JP3140394U - ドラム用音色調整材 - Google Patents
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Abstract
【課題】木製シェルを備えたドラムの音色を、金属製シェルを備えたドラムの音色に近くなるように、ユーザーが任意にかつ簡単にカスタマイズできるドラム用音色調整材を提供する。
【解決手段】木製シェル2の内面に周方向に間隔をおいて重ねられる断面円弧形の複数枚の金属製プレート91よりなる。各プレートは、ラグ取付用ネジ3を挿通させるためにシェルに形成されている孔に対応する貫通孔を有していて、前記ネジによりシェルに着脱自在に取り付けられる。
【選択図】図2
【解決手段】木製シェル2の内面に周方向に間隔をおいて重ねられる断面円弧形の複数枚の金属製プレート91よりなる。各プレートは、ラグ取付用ネジ3を挿通させるためにシェルに形成されている孔に対応する貫通孔を有していて、前記ネジによりシェルに着脱自在に取り付けられる。
【選択図】図2
Description
この考案は、スネアドラム、バスドラム、タムタム等のドラムに関し、より詳細には、シェルに取り付けることによってドラムの音色をカスタマイズすることが可能なドラム用音色調整材に関する。
スネアドラム等のドラムにおいて、シェルの材料としては、一般に、メイプル、バーチ、ビーチ等の木材が用いられるが、スチールやアルミニウム等の金属よりなるシェルもある。ここで、木製シェルを備えたドラムは、比較的柔らかくて温かい音が出る一方、金属製シェルを備えたドラムは、比較的シャープでしっかりした音が出る。また、これらの他に、カーボン積層板等の合成樹脂製シェルを備えたドラムも知られており、このドラムも、金属製シェルと木製シェルの中間的な音色が出る。従って、使用しているドラムの音色が自分の好みや用途に合わなくなった場合には、シェルの材質が異なるドラムに買い替える必要があり、経済的な負担が大きかった。
そこで、ドラムの音色を変える手段として、木製のシェルの開口端面にシェルの軸線方向に沿って挿入孔を形成し、この挿入孔に金属部材を挿入することが提案されている(下記特許文献1参照)。
しかしながら、上記手段の場合、通常の木製シェルを備えた既存のドラムについては適用が難しく、結局、買い替えの必要が生じてしまう上、シェルの開口端面に挿入孔を形成する加工が必要になる分だけコストアップとなってしまう。
また、上記手段は、木製シェルの内部に金属部材を収容するものであるため、木製シェルと金属製シェルとの中間の音色は出せるかもしれないが、大幅な音色の変更は期待できなかった。
特開2001−100735号公報
しかしながら、上記手段の場合、通常の木製シェルを備えた既存のドラムについては適用が難しく、結局、買い替えの必要が生じてしまう上、シェルの開口端面に挿入孔を形成する加工が必要になる分だけコストアップとなってしまう。
また、上記手段は、木製シェルの内部に金属部材を収容するものであるため、木製シェルと金属製シェルとの中間の音色は出せるかもしれないが、大幅な音色の変更は期待できなかった。
この考案の目的は、木製シェルまたは合成樹脂製シェルを備えたドラムの音色を、金属製シェルを備えたドラムの音色に近くなるように、またはこれまでに無かった音色とするようにユーザーが任意にかつ簡単にカスタマイズできるドラム用音色調整材を提供することにある。
この考案による第1のドラム用音色調整材は、木製シェルまたは合成樹脂製シェルの内面に周方向に間隔をおいて1層または2層以上重ねられる断面円弧形の複数枚の金属製プレートまたは合成樹脂製プレートよりなり、各プレートは、ドラム部品取付用ネジを挿通させるためにシェルに形成されている孔に対応する貫通孔を有していて、前記ネジによりシェルに着脱自在に取り付けられるようになっている。
プレートの枚数は適宜設定すればよいが、加工性や取付作業性を考慮した場合、2〜10枚程度とするのが好ましく、通常は4〜6枚程度となされる。
