JP3143478U - 燃料集合体の検査装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】
沸騰水型原子炉用燃料集合体の燃料棒の間に侵入する異物の有無を高い操作性と作業性とで検査することができること。
【解決手段】
円筒状若しくは角管状で燃料要素よりも太い径を有する水管3とこの水管3の回りに複数の燃料棒2を縦横の列に束ねて形成された角型燃料集合体1の内部の隙間にブラシ歯状のファイバースコープ群を燃料集合体のて縦横の一方の列の間に挿入してその列間の燃料集合体の異物の有無を検査し、このファイバースコープ群60をこの一方の列の間から抜いた後、他の列の間に挿入してその列間の燃料集合体の異物の有無を検査する。
【選択図】 図5

Description

本考案は、沸騰水型原子炉用燃料集合体の検査装置に関し、特に燃料集合体を原子炉に装荷する前に、燃料集合体のスペーサ及び燃料要素内の異物を有無を検査する装置の改良に関するものである。
沸騰水型原子炉用燃料集合体1は、図10に示すように、核分裂性物質である燃料ペレットをジルコニウム合金製の被覆管に封入して形成された複数の燃料棒2と中性子を減速するための少なくとも1つの水管3とを含む燃料要素4を正方格子状に配列して形成された燃料バンドル5と、この燃料バンドル5の上下を保持する上下のタイプレート6U、6Dとから成っている。この燃料集合体1は、燃料バンドル5を保持するために、燃料要素2及び水管3が貫通する長手方向に間隔をあけて設けられた複数のスペーサ8を有する。このように燃料集合体1は、正方格子状の燃料バンドル5を主体とするので、図10に示すように、角型に形成されている。
このような構成の複数の燃料集合体1が沸騰型原子炉に装荷されるが、原子炉の運転中に、原子炉冷却材中に含まれる異物が燃料集合体1内の燃料要素4の間隙に巻き込まれる虞がある。この異物が原子炉の運転中に燃料集合体1を迅速に通過する場合には問題がないが、異物が燃料を束ねるスペーサ6によって捕捉され、運転中の冷却材の流れによって燃料要素20に接触を繰り返す場合には燃料棒2の被覆管が摩耗したり、貫通孔が形成されたりすると、燃料要素4内部の核分裂性物質が漏洩することがある。
一方、原子炉の運転時の異物の巻き込みだけでなく、原子炉内へ燃料集合体1を装荷する前の貯蔵プール保管中にも、貯蔵プールの上方からの異物の落下等により燃料集合体1内に異物が侵入することもある。このような異物が侵入した燃料集合体を原子炉に装荷することも避けなければならない。
従って、燃料集合体10を原子炉内に装荷する前に、これらの異物の有無を確認しておくことは、燃料集合体から核分裂性物質の漏洩を防ぐ上で重要な作業となる。このような目的で原子炉内へ燃料集合体を装荷する前に燃料集合体のスペーサ及び燃料要素間隙における微少な異物を迅速に観察発見する検査装置が従来から使用されている。
原子炉から燃料集合体を取り出した後も、燃料集合体から核分裂生成物から高い放射線の発生がある。このため、燃料集合体の内部を観察する際には、放射線に弱い電子回路を有する小型画像素子のカメラを用いて観察することができないので、従来技術の検査装置には、放射線の影響を受け難い石英製のファイバースコープが用いられている。
従来技術の検査装置は、図10に示すように、角型燃料集合体1の内部の隙間に横方向から挿入することができるように支持冶具170に支持された1本の石英製のファイバースコープ160と、このファイバースコープ160の出力から異物の有無を確認する図示しない確認検査手段と、このファイバースコープ160を燃料要素の隙間に遠隔操作で抜き差しする図示しない操作手段とから成っている。ファイバースコープ160は、図10に示すように、縦横の燃料要素2の列の間に挿入してこの列の両側にあるすべての燃料要素2に接触するような長さを有する。
この検査装置を用いて検査するためには、まず、この1本のファイバースコープ160を燃料集合体1の燃料要素2の一方の列、例えば横列の最初の列間で上方の隣り合うスペーサ間に遠隔操作で挿入し(図2及び図10参照)、この最初の列間とスペーサ間の燃料要素2内の隅間を検査した後、遠隔操作でこの最初の列間とスペーサ間から抜き出して最初の列間で次の隣り合う上下のスペーサ間に挿入してこの部位を検査し、このようにして、ファイバースコープを抜き差ししながら最初の列間のすべてのスぺーサ間の検査を順次行い、最後の列間の検査が終了した後、隣の列間を同様にして検査し、横列のすべての検査が終了した後、縦列の最初の列間から最後の列間まで順次同様にして検査していた。図10に表示された矢印付きの横縦の線は、ファイバースコープ160の抜き差しの動きを示している。
