JP3115906U - 硬い角部用被覆用具 - Google Patents

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Abstract

【課題】 硬くて比較的鋭利な角部を有する物の角部に接近したり取り扱う者の傷害を防止することができるとともに、角部の破損を防止することのできる、硬い角部用被覆用具を提供すること。
【解決手段】 角部用被覆用具1は、弾性材料によって断面形状に鈍角部2を有する略棒状もしくは略板状に形成され、二の面により形成される屋根状の角部を被覆できる構成を基本とする。鈍角部2の角度は、用具1が適用される屋根状の角部の角度に合うように、予め形成されたものとするのがよい。また軸方向の一端部に、屋根状の角部に続いて設けられる三以上の面により形成される端部の角部を被覆できる鉤状部3が設けられた構成とする。
【選択図】 図1


Description

本考案は硬い角部用被覆用具に係り、特に、石灯籠等の硬くて比較的鋭利な角部を有する物に接する者の傷害を防止できるとともに、角部の破損を防止することのできる、硬い角部用被覆用具に関する。
従来、石灯籠に関する新規技術の提案としては、特許文献に挙げるようなものがなされている(特許文献1、2)。
特開平09−102206(雪中石灯籠) 特公平06−061772(石灯籠及びその製造法)
さて、角墓前灯籠においては従来、鋭利な灯籠の角で怪我をするとか、掃除の際に角にぶつかって痛い思いをするということがあった。また角が尖っているため、手桶やほうきがぶつかって欠けてしまうということも、少なくなかった。したがって、このような鋭利な角部を有する構造物等における危険防止、破損防止が求められていた。
本考案が解決しようとする課題は、かかる上記従来技術の問題点を解消し、石灯籠、角墓前灯籠のように硬くて比較的鋭利な角部を有する物の角部に接近したり取り扱う者の傷害を防止することができるとともに、角部の破損を防止することのできる、硬い角部用被覆用具を提供することである。
本願考案者は上記課題について検討した結果、弾性材料を用いた被覆用具を新たに構成することによりこれを解決できることを見出し、本考案に至った。すなわち、上記課題を解決するための手段として本願で実用新案登録請求される考案、もしくは少なくとも開示される考案は、以下の通りである。
(1) 石製品などの硬い角部を被覆する用具であって、該用具は弾性材料によって、断面形状に鈍角部を有する略棒状もしくは略板状に形成されており、二の面により形成される屋根状の角部を被覆できることを特徴とする、硬い角部用被覆用具。
(2) 前記用具の軸方向の一端部には、前記屋根状の角部に続いて設けられる三以上の面により形成される端部の角部を被覆できるように鉤状部が設けられていることを特徴とする、(1)に記載の硬い角部用被覆用具。
(3) 前記弾性材料はゴムまたはウレタン樹脂であることを特徴とする、(1)または(2)に記載の硬い角部用被覆用具。
(4) 前記弾性材料は透光性であることを特徴とする、(1)ないし(3)のいずれかに記載の硬い角部用被覆用具。
本考案の硬い角部用被覆用具は上述のように構成されるため、これによれば、石灯籠、角墓前灯籠のように硬くて比較的鋭利な角部を有する物に接近したり、取り扱う者の傷害を防止することができるとともに、角部を保護してその破損を簡便かつ低コスト、効果的に防止することができる。
また、本用具を透光性の材料すなわち透明、半透明などの材料により構成することにより、本用具を常時取り付けたままにしておいても、外観を損ねることがない。したがって、本用具を角墓前灯籠に適用する場合は、多くはデザイン重視で設置される灯籠の美観を損ねることがない。
本用具の材質は特に限定されないが、強度、耐候性に優れたものを適宜使用でき、また、硬い角部への接着、取り替えも手間がかからず便利である。
もちろん本発明の硬い角部用被覆用具は、灯籠のみに適用されるものではなく、灯籠のように鋭利な角部を有する物における、取扱者等の傷害防止、角部の破損防止に広く適用できるものである。
以下、本考案を図面により詳細に説明する。
図1は、本考案の硬い角部用被覆用具の基本構成例を示す斜視図である。図示されるように本用具1は、弾性材料によって、断面形状に鈍角部2を有する略棒状もしくは略板状に形成されており、二の面により形成される屋根状の角部を被覆できるように構成されていることを基本とする。該鈍角部2の角度は、本用具1が適用される屋根状の角部の角度に合うように、予め形成されたものとするのがよい。
