JP3130692U - 衛生用品 - Google Patents

Abstract

【課題】安全に使用することができ、抗菌・除臭等の衛生効果を備える遠赤外線マイナスイオンを有する衛生用品を提供する。
【解決手段】衛生用品１０には漏れ防止外表層１１と、中間吸収層１２と、内面接触層１３とを含む。中間吸収層は吸水性材質によって構成される。内面接触層は透水作用を備えた材料によって構成される。材料の繊維中には、遠赤外線マイナスイオンを放出可能な構成物が吸着される。構成物は、液態の遠赤外線マイナスイオン物質から浸漬または塗布等の方式により内面接触層の繊維中に付着される
【選択図】図１

Description

本考案は、遠赤外線マイナスイオンを有する衛生用品に関し、特に浸漬または塗布のいずれかの方式により、液態の遠赤外線マイナスイオン物質が内面接触層の繊維中にしみ込み、衛生的な抗菌と保健効果とに役立つように考案された衛生用品に関する。

月経は女性の特徴を表すものの一つであり、概ね１３歳前後からその兆候が見られ始める。古代より現代に至るまで、常に女性は日常生活において月経により相当な不便がもたらされ、一部の女性の身には月経時、腹部痛や眩暈等の身体的不良の状況さえも引き起こされる。よって月経時に使用する衛生用品の基本的な効能の他、身体的に良好な効能を有しているか否かについては女性にとって相当に重要である。
また記録によれば、古代エジプト人は軟らかくしたパピルスを生理用の綿布として用い経血を吸収させていたとされる。ギリシア人は木の棒を麻布で包みタンポンのように、または清潔な布の切れ端を当て布として用いて経血を吸収させ、使用した後は洗い直して繰返し使用していたとされる。一方、中国古代の婦女は白色の長い布を身体の下に置き経血を吸収させ、交換する際はミョウバンを加えた清潔な水で洗い繰返し使用していた。これらの方式は全て使用するのに難儀な生理用ナプキンであり、清潔的条件において好ましいものではなかったが、科学技術が発達していなかった昔の時代ではかろうじて受け入れられるものであった。

時代の変遷を経て、より衛生的条件に適った生理用ナプキンが出現し始めたが、早期の生理用ナプキンの殆どは科学技術がより発達した日本からの輸入品であり、当時の生理用ナプキンは原形を備えるだけであった。その効能においては血液を吸収するという基本的条件を備えるのみで、材質は綿の実の繊維を使った製品であり、品質が良いものとはいえなかった。昔の時代との比較において状況ははるかに改善されたが、国外からの製品は台湾国内女性の使用に適うものではなく、これより台湾は日本との技術交換を開始し、国内における生理用ナプキンの製作が始まった。綿パッド及び寸法について考える他にも、長さを日中用、夜用、経血量が多い時用、または経血量が少ない時用等の異なるサイズとし、材質においても快適さと衛生的条件とを改良するための研究が徐々に開始された。旧タイプの可塑性高分子化合物の表層からは経血が逆戻りして滲み出し、一定時間の使用後異臭を発生するという状況が容易にもたらされていたが、経血が逆戻りして滲み出すことのない開孔フィルム（メッシュシート）、または不織布等の材質が開発され衛生的条件が向上し、使用時における快適度は増加した。また使用上の便利さをより高めるため、発明家はウイング（羽根）を発明し、このウイングは生理用ナプキンの固定に役立つものとなり、経血が外部に漏れる心配がなくなった。続いて出現したのは別の製品革命、即ち生理用ナプキンの薄さ・軽さと、通気性・速乾性とを強調する製品である。こうして次々と新たに改良が行われる状況の下、ニーズに合わない生理用ナプキンは淘汰され、快適な使用に適合する衛生用品が新しく作り出されてきた。

