JP3132985U - 着火材 - Google Patents

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Abstract

【課題】キャンプ等の野外で火を熾す場合に、初心者であっても安全かつ容易に取り扱うことのできる着火材を提供する。
【解決手段】ロールティッシュペーパーの端材(耳部)5に石油系燃料または動植物系燃料からなる着火剤を担持させたことを特徴とする着火材8。石油系燃料としては、燈油、軽油、重油、パラフィンワックス等、動植物系燃料としては、椰子油、パーム油、オリーブ油、菜種油、木蝋等を使用することができ、常温で固体であるものが好ましい。担持手段は、転写塗布、噴霧、含浸等を単独または適宜組み合わせて行う。
【選択図】図1

Description

本考案は、着火材に関するものである。さらに詳しくは、本考案は、ロールティシュペーパー製造工程から発生する端材の材料特性を有効に活用した新製品である着火材に関するものである。
トイレットペーパーあるいはキッチンペーパーなどのロールティシュペーパーの製造工場では、抄紙工程から送られる広幅のティシュペーパー用紙匹を巻き取り工程で長尺の紙管に巻き取って「ログ」と呼ばれる長尺のロールティシュペーパーを形成し、断裁工程でログを所定幅のロールに切断して製品に仕上げているが、断裁工程において製品とすることができないいわゆる「耳」と呼ばれる端材が、必ずログの両端から発生する。例えば、トイレットペーパー用のログの場合、製品ロールを22個取ることができるログであれば両端から幅35〜40mmの耳部が必然的に2個発生する。
通常、上記のようなログから発生する端材である耳部は、損紙として全て回収されて損紙パルパーに投入され、水と攪拌して繊維状に離解され、再びティシュペーパー原紙を製造する原料工程に戻される。そのため、このような耳部を工程から除去し、回収するための簡便な装置も開発されている(特許文献1)。
しかしながら、上記のようなロールティシュペーパーの製造工程で大量に発生するログの耳部は、これを回収して損紙として工程内で再処理する場合、耳部に含まれる紙管は、抄紙原料中に混入させると製品品質を低下させるため好ましくなく、予め除去する必要があるが、紙管の除去作業は、多くの人手と時間を要し、効率の悪いものであった。そのため、コスト面から、耳部を再処理工程に回すことなく、廃棄するか燃料として使用される頻度が多くなる場合もあり、資源の有効活用を求められ、さらに過酷な価格競争を強いられているロールティシュペーパーの製造工場では、ログの耳部の有効活用は大きな課題の一つである。
上記のようにロールティシュペーパーの製造工程から除去、回収されるログの耳部を製造工程に戻して再利用すること以外に、耳部の材料特性を有効に活用する試みもなされており、例えば、ロールティシュペーパーの有する優れた液体吸収性を利用して、プラスチックフィルム製又はラミネートフィルム製の袋に耳部を収納して廃油処理袋として利用する方法(特許文献2)、耳部を含むロールティシュペーパーを変形、例えば、三角形状に変形して卓上置物に加工する方法(特許文献3)、紙ダンボール等の焼成炭化可能な素材を同心状に重ね合わせて着火剤を含浸させ、炭化焼成品を形成する方法(特許文献4)等が開示されており、さらに、トイレットペーパーの紙管部分の有効利用策として、一輪挿し用に利用することも提案されている(非特許文献1)。
一方、近年、余暇をキャンプやハイキング等の野外で過ごす人が多くなり、薪や炭で火を熾して食事の準備をしている。この場合、火を早く熾すために着火材を用いることが多く、薪や炭にゼリー状の着火材を付着させ、これを燃やして火を熾しているが、着火材の主成分はメチルアルコール等であるため気化し易く、着火材の扱いに不慣れな人が間違った使い方をして着火材がいきなり燃え上がり、思わぬ火傷をしてしまう事故が多くなっている。
このような問題点を改善するため、着火剤を添加して加工成形した薪や炭が市販されているが、比較的高価であり、さらに材質によっては運搬中や保管中に型崩れを生じてしまい、あとで使用し難くなるという問題点を有している。そのため、安価で持ち運びの便利なチューブ入りのゼリー状の着火材が使用されることが多く、安価で安全な着火材が求められている。
