JP3109295U - 一体熱圧成形の複合式ブラジャーカップ - Google Patents

一体熱圧成形の複合式ブラジャーカップ Download PDF

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Abstract

【課題】生産作業時にパッドの加熱後の膨張破裂の確率を減らし、生産品質を確保できる一体熱圧成形の複合式ブラジャーカップを提供する。
【解決手段】外クッション体21、内クッション体22、バッグ231、バッグ外表面に固定され且つ軟性熱不良導体で形成されたバッグ被覆層232、及び内クッション体、外クッション体の挟持面に配設された接着材料層233を具えている。該接着材料層がバッグ被覆層表面を内クッション体と外クッション体の所定位置に接合させ、並びに熱圧成形用型で高温で一体成形される。高温の型の熱量が内クッション体、外クッション体を通して伝えられ、バッグ被覆層により緩和並びに隔離され、熱量が低減されてバッグに伝えられ、バッグの熱膨張変形幅が制限され、そのためバッグのカップ熱圧成形中の変形熱溶融による破損漏出が防止され、バッグの完全性が確保され、製品の歩留りが高められる。
【選択図】図3

Description

本考案は一種のカップに係り、特に、女性が着用して身体曲線を美化するのに供される一体熱圧成形の複合式ブラジャーカップに関する。
社会観念の開放に伴い、現代女性の自主意識は次第に台頭し、自身のスタイルに対しても更に積極的な態度を現出するため、多くの女性は衣服の選択を特に研究している。ゆえにメーカーは女性に更に多様な製品を提供するため、積極的に機能と美観上の改良と変化性を追求している。
近年、女子のブラジャーの設計には、寄せて上げる効果が追求される傾向にあり、構造上は、ブラジャー内にパッドを増設し、パッドを利用して胸型を調整することで、視覚上の美観を達成している。図1と図2を参照されたい。現在、周知の技術は、カップの前後の織物11、12の内面にそれぞれ一層のスポンジ14、14’が結合され、前後の織物11、12の間の所定の位置に軟性パッド13が置かれる。このような軟性パッド13は2片の強靱な樹脂膜131(最も常用される材料はポリウレタン)で液体132或いは空気を密封してなり、上型3’と下型3を利用し、高温加圧の方式でスポンジ14、14’と軟性パッド13が結合され所定の円弧を有するカップが形成される。
女性がこのようなカップを着用した後には理想的な胸の寄せ上げ効果を達成できるが、メーカーにとっては、製造フロー中に克服すべき多くの技術的問題がある。特に、このようなカップは型を利用し摂氏200度にも達する高温で加圧成形するが、軟性パッド13が2層のスポンジ14、14’の間に包囲されて、熱圧加工時に直接上型3’或いは下型3に接触しないとはいえ、樹脂膜131の耐熱温度は摂氏150度程度であり、加工温度が高過ぎると、樹脂膜131が溶融し破裂する問題を非常に発生させやすい。その程度が厳重なものは、検査により取り除くことができるが、破裂状況が軽微で、特に液体132を密封したもので、現場で検査管理できないものは、運搬過程中に液体132が漏れてその他の隣接する商品を濡らす場合があり、また、洗濯過程で液体132が漏れてその他の衣類を汚染する問題が発生し得て、カップ生産の品質管理上、相当に大きなマイナスの影響を形成する。このため、いかに軟性パッド13の変形破裂の可能性を減らして製品品質を維持して作業歩留りを高めて、製品の加工過程でキズを形成させにくくするかが、メーカーの努力する目標である。
本考案の目的は、女性の胸部曲線の美観を支持するほか、生産作業時にパッドの加熱後の膨張破裂の確率を減らし、生産品質を確保できる一体熱圧成形の複合式ブラジャーカップを提供することにある。
請求項1の考案は、外クッション体、内クッション体、内容物が装填されたバッグ、及び、バッグ被覆層で構成され、バッグ及びバッグ被覆層が内クッション体と外クッション体に挟まれた中間層の所定位置に介装され、バッグが靱性を具えた薄膜の周囲を密封してなる一体熱圧成形の複合式ブラジャーカップにおいて、
バッグの薄膜表面に固定されるバッグ被覆層は軟性の熱不良導体材料で形成され、並びに内クッション体、外クッション体とバッグ被覆層の接合面に接着材料層が配設されて、バッグ被覆層表面が一体熱圧成形により内クッション体、外クッション体内部に接着されたことを特徴とする、一体熱圧成形の複合式ブラジャーカップとしている。
請求項2の考案は、請求項1記載の一体熱圧成形の複合式ブラジャーカップにおいて、内クッション体、外クッション体が熱圧成形されたスポンジ或いは綿のいずれかで形成されたことを特徴とする、一体熱圧成形の複合式ブラジャーカップとしている。