なお、水管3を有する列間、即ち、横列の場合、図10の左から第3列目と4列目の間と、第4列目と第5列目の間及び第5列目と第6列目の間、同様にして、縦列の場合、図10の下から第3列目と4列目の間と、第4列目と第5列目の間及び第5列目と第6列目の間は、ファイバースコープ160の全長ではなく、縦列の手前の燃料要素2から水管3に至るまでの3つの燃料要素2の列長さに相応する長さでファイバースコープ160を列間に挿入して検査を行う。
1本のファイバースコープで複数箇所を観察する際に、燃料集合体の複数列間、複数の上下スペーサ間の燃料要素間隙に対して、3次元の方向の駆動ステージ有する装置を用いてファイバースコープを遠隔操作している。
このように、従来技術では、1本のファイバースコープを用いて燃料集合体内を観察しながら異物の有無を検査していたため、燃料集合体にファイバースコープを列間毎及びスペーサ間毎に抜き差しして検査しなければならないので、検査に多大な手間と時間を必要とし、作業性が低かった。このため、多数の燃料集合体の全スペーサ部位での異物の取り込みの有無を検査するためには、莫大な作業時間がかかるため、原子力発電所の定期検査工程での異物確認作業を行うのには従来の検査作業は、現実的ではなく、検査作業効率を一層向上することができる検査方法・装置の開発が望まれている。
本考案が解決しようとする課題は、燃料集合体内、特にそのスペーサ付近での異物の有無を検査するのに好適に適用することができる燃料集合体の検査装置を提供することにある。
本考案の基本的な課題解決手段は、水管とこの水管の回りに複数の燃料要素を縦横の列に同数ずつ束ねて形成された角型燃料集合体の内部の隙間にファイバースコープを挿入して燃料集合体の内部状況を検査する燃料集合体の検査装置において、燃料集合体の縦横の列の燃料要素の間に挿入されるべき複数のファイバースコープから成るファイバースコープ群とこれらの複数のファイバースコープの外端に共通に接続された走査検査手段とを備え、複数のファイバースコープのうち、燃料集合体の水管を横切る列のファイバースコープは、相応する水管に干渉しないような長さに設定され、走査検査手段は、各ファイバースコープ毎に相応する燃料要素を順次走査するように構成されていることを特徴とする燃料集合体の検査装置を提供することにある。
本考案の基本的な課題解決手段において、ファイバースコープ群は、燃料集合体の縦横列間と燃料集合体の隣り合う上下のスペーサのすべての組み合わせのスペーサ間に挿入される複数のファイバースコープから成っているのが好ましい。複数のファイバースコープは、燃料集合体の水管を横切らない列部分ではすべての燃料要素に対向する長さを有し、水管を横切る列部分では水管に達するまでに存在する燃料要素に対向する長さを有することができる。または、それに代えて、複数のファイバースコープは、燃料集合体の水管を横切らない列部分ではすべての燃料要素に対向する長さのまま固定的に支持するが、燃料集合体の水管を横切る列部分では相応するファイバースコープを水管に干渉しないように長さを調節して支持する支持冶具を有していてもよい。
また、本考案の基本的な課題解決手段において、各ファイバースコープは、燃料集合体の各スペーサを挟み込んで多段構造となっていてもよく、更に、複数のファイバースコープは、多視野ファイバースコープとすることができる。
本考案によれば、複数のファイバースコープを櫛歯状に燃料棒集合体の列間及び隣り合う上下のすべてのスペーサ間に同時に挿入してこれらのファイバースコープを順次走査しながら燃料集合体の内部を観察して検査することができるので、従来技術のように、縦又は横の列間及び上下のスペーサ間にファイバースコープを順次抜き差する必要がなく、操作性及び作業性が向上し、従って原子力発電所の定期検査工程での異物確認作業を好適に行うことができる。
本考案の実施の形態を図面を参照して詳細に述べると、図1は、本考案に係わる燃料集合体検査装置10の概要を示し、図1では、燃料貯蓄プールPの周壁PWに沿って設けられたホルダーH上に搭載して保管されている燃料集合体1を検査する状態が示されている。