プレートどうしの間隔は、できるだけ狭くする方がシェル内面の多くの部分を覆って音色を変える効果を高めることができる点では好ましいが、木製シェルとの熱膨張係数の差及びシェルの製造公差を考慮して、通常1〜2mm程度に設定される。もっとも、プレートどうしの間隔は、上記の寸法に限定されるものではなく、適宜変更可能である。
また、プレートをシェル内側の全周にわたって取り付けるのではなく、一部にプレートを取り付け、一部は元の状態のままとして使用し、効果を調整することも可能である。
ドラム部品としては、例えば、ラグ、ストレイナー等が挙げられるが、シェルにネジで取り付けられる上記以外の部品も含まれる。
プレートの枚数は適宜設定すればよいが、加工性や取付作業性を考慮した場合、2〜10枚程度とするのが好ましく、通常は4〜6枚程度となされる。
プレートどうしの間隔は、できるだけ狭くする方がシェル内面の多くの部分を覆って音色を変える効果を高めることができる点では好ましいが、木製シェルとの熱膨張係数の差及びシェルの製造公差を考慮して、通常1〜2mm程度に設定される。もっとも、プレートどうしの間隔は、上記の寸法に限定されるものではなく、適宜変更可能である。
また、プレートをシェル内側の全周にわたって取り付けるのではなく、一部にプレートを取り付け、一部は元の状態のままとして使用し、効果を調整することも可能である。
ドラム部品としては、例えば、ラグ、ストレイナー等が挙げられるが、シェルにネジで取り付けられる上記以外の部品も含まれる。
また、この考案による第2のドラム用音色調整材は、木製シェルの内面に重ねられる断面欠円形の1枚の金属製プレートまたは合成樹脂製プレートよりなり、プレートは、ドラム部品取付用ネジを挿通させるためにシェルに形成されている孔に対応する貫通孔を有していて、前記ネジによりシェルに着脱自在に取り付けられるようになっている。
ここで、プレートの端縁どうしの間隔は、できるだけ狭くする方が音色を変える効果の点では好ましいが、木製シェルとの熱膨張係数の差及びシェルの製造公差を考慮して、通常1〜2mm程度に設定される。もっとも、プレートの端縁どうしの間隔は、上記の寸法に限定されるものではなく、適宜変更可能である。
ここで、プレートの端縁どうしの間隔は、できるだけ狭くする方が音色を変える効果の点では好ましいが、木製シェルとの熱膨張係数の差及びシェルの製造公差を考慮して、通常1〜2mm程度に設定される。もっとも、プレートの端縁どうしの間隔は、上記の寸法に限定されるものではなく、適宜変更可能である。
この考案による第1または第2のドラム用音色調整材によれば、これを取り付けない場合と比べて、シェル内側の反射率が改善され、また、剛性向上によって損失も減るため、より音量が上がる。また音色も、当該シェルを備えたドラムの音色を、金属製シェルや合成樹脂製シェルを備えたドラムの音色に近づけることができる。
しかも、上記の音色調整材によれば、ドラム部品を取り付けるためのネジを利用して、ユーザーがシェルに簡単に取り付けることができる上、不要になった場合には、同様にしてシェルから簡単に取り外すことができる。
しかも、上記の音色調整材によれば、ドラム部品を取り付けるためのネジを利用して、ユーザーがシェルに簡単に取り付けることができる上、不要になった場合には、同様にしてシェルから簡単に取り外すことができる。
この考案による第1または第2のドラム用音色調整材において、プレートの材料は、所期の効果が得られる金属材料または合成樹脂材料または木製材料であれば特に限定されないが、通常、スチール(ステンレス鋼を含む。)、アルミニウム(アルミニウム合金を含む。)、銅(銅合金を含む。)、チタン(チタン合金)、カーボン積層材、ゴム、プラスチック、木材の中から選ばれる。
これらの複数の素材,厚みからなるプレートを組み合わせて使用し、効果を調整することも可能である。
また、プレートの厚みも、特に限定されるものではないが、通常0.2〜3mm程度となされる。なお、プレートを重ね合わせる層数を適宜増減することによっても、全体の厚みを調整することが可能である。
プレートの高さ(軸線方向の寸法)は、使用するシェルの高さに応じて適宜設定されるが、通常、上下の端面(エッジ部)を除くシェル内側面の高さ寸法と同じか、それよりも若干小さいものとなされる。
