JP3140215U - スライドレールブラケットの固定装置 - Google Patents

Abstract

【課題】構成が簡素で小型化できるスライドレールブラケットの固定装置を提供する。
【解決手段】スライドレールブラケットの固定装置は、主ブラケット１に嵌合孔と長形溝を有し、前方端部に第一湾曲板１３を設ける。副ブラケット２は、開口溝２１を有し、前方端部に第二湾曲板２２を設け、主ブラケット１の外側に摺動可能に連結している。第一嵌合ロック部品３は、副ブラケット２の外側に設けられ、嵌合孔に対応する嵌合圧止部３１を備える。第二嵌合ロック部品４は、副ブラケット２の外側に設けられ、開口溝２１に配置され、長形溝に対応する鍵部４１を備える。起動部品５は、主ブラケット１の内側に設けられ、嵌合孔と第一嵌合ロック部品３に対応している。連動部品は、主ブラケット１の内側に設けられ、長形溝に対応し、局部が長形溝を貫通し、プッシュ圧止台６１が開口溝２１に内設されて第二嵌合ロック部品４に対応する。
【選択図】図１

Description

本考案は、スライドレールブラケットの固定装置に関し、特に、コンピュータネットワークにおけるハードウェアとしてのサーバマシンを格納するラックないし棚装置に適用される。

一般のスライドレール結合ブラケットを金属製の取付けラックに便利に結合する方式は、ラックマウントサーバシステム（RACK-MOUNTED COMPUTER SYSTEM）によく見られるものである。
これらのスライドレールブラケットは、構成が非常に多様化しており、現在の主な傾向は工具を使わずに迅速に着脱できる機能を有するものであり、例えばそれは特許文献１または特許文献２に開示されている。

しかし、特許文献１ではラックないし棚装置の取り付けラックにスライドレールブラケットを取付け固定した後、取り付けラックからスライドレールブラケットを取り外すことが困難であった。また、特許文献２では取り付けラックにスライドレールブラケットを固定するロック機能および固定を解除するロック解除機能を有しているが、構成が複雑となりスライドレールブラケットの体積は大きくなる。

米国特許第６８９１７２７号明細書 米国特許第７１９２１０３号明細書

本考案は、取り付けラックにスライドレールブラケットを取付け固定した後も容易にスライドレールブラケットを取り外すことができ、構成が簡素で小型化できるスライドレールブラケットの固定装置を提供するものである。

本考案のスライドレールブラケットの固定装置は、主ブラケット、副ブラケット、第一嵌合ロック部品、第二嵌合ロック部品、起動部品、連動部品、弾性部品を備え、主ブラケットは前方端部に第一湾曲板を有する。副ブラケットは前方端部に第二湾曲板を有し、副ブラケットは主ブラケットの外側において摺動可能に連結し、摺動するときに一つの弾性部品の作用を受ける。主ブラケットには起動部品と連動部品にそれぞれ対応する嵌合孔と長形溝を設け、起動部品と連動部品を主ブラケットの内側に対応させることを特徴とする。

副ブラケットの外側には第一嵌合ロック部品と第二嵌合ロック部品を有し、第一嵌合ロック部品には嵌合圧止部を設け、第二嵌合ロック部品には鍵部を設け、起動部品は第一嵌合ロック部品に対応させる。副ブラケットには連動部品と第二嵌合ロック部品に対応する一つの開口溝を設け、かつ連動部品の局部を主ブラケットの長形溝に貫通させ、開口溝には一つのプッシュ圧止台を内設し、第二嵌合ロック部品に対応させる。これにより連動部品は副ブラケットを摺動させる。副ブラケットが摺動すると、第一嵌合ロック部品は嵌合孔に嵌合して副ブラケットを一時的に主ブラケットに固定（ロック）する。なお、起動部品によりこのロックは解除される。副ブラケットおよび主ブラケットを取付けラックに装着する場合、第二嵌合ロック部品は主ブラケットに対して嵌合し、一時的に主ブラケットにロックされる副ブラケットの移動を制限する。

前記起動部品と第一嵌合ロック部品は、弾性を有し、起動部品には第一嵌合ロック部品の嵌合圧止部に対応する一つの凸体を設け、かつ凸体と嵌合圧止部は主ブラケットの嵌合孔に対応する。
前記連動部品は、一つのプッシュボタンを含み、プッシュ圧止台は固定足を含み、固定足は主ブラケットの長形溝を貫通してプッシュボタンに連結する。