燃料集合体1は、図2及び図4に示すように、複数本の燃料棒2と少なくとも1つの円筒状若しくは角管状で燃料要素よりも太い径を有する水管(ウオータチャンネル)3とを含む棒状要素4を正方格子状に配列して形成された燃料バンドル5と、この燃料バンドル5の上下を保持する上下のタイプレート6U、6Dと、燃料バンドル5を収容する方形断面形状のチャンネルボックス7とから成っている。1つの燃料集合体1は、例えば、燃料棒20を9行9列に並べて構成され、水管3は、図4、図7の例では、断面円形の円筒型であるが、図8に示すように、断面正方形の角型であってもよく、またいずれの場合も、1つ(図4、図5、図6、図8及び図9)又は2つ(図7)でもよいし、それ以上の複数であってもよい。
この燃料集合体1は、燃料バンドル5を保持するために、燃料棒2及び上記の水管3が貫通する長手方向に間隔をあけて設けられた複数のスペーサ8を有し、このスペーサ8は、各燃料棒2が貫通する複数の短管を格子状に配列して形成されている公知の形態である。
本考案の検査装置10は、図1に示すように、燃料貯蓄プールPの周壁PWの岸部に設置された作業台WS上に搭載されて検査装置10の本体10Bを操作するコンピュータの如き操作手段20と、複数のディスプレーDPから成るモニター手段30とを含んでいる。
検査装置本体10Bは、作業台WSから吊下げられるワイヤロープWRを含む適宜の吊下げ手段40によって検査すべき燃料集合体1の被検査部まで吊下げられる。操作手段20と検査装置本体10Bとは、電気ケーブルの如き信号伝送手段50によって接続されている。
検査装置本体10Bは、防水容器内に配置された図示しない照明手段(光源)、受像手段(カメラ)及びアクチュエータを含んでいる。アクチュエータは、後に述べるように、検査装置本体10Bから延びるファイバースコープを抜き差ししたり、その姿勢を変えたりするのに用いられる。
本考案の検査装置10は、燃料集合体1の縦横の列の燃料要素の間で隣り合う上下のスぺーサ8の間又は隣り合う上下の組み合わせのすべてのスペーサ8間に挿入されるべき複数のファイバースコープ60から成るブラシ歯状のファイバースコープ群60G(図3参照)と、これらの複数のファイバースコープ60を支持する支持冶具70と、各ファイバースコープ60の外端に共通に接続された走査検査手段(図示せず)とを更に備え、ファイバースコープ群60Gのうち、燃料集合体1の水管3を横切る列のファイバースコープ63、64、65は、相応する水管3に干渉しないような長さで延びてその列間の燃料棒2に対向し、それ以外のファイバースコープ61、62、66、67は、各列のすべての燃料棒2に対向するように延びている(図4参照)。
各ファイバースコープ60は、図3及び図9に示すように、例えば、下方又は上方に向けて視野を有する帯状スコープであってもよいし、それ以外に上下に向けて視野を有する多視野形式のものであってもよく、断面形状は、その視野の方向に基づいて設定される。図4の形態では、各列のファイバースコープ60は、上下2本の複数段ファイバースコープ60U、60Dの組み合わせから成り、上方のファイバースコープ60Uは、上方視野を有し、下方のファイバースコープ60Dは、下方視野を有し、これらが組み合わさって上下の視野を有するように構成されている。
走査検査手段は、各ファイバースコープ61乃至67毎に相応する燃料要素5を順次走査するように構成されており、各走査毎に、ファイバースコープ61乃至67から送信されてくる映像は、装置本体10B内の受像装置(カメラ)で受像され、信号伝送手段(ケーブル)50によって制御手段20を介してモニター手段30の各ディスプレイDPに表示される。
図4の形態では、複数のファイバースコープ60のうち、燃料集合体1の水管3を横切らない列部分のファイバースコープ61、62、66、67は、すべての燃料棒2に対向する長さのまま支持冶具70に固定的に支持されているが、燃料集合体1の水管3を横切る列部分に相応するファイバースコープ63、64、65は、水管3に干渉しないように長さを調節することができるように支持冶具70に支持されている。即ち、図4(A)に示すように、ファイバースコープ63、64、65は、支持冶具70内を摺動しつつ引っ込ませてその先端が水管3で終わるように調節される。
