JP3122063U - バッジ - Google Patents
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Abstract
【課題】発光素子を搭載するプリント基板上に図柄付きのフィルム層と透明なエナメル層とを積層することによって、十分な耐久性を有し、全体体裁を一層向上させることができるバッジを提供する。
【解決手段】複数の発光素子を裏面側に搭載するプリント基板11と、図柄12bを有するフィルム層12と、透明なエナメル層13とを一体に積層する。
【選択図】図1
【解決手段】複数の発光素子を裏面側に搭載するプリント基板11と、図柄12bを有するフィルム層12と、透明なエナメル層13とを一体に積層する。
【選択図】図1
Description
この考案は、発光機能を有するバッジに関する。ただし、ここでいうバッジとは、メダル、バッジ、ワッペン、名札、IDカード等の装身用の表示具を総称するものとする。
発光ダイオードを一体に組み込む交通安全用のワッペンが提案されている(特許文献1)。このものは、文字や図柄などを表示する絶縁板の表面に透明なブラケットを介して発光ダイオードを装着することにより、視認性を高めることができる。なお、発光ダイオードをプリント基板上に搭載するとともに、プリント基板を覆うカバー板に文字や図柄などを表示し、カバー板の透孔を介して発光ダイオードからの光を外部に投射させる発光機能付きのバッジも知られている(特許文献2)。
特開平5−337003号公報
特開2001−70014号公報
かかる従来技術の前者によるときは、発光ダイオードが絶縁板の表面上に突出する上、絶縁板そのものが外部に露出するから、全体体裁がよくないという問題がある。また、後者によるときは、プリント基板とカバー板との組合せ構造であるから、耐久性が不十分であり、製造コストも高くなりがちであるという問題がある。
そこで、この考案の目的は、かかる従来技術の問題に鑑み、発光素子を搭載するプリント基板上に図柄付きのフィルム層と透明なエナメル層とを積層することによって、十分な耐久性を有し、全体体裁を一層向上させることができるバッジを提供することにある。
かかる目的を達成するためのこの考案の構成は、複数の発光素子を裏面側に搭載するプリント基板と、プリント基板の表面側に積層する図柄付きのフィルム層と、フィルム層上に積層する透明なエナメル層とを備えてなり、発光素子は、図柄に適合するように配置し、プリント基板に形成する透孔とフィルム層の透明部分とを介してエナメル層に向けて発光することをその要旨とする。
なお、発光素子は、チップ形の発光ダイオードであってもよく、プリント基板に搭載する電子回路を介して点滅制御してもよい。
また、プリント基板には、クリップの取付孔を設けることができる。
かかる考案の構成によるときは、プリント基板、フィルム層、エナメル層は、一体の積層体を形成しており、丈夫であり、全体体裁も極めて良好である。なお、プリント基板上の発光素子は、プリント基板に形成する透孔と、フィルム層の透明部分とを介してエナメル層に向けて発光し、外部から発光状態を明瞭に視認することができるから、透明なエナメル層を透して見えるフィルム層上の図柄とともに、格別な興趣を実現することができる。ただし、フィルム層は、少なくともプリント基板上の発光素子に対応する部位を透明部分に形成するものとする。また、プリント基板は、片面基板、両面基板のいずれであってもよい。プリント基板の表面側の電気回路パターンは、フィルム層に表示する図柄や地色のうち、発光素子に対応する透明部分以外の全部を不透明にすることにより、表面側から見えなくすることができるからである。
発光素子は、チップ形の発光ダイオードとすることにより、レンズ部分をプリント基板の透孔に収納し、プリント基板の表面側に突出させることなく、プリント基板の裏面側に容易に搭載することができる。チップ形の発光ダイオードは、レンズ部分の高さがプリント基板の厚さより小さい1mm未満のものが市販されているからである。
発光素子は、プリント基板に搭載する電子回路を介し、フィルム層上の図柄に適合するように、任意の配置パターンに配置し、任意の点滅パターンに点滅制御することが可能である。なお、発光素子は、同一色のもののみを使用してもよく、複数色のものを混在させて使用してもよい。なお、発光素子の点滅パターンは、マイクロコンピュータによって任意のパターンに設定することができる。