当今の生理用ナプキンの多くは上述した吸収性、薄さ、または速乾性等の基本的効果に重点が置かれており、月経の訪れによってもたらされる不快感に適合させるため、発明家は生理的調節効果を備えた生理用ナプキン構造を創造し、衛生用品における新たな製品シリーズの新革命を引き起こすことになった。このタイプの製品の多くは遠赤外線を放出する効能体が使用者に対してその効果が到達するよう促すものである。遠赤外線は人体に対して生理的方面での助益となる効果を備えているが、従来の遠赤外線放射体は陶磁粉末材料を生理用ナプキンの重層間に装設するものであったため、前記粉末は内層および外層へと浸透する状況を容易に形成し、さらに前記粉末は極めて小さいため、外に向かってしみ出して生理用ナプキンが脱落し易くなり、内層へ浸透した粉末は膣中へしみ出し易く、感染を引き起こし不快感をもたらすことになった。よって、使用における改善が依然として必要であった。
本考案者は上述の従来技術の欠陥を鑑み、苦心して研鑽を重ね、不十分な点を改良し、これより上掲の問題点を改善し、衛生上の抗菌作用と保健効能とを備える効果を増進させた製品を考案するに至った。

本考案の主な目的は、遠赤外線マイナスイオンを有する衛生用品を提供することである。その材料の繊維中には遠赤外線マイナスイオンの放出が可能な構成物を吸着し、該遠赤外線マイナスイオンの構成物は超浸透力の微細溶液であり、繊維内部に浸透して繊維と融合し、一体としてなることが可能であり、粉屑がしみ出ることはない。よって脱落し易い、または膣に感染し易いといった従来の欠点はなく、安全に使用することができ、且つ抗菌・除臭の衛生効果を備えている。

上述の効果を達成するため、本考案の技術手段は漏れ防止外表層と、吸水性材質によって構成される中間吸収層と、透水作用とを備えた材料によって構成され、その材料の繊維中には遠赤外線マイナスイオンを放出することができる構成物を吸着する内面接触層を含む。

先ず、図１は遠赤外線マイナスイオンを有する衛生用品１０を示す。該遠赤外線マイナスイオンを有する衛生用品１０は、漏れ防止外表層１１と、中間吸収層１２と、内面接触層１３とによって組み合わされて成る。
前記中間吸収層１２は吸水性材質から構成される。該吸水性材質は経血を吸収し、外部への漏れと経血の逆戻りの状況の発生を防ぐことができる。

図２は前記内面接触層１３が透水作用を備える材料から構成されることを示す。該内面接触層１３の材料は不織布、綿布、織布または紙質のうち、いずれか一つによって構成されるが、これに限られるものではなく、その他透水性の材料でもよい。前記材料の繊維１３１中には遠赤外線マイナスイオンを放出することができる構成物１３２を吸着し、前記遠赤外線マイナスイオンの構成物１３２は浸漬または塗布のいずれかの方式により前記内面接触層１３の繊維１３１中にしみ込み付着される。前記遠赤外線マイナスイオンの構成物１３２は超浸透力の微細な溶液で繊維１３１内部に浸透し、繊維１３１と融合し一体としてなることが可能であり、粉屑がしみ出ることはない。

よって、前記繊維１３１にしみ込んだ構成物は従来品と比べてより加工し易く、持久性もより優れたものとなり、陶磁粉末が引き起こすコスト消耗も解決することができる。さらに一度で除臭抗菌、通気速乾性、または血液循環の促進等の効果を獲得することも可能である。
故に、本考案で使用する遠赤外線マイナスイオンの構成物１３２は、高い浸透力の微細な液態の遠赤外線マイナスイオン物質を繊維１３１中に浸透させて形成されたものであり、女性が肌につける衛生用品に使用され、内面接触層１３の繊維１３１中で完全に吸収を行うことができる。さらに抗菌除臭効果を達成する他、放出された遠赤外線も保健効果を果たすことができる。