前記主ブラケットの長形溝は一つの阻隔段を備え、かつ前記阻隔段は第二嵌合ロック部品の鍵部に対応する。
前記第二嵌合ロック部品の鍵部は、斜辺を備える。
前記プッシュ圧止台は、第二嵌合ロック部品の鍵部に対応して斜面を備える。
前記プッシュ圧止台の斜面は、前記プッシュ圧止台の一部を湾曲させて形成される。

前記開口溝の内側には一つの凸片を設け、プッシュ圧止台は凸片に対応して一つの制御片を備える。
主ブラケットには固定ボタンを設け、副ブラケットにはスライド溝を設けて固定ボタンに対応させて連結し、副ブラケットにはまた一つの引掛け片を設け、かつ弾性部品の両端はそれぞれ固定ボタンと引掛け片に連結する。
前記第一湾曲板と第二湾曲板上には相対する貫通孔および掛止柱を設け、第二湾曲板には別にナットを設ける。
（考案の効果）

本考案によるスライドレールブラケットの固定装置によると、取り付けラックにスライドレールブラケットを取付け固定した後も容易にスライドレールブラケットを取り外すことができ、スライドレールブラケットの固定を解除する操作、すなわちロック解除の操作が困難であるという問題を解決する。また、構成部品を簡素化し小型化することができるため、制限された空間内を有効に利用できる。

以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
本考案の一実施例によるスライドレールブラケットの固定装置を図１と図２とに示すが、図２はその固定装置を図１の斜視方向と別の斜視方向から見た図である。
本考案の一実施例によるスライドレールブラケットの固定装置は、主ブラケット１、副ブラケット２、第一嵌合ロック部品３、第二嵌合ロック部品４、起動部品５、および連動部品６を備える。主ブラケット１は、嵌合孔１１、長形溝１２、第一湾曲板１３、固定ボタン１４を有する。図３に示すように、長形溝１２は一つの阻隔段１２１を有し、第一湾曲板１３は主ブラケット１の前端に設けられ、第一湾曲板１３には貫通孔１３１を穿設する。

副ブラケット２は、図４に示すように、開口溝２１、第二湾曲板２２、弾性部品２３、凸片２４、スライド溝２５、引掛け片２６を有する。第二湾曲板２２は副ブラケット２の前端に設けられ、かつ副ブラケット２は主ブラケット１の外側において、摺動することが可能に連結される。摺動するときに、弾性部品２３の弾力作用を受ける。開口溝２１の内側には別に一つの凸片２４を設け、スライド溝２５には対応する固定ボタン１４が嵌合され、弾性部品２３の両端はそれぞれ固定ボタン１４と引掛け片２６に連結される。第二湾曲板２２上には貫通孔２２１、掛止柱２２２、ナット２２３を設け、並びに、掛止柱２２２およびナット２２３はそれぞれ第一湾曲板１３の貫通孔１３１に対応させる。

第一嵌合ロック部品３は、弾性を備え、副ブラケット２の外側に設けられる。第一嵌合ロック部品３に設けられた一つの嵌合圧止部３１は主ブラケット１の嵌合孔１１に対応する。
第二嵌合ロック部品４は、図６に示すように、副ブラケット２の外側に設けられる。第二嵌合ロック部品４は、一つの鍵部４１を有し、鍵部４１には垂直辺４１１と対応する斜辺４１２が設けられる。鍵部４１は、副ブラケット２の開口溝２１に配置されて主ブラケット１の長形溝１２内に対応する。鍵部４１の垂直辺４１１は、長形溝１２の阻隔段１２１に対応する。
起動部品５は、図５に示すように、弾性を有し、主ブラケット１の内側に設けられ第一嵌合ロック部品３に対応する。起動部品５に設けた凸体５１は、作動時に、対応する第一嵌合ロック部品３の嵌合孔１１を貫通する嵌合圧止部３１の上部を押止する。

