JP3125553U - 歯科人工修復物および歯科人口貼付物 - Google Patents

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悟 受川
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有限会社創雅
松下 康介
坂本 晃一
川邉 研次
株式会社エステーエスプロジェクト
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Abstract

【課題】 メンテナンスの手間を低減し、かつ、抗菌性、防汚性、防臭性の高い義歯など歯科人工修復物を提供する。
【解決手段】 歯の欠損を補綴・修復するための義歯構造物となる歯科人工修復物であって、全体の基台となるベース110と、欠損している歯の代替物である一または複数の義歯111と、第1の金属粒121と、第2の金属粒122とを備えている。第2の金属粒122は第1の金属粒121とは異なる種類の金属である。第1の金属粒を義歯またはベースの一端の舌側面付近に設け、第2の金属粒を義歯またはベースの他端の舌側面付近に設ける。第1の金属粒121と第2の金属粒122はベース110の表面に露出しており、裏面においてベース110内に金属構造物に接着している。
【選択図】図1

Description

本考案は、歯顎の欠損を補綴・修復するために欠損部位の形状に成形せしめた歯科人工修復物に関する。特に、義歯構造物、支台築造物、歯冠修復物、ブリッジ構造物、マウスピース、マウスガード、矯正装置などの歯科人工修復物に関する。また、本考案は歯列および口腔内の衛生状態を改善するための歯科人工貼付物に関する。
歯顎の欠損を補綴・修復するための歯科人工修復物として、義歯構造物、支台築造物、歯冠修復物、ブリッジ構造物などが用いられている。これらは欠損が生じている歯顎部分に直接装着するため、衛生面の問題が重要となってくる。以下、義歯を例に説明を続ける。
義歯構造物には、義歯床と義歯床に固定された人工歯とクラスプとを有する有床のものや、金属クラスプのないものなどがある。
支台築造物とは、冠を被せるための人工支台の構造物である。材料としては金属や樹脂素材により作られることが多い。
歯冠修復物とは、歯に被せる冠と歯の一部を回復する修復物のことである。材料としては金属、セラミック、樹脂素材の組み合わせや、金属とセラミックの組み合わせ、金属と樹脂素材の組み合わせなどがある。
ブリッジ構造物は両脇の残存歯にアタッチメント等を使用した架工義歯のことであり、材料としては、金属、セラミック、樹脂素材の組み合わせや、金属とセラミックの組み合わせ、金属と樹脂素材の組み合わせなどがある。
考案者受川悟は歯科技工士として、長年、義歯装着者の義歯などの歯科人口修復物の口内での状態を多数見ており、洗浄メンテナンスの不完全さにより、変色した臭いのある不衛生な状態のものが多いことを指摘してきた。この不衛生な汚れや悪臭はデンチャープラーク等のバイオフィルムに因るものであり、バイオフィルムの病原性が健康に影響を及ぼす場合もあり、今後、高齢者、要支援介護者、要介護者の急増に伴い、義歯の容易かつ効果的なメンテナンスの提供が必要であると考えてきた。
従来技術では義歯洗浄剤などにより洗浄液を製作し、義歯を洗浄することによりメンテナンスを行なうこととなっている。
奥野義彦、「有床義歯技工学2 局部床義歯編」、医歯薬出版株式会社、昭和53年3月5日、p.2−3 特開2005−272365号公報 特開2005−060695号公報
しかし、従来の義歯洗浄剤は洗浄液を製作し、義歯を洗浄液に一定時間浸すなどの手間が必要であった。
また、漂白剤が入っており、漂白剤を漱ぎ洗うために念入りに水洗いする必要などの手間が必要であった。
また、洗浄剤には義歯材料を劣化させるものも多い。特に塩素系漂白剤は劣化が激しい。
上記問題点に鑑み、本考案は、メンテナンスの手間を低減し、かつ、抗菌性、防汚性、防臭性の高い義歯など歯科人工修復物を提供することを目的とする。また本考案は歯列および口腔内の衛生状態を改善するための歯科人工貼付物を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本考案の第1の歯科人工修復物は、歯の欠損を補綴・修復するための義歯構造物となる歯科人工修復物であって、
全体の基台となるベースと、欠損している歯の代替物である一または複数の義歯と、第1の金属粒と、前記第1の金属粒とは異なる種類の第2の金属粒とを備え、
前記第1の金属粒および第2の金属粒の一方を前記義歯またはベースの一端の舌側面付近に設け、他方を前記義歯またはベースの他端の舌側面付近に設けたことを特徴とする。
