JP3140896U - 食用皮穀焼成装置の焼き型台 - Google Patents

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茂朗 鈴木
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Abstract

【課題】食用皮穀焼成装置の焼き型の取付けの焼き型台の開度を大きくして焼き型に原液供給するスペ−ス部を広くして菓子等の取出し等の作業性の改良化。
【解決手段】焼き型台10は、焼板上1と焼板下2の主体のものから構成され、焼板上1の開く角度を従来より倍に大きくするために焼板上と焼板下との共有の支点部となるところの構成に、寸法と形状の変更で可能にした。焼板上の開度を90度にする為に、A >R、 A >B、 B >C、 R >C なる条件に寸法を選定する。
【選択図】図6

Description

本考案は、最中の皮、コ−ン容器など食用皮穀の焼成装置に関するものである。
従来のもので、該当の食用皮穀焼成装置(60)の図7に示す原液供給部(51)に於ける開放した原液配分装置(41)部に使用の菓子成形器の焼き型(40)の取付用の焼き型台(又は、モウルド・ベ−ス)がある。
従来の食用皮穀焼成装置(60)の循環加熱装置部に使用の菓子の焼き型(40)を取付の焼き型台(又は、モウルド ベ−ス)(30)の開きの最大角度は、図9に示す循環帯(コンベア−55)で取付け基準面に対し約45度であり、具体的な構造は、焼板上(31)と焼板下(32)の関係を図8(a)に、また、焼き型(40)と原液配分装置(41)・供給管(42)との関連部分を図8(b)に示した。(特許文献1)
特開昭60−137241号
考案が解決しょうとする課題
コンベア−(55)の取付面に対し、焼き型の焼板上(31)の開度が小さい為に、
イ)焼き型台(30)に取付けの菓子成形の焼き型(40)の取付け・取り外し、
ロ)原液配分装置(41)の供給管(42)等の取付け・取り外し、
ハ)菓子等の取り出しの操作時に於いて、
従来は、開度が最大で約45度で作業スペ−スの制約から作業がやりにくかった。
本考案は、かかる従来の問題点を解決するもので、その目的は、コンベア−(55)に対し、焼き型の焼板上(31)の開く開度(θ)を大きくする事にある。
即ち、開度を倍の90度にすることで上記の課題を解決することにある。
課題を解決するための手段
本考案は、以上の課題を達成する為になしたものである。図1の食用皮穀焼成装置の焼き型台(10)の断面C−Cに示す(図5の)様な部品構成の配置と形状にすることによって目的を達成した。
なお、開度を倍の90度にすることは、即ち構成部品の配置と形状と寸法によって達成する。
その詳細を、図6(b)に示す符号と寸法によって説明する。
イ)Aは、焼板下(2)の基準面から支点A軸(7)の中心までの寸法
ロ)Bは、焼板上(1)の基準面から支点A軸(7)の中心までの寸法
ハ)Cは、支点A軸(7)の中心から焼板上(1)の端面までの寸法
ニ)Rは、焼板上(1)のコ字型溝の支点A軸(7)から焼板上の端面までの寸法
なお、焼板上(1)の(回動の変移)半径および(変移の)支点A軸は、焼板上(1)に取付けの調節ねじ(14)にて支点A軸(7)のねじの螺合により寸法が変位する。
これから開度を90度にするには、下式が成立条件になり、調節ねじ(14)の調整が必要になる。即ち、 イ)A>R ロ)A>B ハ)B>C ニ)R>C である。
従って、C寸法は、前記の様に調節ねじ(14)と支点A軸のねじの螺合の調整によって変化するので、90度に保持するために重要である。
考案の効果
図9に示す実施例(例えば最中のあん入り)で菓子等を量産品として自動的に生産するのに焼き型台(10)に原液供給部(51)の原液配分装置(41)への供給管(42)の分岐管(42a、42b、42bなど)への取付け・取外しなどが焼き型台の焼板上(1)の回動角の開度(θ)を従来より倍角に大きくすることで目的を達成したので、菓子などの仕様の変化対応に対し、焼き型の仕様変更の装置品の変換も容易・簡単に出来易くなる。勿論、量産製品の取だしなども効率的に行なえる。
