JP3143662U - 缶容器 - Google Patents
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Abstract
【課題】新たな付加価値を有する缶容器を提供する。
【解決手段】収納缶体2の開口部10に嵌合するバッチ蓋3が、外表面を表示面20aとするバッチ主盤7と被取付物に取り付けるための取付手段29とからなる構成としたものであるから、当該バッチ蓋3は、収納缶体2の開口部10を閉鎖する缶蓋としての機能と、被取付物に取り付け可能なバッチとしての機能との両方を具備している。そのため、缶容器1は、例え、収納物を収納しない場合にあっても、そのバッチ蓋をバッチとして使用することができ、従来に無い新たな付加価値を有するものである。
【選択図】図1
【解決手段】収納缶体2の開口部10に嵌合するバッチ蓋3が、外表面を表示面20aとするバッチ主盤7と被取付物に取り付けるための取付手段29とからなる構成としたものであるから、当該バッチ蓋3は、収納缶体2の開口部10を閉鎖する缶蓋としての機能と、被取付物に取り付け可能なバッチとしての機能との両方を具備している。そのため、缶容器1は、例え、収納物を収納しない場合にあっても、そのバッチ蓋をバッチとして使用することができ、従来に無い新たな付加価値を有するものである。
【選択図】図1
Description
本考案は、外表面を表示面とし且つ収納缶体の開口部を閉鎖するバッチ蓋を備えた缶容器に関する。
食品や玩具などを収納して保管するための缶容器としては、有底筒状の収納缶体と該収納缶体の開口部に嵌合して閉鎖する缶蓋とから構成されてなるものが良く知られている(例えば、特許文献1)。この缶容器は、食品や玩具などを収納することの他に、その外表面に、内部に収納した食品や玩具などを表示する名前や図柄などが描かれたり、所有者の氏名などが記入できるようになっている。
また、上記した缶容器は、その内部に収納した所定の食品や玩具などと共に、一商品として販売されている場合もある。この場合、缶容器の外表面には、収納物をPRする図柄やキャラクタ図柄などが描かれ、購入者の注意を引き付ける役割を有している。
尚、缶容器は、一般的に、スチールなどの金属により形成され、内部に収納した食品や玩具などの保護効果に優れたものとなっている。
上記した缶容器は、その内部に収納物を収納することが主機能であることから、消費等により収納物が無くなった場合、又は、収納物を追加して増量したために缶容器の収納量を超えたり、収納物を変更するなどした場合には、不要となってしまう。例えば、缶容器の内部に、子供用の食品や玩具を収納し、外表面に子供向けのキャラクタ図柄が描かれた商品にあっては、購入後に、食品や玩具を取り出してしまうと、缶容器はほとんどの場合、廃棄されてしまう。
ここで、缶容器は、その外表面に描いた名前や図柄によって、収納物を表示またはPRする機能を有しているものの、当該機能は、収納物を収納する機能に依存する補助的な機能であるため、収納する機能と共に用いられることを要する。すなわち、収納物がなければ缶容器としては不要となってしまう。
このようなことから、缶容器には、上記した収納物を収納する機能以外に、新たな付加価値(機能)を有するものが求められていた。本考案は、新たな付加価値(機能)を有する缶容器を提案するものである。
本考案は、上方開口する開口部を備えた収納缶体と、外表面を表示面とし且つ前記収納缶体の開口部に嵌合して該開口部を閉鎖するバッチ主盤と、該バッチ主盤の裏面に配設された、被取付物に着脱可能に取り付けるための取付手段とからなるバッチ蓋とを備えてなるものであることを特徴とする缶容器である。
かかる構成にあっては、収納缶体の開口部を閉鎖する缶蓋としての機能と、被取付物に取り付け可能なバッジとしての機能との両方を有するバッチ蓋を備えたものであり、従来のものには無いバッチとしての付加価値を有している。すなわち、バッチ蓋は、缶容器に収納する収納物の有無に関係なく、被取付物に取り付けられるバッチとして機能を有しているから、例え、上記のように缶容器としての機能を使用しない場合にも、バッチ蓋が有効的に用いられ得る。
ここで、バッチ蓋は、そのバッチ主盤の表示面に、図柄(キャラクタ図柄など)が描かれたものにあっては、衣類や鞄等に取り付けられることによって所謂装飾品として用いられる。また、前記の表示面に、氏名などを記入して衣類に取り付けることによって、名札して使用することもできる。尚、衣類以外にも、鞄に取り付けて該鞄の持ち主を表示するものとして用いることもできる。