上記構成により、銀や銅など貴金属が有する抗菌効果により義歯表面に付着する病原性細菌などの疾患を防げる。なお、当該抗菌効果は義歯表面のみならず口腔内全体に得られ、歯臭の低減につながる。
また、第1の金属粒と第2の金属粒の持つ電位差により唾液を介して極微弱の電流が流れて帯電が防止され、汚れが付着しにくくなるという効果が期待できる。なお、歯肉の血行促進、唾液の分泌の活性化という効果も期待される。
上記本考案の第1の歯科人工修復物において、前記義歯に両側の大臼歯の義歯が含まれている場合、前記第1の金属粒および第2の金属粒の一方を片側の前記大臼歯の義歯の舌側面付近に設け、前記第1の金属粒および第2の金属粒の他方を他側の前記大臼歯の義歯の舌側面付近に設けることが好ましい。
第1の金属粒と第2の金属粒は適切に離れていた方が義歯全体について抗菌効果が得られることとなるが、両側の大臼歯が義歯列に含まれている場合は両側の大臼歯の舌側面付近が適切と考えられるからである。
次に、本考案の第2の歯科人工修復物は、歯根が複数ある歯の欠損を補綴・修復するための支台および冠を備えた支台築造物となる歯科人工修復物であって、前記支台の歯根側先端が複数に分かれ、それぞれの前記歯根に対してそれぞれの前記支台の歯根側先端が埋め込まれ、前記支台の上部に前記冠が設けられた構造の場合、
第1の金属粒と前記第1の金属粒とは異なる種類の第2の金属粒を、それぞれの前記支台の歯根側先端に設け、
前記第1の金属粒および第2の金属粒の一方を、前記支台の歯根側先端の一方に設け、他方を前記支台の歯根側先端の他方に設けたことを特徴とする。
また、歯根が単数である歯の欠損を補綴・修復するための支台および冠を備えた支台築造物となる歯科人工修復物であって、前記歯根に対して前記支台の歯根側先端が埋め込まれ、前記支台の上部に前記冠が設けられた構造の場合、
第1の金属粒と前記第1の金属粒とは異なる種類の第2の金属粒のうち、一方を前記支台の歯根側先端に設け、他方を前記冠の舌側面表面に設けたことを特徴とする。
上記構成により、第1の金属粒と第2の金属粒は支台の歯根側先端に設けているので、歯根周辺の疾患予防につながり、抗菌効果、血行促進の効果が期待できる。歯根が衛生的に保たれるので歯周組織と歯肉の血行促進が図られ、歯周病、歯肉炎、歯槽膿漏の予防が期待でき、歯周組織のプラークコントロールが期待できる。また、帯電防止の効果も期待できる。
次に、本考案の第3の歯科人工修復物は、以下の歯冠修復物である。
前歯の欠損を補綴・修復するための歯冠および歯の一部を備えた歯冠修復物となる歯科人工修復物の場合においては、第1の金属粒と前記第1の金属粒とは異なる種類の第2の金属粒の一方を前記歯冠修復物の舌側面表面の基底部の左端に設け、他方を前記歯冠修復物の舌側面表面の基底部の右端に設けたことを特徴とする。
大臼歯の欠損を補綴・修復するための歯冠および歯の一部を備えた歯冠修復物となる歯科人工修復物の場合においては、第1の金属粒と前記第1の金属粒とは異なる種類の第2の金属粒の一方を前記歯冠修復物の舌側面表面の歯頸部の左端に設け、他方を前記歯冠修復物の舌側面表面の歯頸部の右端に設けたことを特徴とする。
臼歯の欠損を補綴・修復するための歯冠および歯の一部を備えた歯冠修復物となる歯科人工修復物の場合においては、第1の金属粒と前記第1の金属粒とは異なる種類の第2の金属粒の一方を前記歯冠修復物の舌側面表面に設け、他方を前記歯冠修復物の頬側面表面に設けたことを特徴とする。
上記構成により、第1の金属粒と第2の金属粒の持つ電位差により唾液を介して極微弱の電流が流れて帯電が防止され、汚れが付着しにくくなるという効果が期待できる。歯冠周囲の歯周組織と歯肉の血行促進が図られ、歯周病、歯肉炎、歯槽膿漏の予防が期待でき、歯周組織のプラークコントロールが期待できる。また、当該抗菌効果は歯冠表面のみならず口腔内全体に得られ、歯臭の低減につながる。また、帯電防止の効果も期待できる。
次に、本考案の第4の歯科人工修復物は、以下のブリッジ構造物である。
前歯歯列の欠損を補綴・修復するための義歯およびブリッジ台を備えたブリッジ構造物となる歯科人工修復物の場合においては、第1の金属粒と前記第1の金属粒とは異なる種類の第2の金属粒の一方を前記ブリッジ構造物の一端の義歯の舌側面表面の基底部に設け、他方を前記ブリッジ構造物の他端の義歯の舌側面表面の基底部に設けたことを特徴とする。
臼歯歯列の欠損を補綴・修復するための義歯およびブリッジ台を備えたブリッジ構造物となる歯科人工修復物の場合においては、第1の金属粒と前記第1の金属粒とは異なる種類の第2の金属粒の一方を前記ブリッジ構造物の一端の義歯の舌側面表面の歯頸部に設け、他方を前記ブリッジ構造物の他端の義歯の舌側面表面の歯頸部に設けたことを特徴とする。