請求項3の考案は、請求項1記載の一体熱圧成形の複合式ブラジャーカップにおいて、内クッション体の外表面に内織物層が、外クッション体の外表面に外織物層が接合されたことを特徴とする、一体熱圧成形の複合式ブラジャーカップとしている。
請求項4の考案は、請求項1記載の一体熱圧成形の複合式ブラジャーカップにおいて、バッグ被覆層に採用される熱不良導体材料が布製品とされたことを特徴とする、一体熱圧成形の複合式ブラジャーカップとしている。
請求項5の考案は、請求項1記載の一体熱圧成形の複合式ブラジャーカップにおいて、バッグ内容物が気体、油液、及び乳液のいずれかとされたことを特徴とする、一体熱圧成形の複合式ブラジャーカップとしている。
請求項6の考案は、請求項1記載の一体熱圧成形の複合式ブラジャーカップにおいて、バッグ内容物が少なくとも二種類の材料を混合してなることを特徴とする、一体熱圧成形の複合式ブラジャーカップとしている。
請求項7の考案は、請求項1記載の一体熱圧成形の複合式ブラジャーカップにおいて、接着材料層が熱硬化型樹脂とされたことを特徴とする、一体熱圧成形の複合式ブラジャーカップとしている。
請求項8の考案は、請求項1記載の一体熱圧成形の複合式ブラジャーカップにおいて、内クッション体と外クッション体の間のバッグ被覆層とその接合面に配設される接着材料層が一体成形の女性用下着の左右カップの連通部に延設されたことを特徴とする、一体熱圧成形の複合式ブラジャーカップとしている。
本考案の熱圧成形の複合式ブラジャーカップは、バッグ外のバッグ被覆層によるバッグの変形及び過熱の制限により、パッドに破裂損壊を発生させにくく、該バッグ内容物を漏出させにくい。また、バッグが作業温度過高による局部変形溶融しても、溶融状態のバッグ材料が一部バッグ被覆層内に注入されて隔離を形成し、内容物の続けての漏洩を防止する。本考案はこれによりカップ製品の歩留りを高めることができ、且つパッドに恒常的に僅かな突出状態を保持させられ、女性が着用時に完全なバスト形状を保持でき、自然な曲線を形成できる。
本考案の複合式ブラジャーカップは、外クッション体、内クッション体、内容物が充填されたバッグ、バッグ被覆層及び接着材料層を具えている。そのうち、該バッグとバッグ被覆層は内クッション体と外クッション体に挟まれた中間層の所定位置に介在し、該バッグは強靱な薄膜で周囲が密封されてなり、該バッグ被覆層は薄膜表面に固定され、且つ軟性熱不良導体で形成されている。該接着材料層は内クッション体、外クッション体とバッグ被覆層の結合面に配設されて、バッグ被覆層表面を内クッション体、外クッション体に挟まれた内部の所定位置に接合させる。該バッグ被覆層は熱不良導体とされ、成形用型の熱量が内クッション体、外クッション体より良好な熱伝導性を具備しないバッグ被覆層に伝導される時、バッグへの熱量伝導が隔離並びに緩和され、これによりバッグの熱膨張程度が制限され、バッグの過度の膨張による破裂が防止され、バッグの完全性が確保され、熱圧加工により得られるカップの不良品率が大幅に低減される。
図3及び図4を参照されたい。本考案の熱圧成形の複合式ブラジャーカップ2の好ましい実施例によると、それは、外クッション体21、内クッション体22、及びパッド23を具えている。該カップ2は二つずつが対称に配列され並びに肩紐が縫い付けられて女性の着用に供される。
そのうち、該外クッション体21は外織物層211、及び外発泡層212を具えている。本実施例で採用する外織物層211は綿布で形成され、且つ外発泡層212の外表面に接合されている。該内クッション体22は内織物層221と、内発泡層222を具え、外織物層211と同様に、該内織物層221もまた綿布で形成され、並びに該内発泡層222の外表面に接合されている。
内クッション体22と外クッション体21を組み合わせて熱圧成形する時、該内クッション体22の内発泡層222は外クッション体21の外発泡層212に向けられる。注意すべきことは、内発泡層222、外発泡層212はいずれも綿に交換可能で、綿とスポンジは同様に熱成形できる特性を有する。
該パッド23はバッグ231、バッグ被覆層232、及び接着材料層233を具えている。そのうち、バッグ231は2片の樹脂膜(本実施例の樹脂膜はポリウレタンで形成されるが、樹脂、シリコン樹脂とゴムのいずれかとされうる)を高周波溶接で周囲を密封してなり、且つバッグ231内には油液、気体、或いは乳液材料(図示せず)、或いはその二種類以上の混合物が封入される。全体のパッド23の外形は自然にやや隆起する態様とされ、本実施例ではバッグ231中に油液が充填されている。
該バッグ被覆層232は熱不良導体の軟性材料で形成され、且つ完全に該バッグ231の外周面を被覆する。本実施例では綿布がバッグ被覆層232の材料として採用されているが、実際の実施上は、綿布に限定されるわけではなく、その他の布材或いは材質もまた本考案で選択可能な熱不良導体材料とされうる。該接着材料層233は熱圧加工前に、二つの部分に分けられて該内発泡層222、外発泡層212とバッグ被覆層232の対向する接合面に配設され、本実施例で選択される接着材料層233は熱硬化型樹脂とされる。
