JP3111655B2 - 同軸ケーブル用多極コネクタとその同軸ケーブルとの接続方法 - Google Patents
同軸ケーブル用多極コネクタとその同軸ケーブルとの接続方法Info
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Description
接続する同軸ケーブル用多極コネクタの構成に係り、特
に各同軸信号線のシールド網線を接続する電極部をコネ
クタ内部で共通化せしめることで該シールド網線接続作
業工数の削減による生産性の向上とコネクタとしての小
型化や高密度化を実現した同軸ケーブル用多極コネクタ
とその同軸ケーブルとの接続方法に関する。
コネクタを介して接続する場合が多いが、最近では該機
器・装置間で遣り取りする信号速度の高速化がますます
進展するようになってきている。
記機器・装置間を接続するコネクタの隣接する端子間に
クロストークや反射等のノイズが発生し易くなり結果的
に機器や装置としての特性を低下させることになるの
で、かかるノイズ発生を抑制するためにこれらの機器や
装置間を複数の同軸信号線からなる同軸ケーブルで接続
すると共に該各同軸信号線のシールド網線を相手側コネ
クタ等を介して接地電位に短絡させることが必要であ
る。
タを同軸ケーブルとの接続方法と共に説明する概略図で
ある。
ックス状に整列して植設されているジャック側コネクタ
である場合を例として説明する。図4でジャックコネク
タ(以下単にコネクタとする)1は、バネ材からなる複
数個のジャック端子11と破線Aで示す如く一定したピッ
チのマトリックス状に配置された直状のプラグ端子と対
応する各位置に該各ジャック端子11を配置固定する絶縁
体15とで構成されている。
(a) に示す如く、一端が上記プラグ端子の挿入によって
該端子と確実に接続し得るように内側に彎曲する接触片
11a′を具えた角型筒状のジャックコンタクト11a に形
成されていると共に、該角型筒状部の一辺からその長手
方向に伸びる舌片11b を経た後の他端がその両サイドに
突出した圧着片 11c′を“コ”の字形になるように折り
曲げた接続部11c に形成されている。
そのジャックコンタクト領域の外周で位置決めして固定
し得る角孔15a が上記プラグ端子と対応する各位置に二
列のマトリックス状に貫通して平行に形成されており、
該角孔15a のケーブル側開口から上記ジャック端子11を
そのジャックコンタクト11a 側から所定位置まで挿入す
ることで該端子11が絶縁体15に位置決め固定されて所要
のコネクタ1を図示のように構成するようになってい
る。
ル2は、中心に位置する芯線21a が絶縁層21b を介する
シールド網線21c で覆われた後その外周が更に絶縁被覆
層21d で被覆されて形成されている同軸信号線21が複数
個まとめられた状態で絶縁外皮22で被覆されて構成され
ているものである。
接続するには、先ず各同軸信号線21の芯線21a ,絶縁層
21b ,シールド網線21c および絶縁被覆層21d のそれぞ
れが所定長さの露出域を持つように該同軸信号線21を図
示の如く加工した後、例えば芯線21a をジャック端子11
の接続部11c に載置し圧着片 11c′を更に折り曲げた圧
着手段や半田付け手段等で該接続部11c に固定すると同
時にグランド線であるシールド網線21c を別のジャック
端子11の接続部11c に半田付け接続する等の方法で行な
っているが、該シールド網線21c を接続するジャック端
子11と対応するプラグ端子は図示しない他端部で接地電
位に短絡するようになっている。
-3と21-4のように複数の同軸信号線21の各シールド網線
21c を相互に短絡させた状態で1個のジャック端子11に
接続する等の手段を講ずることで、少数のジャック端子
の接地電位化だけでノイズが抑制できるコネクタ1を構
成することができる。
ブルとの接続方法では、各同軸信号線のシールド網線を
接地電位化させるジャック端子に接続させなければなら
ないので熟練作業者が必要であると共にその接続に工数
がかかって生産性の向上を期待することができないと言
う問題があった。
数ひいては同軸信号線の数が多くなるにつれて接地電位
化するジャック端子の数も増やさなければならず、結果
的に植設されているジャック端子を有効に使用すること
ができないことからコネクタとしての小型化や高密度化
要求に対応させることができなくなると言う問題があっ
た。
該桟に対して切除可能に設けられた等ピッチ櫛刃状の連
結片を介して形成された所定数の端子と、該各端子を前
記連結片を除く領域で位置決め固定する絶縁体とで構成
され、前記桟は同軸ケーブルのシールド網線が接続可能
に形成されていると共に、前記各端子のそれぞれは自由
端側に位置するコンタクトの領域と前記連結片との間に
前記同軸ケーブルの芯線を接続する接続部を備えてな
り、前記絶縁体は、前記桟付の前記端子を位置決め固定
したときの該桟の外側辺と対応する位置に該外側辺との
当接で該桟を位置決めする突起を備えてなり、前記端子
の内の接地電位化する端子を除く総ての端子の前記連結
片が前記桟から切除されている同軸ケーブル用多極コネ
クタによって達成される。
同軸ケーブルとの接続方法であって、前記同軸ケーブル
