JP3118575U - 個人情報記録札 - Google Patents
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Abstract
【課題】 プライバシーの保護を図ることができるペット用迷子札を提供する。
【解決手段】 飼い主の名前や連絡先などの個人情報を記入するための記録領域11が設けられた第1の板状体10の上に、第2の板状体20を載せ、両者をリング状の連結具30で連結する。連結具30をペットの首輪に取り付けると、散歩で連れ回している最中は、重力により、第2の板状体20が第1の板状体10の前面に重なり、記録領域11が隠蔽状態となり、連絡先などの個人情報が人目に触れずにすむ。万一、このペットが迷子になった場合は、ペットを保護した者が第2の板状体20をめくり上げることにより、連絡先などの個人情報を確認することができる。認知症患者用の迷子札としても利用できる。
【選択図】図2
【解決手段】 飼い主の名前や連絡先などの個人情報を記入するための記録領域11が設けられた第1の板状体10の上に、第2の板状体20を載せ、両者をリング状の連結具30で連結する。連結具30をペットの首輪に取り付けると、散歩で連れ回している最中は、重力により、第2の板状体20が第1の板状体10の前面に重なり、記録領域11が隠蔽状態となり、連絡先などの個人情報が人目に触れずにすむ。万一、このペットが迷子になった場合は、ペットを保護した者が第2の板状体20をめくり上げることにより、連絡先などの個人情報を確認することができる。認知症患者用の迷子札としても利用できる。
【選択図】図2
Description
本考案は、個人情報記録札に関し、特に、氏名・電話番号・メールアドレス・連絡先などの個人情報を記載した上でペット、認知症患者、児童などに携帯させ、迷子札や名札として利用するのに適した個人情報記録札に関する。
ペットが迷子になった場合、これを保護したとしても、飼い主を探すためには多大な労力がかかる。また、認知症患者が迷子になった場合にも、自宅の住所などを自分自身で伝えることができない場合が多く、家族に連絡するのに苦労を強いられる。このような事態に備えるため、本人や家族もしくは飼い主の氏名・電話番号・メールアドレス・連絡先などの個人情報を記載した名札が利用されている。たとえば、下記の特許文献1には、ペット用の首輪に名札を組み込む方法が開示されており、下記の特許文献2には、時計型の迷子札をペットの首輪などに取り付ける方法が開示されている。
登録実用新案第3069621号公報
特開2004−226935号公報
しかしながら、名札をペット用の首輪や認知症患者に取り付けた場合、プライバシーの保護という見地からは、問題が生じることが少なくない。たとえば、ペット用の首輪に、飼い主の氏名や電話番号などの個人情報を記載してしまうと、散歩の最中など、迷子になっていない状況でも、この個人情報が常に人目に触れる状態になる。これは、個人情報を無用に衆人環視にさらすことになり、決して好ましいことではない。認知症患者に名札を取り付けた場合も同様である。
そこで本考案は、プライバシーの保護を図ることができる個人情報記録札を提供することを目的とする。
(1) 本考案の第1の態様は、個人情報記録札を、
個人情報を記入した記録領域もしくは記入するための記録領域が設けられた第1の板状体と、
この記録領域の全部もしくは主要部を隠蔽することができる第2の板状体と、
第1の板状体と第2の板状体とを、「記録領域の全部もしくは主要部が第2の板状体によって隠蔽された隠蔽状態」および「記録領域の全部が第2の板状体によって隠蔽されていない非隠蔽状態」の両方の状態をとることができるように、相互位置が可変な態様で連結する連結具と、
によって構成するようにしたものである。
個人情報を記入した記録領域もしくは記入するための記録領域が設けられた第1の板状体と、
この記録領域の全部もしくは主要部を隠蔽することができる第2の板状体と、
第1の板状体と第2の板状体とを、「記録領域の全部もしくは主要部が第2の板状体によって隠蔽された隠蔽状態」および「記録領域の全部が第2の板状体によって隠蔽されていない非隠蔽状態」の両方の状態をとることができるように、相互位置が可変な態様で連結する連結具と、
によって構成するようにしたものである。
(2) 本考案の第2の態様は、上述した第1の態様に係る個人情報記録札において、
第1の板状体および第2の板状体にそれぞれ貫通孔を設け、これらの貫通孔を挿通するリングにより連結具を構成し、この連結具を保持して吊り上げた静止状態において、重力の作用により、第2の板状体により記録領域の全部もしくは主要部が隠蔽された隠蔽状態となるように構成したものである。
第1の板状体および第2の板状体にそれぞれ貫通孔を設け、これらの貫通孔を挿通するリングにより連結具を構成し、この連結具を保持して吊り上げた静止状態において、重力の作用により、第2の板状体により記録領域の全部もしくは主要部が隠蔽された隠蔽状態となるように構成したものである。