なお、図5、図6、図9に示すように、ファイバースコープ63、64、65が差し込み状態で水管3で終わるような長さにして支持冶具70に固定的に支持されていてもよい。また、図8に示すように、燃料集合体1が正方形ではあるが、縦横いずれの列も10本の燃料棒1であって縦列と横列とでは、水管3の前後の燃料棒の数が異なる場合には、ファイバースコープ60のうち、水管3に干渉する列のファイバースコープ64、65は、3つの燃料棒2の列の長さに対応した長さにして支持冶具70に固定して、縦列の検査の場合には、短いファイバースコープ64,65の先端が水管3に対応する4つの燃料棒2のうち3つの燃料棒2にのみ対向し、水管3に最も近い燃料棒2には対向しないような形態とすることもできる。
次に、本考案の検査装置を用いて燃料集合体を検査する方法の幾つかのパターンを図4以下を参照して述べるが、図4の形態では、検査方法を詳細に述べ、図5以下では図4と異なる点のみを説明する。
(図4による第1の形態)
この形態では、燃料集合体1は、水管3を横切る部分は縦横いずれも6本、その他の部分は、縦横いずれも8本の燃料棒2を断面円形の水管3のまわりに正方形となるように束ねて形成されている。作業台WSから吊下げ手段(ワイヤロープ)40によって検査装置本体10Bを燃料貯蓄プールP内の被検査物である燃料集合体1の被検査部に対向する位置まで下降し、所定位置に配備する。この位置で、まず、燃料集合体1のすべての横列隙間にブラシ歯状のファイバースコープ群60Gを差し込む。この差し込みは、操作手段(コンピュータ)20を操作して水中にある検査本体10B内のアクチュエータを操作して行う。その後、操作手段20からの指令に基づいて検査本体10B内の走査手段によって複数のファイバースコープ60を順次走査して燃料集合体1の横列間で隣り合う燃料棒2の間で隣り合う上下のスペーサ8間の映像を受像手段で受像し、その受信映像を信号伝送手段50及び操作手段20を介して相応するモニター手段(ディスプレイDP)30に表示し、各列間の異物の有無を確認する。
横列間の検査を終了した後、アクチュエータを駆動して横列間からファイバースコープ群60Gを抜き出し、検査本体10Bを図示しない駆動手段によって燃料集合体1の縦列に対応するように移動させ、アクチュエータによって縦列間ですべての上下のスペーサ間にブラシ歯状のファイバースコープ60を同時に差し込み(図5(B)参照)、横列の場合と同様にして、複数のファイバースコープ60を順次走査して受像し、モニター手段30の各ディスプレイに表示して縦列間のすべてのスペーサ間の異物の有無を確認する。
図4(A)に示すように、ファイバースコープ60のうち、水管3に対応するファイバースコープ63乃至65は、支持治具70で水平方向に位置調整してその先端が水管30に達するような長さに設定される。また、図4(B)に示すように、支持治具70を垂直方向に位置調節してスペーサ8を有する部位に焦点が合うように設定される。図4の形態では、ファイバースコープ60は、上下の組み合わせから成っているので、上下方向に視野が広がっており、隣り合う上下のスペーサ8の間の異物の有無を観察することができる。
(図5による第2の形態)
この形態では、水管3に対応するファイバースコープ63乃至65が支持治具70から予め水管3に達するまでの長さに設定されていることを除いて検査方法の仕方は図4の形態と全く同じである。
(図6による第3の形態)
燃料集合体1が水管3を横切る列では縦横いずれも6本、その他の列では縦横いずれも9本の燃料棒1を断面正方形の水管3のまわりに正方形となるように並べて形成されていることを除いて検査方法の仕方は図5の形態と全く同じである。
(図7による第4の形態)
燃料集合体1が水管3を横切る列では6本または7本、その他の列では縦横各9本の燃料棒1を断面円形で斜めに配置された2つの水管3のまわりに正方形となるように並べて形成されていることを除いて検査方法の仕方は図6の形態と全く同じである。
(図8による第5の形態)
