JP3118753U - 難燃帽子、リバーシブル難燃帽子及びケープ付き難燃帽子 - Google Patents
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Abstract
【課題】火災時等の非常時に避難する際に火炎、火花から身を護ることができる難燃帽子、リバーシブル難燃帽子及びケープ付き難燃帽子を提供する。
【解決手段】帽子本体11が、頭部に被るクラウン部12と、このクラウン部12の裾部から一体に設けられた鍔部13とからなる帽子において、帽子本体11の素材をポリベンズオキサゾール繊維からなる超難燃性布地で形成したことを特徴とする難燃帽子にある。
【選択図】図1
【解決手段】帽子本体11が、頭部に被るクラウン部12と、このクラウン部12の裾部から一体に設けられた鍔部13とからなる帽子において、帽子本体11の素材をポリベンズオキサゾール繊維からなる超難燃性布地で形成したことを特徴とする難燃帽子にある。
【選択図】図1
Description
この考案は、頭部に被って寒暑あるいは塵埃を防いだり、麗容を整えると同時に、火災時等の非常時に避難する際に火炎から身を護ることができる難燃帽子、リバーシブル難燃帽子及びケープ付き難燃帽子に関する。
帽子は、頭部に被って寒暑あるいは塵埃を防いだり、麗容を整えるものであり、紳士用のテンガロンハット、ベレー帽、縁無し帽、婦人用のカスケット、ブレトン、ボンネット等その種類は豊富である。また、野球やゴルフ等のスポーツ帽や作業帽においても種類は豊富である。
ところが、一般的には、帽子は夏用と冬用とに分かれ、帽子本体を構成する素材を、夏用においては通気性の良い布地で形成し、冬用においては冷気を遮断すると同時に保温性の優れた布地で形成している。
ところが、帽子は、頭部に被って寒暑あるいは塵埃を防いだり、麗容を整えるものであり、帽子本体を形成する素材は、通気性や保温性を考慮して選定され、火炎や火花に耐え得る難燃性を有した素材を用いて形成された帽子は知られていない。消防士や宇宙飛行士が着用する服を含む帽子においては、難燃性を有した素材が用いられているが、素材が高価であるとともに、裁断、縫製が困難で、コストアップになることなど理由により、一般的な帽子には採用されていない。
この考案は、前記事情に着目してなされたもので、その目的とするところは、普段は通常の帽子として着用できるとともに、火災時等の非常時に避難する際に火炎、火花から身を護ることができる難燃帽子、リバーシブル難燃帽子及びケープ付き難燃帽子を提供することにある。
この考案は、前記事情に着目してなされたもので、その目的とするところは、普段は通常の帽子として着用できるとともに、火災時等の非常時に避難する際に火炎、火花から身を護ることができる難燃帽子、リバーシブル難燃帽子及びケープ付き難燃帽子を提供することにある。
この考案は、前述した目的を達成するために、請求項1は、帽子本体が、頭部に被るクラウン部と、このクラウン部の裾部から一体に設けられた鍔部とからなる帽子において、帽子本体の素材をポリベンズオキサゾール繊維からなる超難燃性布地で形成したことを特徴とする難燃帽子にある。
請求項2は、帽子本体の表素材もしくは裏素材の一方を、アクリル系繊維からなる難燃性布地で形成し、他方をポリベンズオキサゾール繊維からなる超難燃性布地で形成したことを特徴とするリバーシブル難燃帽子にある。
請求項3は、帽子本体が、頭部に被るクラウン部と、このクラウン部の裾部から一体に設けられた鍔部とからなり、前記帽子本体に肩部まで覆うことができるケープを付けることができるケープ付き帽子において、帽子本体の素材をポリベンズオキサゾール繊維からなる超難燃性布地で形成するとともに、前記帽子本体のクラウン部にマジックテープ(登録商標)からなるリボンを設け、前記ケープの少なくとも表素材をポリベンズオキサゾール繊維からなる超難燃性布地で形成し、前記ケープに前記リボンに結合できるマジックテープからなる結合テープを設けたことを特徴とするケープ付き難燃帽子にある。
請求項4は、帽子本体の表素材もしくは裏素材に一方を、アクリル系繊維からなる難燃性布地で形成し、他方をポリベンズオキサゾール繊維からなる超難燃性布地で形成し、前記帽子本体のクラウン部にマジックテープからなるリボンを設け、前記ケープの少なくとも表素材をポリベンズオキサゾール繊維からなる超難燃性布地で形成し、前記ケープに前記リボンに結合できるマジックテープからなる結合テープを設けたことを特徴とする。
この考案によれば、普段は通常の帽子として着用できるとともに、火災時等の非常時に避難する際に火炎、火花から身を護ることができるという効果がある。