(3) 本考案の第3の態様は、上述した第1または第2の態様に係る個人情報記録札において、
第1の板状体が所定のモチーフの輪郭形状をなし、第2の板状体が当該モチーフに含まれる部品の形状をなし、連結具を保持して吊り上げた静止状態において、第1の板状体および第2の板状体の組み合わせによって当該モチーフが表現されるようにしたものである。
第1の板状体が所定のモチーフの輪郭形状をなし、第2の板状体が当該モチーフに含まれる部品の形状をなし、連結具を保持して吊り上げた静止状態において、第1の板状体および第2の板状体の組み合わせによって当該モチーフが表現されるようにしたものである。
本考案に係る個人情報記録札によれば、第1の板状体の記録領域に記入された個人情報を、第2の板状体によって隠蔽した状態にすることができるので、プライバシーの保護を図ることができる。
以下、本考案を図示する実施形態に基づいて説明する。
図1は、本考案の第1の実施例に係る個人情報記録札の構成部品の平面図である。この実施例に係る個人情報記録札は、ペット用の迷子札として利用されるものであり、図1(a) に示す第1の板状体10と、図1(b) に示す第2の板状体20と、図1(c) に示す連結具30と、によって構成されている。
第1の板状体10は、この例では、ほぼ三角形の形状をしたプラスチック製の板から構成されており、その中央の円形部分に、個人情報を記入するための記録領域11が設けられている。また、上部には貫通孔12が開口されている。
図示の例では、この記録領域11に、「田中」なる飼い主の名前と、「00−1234−5678」なる連絡先電話番号とが記入された状態が示されている。これらの個人情報は、たとえば、油性のサインペンなどで、この迷子札を購入した顧客自身が書き込んでもよいし、この迷子札の販売元が、顧客からの要望に基づいて、刻印を行うようにしてもかまわない。
一方、第2の板状体20は、第1の板状体10と同一形状、同一サイズのプラスチック製の板から構成されており、その表面の装飾領域21には、犬のデザインおよび「JOHN」という犬の名前が描かれている。犬の名前は、この迷子札を購入した顧客自身がサインペンなどで書き込んでもよいし、この迷子札の販売元が、顧客からの要望に基づいて、刻印を行うようにしてもかまわない。また、上部には貫通孔22が開口されている。
連結具30は、この実施例の場合、金属製のリングによって構成されている。このリングは、両端部を有するコイル状の形態をなしており、第1の板状体10の貫通孔12および第2の板状体20の貫通孔22に端部より挿通させることが可能である。なお、本願の図では、図示の便宜上、各板状体の厚みを無視した状態を描くことにする。
図2(a) は、第1の板状体10の上に第2の板状体20を重ねた状態で、両貫通孔12,22に連結具30を挿通し、両者を連結した状態を示すものであり、この迷子札の正面図に相当する。このように、この迷子札全体を、リングからなる連結具30を保持して吊り上げた状態にし、そのまま静止状態を維持すると、重力の作用により、第1の板状体10の前面に第2の板状体20がぴったりと重なった状態になり、第2の板状体20により記録領域11が完全に隠蔽された状態になる。
一方、図2(b) は、第2の板状体20を意図的にめくり上げた状態を示す正面図である。2枚の板状体10,20は、リング状の連結具30を貫通孔12,22に挿通させることにより組み合わされているだけなので、十分な自由度をもって相互に移動可能である。したがって、図示のように第2の板状体20をめくり上げるようにすれば、第1の板状体10上の記録領域11は露出した状態となり、ここに記入された個人情報を読み取ることができる。
この迷子札をペットに取り付けるには、リング状の連結具30の部分を、ペットの首輪などに取り付けるようにすればよい。そうすれば、2枚の板状体10,20は、図2(a) に示すように、重力の作用により、連結具30からぶら下がった状態となり、第1の板状体10の前面に第2の板状体20がぴったりと重なり、第2の板状体20により記録領域11が完全に隠蔽された状態になる。したがって、記録領域11に記入された個人情報が人目に触れることはない。このような状態でペットを散歩に連れていっても、個人情報が隠蔽された状態となっているので、プライバシー保護の目的は十分に達成される。図示の例のように、装飾領域21におしゃれなデザイン画をあしらっておけば、この迷子札は、ペットの装身具として機能することになる。
一方、このペットが万一迷子になった場合、これを保護した者がこの迷子札の存在に気がつけば、記録領域11の存在にも容易に気がつくであろう。すなわち、図2(b) に示すように、第2の板状体20を少し移動させれば、記録領域11に記入された個人情報を目にすることができる。したがって、迷子札としての所期の目的を十分に果たすことができる。
