JP3139813U - 本型展示物 - Google Patents

Abstract

【課題】写真、絵画、プリント、イラスト等のままでは、平面的で臨場感に乏しく、意外性が低く意匠、デザイン、色調、などの専門性、装飾性も乏しいため、他人の興味を引き付ける要素が不足していた。また紙製の良さを発揮している物も少なかった。
【解決手段】本考案は上記課題を解決するために、写真集、百科事典などの本を見開いた形に加工し、それを基台にして、その上面に絵や写真あるいはポスターなどから得られた画像や文字のプリントをカットし、これを、ビーズを間に挟みながら、接着剤を用いて、幾重にも貼り重ね、これを塗料にて複数回塗り込み、さらにその上面に接着剤をもって、針金や羽毛あるいはビーズなどの小物をあしらってあることを特徴とする本型展示物を制作する。またこの展示物の基台に切り欠き開口部を設け、ここにオルゴールや時計あるいは小型テレビなどの物品を少なくとも一つ、嵌め込んであることを特徴とする請求項１記載の本型展示物として制作する。
【選択図】図１

Description

本考案は写真、絵、イラスト、プリント、証明書、血統書、オルゴール、宝石類などを加工した、机の上や床上、壁等に展示する本型装飾体に関する。

従来、本型装飾体は陶器や木製、金属製などの非紙製の物が散見していたが意匠、デザイン、色調、素材、加工性などの点で、選択範囲が狭かった。また、欧米等では、平面的な絵、印刷物等を三次元に見せるシャドーボックス、という技法があり、他方、イタリア、フランスに端を発した絵、印刷物等を切って、家具などに貼り、塗り込めるデコパージュと呼ばれる技法もある。
この両方の技術を取り入れ発展させ、本等をベースに写真、絵、プリント等を立体として表現し具現化する技法及び商品を本考案の骨子としている。
また、これを本出願人は、デコ・ラ・シャドーと名付け商標登録を出願した。

写真、絵画、プリント、イラスト等のままでは、平面的で臨場感に乏しく、意外性が低く、意匠、デザイン、色調、などの専門性、装飾性も乏しいため、他人の興味を引き付ける要素が不足していた。また紙製の良さを発揮している物も少なかった。

本考案は元来あるデコパージュ技法とシャドーボックス技法を融合進化させ、手作りの良さを、立体的で、意外性が有り、意匠、デザイン、色調、装飾性、芸術性、面白さ等を付加し、臨場感溢れる、平面では表現出来ない事物を出現させ、他人の興味を引き付ける、本出願人が名付けたデコ・ラ・シャドー技術に拠る本型装飾体であることを特徴とする。

本類を材料として使うため、切り欠き加工して、オルゴール、時計、宝石類小型テレビ、鈴など本出願人のアイデアから出現する事物を嵌め込み、意匠、デザイン、色調と調和させた各固有機能も付加し、かつ芸術的側面からの美観を感じさせ、他人の関心を引き付けることができる特徴を持つ。

平面的な絵、プリント類をカットし、幾重にも重ねて立体化するシャドーボックス技法とそれを塗り込めて浮き上がらせるデコパージュ技法とを進化、融合させたデコ・ラ・シャドー技法にて本型装飾体を製作する。

以下 本考案の実施の形態を明確にするため、本考案の好適な実施例を図面と共に説明する。なお、本考案の実施の形態は、下記の実施例になんら限定されるものではなく、本考案の技術的範囲に属する限り、種々の態様で実施出来ることは、言うまでもない。

以下 本考案の本型装飾体実施例の構成について示す。
図１に本考案の第１実施例に係る本型装飾体１００の構成を示す。図１に示すように本実施例に係る本型装飾体は、結婚式のウェルカムボードとして創作したものである。写真集を基台としているため、基台２０の一頁ごとに両面テープ、接着剤にてずらして貼り固める。頁がめくれていような臨場感を出すために、頁２の角端を湾曲させながら接着剤で固める。図１の３は、立体的なバラの部位であるが、予め意匠、デザイン、色調を吟味したバラの写真を複数、コピープリントし、事前に重ね合わせた時に立体化出来得るようカットしておき、花びら２３とする。図２にてその詳細を示す。

図２は、図１のバラ３の、花びら２３の拡大縦断面図である。
基台２０は事前に意匠、デザイン、色調を吟味して背景を塗りこめた基台。
基台２０の上に、透明竹ビーズ２１に接着剤２２を塗布し、複数のバラの花びら２３との高さを調節しながら立体化するよう取り付ける。
この工程の仕上げとして艶出し仕上げ剤２４を使い花びらに艶を出す。