これらの複数の素材,厚みからなるプレートを組み合わせて使用し、効果を調整することも可能である。
また、プレートの厚みも、特に限定されるものではないが、通常0.2〜3mm程度となされる。なお、プレートを重ね合わせる層数を適宜増減することによっても、全体の厚みを調整することが可能である。
プレートの高さ(軸線方向の寸法)は、使用するシェルの高さに応じて適宜設定されるが、通常、上下の端面(エッジ部)を除くシェル内側面の高さ寸法と同じか、それよりも若干小さいものとなされる。
この考案による第1または第2のドラム用音色調整材において、ドラム部品取付用ネジを挿通させるための孔の位置および数のうち少なくともいずれか一方が異なっているシェルを備えた数種類のドラムに共用しうるように、これらの全ての孔に対応する貫通孔がプレートに形成されている場合がある。
シェルにあける上記孔の位置および数はメーカーや機種によってまちまちであるが、上記の場合、1種類のプレートを用意しておけば、数種類のドラムに共用することができるので、その分だけコストを抑えることができる。
シェルにあける上記孔の位置および数はメーカーや機種によってまちまちであるが、上記の場合、1種類のプレートを用意しておけば、数種類のドラムに共用することができるので、その分だけコストを抑えることができる。
この考案による第1または第2のドラム用音色調整材において、シェルに形成されている空気孔に対応する位置に、プレートにあけられた空気孔またはプレートどうしの間隙よりなる空気流通部が形成される場合がある。
上記のような空気流通部があれば、シェルの空気孔による調音等の機能を損なうおそれがない。
上記のような空気流通部があれば、シェルの空気孔による調音等の機能を損なうおそれがない。
図1〜図3には、この考案をスネアドラム用音色調整材に適用した第1の実施形態が示されている。
スネアドラム(1)は、円筒状の木製シェル(2)を備えている。シェル(2)にはその高さ中間部に計8個の孔(21A)が周方向に等間隔おきにあけられている。そして、これらの孔(21A)にシェル(2)の内面側から挿通されたネジ(3)によって、シェル(2)の外面にラグ(4)が取り付けられるようになっている。
各ラグ(4)は、上下両側に雌ネジ部(41)を有しており、これらの雌ネジ部(41)にチューニングボルト(5)がねじ合わせられるようになっている。
シェル(2)の上下開口端部には、これらを覆うようにヘッド(6)が配されている。各ヘッド(6)は、その周縁部がフープ(7)を介してチューニングボルト(5)で締め付けられることにより、シェル(2)の開口端部に張られている。ヘッド(6)のテンションは、チューニングボルト(5)を所要方向に所要量だけ回転させることにより、適宜調整可能である。
シェル(2)における隣り合う2つのネジ挿通用孔(21A)どうしの中間位置に、空気孔(21B)が1つあけられている。
また、シェル(2)には、1組のストレイナー(8)を取り付けるためのネジ(図示略)を挿通させる孔(21C)が、一直径方向対称位置にあけられている。
各ラグ(4)は、上下両側に雌ネジ部(41)を有しており、これらの雌ネジ部(41)にチューニングボルト(5)がねじ合わせられるようになっている。
シェル(2)の上下開口端部には、これらを覆うようにヘッド(6)が配されている。各ヘッド(6)は、その周縁部がフープ(7)を介してチューニングボルト(5)で締め付けられることにより、シェル(2)の開口端部に張られている。ヘッド(6)のテンションは、チューニングボルト(5)を所要方向に所要量だけ回転させることにより、適宜調整可能である。
シェル(2)における隣り合う2つのネジ挿通用孔(21A)どうしの中間位置に、空気孔(21B)が1つあけられている。
また、シェル(2)には、1組のストレイナー(8)を取り付けるためのネジ(図示略)を挿通させる孔(21C)が、一直径方向対称位置にあけられている。
この実施形態において、スネアドラム用音色調整材(9A)は、シェル(2)の内面に周方向に間隔をおいて1層重ねられる断面円弧形の4枚の金属製プレート(91)よりなる。