燃料集合体1は、水管3を横切る列では縦横いずれも7本、その他の列では縦横各10本の燃料棒1を断面正方形の水管3のまわりに正方形となるように並べて形成されている。この形態では、水管3に対応するファイバースコープ64、65が3つの燃料棒1の間に差し込まれる長さを有し、従って図8(A)に示すように、縦列間にファイバースコープ64、65を差し込むとその先端が水管3より手前で終わるが、図8(B)に示すように、横列間にファイバースコープ64、65を差し込むとその先端が水管3に到達することになる。図8(A)状態での検査でも、ファイバースコープ64、65の視野は、図3に示すように広がりを有するので、そのファイバースコープ64、65の先端より水管3側にある燃料棒の間の観察に支障を来すことはない。この形態での検査の仕方は、実質的には、他の形態と同じである。
(図9による第6の形態)
この形態では、燃料集合体1は、図4の場合と同じであるが、各ファイバースコープ60がスペーサ8を挟んでその上下に位置するように配置され、これらの上下のファイバースコープ60U、60Dがそれぞれ下方及び上方に広がる視野を有することを除いて検査の仕方は、他図4の形態と同じである。
(本考案と従来技術との比較)
図10に示す従来技術による検査方法では、1つの走査(1回の検査)に掛かる時間が3分であるとして縦横の2方向毎にスペーサ間の数7であるので、3分×各列の隙間の数7×縦横2方向×上下の視野数2=84分であったが、本考案の図4による形態では、各列の隙間は同時に検査されるので、3分×縦横2列×上下の視野の数2=12分であり、作業時間は、1/7に短縮された。なお、上記の計算は、単眼ファイバースコープ視野変更に必要な単純計算であるので、実際は、上記よりもやや作業時間を要する。
本考案によれば、ブラシ歯状のファイバスコープ群が燃料集合体のすべての列間とすべての上下のスペーサ間に同時に差し込まれて燃料棒間の隙間を観察するので、高い操作性と高い作業性とで異物の有無を精度よく確認することができ、高い産業上の利用可能性を有する。
本考案に係る燃料集合体検査装置の使用状態の概略系統図である。 本考案の装置によって検査される燃料集合体の正面図である。 燃料集合体の燃料棒の列間に1つのファイースコープが差し込まれた状態の拡大斜視図である。 本考案の装置による第1の形態の検査方法を示し、同図(A)は、その水平断面図、同図(B)は、1つのファイバースコープの差し込み状態の説明図である。 本考案の装置による第2の形態の検査方法を示し、同図(A)は、横列の検査状態の水平断面図、同図(B)は、縦列の検査状態の水平断面図である。 本考案の装置による第3の形態の検査方法を示し、同図(A)は、縦列の検査状態の水平断面図、同図(B)は、横列の検査状態の水平断面図である。 本考案の装置による第4の形態の検査方法を示し、同図(A)は、縦列の検査状態の水平断面図、同図(B)は、横列の検査状態の水平断面図である。 本考案の装置による第5の形態の検査方法を示し、同図(A)は、縦列の検査状態の水平断面図、同図(B)は、横列の検査状態の水平断面図である。 本考案の装置による第6の形態の検査方法を示し、同図(A)は、その水平断面図、同図(B)は、1つのファイバースコープの差し込み状態の説明図である。 従来技術による燃料集合体の検査方法を示す水平断面図である。
符号の説明
1 燃料集合体
2 燃料棒
3 水管
4 棒状要素
5 燃料バンドル
6U、6D 上下のタイプレート
7 チャンネルボックス
8 スペーサ
10 燃料集合体検査装置
10B 装置本体
20 操作手段
30 モニター手段
40 吊下げ手段
50 信号伝送手段
60、61乃至68 ファイバースコープ
60G ファイバースコープ群
70 支持冶具
P 燃料貯蓄プール
PW 周壁
H ホルダー
WS 作業台
WR ワイヤロープ

Claims (13)

  1. 円筒状若しくは角管状で燃料要素よりも太い径を有する水管と前記水管の回りに複数の燃料要素を縦横の列に束ねて形成された角型燃料集合体の内部の隙間にファイバースコープを挿入して前記燃料集合体内部状況を検査する燃料集合体の検査装置において、前記燃料集合体の縦横の列の燃料要素の間に挿入されるべき複数のファイバースコープから成るファイバースコープ群と前記複数のファイバースコープの外端に共通に接続された走査検査手段とを備え、前記複数のファイバースコープのうち、前記燃料集合体の前記水管を横切る列のファイバースコープは、相応する水管に干渉しないような長さに設定され、前記走査検査手段は、前記各ファイバースコープ毎に相応する燃料要素を順次走査するように構成されていることを特徴とする燃料集合体の検査装置。
