JP3107020B2 - 特徴脳電磁波検出装置 - Google Patents

特徴脳電磁波検出装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、脳電磁波における
特徴波を検出する特徴脳電磁波検出装置及び特徴脳電磁
波検出方法に関し、特に、ウェーブレット解析を利用し
て、てんかんスパイク波、鋭波、アルファ波、ベータ
波、シータ波、デルタ波のような特徴波を検出する特徴
脳電磁波検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】脳電磁波における特徴波を検出する従来
の装置または方式には、特開昭58−078647号の
「脳波中のスピンドル波検出装置」、実開昭59−01
9112号の「脳波中のスピンドル波検出装置」等があ
る。特開昭58−078647号は、スピンドル波検出
を目的とした装置であり、脳波におけるピーク間隔がス
ピンドル波の帯域に相当するか否かを判定し、スピンド
ル波帯域のピークが0.5秒以上連続して出現するかど
うかでスピンドル波出現を判定する。実開昭59−01
9112号は、スピンドル波帯域のピーク検出特性を向
上させ、特開昭58−078647号におけるスピンド
ル波検出の精度を高めるものである。
【0003】脳電磁波にウェーブレット解析を適用する
従来の装置または方式には、特開平6−114021号
の「脳波の表出装置及び方法」、特開平07−0880
95号の「振動データ解析方法及び装置」、特開平8−
95955号の「ウエーブレット変換波形信号解析シス
テムとウェーブレット変換波形信号解析ツールによる解
析方法及びそれに用いるウェーブレット変換波形信号解
析装置」等がある。特開平6−114021号は、脳波
にウェーブレット変換を施し、いわゆる時間周波数解析
の結果を直感的に理解しやすいよう表示するものであ
る。特開平07−088095号も、ウェーブレット変
換によって脳電位を時間周波数解析した結果を視覚的に
表示するものである。特開平8−95955号もまた、
入力信号にウェーブレット変換を施し、結果を出力する
ものであるが、パラメータ設定の自由度を上げている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開昭
58−078647号は、スピンドル波の検出は可能で
あっても、特徴波を検出する手段を有さないため、特徴
波検出を行うことができない。実開昭59−01911
2号も、スパイク波を検出する装置ではない。特開平6
−114021号は、ウェーブレット変換の結果表現と
しても何ら新規性は無く、特徴波を検出する手段も有し
ていない。特開平07−088095号もウェーブレッ
ト変換によって脳電位を時間周波数解析した結果を視覚
的に表示するのみであり、特徴波を検出する手段を有さ
ない。特開平8−95955号も、脳波計への応用を唱
っているものの、周波数解析のみに関する発明であり、
特徴波を検出する手段を有していない。
【0005】以上のように、従来の発明は、脳波をウェ
ーブレット解析し、その結果を表示する機能までは実現
しているが、ウェーブレット解析結果を用いて特徴波を
検出する手段を有さないため、特徴波検出を行うことが
できない。
【0006】実際のスパイク検出においては、心臓の電
気的活動に由来するノイズ(以下、心電ノイズと呼
ぶ)、体動に伴う筋肉の電気的活動(以下、筋電ノイズ
と呼ぶ)が脳電磁波に混入することが少なくない。この
ような場合、スパイク波を検出できなかったり、スパイ
ク波でない部分をスパイク波と判定し過剰な検出となっ
てしまうことがある。その理由は、スパイク波と心電ノ
イズを弁別しようとしても、脳電磁波のベースラインが
漸減していると心電ノイズの勾配が見かけ上小さくなる
ため、スパイク波として検出してしまうこと、スパイク