各プレート(91)は、例えば、所要のサイズにカットされたステンレス鋼板に曲げ加工を施すことにより形成されている。プレート(91)の両面は、シェル(2)内面のアールにほぼ合致するアールを有している。プレート(91)の厚みは、1〜2mm程度である。プレート(91)の高さは、シェル(2)の高さよりも若干短いサイズとなされている。プレート(91)の円弧長は、隣り合うものどうしの間隔が1〜2mm程度となるようなサイズとなされている。各プレート(91)の円弧長は、シェル(2)の内周からストレイナー(8)取付部分の円弧長を除いた円弧長を4分割した長さよりも若干短いものとなされている。
各プレート(91)は、ラグ取付用ネジ(3)を挿通させるためにシェル(2)に形成されている孔(21A)に対応する貫通孔(91A)を2つずつ有している。そして、これらのラグ取付用ネジ(3)により、各プレート(91)が、ラグ(4)とともに、シェル(2)に着脱自在に取り付けられている。
プレート(91)の貫通孔(91A)は、通常、シェル(2)の孔(21A)にほぼ等しい円孔となされるが、垂直方向または水平方向に長い長孔として、取付位置の微調整を行えるようにしてもよい。
また、音色調整材(9A)において、シェル(2)の空気孔(21B)に対応する位置には、プレート(91)にあけられた空気孔(91B)よりなる空気流通部が形成されている。なお、空気流通部は、シェル(2)の空気孔(21B)の位置に応じて、プレート(91)どうしの間隙によって構成される場合もある。
各プレート(91)は、例えば、所要のサイズにカットされたステンレス鋼板に曲げ加工を施すことにより形成されている。プレート(91)の両面は、シェル(2)内面のアールにほぼ合致するアールを有している。プレート(91)の厚みは、1〜2mm程度である。プレート(91)の高さは、シェル(2)の高さよりも若干短いサイズとなされている。プレート(91)の円弧長は、隣り合うものどうしの間隔が1〜2mm程度となるようなサイズとなされている。各プレート(91)の円弧長は、シェル(2)の内周からストレイナー(8)取付部分の円弧長を除いた円弧長を4分割した長さよりも若干短いものとなされている。
各プレート(91)は、ラグ取付用ネジ(3)を挿通させるためにシェル(2)に形成されている孔(21A)に対応する貫通孔(91A)を2つずつ有している。そして、これらのラグ取付用ネジ(3)により、各プレート(91)が、ラグ(4)とともに、シェル(2)に着脱自在に取り付けられている。
プレート(91)の貫通孔(91A)は、通常、シェル(2)の孔(21A)にほぼ等しい円孔となされるが、垂直方向または水平方向に長い長孔として、取付位置の微調整を行えるようにしてもよい。
また、音色調整材(9A)において、シェル(2)の空気孔(21B)に対応する位置には、プレート(91)にあけられた空気孔(91B)よりなる空気流通部が形成されている。なお、空気流通部は、シェル(2)の空気孔(21B)の位置に応じて、プレート(91)どうしの間隙によって構成される場合もある。
上記4枚の金属製プレート(91)よりなる音色調整材(9A)によって、シェル(2)の内周面のうちストレイナー(8)取付部分をのぞいた部分のほぼ全体が覆われることにより、音の伝達速度が速くなるとともに、音の減衰時間が短くなって、ドラム(1)の音色が、金属製シェルを備えたドラムの音色に近いものとなる。
そして、ドラム(1)の音色を元に戻したくなったら、ネジ(3)を外して、プレート(91)をシェル(2)から取り外せばよい。
なお、この実施形態では、シェル(2)の内面に取り付けられるプレート(91)は1層であるが、プレートを2層以上重ねるようにしてもよい。この場合、プレートの厚みの変更による音色の微調整が可能になるというメリットがある。
また、プレートとして、材質や厚みの異なるものを数種類セットにして販売すれば、ユーザーが自分の好みの音色になるように適宜のものを選択して使用するといったことも可能になり、カスタマイズの幅が広げられる。
