JP3135995U - Mount for frottage technique - Google Patents
Mount for frottage technique Download PDFInfo
- Publication number
- JP3135995U JP3135995U JP2007005712U JP2007005712U JP3135995U JP 3135995 U JP3135995 U JP 3135995U JP 2007005712 U JP2007005712 U JP 2007005712U JP 2007005712 U JP2007005712 U JP 2007005712U JP 3135995 U JP3135995 U JP 3135995U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- layer
- frottage
- convex structure
- pattern
- cover layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Printing Methods (AREA)
Abstract
【課題】重ねあわせ位置のずれを防止し、表出模様のはみ出しや二重表出を確実に防ぐことのできるフロッタージュ用台紙を提供する。
【解決手段】 筆記材で表面を擦りつけることのできる表紙層1と、表紙層1よりも厚く表面硬度の高い下敷き層2とを当接して予め多層形成し、表紙層1又は下敷き層2の少なくともいずれかの当接面に微細凸構造3の模様が形成されてなることを特徴とする。表紙層1と下敷き層2は接着層4を介して接着形成され、この接着層4は、少なくとも微細凸構造3の模様が形成されていない平坦領域に塗布形成される。
【選択図】 図6
An object of the present invention is to provide a mount for frottage that can prevent misalignment of the overlapping positions and surely prevent protrusion of an exposed pattern or double expression.
SOLUTION: A cover layer 1 whose surface can be rubbed with a writing material and an underlay layer 2 that is thicker than the cover layer 1 and has a higher surface hardness are brought into contact with each other in advance to form a multilayer, and the cover layer 1 or the underlayer 2 A pattern of the fine convex structure 3 is formed on at least one of the contact surfaces. The cover layer 1 and the underlay layer 2 are bonded and formed via an adhesive layer 4, and this adhesive layer 4 is applied and formed at least on a flat region where the pattern of the fine convex structure 3 is not formed.
[Selection] Figure 6
Description
本考案は、フロッタージュ技法を利用した、塗り絵用或いは情報表出用等に用いるフロッタージュ技法用台紙に関する。 The present invention relates to a mount for a frottage technique that is used for coloring or information presentation using the frottage technique.
従来、塗り絵セットとして、彩色された仏画がかかれた塗り絵見本と、仏画の輪郭からなる下絵がかかれた台紙と、少なくとも片面に凹凸模様を付した模様下敷きとを一組にした写仏用塗り絵セットが存在した(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら上記塗り絵セットは台紙と下敷きが別々に容易され、これらを重ね合わせて塗り絵描画するものである。このため、重ね合わせ位置がずれやすく、また一旦ずれた位置で塗ってしまうと、重ねあわせ位置を修正しても表出模様が正規の位置からはみ出したり、先に塗った表出模様と重なって二重になってしまうという問題があった。 However, in the coloring book set, the mount and the underlay are facilitated separately, and these are superimposed to draw the coloring picture. For this reason, the overlay position is easy to shift, and once applied at the shifted position, even if the overlay position is corrected, the exposed pattern may protrude from the normal position or overlap with the previously applied exposed pattern. There was a problem of being doubled.
そこで本考案は、重ねあわせ位置のずれを防止し、表出模様のはみ出しや二重表出を確実に防ぐことのできるフロッタージュ技法用台紙を提供することを課題とする。 Therefore, an object of the present invention is to provide a mount for a frottage technique that prevents the overlay position from shifting and prevents the protrusion of the exposed pattern and the double expression.
本考案は上記課題を解決すべく(1)〜(9)の手段を講じている。
(1)すなわち、本考案のフロッタージュ技法用台紙は、筆記材で表面を擦りつけることで表面に擦りつけた筆記材が定着しうる表紙層1と、表紙層1よりも厚く表面硬度の高い下敷き層2とを当接して予め多層形成してなり、表紙層1の表面に輪郭および/または枠形状の印字10が施され、表紙層1又は下敷き層2の少なくともいずれかの当接面に微細凸構造3の模様が形成されたことを特徴とする。
The present invention takes means (1) to (9) to solve the above-mentioned problems.
