JP3135016B2 - 股関節脱臼防止用スプリング - Google Patents
股関節脱臼防止用スプリングInfo
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- JP3135016B2 JP3135016B2 JP05231831A JP23183193A JP3135016B2 JP 3135016 B2 JP3135016 B2 JP 3135016B2 JP 05231831 A JP05231831 A JP 05231831A JP 23183193 A JP23183193 A JP 23183193A JP 3135016 B2 JP3135016 B2 JP 3135016B2
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- JP
- Japan
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- spring
- wire
- femur
- hip joint
- hip bone
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- Surgical Instruments (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、犬、猫等の動物におけ
る股関節脱臼防止用スプリングに関する。
る股関節脱臼防止用スプリングに関する。
【0002】
【従来の技術】犬、猫等の股関節脱臼に関して、従来、
ノーレス(Knowles)による整復法が提案されている
が、このノーレスによる方法は、大腿骨の大転子側より
大腿骨頭、寛骨(骨盤)を通して骨盤腔内に向けて穴を
あけ、この穴内にワイヤーを通して大腿骨と寛骨とを一
体的に固定する所謂外側アプローチ法によるものであ
る。これに対して、最近では、大腿骨頸から大腿骨頭及
び寛骨を通して骨盤腔内に向けて穴をあけ、この穴内に
ワイヤーを通して大腿骨と寛骨とを一体的に固定する所
謂内側アプローチ法が提案されている。
ノーレス(Knowles)による整復法が提案されている
が、このノーレスによる方法は、大腿骨の大転子側より
大腿骨頭、寛骨(骨盤)を通して骨盤腔内に向けて穴を
あけ、この穴内にワイヤーを通して大腿骨と寛骨とを一
体的に固定する所謂外側アプローチ法によるものであ
る。これに対して、最近では、大腿骨頸から大腿骨頭及
び寛骨を通して骨盤腔内に向けて穴をあけ、この穴内に
ワイヤーを通して大腿骨と寛骨とを一体的に固定する所
謂内側アプローチ法が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】而して、従来技術にお
いては、前述のように、大腿骨と寛骨とをワイヤーによ
り一体的に固定し、関節が外れないようにしているが、
これら大腿骨と寛骨とが堅固に固定されているため、こ
れらの間の相対的な動きができず、関節の機能が損なわ
れてしまっている。
いては、前述のように、大腿骨と寛骨とをワイヤーによ
り一体的に固定し、関節が外れないようにしているが、
これら大腿骨と寛骨とが堅固に固定されているため、こ
れらの間の相対的な動きができず、関節の機能が損なわ
れてしまっている。
【0004】本発明は、上述のごとき実情に鑑みてなさ
れたもので、特に、大腿骨が寛骨から外れるのを未然に
防止するとともに、これら大腿骨と寛骨との間の相対的
な移動を可能にし、もって、関節の機能を損うことな
く、かつ、関節の外れを防止することのできる脱臼防止
用スプリングを提供することを目的としてなされたもの
である。
れたもので、特に、大腿骨が寛骨から外れるのを未然に
防止するとともに、これら大腿骨と寛骨との間の相対的
な移動を可能にし、もって、関節の機能を損うことな
く、かつ、関節の外れを防止することのできる脱臼防止
用スプリングを提供することを目的としてなされたもの
である。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、(1)弾性体のワイヤーから成り、該ワ
イヤーの一端がループ状に折り返され、該折り返し部が
折り返す前のワイヤーと交差して延長していることを特
徴としたものであり、更には、(2)前記折り返し部と
折り返す前のワイヤーとの交差角度が約25〜35°で
あること、或いは、(3)前記ワイヤーの径が0.5〜
