JP3137531B2 - 探査用レーザーレーダー装置 - Google Patents
探査用レーザーレーダー装置Info
- Publication number
- JP3137531B2 JP3137531B2 JP06125712A JP12571294A JP3137531B2 JP 3137531 B2 JP3137531 B2 JP 3137531B2 JP 06125712 A JP06125712 A JP 06125712A JP 12571294 A JP12571294 A JP 12571294A JP 3137531 B2 JP3137531 B2 JP 3137531B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wavelength
- laser
- exploration
- target
- laser radar
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- Optical Radar Systems And Details Thereof (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は探査用レーザーレーダー
装置に関する。
装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、航空機等に搭載しレーザー光を照
射し海中の沈船等のターゲットにより反射されるエコー
を入力してターゲット位置を探査するレーザーレーダー
装置としては、図２模式図に示すものが知られており、
すなわち図２において、ＹＡＧレーザー３１から出たレ
ーザー光３２は孔あきの凹面鏡３３の孔を通過し、ミラ
ー３４を経由して海中３６へ照射され、このときミラー
３４を振動させて走査方向３５にレーザービームを走査
し、海中３６に存在するターゲット３７を探査すると、
ターゲット３７に当たったレーザー光は反射し、その一
部は入射光と反対方向に進み、ミラー３４を経て凹面鏡
３３で光電変換器３８に集光され、光電変換器３３に入
射したレーザー反射光は電気信号に変換されて信号処理
器３９で処理され、ターゲット３７の有無が判別され
る。
射し海中の沈船等のターゲットにより反射されるエコー
を入力してターゲット位置を探査するレーザーレーダー
装置としては、図２模式図に示すものが知られており、
すなわち図２において、ＹＡＧレーザー３１から出たレ
ーザー光３２は孔あきの凹面鏡３３の孔を通過し、ミラ
ー３４を経由して海中３６へ照射され、このときミラー
３４を振動させて走査方向３５にレーザービームを走査
し、海中３６に存在するターゲット３７を探査すると、
ターゲット３７に当たったレーザー光は反射し、その一
部は入射光と反対方向に進み、ミラー３４を経て凹面鏡
３３で光電変換器３８に集光され、光電変換器３３に入
射したレーザー反射光は電気信号に変換されて信号処理
器３９で処理され、ターゲット３７の有無が判別され
る。
【０００３】しかしてレーザー光３２の波長は、海水の
透過率がよい４００〜６００ｎｍの波長域にありかつ高
出力で航空機等に搭載可能なメンテナンス性のよい、Ｙ
ＡＧレーザー３１の第２高調波５３２ｎｍが採用され固
定されている。しかしながら海水中におけるレーザー光
の減衰は海中浮遊物による散乱の多寡によってその度合
いが異なり、図３線図に示すように、レーザー光の最小
減衰波長すなわち最大透過波長は海域によって異なる。
従って上記のようにレーザー光３２の波長を５３２ｎｍ
に固定していたのでは海域によって最適な波長で探査す
ることができないので、探査海域に応じた深い探査を行
うことができない。また減衰係数の増大に抗してより深
くにあるターゲット３７を探査するにはレーザー強度を
大きくするしかないが、例えば減衰係数α＝0.12の海域
では、レーザー強度を２倍にしても探査できる最大深度
は２.９ｍしか伸びないという不都合がある。
透過率がよい４００〜６００ｎｍの波長域にありかつ高
出力で航空機等に搭載可能なメンテナンス性のよい、Ｙ
ＡＧレーザー３１の第２高調波５３２ｎｍが採用され固
定されている。しかしながら海水中におけるレーザー光
の減衰は海中浮遊物による散乱の多寡によってその度合
いが異なり、図３線図に示すように、レーザー光の最小
減衰波長すなわち最大透過波長は海域によって異なる。
従って上記のようにレーザー光３２の波長を５３２ｎｍ
に固定していたのでは海域によって最適な波長で探査す
ることができないので、探査海域に応じた深い探査を行
うことができない。また減衰係数の増大に抗してより深
くにあるターゲット３７を探査するにはレーザー強度を
大きくするしかないが、例えば減衰係数α＝0.12の海域
では、レーザー強度を２倍にしても探査できる最大深度
は２.９ｍしか伸びないという不都合がある。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
事情に鑑みて提案されたもので、海域によってよく海水
を透過できる最適な波長で探査することができ、より深
い深度のターゲットを有効に探査することができる探査
用レーザーレーダー装置を提供することを目的とする。
事情に鑑みて提案されたもので、海域によってよく海水
を透過できる最適な波長で探査することができ、より深
い深度のターゲットを有効に探査することができる探査
用レーザーレーダー装置を提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】そのために本発明は、レ
ーザー光を照射し海中ターゲットにより反射されるエコ
ーを入力してターゲット位置を探査するレーザーレーダ