(1) That is, the mount for the frottage technique of the present invention has a
(2)前記フロッタージュ技法用台紙において、表紙層1は、下敷き層2との当接面に微細凸構造3の模様が印刷形成されてなり、さらにこのフロッタージュ技法用台紙において、下敷き層2は、表紙層1との当接面全体が平坦面からなることが好ましい。
(2) In the mount for the frottage technique, the
すなわち当接面には微細凸構造3の模様が印刷形成されておらず、表紙層1の裏面印刷による微細凸構造3の模様によってのみフロッタージュ技法で描画できる。
That is, the pattern of the
この当接面の全面に接着層4が略同一厚さで均一に塗布形成され、この接着層4が、微細凸構造3の模様が形成された表紙層1の裏面と当接して貼り合せられ、これによって各層が積層形成される。例えば表紙層1は、表面に情報表示枠或いは描画用の輪郭が印字形成されると共に裏面の当接面に微細凸構造3の模様が形成されてなる。
The
(3)前記いずれかのフロッタージュ技法用台紙において、表紙層1と下敷き層2は接着層4を介して接着形成され、接着層4は、少なくとも微細凸構造3の模様が形成されていない平坦当接面間の領域、すなわち少なくとも微細凸構造3の模様領域を除く平坦領域に塗布されて形成されることが好ましい。
(3) In any one of the above mounts for the frottage technique, the
この様な構成例として、図2や図6に示すように、全面に亘って平坦な下敷き層2の当接面に接着層4を略等厚形成したものが挙げられる。すなわち図2(後述の実施例1)や図6(後述の実施例3)では、両面が平坦な下敷き層2と、この下敷き層2の片面又は両面の平坦な当接面に略等厚に形成された接着層4と、接着層4に微細凸構造3が当接するように接着形成された表紙層1とから層形成される。表紙層1は、裏面の当接面に微細凸構造3が形成されており、下敷き層2に塗布された接着剤によって下敷き層2に貼り付けられる。これは(2)と(3)の構成の組合せによるものであり、表紙層1は、下敷き層2との当接面に微細凸構造3の模様が印刷形成されてなり、下敷き層2は、表紙層1との当接面全体が平坦面からなり、さらに下敷き層2の当接面全体に接着層4が略等厚に形成されて表紙層1の当接面と接着されてなる前記フロッタージュ技法用台紙である。
As an example of such a configuration, as shown in FIGS. 2 and 6, an
(4)また、前記いずれかのフロッタージュ技法用台紙において、微細凸構造3の模様は、当接面に施した光重合インキのスクリーン印刷によって形成されたものであることが好ましい。
(4) Moreover, in any one of the above mounts for the frottage technique, the pattern of the
(5)前記いずれかのフロッタージュ技法用台紙において、表紙層1が下敷き層2の両面に接着形成され、両面に模様表出しうるものであることが好ましい。
(5) In any one of the above mounts for the frottage technique, it is preferable that the
この場合、第一の表紙層1と、下敷き層2と、第二の表紙層1とが順に予め接着形成され、これら3層は、2つの接着層4を介した積層構造となる。予め接着によって積層形成するため、両面の模様表出用台紙が容易に得られる。印字10の異なる複数のフロッタージュ技法用台紙を用意し、その共通する一側辺同士を綴ることで冊子様のものとして得ることもできる。
In this case, the
また、上記(5)のフロッタージュ技法用台紙において、表裏それぞれの表紙層1に下敷き層2との当接面に微細凸構造3の模様が印刷形成されると共に、下敷き層2が両面とも平坦なものであることが好ましい。このようなものであれば、両面のフロッタージュ技法用台紙を、製品ロスを発生させることなく一頁のものとして得ることができる。また中央層である下敷き層2が平坦であると、フロッタージュ技法の模様表出の際に、模様表出と関係のない裏側の微細凸構造3による影響を受けにくく、両面であっても確実な模様表出が可能となる。
Moreover, in the mount for the frottage technique of (5) above, the pattern of the
(6)前記いずれかのフロッタージュ技法用台紙において、微細凸構造3の凸構造高さ3hは接着層4厚さよりも大きく、かつ表紙層1厚さよりも大きいことが好ましい。接着層4厚さおよび表紙層1厚さよりも大きいことで、筆記具を塗りつぶして擦り付けるだけで確実にフロッタージュ模様が表出される。
(6) In any one of the above mounts for the frottage technique, the
なお他に、微細凸構造3の凸構造高さ3hは接着層4厚さよりも大きく、かつ表紙層1厚さよりも小さいものとすることができる。このようなものであれば、予め積層形成したことによって運搬時或いは筆記材の擦り付け時に表紙層1が破損することなく、またも表紙層1が破れにくいものとなる。
In addition, the
(7)また、前記いずれかのフロッタージュ技法用台紙において、微細凸構造3は、凸構造幅3w方向の中央部が両端部よりも所定の膨盛量だけ膨盛した山型頂部を有することが、フロッタージュ技法による確実な模様表出のために好ましい。
(7) Further, in any one of the above mounts for the frottage technique, the
なお、上記に加えて、前記両端部の高さは接着層4厚さよりも大きいことが好ましく、また、特に上記微細凸構造3は、凸幅方向中央部の膨盛量が両端部の高さの半分以上であることが、フロッタージュ技法による安定した模様表出のために好ましい。
In addition to the above, the height of the both end portions is preferably larger than the thickness of the
上記手段を講じることで、重ねあわせ位置のずれを防止し、表出模様のはみ出しや二重表出を確実に防ぐことのできるフロッタージュ技法用台紙を提供しうる。 By taking the above-described means, it is possible to provide a mount for the frottage technique that prevents the overlapped position from being shifted and can reliably prevent the protrusion of the exposed pattern and the double expression.