上記構成により、歯冠修復物と同様、第1の金属粒と第2の金属粒の持つ電位差により唾液を介して極微弱の電流が流れて帯電が防止され、汚れが付着しにくくなるという効果が期待できる。ブリッジ周囲の歯周組織と歯肉の血行促進が図られ、歯周病、歯肉炎、歯槽膿漏の予防が期待でき、歯周組織のプラークコントロールが期待できる。また、当該抗菌効果はブリッジ表面のみならず口腔内全体に得られ、歯臭の低減につながる。また、帯電防止の効果も期待できる。
なお、本考案の第1から第4の歯科人工修復物において、以下の構成上の工夫をすることができる。
第1には、前記歯科人工修復物が金属構造物と樹脂素材構造物の組み合わせからなり、前記第1の金属粒と前記第2の金属粒がその表面において生体面と接し、その裏面において前記金属構造物と接するように設けられた構成である。
第2には、前記第1の金属粒が金粒(純金または金含有合金)、銀粒(純銀または銀含有合金)、銅粒(純銅または銅含有合金)、プラチナ粒(純プラチナまたはプラチナ含有合金)のいずれかであり、他方が金粒(純金または金含有合金)、銀粒(純銀または銀含有合金)、銅粒(純銅または銅含有合金)、プラチナ粒(純プラチナまたはプラチナ含有合金)のうち前記第1の貴金属とは異なるものであるとする構成である。
第3には、前記第1の金属粒と前記第2の金属粒に加え、一または複数の他の金属粒を備え、前記他の金属粒がその表面において生体面と接するように設けられた構成である。
第1の工夫によれば、第1の金属粒と第2の金属粒が義歯構造物の内部において金属素材のベース内で電気的に導通しており口腔内においても唾液を介して電気的に導通し得る。
第2の工夫は貴金属の成分の工夫をしたものである。
第3の工夫は金属粒の数を増やしたものである。本考案では金属粒の数は特に限定されない。
次に、本考案の歯列および口腔内の衛生状態を改善するための歯科人工貼付物は、第1の金属粒と、前記第1の金属粒とは異なる種類の第2の金属粒とを備え、前記第1の金属粒および第2の金属粒の一方を前記歯列の一端の舌側面付近に設け、他方を前記歯列の他端の舌側面付近に設けたことを特徴とする。
上記構成により、第1の金属粒と第2の金属粒の持つ電位差により唾液を介して極微弱の電流が流れて帯電が防止され、汚れが付着しにくくなるという効果が期待できる。歯列周囲の歯周組織と歯肉の血行促進が図られ、歯周病、歯肉炎、歯槽膿漏の予防が期待でき、歯周組織のプラークコントロールが期待できる。また、当該抗菌効果は歯列のみならず口腔内全体に得られ、歯臭の低減につながる。また、帯電防止の効果も期待できる。
本考案の歯科人工修復物によれば、銀など貴金属が有する抗菌効果により義歯表面に付着する病原性細菌などの疾患を防げる。なお、当該抗菌効果は義歯表面のみならず口腔内全体に得られ、歯臭の低減につながる。
また、第1の金属粒と第2の金属粒の持つ電位差により唾液を介して極微弱の電流が流れて帯電が防止され、汚れが付着しにくくなるという効果が期待できる。なお、歯肉の血行促進、唾液の分泌の活性化という効果も期待される。
また、歯周組織と歯肉の血行促進が図られ、歯周病、歯肉炎、歯槽膿漏の予防が期待でき、歯周組織のプラークコントロールが期待できる。
以下、本考案を実施するための最良の形態について実施例により具体的に説明する。なお、本考案はこれらの実施例に限定されるものではない。
(実施形態1)
本考案の第1の歯科人工修復物は本考案を適用した義歯構造物である。以下は義歯構造物の一例を取り上げたものであり、本考案の歯科人工修復物は多様な義歯構造物に適用できる。
図1は、本考案の義歯構造物100の構造の概要を模式的に示した図である。
本考案の義歯構造物100は、欠損した歯を補綴・修復するために欠損部位の形状に成形せしめたものとなっている。ベース110に対して一または複数の義歯111が設けられ、このベース110の所定個所に第1の金属粒121と第2の金属粒122が設けられた構造となっている。なお、クラスプなど歯科人工修復物の他の構造物は図示を省略している。
第1の金属粒121と第2の金属粒122はその表面がベース110の舌側面側の表面に露出するように設けられている。第1の金属粒が義歯列の一端の義歯の舌側面付近に設けられ、第2の金属粒が義歯列の他端の義歯の舌側面付近に設けられている。
ベース110は、金属素材、プラスチック、またはそれらの組み合わせにより作られている。この素材は歯科技術の発達に伴って様々な素材の選択が可能である。現在では、例えば、金属素材として銀含有合金素材など、プラスチックとしてはアクリリックレジンなどが選択されることが多い。
第1の金属粒121と第2の金属粒122は貴金属または貴金属含有合金粒であり、それぞれ異なるものが選択される。例えば、第1の金属粒が金粒、第2の金属粒が銀粒とする構成が挙げられる。他の例として、第1の金属粒がプラチナ粒、第2の金属粒が金粒とする構成が挙げられる。また、他の例として第1の金属粒がプラチナ粒、第2の金属粒が銀粒とする構成が挙げられる。また、他の例として第1の金属粒が金粒、第2の金属粒が銅粒とする構成が挙げられる。また、他の例として第1の金属粒がプラチナ粒、第2の金属粒が銅粒とする構成が挙げられる。他の例として第1の金属粒が銀粒、第2の金属粒が銅粒とする構成が挙げられる。
