JP3113043B2 - 中性子法による水蒸気密度測定方法 - Google Patents

中性子法による水蒸気密度測定方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内部を蒸気が流れる蒸
気配管を有するプラントにおいて同蒸気配管内の水蒸気
の密度を測定する方法に関するものである。本発明は、
かかるプラントとして石油産業における水蒸気圧入井の
坑底水蒸気の密度測定について代表的に説明するが、こ
れに限定されるものではなく、外部からの測定が不可能
な蒸気配管を有するプラント全ての水蒸気密度測定に適
用できる。
【0002】
【従来の技術】現在では、石油産業における水蒸気圧入
井の坑底水蒸気の密度測定を行える装置は未だ開発され
ていないが、水蒸気圧入法を用いる2次回収地上施設に
おいてボイラーから各圧入井に到る蒸気配管内の水蒸気
密度を測定する装置は幾つか提案されてきた。
【0003】図8及び9は、そのような従来の水蒸気密
度測定装置の一例を示している。図8及び9において、
1は蒸気配管、2は中性子ビームを得るためのコリメー
ターであり、このコリメーター2は、中性子遮蔽材10
内に収容された中性子源8及び中性子減速材9から構成
されている。3は熱中性子検出器、4は電子計数装置、
5は水蒸気の流れを示す。水蒸気5は、蒸気配管1内の
流量ノズル6を通過し、水蒸気圧入井7の上端に到る。
この水蒸気密度測定装置は、湿り水蒸気中の熱中性子の
減衰と、湿り水蒸気の平均密度及びボイド率との直接的
な関係を利用したものである。
【0004】即ち、湿り水蒸気はかなり高い圧力で蒸気
配管1の中を流れている。コリメーター2は蒸気配管1
の一方の側に配置されており、コリメーター2内に放射
性同位元素の中性子源8を有している。熱中性子検出器
3は蒸気配管1に対してコリメーター2の反対側に設置
されており、熱及びエピサーマル中性子に対する感度が
高く、蒸気配管1を透過してきた中性子源8からの熱/
エピサーマル中性子を検知する。熱中性子検出器3の出
力は電子計数装置4に送られ、そこで処理されて、蒸気
配管1内の水蒸気の密度を指示する熱/エピサーマル中
性子の計数に比例した信号が発生される。この様にして
配管内の水蒸気密度を測定することができる。
【0005】図8及び9に示した水蒸気密度測定装置
は、図示のように、蒸気配管1を中心として一方の側に
中性子減速材を含むコリメーター2を、反対側に熱中性
子検出器3を配置できるスペースが存在する場合に有効
であるが、この様なスペースが蒸気配管1周りに確保で
きない場合の水蒸気密度測定装置として、図10に示す
ように、蒸気配管1の一方の側のみに構成部品を配置す
る形式のものも提案されている。
【0006】図10に示す水蒸気密度測定装置は、中性
子源(Cf−252)から発生する2.3MeVの平均エ
ネルギーを有する中性子が湿り水蒸気中で散乱し戻って
くるものを検出器で検知する方法を用いており、湿り水
蒸気中の中性子の散乱と湿り水蒸気の平均密度及びボイ
ド率の間に線形の関係があることを利用している。即
ち、図10において、蒸気配管1の中を高圧の湿り水蒸
気が流れている。中性子遮蔽材10は蒸気配管1の片側
に配置されており、この中性子遮蔽材10がCf−25
2中性子源8と、カドミウム板11と、BF−3中性子
検出器(BF−3検出器と略記)3とを包含している。
BF−3検出器3は熱/エピサーマル中性子に対する感
度が良く、蒸気配管1から散乱してきた熱/エピサーマ
ル中性子を検知する。中性子遮蔽材10はCf−252
中性子源からの中性子を遮蔽し、周辺における作業員の
放射線被曝を低減するためのものである。カドミウム板
11は中性子遮蔽材10で減速散乱して熱中性子になっ
たもの(雑音となる)を吸収するためのものである。B
F−3検出器3で得られた信号は、図8及び9の水蒸気
密度測定装置と同様に処理できる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の水蒸気密度測定
装置は、以上のように地上施設における蒸気配管内の水
蒸気密度を測定するためのものであるが、いずれにして
も、蒸気配管の少なくとも片側に同水蒸気密度測定装置