図１の４は、基台２０をハート型に切欠き開口し、ハート型窓を設置する工程で、詳細を図３の拡大縦断面図にて説明する。

図３ 基台２０表面から１５ｍｍ〜２０ｍｍ程度の深さにハート型を切欠開口しハート型露出窓を欠設する。ハート型に切った厚紙２５をハート型開口部内に落とし込み、嵌め込みながら接着剤にて接着。

図４は、図１の５の拡大縦断面図で、ハート型厚紙２５の上に、予め用意しておいた写真２６を４枚プリント、カットし、図柄の遠近に合わせながら、重ね、竹ビーズ２１と接着剤２２にて固定する。ハート型厚紙２５より写真２６を浮き上がらせ半立体的な装飾にする工程。

図１の６は、ハート型切欠開口部外周に、美的且つ華やかさを出すために、羽毛を接着し装飾とする。

図１の７は基台２０に英文字を浮き上がらせ、基台に影を作り、より立体感を増すための工程で、図５の拡大縦断面図にて説明する。レタリング文字７を適度な大きさにプリントし切り抜いておく。基台２０に竹ビーズ２１を接着し、切抜き文字７を竹ビーズ２１の上に乗せ、バランス良く、美的に配置し、接着剤２２で接着する。

０００８、０００９で述べた２０基台の製作工程を詳述する。５０裏表紙は展示物として安定させるため、左右の裏表紙が一直線になる様、また見開かれた本の状態になる様、固める。写真集等の本を使用するが、５０裏表紙は、下地用定着剤にて、下地を整え、吟味したアクリル絵の具等で着色する。絵の具の発色を良くするため、また表面の保護、さらには、より豪華に見せるために、漆塗りを元祖とするデコパージュ技法により、アクリル仕上げ剤を幾重にも塗り込める。本考案の実施例では、四角に波型模様を貼り、塗り込めているが、これは、家紋、イニシャル、マーク等何でもよく、漆塗りの様な重厚感を出し、さらにアクセントとして、新郎新婦の思い出の写真を塗り込めた。一番重要な表面は次に述べる。

図１の５１は、見開かれた本型装飾体の表面である。写真集等の本を頁の半分で分け、頁のふくらみを左右対称になる様に頁１をずらしながら、接着剤にて各頁の裏面を接着する。頁のふくらみは、強度が弱いので、強度補強のために、下地用定着剤を塗り込めながら、下地を整える。下地の上に、吟味したプリント、本実施例では、バラ３が描写されたポスターを、コピープリントし、それを接着剤にて貼り、プリントの発色保護、及び美感を良くするためアクリル仕上げ剤を幾重にも塗りこめる。

以上本考案の実施例について説明したが、当該本型装飾体の用途は上記のものに限られず、展示物が賞状、証明書、ペットの血統書、絵画、書、写真、イラスト等にも適用できる。

本実施例の００１０〜００１３で説明したが、切欠き開口して、そこにオルゴール、時計、宝石類、小型テレビ、鈴など、本出願人のアイデアにより出現する事物を、基台を切欠き開口し、嵌め込み、各機能を付加することが出来ることも特徴とする。

本考案の一実施例を示す一部切欠正面図である。 その要部拡大縦断面図である。 その要部拡大縦断面図である。 その要部拡大縦断面図である。 その要部拡大縦断面図である。

符号の説明

１ 頁、２ 捲れ上がった頁、３ バラの全体、４ ハート型窓、５ ハート型窓の内部の写真、６ 羽毛、７ レタリング切抜文字、２０ 基台、２１ 竹ビーズ、２２ 接着剤、２３ 花びら、２４ 艶出仕上剤、５０ 裏表紙、５１ 表面、２５ ハート型厚紙、２６ 写真、１００ 本型装飾体、

Claims (2)

1. 写真集、百科事典などの本を基台にして、その上に平面的な絵、写真、プリント類をカットし、幾重にも重ね、貼り合わせ、且つ塗料類にて複数回塗り込め、裏、表、外周等、全方位から見て全体に、紙、接着剤、塗料、ビーズ、針金、羽毛、など美的に見せられる種々の事物を本出願人のアイデアにて使用し、無限大の変化をもたらせる立体的装飾体を形成することを特徴とする展示物。
2. 写真及びプリントを切って幾重にも貼り重ね、立体的に見せることを特徴とする請求項１記載の展示物は、オルゴール、時計、宝石類、小型テレビ、鈴など本出願人のアイデアにより出現する各機能を付加し、それを、基台に切欠き開口し、嵌め込むことを特徴とする請求項１の展示物。

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