ー装置において、可変波長レーザー光を照射するレーザ
ー装置と、上記レーザー装置に対し可変帯域波長のスキ
ャン指令を出すコントローラーと、ある波長における照
射強度と反射強度を求め反射強度／照射強度が最大とな
る波長を選定する手段とを具えたことを特徴とする。
ーザー光を照射し海中ターゲットにより反射されるエコ
ーを入力してターゲット位置を探査するレーザーレーダ
ー装置において、可変波長レーザー光を照射するレーザ
ー装置と、上記レーザー装置に対し可変帯域波長のスキ
ャン指令を出すコントローラーと、ある波長における照
射強度と反射強度を求め反射強度／照射強度が最大とな
る波長を選定する手段とを具えたことを特徴とする。
【０００６】
【作用】本発明探査用レーザーレーダー装置において
は、コントローラーからの信号でレーザー装置の波長を
可変帯域にわたってスキャンさせ、波長選定手段におい
てある波長における照射強度と反射強度を求め反射強度
／照射強度が最大となる波長を選定し、その波長でレー
ザー装置の波長を固定し海中ターゲットの探査を行う。
は、コントローラーからの信号でレーザー装置の波長を
可変帯域にわたってスキャンさせ、波長選定手段におい
てある波長における照射強度と反射強度を求め反射強度
／照射強度が最大となる波長を選定し、その波長でレー
ザー装置の波長を固定し海中ターゲットの探査を行う。
【０００７】
【実施例】本発明探査用レーザーレーダー装置の一実施
例を図１模式図について説明すると、波長可変レーザー
１１は４００〜６００ｎｍの帯域で発振可能なオプティ
カル・パラメトリック発振原理を用いた波長可変レーザ
ーであり、この波長可変レーザー１１から照射されるレ
ーザー光１２の前方には孔あきの凹面鏡１３が配置され
るとともに、その前にミラー１４が設置され走査方向１
５にレーザービームを走査し、海中１６のターゲット１
７を探査するようになっている。また凹面鏡１３からの
反射光を受ける位置に光電変換器１８が配設され、更に
この光電変換器１８には探査用信号処理器１９及び波長
選定用信号処理器２０が連結されており、波長選定用信
号処理器２０と波長可変レーザー１１とに可変帯域の適
宜波長のスキャン指令を出すコントローラー２１が接続
されている。
例を図１模式図について説明すると、波長可変レーザー
１１は４００〜６００ｎｍの帯域で発振可能なオプティ
カル・パラメトリック発振原理を用いた波長可変レーザ
ーであり、この波長可変レーザー１１から照射されるレ
ーザー光１２の前方には孔あきの凹面鏡１３が配置され
るとともに、その前にミラー１４が設置され走査方向１
５にレーザービームを走査し、海中１６のターゲット１
７を探査するようになっている。また凹面鏡１３からの
反射光を受ける位置に光電変換器１８が配設され、更に
この光電変換器１８には探査用信号処理器１９及び波長
選定用信号処理器２０が連結されており、波長選定用信
号処理器２０と波長可変レーザー１１とに可変帯域の適
宜波長のスキャン指令を出すコントローラー２１が接続
されている。
【０００８】このような装置において、波長可変レーザ
ー１１から出たレーザー光１２は孔あきの凹面鏡１３の
孔を通過し、走査方向１５へ振動されるミラー１４によ
って海中１６を走査しターゲット１７を探査すると、タ
ーゲット１７に当たったレーザー光は反射しその一部は
ミラー１４，凹面鏡１３を経て光電変換器１８に集光さ
れ、光電変換器１８に入射したレーザー反射光は電気信
号２２に変換されて探査用信号処理器１９で処理され、
ターゲット１７の有無が判別される。しかして波長可変
レーザー１１からレーザー光１２を照射するにあたっ
て、コントローラー２１からの信号２３で波長可変レー
ザー１１の波長を４００〜６００ｎｍまでスキャンさ
せ、波長選定用信号処理器２０において、このときの光
電変換器１８からの信号２４と波長可変レーザー１１の
パワーモニター信号２５との強度比をとり、その信号と
コントローラー２１からの信号２３を一時記録する。ス
キャンが完了すると、強度比と波長の関係から強度比が
最大になるときの波長を決定し、その波長信号をコント
ローラー２１に送る。コントローラー２１ではその波長
信号で波長可変レーザー１１の波長を固定し、探査モー
ドに切換えて探査を行う。
ー１１から出たレーザー光１２は孔あきの凹面鏡１３の
孔を通過し、走査方向１５へ振動されるミラー１４によ
って海中１６を走査しターゲット１７を探査すると、タ
ーゲット１７に当たったレーザー光は反射しその一部は
ミラー１４，凹面鏡１３を経て光電変換器１８に集光さ
れ、光電変換器１８に入射したレーザー反射光は電気信
号２２に変換されて探査用信号処理器１９で処理され、
ターゲット１７の有無が判別される。しかして波長可変
レーザー１１からレーザー光１２を照射するにあたっ
て、コントローラー２１からの信号２３で波長可変レー
ザー１１の波長を４００〜６００ｎｍまでスキャンさ
せ、波長選定用信号処理器２０において、このときの光
電変換器１８からの信号２４と波長可変レーザー１１の
パワーモニター信号２５との強度比をとり、その信号と
コントローラー２１からの信号２３を一時記録する。ス
キャンが完了すると、強度比と波長の関係から強度比が
最大になるときの波長を決定し、その波長信号をコント
ローラー２１に送る。コントローラー２１ではその波長
信号で波長可変レーザー１１の波長を固定し、探査モー
ドに切換えて探査を行う。
【０００９】かくしてこの装置によれば、波長選定用信
号処理器２０によりレーザー光１２の反射強度／照射強
度が最大となる波長を選定することによって、当該探査
海域で最もよく海水を透過する波長のレーザー光１２で
ターゲット１７を探査することができ、より深い深度を
有効に探査することができることになり、例えば従来の