を設置できるスペースが必要である。従って、例えば水
蒸気圧入井の坑底水蒸気の密度を測定する場合のよう
に、水蒸気圧入井という物理的に狭い環境下では、従来
の水蒸気密度測定装置を設置することは不可能である。
【0008】従って、本発明の目的は、例えば水蒸気圧
入井というような狭い環境下においても蒸気配管の内部
から水蒸気密度を適確に測定することができる方法を提
供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、本発明は、蒸気配管内の水蒸気の密度を中性子法に
より測定する方法において、中性子源を挟んで第1、第
2中性子検出器を縦方向に整列して内蔵させ、このうち
第2中性子検出器については、熱中性子は吸収するがエ
ピサーマル中性子は透過する中性子遮蔽で覆われてい
る、これ等の中性子検出器が収納された容器を用意し、
この容器全体を熱中性子遮蔽板にて覆うが、この熱中性
子遮蔽板と容器との間は蒸気流路としての隙間が設けて
ある、この蒸気流路付きの該容器を前記蒸気配管内に挿
入し、前記中性子源より放出され前記中性子遮蔽を透過
した中性子のうち、同中性子遮蔽を逆方向に再透過して
水蒸気領域に再到達した中性子について、前記水蒸気領
域で熱化されないエピサーマル中性子は、前記第2中性
子検出器で検知し、熱化された熱中性子は前記第1中性
子検出器のみで検知し、これ等2つの中性子検出器の計
数から得られるカドミウム比(エピサーマル中性子が前
記水蒸気領域で熱中性子化される確率を表す)から前記
水蒸気の密度を測定することを特徴としている。
【0010】
【作用】中性子源から発生した高速中性子は、同中性子
源、第1及び第2中性子検出器等を内蔵した容器、水蒸
気等を透過する。この場合、中性子源から発生した高速
中性子はその両側の第1、第2中性子検出器を透過する
が、該中性子検出器の検出感度は高速中性子に対して検
出感度が低いため、計数率に対する寄与は無視できる。
また、中性子は、容器を透過した後、水蒸気領域に至る
が、高速であるため、中性子検出器の検出感度が高い熱
/エピサーマル領域まで減速せず、水蒸気領域の外側に
進行する。
【0011】本発明を例えば水蒸気圧力井の坑底水蒸気
の密度測定に適用した場合、高速中性子は、更にブライ
ン、セメント、地層に到達するが、これ等の領域の含水
素量が多いため、高速中性子は熱/エピサーマル領域ま
で減速する。減速された中性子の一部は地層の深部へ更
に透過し、そこで吸収されるが、一部は水蒸気領域に再
び到達する。この場合、容器の外側にある中性子遮蔽を
透過する際に、熱中性子の大部分が吸収され、実質的に
エピサーマル中性子のみが水蒸気領域に到達する。この
生き残ったエピサーマル中性子は、水蒸気領域で熱中性
子化され易くなる。ここで、エピサーマル中性子が水蒸
気領域において熱中性子化される確率と、水蒸気の密度
との間には線形関係が存在する。
【0012】水蒸気領域で熱化されないエピサーマル中
性子は、第1、第2中性子検出器で検知されるが、熱化
された熱中性子は第1中性子検出器のみで検知される。
これは第2中性子検出器の周りにカドミウムのような熱
中性子吸収材料を巻いており、これによって熱中性子は
吸収され、第2中性子検出器は熱中性子を検知できない
仕組みになっているためである。
【0013】
【発明の実施例】次に、本発明による水蒸気密度測定方
法の好適な実施例について添付図面を参照して詳細に説
明するが、図中、同一符号は同一又は対応部分を示すも
のとする。
【0014】図1は、本発明の水蒸気密度測定方法を実
施するための装置の一例を水蒸気圧入井に挿入して示す
断面図であって、同図において、水蒸気密度測定装置2
0は細長い円筒状の断熱式容器(魔法瓶状の構造のもの
又は、冷却器付きの容器でよい)27を備え、同断熱式
容器27内に、中性子源21と、その下方に配置された
第1中性子検出器22と、この中性子検出器22と同一
の形状・寸法及び検出感度を有するものにカドミウム
(Cd)遮蔽を巻いた、中性子源21の上方に配置された
第2中性子検出器23と、該中性子検出器23の上方に
略図的に示した電子機器24と、下側及び上側の冷却器