そして、ドラム(1)の音色を元に戻したくなったら、ネジ(3)を外して、プレート(91)をシェル(2)から取り外せばよい。
なお、この実施形態では、シェル(2)の内面に取り付けられるプレート(91)は1層であるが、プレートを2層以上重ねるようにしてもよい。この場合、プレートの厚みの変更による音色の微調整が可能になるというメリットがある。
また、プレートとして、材質や厚みの異なるものを数種類セットにして販売すれば、ユーザーが自分の好みの音色になるように適宜のものを選択して使用するといったことも可能になり、カスタマイズの幅が広げられる。
図4および図5には、この考案の第2の実施形態が示されている。
この実施形態のスネアドラム用音色調整材(9B)は、シェル(2)の内面に重ねられる断面欠円形の1枚の金属製プレート(92)よりなる。
プレート(92)は、例えば、所要のサイズにカットされたステンレス鋼板に曲げ加工を施すことにより形成されている。プレート(92)の両面は、シェル(2)内面のアールにほぼ合致するアールを有している。プレート(92)の厚みは、1〜2mm程度である。プレート(92)の高さは、シェル(2)の高さよりも若干短いサイズとなされている。プレート(92)の端縁どうしの間隔は、1〜2mm程度となされている。
プレート(92)には、ラグ取付用ネジ(3)を挿通させるためにシェル(2)に形成されている孔(21A)に対応する貫通孔(92A)と、1組のストレイナー(8)を取り付けるためのネジ(図示略)を挿通させる孔(21C)に対応する貫通孔(92C)とがあけられている。また、プレート(92)には、シェル(2)の空気孔(21B)に対応する位置にあけられた空気孔(91B)よりなる空気流通部が形成されている。
プレート(92)は、例えば、所要のサイズにカットされたステンレス鋼板に曲げ加工を施すことにより形成されている。プレート(92)の両面は、シェル(2)内面のアールにほぼ合致するアールを有している。プレート(92)の厚みは、1〜2mm程度である。プレート(92)の高さは、シェル(2)の高さよりも若干短いサイズとなされている。プレート(92)の端縁どうしの間隔は、1〜2mm程度となされている。
プレート(92)には、ラグ取付用ネジ(3)を挿通させるためにシェル(2)に形成されている孔(21A)に対応する貫通孔(92A)と、1組のストレイナー(8)を取り付けるためのネジ(図示略)を挿通させる孔(21C)に対応する貫通孔(92C)とがあけられている。また、プレート(92)には、シェル(2)の空気孔(21B)に対応する位置にあけられた空気孔(91B)よりなる空気流通部が形成されている。
プレート(92)は、ラグ取付用ネジ(3)およびストレイナー取付ネジにより、ラグ(4)およびストレイナー(8)とともに、シェル(2)に着脱自在に取り付けられている。
上記のプレート(92)よりなる音色調整材(9B)によって、シェル(2)の内周面のほぼ全体が覆われる。これにより、音の伝達速度が速くなるとともに、音の減衰時間が短くなって、ドラム(1)の音色が、金属製シェルを備えたドラムの音色に近いものとなる。ドラム(1)の音色を元に戻したくなったら、ネジ(3)を外して、プレート(92)をシェル(2)から取り外せばよい。
また、この第2の実施形態では、音色調整材(9B)が1枚のプレート(92)よりなるので、その分だけ部品点数が少なくなるというメリットがある。
上記のプレート(92)よりなる音色調整材(9B)によって、シェル(2)の内周面のほぼ全体が覆われる。これにより、音の伝達速度が速くなるとともに、音の減衰時間が短くなって、ドラム(1)の音色が、金属製シェルを備えたドラムの音色に近いものとなる。ドラム(1)の音色を元に戻したくなったら、ネジ(3)を外して、プレート(92)をシェル(2)から取り外せばよい。
また、この第2の実施形態では、音色調整材(9B)が1枚のプレート(92)よりなるので、その分だけ部品点数が少なくなるというメリットがある。
(1):スネアドラム
(2):木製シェル
(21A):ネジ挿通用孔
(21B):空気孔