以下、本考案の最良の形態例を、各実施例として示す各図と共に説明する。図1ないし3は実施例1、図4及び5は実施例2、図6及び7は実施例3のフロッタージュ技法用台紙を示す。本考案のフロッタージュ技法用台紙は基本的に、筆記材で表面を擦りつけることのできる表紙層1と、表紙層1よりも厚く表面硬度の高い下敷き層2と、その間に介在する接着層4とからなる多層形成台紙である。そして、表紙層1又は下敷き層2の少なくともいずれかの当接面に微細凸構造3の模様が形成されてなる。表紙層1と下敷き層2とがそれぞれの当接面で当接して予め多層形成されることで、より簡易にフロッタージュ技法の描画を行うことができる。以下、実施例の各構成を詳述する。
The best mode of the present invention will be described below with reference to each of the drawings. FIGS. 1 to 3 show a mount for the frottage technique of Example 1, FIGS. 4 and 5 show Example 2, and FIGS. 6 and 7 show Example 3. FIG. The mount for the frottage technique of the present invention basically includes a
本考案の実施例1のフロッタージュ技法用台紙について、表紙層1を一部剥離させた概観説明図を図1に、側面視の一部断面構造を図2に示し、描画によるフロッタージュ模様の表出例の概観図を図3に示す。実施例1は、図1及び図2に示すように、表面に印字10を施すと共に裏面の当接面に微細凸構造3の模様を形成した表紙層1と、表面の平坦当接面に接着層4を略等厚に形成した下敷き層2とが、予め接着によって層形成される。表紙層1の裏面に直接微細凸構造3を形成しているため、印字とフロッタージュ模様とがずれることがなく、模様下敷き層2の接着位置のズレによる製品ロスは発生しない。また平坦な当接面に接着層を形成するため、接着剤の均等な塗布が容易であり、確実に接着されたフロッタージュ技法用台紙を得ることができる。
FIG. 1 shows an overview of the mount for the frottage technique according to the first embodiment of the present invention, in which the
(表紙層1)
表紙層1は、筆記材で擦りつけてフロッタージュ描画を行う層であり、フロッタージュ技法用台紙の表紙に限らず、表或いは裏の少なくともいずれか、又は両側を形成する。擦り付けた筆記材が適度に引っかかり表面で分散定着し、塗り絵様の摩擦描画を行うことのできる表面と、下敷き層2に当接する当接面の裏面を有する。
(Cover layer 1)
The
表紙層1の表面には、図1に示すような描画用の輪郭や図6上図の左ページ部分に示すような情報表示枠の印字10が形成される。輪郭は実施例1及び2(図1〜図5)のように動物絵等の様々な一般絵画のほか、仏画像とすることができる。輪郭の印字10を形成することによって塗り絵の要領に夜塗りつぶし手法で確実にフロッタージュ技法の描画を行うことができる。他に、図6に示すように、情報表示のための枠部の印字10を形成することで、白紙の枠内から隠し文字等を情報表出させるものとすることができる。
On the surface of the
表紙層1の裏面は、下敷き層2と当接する当接面となる。この表紙層1の当接面は、実施例1及び3では微細凸構造3の模様が形成され、実施例2では全体が平坦な面からなり微細凸構造3が形成されていない。この表紙層1の当接面に接着剤が塗布されて下敷き層2と接着される。
されてなる。
The back surface of the
Being done.