波の電位が個人差、脳波導出における基準電極の取り方
によって異なり、ベースライン変動と弁別できなくなる
ことである。
【0007】スパイク波検出において、上述のように検
出精度が低くなることは、スパイクの自動検出によって
脳波判読者や医師の負担を軽減するという自動検出の意
義を大きく損なう問題にもなる。
【0008】本発明の目的は、脳電磁波データにウェー
ブレット変換を施し、その結果を用いて精度良く特徴波
を検出する特徴脳電磁波検出装置及び方法を提供するこ
とである。
【0009】本発明の他の目的は、脳電磁波データにノ
イズが混入している場合でも精度良く特徴波を検出でき
る特徴脳電磁波検出装置及び方法を提供することであ
る。
【0010】本発明の他の目的は、脳電磁波における特
徴波の多様性や個人差の影響を受けにくい特徴脳電磁波
検出装置及び方法を提供することである。
【0011】さらに、本発明の他の目的は、脳波判読者
ごとに異なる判定基準に基づいて特徴波検出が可能な特
徴脳電磁波検出装置及び方法を提供することである。
【0012】さらに、本発明の他の目的は、精度の良い
特徴脳電磁波検出装置及び方法を提供することにより、
臨床脳電磁波検査における脳波判読者や医師の負担を軽
減することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】第1の発明の特徴脳電磁
波検出装置は、脳電磁波の時系列データをウェーブレッ
ト変換して、分解レベルごと(周波数帯域ごと)に、時
系列データであるレベル情報を出力する脳電磁波変換手
段と、前記レベル情報を受け、検出対象とする特徴脳電
磁波(スパイク等)の影響が出やすいレベル(周波数帯
域)のレベル情報(以下、特徴レベル情報という。)の
値が予め設定された判定基準を満たしたとき特徴脳電磁
波の出現と判定し、判定結果である検出結果情報を出力
する第1の特徴波検出手段とを備える。
【0014】第2の発明の特徴脳電磁波検出装置は、第
1の発明において、分解レベルの最大値、前記特徴レベ
ル情報のレベル、前記判定基準のうち一つ以上を利用者
が設定することができるようにするために、第1のパラ
メータ設定手段を更に備える。
【0015】第3の発明の特徴脳電磁波検出装置は、脳
電磁波の時系列データをウェーブレット変換して分解レ
ベルごとの時系列であるレベル情報を出力する脳電磁波
変換手段と、前記レベル情報を受け、各レベルについ
て、既定時間幅における振幅値であるレベル振幅値、レ
ベル情報の時間変化成分、既定時間幅におけるレベル情
報の変動量のうち一つ以上を算出してレベル特徴情報と
して出力する特徴量算出手段と、前記レベル特徴情報を
受け、検出対象とする特徴脳電磁波の影響が現れるレベ
ルの前記レベル特徴情報が既定の特徴量判定基準を満た
したとき特徴脳電磁波の出現と判定し、判定結果である
検出結果情報を出力する第2の特徴波検出手段を備え
る。
【0016】第4の発明の特徴脳電磁波検出装置は、第
3の発明において、分解レベルの最大値、前記レベル特
徴情報のレベル、前記特徴量判定基準のいずれかもしく
は複数を利用者が設定することができるようにするため
に、第2のパラメータ設定手段を更に備える。
【0017】第5の発明の特徴脳電磁波検出装置は、第
1又は第2の発明において、前記第1の特徴波検出手段
のかわりに、前記レベル情報を受け、検出対象とする特
徴脳電磁波の影響が現れるレベルを含む複数レベルのレ
ベル情報について、レベル毎に既定のレベル別判定基準
に基づいて特徴脳電磁波の出現を判定し、判定結果であ
る検出結果情報を出力する第3の特徴波検出手段を備え
る。
【0018】第6の発明の特徴脳電磁波検出装置は、第
3又は第4の発明において、前記第2の特徴波検出手段
のかわりに、前記レベル特徴情報を受け、検出対象とす
る特徴脳電磁波の影響が現れるレベルを含む複数レベル