このような缶容器としては、その収納缶体を円筒状として、バッチ蓋を円盤状の形態とした構成や、楕円筒状や多角形筒状の収納缶体と楕円盤状や多角形盤状のバッチ蓋とする構成など、様々な形状が適用される。また、缶容器は、スチールやアルミニウムなどの金属製のものや、プレスチック製のものが好適に用い得る。
上述した缶容器にあって、バッチ蓋のバッチ主盤が、表示面を備えた外装板と、該外装板の裏面を覆うようにして周端が接合され、かつその外周部に収納缶体の開口部に着脱可能に内嵌する嵌合縁が形成された裏打板とを備えている構成が提案される。
かかる構成にあっては、バッチ主盤を外装板と裏打板との二部材としていることから、比較的容易に成形することができる。また、外装板がバッジとしての主機能を発揮する表示面を有し、裏打板が缶蓋として収納缶体に嵌合する主機能を有するように、それぞれの役割が明確化されたものとなっている。そのため、例え、いずれか一方が変形したり損傷する等して夫々の役割に支障をきたした場合にあっても、他方の役割を維持する効果に優れる。例えば、外装板の表示面が凹んだ場合にも、裏打板が所望の形態を保っていれば、缶蓋として機能が損なわれない。一方、裏打板の嵌合縁が凹んだ場合にも、外装板の表示面が所望の形態を保っていれば、バッチとしての機能が損なわれない。このように、バッチ蓋として有する機能を適正に保持する効果に優れ、総じて比較的長期に渡って使用することができ得る。
尚、本構成では、外装板と裏打板とを、スチールやアルミニウムなどの金属製としたものが好適に用い得る。例えば、スチール板をプレス加工することにより、所望形状の外装板形状と裏打板とを夫々成形して、これらを接合することにより得ることができる。また、プレスチックを射出形成や切削加工することによって、所望形状の外装板と裏打板とを成形することもできる。さらには、外装板を金属製とし且つ裏打板をプラスチック製としたものとすることもできる。
上述した缶容器にあって、取付手段が、安全ピンにより構成されていると共に、バッチ蓋のバッチ主盤を構成する裏打板の、その主面に、安全ピンの杆部を傾動可能に保持する環状保持部が切起こして形成されている構成が提案される。
かかる構成にあっては、バッチ蓋が、その安全ピンによって、主に衣類や鞄等に容易に取り付け得るものとなっている。すなわち、バッチ蓋が、所謂缶バッジでもある。ここで、安全ピンが傾動可能に保持されていることから、収納缶体の開口部に嵌合された場合にも、該安全ピンが収納物を傷つけたりすることを抑制できる。
また、安全ピンを保持する環状保持部が、裏打板の一部位を切起こして形成されていることから、該安全ピンを保持するための部材を、別途配設する必要がなく、バッチ蓋が、上記した外装板と裏打板と安全ピンにより構成されたものとなる。
尚、本構成にあって、裏打板の主面に、上方へ窪む凹形状の凹部が形成され、該凹部に環状保持部を形成した構成が好適である。
上述した缶容器にあって、バッチ蓋のバッチ主盤を構成する裏打板が、平面状の主面を有すると共に、取付手段が、該裏打板の主面に貼付された平板状のマグネットにより構成されているものが提案される。
かかる構成にあっては、バッチ蓋が、そのマグネットによって、鉄製の構造材を有する家具や電気製品などに容易に磁着することができるものとなっている。そのため、バッチ蓋は、上述した装飾品や名札としてだけでなく、プリントや写真などを貼り付けて保持するためのものとしても用いることができるから、一層高い付加価値を有している。
本考案の缶容器は、上述したように、収納缶体の開口部に嵌合するバッチ蓋が、外表面を表示面とするバッチ主盤と被取付物に取り付けるための取付手段とからなる構成としたものであるから、当該バッチ蓋が、収納缶体の開口部を閉鎖する缶蓋としての機能と、被取付物に取り付け可能なバッチとしての機能との両方を有している。そして、バッチ蓋のバッチとしての機能は、缶容器に収納する収納物の有無に関係なく利用できるものである。そのため、缶容器が収納物を収納する機能を使用しない場合にあっても、バッチ蓋は、バッチとして使用できるという、従来に無い新たな付加価値を有している。