25、26とが収容されている。中性子検出器22、2
3に接続される電子機器24は、図示しない信号検出
器、信号処理器及び電源から構成することができる。
【0015】また、断熱式容器27の外側には、カドミ
ウム薄板の両面をステンレス鋼の薄板で被覆してなる円
筒状の中性子遮蔽28が断熱式容器27から離間して取
り付けられている。断熱式容器27の上端に接続されて
図示されているのはワイヤーライン29で、これは、地
上の巻き取り装置(図示せず)に連結しており、中性子
検出器の信号を電子機器24を介して地上に送信した
り、地上から電子機器24の電源への供給を行う他、圧
入井挿入時のゾンデ形式の断熱式容器27の測定位置決
めを行うものである。
【0016】圧入井は、図1に示すように、環状空間が
真空に保持された断熱二重管をブラインを介して同軸状
に囲むケーシングを地層に埋め込み、同ケーシングの外
周回りにセメントを流し込むことにより形成されてい
る。この二重管の内部に断熱式容器27がワイヤーライ
ン29により吊り下げられる。矢印Aは水蒸気の流れで
ある。
【0017】次に、上述した水蒸気密度測定装置の動作
について説明する。中性子源21から発生した高速中性
子は、断熱式容器27、水蒸気A、二重管内の真空領域
を透過し、ブライン、セメント、地層に到達する。この
場合、中性子源21から発生した高速の中性子はその両
側の中性子検出器22、23を透過するが、中性子検出
器の検出感度は高速中性子に対して検出感度が低いた
め、計数率に対する寄与は無視できる。また、断熱式容
器27を透過した後、上述のように水蒸気領域に至る
が、中性子は、高速であるため、中性子検出器の検出感
度が高い熱/エピサーマル領域まで減速せず、水蒸気領
域の外側に進行する。
【0018】ブライン、セメント、地層に到達した高速
の中性子は、これ等の領域の含水素量が多いため、熱/
エピサーマル領域まで減速し、減速された中性子の一部
は地層の深部へ更に透過し、そこで吸収されるが、一部
は逆に真空領域へ戻り、水蒸気領域に再び到達する。こ
の場合、断熱式容器27の外側にある円筒形の中性子遮
蔽28を透過する際に、熱中性子の大部分が吸収され、
実質的にエピサーマル中性子のみが水蒸気領域に到達す
る。この生き残ったエピサーマル中性子は、水蒸気領域
で熱中性子化され易くなる。ここで、エピサーマル中性
子が水蒸気領域において熱中性子化される確率と、水蒸
気の密度との間には線形関係が存在する。
【0019】水蒸気領域で熱化されないエピサーマル中
性子は、中性子検出器22及び23で検知されるが、熱
化された熱中性子は中性子検出器22のみで検知され
る。これは中性子検出器23の周りにカドミウムのよう
な熱中性子吸収材料を巻いており、これによって熱中性
子は吸収され、中性子検出器23は熱中性子を検知でき
ない仕組みになっているためである。
【0020】尚、この場合問題となるのは、ブラインの
状態が水蒸気圧入後の時間経過と共に飽和水の状態から
飽和蒸気、空の状態に移行すること、また、セメントや
地層の含水量にバラ付きのあることが挙げられる。その
他、セメントの厚さに変動があること、地層の種類が水
蒸気圧入井によって異なること等の不確かさが存在する
ことがある。これ等の環境条件における不確かさは、中
性子検出器22及び23で検出される中性子の計数に対
して大きな変動を生じさせる結果となる。
【0021】そこで、本発明は、カドミウム比を測定す
ることにより、これ等の環境条件における不確かさを除
去するようにしている。ここで、カドミウム比は下記に
より定義される。 A:一定の測定時間における中性子検出器22で検知さ
れる中性子の計数(熱+エピサーマル中性子) B:一定の測定時間における中性子検出器23で検知さ
れる中性子の計数(エピサーマル中性子) カドミウム比=(A−B)/A=(熱中性子の計数)/
(熱+エピサーマル中性子)
【0022】次に、カドミウム比について理論的に考察
する。放射線の物質中における挙動は、ボルツマン輸送
方程式を解くことによって、表される。ボルツマン輸送
方程式は、物質中(或は媒体中)での粒子(ここでは中
性子)の巨視的な運動を記述するものである。ここで、
この輸送方程式の持つ物理的概念からカドミウム比なる