のレベル特徴情報について、レベル毎に既定のレベル別
特徴量判定基準に基づいて特徴脳電磁波の出現を判定
し、判定結果である検出結果情報を出力する第4の特徴
波検出手段を備える。
【0019】第7の発明の特徴脳電磁波検出装置は、第
5又は第6の発明において、前記第3の特徴波検出手段
もしくは第4の特徴波検出手段のかわりに、前記レベル
情報もしくは前記レベル特徴情報を受け、検出対象とす
る特徴脳電磁波の影響が現れるレベルを含むレベル情報
の値が成すレベル値ベクトルと検出対象とする特徴脳電
磁波に対応する既定の基準ベクトルとの距離、もしく
は、検出対象とする特徴脳電磁波の影響が現れるレベル
を含む複数レベルのレベル特徴情報の値が成す特徴ベク
トルと検出対象とする特徴脳電磁波に対応する既定の基
準特徴ベクトルとの距離から、既定の距離判定基準に基
づいて特徴波の出現を判定し、判定結果である検出結果
情報を出力する第5の特徴波検出手段を備える。
【0020】第8の発明の特徴脳電磁波検出装置は、第
6の発明において、既定の更新ルールに基づいて前記レ
ベル特徴情報の値を用いて前記レベル別特徴量判定基準
を更新する判定基準更新手段を更に備える。
【0021】第9の発明の特徴脳電磁波検出装置は、第
1〜第8の発明において、複数チャネルの脳電磁波の時
系列データを入力とするとき、脳電磁波の時系列データ
のチャネル間相関と、前記レベル情報のチャネル間相関
のいずれか、もしくは両方を算出し、チャネル間相関情
報として出力する相関情報算出手段を更に備え、前記第
1、第2、第3、第4もしくは第5の特徴波検出手段の
かわりに、前記チャネル間相関情報を受け取って特徴波
の検出をする第6、第7、第8、第9又は第10の特徴
波検出手段を備える。
【0022】第10の発明の特徴脳電磁波検出装置は、
第9の発明において、前記第6、第7、第8、第9もし
くは第10の特徴波検出手段のかわりに、複数チャネル
の脳電磁波を計測した際の電極位置を示す電極位置情報
を受けて、前記電極位置情報を特徴波の検出をする第1
1、第12、第13、第14又は第15の特徴波検出手
段を備える。
【0023】第11の発明の特徴脳電磁波検出装置は、
第1〜第10の発明において、入力された脳電磁波の時
系列データから、勾配、曲率、ピーク電位、ピーク間隔
等の波形特徴量を算出する波形特徴量算出手段と、前記
波形特徴量と既知の特徴波に基づく既定の特徴波形基準
との適合度を算出して波形適合情報を出力する適合度算
出手段と、前記波形適合情報を特徴波検出に用いる機能
を付加した特徴波検出手段を有する。
【0024】第12の発明の特徴脳電磁波検出装置は、
第11の発明において、前記特徴波形基準を利用者が設
定することができるようにするために特徴波形基準設定
手段を備える。
【0025】第13の発明の特徴脳電磁波検出装置は、
第1〜第12の発明において、脳電磁波データと同時に
計測された心電図、筋電図、眼球運動、瞬目、脈波等の
生体情報時系列データのうち一種類以上を入力とし、前
記生体情報時系列データが脳電磁波におけるアーチファ
クトとなるか否かをアーチファクト判定基準に基づいて
判定し、その判定結果をアーチファクト情報として出力
するアーチファクト検出手段と、前記アーチファクト情
報を特徴波の検出に用いる機能を付加した特徴波検出手
段を有する。
【0026】第14の発明の特徴脳電磁波検出装置は、
第13の発明において、前記アーチファクト判定基準を
利用者が設定することができるようにするためにアーチ
ファクト基準設定手段を備える。
【0027】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0028】図1を参照すると、本発明の第1の発明の
実施の形態は、脳電磁波の時系列データ100をウェー
ブレット変換して分解レベルごとの時系列であるレベル
情報110を出力する脳電磁波変換手段1と、前記レベ