連動部品６は、プッシュ圧止台６１、プッシュボタン６２を有し、プッシュ圧止台６１には固定足６１１、斜面６１２、制御片６１３を設ける。図６を参照すると、プッシュ圧止台６１は、副ブラケット２の開口溝２１内に設けられ、主ブラケット１の長形溝１２に対応させる。かつ固定足６１１の局部を主ブラケット１の長形溝１２に貫通させる。また、主ブラケット１の内側にプッシュボタン６２を連結して、プッシュ圧止台６１を第二嵌合ロック部品４に対応させる。又、プッシュ圧止台６１の斜面６１２は第二嵌合ロック部品４の鍵部４１の斜辺４１２に対応する。斜面６１２はプッシュ圧止台６１の一部を延伸した片体を湾曲させることにより形成される。プッシュ圧止台６１の制御片６１３は副ブラケット２の凸片２４に対応する。

取り外す場合、図７に示す通り、連動部品６のプッシュボタン６２をプッシュして動かすと、プッシュ圧止台６１の斜面６１２が第二嵌合ロック部品４の鍵部４１の斜辺４１２を押圧し、鍵部４１の垂直辺４１１が持ち上がり、プッシュ圧止台６１は長形溝１２の阻隔段１２１を押止しなくなり、かつプッシュ圧止台６１の制御片６１３によって副ブラケット２の凸片２４が押されると、副ブラケット２も連動して主ブラケット１に対して摺動する。

副ブラケット２が移動できなくなるところまで押されると、図８および図９に示すように、第一嵌合ロック部品３の嵌合圧止部３１が主ブラケット１の嵌合孔１１に嵌入する。それにより、起動部品５の凸体５１の上部が押圧され、副ブラケット２は一時的に主ブラケット１に固定（ロック）される。このとき、副ブラケット２の第二湾曲板２２と主ブラケット１の第一湾曲板１３の間隔が大きくなり、掛止柱２２２は第一湾曲板１３に対して間隙があくため、容易に取付けラックからスライドレールブラケットの固定装置を取り外すことができる。

反対に組み立てる場合は、主ブラケット１および副ブラケット２をどちらも取付けラックＡの取付け孔Ａ１の位置に対応させる。その後は、図１０に示す通り、起動部品５を更に押すだけで、凸体５１は嵌合孔１１内の嵌合圧止部３１を押圧するため、第一嵌合ロック部品３はロックを解除する。弾性部品２３は副ブラケット２を引き戻し、主ブラケット１および副ブラケット２は再び取付けラックＡに確実に組み合わせられる。

スライドレールブラケットの固定装置の副ブラケットが摺動するときに制限を受けている状態を示す断面図を図１１に示す。
図１１は、主ブラケット１および副ブラケット２を取付けラックＡに確実に組み合わせ、ボルトで主ブラケット１および副ブラケット２を固定していない状態（即ち、ボルトを第一湾曲板１３の貫通孔１３１に貫通して第二湾曲板２２上のナット２２３で締着、図２を参照）を示す。副ブラケット２が力を受けて弾性部品２３を引っ張り、第二湾曲板２２を第一湾曲板１３から移動して離れさせ、それが第二嵌合ロック部品４の鍵部４１によって主ブラケット１の長形溝１２の阻隔段１２１を押圧したとしても、第二湾曲板２２上の掛止柱２２２は収縮して第一湾曲板１３と取付けラックＡの取付け孔Ａ１を離れることがなく、また、主ブラケット１および副ブラケット２を簡単に取付けラックＡから離脱させることもない。

本考案の一実施例によるスライドレールブラケットの固定装置を示す斜視図である。 本考案の一実施例によるスライドレールブラケットの固定装置を示す斜視図である。 本考案の一実施例によるスライドレールブラケットの固定装置の主ブラケット、起動部品および連動部品を示す斜視図である。 本考案の一実施例によるスライドレールブラケットの固定装置を示す側面図である。 本考案の一実施例によるスライドレールブラケットの固定装置の第一嵌合ロック部品と起動部品を示す断面図である。 本考案の一実施例によるスライドレールブラケットの固定装置の第二嵌合ロック部品と連動部品を示す断面図である。 本考案の一実施例によるスライドレールブラケットの固定装置の第二嵌合ロック部品によるロック解除操作を示す断面図である。 本考案の一実施例によるスライドレールブラケットの固定装置の第一嵌合ロック部品によるロック状態を示す断面図である。 本考案の一実施例によるスライドレールブラケットの固定装置の副ブラケットによるロック解除操作を示す模式図である。 本考案の一実施例によるスライドレールブラケットの固定装置の第一嵌合ロック部品によるロック解除を示す断面図である。 本考案の一実施例によるスライドレールブラケットの固定装置の副ブラケットのスライドが移動制限を受けている状態を示す断面図である。