概念の定性的根拠を以下のように示した。
【0023】まず、定常状態のボルツマン輸送方程式
は、次式(1)で書かれる。
【数1】 この方程式を次の積分型に変形する。
【数2】
【数3】 ここで、 ψ(r,E),χ(r,E):衝突密度 T(r'→r,E) :輸送核 C(E'→E,r) :衝突核 S(r,E) :線源項 である。
【0024】輸送核T(r'→r,E)は次式(4)の如
く表される。
【数4】 ここで、W=Ω・(r−r')である。
【0025】また、衝突核C(E'→E,r)は、
【数5】 のように表される。ここで、
【数6】 で定義される。
【0026】更に、 Σt(r,E) :粒子の位置r、エネルギーEでの全
断面積 Ω :エネルギーEの粒子の進行方向を表
す単位ベクトル(図3参照) r−r' :全てのrについてΩに平行でΩ・(r
−r')≧0を満たす Σs(r,E) :粒子の位置r、エネルギーEでの散
乱断面積 f(E'→E,r):粒子の位置rにおいて粒子のエネル
ギーE'がEに散乱する確率分布関数 である。
【0027】衝突密度ψ(r,E),χ(r,E)は粒子の
衝突回数nの総計として次のように表される。
【数7】
【数8】 ここで、 ψn:(n−1)回衝突した衝突密度 χn:n回(n=0は線源粒子の発生)衝突後発生する衝
突密度 である。
【0028】(7)及び(8)式を用いると以下のよう
な関係式が得られる。
【数9】
【数10】
【数11】
【0029】ここで水蒸気圧入井周辺の体系について考
慮する(図3参照)。中性子源から水蒸気を経由し、或
は直接検出器に至る中性子の寄与を無視できるものと
し、中性子源からブライン及び地層に至り、そこで散乱
した中性子が水蒸気領域に戻る場合について(7)式及
び(8)式を適用する。
【0030】この場合、中性子源は考慮しないため、
(9)式は、次式(12)で置き換えられる。
【数12】 ここで、ψFOR(r,E)は、ブライン及び地層における
最後の衝突前の衝突密度を表し、χ0(r,E)のエネル
ギーを0.414eV以上とするのはブライン及び地層に
おける最後の衝突後のエネルギーが0.414eV以下に
なり、水蒸気領域に戻ってもカドミウム遮蔽体で吸収さ
れるため、この成分を予めカットすることによる。
【0031】次に検出器の計数率に基づくカドミウム比
を定義するため、水蒸気領域において、衝突後のエネル
ギーEが0.414eV以下となる場合について衝突核を
一般的な表示である(3)式中の衝突核と区別し、
【数13】 と定義する。衝突後のエネルギーEが0.414eV以上
に限定しない場合は(3)式と同一表示にする。
【0032】従って、衝突密度χn(r,E)についても
同様に(10)式と区別し、
【数14】 と定義する。衝突後のエネルギーEが0.414eV以上
に限定しない場合は前述の(10)式と同一表示にす
る。ただし、χ0'(r,E)は(12)式と同一であ
り、χ0'(r,E)=χ0(r,E)であることが判る。
【0033】更に、検出器の計数率に寄与する充填ガス
の反応断面積をΣRHE-3(E,R)とした場合、水蒸気領
域で最後に衝突し、検出器に至る輸送核をT’(r'→
R,E)とすると、
【数15】 で表される。但し、W=Ω・(R−r')である。
【0034】従って、最終的に検出器の計数率における
カドミウム比は次式(16)の如くに定義できる。
【数16】 ここで、 VS:水蒸気領域の体積 VD:検出器領域の体積 VR:ブライン及び地層の体積 を表す。
【0035】(16)式から判る様に、χn(r,E)及
びχn'(r,E)の無限級数の第二項以上の各項は、(1
0)式及び(11)式より第一項((12)式で定義さ
れる)を基に決定されるため、(16)式の分子と分母
の公約数である第一項は消去することができる。
【0036】これは、物理的には検出器の計数率におけ
るカドミウム比はブライン及び地層で発生する衝突密度
には無関係となり、水蒸気の衝突核や輸送核で決定され
ることを表す。特にカドミウム比に大きな影響を及ぼす
のは衝突核であり、(16)式の分子中のχ'n(r',E)
を決定するC(E'→E,r)と分母中のχn(r',E)を