ル情報110を受け、検出対象とする特徴脳電磁波の影
響が現れるレベルのレベル情報、すなわち特徴レベル情
報の値が既定の判定基準を満たしたとき特徴脳電磁波の
出現と判定し、判定結果である検出結果情報210を出
力する第1の特徴波検出手段2とから構成される。
【0029】以下、第1の発明の実施の形態の動作を詳
細に説明する。
【0030】まず、脳電磁波の時系列データ110すな
わちX(i)が脳電磁波変換手段1に入力される。ここ
でiは、何番目にサンプリングされたかを示す整数値で
あり、時刻に対応する。時系列データX(i)を受けた
脳電磁波変換手段1は、X(i)にウェーブレット変換
を施す。任意の実数値関数f(t)のウェーブレット変
換は、一般に以下のように定義される。
【0031】
【数1】
【0032】ここで、φはマザーウェーブレットと呼ば
れ、時空間的に局在する「波」を表す様々な関数の総称
であり、具体的には、ハールウェーブレット(Haar Wav
elet)、ドベシィウェーブレット(Daubechies Wavele
t)、スプラインウェーブレット(Spline Wavelet)、ガ
ボールウェーブレット(Gabor Wavelet )、メキシカン
ハットウェーブレット(Mexican Hat Wavelet)、シム
レット(Symlet)、コワフレット(Coiflet)等が知られて
いる(詳しくは、数理科学 ウェーブレットビギナーズ
ガイド、榊原 進(著)、東京電機大学出版局、199
5年を参照)。式1において、a及びbは任意の実数で
あり、2つの整数j及びkによって、b=2-jk,1/
a=2j
【0033】
【数2】
【0034】と置くことにより、以下のように関数f
(t)の離散化表現を得ることができる。
【0035】
【数3】
【0036】と書きかえ、時系列データをf0 (t)と
みなすと、式2から、 f0 (t)≡g-1(t)+g-2(t)+... (式3) と書ける。gj (t)は、jの値が大きいほど、サンプ
リング間隔が大きくなることに対応し、低周波成分をよ
り多く含むようになる。jはレベルと呼ばれ、異なる周
波数帯域を表現する。式3は、原信号の時系列データ
が、レベルjの各成分に分解できること、また、各レベ
ルの成分から原信号を再構成できることを意味する。
【0037】時系列データX(i)をウェーブレット変
換によって各レベルに分解する処理の流れを図16に示
す。図16の処理は、高速ウェーブレット変換として知
られるアルゴリズムであり、原信号を各レベルに分解す
る処理は、分解フィルタLd及びHdとの離散畳み込み
とダウンサンプリングの繰り返しによって実現され、係
数数列cAj及びcDjが得られる。cAj及びcDj
は、それぞれレベルjの低周波成分と高周波成分に対応
する。
【0038】図17は、係数数列cAj及びcDjから
元信号を再構成する処理であり、高速ウェーブレット逆
変換と呼ばれる。図17に示すように、高速ウェーブレ
ット逆変換は、係数数列cAj及びcDjのアップサン
プリングと再構成フィルタとの離散畳み込みの繰り返し
で実現される。
【0039】図16における分解フィルタLd及びHd
は、マザーウェーブレットに応じて決まるフィルタ数列
であり、Ldは低周波成分の分解フィルタ数列を、Hd
は高周波成分の分解フィルタ数列を示す。例えば、マザ
ーウェーブレットとしてドベシィ(Daubechies)のウェー
ブレット(N=2 )を用いると、これらのフィルタ係数
の数列は、 {Ld}={-0.12940952251, 0.224143868042, 0.83651630
3738, 0.482962913145} {Hd}={-0.482962913145, 0.836516303738, -0.224143
868042, -0.1294095225 51}のように定められる。図17における再構成フィル