  2. 円筒状若しくは角管状で燃料要素よりも太い径を有する水管と前記水管の回りに複数の燃料要素を縦横の列に束ねて形成された角型燃料集合体の内部の隙間にファイバースコープを挿入して前記燃料集合体内部状況を検査する燃料集合体の検査装置において、前記燃料集合体の縦横の列の燃料要素の間に挿入されるべき複数のファイバースコープから成るファイバースコープ群と前記複数のファイバースコープの外端に共通に接続された走査検査手段とを備え、前記複数のファイバースコープのうち、前記燃料集合体の前記水管を横切る列のファイバースコープは、相応する水管に干渉しないような長さに設定され、前記走査検査手段は、前記各ファイバースコープ毎に相応する燃料要素を順次走査するように構成され、前記ファイバースコープ群は、前記燃料集合体の縦横列間と前記燃料集合体の隣り合う上下のスペーサのすべての組み合わせのスペーサ間に挿入される複数のファイバースコープから成っていることを特徴とする燃料集合体の検査装置。
  3. 円筒状若しくは角管状で燃料要素よりも太い径を有する水管と前記水管の回りに複数の燃料要素を縦横の列に束ねて形成された角型燃料集合体の内部の隙間にファイバースコープを挿入して前記燃料集合体内部状況を検査する燃料集合体の検査装置において、前記燃料集合体の縦横の列の燃料要素の間に挿入されるべき複数のファイバースコープから成るファイバースコープ群と前記複数のファイバースコープの外端に共通に接続された走査検査手段とを備え、前記複数のファイバースコープのうち、前記燃料集合体の前記水管を横切る列のファイバースコープは、相応する水管に干渉しないような長さに設定され、前記走査検査手段は、前記各ファイバースコープ毎に相応する燃料要素を順次走査するように構成され、前記複数のファイバースコープは、前記燃料集合体の前記水管を横切らない列部分ではすべての燃料要素に対向する長さを有し、前記水管を横切る列部分では水管に達するまでに存在する燃料要素に対向する長さを有することを特徴とする燃料集合体の検査装置。
  4. 円筒状若しくは角管状で燃料要素よりも太い径を有する水管と前記水管の回りに複数の燃料要素を縦横の列に束ねて形成された角型燃料集合体の内部の隙間にファイバースコープを挿入して前記燃料集合体内部状況を検査する燃料集合体の検査装置において、前記燃料集合体の縦横の列の燃料要素の間に挿入されるべき複数のファイバースコープから成るファイバースコープ群と前記複数のファイバースコープの外端に共通に接続された走査検査手段とを備え、前記複数のファイバースコープのうち、前記燃料集合体の前記水管を横切る列のファイバースコープは、相応する水管に干渉しないような長さに設定され、前記走査検査手段は、前記各ファイバースコープ毎に相応する燃料要素を順次走査するように構成され、前記ファイバースコープ群は、前記燃料集合体の縦横列間と前記燃料集合体の隣り合う上下のスペーサのすべての組み合わせのスペーサ間に挿入される複数のファイバースコープから成り、前記複数のファイバースコープは、前記燃料集合体の前記水管を横切らない列部分ではすべての燃料要素に対向する長さを有し、前記水管を横切る列部分では水管に達するまでに存在する燃料要素に対向する長さを有することを特徴とする燃料集合体の検査装置。
  5. 円筒状若しくは角管状で燃料要素よりも太い径を有する水管と前記水管の回りに複数の燃料要素を縦横の列に束ねて形成された角型燃料集合体の内部の隙間にファイバースコープを挿入して前記燃料集合体内部状況を検査する燃料集合体の検査装置において、前記燃料集合体の縦横の列の燃料要素の間に挿入されるべき複数のファイバースコープから成るファイバースコープ群と前記複数のファイバースコープの外端に共通に接続された走査検査手段とを備え、前記複数のファイバースコープのうち、前記燃料集合体の前記水管を横切る列のファイバースコープは、相応する水管に干渉しないような長さに設定され、前記走査検査手段は、前記各ファイバースコープ毎に相応する燃料要素を順次走査するように構成され、前記燃料集合体の前記水管を横切らない列部分ではすべての燃料要素に対向する長さのまま固定的に支持するが、前記燃料集合体の前記水管を横切る列部分では相応するファイバースコープを前記水管に干渉しないように長さを調節して支持する支持冶具を有することを特徴とする燃料集合体の検査装置。