上述した缶容器にあって、バッチ蓋のバッチ主盤が、表示面を備えた外装板と、該外装板の裏面を覆うようにして周端が接合され、かつその外周部に収納缶体の開口部に着脱可能に内嵌する嵌合縁が形成された裏打板とを備えている構成とした場合には、外装板と裏打板とを夫々所望の形状に比較的容易に成形することができる。また、外装板がバッジとしての主機能を発揮する表示面を有するものであり、裏打板が缶蓋として収納缶体に嵌合するものであるとしていることから、それぞれが異なる役割を有しており、夫々の役割を適正に保持する効果に優れている。
上述した缶容器にあって、取付手段が、安全ピンにより構成されていると共に、バッチ蓋のバッチ主盤を構成する裏打板の、その主面に、安全ピンの杆部を傾動可能に保持する環状保持部が切起こして形成されている構成とした場合には、バッチ蓋を、その安全ピンによって衣類や鞄等の被取付物に比較的容易に取り付けることができる。また、環状保持部は、裏打板の一部位を切起こして形成されていることから、安全ピンを保持する効果に優れると共に、安全ピンを保持する部材を配設する必要がないという優れた利点を有する。
上述した缶容器にあって、バッチ蓋のバッチ主盤を構成する裏打板が、平面状の主面を有すると共に、取付手段が、該裏打板の主面に貼付された平板状のマグネットにより構成された場合にあっては、バッチ蓋を、鉄製の構造材を有する家具などに容易に磁着して装飾品などとして用いることができると共に、所望のプリントや写真などを前記鉄製構造材などに貼り付けて保持することもでき得る。
本考案にかかる実施例1〜3を添付図面を用いて詳述する。
実施例1の缶容器1は、図1,2のように、有底円筒状の収納缶体2と円盤状のバッチ蓋3とから構成されている。ここで、収納缶体2およびバッチ蓋3とは、薄厚のスチール板をプレス加工により成形してなるものである。
上記した収納缶体2は、円筒状の筒側部11と円板状の筒底部12とから構成されており、上方開口する開口部10を有している。そして、筒側部11の上端には、その上端縁を内方へ湾曲するように折り曲げられた断面円環状の係止周部13が形成されている。この係止周部13は、収納缶体2の開口部10の口周縁に亘って設けられている。
尚、このような収納缶体2は、長方形状のスチール板を湾曲させて円筒形とし、該円筒の一方の開口端に該開口を閉鎖するように円形状のスチール板を接合することにより形成されている。
一方、バッチ蓋3は、外装板20と裏打板21とを接合したバッチ主盤7と、該裏打板21の主面21aに配設された安全ピン29とから構成されている。すなわち、バッチ蓋3は、その安全ピン29により衣服や鞄などの被取付物に取り付けすることができる所謂バッチともなっている。
ここで、バッチ主盤7の外装板20は、円形の平板をプレス加工することにより、その外周縁が裏方へ湾曲され、さらに、その外周端20bが、裏打板21の周端21bを裏方から被覆するように内方へ折り返されてなる構造となっている。この外装板20の、外周端20bを除く外表面が、バッジとしての表示面20aである。
また、バッチ主盤7の裏打板21は、上記の外装板20の裏面を覆うように、該外装板20に接合されるものであり、円形状の平板をプレス加工することによって成形されている。この裏打板21は、円形の主面21aを有し、該主面21aの外周端から表方へ屈曲して、さらに外方へ屈曲して延出する鍔状の周端21bを有する形態となっている。そして、主面21aと周端21bとの間に、板厚方向(表裏方向)に起立する嵌合縁21cが形成されている。換言すれば、裏打板21は、その外周部に嵌合縁21cが形成されている。この嵌合縁21cは、当該バッチ蓋3が収納缶体2の開口部10に嵌合する際に、該開口部10の係止周部13に内嵌して嵌合する。裏打板21は、その周端21bを、上記の外装板20の外周端20bと接合し、該外装板20と一体化されている。また、本実施例1にあっては、裏打板21の主面21aには、その中央に表方へ円形に窪む円形凹部21dが形成されている。
このようなバッチ主盤7を有するバッチ蓋3は、その裏打板21の嵌合縁21cを、上記した収納缶体2の開口部10に内嵌することにより、該開口部10を閉鎖する。ここで、裏打板21の嵌合縁21cが、前記開口部10の口周縁に設けられた係止周部13に弾性的に内嵌して、周方向に亘って嵌合する。これにより、バッチ蓋3が収納缶体2の開口部10に嵌合して閉鎖した缶容器1は、その内部の収納領域8を密閉した状態で保持されるものとなっている。