決定するC(E'→E,r)の違いが大きい程、カドミウ
ム比の感度が高くなることを示している。
【0037】つまり、水蒸気中の水素は、散乱後の中性
子のエネルギーが0.414eV以下になる場合と0.4
14eV以上になる場合の確率が大幅に異なるため、水
蒸気の密度変化に対して、カドミウム比の感度が高くな
るものと判断される。
【0038】従って、ブラインの密度、地層の種類、セ
メントの含水量及び厚さが変動した場合、ブライン及び
地層等で発生し、水蒸気領域に向かう中性子の衝突密度
もこの変動に伴い変化するものの、0.414eVを下限
として低エネルギー側にシフトした軟らかいエネルギー
スペクトルの形状が相対的に一定していれば、圧入井の
水蒸気密度が一定の場合、カドミウム比も変動しないこ
とになる。この事はブラインの密度、地層の種類、セメ
ントの厚さを変えて実施した解析から得られたブライン
及び地層のエネルギースペクトルにおいても同じ結果が
得られている。これ等の領域の代表的な中性子エネルギ
ースペクトルを図4に示す。
【0039】このようなブライン及び地層等における中
性子のエネルギースペクトルの形状が相対的に一定とな
るための条件としては、ブライン及び地層等で中性子源
から到達する高速中性子が低エネルギー側に減速される
必要がある。この条件を満たすにはブライン及び地層等
において水素(水分)を含有してればよく、断熱二重管
内のブラインが仮に空になったとしても、セメント層及
び地層中に水分が存在しているため、問題無いものと考
えられる。
【0040】以上のカドミウム比の理論的考察に基づ
き、本発明の水蒸気密度測定方法を使用すれば、環境条
件が変動しても圧入井内の水蒸気密度の測定が可能であ
ることを実験で確認した。図5にその実験体系を示す。
この実験体系は水蒸気圧入井及び周辺環境を模擬したも
のであり、本発明に基づくゾンデ形式の断熱式容器内に
中性子源と一対の中性子検出器を組み合わせた中性子検
出系を挿入できる仕組みとなっている。
【0041】図5において、21はCf−252中性子
源、22はHe−3型中性子検出器、23は中性子検出
器22と同一の形状・寸法及び検出感度を有するものに
カドミウムを巻いた中性子検出器、28は円筒状の中性
子遮蔽(カドミウム薄板)、30は水蒸気を代替したも
のでポリエチレンシートを巻いた領域であり、このポリ
エチレンシートの体積を変えることにより、水蒸気の密
度変化を模擬できる。31は断熱層を模擬したもので、
図1では真空としたが、実験体系では空気を充填してい
る。
【0042】32はブライン層であるが、この領域に水
又は空気を充填することによりブラインの相変化を模擬
できる。33はセメント中の水分をポリエチレン・ペブ
ルで代替したもの、34は地層として石灰岩を代替した
炭酸カルシウムが充填されている。
【0043】35はHe−3型中性子検出器の電源/信
号ケーブルであり、36は断熱式容器内管を、27は断
熱式容器を模擬し、37は断熱二重管内管を、38は断
熱二重管外管を模擬している。39はセメント中の水分
を代替するポリエチレン・ペブルを収納するための容器
であり、40は地層を代替する炭酸カルシウムを収納す
るための容器である。
【0044】実験は、ブライン層を水で満たした場合
(水密度1.0g/cm3)と空にした場合(水密度0.0g/c
m3)の各々について、水蒸気の代替材であるポリエチレ
ンの密度を3種類変化させ、計6ケースの測定を実施し
た。ポリエチレンの密度は、水素含有量が水蒸気と同等
になる様に、水及びポリエチレンの原子量比で水蒸気密
度に換算しており、水蒸気密度で0.0、0.082、
0.222g/cm3の3種類を設定した。
【0045】以上の6ケースについて、図5に示したH
e−3型中性子中性子検出器22とカドミウムを巻いた
中性子検出器23で検知した計数率を下記の表1に示
す。これ等の検出器の計数率と水蒸気密度の関係を図6
に示す。図6を見ると分かる様に、ブライン層が水で充
填されている場合と空の場合では、各々の検出器の計数
率は約2倍の変動が見られる。
【0046】
【表1】
【0047】次にカドミウム比をこれ等の検出器の計数
率より算出し、表1に併記すると共に、図7にカドミウ