このように、本考案の重要なポイントは、個人情報を記入するための記録領域11が設けられた第1の板状体10と、この記録領域11を隠蔽することができる第2の板状体20とを、連結具30で連結するようにし、しかも、記録領域11が第2の板状体20によって隠蔽された隠蔽状態(図2(a) に示す状態)と、記録領域11が第2の板状体20によって隠蔽されていない非隠蔽状態(図2(b) に示す状態)との両方の状態をとることができるように、相互位置が可変な態様で連結する点にある。
このような連結を行うには、図示の例のように、各板状体10,20に、それぞれ貫通孔12,22を設け、これらの貫通孔12,22にリングからなる連結具30を挿通させて連結させるのが最も簡単である。このような連結法を採れば、連結具30を保持して吊り上げた静止状態において、重力の作用により、第2の板状体20により記録領域11を自然に隠蔽することが可能になる。
なお、第1の板状体10と第2の板状体20とは、必ずしも同一形状、同一サイズにする必要はない。図3は、本考案の第2の実施例に係る迷子札の構成を示す正面図である。図3(a) は、迷子札全体の正面図、図3(b) は、この迷子札を構成する第1の板状体10′の正面図、図3(c) は、この迷子札を構成する第2の板状体20′の正面図である。図3(a) に示すとおり、第1の板状体10′と第2の板状体20′とは、リングからなる連結具30′で連結されている。
図3(b) に示すように、第1の板状体10′の中央部分が記録領域11′となっており、ここに個人情報として、「田中」なる飼い主の名前と、「00−1234−5678」なる連絡先電話番号とが記入されている。一方、図3(c) に示すように、第2の板状体20′の表面部分の装飾領域21′には、犬のデザインが描かれている。両板状体10′,20′は、それぞれの貫通孔12′,22′にリングからなる連結具30′を挿通させることにより連結されている。
この実施例の場合、第2の板状体20′は、第1の板状体10′上の記録領域11′を完全に隠蔽することはできない。図3(a) に示す状態を見ればわかるとおり、第2の板状体20′が第1の板状体10′の前面に位置しているにもかかわらず、記録領域11′の一部は隠蔽されておらず、電話番号の一部が食み出して見えている。しかし、記録領域11′の主要部は、第2の板状体20′によって十分に隠蔽された状態となっているので、実用上は、十分にプライバシー保護の機能を果たすことができる。
このように、本考案では、第1の板状体10′の記録領域11′を第2の板状体20′によって隠蔽することが重要であるが、必ずしも全部を隠蔽する必要はなく、プライバシー保護に必要な主要部が隠蔽されていれば十分である。
この図3に示す第2の実施例のもうひとつの特徴は、迷子札全体として1つのモチーフが表現されている点である。すなわち、図3(a) に示す状態では、全体として、「皿に盛られたプリン」というモチーフが表現されている。図3(b) に示す第1の板状体10′は、この「皿に盛られたプリン」というモチーフの輪郭形状をなしており、図3(c) に示す第2の板状体20′は、当該モチーフに含まれる一部品(プリンの部分)の形状をなしている。このように、2つの板状体10′,20′を組み合わせて、「皿に盛られたプリン」という1つのモチーフを表現することにより、斬新なデザイン上の効果も得られることになる。
図4は、第3の実施例となる迷子札を示す正面図である。すなわち、図4(a) は、この迷子札全体の正面図、図4(b) は、この迷子札を構成する第1の板状体10''の正面図、図4(c) は、この迷子札を構成する第2の板状体20''の正面図である。図4(a) に示すとおり、第1の板状体10''と第2の板状体20''とは、リングからなる連結具30''で連結されている。
図4(b) に示すように、第1の板状体10''の上半分が記録領域11''となっており、ここに個人情報として、「鈴木」なる飼い主の名前と、「00−8765−4321」なる連絡先電話番号が記入されている。一方、図4(c) に示すように、第2の板状体20''の表面部分の装飾領域21''には、犬のデザインが描かれている。両板状体10'',20''は、それぞれの貫通孔12'',22''にリングからなる連結具30''を挿通させることにより連結されている。
この図4に示す第3の実施例においても、迷子札全体として1つのモチーフが表現されている。すなわち、図4(a) に示す状態では、全体として、「コーンに入ったソフトクリーム」というモチーフが表現されている。図4(b) に示す第1の板状体10''は、この「コーンに入ったソフトクリーム」というモチーフの輪郭形状をなしており、図4(c) に示す第2の板状体20''は、当該モチーフに含まれる一部品(露出したクリームの部分)の形状をなしている。このように、2つの板状体10'',20''を組み合わせて、「コーンに入ったソフトクリーム」という1つのモチーフを表現することにより、斬新なデザイン上の効果も得られることになる。