また、金属粒として貴金属含有合金(例えば、金含有合金、銀含有合金、プラチナ含有合金、銅含有合金)を選択することができる。例えば、第1の金属粒が金含有合金粒、第2の金属粒が銀含有合金粒とする構成が挙げられる。他の例として、第1の金属粒がプラチナ含有合金粒、第2の金属粒が金含有合金粒とする構成が挙げられる。また、他の例として第1の金属粒がプラチナ含有合金粒、第2の金属粒が銀含有合金粒とする構成が挙げられる。
第1の金属粒121と第2の金属粒122はその表面がベース110の舌側面側の表面に露出するように設けられているので、口腔内の唾液と直接触れることとなる。第1の金属粒と第2の金属粒の持つ電位差がある場合は口腔内の唾液を介して極微弱の電流が流れて帯電が防止され、汚れが付着しにくくなるという効果が期待できる。
なお、第1の金属粒121と第2の金属粒122のベース110への取り付け方法であるが特に限定はされない。一例としては、歯科用接着剤や即時重合レジンを用いてベース110に接着する方法がある。特に接着する部分のベース素材がレジンである場合は歯科用即時重合レジンが有力な選択肢となる。
接着する部分のベース素材の内部に金属構造物がある場合も歯科用接着剤は有力な選択肢である。金属構造物側に台座を設け、金属粒を溶接する方法もある。図1(B)はベースが金属構造物を含み、その金属構造物に金属粒を接着した場合の構造例を模式的に示した図である。図1(B)は模式図、図1(C)は縦断面図である。図1(B)において本来は内部に埋設されて見えない金属構造物が模式的に網掛けで表示されている。ベース110全体の表面は樹脂素材で覆われているが、図1では分かりやすいように内部に埋設された金属構造物130が見えるように図示されている。図1(C)は第1の金属粒121が設けられている部分の縦断面が示されており、第1の金属粒121は表面において生体面と接するようにベース表面に露出し、裏面において金属構造物130と接するように設けられている。
上記のように、第1の金属粒121と第2の金属粒122をベース110に固定して義歯構造物100を得る。
上記構造の義歯構造物100の義歯を種々試作した。
[例1:上顎総義歯]
上顎総義歯100aの場合、義歯列中に上顎の両側の大臼歯の義歯が含まれている。この場合、第1の金属粒121を上顎の一方の大臼歯の義歯の舌側面付近に設け、第2の金属粒122を、上顎の他方の大臼歯の義歯の舌側面付近に設ける。
図2は上顎総義歯の場合の本考案の義歯構造物の例を示した図である。
図2は、上顎総義歯を下面側から見た図(底面図)である。つまり、舌の上面と接する面が見えている。ベース110は口蓋全面に接するような大きな広がりを持っている。ベース110の素材は全面が銀含有合金板でも良く、プラスチックでも良い。
図2の例では第1の金属粒121が上顎右側の大臼歯の義歯の舌側面付近に設けられ、第2の金属粒122が上顎左側の大臼歯の義歯の舌側面付近に設けられている。例えば、第1の金属粒121が純金粒、第2の金属粒122が純銀粒である。
[例2:下顎総義歯]
下顎総義歯100bの場合、義歯列中に下顎の両側の大臼歯の義歯が含まれている。この場合、第1の金属粒121を下顎の一方の大臼歯の義歯の舌側面付近に設け、第2の金属粒122を、下顎の他方の大臼歯の義歯の舌側面付近に設ける。
図3は下顎総義歯の場合の本考案の義歯構造物の例を示した図である。
図3は、下顎総義歯を上面側から見た図(平面図)である。つまり、舌の下面と接する面が見えている。ベース110は下顎上面かつ舌下面に挟まれるようなU字型の大きな広がりを持っている。ベース110の素材は全面が銀含有合金板でも良く、プラスチックでも良い。
図3の例では第1の金属粒121が下顎右側の大臼歯の義歯の舌側面付近に設けられ、第2の金属粒122が下顎左側の大臼歯の義歯の舌側面付近に設けられている。例えば、第1の金属粒121が純プラチナ粒、第2の金属粒122が純銀粒である。
[例3:両側義歯(上顎の場合)]
上顎両側義歯100cの場合、義歯列中に上顎の両側の大臼歯の義歯が含まれている。この場合、第1の金属粒121を上顎の一方の大臼歯の義歯の舌側面付近に設け、第2の金属粒122を、上顎の他方の大臼歯の義歯の舌側面付近に設ける。
図4は、上顎両側義歯を下面側から見た図(底面図)である。つまり、舌の上面と接する面が見えている。ベース110は口蓋全面を橋渡しするような大きな広がりを持っている。ベース110の素材は全面が銀含有合金板でも良く、プラスチックでも良い。
図4の構造例ではクラスプ112が設けられている。