(3):ラグ取付用ネジ(ドラム部品取付用ネジ)
(4):ラグ
(9A):音色調整材
(91):プレート
(91A):貫通孔
(91B):空気孔(空気流通部)
(9B):音色調整材
(92):プレート
(91A):貫通孔
(91B):空気孔(空気流通部)
(91C):貫通孔
(2):木製シェル
(21A):ネジ挿通用孔
(21B):空気孔
(3):ラグ取付用ネジ(ドラム部品取付用ネジ)
(4):ラグ
(9A):音色調整材
(91):プレート
(91A):貫通孔
(91B):空気孔(空気流通部)
(9B):音色調整材
(92):プレート
(91A):貫通孔
(91B):空気孔(空気流通部)
(91C):貫通孔
Claims (7)
- 木製シェルの内面に周方向に間隔をおいて1層または2層以上重ねられる断面円弧形の複数枚の金属製プレートまたは合成樹脂製プレートよりなり、各プレートは、ドラム部品取付用ネジを挿通させるためにシェルに形成されている孔に対応する貫通孔を有していて、前記ネジによりシェルに着脱自在に取り付けられることを特徴とする、ドラム用音色調整材。
- プレートが2〜10枚であることを特徴とする、請求項1記載のドラム用音色調整材。
- 木製シェルの内面に重ねられる断面欠円形の1枚の金属製プレートまたは合成樹脂製プレートよりなり、プレートは、ドラム部品取付用ネジを挿通させるためにシェルに形成されている孔に対応する貫通孔を有していて、前記ネジによりシェルに着脱自在に取り付けられることを特徴とする、ドラム用音色調整材。
- プレートが、スチール板、アルミニウム板、銅板、黄銅板、チタン板またはカーボン積層板よりなることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1つに記載のドラム用音色調整材。
- プレートが0.2〜3mmの厚みを有していることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1つに記載のドラム用音色調整材。
- ドラム部品取付用ネジを挿通させるための孔の位置および数のうち少なくともいずれか一方が異なっているシェルを備えた数種類のドラムに共用しうるように、これらの全ての孔に対応する貫通孔がプレートに形成されていることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1つに記載のドラム用音色調整材。
- シェルに形成されている空気孔に対応する位置に、プレートにあけられた空気孔またはプレートどうしの間隙よりなる空気流通部が形成されることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか1つに記載のドラム用音色調整材。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2018084057A1 (ja) * | 2016-11-02 | 2018-05-11 | ヤマハ株式会社 | 打楽器 |
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2007
- 2007-12-12 JP JP2007010156U patent/JP3140394U/ja not_active Expired - Fee Related
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WO2018084057A1 (ja) * | 2016-11-02 | 2018-05-11 | ヤマハ株式会社 | 打楽器 |
CN109891495A (zh) * | 2016-11-02 | 2019-06-14 | 雅马哈株式会社 | 打击乐器 |
EP3537425A4 (en) * | 2016-11-02 | 2020-06-17 | Yamaha Corporation | PERCUSSION INSTRUMENT |
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