また、日常、練炭、石炭、薪炭材等を使用している地域では、これらを用いて火を熾すということは、日ごろ苦労する課題であり、安価で大量使用可能な新規な着火材が常に求められている。
実公昭52−459585号公報 特許第3412034号公報 特開平7−111958号公報 特開2001−316102号公報 ソトコト2006年2月号:第136頁〜第137頁、「女性に贈るトイレットロール」
本考案は、ロールティシュペーパーの有する材料特性を有効利用して、上記の公知文献に開示されていない新規な製品を開発することを目的とするものである。
すなわち、本考案は、ティシュペーパーが燃焼性に優れ、かつ燃焼によって有害なガス等を発生することのないセルロース物質であるパルプ繊維からなり、多孔質で液体吸収性に優れ、軽量かつ強度の強い積層構造を有しており、またロールティシュペーパーは、この燃焼性及び液体吸収性に優れたティシュペーパーが紙管に何回も巻回されており、巻回された各ティシュペーパーの隙間に液体が吸着・保持されるという特性に基づき、ロールティシュペーパーの端材(耳部)が優れた燃焼性と液体の吸着・保持性を有する点に着目して、これに着火剤物質を担持させて着火材を製造することにより、安全で安価な新規な着火材を製品化すると共にロールティシュペーパーの端材の有効活用を図り、ひいてはロールティシュペーパーの製造コスト低減に寄与することを目的とするものである。
上記の課題を解決するための本考案は、以下の各考案を基礎とする。
(1)ロールティシュペーパーの端材に着火剤を担持させたことを特徴とする着火材。
(2)ロールティシュペーパーの端材が耳部である(1)項記載の着火材。
(3)着火剤が石油系燃料または動植物系燃料である(1)又は(2)項記載の着火材。
(4)着火剤の担持量が全着火材中5〜15質量%である(1)〜(3)のいずれか1項に記載の着火材。
本考案は、ロールティシュペーパーの端材に着火剤を担持させてなる着火材である。ロールティシュペーパーの端材は、燃焼性に優れているため、それ自身すぐに燃焼し尽くしてしまうが、これに着火剤として例えばパラフィンワックス等を含浸させて着火材とした場合には、長時間燃焼させることが可能となり、さらにロールの中心部に紙管があり、空洞になっているため、空気の流れが良く、効率よく燃焼させることができる。
このような本考案の着火材は、安価に製造することができるものであり、さらに、得られる製品は、常温で気化することがなく、また運搬中や保管中に型崩れを生じることがないため、従来の着火材に比較して安全で取り扱いが容易であり、初心者でも安心して使用することができるものである。
さらに、従来そのまま廃棄あるいは焼却していたロールティシュペーパーの端材を利用できるため、資源の有効活用が図れるという大きな利点を有する。
図1は、ロールティシュペーパーの製造工程で発生する端材を用いて着火材を製造する工程を模式的に示した工程図である。
図1において、ティシュペーパー用紙匹1を長尺の紙管2に巻き取って形成されたログ3は、断裁工程へ送られ、断裁工程で所定幅に切断されてロールティシュペーパー製品4に仕上げられる。この際、製品にならない端材であるロール状の耳部5がログ3の両端から発生する。
このロール状の耳部5は、一例を挙げると、トイレットペーパーの場合、直径100〜105mm、ロール幅30〜45mmであり、また中心部の紙管2の内径は38mmである。
断裁工程で発生した耳部5は集められ、次いで着火剤の担持装置6により着火剤7が耳部5に担持され、着火材8が製造される。
本考案において、着火剤としては、石油系燃料あるいは動植物系燃料からなるものを使用することができる。
石油系燃料としては、燈油、軽油、重油、パラフィンワックス等を使用することができる。
動植物系燃料としては、椰子油、パーム油、オリーブ油、菜種油、木蝋等を使用することができる。
これらの着火剤のうち、常温で固体であるものを使用することが、製品の安全面及び取り扱い易さの面から特に好ましい。また、常温で液体のものは、ゲル化剤等を用いてゲル状にして使用しても良い。