タLr及びHrもまた、マザーウェーブレットに応じて
決まるフィルタ数列であり、例えば、マザーウェーブレ
ットとしてドベシィ(Daubechies)のウェーブレット(N=
2 )を用いる場合、 {Lr}={0.482962913145, 0.836516303738, 0.22414386
8042, -0.129409522551} {Hr}={-0.12940952251, -0.224143868042, 0.8365163
03738, -0.482962913145} のように定められる(数列の値はIngrid Daubechies,”
Orthogonal Bases ofCompactly Supported Wavelet
s”, CommunicAtions on Pure and Applied Ma
thematics, Vol.XLI 909-996(1988)に基づく)。数列
{aj }={a0 ,a1 ,a2 }と数列{bj }={b
0 ,b1 ,b2 ,b3 ,b4 }の畳み込み演算は、一般
に、
【0040】
【数4】
【0041】のように定義される。より具体的には、次
のようにして求めることができる。
【0042】 (a*b)0 =a0 0 (a*b)1 =a1 0 +a0 1 (a*b)2 =a2 0 +a11 +a0 2 (a*b)3 =a2 1 +a12 +a0 3 (a*b)4 =a2 2 +a13 +a0 4 (a*b)5 =a2 3 +a14 (a*b)6 =a2 4 また、データに周期的境界条件を課す場合には、 (a*b)0 =a0 0 +a2 3 +a1 4 (a*b)1 =a1 0 +a0 1 +a2 4 (a*b)2 =a2 0 +a11 +a0 2 (a*b)3 =a2 1 +a12 +a0 3 (a*b)4 =a2 2 +a13 +a0 4 のようにして離散畳み込みを行うことができる。
【0043】畳み込みによって得られる数列{Ck }を
ダウンサンプリングした数列
【0044】
【外1】
【0045】を得る処理は、要素をひとつおきに削除す
ることに相当する。すなわち、
【0046】
【数5】
【0047】と表せる。
【0048】数列{Ck } をアップサンプリングした
数列
【0049】
【外2】
【0050】を得る処理は、次のように表せる。
【0051】
【数6】
【0052】以上のようにして、入力された時系列デー
タX(i)をウェーブレット変換し、各レベルの係数数
列cAj及びcDjを得ることができる。
【0053】各レベルの係数数列cAj及びcDjは、
ダウンサンプリングを経ているため、元の時系列データ
よりも要素数が少なくなっている。係数数列cAj及び
cDjを元の時系列データX(i)と同一の時間軸上に
再構成し、各レベルにおける低周波成分の時系列Aj
(i)及び高周波成分の時系列Dj(i)を求めるに
は、図17の再構成の処理を適用すればよい。例えば、
cD1 からD1 (i)を再構成するには、cD1 にアッ
プサンプリングを施した後、再構成フィルタHrとの離
散畳み込みを行えばよい。cD2 からD2 (i)を再構
成するには、アップサンプリング後に再構成フィルタH
rと離散畳み込みを行い、さらにアップサンプリングと
再構成フィルタLrとの離散畳み込みを行えばよい。
【0054】図18は、実際のてんかん症例におけるス
パイク波を含む脳波時系列データにウェーブレット変換
を施し、d1 (i)からD5 (i)まで求めた例であ
る。脳波時系列データにスパイク波が出現している時刻
でD3 (i)の値が大きく変動していることがわかる。
【0055】以上のようにして脳電磁波変換手段1は、
各レベルにおける低周波成分の時系列Aj(i)及び高
周波成分の時系列Dj(i)を求め、レベル情報110
として出力する。
【0056】第1の特徴波検出手段2は、レベル情報1