さらに、本実施例1にあっては、外装板20が、その外径を収納缶体2の外径に比して径大とするように形成されている。そのため、バッチ蓋3は、その外周端縁が、収納缶体2の開口部10に嵌合した状態で、該収納缶体2の外周面より外方へはみ出ている。そして、裏打板21の周端21bが、収納缶体2の開口部10の口周端上に被着する。これにより、バッチ蓋3を収納缶体2の開口部10に嵌合した状態で、該バッチ蓋3の外周縁を把持して取り外し易くなっている。
このバッチ蓋3には、上述したように、裏打板21の主面21aに安全ピン29が配設されている。ここで、安全ピン29は、その先端針状の差込杆部29aと対向する支持杆部29bを、裏打板21の主面21aを切り起こして環状に湾曲形成した環状保持部24,24により傾動可能に保持されている。詳述すると、裏打板21の主面21aの、その円形凹部21dの二箇所を略U字形に切り込み、ここを裏方へ裏方へ起こして、図3のように、安全ピン29の支持杆部29bを巻き込むように、環状に湾曲した環状保持部24,24を形成している。このように環状保持部24,24が、安全ピン29の支持杆部29bの所謂軸受けとなっており、前記のように、該安全ピン29を傾動可能に支持している。
このように安全ピン29が傾動可能に保持されていることにより、該安全ピン29を主面21a上に寝かせるように傾斜させれば、下方への突出高さを抑えることができる。そのため、当該缶容器1内(収納領域8)に収納物を収納した際に、安全ピン29が該収納物を圧接してバッチ蓋3を収納缶体2に嵌合し難くなることを防ぐことができる。また、安全ピン29を保持する環状保持部24,24は、裏打板21の主面21aを切り起こして形成したものであるから、安全ピン29を保持する部材を別途設ける必要がないという利点も有する。尚、本実施例1にあって、安全ピン29の支持杆部29bが、本考案にかかる杆部である。
上述した収納缶体2とバッチ蓋3とから構成される缶容器1にあっては、その内部の収納領域8に、所定の食品や玩具などの収納物を収納して保管できると共に、バッチ蓋3が、その安全ピン29によって、持ち主の趣向に応じて、衣類や鞄などの被取付物に取り付けることができる。このようにバッチ蓋3は、缶容器1の缶蓋としての機能を有すると共に、衣類や鞄などに取り付けるバッジとしての新たな機能を有している。
ここで、本実施例1にあっては、図2(A)のように、バッチ蓋3の表示面20aに、キャラクタ図柄xに加え、氏名(NAME)の記入欄yを表示するものとしている。このバッチ蓋3は、装飾品かつ名札として使用できるようになっている。すなわち、缶容器1を購入した者が、そのバッチ蓋3の表示面20aに自分の氏名を自ら記入することによって、名札として使用できる。
また、これ以外にも、例えば、缶容器1の収納領域8に子供向けの食品や玩具などを収納して一商品として販売するものとし、該缶容器1の外表面に、子供向けのキャラクタ図柄が描かれたものの場合とすることができる。この場合、バッチ蓋3の表示面20aにも、子供向けのキャラクタ図柄が描かれているため、当該バッチ蓋3は、子供向けのバッジという装飾品でもあり、単独で新たな価値を有する。そのため、例え、缶容器1内の食品や玩具などを取り出してしまった後にも、バッチ蓋3が装飾品として利用され得る。尚、同様に、缶容器1は、上記した子供向け以外にも、観光地のおみやげを収納した商品などのように、幅広い年齢層に対応した商品としても使用できる。
このように、バッチ蓋3は、その表示面20aに描かれる図柄や文字などによって、バッジとして様々な用途に利用可能である。そして、バッチとしての機能は、缶容器1に収納する収納物の有無に関係なく発揮できるものである。
尚、このバッチ蓋3は、上記のように外装板20と裏打板21とから構成されたものであることから、中空構造となっており、比較的軽量である。そのため、傾動可能に支持した安全ピン29により衣類や鞄などの被取付物に取り付けた場合にあっても、表示面20aがお辞儀をするように深く下向き傾斜してしまうことを抑制できる。これにより、バッチ蓋3を装飾品や名札などのバッチとして使用した場合に、その表示面20aを見易くしていると共に、安全ピン29を取り付けた衣類などが損傷することも抑制している。