1.5mm、前記折り返し部の長さが約10mmである
ことを特徴としたものである。
決するために、(1)弾性体のワイヤーから成り、該ワ
イヤーの一端がループ状に折り返され、該折り返し部が
折り返す前のワイヤーと交差して延長していることを特
徴としたものであり、更には、(2)前記折り返し部と
折り返す前のワイヤーとの交差角度が約25〜35°で
あること、或いは、(3)前記ワイヤーの径が0.5〜
1.5mm、前記折り返し部の長さが約10mmである
ことを特徴としたものである。
【0006】
【実施例】図1は、本発明による股関節脱臼防止用スプ
リングの使用例を示す概略図で、図中、11は大腿骨、
12は寛骨で、周知のように、脱臼は、大腿骨11が寛
骨12から外れることによって生じるものである。その
ため、この脱臼を防止するために、従来より、大腿骨1
1と寛骨12とをワイヤー等によって固定することが行
なわれている。しかし、従来の固定方法によると、大腿
骨11と寛骨12とが堅固に固定されてしまうため、大
腿骨11と寛骨12との相対的な運動が規制されてしま
い、関節の機能が損われてしまうという問題があった。
リングの使用例を示す概略図で、図中、11は大腿骨、
12は寛骨で、周知のように、脱臼は、大腿骨11が寛
骨12から外れることによって生じるものである。その
ため、この脱臼を防止するために、従来より、大腿骨1
1と寛骨12とをワイヤー等によって固定することが行
なわれている。しかし、従来の固定方法によると、大腿
骨11と寛骨12とが堅固に固定されてしまうため、大
腿骨11と寛骨12との相対的な運動が規制されてしま
い、関節の機能が損われてしまうという問題があった。
【0007】図1において、1は本発明による脱臼防止
用スプリングで、該スプリング1は弾性を有するワイヤ
ーよりなり、その先端部1aはループ1bを形成するよ
うに折り返され、このループ部及び折り返し部でスプリ
ングの機能を果している。なお、図1において、矢印A
方向からワイヤー1を装着する方法が外側アプローチ法
であり、矢印B方向から装着する方法が内側アプローチ
法である。
用スプリングで、該スプリング1は弾性を有するワイヤ
ーよりなり、その先端部1aはループ1bを形成するよ
うに折り返され、このループ部及び折り返し部でスプリ
ングの機能を果している。なお、図1において、矢印A
方向からワイヤー1を装着する方法が外側アプローチ法
であり、矢印B方向から装着する方法が内側アプローチ
法である。
【0008】図1に示すように、外側アプローチ法、或
いは、内側アプローチ法によって、ワイヤー1を大腿骨
11及び寛骨12を通して挿通し、次いで、抜け防止用
のワッシャー2をワイヤー1に装着し、スプリングの強
さを調整した後、カシメ具3をワイヤー1にカシメ固定
する。
いは、内側アプローチ法によって、ワイヤー1を大腿骨
11及び寛骨12を通して挿通し、次いで、抜け防止用
のワッシャー2をワイヤー1に装着し、スプリングの強
さを調整した後、カシメ具3をワイヤー1にカシメ固定
する。
【0009】従って、大腿骨11と寛骨12は、ワイヤ
ー1によって、スプリング作用をもって固定されるの
で、大腿骨11と寛骨12とは、ある程度の相対的運動
が許容されて固定されるので、関節機能が損われるよう
なことはなく、しかも、大腿骨11が寛骨12から外れ
ることはない。なお、一度、固定したら、そのまま永久
的に固定しておく。
ー1によって、スプリング作用をもって固定されるの
で、大腿骨11と寛骨12とは、ある程度の相対的運動
が許容されて固定されるので、関節機能が損われるよう
なことはなく、しかも、大腿骨11が寛骨12から外れ
ることはない。なお、一度、固定したら、そのまま永久
的に固定しておく。
【0010】図2は、本発明による脱臼防止用スプリン
グの詳細を説明するための図で、図中、1は弾性を有す
る、例えば、SUS304から成るワイヤーで、代表的
には、全長L=200mm、折り返し部の長さl=10
mm、折り返し部と折り返し前のワイヤーとの交差角θ
=25〜35°好ましくは30°、ワイヤーの径=0.
5〜1.5mmである。
グの詳細を説明するための図で、図中、1は弾性を有す
る、例えば、SUS304から成るワイヤーで、代表的
には、全長L=200mm、折り返し部の長さl=10
mm、折り返し部と折り返し前のワイヤーとの交差角θ
=25〜35°好ましくは30°、ワイヤーの径=0.