10を受け、検出対象とする特徴脳電磁波を反映する特
徴レベル情報の強度値が既定の判定基準を満たすか否か
を判定する。特徴レベル情報としては、例えば、図18
の例の場合ならば、D3 (i)を用いることができる
が、どれを用いるかは予め設定されている。判定基準
は、例えば、「α1 ≦Dj(i)ならば特徴波出現とす
る」、もしくは、「α1 ≦Dj(i)≦α2 ならば特徴
波出現とする」、のように定められる。特徴レベル情報
がこのような判定基準を満たすとき、第1の特徴波検出
手段2は特徴脳電磁波の出現を示す検出結果情報210
を出力する例えば、特徴波出現と判定されたときにはy
(i)=1を、それ以外のときにはy(i)=0のよう
に、時系列y(i)として各時刻のポイント毎に0か1
かを出力する。もちろん、特徴波出現と判定されたとき
のみ検出結果情報210を出力してもよい。
【0057】当然ながら、脳電磁波の時系列データ11
0は複数チャネルでも良い。脳電磁波データが複数チャ
ネルの場合、チャネル番号をhとすると、X(i)はX
(h,i)のように、Dj(i)はDj(h,i)のよ
うに表せる。各チャネルについてX(h,i)からDj
(h,i)を求める処理は、前述のX(i)からDj
(i)を求める処理と同様にして行うことができる。特
徴波検出の判定は、前記判定基準において、「α
1 (h)≦Dj(h,i)ならばチャネルhにおいて特
徴波出現とする」、もしくは、「α1 (h)≦Dj
(h,i)≦α2 (h)ならばチャネルhにおいて特徴
波出現とする」、のように、チャネル番号hを用いて表
せば良い。判定結果については、前述のy(i)にチャ
ネル番号を加えたy(h,i)を用い、特徴波出現と判
定されたときにはy(h,i)=1、そうでないときに
はy(h,i)=0のようにして、各チャネルの検出結
果を保持する。さらに、あるi=ωにおけるy(h,
ω)について、例えば、「y(h,ω)=1となったチ
ャネルの数が全チャネル数よりも少なければ、特徴波出
現とする」、のようなルールを前記判定基準に保持して
おけば、体動によるアーチファクトと特徴波を弁別する
のに有効である。複数チャネルの場合の検出結果情報2
10は、チャネル毎の時系列y(h,i)として出力す
ればよい。
【0058】以上のようにして、本発明の第1の発明の
実施の形態が実現される。
【0059】第1の発明の実施の形態の実施例は、脳電
磁波の時系列データ100をウェーブレット変換して分
解レベルごとの時系列であるレベル情報110を出力す
る脳電磁波変換手段1、例えば日本電気(株)製PC−
9821Xa等のパーソナルコンピュータと、前記レベ
ル情報110を受け、検出対象とする特徴脳電磁波を反
映するレベルのレベル情報、すなわち特徴レベル情報の
値が既定の判定基準を満たしたとき特徴脳電磁波の出現
と判定し、判定結果である検出結果情報210を出力す
る第1の特徴波検出手段2、例えば日本電気(株)製P
C−9821Xa等のパーソナルコンピュータとから構
成される。
【0060】まず、脳波用電極及び例えばNECメディ
カルシステムズ(株)製6R12等のアンプによって導
出・増幅された脳波データを、カノープス電子(株)製
A/D変換ボードADXM−98A等のA/Dコンバー
タを介して日本電気(株)製PC−9821Xa等のパ
ーソナルコンピュータによってサンプリングすることに
より、脳波の時系列データ100を得ることができる。
また、ニューロマグ(Neuromag)社製スクイッド脳磁計
を用いれば、脳磁波の時系列データを得ることができ
る。あるいは、このようにして得た脳電磁波の時系列デ
ータが記録された光磁気ディスク、フロッピーディス
ク、取り外し可能なハードディスク等の記憶媒体から、
日本電気(株)製PC−9821Xa等のパーソナルコ
ンピュータによって直接あるいはネットワークを介して
脳電磁波データを読み出すことにより、脳電磁波の時系