実施例2の缶容器31にあっては、図4,5のように、バッチ蓋33が、その裏打板41の主面41aに平板状のマグネット49を貼付してなるものである。ここで、本実施例2のマグネット49には、薄厚な円形シート状のもの(所謂マグネットシート)を用いている。尚、バッチ蓋33は、上述した実施例1と同様に、円盤状のバッチ主盤37を備え、該バッチ主盤37が、表示面20aを有する外装板20と、該外装板20の裏面を覆う裏打板41とが接合されてなる構成となっている。また、収納缶体2は、上述した実施例1と同様の構成のものとしている。そのため、実施例2の構成にあって、実施例1と同じ構成要素には同じ符号を記し、その説明を省略する。
バッチ蓋33のバッチ主盤37の裏打板41は、平面状の主面41aと鍔状の周端41bとを備えると共に、該主面41aと周端41bとの間の外周部に嵌合縁41cを備えている。ここで、上述した実施例1と同様に、周端41bは、外装板20の外周端20bと接合し、嵌合縁21cは、収納缶体2の開口部10の係止周部13に弾性的に内嵌して嵌合する。
この裏打板41の主面41aには、板厚約1mmのシート状のマグネット49が貼り付けられて固定されている。すなわち、バッチ蓋33にあって、マグネット49の下面が最下面となっている。
本実施例2のバッチ蓋33は、そのマグネット49によって、鉄製の家具や冷蔵庫などの電化製品に磁着することができる。これにより、例えば、所定の書類(プリント)や写真などを前記した家具や電化製品などに磁着して貼り付けておくために、バッチ蓋33を適用できる。さらに、上記した実施例1と同様に、外装板20の表示面20aにキャラクタ図柄などが描かれたものにあっては、家具や電化製品等に磁着する装飾品として利用することもできる。そして、外装板20の表示面20aに、氏名の記入欄(図2(A)参照)を表示することも可能である。
このように本実施例2の缶容器31は、そのバッチ蓋33が、磁着可能な被取付物に限定して、上述した実施例1と同様にバッジとしての作用効果を奏する。
実施例3の缶容器51にあっては、図6,7のように、バッチ蓋53が、その裏打板61にクリップ部69を形成した構成である。尚、バッチ蓋53は、上述した実施例1と同様に、円盤状のバッチ主盤57を備え、該バッジ主盤57が、表示面20aを有する外装板20と該外装板20の裏面に接合された裏打板61とから構成されている。収納缶体2は、実施例1と同様の構成である。そのため、実施例1と同様の構成要素には同じ符号を記し、その説明を省略する。
バッチ蓋53は、上述した実施例2と同様に、その裏打板61が、平面状の主面61aと鍔状の周端61bとを備えると共に、該主面61aと周端61bとの間の外周部に嵌合縁61cを備えている。尚、この周端61bと嵌合縁61cとは、上述した実施例1と同様の機能を有する。
裏打板61の主面61aには、略L字形のクリップ部69が形成されている(図6参照)。このクリップ部69は、主面61aの一部位を略コ字形に切り込み、ここを裏方へ屈曲し、さらに表方へ傾斜するように屈曲することにより形成されている。尚、クリップ部69の先端部69aは、さらに裏方へ傾斜するように折り曲げられており、主面61aに対して開脚したような形態となっている。
このクリップ部69は、裏打板61の主面61aとの間で、例えば衣類や鞄等に設けられたポケットの端縁を挟むことによって、当該バッチ蓋53を衣類や鞄等に取り付けることができる。すなわち、クリップ部69は、主面61aに基づく所謂板バネの機能を有し、該主面61aとの間で挟持することができるようになっている。ここで、クリップ部69は、上記のように、その先端部69aが主面61aに対して開脚形状となっていることから、衣類や鞄などの端部に取り付け易くしている。尚、このクリップ部69により本考案の取付手段が構成されている。
本実施例3の缶容器51にあっても、そのバッチ蓋53が、上述した実施例1と同様の作用効果を奏する。さらに、バッチ蓋53は、複数の書類をクリップ部69によってまとめて留めるものとしても適用することができ得る。
上述した実施例1〜3にあっては、各バッチ蓋のバッチ主盤の外径寸法が収納缶体の外径寸法より径大な形状とした構成であるが、その他の構成として、外装板の外径と収納缶体の外径と同一とすることもできる。また、バッチ蓋は、スチールのみから成形されたものとしたが、外装板をスチール製とし且つ裏打板を樹脂製としてなる構成のものを用いることも可能である。また、スチール製以外にもアルミニウム製としても良い。
また、上述した実施例1は、バッチ蓋の裏打板に、円形凹部を有する主面を備えた構成であるが、その他の構成として、実施例2,3と同様に、裏打板が平面状の主面を備えた構成としても良い。
