JP3125209U - 紙垂（しで）通し針 - Google Patents

Abstract

【課題】 本考案は、紙垂（しで）をしめ縄の縁り目に挟み止める作業において、簡単且つスピーディーに、しかも指先の爪割れ防止など安全に作業ができることを目的とする。
【解決手段】 課題を解決するために、紙垂通し針を用いる。当針は、先端を尖らせた板状の針で、後端部に割れ目を設けている。この割れ目にあらかじめ紙垂の頭部を挟み込んでおき、縄の縁りを少し戻して先端から縄を刺し通す。針が縄を通り抜けると同時に縄の縁りが戻って紙垂が挟み止るため、縄の縁り目に直接手で紙垂を差し込む必要が無くなる。
【選択図】図１

Description

本考案は、紙垂の頭部をしめ縄の縁り目に挟み止めて垂れ下げるための針に関するものである。

従来、しめ縄に紙垂を付ける方法としては、縄を両手で持ちながら縄の縁りを十分に戻して隙間を開け、そこに片方の手で紙垂の頭部を差し込んでいた。しかし、縄の縁りが硬い場合には縁り戻しが容易ではなく、紙垂の数が多い場合にはかなりたいへんな作業となっていた。しかも、冬季など寒い時には指先の自由がきかなくなりなおさらである。さらには爪を割るなどの危険性も生じ、作業が容易にできなくなることも多い。

本考案は、以上のような問題点を解決するためになされたものであり、紙垂をしめ縄に付ける作業において、簡単且つスピーディーに、しかも安全に作業ができるようにすることを目的とする。

そこで、手で直接縄の縁り目に紙垂を差し込まなくてもよい方法として、紙垂通し針を考案した。
本考案は、縄の縁り目を刺し通せるように先端を尖らせ、後端部に紙垂の頭部を挟み込むための割れ目を設けた細長い板状の針である。これを使用するときは、まず後端部の割れ目に紙垂の頭部を挟み込んでおき、縄の縁りをわずかに戻して先端から縄を刺し通す。当該針が縄を通り抜けると同時に縄の縁りが戻って紙垂が挟み止る。

よって、本考案による紙垂通し針を用いれば、しめ縄に紙垂を付ける作業において、縄の縁りを強く戻す必要が無く、戻した縁り目に手で直接紙垂を差し込む必要も無くなり、作業が容易に且つスピーディーに行え、しかも爪割れが防げるなど指先の危険性を防止することができる。

本考案に係る紙垂通し針は、図１に示すように先端を尖らせた板状の針であり、後端部に紙垂の頭部を挟み込むため、板厚のほぼ中央部で上下に分かれるように割れ目を設けている。
紙垂通し針の大きさは、縄の縁り目を刺し通せる範囲で自由である。
端部の割れ目の長さは、紙垂が容易に差し挟みできる範囲で自由である。
後端部の形状は自由であるが、本図では、紙垂の頭部が容易に挟み込みできるよう、上下それぞれの対角となる内側の三角形部分をカットして矢尻形にしてある。
材質は、縄の縁り目を刺し通せ、且つ縁り戻しの力で曲がらない程度の硬度を有し、後端部の割れ目で紙垂を挟み込みできる弾性を有する範囲で自由である。

本考案による紙垂通し針の平面図である。 後端部の割れ目を少し開いた状態の側面図である。

符号の説明

ａ 紙垂通し針の本体
ｂ 先端部
ｃ 後端部
ｄ 割れ目
ｅ 割れ目の長さ

Claims (1)

1. 縄の縁り目から縄を刺し通せるように先端を尖らせ、後端部に紙垂の頭部を挟み込むための割れ目を設けた細長い板状の紙垂通し針。

Images