本考案の実施例を説明する。その前に比較の為に従来に使用の装置の概略を説明する。なお、図7から図9までは従来使用されているものの事例の要部の概要を示した。
図9は、従来使用の食用皮穀焼成装置(60)の外観である。周囲に設置のコンベア−(55)があり、この回転のコンベア−に図8(a)に示す菓子材(原液供給)を焼き型(40)に取付けの従来の焼き型台(30)の使用品時は開度は約45度であった。
一方、図8(b)に示す様に菓子材にいろいろな付加価値をつける時には、焼き型(40)に原液を供給する供給管(42)の分岐管(例えば、42a、42b、42cなど)が多くなるのでその分多くのスペ−スを必要とする様になる。図9に示す(写真)のは、本案の焼板上(1)を使用したもので焼板上(1)の開角θ≒90度になっている。
1は、焼き型台(10)の一対の焼板上(1)で、一端には合せピン(4)の軸径が焼板上の側面孔で圧入され、図示なきピンにて位置決め・抜け止めされている。
一方、焼板上の上側面には球取付け座(3)を取付けのねじが両側に、且つキ−溝もありしかも調節ねじを取付けのバカ孔も両側に設けてあり孔付ボルトにて1,3を固定する。
なお、焼板上の下側の両側には、凸起があり凸起面に直角的にコ字型の二面幅の溝に支点A軸(7)が嵌合して焼板下と共有する開閉の支点軸になっている。
又、焼板上の本体は、四角形の断面形状で球状黒鉛鋳鉄(ECD材)を使用している。
2は、焼き型台(10)の一対の焼板下(2)で一端は、嵌合レバ−(9)の取付け・作動の為に切欠き長溝をもっている。又、焼板下の下側の両側には、凸起があり凸起面に直角的にコ字型の支点B軸(8)が嵌合する二面幅の溝になっている。
焼板下の両側には支点B軸のねじと螺合する調整ねじ(14)を取付けのバカ孔があり一方、他端側は焼き型台の焼板上(1)と共有の支点A軸(7)の軸受の役目をする為に焼板下の上側に凸起部の軸受孔を形成している。
焼板下の本体は、四角形の断面形状で球状黒鉛鋳鉄(規格FCD材)を使用している。
3は、球(6)を取付け保持する球用ピン(5)との嵌合孔を持ち、球用ピン(5)の止め輪(21)の為にぬすみを焼板上の合せ面側にもっていて、焼板上(1)に穴付きボルト(12)にて締付されるねずみ鋳鉄(FCD材)を使用の球取り付け座である。
4は、一端は嵌合レバ−(9)に嵌め合わせ時の2面幅を持ち、他端の外径は焼板上と軸径部で嵌合し、ピンにて位置決め・抜け止め又は、ねじに接着剤を塗付して固定するものでねずみ鋳鉄材(FCD材)を使った合せピンである。
5は、一端は、止め輪(21)を嵌めるための溝をもち、他端は軸径に鍔付きを持つ鋼材にて製作された球用ピンである。
6は、外側が球面体をして内側は軸の役目をする球用ピン(5)と嵌合する鋼材の球。
7は、焼板上(1)と焼板下(2)を連結する丸軸のストレ−ト径の形状で焼板上(1)と折触する範囲は熱処理(硬さHRC≒50)をする鋼材を使用、且つ、両端部は調節ねじ(14)とねじ螺合するめねじを持つ支点A軸である。
8は、嵌合レバ−(9)の一端の孔径に嵌合滑動し一方、焼板下(2)の溝幅面とは線接触するので熱処理(硬さHRC≒50)する鋼材を使用し、また両端部は、焼板下(2)に使用の調節ねじと螺合するめねじを持つ丸軸のストレ−ト径の支点B軸である。
9は、一端は、支点B軸(8)と嵌合滑動する孔径をもち、他端は玉軸受(17)を取付けのねじを持ち、且つ、中程は焼板上(1)を位置の固定の為のくさび作用の役目をする合せピン(4)と嵌め合せの長溝孔を持つ鋳鉄材を使用の嵌合レバ−である。
11は、焼板上(1)と球取り付け座(3)の位置決めする為めの鋼材のキ−である。
12は 焼板上(1)と球取り付け座(3)の締結の為の鋼材の孔付きボルトである。
13は、調節ねじ(14)の固定用の鋼材の六角頭ナットである。
14は、一端がねじを持ち、中程は鍔付きになり他端側は、ねじでその外側が四角形の対辺を持っている鋼材の調節ねじである。
なお、14を焼板上(1)に使う時は、焼き型台(10)を開く時の支点側とする時であり又、焼板上(2)に使うのは、焼き型台(10)を締める時である。