以下に図2の上型3’と下型3を例として本考案の成形過程を説明する。まず、外クッション体21を下型3の下凹円弧面中に置き、外クッション体21の外織物層211を円弧面に当接させ、該外発泡層212が上向きとする。続いて、パッド23を外クッション体21の上の所定位置に置く。
最後に、パッド23の上方に、内クッション体22を置き、パッド23のバッグ被覆層232の外表面を内クッション体22、外クッション体21で上下より被覆する。このとき、接着材料層233は完全にはバッグ被覆層232の外表面に接着されていない。すべての部品を下型3内に置いてから、上型3’を駆動し下向きに移動させる。
上型3’、下型3を設定温度に加熱し、これにより上型3’、下型3を圧接させた後に、高温を利用して優美な円弧を有する外観を形成する。また、熱硬化型樹脂で構成された接着材料層233が加熱後に強力な接着性を具備して緊密にバッグ被覆層232周囲を被覆し、内発泡層222、外発泡層212を緊密にバッグ被覆層232の外表面に接着させる。
高熱環境中にあって、内発泡層222、外発泡層212は接着層の接着力により接合される。最後に、上型3’、下型3より製品を取り出せば(図4参照)、熱圧接合作業を完成する。
高温加圧成形過程にあって、高温熱圧の手段の採用により内発泡層222、外発泡層212の接合を促進でき、また全体のパッド22、外クッション体21の結合を円弧状とし、女性の胸部曲線にフィットするものとなすことができる。
さらに、バッグ被覆層232は外側より全体のバッグ231を被覆し、さらに該バッグ被覆層232は熱不良導体で形成されていることから、上型3’、下型3自身の熱量は、まず外クッション体21と内クッション体22に吸収されてから逐次バッグ被覆層232及びバッグ231に伝えられ、すなわちカップ2の中心位置に向けて伝導される。熱量がバッグ231に到達する前に、熱不良伝導性のバッグ被覆層232により熱量伝導効率が減少され、熱量が急速にバッグ被覆層232を通過してバッグ231に到達せず、バッグ231により熱量伝導が緩減され、且つバッグ231の熱量の吸収が減少されて、大幅にバッグ231自身の変形の幅が減らされる。
こうして、高温環境下で、バッグ231に外形上の変化が発生しにくくなり、バッグ231が熱膨張しても、バッグ被覆層232がバッグ231の変形の幅を制限してバッグ231の過度の膨張を防止し、直接にバッグ231の破裂の危険性を減らす。注意すべきことは、本実施例のバッグ231内には油液が充填されているが、バッグ231内の充填材料は本実施例により制限されるものではないことである。もし空気を充填すれば、その膨張係数は比較的高いが、バッグ被覆層232がバッグ231の膨張の幅を制限するため、バッグ231の変形量を制限できる。
また一方で、バッグ231材料が過熱により局部溶融すると、流態状のポリウレタンが一部バッグ被覆層232の繊維間隙内に注入されて、ポリウレタン材料及び接着材料層233及び繊維の交叉により密閉性の隔離が形成され、バッグ231内の充填液体或いは空気の流出或いは漏出を遮断でき、充填液体の続けての漏出が防止され、パッド23がもとの自然の突出状を失わず、カップ2の女性のバスト曲線を支持する機能を確保できる。
上述したように、本考案の熱圧成形の複合式ブラジャーカップは、バッグ231外のバッグ被覆層232によるバッグ231の変形及び過熱の制限により、パッド23に破裂損壊を発生させにくく、該バッグ231内容物を漏出させにくい。また、バッグ231が作業温度過高による局部変形溶融しても、溶融状態のバッグ231材料が一部バッグ被覆層232内に注入されて隔離を形成し、内容物の続けての漏洩を防止する。本考案はこれによりカップ2製品の歩留りを高めることができ、且つパッド23に恒常的に僅かな突出状態を保持させられ、女性が着用時に完全なバスト形状を保持でき、自然な曲線を形成し、ゆえに本考案は実用新案登録の要件を具備している。
以上の実施例は本考案の実施範囲を限定するものではなく、本考案に基づきなしうる細部の修飾或いは改変は、いずれも本考案の請求範囲に属するものとする。
周知のカップの立体分解図である。 現在利用されている上型と下型を利用したカップ成形作業の製造表示図である。 本考案の好ましい実施例の立体分解図である。 本考案の使用状態断面図である。
符号の説明
11 織物 212 外発泡層
12 織物 22 内クッション体
13 軟性パッド 221 内織物層
131 樹脂膜 222 内発泡層
14 スポンジ 231 バッグ
14’ スポンジ 232 バッグ被覆層
2 カップ 233 接着材料層
21 外クッション体 3 下型
211 外織物層 3’ 上型

