に係止され、他端が前記ワイヤに係止される。かくして、前記枠体10の対向側壁に配設される前記スプリング30により前記各ワイヤ21(22)は展張している。
前記ワイヤ固定手段40は、中央にくり抜き部41が形成された2枚の面板を接合して形成される。前記くり抜き部に前記ワイヤ群のワイヤ交叉部25(図11及び図12参照)を位置させて、前記ワイヤ群を固定する。
また、内照式サイン5は上記光源フローティング機構1を備え、さらに、枠体の開口部11を被覆するFFシート60と、前記ワイヤ群20の縦横のワイヤ21,22が形成する各スペース50にマトリックス状に配設された照光体71により構成される光源70とを具備している。
前記枠体10の底部には、前記FFシート60が強風によって撓み、それに対応して前記光源フローティング機構1も撓むときに前記フローティング機構1と前記FFシート60との距離が常時T3(T3<T2)をとって撓むように枠体内の空気量を調整する吸排穴(風穴)12がスリット状に形成されている。
前記FFシート60は、前記枠体10の隅部に設けた展張機構80(図5参照)によりサイン表面に展張される。
前記光源70は照光ユニット100の集合体により構成される。この照光ユニット100は、前記ワイヤが形成する前記スペース50内にマトリックス状に配設される。すなわち、一つのスペース50内に4灯の照光ユニット100からなる照光体71がマトリックス状に配設される。この照光体71の裏面上方には前記ワイヤ22に掛止されるフック72が、また下方には案内片73がそれぞれ形成されている。前記照光ユニット100は、LED110と、該LED110が出射する光を反射する内面を備えたリフレクタ120と、該リフレクタの中央に配設されたLED着設用のベース130とを有している。
前記リフレクタ120は、皿状に形成されるとともに、前記LED110より出射される光を反射させる傾斜面122,123,124が底部中央の周縁に形成されている。
前記ベース130は、縦断面形状が山形に形成され、山形の斜面に前記LED110が着設される。
かくして、前記LED110が出射する光を前記リフレクタ120の傾斜面より上方へ反射し、前記LED110が出射する光の反射光のすべてを捉えて前記リフレクタ120に溜めて反射させ、前記LED110が出射する光を広範囲に反射させることが可能となる(図17参照)。
上記の光源反射ユニット101を行列状に連設して配設し光源反射ユニット群を構成することによりリフレクタ前方に位置するサイン面板全体に均一な反射光を与えられることが可能となり、少ない光源数でも照度がアップする(図14乃至図17参照)。
符号111はLEDに電源を供給する電線、127は電線導出孔である。
本考案に係る内照式サインの斜視図である。 内照式サインのFFシートの一部を剥がした状態を示す斜視図である。 内照式サインのFFシートの一部を剥がした隅部の拡大略図である。 本考案に係る光源フローティング機構を示し、(a)はその斜視図、(b)は光源フローティング機構を構成する枠体の底部に風穴が形成されていることを示す斜視図である。 光源フローティング機構の要部を示す平面図である。 光源フローティング機構の要部を示す斜視図である。 内照式サインの光源を構成する照光体がワイヤに掛止められることを示し、照光体の背面側から見た要部拡大斜視図である。 内照式サインの光源を構成する照光体がワイヤに掛止められることを示す側面要部拡大図である。 内照式サインの光源を構成する照光体がワイヤに掛止められることを示す要部拡大斜視図である。 内照式サインのFFシートが強風により内側に撓んだ状態を示す要部拡大図である。 光源フローティング機構を構成するワイヤ固定手段の拡大斜視図である。 光源フローティング機構を構成するワイヤ固定手段の拡大正面図である。 ワイヤ固定手段が2枚の面板を接合して形成されていることを示すワイヤ固定手段の側面図である。 内照式サインを構成する光源の照光ユニットを示す斜視図である。 内照式サインを構成する光源の照光ユニットの構成部品を分離した状態を示す斜視図である。 図14のX−X断面の端面図である。 光源が出射する光の反射光のすべてを捉えてリフレクタに溜めて反射させることを示す正面略図である。 従来の内照式サインを示す断面略図である。 従来の内照式サインを示す断面略図である。
符号の説明
1 フローティング機構
10 枠体
11 開口部
20 ワイヤ群
21 ワイヤ
30 スプリング
40 ワイヤ固定手段
41 くり抜き部
50 スペース
60 FFシート
70 光源
71 照光体
100 照光ユニット
110 LED
120 リフレクタ
130 ベース

Claims (2)

  1. 開口部がFFシートにより被覆される枠体と、
    該枠体内に直交させて配設したワイヤ群と、
    該ワイヤ群の各ワイヤの両端を展張するスプリングと、
    前記ワイヤ群のワイヤ交叉部を固定するワイヤ固定手段とを備えてなる光源フローティング機構。
  2. 枠体と、
    該枠体内に直交させて配設したワイヤ群と、
    該ワイヤ群の各ワイヤの両端を展張するスプリングと、
    前記ワイヤ群のワイヤ交叉部を固定するワイヤ固定手段と、
    前記枠体の開口部を被覆するFFシートと、
    前記ワイヤ群のワイヤが形成する各スペースにマトリックス状に配設された光源とを具備する内照式サイン。
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