表紙層1は、下敷き層2の片面に接着形成されるものであっても、或いは下敷き層2の両面に接着形成されるものであってもよい。実施例1及び2では表紙層1は、下敷き層2の片側面たる上演にのみ接着して層形成され、片面に模様表出しうる。一方、実施例3のフロッタージュ技法用台紙は表紙層1は下敷き層2の両面に接着形成され、片面に模様表出しうる。この場合、第一の表紙層1と、下敷き層2と、第二の表紙層1とが順に接着形成され、2つの接着層4を介した積層構造となる。この実施例3のように構成された両面式のフロッタージュ技法用台紙は、略同一形状として用意された複数枚が、共通する一側片で綴られて冊子状に構成される。これにより、ページをめくることで両面にフロッタージュ技法の描画を行うことができる。
The
(微細凸構造3)
そして、表紙層1または下敷き層2のうち少なくともいずれかの当接面には、フロッタージュ技法の描画表出のための微細凸構造3の模様が印刷形成されてなる。この微細凸構造3の模様が、表紙層1の表面へ転写され、この転写部分に筆記材が定着することによって、フロッタージュ技法による模様が表出される。このため微細凸構造3の硬度は表紙層1よりも大きい。
(Fine convex structure 3)
A pattern of the fine
実施例1及び3では、表紙層1の裏面である下敷き層2との当接面にのみ、微細凸構造3の模様が形成される。実施例2では、下敷き層2の表紙層1との当接面にのみ、微細凸構造3の模様が形成される。実施例1及び3のように、表裏それぞれの表紙層1に下敷き層2との当接面に微細凸構造3の模様が印刷形成されると共に、下敷き層2が両面とも平坦なものであると、表面の印字と裏面の微細凸構造3とが貼り合せの際にずれることがが無く、両面のフロッタージュ技法用台紙を、製品ロスを発生させることなく一頁のものとして得ることができる。
In Examples 1 and 3, the pattern of the fine
この微細凸構造3の模様は例えば、スクリーン印刷によって印刷形成される。使用するスクリーン印刷用インキは、光重合インキが好ましい。光重合インキの好適なものとして、紫外線硬化するいわゆるUVインキが挙げられる。これによって凸構造高さ3hの比較的塗布厚さの大きな厚膜印刷が可能となり、硬化したインクによってフロッタージュ技法に適した微細凸構造3を形成することができる。また、丈夫な皮膜と適度な弾性を有するため、フロッタージュ技法による模様表出のための微細凸構造3として好ましい。例えば顔料0〜40%、光重合性低重合体(オリゴマー)として感光性樹脂30〜90%、光重合性単量体として感光性モノマー10〜40%、増感剤として光重合開始剤3〜10%を成分含有したものが使用される。
The pattern of the fine
光重合性低重合体としてはポリエステルアクリレート、エポキシアクリレート、ウレタンアクリレート、ポリオールアクリレートなどのアクリレート系のほか、メタクリレート系、不飽和ポリエステル系のものが使用される。なかでも表面硬化性に優れたエポキシアクリレートが好適に使用される。 Examples of the photopolymerizable low polymer include acrylates such as polyester acrylates, epoxy acrylates, urethane acrylates, polyol acrylates, methacrylates, and unsaturated polyesters. Of these, epoxy acrylates excellent in surface curability are preferably used.
光重合性単量体としては、単官能モノマーと多官能モノマーのいずれかが使用されるが、粘度が低く、皮膚刺激と臭気が少なく、溶解力と硬化性にすぐれたものが好ましい。 As the photopolymerizable monomer, either a monofunctional monomer or a polyfunctional monomer is used, and those having low viscosity, low skin irritation and odor, and excellent solubility and curability are preferable.