図4の例では第1の金属粒121が上顎右側の大臼歯の義歯の舌側面付近に設けられ、第2の金属粒122が上顎左側の大臼歯の義歯の舌側面付近に設けられている。例えば、第1の金属粒121が金含有合金粒、第2の金属粒122が銀含有合金粒である。
[例4:片側義歯(上顎の場合)]
上顎片側義歯100dの場合、第1の金属粒121を片側義歯の一端の義歯の舌側面付近に設け、第2の金属粒122を片側義歯の他端の義歯の舌側面付近に設ける。
図5は、上顎片側義歯を下面側から見た図(底面図)である。つまり、舌の上面と接する面が見えている。ベース110は片側の義歯列の歯茎をカバーするような広がりを持っている。ベース110の素材は全面が銀含有合金板でも良く、プラスチックでも良い。
図5の構造例ではクラスプ112が設けられている。
図5の例では第1の金属粒121が片側義歯の一端の義歯の舌側面付近に設けられ、第2の金属粒122が片側義歯の他端の義歯の舌側面付近に設けられている。例えば、第1の金属粒121がプラチナ含有合金粒、第2の金属粒122が金含有合金粒である。
[例5:前歯部義歯(上顎の場合)]
上顎前歯部義歯100eの場合、第1の金属粒121を前歯部義歯の一端の義歯の舌側面付近に設け、第2の金属粒122を前歯部義歯の他端の義歯の舌側面付近に設ける。
図6は、上顎前歯部義歯を下面側から見た図(底面図)である。つまり、舌の上面と接する面が見えている。ベース110は前歯の義歯列の歯茎をカバーするような広がりを持っている。ベース110の素材は全面が銀含有合金板でも良く、プラスチックでも良い。
図6の例では第1の金属粒121が前歯部義歯の一端の義歯の舌側面付近に設けられ、第2の金属粒122が前歯部義歯の他端の義歯の舌側面付近に設けられている。例えば、第1の金属粒121が銀含有合金粒、第2の金属粒122が金含有合金粒である。
(実施形態2)
本考案の第2の歯科人工修復物は本考案を適用した支台築造物である。以下は支台築造物の一例を取り上げたものであり、本考案の歯科人工修復物は多様な支台築造物に適用できる。
[例1:支台築造物(下顎の臼歯用の場合)]
下顎の大臼歯は歯根が複数ある。下顎の臼歯用の支台築造物の場合、支台の歯根側先端が複数に分かれ、それぞれの歯根に対してそれぞれの支台の歯根側先端が埋め込まれ、支台の上部に歯冠が設けられた構造となっている。第1の金属粒が支台の歯根側先端の一方に設けられ、第2の金属粒が支台の歯根側先端の他方に設けられている。
図7は、下顎の大臼歯用の支台築造物200aの縦断面を示す図である。図7の例では、支台築造物200aは支台210と歯冠220を備え、支台210の歯冠側は台座となっているが、支台210の歯根側の先端は先端部211、212の2つに分かれている。支台築造物200aの素材は銀含有合金棒などである。
第1の金属粒121が支台の歯根側先端211に設けられ、第2の金属粒122が支台の歯根側先端212に設けられている。例えば、第1の金属粒121が銀含有合金粒、第2の金属粒122が金含有合金粒である。
[例2:支台築造物(下顎の前歯用の場合)]
下顎の前歯は歯根が単数である。下顎の前歯用の支台築造物の場合、支台の歯根側先端が単数であり、前歯の歯根に対して支台の歯根側先端が埋め込まれ、支台の上部の台座上に歯冠が被せられた構造となっている。
第1の金属粒が支台築造物の歯根側先端に設けられ、第2の金属粒が歯冠の舌側面表面に設けられている。
図8は、下顎の前歯用の支台築造物200bの縦断面を示す図である。図8の例では、支台築造物200bの歯冠側は台座となっており、歯根側の先端2131は棒状になっている。支台築造物200bの素材は銀含有合金棒などである。
第1の金属粒121が支台の歯根側先端211に設けられ、第2の金属粒122が歯冠の舌側面表面に設けられている。例えば、第1の金属粒121が銀含有合金粒、第2の金属粒122がプラチナ含有合金粒である。
(実施形態3)
本考案の第3の歯科人工修復物は本考案を適用した歯冠修復物である。以下は歯冠修復物の一例を取り上げたものであり、本考案の歯科人工修復物は多様な歯冠修復物に適用できる。
[例1:歯冠修復物(下顎の前歯用の場合)]
前歯は板状の構造であり、表面(唇側)は略平面、裏面(舌側)は略スコップ状の凹面をなしている。厚みにおいて上方が薄く下方が太くなっている。当該下方の太くなっている部分は基底部と呼ばれている。第1の金属粒が歯冠修復物の舌側面表面の基底部の左端に設けられ、第2の金属粒が歯冠修復物の舌側面表面の基底部の右端に設けられている。
図9は、下顎の前歯用の歯冠修復物300aの裏面(舌側)と歯根を併せて示している図である。歯冠修復物300aは、歯冠310と、舌側面表面の基底部320を備え、歯の欠損状態に合わせて欠損を補綴・修復する部分の他の形状も備えている(図示せず)。歯冠修復物300aの素材は歯科用合金、セラミック、プラスチックなどである。
