JP3131703U

JP3131703U - ファスナー噛み込み防止型衣服

Info

Publication number: JP3131703U
Application number: JP2007001308U
Authority: JP
Inventors: 洋明藤原
Original assignee: 株式会社藤和
Priority date: 2007-03-01
Filing date: 2007-03-01
Publication date: 2007-05-17
Anticipated expiration: 2017-03-01

Abstract

【課題】ファスナーのスライダー部が下前立て部に噛み込まずに円滑に開閉可能にし、且つ、見栄えが良く、丈夫で経済的なファスナー噛み込み防止型衣服を提供する。
【解決手段】スライドファスナーの裏面部に重合縫着した下前立ての縁部に、ファスナーのスライダー噛み合せ部の内幅よりやや大きめな外径寸法を有する筒状の紐挿入部を形成し、且つ、紐挿入部に凧紐等の噛み込み防止部材を縫着して設け、ファスナー開閉時にスライダーが下前立て部に噛み込まないようにして設けたる。
【選択図】図１

Description

この考案は、ジャンパーやコートやジャケット等のファスナー噛み込み防止型衣服に関するものである。

従来、ジャンパーやコートやジャケット等の衣服の前開き部に使用するフロントスライドファスナーには、ファスナーの裏面部に下前立てを重合縫着しているが、この下前立て部がファスナー開閉時に、スライダーの噛み合わせ部に噛み込んで生地を破損する等の問題がある。従って、上記問題を解決する為の方策が求められている

これまでに出願されているスライドファスナーの特許文献を参考の為、紹介する。（特許文献１〜２参照。）
特開２００５−０４０４８５特開２００５−０２１６６７

そこで、上記課題を解決する為に、この考案は、ファスナーのスライダー部が下前立て部に噛み込まずに円滑に開閉可能にし、且つ、見栄えが良く、丈夫で経済的なファスナー噛み込み防止型衣服を開発・提供する事にある。

この課題を解決する為の手段として、スライドファスナーの裏面部に重合縫着した下前立ての縁部に、ファスナーのスライダー噛み合せ部の内幅より、やや大きめな外径寸法を有する筒状の紐挿入部を形成し、且つ、該紐挿入部に凧紐等の噛み込み防止部材を縫着して設け、ファスナー開閉時にスライダーが下前立て部に噛み込まないようにして設けたものである。

この考案の効果として、スライドファスナーの裏面部に重合縫着した下前立ての縁部に、ファスナーのスライダー噛み合せ部の内幅より、やや大きめな外径寸法を有する筒状の紐挿入部を形成し、且つ、該紐挿入部に凧紐等の噛み込み防止部材を縫着して設け、ファスナー開閉時に、スライダーが下前立て部に噛み込まないようにして設けた事で、ファスナーの開閉が円滑に出来、且つ、構造が簡単で材料も低コストで経済的である等、極めて有益なる効果を奏するものである。

この考案の最良の形態として、下前立て縁部に設ける噛み込み防止部材は、スライダー噛み合せ部の内幅より、やや大きめの外径寸法を有し、且つ、適度な硬さと柔軟性を有し、安全性・作業性・経済性に優れた最適な物（材質）を選定する事が重要である。

そこで、この考案の一実施例を図１〜図２に基づいて詳述すると、ジャンパーやコートやジャケット等の前開き部に使用するフロントスライドファスナー付衣服において、該衣服はスライドファスナー（Ｆ）の裏面部に重合縫着した下前立て（Ｃａ）の縁部に、ファスナー（Ｆ）のスライダー（Ｆａ）噛み合せ部の内幅よりやや大きめな外径寸法を有する筒状の紐挿入部（Ｃｂ）を形成し、且つ、該紐挿入部（Ｃｂ）に凧紐等の噛み込み防止部材（１）を縫着して設け、ファスナー開閉時にスライダーが下前立て部に噛み込まないようにして設けた事を特徴とするファスナー噛み込み防止型衣服から構成される。

次に、本考案と従来品の相違点について説明すると、図３に示す様に、従来品はファスナー（Ｆ）のスライダー（Ｆａ）部の内幅と下前立て（Ｃａ’）の生地厚がほぼ同一寸法であった為、スライダー（Ｆａ）の口部に下前立て（Ｃａ’）部が噛み込んで、生地を破損し易かった。しかし、本考案は下前立ての縁部にスライダー（Ｆａ）内幅よりやや大きめな外径寸法を有する筒状の紐挿入部（Ｃｂ）を形成し、凧紐等の噛み込み防止部材（１）を縫着して設けた事で、下前立て（Ｃａ）部が、スライダー（Ｆａ）に噛み込まない様にしたものである。

又、図４は従来品の衣服のファスナー開時の正面図である。

この考案のファスナー噛み込み防止型衣服は、ファスナーのスライダー部が下前立て部に噛み込まずに円滑に開閉可能にし、且つ、見栄えが良く、丈夫で経済的である為、多くの衣料品関係及び縫製業市場に寄与する点で産業上の利用可能性を有する。

この考案の一実施例を示し、（Ａ）は衣服のファスナー開時の正面図で、（Ｂ）は図１（Ａ）のａ部拡大詳細図である。この考案の一実施例を示し、衣服のファスナー閉時の正面図である。この考案の一実施例と従来例を示し、下前立て部とスライダー部の断面対比図である。この考案の従来例を示し、衣服のファスナー開時の正面図である。

符号の説明

１噛み込み防止部材
Ｃ衣服
Ｃ’ 衣服
Ｃａ下前立て
Ｃａ’ 下前立て
Ｃｂ紐挿入部
Ｆスライドファスナー
Ｆａスライダー

Claims

ジャンパーやコートやジャケット等の前開き部に使用するフロントスライドファスナー付衣服において、該衣服はスライドファスナー（Ｆ）の裏面部に重合縫着した下前立て（Ｃａ）の縁部に、ファスナー（Ｆ）のスライダー（Ｆａ）噛み合せ部の内幅よりやや大きめな外径寸法を有する筒状の紐挿入部（Ｃｂ）を形成し、且つ、該紐挿入部（Ｃｂ）に凧紐等の噛み込み防止部材（１）を縫着して設け、ファスナー開閉時にスライダーが下前立て部に噛み込まないようにして設けた事を特徴とするファスナー噛み込み防止型衣服。