ム比と水蒸気密度の関係を示した。表1及び図7よりカ
ドミウム比は、ブライン層が水の状態から空になっても
ほとんど変化せず、水蒸気密度と或る一定の線形関係に
あることが判明した。
【0048】この様に図5で示した様な実験体系を較正
用の標準器として地上に用意し、本発明に基づくゾンデ
形式の水蒸気密度測定装置を挿入して、図7に示した様
なカドミウム比と水蒸気密度の較正曲線を求めておくこ
とにより、100℃以上の水蒸気圧入井の坑底内水蒸気
密度を測定することが可能となる。また、本発明の方法
は、蒸気圧入井のみならず水蒸気を利用するプラントを
はじめ地熱井の蒸気密度測定及び坑井掘削中の涌水の検
知等にも応用できる。
【0049】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、中性子
源を挟んで第1、第2中性子検出器を縦方向に整列して
内蔵すると共に、熱中性子は吸収するがエピサーマル中
性子は透過する中性子遮蔽で外側から囲まれた容器を使
用するので、狭いスペースにおいても水蒸気の密度を測
定可能である。
【0050】また、本発明によれば、該容器を蒸気配管
内に挿入し、中性子源より放出され中性子遮蔽を透過し
た中性子のうち、同中性子遮蔽を逆方向に再透過して水
蒸気領域に再到達した中性子について、前記水蒸気領域
で熱化されないエピサーマル中性子は、前記第1、第2
中性子検出器で検知し、熱化された熱中性子は前記第1
中性子検出器のみで検知し、エピサーマル中性子が前記
水蒸気領域で熱中性子化される確率から前記水蒸気の密
度を測定するので、即ちカドミウム比を用いて水蒸気密
度を測定するので、装置が使用される環境条件の不確か
さを実質的に除去した水蒸気密度測定方法を提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の水蒸気密度測定方法を実施する装置を
示す断面図。
【図2】本発明の原理の説明図。
【図3】本発明が実施される水蒸気圧入井の周辺の体系
図。
【図4】ブライン及び地層における中性子エネルギスペ
クトルを示す図。
【図5】水蒸気圧入井及びその周辺環境を模擬した水蒸
気密度測定の実験体系を示す概要図。
【図6】水蒸気密度と中性子計数率との関係を示す図。
【図7】水蒸気密度とカドミウム比との関係を示す図。
【図8】従来の水蒸気密度測定装置を示す概略立面図。
【図9】図8の水蒸気密度測定装置の原理図。
【図10】従来の別の水蒸気密度測定装置を示す断面
図。
【符号の説明】
21 中性子源 22 第1中性子検出器 23 第2中性子検出器 27 断熱式容器 28 中性子遮蔽 A 水蒸気
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 9/00 - 9/36 JICSTファイル(JOIS)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蒸気配管内の水蒸気の密度を中性子法に
    より測定する方法において、 中性子源を挟んで第1、第2中性子検出器を縦方向に整
    列して内蔵させ、このうち第2中性子検出器について
    は、熱中性子は吸収するがエピサーマル中性子は透過す
    る中性子遮蔽で覆われている、これ等の中性子検出器が
    収納された容器を用意し、 この容器全体を熱中性子遮蔽板にて覆うが、この熱中性
    子遮蔽板と容器との間は蒸気流路としての隙間が設けて
    ある、この蒸気流路付きの該容器を前記蒸気配管内に挿
    入し、 前記中性子源より放出され前記中性子遮蔽を透過した中
    性子のうち、同中性子遮蔽を逆方向に再透過して水蒸気
    領域に再到達した中性子について、前記水蒸気領域で熱
    化されないエピサーマル中性子は、前記第2中性子検出
    器で検知し、熱化された熱中性子は前記第1中性子検出
    器のみで検知し、 これ等2つの中性子検出器の計数から得られるカドミウ
    ム比から前記水蒸気の密度を測定することを特徴とす
    る、中性子法による水蒸気密度測定方法。
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