列データ100を得ることができる。
【0061】次に、上述のような、ウェーブレット変換
して分解レベルごとの時系列であるレベル情報110を
出力する処理を、プログラム化して同パーソナルコンピ
ュータに実装することにより、前記レベル情報110を
出力する脳電磁波変換手段1を実現することができる。
【0062】さらに、同パーソナルコンピュータの主記
憶もしくは他の記憶装置もしくは通信ポートを介して前
記レベル情報110を受け、特徴レベル情報111の値
が判定基準を満たしたとき特徴脳電磁波の出現と判定す
る処理及び判定結果である検出結果情報210を出力す
る処理を、プログラム化して同パーソナルコンピュータ
に実装することにより、第1の特徴波検出手段2を実現
することができる。検出結果情報210を、脳電磁波の
時系列データ100とともに、同パーソナルコンピュー
タに接続されたCRTもしくはプリンタ等に出力すれば
結果を視覚的に提示することができ、ハードディスク、
光磁気ディスクもしくはフロッピーディスク等の記録媒
体に出力すれば、結果を再利用できる。
【0063】第2の発明の実施の形態を図2に示す。
【0064】図2に示すように、第2の発明の実施の形
態は、第1の発明の実施の形態に、第1のパラメータ設
定手段3が付加された構成である。
【0065】第2の発明の実施の形態が第1の発明の実
施の形態と異なる点は、第1のパラメータ設定手段3が
付加された点であるので、第1のパラメータ設定手段3
の動作についてのみ詳しく説明する。
【0066】第1のパラメータ設定手段3は、利用者に
よる設定入力300を受け、分解レベルの最大値が利用
者によって設定される場合には、設定入力300が含む
分解レベル設定情報310を脳電磁波変換手段1に送
る。脳電磁波変換手段1は、受け取った分解レベル設定
情報310によって分解レベルの最大値を更新する。前
記特徴レベル情報のレベルが利用者によって設定される
場合には、第1のパラメータ設定手段3は、設定入力3
00が含む特徴レベル設定情報320を特徴波検出手段
2に送る。特徴波検出手段2は、受け取った特徴レベル
設定情報320によって前記特徴レベル情報のレベルを
更新する。前記判定基準200が利用者によって設定さ
れる場合には、第1のパラメータ設定手段3は、設定入
力300が含む判定基準設定情報330を特徴波検出手
段2に送る。特徴波検出手段2は、受け取った判定基準
設定情報330によって前記判定基準200を更新す
る。
【0067】以上の動作によって、分解レベルの最大
値、前記特徴レベル情報のレベル、前記判定基準のうち
一つ以上を利用者が設定することが可能になる。
【0068】第1のパラメータ設定手段3は、第1の実
施の形態の実施例において、脳電磁波変換手段1及び特
徴波検出手段2が実装された日本電気(株)製PC−9
821Xa等のパーソナルコンピュータに接続されるキ
ーボード、マウス、タッチスクリーン等の入力装置を用
い、同パーソナルコンピュータに上述のような実施の形
態の動作をプログラム化して実装することにより実現で
きる。
【0069】まず、第2の発明の実施の形態の実施例を
構成するパーソナルコンピュータ、例えば日本電気
(株)製PC−9821Xa等で、利用者が設定値を入
力するためのプロンプトもしくは入力枠を表示し、キー
ボードから入力される数値もしくは文字を受け取る。あ
るいは、数字もしくは文字を表示しておき、マウス操作
もしくはタッチスクリーン操作によって入力される数値
もしくは文字を受け取る。このような動作により、設定
入力300を得ることができる。次に、設定入力300
が前記分解レベル設定情報310を含むときは、脳電磁
波変換手段1が同パーソナルコンピュータの主記憶もし
くは他の記憶装置に保持する分解レベルの最大値を前記
分解レベル設定情報310に更新する。設定入力300