５３２ｎｍの波長では減衰係数α＝0.12であるが４８０
ｎｍの波長にすればα＝0.08となるときは、５３２ｎｍ
での最大透過深度を５０ｍとすれば、４８０ｎｍでの最
大透過深度は約６９ｍとなり１９ｍも深く探査できる。
号処理器２０によりレーザー光１２の反射強度／照射強
度が最大となる波長を選定することによって、当該探査
海域で最もよく海水を透過する波長のレーザー光１２で
ターゲット１７を探査することができ、より深い深度を
有効に探査することができることになり、例えば従来の
５３２ｎｍの波長では減衰係数α＝0.12であるが４８０
ｎｍの波長にすればα＝0.08となるときは、５３２ｎｍ
での最大透過深度を５０ｍとすれば、４８０ｎｍでの最
大透過深度は約６９ｍとなり１９ｍも深く探査できる。
【００１０】
【発明の効果】要するに本発明によれば、レーザー光を
照射し海中ターゲットにより反射されるエコーを入力し
てターゲット位置を探査するレーザーレーダー装置にお
いて、可変波長レーザー光を照射するレーザー装置と、
上記レーザー装置に対し可変帯域波長のスキャン指令を
出すコントローラーと、ある波長における照射強度と反
射強度を求め反射強度／照射強度が最大となる波長を選
定する手段とを具えたことにより、海域によってよく海
水を透過できる最適な波長で探査することができ、より
深い深度のターゲットを有効に探査することができる探
査用レーザーレーダー装置を得るから、本発明は産業上
極めて有益なものである。
照射し海中ターゲットにより反射されるエコーを入力し
てターゲット位置を探査するレーザーレーダー装置にお
いて、可変波長レーザー光を照射するレーザー装置と、
上記レーザー装置に対し可変帯域波長のスキャン指令を
出すコントローラーと、ある波長における照射強度と反
射強度を求め反射強度／照射強度が最大となる波長を選
定する手段とを具えたことにより、海域によってよく海
水を透過できる最適な波長で探査することができ、より
深い深度のターゲットを有効に探査することができる探
査用レーザーレーダー装置を得るから、本発明は産業上
極めて有益なものである。
【図１】本発明探査用レーザーレーダー装置の一実施例
の模式図である。
の模式図である。
【図２】従来の探査用レーザーレーダー装置の模式図で
ある。
ある。
【図３】海域におけるレーザー光波長と減衰係数の関係
を示す線図である。
を示す線図である。
11 波長可変レーザー 12 レーザー光 13 凹面鏡 14 ミラー 15 走査方向 16 海中 17 ターゲット 19 探査用信号処理器 20 波長選定用信号処理器 21 コントローラー
フロントページの続き (72)発明者 末続 辰雄 長崎市飽の浦町１番１号 三菱重工業株 式会社 長崎造船所内 (72)発明者 龍 誠治 長崎市飽の浦町１番１号 三菱重工業株 式会社 長崎造船所内 (56)参考文献 特開 平６−66937（ＪＰ，Ａ) 特開 平４−297888（ＪＰ，Ａ) 特開 平３−264884（ＪＰ，Ａ) 特開 平４−186690（ＪＰ，Ａ) 特公 平６−21862（ＪＰ，Ｂ２) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) G01S 7/48 - 7/51 G01S 17/00 - 17/95 G01V 9/00
Claims (1)
- 【請求項１】 レーザー光を照射し海中ターゲットによ
り反射されるエコーを入力してターゲット位置を探査す
るレーザーレーダー装置において、可変波長レーザー光
を照射するレーザー装置と、上記レーザー装置に対し可
変帯域波長のスキャン指令を出すコントローラーと、あ
る波長における照射強度と反射強度を求め反射強度／照
射強度が最大となる波長を選定する手段とを具えたこと
を特徴とする探査用レーザーレーダー装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP06125712A JP3137531B2 (ja) | 1994-05-16 | 1994-05-16 | 探査用レーザーレーダー装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP06125712A JP3137531B2 (ja) | 1994-05-16 | 1994-05-16 | 探査用レーザーレーダー装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07311268A JPH07311268A (ja) | 1995-11-28 |
| JP3137531B2 true JP3137531B2 (ja) | 2001-02-26 |
Family
ID=14916884
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP06125712A Expired - Lifetime JP3137531B2 (ja) | 1994-05-16 | 1994-05-16 | 探査用レーザーレーダー装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3137531B2 (ja) |
-
1994
- 1994-05-16 JP JP06125712A patent/JP3137531B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH07311268A (ja) | 1995-11-28 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
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