かかる構成により本用具1を用いれば、屋根状の角部に該鈍角部2を接着して、これを被覆することができる。本用具1は弾性材料によりなるため、屋根状の角部が直線状、曲線状のいずれであっても、その形状に適合させて変形させ、これに取り付けることができる。接着は、コーキング剤など適宜の接着手段を用いて容易に行うことができる。
本用具1によって石灯籠その他の物の鋭利な硬い角部を被覆できるため、これらの物に接近する場合、あるいは取り扱う場合における傷害の危険を有効に防止できるとともに、角部の不用意な破損を防止することもできる。
本用具1の軸方向長さは、特に限定されない。たとえば、各種の長さのものを取り揃えることとしてもよいし、あるいはまた、必要とされる最長のものを製造し、使用時にはこれを適宜の長さに切断できるものとしてもよい。
図2は、本考案の硬い角部用被覆用具の別の基本構成例を示す斜視図である。図示されるように本用具21も、図1に示した構成例と同様の基本的構成を有するが、その断面形状が異なるものである。つまり本用具の断面形状は、屋根状の角部に適合するようなもしくは隙間無く被覆できるような前記鈍角部があればよいのであり、図1のように全体形状が山形であっても、図2のように扇形であっても、あるいはまたその他の形状であってもよい。
図1、2に示されるように本発明の硬い角部用被覆用具1、21は、その軸方向の一端部に、前記屋根状の角部に続いて設けられる三以上の面により形成される端部の角部を被覆できるように鉤状部3、23が設けられた構成とすることができる。
かかる構成により、本用具1、21を用いれば、単に屋根状の角部だけではなくその端部の角部をも被覆、保護でき、傷害防止効果、角部の破損防止効果をより徹底することができる(後述の図4、6参照)。
以上説明した本発明の硬い角部用被覆用具を構成する弾性材料としては、ゴムまたはウレタン樹脂を好適に用いることができる。ゴムは、合成か天然かを問わない。また、特に透光性の弾性材料を用いることもできる。これにより、角墓前灯籠のようにデザインが重視される物に適用する場合、本用具をできる限り目立たなくして、外観を損なうことのないようにすることができる。
ゴム製品、ウレタン製品は加工が容易かつ安価で購入でき、また強度や耐候性も優れたものがある。また透明な製品もあり、接着もコーキングで十分な接着ができる。さらに本用具を取り替える場合も、カッター等で容易に切り取ることができ、便利である。
<実施例1>
図3は断面形状が山形の本考案用具実施例1の(a)平面図、(b)底面図および(c)正面図である。また、
図4は実施例1を角墓前灯籠に適用した例を示す斜視図である。
<実施例2>
図5は断面形状が扇形の本考案用具実施例2の(a)平面図、(b)底面図および(c)正面図である。また、
図6は実施例2を角墓前灯籠に適用した例を示す斜視図である。
これらに図示されるように、いずれの実施例においても、本用具を取り付けた外観は、灯籠のデザインに寄与することこそあれ決して損なうことがなく、かつ確実に傷害危険防止、角部破損防止効果を発揮することができる。
本考案の硬い角部用被覆用具によれば、石灯籠、角墓前灯籠のように硬くて比較的鋭利な角部を有する物における傷害防止効果、角部の保護、破損防止効果を得ることができ、産業上利用価値の高い考案である。
本考案の硬い角部用被覆用具の基本構成例を示す斜視図である。 本考案の硬い角部用被覆用具の別の基本構成例を示す斜視図である。 断面形状が山形の本考案用具実施例1の(a)平面図、(b)底面図および(c)正面図である。 実施例1を角墓前灯籠に適用した例を示す斜視図である。 断面形状が扇形の本考案用具実施例2の(a)平面図、(b)底面図および(c)正面図である。 実施例2を角墓前灯籠に適用した例を示す斜視図である。
符号の説明
1、21、31、51…硬い角部用被覆用具
2、22…鈍角部
3、23…鉤状部
36、56…灯籠

Claims (4)

  1. 石製品などの硬い角部を被覆する用具であって、該用具は弾性材料によって、断面形状に鈍角部を有する略棒状もしくは略板状に形成されており、二の面により形成される屋根状の角部を被覆できることを特徴とする、硬い角部用被覆用具。
  2. 前記用具の軸方向の一端部には、前記屋根状の角部に続いて設けられる三以上の面により形成される端部の角部を被覆できるように鉤状部が設けられていることを特徴とする、請求項1に記載の硬い角部用被覆用具。
  3. 前記弾性材料はゴムまたはウレタン樹脂であることを特徴とする、請求項1または2に記載の硬い角部用被覆用具。
  4. 前記弾性材料は透光性であることを特徴とする、請求項1ないし3のいずれかに記載の硬い角部用被覆用具。
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