光重合開始剤としては、ベンゾフェノン系、ベンゾイン系、アセトフェノン系、チオキサントン系のいずれかが使用される。ラジカル発生効率がすぐれ、臭気、毒性、着色が少なく、保存安定性にすぐれたものが好ましい。また、顔料はクリアー系であるか、表紙層1と近似した白色系であることが好ましい。
As the photopolymerization initiator, any of benzophenone series, benzoin series, acetophenone series, and thioxanthone series is used. Those having excellent radical generation efficiency, low odor, toxicity and coloration and excellent storage stability are preferred. The pigment is preferably a clear type or a white type similar to the
微細凸構造3は、微細凸構造3の定着性、形状安定性及びフロッタージュ模様の表出性を良好にすべく、凸幅方向中央部が両端部よりも(所定の膨盛量だけ)膨盛した山型頂部を有し、両端部の高さは接着層4厚さよりも大きいことが好ましい。特にこの微細凸構造3は、凸幅方向中央部の膨盛量が両端部の高さの半分以上であることが好ましい。
The fine
また、フロッタージュ模様を良好に表出すべく、ひとつの微細凸構造3の断面形状の凸構造幅3wは、凸構造高さ3hよりも10ないし40%程度大きいことが好ましい。例えば凸構造幅3wは60〜100μm、凸構造高さ3hは中央部で60〜70μm、両端部で35〜45μm程度のものとすることができる。また、凸構造高さ3hは表紙層1厚さよりも大きいとフロッタージュ技法の模様表出がはっきりと表出される。一方、表紙層1厚さよりも小さいと、表紙層1が運搬時或いは描画時に破壊されることなくより丈夫なものとなる。
Further, in order to express the frottage pattern satisfactorily, the
(接着層4)
表紙層1と下敷き層2は接着層4を介して接着形成される。接着層4は、少なくとも微細凸構造3の模様が形成されていない平坦当接面間の領域、すなわち微細凸構造3の模様領域を除く平坦領域に塗布されて形成される。
(Adhesive layer 4)
The
表紙層1と下敷き層2のうちいずれかの当接面の全面に接着層4が(略同一厚さで)均一に塗布形成され、この接着層4が、微細凸構造3の模様が形成された表紙層1の裏面と当接して貼り合せられ、これによって各層が積層形成される。この接着層4厚さは微細凸構造高さ3hよりも小さく、10〜50μm程度であることが好ましい。実施例1では下敷き層2の平坦な当接面の全面に接着層4が略等厚に形成される。なお、下敷き層2の当接面に加えて、後述の実施例2のように微細凸構造3の形成された表紙層1の当接面の全面(或いは一部の平坦面)に接着層4を形成するものとしても良い。
An
(下敷き層2)
下敷き層2は表紙層1よりも表面硬度が高く、フロッタージュ技法の描画において下敷き板の役目を果たす。具体的には、表紙層1は微細凸構造3によって型移りするだけの比較的柔軟に変形しうるのに対して、下敷き層2は微細凸構造3によって型写りしないだけの比較的強い表面硬度を有する。
(Underlay layer 2)
The
実施例1の下敷き層2は、表紙層1との当接面すべてが平坦面からなる。すなわち当接面には微細凸構造3の模様が印刷形成されておらず、表紙層1の裏面印刷による微細凸構造3の模様によってのみフロッタージュ技法で描画できる。
In the
(製造方法)
本考案のフロッタージュ技法用台紙は、以下の各工程を順に経ることによって製造される。すなわち、(a)表紙層1の表面に輪郭または枠形状の印字10を施す印字10工程と、(b)印字10工程を経た表紙層1又は下敷き層2のいずれかの当接面に微細凸構造3の模様を形成する凸構造形成工程と、(c)下敷き層2又は表紙層1のいずれか又は両方の当接面に接着剤を塗布して接着層4を形成する接着剤塗布工程と、(d)裏面印刷工程を経た表紙層1の裏面、及び接着剤塗布工程を経た下敷き層2の当接面を当接させて両層を貼り合せる貼り合せ工程とを具備する。また、貼り合せ工程の後に(e)貼り合せた積層台紙を所定形状にカットするカット工程を経ることが好ましい。
(Production method)
The mount for the frottage technique of the present invention is manufactured by sequentially performing the following steps. That is, (a) a
このようなものであれば、貼り合せ工程において印字と微細凸構造3の模様とのずれが生じることが無い。また、平坦面からなる下敷き層2の当接面に接着剤を塗布するため、均一な接着剤塗布が可能となり、剥がれにくい確実な貼り合せを行うことができる。
If it is such, the shift | offset | difference with printing and the pattern of the fine
上記のうち(b)凸構造形成工程は、印字10工程を経た表紙層1の裏面に紫外線硬化型インキによるスクリーン印刷を施して微細凸構造3の模様を形成する、いわゆる裏面凸構造形成工程であることが好ましい。また、上記のうち(c)接着剤塗布工程は、当接面の平坦面領域であって下敷き層2及び表紙層1の両方に接着剤を塗布する、いわゆる両平坦面接着剤塗布工程であることが好ましい。
Among the above, (b) the convex structure forming step is a so-called back convex structure forming step in which a pattern of the fine
このようなものであれば、貼り合せ工程において印字と微細凸構造3の模様とのずれが生じることが無い。また、平坦面からなる下敷き層2の当接面に接着剤を塗布するため、均一な接着剤塗布が可能となり、剥がれにくい確実な貼り合せを行うことができる。
If it is such, the shift | offset | difference with printing and the pattern of the fine
(使用方法例)