第1の金属粒121が歯冠修復物300aの舌側面表面の基底部320の左端に設けられ、第2の金属粒122が歯冠修復物300aの舌側面表面の基底部320の右端に設けられている。例えば、第1の金属粒121が純金粒、第2の金属粒122が純銀粒である。
[例2:歯冠修復物(下顎の臼歯用の場合)]
臼歯は略円筒形の構造であり、上方の方が径が大きく下方の方が径が小さく、いわゆる頸部(歯頸部)を持っている。第1の金属粒が歯冠修復物の舌側面表面の歯頸部の左端に設けられ、第2の金属粒が歯冠修復物の舌側面表面の歯頸部の右端に設けられている。
図10は、下顎の大臼歯用の歯冠修復物300bの裏面(舌側)と歯根を併せて示している図である。下顎の臼歯は歯根が複数ある。歯冠修復物300bは、歯冠310と、舌側面表面の歯頸部330を備え、歯の欠損状態に合わせて欠損を補綴・修復する部分の他の形状も備えている(図示せず)。歯冠修復物300bの素材は歯科用合金、セラミック、プラスチックなどである。
第1の金属粒121が歯冠修復物300bの舌側面表面の歯頸部330の左端に設けられ、第2の金属粒122が歯冠修復物300bの舌側面表面の歯頸部330の右端に設けられている。例えば、第1の金属粒121が純金粒、第2の金属粒122が純銀粒である。
[例3:歯冠修復物(下顎の臼歯隣接面用の場合)]
例3は、大臼歯、小臼歯は略円筒形の構造であるが、隣接しあっている場合、歯頸部の左右の端に金属粒を設けるスペースがない場合がある。そこで、歯頸部の左右の端ではなく舌側側と頬側のそれぞれに金属粒を設ける工夫をしたものである。第1の金属粒が歯冠修復物の舌側面表面に設けられ、第2の金属粒が歯冠修復物の頬側面表面に設けられている。
図11は、下顎の小臼歯・大臼歯用の歯冠修復物300cの裏面(舌側)と歯根の一部を併せて示している図(部分図)である。歯冠修復物300cは、歯冠310と、舌側面表面340、頬側面表面350を備え、歯の欠損状態に合わせて欠損を補綴・修復する部分の他の形状も備えている(図示せず)。歯冠修復物300cの素材は歯科用合金、セラミック、プラスチックなどである。
第1の金属粒121が歯冠修復物300cの舌側面表面に設けられ、第2の金属粒122が歯冠修復物300cの頬側面表面に設けられている。例えば、第1の金属粒121が純金粒、第2の金属粒122が純銀粒である。
(実施形態4)
本考案の第4の歯科人工修復物は本考案を適用したブリッジ構造物である。以下はブリッジ構造物の一例を取り上げたものであり、本考案の歯科人工修復物は多様なブリッジ構造物に適用できる。
[例1:ブリッジ構造物(下顎の前歯用の場合)]
実施形態3の歯冠修復物にて説明したように、前歯は板状の構造であり、表面(唇側)は略平面、裏面(舌側)は略スコップ状の凹面をなしており、厚みにおいて上方が薄く下方が太く基底部となっている。第1の金属粒がブリッジ構造物の一端かつ舌側面表面の基底部に設けられ、第2の金属粒がブリッジ構造物の他端かつ舌側面表面の基底部に設けられている。
図12は、下顎の前歯用のブリッジ構造物400aの裏面(舌側)と歯根を併せて示している図である。ブリッジ構造物400aは、義歯111と、舌側面表面の基底部320を備え、歯の欠損状態に合わせて欠損を補綴・修復する部分の他の形状も備えている(図示せず)。ブリッジ構造物400aの素材は歯科用合金、セラミック、プラスチックなどである。
第1の金属粒121がブリッジ構造物400aの一端の義歯の舌側面表面の基底部320に設けられ、第2の金属粒122がブリッジ構造物400aの他端の義歯の舌側面表面の基底部320に設けられている。例えば、第1の金属粒121が純金粒、第2の金属粒122が純銀粒である。
[例2:ブリッジ構造物(下顎の臼歯用の場合)]
実施形態3の歯冠修復物にて説明したように、臼歯は略円筒形の構造であり、上方の方が径が大きく下方の方が径が小さく、いわゆる頸部(歯頸部)を持っている。第1の金属粒がブリッジ構造物の一端かつ舌側面表面の歯頸部に設けられ、第2の金属粒がブリッジ構造物の他端かつ舌側面表面の歯頸部に設けられている。
図13は、下顎の臼歯用のブリッジ構造物400bの裏面(舌側)と歯根を併せて示している図である。ブリッジ構造物400bは、義歯111と、舌側面表面の歯頸部330を備え、歯の欠損状態に合わせて欠損を補綴・修復する部分の他の形状も備えている(図示せず)。ブリッジ構造物400bの素材は歯科用合金、セラミック、プラスチックなどである。
第1の金属粒121がブリッジ構造物400bの一端の義歯の舌側面表面の歯頸部330に設けられ、第2の金属粒122がブリッジ構造物400bの他端の義歯の舌側面表面の歯頸部330に設けられている。例えば、第1の金属粒121が純金粒、第2の金属粒122が純銀粒である。
(実施形態5)