Claims (8)

  1. 外クッション体、内クッション体、内容物が装填されたバッグ、及び、バッグ被覆層で構成され、バッグ及びバッグ被覆層が内クッション体と外クッション体に挟まれた中間層の所定位置に介装され、バッグが靱性を具えた薄膜の周囲を密封してなる一体熱圧成形の複合式ブラジャーカップにおいて、
    バッグの薄膜表面に固定されるバッグ被覆層は軟性の熱不良導体材料で形成され、並びに内クッション体、外クッション体とバッグ被覆層の接合面に接着材料層が配設されて、バッグ被覆層表面が一体熱圧成形により内クッション体、外クッション体内部に接着されたことを特徴とする、一体熱圧成形の複合式ブラジャーカップ。
  2. 請求項1記載の一体熱圧成形の複合式ブラジャーカップにおいて、内クッション体、外クッション体が熱圧成形されたスポンジ或いは綿のいずれかで形成されたことを特徴とする、一体熱圧成形の複合式ブラジャーカップ。
  3. 請求項1記載の一体熱圧成形の複合式ブラジャーカップにおいて、内クッション体の外表面に内織物層が、外クッション体の外表面に外織物層が接合されたことを特徴とする、一体熱圧成形の複合式ブラジャーカップ。
  4. 請求項1記載の一体熱圧成形の複合式ブラジャーカップにおいて、バッグ被覆層に採用される熱不良導体材料が布製品とされたことを特徴とする、一体熱圧成形の複合式ブラジャーカップ。
  5. 請求項1記載の一体熱圧成形の複合式ブラジャーカップにおいて、バッグ内容物が気体、油液、及び乳液のいずれかとされたことを特徴とする、一体熱圧成形の複合式ブラジャーカップ。
  6. 請求項1記載の一体熱圧成形の複合式ブラジャーカップにおいて、バッグ内容物が少なくとも二種類の材料を混合してなることを特徴とする、一体熱圧成形の複合式ブラジャーカップ。
  7. 請求項1記載の一体熱圧成形の複合式ブラジャーカップにおいて、接着材料層が熱硬化型樹脂とされたことを特徴とする、一体熱圧成形の複合式ブラジャーカップ。
  8. 請求項1記載の一体熱圧成形の複合式ブラジャーカップにおいて、内クッション体と外クッション体の間のバッグ被覆層とその接合面に配設される接着材料層が一体成形の女性用下着の左右カップの連通部に延設されたことを特徴とする、一体熱圧成形の複合式ブラジャーカップ。
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KR20190102179A (ko) * 2018-02-22 2019-09-03 가부시키가이샤 파스토 리테이링구 의류 및 브래지어

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