本考案のフロッタージュ技法用台紙は、表紙層1の表面へ塗り絵のように任意の色の筆記材を擦り付けて描画することで模様が浮かび上がり、フロッタージュ技法の描画を行うことができる。しかも下敷き層2が予め積層接着されているため、微細凸構造3模様の輪郭とのずれがなく、簡易なぬり絵手法の描画によってより本格的な模様を確実に表出させることができる。枠形状は実施例1及び2(図1〜図5)のように動物絵等の様々な輪郭にすることができ、或いは実施例3(図6)のように表示枠とすることもできる。フロッタージュ技法により模様表出させるための微細凸構造も、実施例1及び2(図1〜図5)のように微細模様を表出させるもののほか、実施例3(図6)のように、文字や図形、記号などの情報を表出させるものとすることができる。なお本願に於いては、実施例3のような絵画手法ではない文字等の情報表出もフロッタージュ技法によるものとしている。
(Usage example)
The mount for the frottage technique of the present invention can be drawn by rubbing a writing material of an arbitrary color on the surface of the
本考案の実施例2のフロッタージュ技法用台紙について、表紙層1及び下敷き層2の分解構造の説明図を図4に示し、側面視の一部断面構造を図5に示す。実施例2は、図4及び図5に示すように、裏面の平坦当接面に接着層4が略等厚に形成された表紙層1と、表面の当接面に微細凸構造3の模様が形成された下敷き層2とから形成される。また図5に示すように、微細凸構造3が設けられた下敷き層2の当接面にも、その全面に亘って接着剤が塗布されて下方の接着層4が形成される。この下方の接着層4と、表紙層1に形成された上方の接着層4とが自着接着することで、より強固な接着が可能となる。また表紙層1よりも硬度の高い下敷き層2に微細凸構造3を設けることで、微細凸構造3の定着性が良好なものとなる。特記しない他の構成は実施例1と同様である。
FIG. 4 shows an exploded view of the
本考案の実施例3のフロッタージュ技法用台紙について、側面視の一部断面構造を図6に示し、描画によるフロッタージュ模様の表出前後の概観図を図7の上下図として示す。実施例3は、図6及び図7に示すように、第一の表紙層1と下敷き層2と第二の表紙層2との3層を接着形成したフロッタージュ技法用台紙を冊子の各頁として複数枚用意し、各枚の共通する側辺を綴じ辺として冊子状に形成してなる。
FIG. 6 shows a partial cross-sectional structure in a side view of the mount for the frottage technique according to the third embodiment of the present invention, and FIG. 7 shows an overview before and after the appearance of the frottage pattern by drawing. In Example 3, as shown in FIGS. 6 and 7, a mount for a frottage technique in which three layers of a
冊子の中紙を構成する各フロッタージュ技法用台紙は、下敷き層2の両面が平坦な第一及び第二の当接面からなり、各面に、第一及び第二の接着層4を形成し、この第一及び第二の接着層4に第一及び第二の表紙層1を当接させて接着することで層形成される。
Each mount for the frottage technique that constitutes the inner paper of the booklet is composed of first and second contact surfaces on which both sides of the
図7に示すように、印字10には、設問様の文字列と解答欄の枠とが形成され、枠を塗りつぶすことで設問の解答が模様として表出する(図7下図)。
As shown in FIG. 7, the character string of the question and the frame of the answer column are formed on the
本実施例のように両端平坦な当接面の下敷き層2を中間層とすることで、それぞれのフロッタージュ技法用台紙は、印字とフロッタージュ模様とがずれることがなく、また確実に接着することができる。このため、模様下敷き層2の接着位置のズレによる製品ロスは発生しない。特に冊子状に形成すると、印字とフロッタージュ模様とのズレが一ページでもあると落丁につながるところ、本実施例の構成によって落丁の発生割合を抑えることができる。また平坦な当接面に接着層を形成するため、接着剤の均等な塗布が容易であり、各フロッタージュ台紙の厚さをより均等なものとして得ることができる。これにより、複数枚のフロッタージュ技法用台紙で冊子を構成しても、冊子の厚さを均等なものとして得ることができる。特記しない他の構成は実施例1と同様である。
By using the
本考案は、塗り絵のように筆記材を擦り付けて描画することで模様が浮かび上がるいわゆる塗り絵台紙としても使用できるほか、文字や図形等の隠れた情報表示を、筆記材の擦り付けによって表示することで認識させる、いわゆる隠し文字或いは隠し絵表示台紙としても使用できる。また、下敷き層2の厚さや硬度を上げることで、絵画描画用の厚手の1枚ものの台紙とすることも可能であるし、他に例えば実施例3に示すように複数の台紙の共通する一側辺同士を綴って冊子状とし、問題の解答を表示する問題集とすることも可能である。その他各部の具体的な構成や使用方法を含めて上述した実施例に限定されるものでなく、この考案の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変形及び組み合わせが可能である。
The present invention can be used as a so-called coloring board that draws a pattern by rubbing writing materials like a coloring book, and also displays hidden information such as characters and figures by rubbing the writing material. It can also be used as a so-called hidden character or hidden picture display mount to be recognized. Further, by increasing the thickness and hardness of the