プリント基板にクリップの取付孔を設ければ、クリップを介して全体を衣服等に簡単に取り付けることができる。なお、プリント基板の裏面側には、電子回路を保護するために、着脱可能または着脱不能なカバーを付設するか、コーティング処理、ポッティング処理、エンキャップ成形処理などの保護処理を部分的または全体的に施すことが好ましい。
以下、図面を以って考案の実施の形態を説明する。
バッジは、プリント基板11の表面側にフィルム層12、透明なエナメル層13をこの順に一体に積層してなる(図1、図2)。ただし、図2(A)、(B)は、それぞれ正面図、左側面図である。
プリント基板11は、たとえば表面側、裏面側に図示しない電気回路パターンを有する両面基板である。プリント基板11の裏面側には、マイクロコンピュータMC、発光素子としてのチップ形の発光ダイオードLi (i=1、2…n)、電源用の電池Bを含む電子回路が搭載されている(図3)。
電池Bは、ホルダHを介してプリント基板11に着脱可能に装着されている。電池Bは、外部電源と自動切替可能なジャックJ、スイッチSを介してマイクロコンピュータMCに給電するとともに、電流制限用の抵抗Ri (i=1、2…n)、発光ダイオードLi を介して、マイクロコンピュータMCの各出力ポートに個別に接続されている。そこで、スイッチSを投入してマイクロコンピュータMCを起動すると、発光ダイオードLi は、マイクロコンピュータMCに内蔵させるプログラムに従って、任意の点滅パターンに点滅制御することができる。ただし、抵抗Ri は、各発光ダイオードLi ごとに設けるに代えて、同時に点灯させない複数の発光ダイオードLi に対して共通に使用することができる。また、同時に点滅させる複数の発光ダイオードLi は、共通の抵抗Ri を介し、共通の出力ポートに並列接続することができる。
発光ダイオードLi は、プリント基板11に形成する各透孔11aにレンズ部分Liaを収納するようにして、プリント基板11の裏面側に搭載されている(図1、図4)。ただし、図4(A)は、要部拡大断面図、図4(B)は、同図(A)のX矢視相当の要部拡大平面図である。透孔11aの径は、レンズ部分Liaに適合するものとし、レンズ部分Liaの高さhは、プリント基板11の厚さtに対し、h<tである。プリント基板11の上辺中央部は、低い台形に膨出させ、クリップ14の取付孔11bが横長に形成されている。
フィルム層12は、プリント基板11と同形同大に形成されている。フィルム層12には、不透明な地色12a上に任意の文字、図形等の不透明な図柄12bが形成され、図柄12b上には、プリント基板11上の透孔11a、11a…に対応するようにして、透孔11a、11a…とほぼ同大の透明部分12c、12c…が形成されている。すなわち、プリント基板11上の発光ダイオードLi は、各透孔11aを介して装着することにより、フィルム層12上の図柄12bに適合するように配置されている。なお、フィルム層12上の各透明部分12cは、フィルム層12を貫通する透孔であってもよく、透明なフィルム層12上に不透明な地色12a、図柄12bを部分的に設けない部分であってもよい。ただし、地色12a、図柄12bは、それぞれ単色または複数色のいずれであってもよく、発光ダイオードLi も、図柄12bに合わせて、同一色のみを使用してもよく、複数色を混在させてもよい。
透明なエナメル層13は、プリント基板11、フィルム層12と同形同大に形成されている。エナメル層13の各周縁部分は、表面側から裏面側にかけて滑らかに丸められている。
フィルム層12は、たとえば地色12a、図柄12bの各色彩に対応するウレタン系印刷インキを使用し、プリント基板11上に多色印刷して焼付処理することにより形成することができる。このとき、各透明部分12cは、印刷しない部分として残すことにより透孔として形成し、クリアインキによる印刷を施すことにより、透明なフィルム層12として作ることができる。一方、エナメル層13は、たとえば透明な2液性のエポキシ樹脂を所定厚さに塗布し、焼付硬化処理して形成する。
クリップ14は、たとえば可撓性のベルト14aの一端部をプリント基板11の取付孔11bに通して雌雄のホック14b1 、14b2 により着脱自在に止め(図2)、ベルト14aの先端には、開閉式の止め金具が付設されている。止め金具は、レバー14c1 を開閉することにより、ヒンジ結合する押え片14c2 、14c2 を開閉し(図2(B)の実線、二点鎖線)、バッジを洋服の胸ポケットなどに簡単に着脱することができる。なお、押え片14c2 、14c2 は、内蔵の板ばね14c3 を介して開き方向に付勢されている。ただし、クリップ14は、安全ピン式などを含む他の任意の形式であってもよい。