四角形の対辺を固定し、ナット(13)を緩めて調節ねじ(14)から外せば焼板上(1)は、上側に容易に取り外す事ができる。
また、焼き型台(10)の焼板上(1)と焼板上(2)の間隔の調節は、調節ねじ(7又は8)のねじと支点A軸(又は、支点B軸)の両側のねじの螺合の組合せで調節する。
15は、ナット(13)下座面に使う鋼材のカラ−。
16は、カラ−の下に置く鋼板の平ワッシャ。なお、必要に応じて使用する。
17は、市販用の鋼球ボ−ル軸受。
18は、端側が鍔付きの鋼材で軸径部は玉軸受の内径に挿入し、他端を取付け嵌合レバ−(9)にねじ込んで使用する。
19は、外径側は半円形断面をして内側は中空径にした鋳鉄材の押えカラ−である。
焼板上(1)の端面に押えカラ−(19)の内径に合せピン(4)の軸径を嵌合させ、焼板上の端面の孔に合せピン(4)の径を圧入し、抜け止めと合せピンの二面幅の向きを規制の為に図示なきノックピンを使用している。
なお、押えカラ−(19)内径と合せピン(4)の外径とは圧入後でも滑動する。
40は、菓子等の形状・色柄などを成形する為の鋼材・鋳鉄材などを使用の焼き型。
なお、焼き型の面には焦げつき防止剤をコウチングして、製品の焼き映えを良好にする。
次に、前記の諸々の部品についての構成・作動を焼き型台(10)について述べる。
イ)焼板上(1)の一方は、押えカラ−(19)を合せピン(4)を介して取付け、
ロ)焼板上の他方では、球(6)を球取り付け座(3)に球用ピン(5)にて取付け、
ハ)焼板上と球取り付け座の間にキ−(11)をセットし、焼板上に球取り付け座を穴付ボルト(12)にて取付け、
ニ)焼板上に鍔付軸の一端にねじを、他端にはねじ及び四角面を持つ調節ねじ(14)を焼板上のバカ孔を通して取付け、焼板上の上側面で調節ねじをナットにて締めつけ、
ホ)また、焼板上の下側には両側端に支点A軸(7)の外径が、嵌合するコ字に形成されている溝に嵌合し、焼き型(40)の取付け・脱着時に使用の焼板上の支点側用として構成されいる。
ヘ)一方、これに対面する焼板下(2)の一端部には、嵌合レバ−(9)が支点B軸(8)と滑動し、焼板下(2)の両側には調節ねじ(14)を焼板下のバカ孔を通して焼板下の上側面にナット(13)にて締付されている。
ト)嵌合レバ−に支点B軸(8)を組付け後、調節ねじ(14)のねじを支点B軸(8)のねじに螺合し、支点B軸と嵌合する焼板下のコ字に形成の両側の溝にはめ、焼板下のバカ孔に調節ねじを通してその後に、焼板下の上面にて調節ねじにナットをはめて嵌合レバ−を焼板下に間接的に焼き型(40)を固定・取外する側用として組合わせされ、
以上より構成された食用皮穀焼成装置の焼き型台(10)である。
次に、前記の焼き型(40)から菓子等の品物を取付け・取出す時の作動を述べる。
イ)この焼板上(1)と焼板下(2)の部品で構成された一対の焼き型台(10)の間に焼き型(40)を取り付けて使用する。なお、焼き型の取付ねじ等は図示をしてない。
ロ)作動は、図1で判る様に一対の焼き型台(10)の間にセットされた焼き型(40)を取付ける時は、嵌合レバ−(9)を焼板上(1)に取付の合せピン(4)に嵌め合わせて行なう。勿論、図8で示す供給管(42)等は原液供給後は焼き型から取り外す。
ハ)また、焼き型台(10)の間にセットされた焼き型(40)を外す時は、前記と反対の操作、即ち 嵌合レバ−(9)を焼板上(1)に取付の合せピン(4)にから外す為には図1では反時計方向に回して嵌合レバ−(9)を合せピン(4)から離せばよい。
次のものは、食用皮穀焼成装置(60)の要部のもので従来と同じから省略した。
41は、原液配分装置 42は、供給管 45は、(駆動用の)モ−タ− 46は、電源スイッチ 50は、焼き型/循環加熱装置 51は、原液供給部 53は、加熱部 54は、(製品の)取出し部 55は、コンベア− 60は、食用皮穀焼成装置