1 表紙層
10 印字
2 下敷き層
3 微細凸構造
3h 凸構造高さ
3w 凸構造幅
4 接着層
1
Claims (7)
。 The mount for a frottage technique according to any one of claims 1, 2, 3, 4 and 5, wherein the convex structure height 3h of the fine convex structure 3 is larger than the thickness of the adhesive layer 4 and larger than the thickness of the cover layer 1.
.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007005712U JP3135995U (en) | 2007-07-25 | 2007-07-25 | Mount for frottage technique |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007005712U JP3135995U (en) | 2007-07-25 | 2007-07-25 | Mount for frottage technique |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3135995U true JP3135995U (en) | 2007-10-04 |
Family
ID=43286459
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007005712U Expired - Fee Related JP3135995U (en) | 2007-07-25 | 2007-07-25 | Mount for frottage technique |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3135995U (en) |
-
2007
- 2007-07-25 JP JP2007005712U patent/JP3135995U/en not_active Expired - Fee Related
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7641951B2 (en) | Printing stock for use in printing composite signs, methods and apparatus for printing such signs, and methods for manufacturing such printing stock | |
US7857353B2 (en) | Index label assembly | |
US20080213528A1 (en) | Customized printing with depth effect | |
JP2004188979A (en) | Book jacket | |
JPS5846381A (en) | Display panel | |
JP3135995U (en) | Mount for frottage technique | |
US6261658B1 (en) | Standable stickers and method and apparatus for manufacturing same | |
US20080005949A1 (en) | Sell tab sheet | |
JP5165783B2 (en) | tag | |
JP2005157192A (en) | Rear printing label | |
JP5235626B2 (en) | Bonded tack label and manufacturing method thereof | |
JP2002361771A (en) | Pseudo-adhesive sheet and its manufacturing method | |
JP2006292853A (en) | Concealing label member and concealing label | |
JPH1071788A (en) | Production of magnetic card | |
US20090294013A1 (en) | Method and apparatus for producing composite works | |
JP2015025884A (en) | Both-side printing label and manufacturing method of both-side printing label | |
JP2575155B2 (en) | Combination form | |
JP2003066841A (en) | Method of manufacturing tacky adhesive label | |
JP2010194909A (en) | Application letter/envelope | |
JP2018062097A (en) | Print material for notepad and method of fabricating notepad | |
JP2001270299A (en) | Printing sheet | |
JPH09297537A (en) | Concealing label and production of concealing label | |
JP3103312B2 (en) | Print card | |
JPH0416077B2 (en) | ||
JP2006001029A (en) | Booklet and copying book |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100912 Year of fee payment: 3 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |