JP3131945U - 土留材 - Google Patents
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Abstract
【課題】 解決しようとする問題点は、石材を用いた土留材において、接触面を整然としてメチを入れ易くし、しかも直立し易い土留材の開発にある。
【解決手段】 自然観のある割肌を表面に出し、しかも接触面は整然としてメチを入れ易くし、その上直立し易い土留材を開発することが課題を解決するための手段としている。
【選択図】図1
【解決手段】 自然観のある割肌を表面に出し、しかも接触面は整然としてメチを入れ易くし、その上直立し易い土留材を開発することが課題を解決するための手段としている。
【選択図】図1
Description
本考案は、玄関先の階段、立ち上がり等の土留め、或いは花壇等の周囲の土留めとして用いる土留材に関するものである。
従来、玄関先の階段、立ち上がり等の土留めには当該階段の幅の一本材からなる石材が用いられていた。しかし、時代と共に住宅そのものも変ってきたし、また庭も和式の住宅にあっても洋風を取り入れた庭が好まれるような傾向にあり、玄関先の階段、立ち上がりの土留めも高価な一本物の石材から安価な材料、即ちレンガとかコンクリートブロックが用いられる事が多くなったが、やはり石材を用いた物は趣があり、そのため通称ピンコロと呼称される、幅が約90mm、長さが約180mm、六面を割肌とした小石材が好まれていた。
当該ピンコロを起てた状態に並べて施工するのであるが、従来のピンコロは六面共に割肌、即ち石材を割った状態の荒い面であるために、土留材として起てた状態に並べて、夫々の接触面にメチを施すにも間隙が揃わず、また底面も割肌であるために直立させる事が難事であった。
しかし、施工後の美観からいえば、石材の割肌が露出しているほうが自然観から趣がよく注文者からは好まれていた。その反面、自然観は欲しいが割肌より若干穏やかな面を好む依頼者もいるのである。
解決しようとする問題点は、石材を用いた土留材において、接触面を整然としてメチを入れ易くし、しかも直立し易い土留材の開発にある。
本考案は、自然観のある割肌を表面に出し、しかも接触面は整然としてメチを入れ易くし、その上直立し易い土留材を開発することが課題を解決するための手段としている。
従来のこの種の土留材は六面が石材を割った状態の割肌、即ち荒い面であるために、土留材として起てた状態に並べて、夫々の接触面にメチを施すにも間隙が揃わず、また底面も割肌であるために直立させる事が難事であったが、本考案の土留材は、表面に自然観の強い割肌を出しながら、土留材同士の接触面を切削面又はビシャン面としているので、土留材間の隙間は整然とし、メチも入れ易くまた美観にも優れている。しかも底面は切削面としているので、下地のモルタルの上にも綺麗に容易に立てることが出来、作業性にも優れている。依頼者によって、表に現れる部分を荒々しい自然観の割肌でなく少し柔らかい自然観を表すビシャン肌を好む人の場合は一個の土留材の向きを変えるだけでビシャン面(D面)を表に出すようにもできる。また上面をビシャン面(E面)としているので、階段、立ち上がり等の人が足を書ける部分が荒々しい割肌でなく、しかも切削面でもないので、割肌の凹凸で足をくじく事もなく、また適宜の荒々しさも有するのでスリップすることもなく安全である。更に、二の実施例に示すように底面に凹溝または切欠溝を設けているので、下地のモルタルとの接触面積も増加し、堅固に立ち上げる事が出来る等、極めて顕著なる実用的効果を有するものである。
本考案は、長四角形であり、長手方向の一面と当該面の反対側の面を割り肌に加工し、当該面と直角方向の両面は一方を切削又は磨き面とし、他方はビシャン加工を施すと共に、上面はビシャン加工を施し底面は切削加工を施してなる土留材であり、更には、長四角形であり、長手方向の一面と当該面の反対側の面を割り肌に加工し、当該面と直角方向の両面は一方を切削又は磨き面とし、他方はビシャン加工を施すと共に、上面はビシャン加工を施し底面は切削加工を施してなる土留材において、更に底面に凹溝または切欠溝を設けてなる請求項1の土留材を呈せんとするものである。
幅が約90mm、長さが約190mmの長四角形の石材からなる土留材1であり、その長手方向の一面、A面を割肌としている。割肌は所定の位置にタガネのような工具を当て、ハンマーで殴打して割り裂いた自然の肌である。当該A面の反対側の面、C面も同じく割肌としている。A面と直角方向のB面は切削面としている。切削面は石材を切削したそのままの状態の肌である。当該切削面のB面は研磨面としてもよい。B面の反対側、D面はビシャン面としている。ビシャンとは業界用語であるが、切削面を更に凹凸のついた特殊な工具で手作業により軽く殴打して表面に自然観を持たせたものである。上面、即ちE面もビシャン面とし、底面(F面)は切削面としている。
当該土留材を用いて庭の階段とが立ち上がりの土留めを施工する場合には、F面を下にA面の割肌面を表に向けて立ち上げる。次いで同じく次の土留材を並べて立ち上げれば、双方の接触面はビシャン面(D面)と切削面(B面)となるので、メチ部分が整然と整い、またメチを入れるのも容易なようにしている。この際、上面(E面)はビシャン面が現れる。
依頼者によっては、表に現れる部分を荒々しい自然観の割肌でなく、少し柔らかい自然観を表すビシャン肌を好む人もいるが、この際は同一の土留材1にてビシャン面(D面)を表に出すようにすればよい。ただし、この際は並設する土留材1の接触面は割肌同士となる。
幅が約90mm、長さが約190mmの長四角形の石材からなる土留材1であり、その長手方向の一面、A面を割肌としている。割肌は所定の位置にタガネのような工具を当て、ハンマーで殴打して割り裂いた自然の肌である。当該A面の反対側の面、C面も同じく割肌としている。A面と直角方向のB面は切削面としている。切削面は石材を切削したそのままの状態の肌である。当該切削面のB面は研磨面としてもよい。B面の反対側、D面はビシャン面としている。ビシャンとは業界用語であるが、切削面を更に凹凸の着いた特殊な工具で手作業により軽く殴打して表面に自然観を持たせたものである。上面、即ちE面もビシャン面とし、底面(F面)は切削面とすると共に、当該底面Fには凹溝Gを設けている。また図5及び図6に示すように、凹溝2でなく両側に切欠溝2を設けてもよい。本実施例においては当該凹溝2または切欠溝2を2箇所としているが、凹溝または切欠溝2の数、深さ、幅、形状に限定を受けるものではない。
以上のように本考案は、長手方向の一面Aと当該面の反対側のC面を割り肌に加工し、当該A面と直角方向の両面B、Dは一方のB面を切削又は磨き面とし、他方D面はビシャン加工を施すと共に、上面のE面はビシャン加工を施し底面、F面は切削加工を施してなる土留材であり、更には、長四角形であり、長手方向の一面Aと当該A面の反対側のC面を割り肌に加工し、当該A面と直角方向の両面は一方のB面を切削又は磨き面とし、他方のD面はビシャン加工を施すと共に、上面のE面はビシャン加工を施し底面のF面は切削加工を施してなる土留材において、更に底面Fに凹溝または切欠溝2を設けてなる請求項1の土留材であるから、従来のこの種の土留材は六面が石材を割った状態の割肌、即ち荒い面であるために、土留材として起てた状態に並べて、夫々の接触面にメチを施すにも間隙が揃わず、また底面も割肌であるために直立させる事が難事であったが、本考案の土留材は、表面に自然観の強い割肌を出しながら、土留材同士の接触面を切削面又はビシャン面としているので、土留材1、1間の隙間は整然とし、メチも入れ易くまた美観にも優れている。しかも底面は切削面としているので、下地のモルタルの上にも綺麗に容易に立てることが出来、作業性にも優れている。依頼者によって、表に現れる部分を荒々しい自然観の割肌でなく少し柔らかい自然観を表すビシャン肌を好む人の場合は一個の土留材の向きを変えるだけでビシャン面(D面)を表に出すようにもできる。また上面をビシャン面(E面)としているので、階段、立ち上がり等の人が足を書ける部分が荒々しい割肌でなく、しかも切削面でもないので、割肌の凹凸で足をくじく事もなく、また適宜の荒々しさも有するのでスリップすることもなく安全である。また、二の実施例に示すように底面に凹溝または切欠溝2を設けているので、下地のモルタルとの接触面積も増加し、堅固に立ち上げる事が出来る等、産業上での利用可能性は極めて大きいものがある。
1 土留材
2 凹溝または切欠溝
A 割肌面
B 切削面
C 割肌面
D ビシャン面
E 上面
F 底面
2 凹溝または切欠溝
A 割肌面
B 切削面
C 割肌面
D ビシャン面
E 上面
F 底面
Claims (2)
- 長四角形であり、長手方向の一面と当該面の反対側の面を割り肌に加工し、当該面と直角方向の両面は一方を切削又は磨き面とし、他方はビシャン加工を施すと共に、上面はビシャン加工を施し底面は切削加工を施してなる土留材。
- 長四角形であり、長手方向の一面と当該面の反対側の面を割り肌に加工し、当該面と直角方向の両面は一方を切削又は磨き面とし、他方はビシャン加工を施すと共に、上面はビシャン加工を施し底面は切削加工を施してなる土留材において、更に底面に凹溝または切欠溝を設けてなる請求項1の土留材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007000500U JP3131945U (ja) | 2007-01-01 | 2007-01-01 | 土留材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007000500U JP3131945U (ja) | 2007-01-01 | 2007-01-01 | 土留材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP3131945U true JP3131945U (ja) | 2007-05-31 |
Family
ID=43282702
Family Applications (1)
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JP2007000500U Expired - Fee Related JP3131945U (ja) | 2007-01-01 | 2007-01-01 | 土留材 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3131945U (ja) |
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2007
- 2007-01-01 JP JP2007000500U patent/JP3131945U/ja not_active Expired - Fee Related
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