本考案の第5の歯科人工修復物は、上記実施形態1から実施形態4に示した歯科人工修復物において、第1の金属粒と第2の金属粒に加え、一または複数の他の金属粒を備えたものである。以下は上顎総義歯の一例を取り上げたものであるが、上記実施形態1から実施形態4の各例に挙げた多様な歯科人工修復物に適用できる。
[例1:上顎総義歯]
実施形態1の上顎総義歯の場合、第1の金属粒を上顎の一方の大臼歯の義歯の舌側面付近に設け、第2の金属粒を上顎の他方の大臼歯の義歯の舌側面付近に設けている。本実施形態5の上顎総義歯では、さらに、第3の金属粒と第4の金属粒を義歯の舌側面付近に設けるものである。
図14は本考案の実施形態5にかかる上顎総義歯の義歯構造物の例を示した図である。
図14は上顎総義歯100fを下面側から見た図(底面図)である。ベース110は実施形態1の上顎総義歯100aと同様である。
図14の例では第1の金属粒121が上顎右側の大臼歯の義歯の舌側面付近に設けられ、第2の金属粒122が上顎左側の大臼歯の義歯の舌側面付近に設けられている。本実施形態5の上顎総義歯では、さらに、第3の金属粒123が上顎の一方の小臼歯の義歯の舌側面付近に設けられ、第4の金属粒124が上顎の他方の小臼歯の義歯の舌側面付近に設けられている。例えば、第1の金属粒121が純金粒、第2の金属粒122が純銀粒、第3の金属粒123がプラチナ粒、第4の金属粒124もプラチナ粒である。
(実施形態6)
本考案の歯科人工貼付物を説明する。実施形態6の歯科人工貼付物は、第1の金属粒と、第1の金属粒とは異なる種類の第2の金属粒とを備え、第1の金属粒および第2の金属粒の一方を歯列の一端の舌側面付近に設け、他方を歯列の他端の舌側面付近に設けたものである。実施形態1から実施形態5に示した歯科人工修復物は義歯の表面に第1の金属粒と第2の金属粒を設ける構成であったが、この第1の金属粒と第2の金属粒を生体歯(義歯でない生来の歯)の表面に設けることによっても同様の効果が期待できる。つまり、実施形態1などにおいて説明したように、第1の金属粒と第2の金属粒の持つ電位差により唾液を介して極微弱の電流が流れて帯電が防止され、汚れが付着しにくくなるという効果が期待でき、歯冠周囲の歯周組織と歯肉の血行促進が図られ、歯周病、歯肉炎、歯槽膿漏の予防が期待でき、歯周組織のプラークコントロールが期待できる。また、当該抗菌効果は歯冠表面のみならず口腔内全体に得られ、歯臭の低減につながり、また、帯電防止の効果も期待できる。
以上、本考案の歯または歯茎の欠損を補綴・修復するための歯科人工修復物における好ましい実施形態を図示して説明してきたが、本考案の技術的範囲を逸脱することなく種々の変更が可能であることは理解されるであろう。
本考案は歯科人工修復物、特に、義歯構造物、支台築造物、歯冠修復物、ブリッジ構造物などの歯科人工修復物、マウスピース、マウスガード、矯正装置などに広く適用することができる。
本考案の義歯構造物100の構造の概要を模式的に示した図 上顎総義歯の場合の本考案の義歯構造物の例を示した図 下顎総義歯の場合の本考案の義歯構造物の例を示した図 上顎両側義歯を下面側から見た図 上顎片側義歯を下面側から見た図 上顎前歯部義歯を下面側から見た図 下顎の臼歯用の支台築造物200aの縦断面を示す図 下顎の前歯用の支台築造物200bの縦断面を示す図 下顎の前歯用の歯冠修復物300aの裏面(舌側)と歯根を併せて示している図 下顎の大臼歯用の歯冠修復物300bの裏面(舌側)と歯根を併せて示している図 下顎の小臼歯・大臼歯用の歯冠修復物300cの裏面(舌側)と歯根の一部を併せて示している図 下顎の前歯用のブリッジ構造物400aの裏面(舌側)と歯根を併せて示している図 下顎の臼歯用のブリッジ構造物400bの裏面(舌側)と歯根を併せて示している図 本考案の実施形態5にかかる上顎総義歯の義歯構造物の例を示した図
符号の説明
100 義歯構造物
110 ベース
111 義歯
121 第1の金属粒
122 第2の金属粒
123 第3の金属粒
124 第4の金属粒
130 金属構造物
200 支台築造物
210 支台
220 歯冠
211,212 支台の歯根側先端
300 歯冠修復物
310 歯冠
320 基底部
330 歯頸部
400 ブリッジ構造物

Claims (13)

  1. 歯の欠損を補綴・修復するための義歯構造物となる歯科人工修復物であって、
    全体の基台となるベースと、欠損している歯の代替物である一または複数の義歯と、第1の金属粒と、前記第1の金属粒とは異なる種類の第2の金属粒とを備え、
    前記第1の金属粒および第2の金属粒の一方を前記義歯またはベースの一端の舌側面付近に設け、他方を前記義歯またはベースの他端の舌側面付近に設けたことを特徴とする歯科人工修復物。