符号の説明

１：主ブラケット、２：副ブラケット、３：第一嵌合ロック部品、４：第二嵌合ロック部品、５：起動部品、６：連動部品、１１：嵌合孔、１２：長形溝、１３：第一湾曲板、１４：固定ボタン、２１：開口溝、２２：第二湾曲板、２３：弾性部品、２４：凸片、２５：スライド溝、２６：引掛け片、３１：嵌合圧止部、４１：鍵部、５１：凸体、６１：プッシュ圧止台、６２：プッシュボタン、１２１：阻隔段、１３１：貫通孔、２２１：貫通孔、２２２：掛止柱、２２３：ナット、４１１：垂直辺、４１２：斜辺、６１１：固定足、６１２：斜面、６１３：制御片、Ａ：取付けラック、Ａ１：取付け孔

Claims (10)

1. 主ブラケットは嵌合孔と長形溝とを有し、前方端部に第一湾曲板を設け、
   副ブラケットは一つの開口溝を有し、前方端部に第二湾曲板を設け、主ブラケットの外側において摺動可能に連結し、摺動するときに一つの弾性部品の弾力作用を受け、
   第一嵌合ロック部品は副ブラケットの外側に設けられ、主ブラケットの嵌合孔に対応する一つの嵌合圧止部を有し、
   第二嵌合ロック部品は副ブラケットの外側に設けられ、副ブラケットの開口溝に配置され、主ブラケットの長形溝に対応する一つの鍵部を有し、
   起動部品は主ブラケットの内側に設けられ、主ブラケットの嵌合孔と第一嵌合ロック部品に対応し、
   連動部品は主ブラケットの内側に設けられ、主ブラケットの長形溝に対応し、局部が主ブラケットの長形溝に貫通し、副ブラケットの開口溝には一つのプッシュ圧止台が内設されて第二嵌合ロック部品に対応することを特徴とするスライドレールブラケットの固定装置。
2. 前記起動部品と第一嵌合ロック部品は、弾性を有し、起動部品には第一嵌合ロック部品の嵌合圧止部に対応する一つの凸体が設けられ、凸体と嵌合圧止部は主ブラケットの嵌合孔に対応することを特徴とする請求項１記載のスライドレールブラケットの固定装置。
3. 前記連動部品は、一つのプッシュボタンを含み、プッシュ圧止台は固定足を含み、固定足は主ブラケットの長形溝を貫通してプッシュボタンに連結することを特徴とする請求項１記載のスライドレールブラケットの固定装置。
4. 前記主ブラケットの長形溝は、一つの阻隔段を備え、前記阻隔段は第二嵌合ロック部品の鍵部に対応することを特徴とする請求項１記載のスライドレールブラケットの固定装置。
5. 前記第二嵌合ロック部品の鍵部は、斜辺を備えることを特徴とする請求項１記載のスライドレールブラケットの固定装置。
6. 前記プッシュ圧止台は、第二嵌合ロック部品の鍵部に対応して斜面を備えることを特徴とする請求項１記載のスライドレールブラケットの固定装置。
7. 前記プッシュ圧止台の斜面は、前記プッシュ圧止台の一部を湾曲させて形成されていることを特徴とする請求項６記載のスライドレールブラケットの固定装置。
8. 前記開口溝の内側には一つの凸片が設けられ、プッシュ圧止台は凸片に対応して一つの制御片を備えることを特徴とする請求項１記載のスライドレールブラケットの固定装置。
9. 主ブラケットには固定ボタンが設けられ、副ブラケットにはスライド溝が設けられて固定ボタンに対応して連結し、副ブラケットにはまた一つの引掛け片が設けられ、弾性部品の両端はそれぞれ固定ボタンと引掛け片に連結することを特徴とする請求項１記載のスライドレールブラケットの固定装置。
10. 前記第一湾曲板と第二湾曲板上には相対する貫通孔および掛止柱が設けられ、第二湾曲板には別にナットが設けられていることを特徴とする請求項１記載のスライドレールブラケットの固定装置。

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