5〜1.5mmである。
【0011】図3は、上述のスプリング1を装着するの
に使用して好適なドリルの一例を示す断面図で、該ドリ
ル5は、中心軸に沿って貫通孔6を有し、例えば、歯科
治療において周知のマイクロエンジンにチャッキング部
7において取り付けられ、該ドリル5を、前述のよう
に、外側アプローチ法、或いは、内側アプローチ法によ
って、大腿骨11より寛骨12に向けて穴あけされ、穴
あけ後、マイクロエンジンをドリルから切り離し、ドリ
ル5のみを大腿骨11及び寛骨12に挿通した状態にし
ておき、その状態で、スプリング1を該ドリル1の穴2
を通してループ側から挿入し、折り返し部1aが該ドリ
ル1の穴2から抜けるまで挿入する。
に使用して好適なドリルの一例を示す断面図で、該ドリ
ル5は、中心軸に沿って貫通孔6を有し、例えば、歯科
治療において周知のマイクロエンジンにチャッキング部
7において取り付けられ、該ドリル5を、前述のよう
に、外側アプローチ法、或いは、内側アプローチ法によ
って、大腿骨11より寛骨12に向けて穴あけされ、穴
あけ後、マイクロエンジンをドリルから切り離し、ドリ
ル5のみを大腿骨11及び寛骨12に挿通した状態にし
ておき、その状態で、スプリング1を該ドリル1の穴2
を通してループ側から挿入し、折り返し部1aが該ドリ
ル1の穴2から抜けるまで挿入する。
【0012】折り返し部1aはドリル5の穴6から抜け
ると、ループ部1bのスプリング作用によって折り返し
部1aが開き、該折り返し部1aが寛骨12に当り、ワ
イヤー1を引いても、該ワイヤー1が抜け出るようなこ
とはない。この状態で、前記ドリル5を引き抜き、その
後、前述のようにして、ワッシャー2を挿入し、ワイヤ
ー1にカシメリング3を挿通してカシメる。
ると、ループ部1bのスプリング作用によって折り返し
部1aが開き、該折り返し部1aが寛骨12に当り、ワ
イヤー1を引いても、該ワイヤー1が抜け出るようなこ
とはない。この状態で、前記ドリル5を引き抜き、その
後、前述のようにして、ワッシャー2を挿入し、ワイヤ
ー1にカシメリング3を挿通してカシメる。
【0013】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によると、大腿骨と寛骨とをスプリング効果を持たせて
連結したので、関節機能が損われるようなことはなく、
また、大腿骨が寛骨から外れる心配もない。
によると、大腿骨と寛骨とをスプリング効果を持たせて
連結したので、関節機能が損われるようなことはなく、
また、大腿骨が寛骨から外れる心配もない。
【図1】 本発明による股関節脱臼防止用スプリングの
一使用例を示す図である。
一使用例を示す図である。
【図2】 本発明による股関節脱臼防止用スプリングの
詳細を説明するための分解図である。
詳細を説明するための分解図である。
【図3】 本発明による股関節脱臼防止用スプリングの
装着に使用して好適なドリルの一例を示す図である。
装着に使用して好適なドリルの一例を示す図である。
1…スプリングワイヤー、1a…折り返し部、1b…ル
ープ部、2…ワッシャー、3…カシメリング、5…中空
ドリル、6…貫通孔、7…チャッキング部、11…大腿
骨、12…寛骨。
ープ部、2…ワッシャー、3…カシメリング、5…中空
ドリル、6…貫通孔、7…チャッキング部、11…大腿
骨、12…寛骨。
Claims (3)
- 【請求項1】 弾性体のワイヤーから成り、該ワイヤー
の一端がループ状に折り返され、該折り返し部が折り返
す前のワイヤーと交差して延長していることを特徴とす
る股関節脱臼防止用スプリング。 - 【請求項2】 前記折り返し部と折り返す前のワイヤー
との交差角度が約25〜35°であることを特徴とする
請求項1に記載の股関節脱臼防止用スプリング。 - 【請求項3】 前記ワイヤーの径が0.5〜1.5mm、
前記折り返し部の長さが約10mmであることを特徴と
する請求項1又は2に記載の股関節脱臼防止用スプリン
グ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05231831A JP3135016B2 (ja) | 1993-09-17 | 1993-09-17 | 股関節脱臼防止用スプリング |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05231831A JP3135016B2 (ja) | 1993-09-17 | 1993-09-17 | 股関節脱臼防止用スプリング |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0780008A JPH0780008A (ja) | 1995-03-28 |
JP3135016B2 true JP3135016B2 (ja) | 2001-02-13 |
Family
ID=16929706
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP05231831A Expired - Fee Related JP3135016B2 (ja) | 1993-09-17 | 1993-09-17 | 股関節脱臼防止用スプリング |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3135016B2 (ja) |
-
1993
- 1993-09-17 JP JP05231831A patent/JP3135016B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0780008A (ja) | 1995-03-28 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
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R250 | Receipt of annual fees |
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