以下、この考案の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は第1の実施形態に示すリバーシブル難燃帽子を示し、(a)は斜視図、(b)は縦断側面図、図2はリバーシブル難燃帽子の作用を示し、(a)は裏返す過程の斜視図、(b)は裏返した状態の斜視図である。男女兼用のリバーシブル難燃帽子の帽子本体11は、頭部に被るクラウン部12と、このクラウン部12の裾部から一体に設けられた鍔部13とから構成されている。帽子本体11は、表素材14と裏素材15の二重構造で、表素材14は、アクリル系繊維からなる柔軟性を有する難燃性布地で形成されている。裏素材15は、ポリベンズオキサゾール繊維(PBO繊維)からなる柔軟性を有する超難燃性布地で形成されている。
表素材14に使用したアクリル系繊維は、防炎+静電気帯電防止素材として知られているブレバノ・プラス(登録商標)であり、コットンに防炎性の優れたアクリル系繊維プロテックスを混紡したしたもので、素材自体に防炎機能、自己消火機能を備えている。
裏素材15に使用したポリベンズオキサゾール繊維(PBO繊維)は、高強度・高弾性率繊維として代表的なアラミド繊維の2倍の強度と弾性率を併せ持っている他、非常に高い耐熱性と難燃性を兼ね備えた超難燃性繊維と知られているザイロン(登録商標)である。燃焼を継続するために必要な酸素濃度を示すには、限界酸素指数(LOI:Limiting Oxygen Index)が用いられるが、アラミド繊維は、限界酸素指数(LOI)が29、耐熱温度が400〜550℃であるのに対し、ポリベンズオキサゾール繊維(ザイロン)は、限界酸素指数(LOI)が68、耐熱温度が650℃を示し、火炎に晒されても燃焼し難い超難燃性を維持する。
さらに、クラウン部12の頂部16にはアラミド繊維からなる断熱材からなるパッド17が表素材14と裏素材15とによってサンドイッチされ、三重構造であり、クラウン部12の頂部16を除く周面部18及び鍔部13は表素材14と裏素材15との二重構造である。クラウン部12の頂部16と周面部18との境界部、周面部18と鍔部13との境界部及び鍔部13の外周縁部はミシン糸19によって縫製されており、このミシン糸19は、メタ型アラミド繊維からなるノーメックス(登録商標)、アクリル系繊維、ポリベンズオキサゾール繊維(PBO繊維)等からなる難燃糸を使用している。
前述のように構成されたリバーシブル難燃帽子は、表素材14が青系統に着色され、裏素材15は黄系統に着色されている。従って、帽子本体11は色によって表面が難燃素材、裏面が超難燃素材で形成されていることが一目瞭然であり、普段は表素材14を表にして通常の帽子として着用し、火災時等の非常時に避難する際には帽子本体11を裏返して裏素材15を表にして通常の帽子として着用し、火炎、火花から頭部、顔等を護ることができる。
裏素材15に使用したポリベンズオキサゾール繊維(PBO繊維)は、高強度・高弾性率繊維として代表的なアラミド繊維の2倍の強度と弾性率を併せ持っている他、非常に高い耐熱性と難燃性を兼ね備えた超難燃性繊維と知られているザイロン(登録商標)である。燃焼を継続するために必要な酸素濃度を示すには、限界酸素指数(LOI:Limiting Oxygen Index)が用いられるが、アラミド繊維は、限界酸素指数(LOI)が29、耐熱温度が400〜550℃であるのに対し、ポリベンズオキサゾール繊維(ザイロン)は、限界酸素指数(LOI)が68、耐熱温度が650℃を示し、火炎に晒されても燃焼し難い超難燃性を維持する。
さらに、クラウン部12の頂部16にはアラミド繊維からなる断熱材からなるパッド17が表素材14と裏素材15とによってサンドイッチされ、三重構造であり、クラウン部12の頂部16を除く周面部18及び鍔部13は表素材14と裏素材15との二重構造である。クラウン部12の頂部16と周面部18との境界部、周面部18と鍔部13との境界部及び鍔部13の外周縁部はミシン糸19によって縫製されており、このミシン糸19は、メタ型アラミド繊維からなるノーメックス(登録商標)、アクリル系繊維、ポリベンズオキサゾール繊維(PBO繊維)等からなる難燃糸を使用している。
前述のように構成されたリバーシブル難燃帽子は、表素材14が青系統に着色され、裏素材15は黄系統に着色されている。従って、帽子本体11は色によって表面が難燃素材、裏面が超難燃素材で形成されていることが一目瞭然であり、普段は表素材14を表にして通常の帽子として着用し、火災時等の非常時に避難する際には帽子本体11を裏返して裏素材15を表にして通常の帽子として着用し、火炎、火花から頭部、顔等を護ることができる。
さらに、帽子本体11の表素材14におけるクラウン部12の最も下側縁部には難燃素材によって形成されたマジックテープ(登録商標)からなる帯状のリボン20が全周に亘って縫い付けられている。一方、図3は、帽子本体11に取付けてケープ付き難燃帽子を構成できるケープ21を示す。ケープ本体22は、展開形状がほぼ扇状であり、表素材23と裏素材24の二重構造である。表素材23は、非常に高い耐熱性と難燃性を兼ね備えた超難燃性繊維と知られているザイロン(登録商標)が使用され、裏素材24は、防炎+静電気帯電防止素材として知られているブレバノ・プラス(登録商標)が使用されている。ケープ本体22は、外周縁部が、ミシン糸25によって縫製されており、このミシン糸25も、メタ型アラミド繊維からなるノーメックス(登録商標)、アクリル系繊維、ポリベンズオキサゾール繊維(PBO繊維)等からなる難燃糸を使用している。