よって、本考案は遠赤外線マイナスイオンの構成物１３２の作用を増加させ、従来の陶磁粉末によるものに取って代わることができる他、健康的効果を増進させることも可能である。
さらに、前記遠赤外線マイナスイオンの構成物１３２の衛生用品における応用は、一定時間の使用時に発生する悪臭に対し強大な除臭効果を発揮する他、細菌の繁殖を抑制し清潔で衛生的な使用における安全性を確保することができる。
また、前記遠赤外線マイナスイオンの構成物１３２は、使用者の下半身機能の活性化を促進し、血液循環をスムーズにさせることにより内分泌の調整等の健康的効果を安定させることもできる。

図３は本考案の最も好ましい実施の形態における立体構造図を示す。前記遠赤外線マイナスイオンを有する衛生用品１０には、前記生理用ナプキン１０Ａまたはおりものシート１０Ｂの形態を含むが、生理用ナプキン１０Ａ、おりものシート１０Ｂのいずれであっても、その内面接触層１３には共に繊維１３１中の遠赤外線マイナスイオン構成物１３２がしみ込み、抗菌除臭の効果を発揮することができる。

図４は本考案における別のより好ましい実施の形態における立体外観図を示す。本実施例の技術的特徴の応用は、肌につける衛生用品においてのみでなく、オムツ１０Ｃまたはトレーニングパンツ１０Ｄ等の形態においてもその応用が可能である。
本実施例はより完全な除臭抗菌効果と衛生保健効果との増進を図るため、上掲の技術手段の助けを借り、数多くにわたる実験と研究開発を経て期待された効果を達成し、さらに従来技術における欠陥の解決に役立つものである。

本考案で明らかにした構造はこれまでに無く、期待された効果を達成し産業上の利用性を提供することが可能な実用新案登録請求の要件を完全に満たすものである。
上述に公開した図面、説明は本考案のより好ましい実施の形態においてのみであり、およそ本項目に詳しい技術者によって本考案の主旨範疇に基づき為された修飾または同等の効果と見なされる変化は本考案の実用新案登録請求の範囲内に含まれるものとする。

本考案の一実施例における遠赤外線マイナスイオンを有する衛生用品の構造を示す説明図である。 本考案の一実施例における遠赤外線マイナスイオンを有する衛生用品の図１中の２の拡大図である。 本考案の一実施例における遠赤外線マイナスイオンを有する衛生用品を示す斜視図である。 本考案の別の実施例における遠赤外線マイナスイオンを有する衛生用品を示す斜視図である。

符号の説明

１０:衛生用品、１０Ａ：生理用ナプキン、１０Ｂ：おりものシート、１０Ｃ：オムツ、１０Ｄ：トレーニングパンツ、１１：漏れ防止外表層、１２：中間吸収層、１３：内面接触層、１３１：繊維、１３２：構成物

Claims (5)

1. 遠赤外線マイナスイオン物質を有する衛生用品において、
   漏れ防止外表層と、
   吸水性材質によって構成される中間吸収層と、
   透水作用を備えた材料によって構成される内面接触層とを含み、
   該材料の繊維中には液体の遠赤外線マイナスイオンを放出可能な構成物が吸着され、該構成物は浸漬または塗布により前記内面接触層の繊維中に取り込まれた遠赤外線マイナスイオン物質を含むことを特徴とする遠赤外線マイナスイオン物質を有する衛生用品。
2. 前記内面接触層の材料は、不織布、綿布、織布または紙質のうちのいずれか一つにより構成されることを特徴とする請求項１に記載の遠赤外線マイナスイオン物質を有する衛生用品。
3. 生理用ナプキンであることを特徴とする請求項１に記載の遠赤外線マイナスイオン物質を有する衛生用品。
4. おりものシートであることを特徴とする請求項１に記載の遠赤外線マイナスイオン物質を有する衛生用品。
5. オムツまたはトレーニングパンツのいずれかであることを特徴とする請求項１に記載の遠赤外線マイナスイオン物質を有する衛生用品。

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