本考案は、上述した実施例に限定されるものではなく、本考案の要旨の範囲内で適宜用いることができる。例えば、取付手段として、バネ付タイプのクリップと安全ピンとからなる構成のものを用いることもできる。この構成のクリップは、その先端部を、ねじりコイルバネや板バネ等によりバッチ蓋の裏打板方向に付勢されたものであり、その付勢力によって被取付物をクリップの先端部とバッチ蓋の裏打板との間で比較的しっかりと固定できる。さらに、このクリップに安全ピンが傾動可能に軸支されていることから、安全ピンによって被取付物に取り付けることも可能となっている。尚、このバネ付タイプのクリップは、金属製やプラスチック製のいずれのものであってもよく、バッチ蓋の裏打板に配設される。このような取付手段であっても、上述した実施例と同様の作用効果を奏する。
1,31,51 缶容器
2 収納缶体
3,33,53 バッチ蓋
7,37,57 バッチ主盤
10 開口部
13 係止周部
20 外装板
20a 表示面
21,41,61 裏打板
21a,41a,61a 主面
21b,41b,61b 周端
21c,41c,61c 嵌合縁
29 安全ピン(取付手段)
49 マグネット(取付手段)
69 クリップ部(取付手段)
2 収納缶体
3,33,53 バッチ蓋
7,37,57 バッチ主盤
10 開口部
13 係止周部
20 外装板
20a 表示面
21,41,61 裏打板
21a,41a,61a 主面
21b,41b,61b 周端
21c,41c,61c 嵌合縁
29 安全ピン(取付手段)
49 マグネット(取付手段)
69 クリップ部(取付手段)
Claims (4)
- 上方開口する開口部を備えた収納缶体と、
外表面を表示面とし且つ前記収納缶体の開口部に嵌合して該開口部を閉鎖するバッチ主盤と、該バッチ主盤の裏面に配設された、被取付物に着脱可能に取り付けるための取付手段とからなるバッチ蓋と
を備えてなるものであることを特徴とする缶容器。 - バッチ蓋のバッチ主盤が、
表示面を備えた外装板と、
該外装板の裏面を覆うようにして周端が接合され、かつその外周部に収納缶体の開口部に着脱可能に内嵌する嵌合縁が形成された裏打板と
から構成されていることを特徴とする請求項1に記載の缶容器。 - 取付手段が、安全ピンにより構成されていると共に、
バッチ蓋のバッチ主盤を構成する裏打板の、その主面に、安全ピンの杆部を傾動可能に保持する環状保持部が切起こして形成されていることを特徴とする請求項2に記載の缶容器。 - バッチ蓋のバッチ主盤を構成する裏打板が、平面状の主面を有すると共に、
取付手段が、該裏打板の主面に貼付された平板状のマグネットにより構成されていることを特徴とする請求項2に記載の缶容器。
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JP2008003282U JP3143662U (ja) | 2008-05-21 | 2008-05-21 | 缶容器 |
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JP2008003282U JP3143662U (ja) | 2008-05-21 | 2008-05-21 | 缶容器 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2011046424A (ja) * | 2009-08-28 | 2011-03-10 | Yoshino Kogyosho Co Ltd | 景品付き容器 |
JP2018177320A (ja) * | 2017-04-17 | 2018-11-15 | 新日鐵住金株式会社 | 証票取付け部材 |
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2008
- 2008-05-21 JP JP2008003282U patent/JP3143662U/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2018177320A (ja) * | 2017-04-17 | 2018-11-15 | 新日鐵住金株式会社 | 証票取付け部材 |
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