プリント基板11の裏面側には、保護用のカバーCが付設されている。カバーCは、ジャックJの受口を外部に露出させている。また、スイッチSは、カバーCを外して、またはカバーCを外すことなく、操作可能である。カバーCは、着脱可能、着脱不能のいずれであってもよい。
各発光ダイオードLi は、プリント基板11に形成する透孔11a、フィルム層12の透明部分12cを介して透明なエナメル層13に向けて点滅発光し、外部から視認することができる。すなわち、発光ダイオードLi は、エナメル層13を透して見えるフィルム層12上の図柄12bとともに、格別な興趣を実現し、印象を与えることができる。なお、発光ダイオードLi の点滅パターンの一例を図5に示す。ただし、図5(A)は、図1、図2の図柄12bに対応して配置する10個の発光ダイオードLi (i=1、2…10、図5(B))の点灯タイミングを単位周期T≒0.2秒の経過とともに線図として示し、図中の黒点、白点は、それぞれ点灯開始時点、点灯終了時点を示すものとする。図5(A)において、発光ダイオードLi は、4.5T≒0.9秒ごとに図示の点滅パターンを繰り返す。
プリント基板11上の電子回路は、太陽電池SBを使用する充電式の電源ユニットKにより駆動することができる(図6)。太陽電池SBは、ダイオードD1 、抵抗Rを介して二次電池BTを充電し、二次電池BTの出力は、別のダイオードD2 を介してプラグPに引き出されている。そこで、プラグPをジャックJに差し込むと、マイクロコンピュータMCは、電池Bに代えて電源ユニットKから給電され、発光ダイオードLi を点滅制御することができる。
なお、電池Bは、充電不能な一次電池の他、ニッケルカドミウム電池、ニッケル水素電池、リチウムイオン電池などの充電可能な二次電池や、電気二重層コンデンサ、マイクロ燃料電池などが使用可能である。また、二次電池BTに代えて、電気二重層コンデンサを使用することもできる。
以上の説明において、プリント基板11の形状、大きさ、フィルム層12上の図柄12bは、それぞれバッジの用途に応じて任意に変更可能である。バッジの用途としては、たとえば学童、高齢者、ジョギング走者、散歩者などの交通安全用、災害地などにおける支援者、被災者の区分用、病院、催事場などにおけるスタッフ、来訪者の区分用、会社、営業所、催事場などにおけるスタッフの名札、IDカード用などとしてもよく、その形態も、吊下げ形、ケース収納形、縫付け形、貼付け形などのメダル、ワッぺン、名札、IDカード等の形態にすることができる。また、図柄12bに適合させてプリント基板11上に配置する発光ダイオードLi の個数、発光色、配置パターン、点滅パターンについても、用途、形態に応じて任意に設定可能である。
Li (i=1、2…n)…発光ダイオード
11…プリント基板
11a…透孔
11b…取付孔
12…フィルム層
12b…図柄
12c…透明部分
13…エナメル層
14…クリップ
実用新案登録出願人 末 栄 康 則
代理人 弁理士 松 田 忠 秋
11…プリント基板
11a…透孔
11b…取付孔
12…フィルム層
12b…図柄
12c…透明部分
13…エナメル層
14…クリップ
実用新案登録出願人 末 栄 康 則
代理人 弁理士 松 田 忠 秋
Claims (4)
- 複数の発光素子を裏面側に搭載するプリント基板と、該プリント基板の表面側に積層する図柄付きのフィルム層と、該フィルム層上に積層する透明なエナメル層とを備えてなり、前記発光素子は、前記図柄に適合するように配置し、前記プリント基板に形成する透孔と前記フィルム層の透明部分とを介して前記エナメル層に向けて発光することを特徴とするバッジ。
- 前記発光素子は、チップ形の発光ダイオードであることを特徴とする請求項1記載のバッジ。
- 前記発光素子は、前記プリント基板に搭載する電子回路を介して点滅制御することを特徴とする請求項1または請求項2記載のバッジ。
- 前記プリント基板には、クリップの取付孔を設けることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか記載のバッジ。
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JP2006001951U JP3122063U (ja) | 2006-03-17 | 2006-03-17 | バッジ |
JP2006002377U JP3122483U (ja) | 2006-03-17 | 2006-03-31 | 発光機能を有する表示具 |
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