  2. 前記義歯に両側の大臼歯の義歯が含まれている場合、前記第1の金属粒および第2の金属粒の一方を片側の前記大臼歯の義歯の舌側面付近に設け、前記第1の金属粒および第2の金属粒の他方を他側の前記大臼歯の義歯の舌側面付近に設けたことを特徴とする請求項1に記載の歯科人工修復物。
  3. 歯根が複数ある歯の欠損を補綴・修復するための支台および冠を備えた支台築造物となる歯科人工修復物であって、前記支台の歯根側先端が複数に分かれ、それぞれの前記歯根に対してそれぞれの前記支台の歯根側先端が埋め込まれ、前記支台の上部に前記冠が設けられた構造において、
    第1の金属粒と前記第1の金属粒とは異なる種類の第2の金属粒を、それぞれの前記支台の歯根側先端に設け、
    前記第1の金属粒および第2の金属粒の一方を、前記支台の歯根側先端の一方に設け、他方を前記支台の歯根側先端の他方に設けたことを特徴とする歯科人工修復物。
  4. 歯根が単数である歯の欠損を補綴・修復するための支台および冠を備えた支台築造物となる歯科人工修復物であって、前記歯根に対して前記支台の歯根側先端が埋め込まれ、前記支台の上部に前記冠が設けられた構造において、
    第1の金属粒と前記第1の金属粒とは異なる種類の第2の金属粒のうち、一方を前記支台の歯根側先端に設け、他方を前記冠の舌側面表面に設けたことを特徴とする歯科人工修復物。
  5. 前歯の欠損を補綴・修復するための歯冠および歯の一部を備えた歯冠修復物となる歯科人工修復物であって、
    第1の金属粒と前記第1の金属粒とは異なる種類の第2の金属粒の一方を前記歯冠修復物の舌側面表面の基底部の左端に設け、他方を前記歯冠修復物の舌側面表面の基底部の右端に設けたことを特徴とする歯科人工修復物。
  6. 大臼歯の欠損を補綴・修復するための歯冠および歯の一部を備えた歯冠修復物となる歯科人工修復物であって、
    第1の金属粒と前記第1の金属粒とは異なる種類の第2の金属粒の一方を前記歯冠修復物の舌側面表面の歯頸部の左端に設け、他方を前記歯冠修復物の舌側面表面の歯頸部の右端に設けたことを特徴とする歯科人工修復物。
  7. 臼歯の欠損を補綴・修復するための歯冠および歯の一部を備えた歯冠修復物となる歯科人工修復物であって、
    第1の金属粒と前記第1の金属粒とは異なる種類の第2の金属粒の一方を前記歯冠修復物の舌側面表面に設け、他方を前記歯冠修復物の頬側面表面に設けたことを特徴とする歯科人工修復物。
  8. 前歯歯列の欠損を補綴・修復するための義歯およびブリッジ台を備えたブリッジ構造物となる歯科人工修復物であって、
    第1の金属粒と前記第1の金属粒とは異なる種類の第2の金属粒の一方を前記ブリッジ構造物の一端の義歯の舌側面表面の基底部に設け、他方を前記ブリッジ構造物の他端の義歯の舌側面表面の基底部に設けたことを特徴とする歯科人工修復物。
  9. 臼歯歯列の欠損を補綴・修復するための義歯およびブリッジ台を備えたブリッジ構造物となる歯科人工修復物であって、
    第1の金属粒と前記第1の金属粒とは異なる種類の第2の金属粒の一方を前記ブリッジ構造物の一端の義歯の舌側面表面の歯頸部に設け、他方を前記ブリッジ構造物の他端の義歯の舌側面表面の歯頸部に設けたことを特徴とする歯科人工修復物。
  10. 前記歯科人工修復物が金属構造物と樹脂素材構造物の組み合わせからなり、
    前記第1の金属粒と前記第2の金属粒がその表面において生体面と接し、その裏面において前記金属構造物と接するように設けられたことを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載の歯科人工修復物。
  11. 前記第1の金属粒が金粒(純金または金含有合金)、銀粒(純銀または銀含有合金)、銅粒(純銅または銅含有合金)、プラチナ粒(純プラチナまたはプラチナ含有合金)のいずれかであり、他方が金粒(純金または金含有合金)、銀粒(純銀または銀含有合金)、銅粒(純銅または銅含有合金)、プラチナ粒(純プラチナまたはプラチナ含有合金)のうち前記第1の貴金属とは異なるものである請求項1から10のいずれかに記載の歯科人工修復物。
  12. 前記第1の金属粒と前記第2の金属粒に加え、一または複数の他の金属粒を備え、前記他の金属粒がその表面において生体面と接するように設けられたことを特徴とする請求項1から11のいずれかに記載の歯科人工修復物。
  13. 歯列および口腔内の衛生状態を改善するための歯科人工貼付物であって、
    第1の金属粒と、前記第1の金属粒とは異なる種類の第2の金属粒とを備え、
    前記第1の金属粒および第2の金属粒の一方を前記歯列の一端の舌側面付近に設け、他方を前記歯列の他端の舌側面付近に設けたことを特徴とする歯科人工貼付物。
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