用多極コネクタの接地電位化する端子を除く総ての端子
と該接地電位化する端子の内の少なくとも1個とに対応
する前記同軸ケーブルの芯線を、前記端子の前記接続部
に接続する工程と、前記接続部に接続された各同軸ケー
ブルのシールド網線を、前記桟に接続する工程と、前記
同軸ケーブルが接続された端子の前記連結片を切除する
工程と、前記同軸ケーブルが接続された状態の前記端子
と前記桟とを、前記絶縁体に位置決めする工程、とを含
む同軸ケーブル用多極コネクタの同軸ケーブルとの接続
方法によって達成される。
1個の接地電極板に短絡させると、該接地電極板を1個
の接地電位化するジャック端子に接続するだけで総ての
シールド網線を接地電位に短絡させることができる。
されている複数のジャック端子のそれぞれに信号線とシ
ールド網線が露出した同軸信号線を配置すると各信号線
とジャック端子との接続やシールド網線と上記桟との接
続を容易に行なうことができると共に、該接続後に桟と
各ジャック端子とを分離切断すると該桟を複数のジャッ
ク端子の共通した接地電極板にすることができる。
桟とジャック端子のそれぞれに同軸信号線のシールド網
線と芯線とを接続した後桟を切断分離し、しかる後に複
数のジャック端子を一括して絶縁体に挿入して固定する
と共に桟を該絶縁体の内部に位置決め配置するようにし
ている。
ック端子はその中の1個のみを分離された該桟と接続す
るだけで該桟をプラグを介する共通した接地電極板にな
し得ることを意味する。
の間の接続作業を熟練作業者に頼ることなく容易に実現
できると共に、絶縁体に植設されている複数のジャック
端子を信号用端子として効率的に使用できるコネクタを
実現することができる。
くするため図では複数個の端子の同軸ケーブルとの接続
方法を先に説明する。
ネクタ端子の同軸ケーブルとの接続方法を説明する図で
あり、(1-1) は接続前の状態を示しまた (1-2)は接続後
の状態を示したものである。
説明する図、図3は同軸ケーブルを接続したときの状態
を示す図である。なお図ではいずれも図4と同様のジャ
ック端子を使用した場合を例としているので、図4と同
じ対象部材や部位には同一の記号を付して表わしてい
る。
端子11はそれの量産性を高めるために通常は帯状フープ
材から連続したプレス工程等で連続して成形されること
が多く、例えば接続部11c 側端部に形成されている連結
片11d の領域で桟11′に等ピッチ間隔の櫛刃状に繋がっ
た状態で成形されている。
ケーブル2は、図4で説明した如く各同軸信号線21の芯
線21a ,絶縁層21b ,シールド網線21c および絶縁被覆
層21d のそれぞれが所定長さの露出域を持つように加工
されている。
の接続部11c に載置した後圧着片 11c′を更に折り曲げ
た圧着手段や半田付け手段等で該接続部11c に固定する
と同時に該同軸信号線21のグランド線であるシールド網
線21c を上述した桟11′に半田付け接続し、以下同様の
手段で複数の同軸信号線21を各ジャック端子11に接続す
る。
介して接地電位に短絡させるジャック端子11(例えば図
示のジャック端子11-1)のみには該同軸信号線21の接続
を行なわない。
ャック端子11換言すれば接地電位化せしめる上記ジャッ
ク端子11-1を除く総てのジャック端子11の連結片11d 領
域を斜線域Bで示すように切断除去すると、 (1-2)に示
す如く接地電位化せしめるジャック端子11-1を除く総て
のジャック端子11に対応する同軸信号線21のシールド網
線21c を桟11′を介して同電位化させることができると
共に該桟11′を上記ジャック端子11-1と接続する図示さ
れないプラグ端子を介して接地電位に短絡せしめること
で該桟11′を接地電位に落とすことができる。
子11-1の数は桟11′に繋がるジャック端子11の数に関係
なく最小個数としての1個で充分であると同時に、その
位置も相手側コネクタ(図の場合ではプラグコネクタ)
や回路構成に合わせて自由に選択することができる。
になるコネクタ3は、図1で説明した桟11′に櫛刃状に
繋がった状態にある複数のジャック端子11と該ジャック
端子11を図4同様に位置決めして固定し得る角孔15a を
具えた絶縁体31とで構成されている。
ャック端子11を該角孔15a の所定位置に位置せしめたと
きに上述した桟11′がその長手方向に沿う外側辺11″で
位置決めし得るように該桟11′側の開口部内側に突出す
る枕状突起31a を設けて構成されている。
子11をそのジャックコンタクト11a側から絶縁体31の桟1
1′側開口部に挿入し各ジャック端子11を一括して角孔1
5aの所定位置に位置決め固形せしめたときに、桟11′の
外側辺11″が上記枕状突起31a の段差形成面に位置する
ことになって該桟11′を位置決め固定することができ
る。
連結片11d を介して連結されている各ジャック端子11の
内の接地電位化するジャック端子11 -1 を除く総てのジャ
ック端子11に同軸ケーブル2における同軸信号線21の芯
線21a を接続すると共に該各同軸信号線21のシールド網
線21c を上記桟11′に接続した後、図1の(1-2) で示す
如く上記接地電位化するジャック端子を除く総てのジャ