  6. 円筒状若しくは角管状で燃料要素よりも太い径を有する水管と前記水管の回りに複数の燃料要素を縦横の列に束ねて形成された角型燃料集合体の内部の隙間にファイバースコープを挿入して前記燃料集合体内部状況を検査する燃料集合体の検査装置において、前記燃料集合体の縦横の列の燃料要素の間に挿入されるべき複数のファイバースコープから成るファイバースコープ群と前記複数のファイバースコープの外端に共通に接続された走査検査手段とを備え、前記複数のファイバースコープのうち、前記燃料集合体の前記水管を横切る列のファイバースコープは、相応する水管に干渉しないような長さに設定され、前記走査検査手段は、前記各ファイバースコープ毎に相応する燃料要素を順次走査するように構成され、前記ファイバースコープ群は、前記燃料集合体の縦横列間と前記燃料集合体の隣り合う上下のスペーサのすべての組み合わせのスペーサ間に挿入される複数のファイバースコープから成り、前記燃料集合体の前記水管を横切らない列部分ではすべての燃料要素に対向する長さのまま固定的に支持するが、前記燃料集合体の前記水管を横切る列部分では相応するファイバースコープを前記水管に干渉しないように長さを調節して支持する支持冶具を有することを特徴とする燃料集合体の検査装置。
  7. 円筒状若しくは角管状で燃料要素よりも太い径を有する水管と前記水管の回りに複数の燃料要素を縦横の列に束ねて形成された角型燃料集合体の内部の隙間にファイバースコープを挿入して前記燃料集合体内部状況を検査する燃料集合体の検査装置において、前記燃料集合体の縦横の列の燃料要素の間に挿入されるべき複数のファイバースコープから成るファイバースコープ群と前記複数のファイバースコープの外端に共通に接続された走査検査手段とを備え、前記複数のファイバースコープのうち、前記燃料集合体の前記水管を横切る列のファイバースコープは、相応する水管に干渉しないような長さに設定され、前記走査検査手段は、前記各ファイバースコープ毎に相応する燃料要素を順次走査するように構成され、各ファイバースコープは、前記燃料集合体の各スペーサを挟み込んで多段構造となっていることを特徴とする燃料集合体の検査装置。
  8. 円筒状若しくは角管状で燃料要素よりも太い径を有する水管と前記水管の回りに複数の燃料要素を縦横の列に束ねて形成された角型燃料集合体の内部の隙間にファイバースコープを挿入して前記燃料集合体内部状況を検査する燃料集合体の検査装置において、前記燃料集合体の縦横の列の燃料要素の間に挿入されるべき複数のファイバースコープから成るファイバースコープ群と前記複数のファイバースコープの外端に共通に接続された走査検査手段とを備え、前記複数のファイバースコープのうち、前記燃料集合体の前記水管を横切る列のファイバースコープは、相応する水管に干渉しないような長さに設定され、前記走査検査手段は、前記各ファイバースコープ毎に相応する燃料要素を順次走査するように構成され、前記ファイバースコープ群は、前記燃料集合体の縦横列間と前記燃料集合体の隣り合う上下のスペーサのすべての組み合わせのスペーサ間に挿入される複数のファイバースコープから成り、各ファイバースコープは、前記燃料集合体の各スペーサを挟み込んで多段構造となっていることを特徴とする燃料集合体の検査装置。
  9. 円筒状若しくは角管状で燃料要素よりも太い径を有する水管と前記水管の回りに複数の燃料要素を縦横の列に束ねて形成された角型燃料集合体の内部の隙間にファイバースコープを挿入して前記燃料集合体内部状況を検査する燃料集合体の検査装置において、前記燃料集合体の縦横の列の燃料要素の間に挿入されるべき複数のファイバースコープから成るファイバースコープ群と前記複数のファイバースコープの外端に共通に接続された走査検査手段とを備え、前記複数のファイバースコープのうち、前記燃料集合体の前記水管を横切る列のファイバースコープは、相応する水管に干渉しないような長さに設定され、前記走査検査手段は、前記各ファイバースコープ毎に相応する燃料要素を順次走査するように構成され、前記複数のファイバースコープは、前記燃料集合体の前記水管を横切らない列部分ではすべての燃料要素に対向する長さを有し、前記水管を横切る列部分では水管に達するまでに存在する燃料要素に対向する長さを有し、各ファイバースコープは、前記燃料集合体の各スペーサを挟み込んで多段構造となっていることを特徴とする燃料集合体の検査装置。