さらに、ケープ本体22の内周縁部における裏素材24には難燃素材によって形成されたマジックテープ(登録商標)からなる帯状の結合テープ26が全長に亘って縫い付けられている。結合テープ26は帽子本体11のリボン20がマジックテープの雌型であるとすると、雄型であり、リボン20に対して結合テープ26がワンタッチで着脱可能であり、リボン20に対して結合テープ26を結合したときケープ付き難燃帽子を構成できるようになっている。従って、帽子を着用したとき、ケープ21が両肩まで覆うことができる。
さらに、ケープ本体22の内周縁部における裏素材24には難燃素材によって形成されたマジックテープ(登録商標)からなる帯状の結合テープ26が全長に亘って縫い付けられている。結合テープ26は帽子本体11のリボン20がマジックテープの雌型であるとすると、雄型であり、リボン20に対して結合テープ26がワンタッチで着脱可能であり、リボン20に対して結合テープ26を結合したときケープ付き難燃帽子を構成できるようになっている。従って、帽子を着用したとき、ケープ21が両肩まで覆うことができる。
なお、前記実施形態においては、帽子本体11の表素材14におけるクラウン部12の最も下側縁部に帯状のリボン20を縫い付けた。従って、裏素材15を表にして帽子を着用したとき、ケープ本体22の上縁部側が帽子本体11の鍔部13によって二重に覆われた状態となる。しかし、帽子本体11の裏素材15におけるクラウン部12の最も上側縁部に帯状のリボン20を縫い付けてもよい。このように構成すると、裏素材15を表にして帽子を着用したとき、帽子本体11のクラウン部12における後頭部がケープ本体22の上縁部で二重に覆われた状態となる。
11…帽子本体、12…クラウン部、13…鍔部、14…表素材、15…裏素材、20…リボン、21…ケープ、26…結合テープ
Claims (4)
- 帽子本体が、頭部に被るクラウン部と、このクラウン部の裾部から一体に設けられた鍔部とからなる帽子において、帽子本体の素材をポリベンズオキサゾール繊維からなる超難燃性布地で形成したことを特徴とする難燃帽子。
- 帽子本体が、頭部に被るクラウン部と、このクラウン部の裾部から一体に設けられた鍔部とからなる帽子において、帽子本体は、表素材と裏素材とからなり、表素材もしくは裏素材の一方を、アクリル系繊維からなる難燃性布地で形成し、他方をポリベンズオキサゾール繊維からなる超難燃性布地で形成したことを特徴とするリバーシブル難燃帽子。
- 帽子本体が、頭部に被るクラウン部と、このクラウン部の裾部から一体に設けられた鍔部とからなり、前記帽子本体に肩部まで覆うことができるケープを付けることができるケープ付き帽子において、帽子本体の素材をポリベンズオキサゾール繊維からなる超難燃性布地で形成するとともに、前記帽子本体のクラウン部にマジックテープ(登録商標)からなるリボンを設け、前記ケープの少なくとも表素材をポリベンズオキサゾール繊維からなる超難燃性布地で形成し、前記ケープに前記リボンに結合できるマジックテープからなる結合テープを設けたことを特徴とするケープ付き難燃帽子。
- 帽子本体が、頭部に被るクラウン部と、このクラウン部の裾部から一体に設けられた鍔部とからなり、前記帽子本体に肩部まで覆うことができるケープを付けることができるケープ付き帽子において、帽子本体の表素材もしくは裏素材に一方を、アクリル系繊維からなる難燃性布地で形成し、他方をポリベンズオキサゾール繊維からなる超難燃性布地で形成し、前記帽子本体のクラウン部にマジックテープからなるリボンを設け、前記ケープの少なくとも表素材をポリベンズオキサゾール繊維からなる超難燃性布地で形成し、前記ケープに前記リボンに結合できるマジックテープからなる結合テープを設けたことを特徴とするケープ付きリバーシブル難燃帽子。
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JP2005009831U JP3118753U (ja) | 2005-11-22 | 2005-11-22 | 難燃帽子、リバーシブル難燃帽子及びケープ付き難燃帽子 |
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JP2017509004A (ja) * | 2013-12-19 | 2017-03-30 | ヒョンダイ モーター カンパニー | 耐熱性及び成形性が改善された吸遮音材及びその製造方法 |
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