ック端子の連結片11dを切断除去し、更に該同軸ケーブ
ル2に繋がる複数のジャック端子11と桟11′とを図2で
説明したように絶縁体31に一括して挿入し固定すること
で図3に示す接続後の状態を得ることができる。
コネクタとその同軸ケーブルとの接続方法では、上述し
た芯線21a のジャック端子11の接続部11c に対する接続
固定と桟11′へのシールド網線21c の接続およびジャッ
ク端子11の連結片11d の切断除去作業がいずれも絶縁体
31の外部で行なわれるのでそれぞれの作業が容易である
と共に、絶縁体31に植設されている複数のジャック端子
11を従来よりも効率的に使用することができるのでコネ
クタとしての小型化や高密度化要求にも対応させること
ができる。
接続作業工数の削減による生産性の向上とコネクタとし
ての小型化や高密度化要求に対応し得る同軸ケーブル用
多極コネクタとその同軸ケーブルとの接続方法を提供す
ることができる。
のマトリックス状に配設されているジャックコネクタの
場合を例しているが、該ジャック端子が三列以上の複数
列の場合でもまた該ジャックコネクタをプラグコネクタ
に置き換えても同等の効果が得られることは明らかであ
る。
子の同軸ケーブルとの接続方法を説明する図。
図。
ーブルとの接続方法と共に説明する概略図。
触片 11c 接続部 11c ′ 圧
着片 11d 連結片 15 絶縁体 15a 角
孔 21 同軸信号線 21a 芯線 21b 絶
縁層 21c シールド網線 21d 絶
縁被覆層 31 絶縁体 31a 枕
状突起
Claims (2)
- 【請求項1】 直状の桟に該桟に対して切除可能に設け
られた等ピッチ櫛刃状の連結片を介して形成された所定
数の端子と、該各端子を前記連結片を除く領域で位置決
め固定する絶縁体とで構成され、前記桟は同軸ケーブルのシールド網線が接続可能に形成
されていると共に、 前記各端子のそれぞれは自由端側に
位置するコンタクトの領域と前記連結片との間に前記同
軸ケーブルの芯線を接続する接続部を備えてなり、 前記絶縁体は、前記桟付の前記端子を位置決め固定した
ときの該桟の外側辺と対応する位置に該外側辺との当接
で該桟を位置決めする突起を備えてなり、前記端子の内の接地電位化する端子を除く総ての端子の
前記連結片が前記桟から切除されて いることを特徴とす
る同軸ケーブル用多極コネクタ。 - 【請求項2】 請求項1記載の同軸ケーブル用多極コネ
クタの同軸ケーブルとの接続方法であって、 前記同軸ケーブル用多極コネクタの接地電位化する端子
を除く総ての端子と該接地電位化する端子の内の少なく
とも1個とに対応する前記同軸ケーブルの芯線を、前記
端子の前記接続部に接続する工程と、 前記接続部に接続された各同軸ケーブルのシールド網線
を、前記桟に接続する工程と、 前記同軸ケーブルが接続された端子の前記連結片を切除
する工程と、 前記同軸ケーブルが接続された状態の前記端子と前記桟
とを、前記絶縁体に位置決めする工程、 とを含むことを特徴とする同軸ケーブル用多極コネクタ
の同軸ケーブルとの接続方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18016792A JP3111655B2 (ja) | 1992-07-08 | 1992-07-08 | 同軸ケーブル用多極コネクタとその同軸ケーブルとの接続方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18016792A JP3111655B2 (ja) | 1992-07-08 | 1992-07-08 | 同軸ケーブル用多極コネクタとその同軸ケーブルとの接続方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH0629067A JPH0629067A (ja) | 1994-02-04 |
JP3111655B2 true JP3111655B2 (ja) | 2000-11-27 |
Family
ID=16078573
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP18016792A Expired - Fee Related JP3111655B2 (ja) | 1992-07-08 | 1992-07-08 | 同軸ケーブル用多極コネクタとその同軸ケーブルとの接続方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3111655B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6257618B2 (ja) * | 2013-06-10 | 2018-01-10 | オリンパス株式会社 | ケーブル接続構造 |
-
1992
- 1992-07-08 JP JP18016792A patent/JP3111655B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH0629067A (ja) | 1994-02-04 |
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