  10. 円筒状若しくは角管状で燃料要素よりも太い径を有する水管と前記水管の回りに複数の燃料要素を縦横の列に束ねて形成された角型燃料集合体の内部の隙間にファイバースコープを挿入して前記燃料集合体内部状況を検査する燃料集合体の検査装置において、前記燃料集合体の縦横の列の燃料要素の間に挿入されるべき複数のファイバースコープから成るファイバースコープ群と前記複数のファイバースコープの外端に共通に接続された走査検査手段とを備え、前記複数のファイバースコープのうち、前記燃料集合体の前記水管を横切る列のファイバースコープは、相応する水管に干渉しないような長さに設定され、前記走査検査手段は、前記各ファイバースコープ毎に相応する燃料要素を順次走査するように構成され、前記ファイバースコープ群は、前記燃料集合体の縦横列間と前記燃料集合体の隣り合う上下のスペーサのすべての組み合わせのスペーサ間に挿入される複数のファイバースコープから成り、前記複数のファイバースコープは、前記燃料集合体の前記水管を横切らない列部分ではすべての燃料要素に対向する長さを有し、前記水管を横切る列部分では水管に達するまでに存在する燃料要素に対向する長さを有し、各ファイバースコープは、前記燃料集合体の各スペーサを挟み込んで多段構造となっていることを特徴とする燃料集合体の検査装置。
  11. 円筒状若しくは角管状で燃料要素よりも太い径を有する水管と前記水管の回りに複数の燃料要素を縦横の列に束ねて形成された角型燃料集合体の内部の隙間にファイバースコープを挿入して前記燃料集合体内部状況を検査する燃料集合体の検査装置において、前記燃料集合体の縦横の列の燃料要素の間に挿入されるべき複数のファイバースコープから成るファイバースコープ群と前記複数のファイバースコープの外端に共通に接続された走査検査手段とを備え、前記複数のファイバースコープのうち、前記燃料集合体の前記水管を横切る列のファイバースコープは、相応する水管に干渉しないような長さに設定され、前記走査検査手段は、前記各ファイバースコープ毎に相応する燃料要素を順次走査するように構成され、前記燃料集合体の前記水管を横切らない列部分ではすべての燃料要素に対向する長さのまま固定的に支持するが、前記燃料集合体の前記水管を横切る列部分では相応するファイバースコープを前記水管に干渉しないように長さを調節して支持する支持冶具を有し、各ファイバースコープは、前記燃料集合体の各スペーサを挟み込んで多段構造となっていることを特徴とする燃料集合体の検査装置。
  12. 円筒状若しくは角管状で燃料要素よりも太い径を有する水管と前記水管の回りに複数の燃料要素を縦横の列に束ねて形成された角型燃料集合体の内部の隙間にファイバースコープを挿入して前記燃料集合体内部状況を検査する燃料集合体の検査装置において、前記燃料集合体の縦横の列の燃料要素の間に挿入されるべき複数のファイバースコープから成るファイバースコープ群と前記複数のファイバースコープの外端に共通に接続された走査検査手段とを備え、前記複数のファイバースコープのうち、前記燃料集合体の前記水管を横切る列のファイバースコープは、相応する水管に干渉しないような長さに設定され、前記走査検査手段は、前記各ファイバースコープ毎に相応する燃料要素を順次走査するように構成され、前記ファイバースコープ群は、前記燃料集合体の縦横列間と前記燃料集合体の隣り合う上下のスペーサのすべての組み合わせのスペーサ間に挿入される複数のファイバースコープから成り、前記燃料集合体の前記水管を横切らない列部分ではすべての燃料要素に対向する長さのまま固定的に支持するが、前記燃料集合体の前記水管を横切る列部分では相応するファイバースコープを前記水管に干渉しないように長さを調節して支持する支持冶具を有し、各ファイバースコープは、前記燃料集合体の各スペーサを挟み込んで多段構造となっていることを特徴とする燃料集合体の検査装置。
  13. 請求項1乃至12のいずれかに記載の燃料集合体の検査装置であって、前記複数のファイバースコープは、それぞれ多視野ファイバースコープであることを特徴とする燃料集合体の検査装置。
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