JP3128481U

JP3128481U - 片手操作型コマセアミ注入器具

Info

Publication number: JP3128481U
Application number: JP2006006565U
Authority: JP
Inventors: 晟一藤村
Original assignee: 藤村克▲駅▼
Priority date: 2006-07-18
Filing date: 2006-07-18
Publication date: 2007-01-18
Anticipated expiration: 2016-07-18

Abstract

【課題】撒き餌のコマセアミを片手だけで、手を汚さず、手早く、簡単にコマセ籠に注入充填出来る仕組みを持つ、手操作型コマセ注入器具の提供。
【解決手段】半透明のプラスチック製のシリンダー１には同材の留め金具受けがついている。両端部には密封蓋１ｃ，１ｄが、先端部にはノズルキャップ１ｂが着脱できるようになっている、これがコマセケース（２）となる。一方、専用のシリンダー受け（２）とハンドル式軸送装置（歩進機構）３ａ，３ｂ，３ｃをプラスチック製の一体型フレーム３にして、ピストン軸４（硬質プラスチックまたは金属製）・ピストン５（ゴム製）を嵌め込む。尚シリンダー受けには防錆タイプの留め金具２ａを取り付ける。
【選択図】図１

Description

本考案は、コマセアミなどの撒き餌をコマセ籠に注入する用具に関する。

コマセアミ類の撒き餌を、シリンダー・ピストンを組み合わせた容器に入れノズルから定量を押し出しコマセ籠に注入する仕組みを持つ類似考案が提示されている。

しかし上記実用新案登録第３０５９９８４号公報記載の器具は用途・目的は同じようであるが、機構上、筒内への供給容量が少なく、吸引・注入を繰り返す必要があるためタイムロスとなる。また、レバー操作が指による直押圧のため餌の硬さ・種類によっては相応の力を要す。さらにコマセ満杯時点のレバーの位置等から片手操作だけで自在にコマセ籠に注入するには不安定な感じがある。

コマセ餌の交換時には「コマセ籠」は一方の手で常に安定保持出来る事が肝要であることから、片手による操作だけで、誰もが簡単に扱え、手早く手を汚さずにコマセ籠にコマセアミを注入できる器具の開発が課題となる。

本考案のヒントとなった技術は、建築工事関連で使われるシール充填機具として汎用市販されている片手ハンドル操作型の軸送器具（スポットガン等）である。これは、別販のシール剤あるいはグリース剤を特定部位に注入充填するための専用器具であり、用途・目的が全く異なるために本目的の為には使えないが、この仕組みを応用する。現場は海辺、用途は釣り用具、扱う剤はコマセアミ、目的はコマセ籠への注入。

海水に接し、水洗いを常とするため、本考案器具の材質は可能な限り全てプラスチック製とする。機構は餌入れ容器（コマセケース）と片手レバー操作の軸送機具（ハンドマシン）に分かれ、カセット方式で双方を組み込めるようにする。コマセケースにはノズル、密閉蓋が付く。ハンドマシンはシリンダー受けと軸送装置（歩進機構）・ピストン軸・ピストン・ハンドルで構成されプラスチック製のフレームで一体化されている。フレームはメンテナンスフリーの機構部露出タイプと、防水性の化粧カバータイプの２方向でデザイン可能である。

本考案のコマセケース（容器）に充填するコマセアミはあらかじめ適度に冷凍溶解したものを使い、専用スコップ等で充填する。容量は一般的な小型こませ籠に２０回分程度は十分入るようにする。（交換予備も含め最低２セット分位を予め準備しておけば、釣り場での作業が不要となり直ぐに釣りが出来る。又溶解したコマセアミであればバケツから直接ノズル先よりコマセケース内に吸引充填することも可能。）

餌入りのコマセケースをハンドマシンにカセット固定した後は器具を片手で持ち、ハンドレバーを指操作すれば良い。レバーのテコ原理でピストン軸を前進させる歩進機構により軽い感じで筒体内部のコマセをピストン圧送する事が出来るため、簡単自在に手を汚さずに必要量を手早くコマセ籠に注入する事が出来る。

本考案の最良の実施形態を次の実施図によって説明する。

図１、図２は本考案の片手操作型こませ注入器具の説明用主要断面を示す。内容量が透視できる半透明のプラスチック製のシリンダー１には同材の留め金具受け１ａがついている。両端部には密封蓋１ｃ，１ｄが、先端部にはノズルキャップ１ｂが着脱できるようになっている。（図６、図７）、これがコマセケース（１）となる。

一方、シリンダー受け２とハンドレバー式軸送装置（歩進機構）３はプラスチック製の一体型フレームとして、硬質プラスチックまたは金属製のピストン軸４（端部に引き玉４ａが付く）・ピストン５（ゴム製）を嵌め込む。尚シリンダー受けには防錆タイプの留め金具２ａを取り付ける。これらが一体となった機構部分をハンドマシン（２）とする。

このコマセケース（１）のシリンダー１をハンドマシンのシリンダー受け部２に装着（カセット）し、留め金具２ａで引き締めて双方を圧着固定する。
次に片手によるハンドレバー３ａ操作でピストン軸４を前方に送進させ、筒体内部を摺動するピストン５を圧送することにより、あらかじめコマセケース６に充填した、コマセアミＢをノズル先端１ｂよりチューブ状に押し出し、適量をコマセ籠Ａに注入充填出来る仕組みである。

本考案の基本構成を示す横断面図接合部分を示す断面図正面図側面図背面図分解図ノズルキャップ（１）コマセケース（２）ハンドマシン分解図（１）コマセケースと蓋

符号の説明

１シリンダー１ａ金具受け１ｂノズル１ｃキャップ１ｄキャップ
２シリンダー受け２ａ留め金具２ｂクッション剤
３軸送機（歩進機構）３ａハンドレバー３ｂ逆止部材３ｃ軸送部材
４ピストン軸４ａ引き玉
５ピストン
Ａコマセ籠
Ｂコマセアミ
（１）コマセケース１
（２）ハンドマシン１＋２＋３＋４＋５

Claims

半透明のプラスチック製のシリンダーには同材の留め金具受けがついている。両端部には密封蓋が、先端部にはノズルキャップが着脱できるようになっていて、これがコマセケースとなる。一方、専用のシリンダー受けとハンドル式軸送装置（歩進機構）をプラスチック製の一体型フレームにして、ピストン軸（硬質プラスチックまたは金属製）・ピストン（ゴム製パッキン）を嵌め込む。尚シリンダー受けには防錆タイプの留め金具を取り付ける。この一体となった機構をハンドマシンとする。このコマセケースをハンドマシンのシリンダー受け部に装着（カセット）し、留め金具で引き締めて圧着固定する。次に片手によるハンドレバー操作でピストン軸を送進させ、筒体内部を摺動するピストンを圧送することにより、あらかじめコマセケースに充填した、コマセアミをノズル先端よりチューブ状に押し出し、適量をコマセ籠に注入充填出来る仕組みである。この一体の機構「片手操作型コマセアミ注入器具」。