さらに、本考案では、着火剤を耳部に担持させる場合、必要に応じて着火剤に接着剤を混合して使用する。常温で液体の着火剤では、着火材より着火剤が漏れて思わぬ事故を起こしてしまう可能性があるが、接着剤を使用して着火剤を固定することで安全に使用可能である。接着剤としては、フェノール樹脂、メラミン樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂、合成樹脂ラテックス、合成ゴムラテックス、でんぷん、カルボキシメチルセルロース等を用いることができる。
本考案において、着火剤を担持する方法としては、転写塗布、噴霧、含浸等で行うことが可能であり、これらの方法を単独で行っても良く、あるいは複数の方法を併用して行っても良い。
図2は、ロール状の耳部に着火剤を担持して本考案の着火材を製造する場合の着火剤の担持方法の一例を示すものである。
図2において、着火剤の担持方法としては、ロール状の耳部5全体に着火剤7を担持する{図2(a)}、ロール状の耳部5の約半分に着火剤7を担持する{図2(b)}、ロール状の耳部5の周縁部近傍のみに着火剤7を担持する{図2(c)}、紙管2のみに着火剤を担持する{図2(d)}等が可能であるが、本考案はこれらに限定されるものではない。
本考案において、耳部に担持する着火剤の量は、耳部の質量に対して5〜15質量%であることが好ましい。着火剤の担持量が5質量%未満では、これを燃やした場合に短時間で燃えてしまい、着火材として効果的に使用できなくなる。一方、15質量%を超えて多くなると、長時間燃やすことができるが、コスト高となるし、着火剤の種類によっては大量の不快臭を発生する場合がある。
以下、実施例により、本考案を詳細に説明する。
<実施例1、2及び比較例1〜4>
トイレットロールの原紙より、長さ2370mm、直径107mm、紙管径38mmの丸太状のロールを製造し、長さ114mmで20個に裁断する工程において発生した、長さ45mm(質量60g)の耳部に対し、加熱することにより液化したパラフィンワックスを、図2(c)に示すように耳部の外側に担持させパラフィンワックスを固定することで、着火材を作成した。着火剤の担持量(全着火材中の質量%)を変えて作成したものを試験片とし、燃焼時間、火力、コストについてテストを行った(試験番号1〜6)。
その結果を表1に示す。
表1の結果から判るように、本考案に係る着火材は、実用に耐えるに十分な燃焼時間、火力を有するもので、コストも抑えることができた。
本考案の着火材は、ロールティシュペーパーの端材に着火剤を担持させて製造するものであり、得られる製品は、常温で気化することがなく、また運搬中や保管中に型崩れを生じることがなく、さらに安価に製造することができるものである。その結果、従来の着火材と比較して、初心者でも安全かつ容易に取り扱うことができるため、キャンプ等の野外で火を熾す場合の着火材として有用である。
ロールティシュペーパーの製造工程で発生する端材を用いて着火材を製造する工程を模式的に示した工程図である。 ロール状の耳部に着火剤を担持して本考案の着火材を製造する場合の着火剤の担持方法の一例を示すものである。
符号の説明
1:ティシュペーパー用紙匹
2:紙管
3:ログ
4:ロールティシュペーパー製品
5:端材(耳部)
6:着火剤の担持装置
7:着火剤
8:着火材

Claims (4)

  1. ロールティシュペーパーの端材に着火剤を担持させたことを特徴とする着火材。
  2. ロールティシュペーパーの端材が耳部である請求項1記載の着火材。
  3. 着火剤が石油系燃料または動植物系燃料である請求項1又は2記載の着火材。
  4. 着火剤の担持量が全着火材中5〜15質量%である請求項1〜3のいずれか1項に記載の着火材。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010047861A (ja) * 2008-08-20 2010-03-04 Daio Paper Corp 衛生薄葉紙の損紙処理方法

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