結局、図3および図4に示す実施例では、第1の板状体が所定のモチーフの輪郭形状をなし、第2の板状体が当該モチーフに含まれる部品の形状をなし、連結具を保持して吊り上げた静止状態において、第1の板状体および第2の板状体の組み合わせによって当該モチーフが表現されるようにしているため、独特のデザイン上の効果も得られるようになっている。
以上、本考案に係る個人情報記録札をペット用の迷子札に応用した実施例を述べたが、もちろん、本考案は、認知症患者用の迷子札や子供用の名札などにも同様に利用可能である。また、形態も自由であり、たとえば、携帯電話用のストラップの形態をした札にしてもかまわない。要するに、本考案は、何らかの個人情報を記録した札に広く適用可能である。
10,10′,10'':第1の板状体
11,11′,11'':記録領域
12,12′,12'':貫通孔
20,20′,20'':第2の板状体
21,21′,21'':装飾領域
22,22′,22'':貫通孔
30,30′,30'':連結具
11,11′,11'':記録領域
12,12′,12'':貫通孔
20,20′,20'':第2の板状体
21,21′,21'':装飾領域
22,22′,22'':貫通孔
30,30′,30'':連結具
Claims (3)
- 個人情報を記入した記録領域もしくは記入するための記録領域が設けられた第1の板状体と、
前記記録領域の全部もしくは主要部を隠蔽することができる第2の板状体と、
前記第1の板状体と前記第2の板状体とを、「前記記録領域の全部もしくは主要部が前記第2の板状体によって隠蔽された隠蔽状態」および「前記記録領域の全部が前記第2の板状体によって隠蔽されていない非隠蔽状態」の両方の状態をとることができるように、相互位置が可変な態様で連結する連結具と、
を備えることを特徴とする個人情報記録札。 - 請求項1に記載の個人情報記録札において、
第1の板状体および第2の板状体にそれぞれ貫通孔を設け、これらの貫通孔を挿通するリングにより連結具を構成し、前記連結具を保持して吊り上げた静止状態において、重力の作用により、前記第2の板状体により記録領域の全部もしくは主要部が隠蔽された隠蔽状態となるように構成されていることを特徴とする個人情報記録札。 - 請求項1または2に記載の個人情報記録札において、
第1の板状体が所定のモチーフの輪郭形状をなし、第2の板状体が当該モチーフに含まれる部品の形状をなし、連結具を保持して吊り上げた静止状態において、前記第1の板状体および前記第2の板状体の組み合わせによって当該モチーフが表現されることを特徴とする個人情報記録札。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005009513U JP3118575U (ja) | 2005-11-14 | 2005-11-14 | 個人情報記録札 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005009513U JP3118575U (ja) | 2005-11-14 | 2005-11-14 | 個人情報記録札 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3118575U true JP3118575U (ja) | 2006-02-02 |
Family
ID=43468855
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2005009513U Expired - Fee Related JP3118575U (ja) | 2005-11-14 | 2005-11-14 | 個人情報記録札 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3118575U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011167181A (ja) * | 2010-02-22 | 2011-09-01 | Noriko Kanda | 命をつなぐプラ板迷子札およびその製造方法 |
-
2005
- 2005-11-14 JP JP2005009513U patent/JP3118575U/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2011167181A (ja) * | 2010-02-22 | 2011-09-01 | Noriko Kanda | 命をつなぐプラ板迷子札およびその製造方法 |
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