本考案の実施例の食用皮穀焼成装置の焼き型台(10)の側面図 本考案の実施例の図1の平面図 本考案の実施例の図2の断面A−A 本考案の実施例の図1の断面B−B 本考案の実施例の図1の断面C−C 本考案の実施例の図1の焼板上(1) (a)90度(直角)に開いた図(時計回り方向に) (b)支点A軸(7)回りの構成部品の符号 従来の食用皮穀焼成装置の概要図 従来の食用皮穀焼成装置(60) (a)焼き型(40)と焼き型台(30)との組合せ図 (b)原液配分装置(41)から焼き型(30)へ菓子の原液の供給図 食用皮穀焼成装置の循環加熱装置(50)に焼き型台(30)の取付図
符号の説明
10 焼き型台(又は、モウルド・ベ−ス) 30 従来の 焼き型台
1 焼板上 31 従来の 焼板上
2 焼板下 32 従来の 焼板下
3 球取付け座 33 従来の 球取付座
4 合せピン 34 従来の 合せピン
5 球用ピン
6 球 36 従来の 球
7 支点A軸 37 従来の 支点A
8 支点B軸 38 従来の 支点B
9 嵌合レバ−
11 キ― 39 従来の 嵌合レバ−
12 穴付ボルト 40 従来の 焼き型 50 焼き型/循環加熱装置
13 ナット 40a(赤)色焼き型 51 原液供給装置
14 調節ねじ 40b(黄)色焼き型 53 加熱部
15 カラ− 40c(緑)色焼き型 53a 上
16 平ワッシャ 41 原液配分装置 53b 下
17 玉軸受 42 供給管 54 取出し部
18 軸受ピン 42a 分岐管 55 コンベア−
19 押えカラ− 45 モ−タ− 60 食用皮穀焼成装置
21 止め輪 46 電源スイッチ
L 焼板上(1)用の 押えレバ−
θ 焼板上(1)の開く開度(又は角度)...(図6参照)
A 焼板下(2)の基準面から支点A軸(7)中心までの寸法
B 焼板上の基準面から支点A軸中心までの寸法
C 支点A軸の中心から焼板上(1)の端面までの寸法
R 焼板上のコ字型溝の支点A軸中心から焼板上の端面までの寸法

Claims (2)

  1. 嵌合レバ−(9)を焼板下(2)の支点B軸(8)に取付け、焼板上(1)の一端に嵌合レバ−の長溝孔に嵌め合せピン(4)を圧入し他方、焼板下の支点A軸(7)に焼板上を取付けの食用皮穀焼成装置(60)の焼き型(40)に使用の焼き型台(10)に於いて、
    イ)焼板上(1)の一端に、押えカラ−(19)を合せピン(4)を介して取付け、
    ロ)焼板上の他方では、球(6)を球取り付け座(3)に球用ピン(5)にて取付け、
    ハ)焼板上と球取り付け座の間にキ−(11)をセットし、焼板上に球取付け座を穴付ボルト(12)にて取付け、
    ニ)鍔付軸の一端にねじを他端にはねじ及び四角面を持つ調節ねじ(14)を焼板上のバカ孔に通して焼板上の上側面で調節ねじにナット(13)で締めつけ、
    ホ)また、焼板上の下側には両側端に支点A軸(7)の外径が、嵌合するコ字に形成されて入る構に嵌合させ、焼き型(40)の取り付け・脱着に使用の焼板上の支点側用として構成され、
    ヘ)一方、対面する焼板下(2)の一端部には、嵌合レバ−(9)が支点B軸(8)と滑動し、焼板下(2)の両側には調節ねじ(14)が焼板下の上側面にナット(13)にて締付けされ、
    ト)嵌合レバ−に支点B軸を組付け後、調節ねじ(14)のねじを支点B軸(8)のねじに螺合し、支点B軸と嵌合する焼板下のコ字に形成の両側の溝にはめて焼板下に調節ねじをバカ孔に通してその後に焼板下の上面にて調節ねじにナットを螺合させる。
    以上から構成されたことを特徴とする食用皮穀焼成装置の焼き型台(10)。
  2. イ)焼板下(2)の基準面から支点A軸(7)の中心までの寸法Aと、
    ロ)焼板上(1)の基準面から支点A軸(7)の中心までの寸法Bと、
    ハ)支点A軸(7)の中心から焼板上(1)の端面までの寸法Cと、
    ニ)焼板上(1)のコ字型溝の支点A軸(7)の中心から焼板上の端面までの寸法をRとするときに、
    ホ)焼板上(1)の開度を90度にする為には、
    A >R、 A >B、 B >C、 R >C なる条件である、
    ことを特徴とする請求項1の食用皮穀焼成装置の焼き型台(10)。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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