が前記特徴レベル設定情報320を含むときは、特徴波
検出手段2が同パーソナルコンピュータの主記憶もしく
は他の記憶装置に保持する前記特徴レベル情報のレベル
を前記特徴レベル設定情報320によって更新する。設
定入力300が前記判定基準設定情報330を含むとき
は、特徴波検出手段2が同パーソナルコンピュータの主
記憶もしくは他の記憶装置に保持する前記判定基準20
0を前記判定基準設定情報330によって更新する。
【0070】以上の処理をプログラム化して同パーソナ
ルコンピュータに実装することにより、第1のパラメー
タ設定手段3が実現され、第2の発明の特徴脳電磁波検
出装置を実現することができる。
【0071】第3の発明の実施の形態を図3に示す。
【0072】図3に示すように、第3の発明の実施の形
態は、脳電磁波の時系列データ100をウェーブレット
変換して分解レベルごとの時系列であるレベル情報11
0を出力する脳電磁波変換手段1と、前記レベル情報1
10を受け、各レベルについて、既定時間幅における振
幅値であるレベル振幅値410、レベル情報の時間変化
成分420、既定時間幅におけるレベル情報の変動量4
30のうち一つ以上を算出してレベル特徴情報400と
して出力するレベル特徴量算出手段4と、前記レベル特
徴情報400を受け、検出対象とする特徴脳電磁波を反
映するレベルのレベル特徴情報401が既定の特徴量判
定基準500を満たしたとき特徴脳電磁波の出現と判定
し、判定結果である検出結果情報510を出力する第2
の特徴波検出手段5とから構成される。
【0073】第3の発明の実施の形態において、脳電磁
波変換手段1の動作は、第1の発明の実施の形態と同様
である。よって、以下では、特徴量算出手段4と、第2
の特徴波検出手段5の動作について説明する。
【0074】特徴量算出手段4は、脳電磁波変換手段1
が出力するレベル情報110を受け、各レベルについ
て、既定時間幅における振幅値であるレベル振幅値、レ
ベル情報の時間変化成分、既定時間幅におけるレベル情
報の変動量のうち一つ以上を算出する。レベル情報11
0は、第1の発明の実施の形態と同様に、分解レベルを
jとして、Dj(i)と表せる。時刻表現を簡単にする
ため、Dj(i)におけるiは1からnの整数とする。
すなわち、Dj(i);i=1,...,nとする。
【0075】既定時間幅における振幅値であるレベル振
幅値を求める場合には、サンプリング間隔Δtにある自
然数pを乗じて、ある時間幅t=pΔtを定める。この
とき、時間幅tに含まれるDj(i)の個数は、時間幅
tの両端も含めるとp+1個となる。検出対象とする特
徴波がちょうど含まれる程度の時間幅となるよう適切な
pの値を定めておくことにより、p+1個のDj(i)
の最大値と最小値の差を前記レベル振幅値410とみな
すことができる。
【0076】レベル情報の時間変化成分は、サンプリン
グ間隔Δt、自然数qを用いると、 時間変化成分420=( Dj(i+q)−Dj(i)
)/(qΔt) と表すことができる。qには、検出対象とする特徴波の
勾配に適した数値を定めておけばよい。
【0077】既定時間幅におけるレベル情報の変動量
は、サンプリング間隔Δtにある自然数rを乗じた既定
時間幅T2 =rΔtを定めておき、
【0078】
【数7】
【0079】のようにして求めることができる。
【0080】以上のようにして、レベル特徴量算出手段
4は、既定時間幅におけるレベル振幅値、レベル情報の
時間変化成分、既定時間幅におけるレベル情報の変動量
のうち一つ以上を算出し、レベル特徴情報400として
出力する。
【0081】第2の特徴波検出手段5は、レベル特徴情
報400を受け、検出対象とする特徴脳電磁波を反映す
るレベルのレベル特徴情報400の値が既定の特徴量判
定基準を満たすか否かを判定する。レベル特徴情報40
0のレベルは、第1の発明と同様にして選択する。レベ
ル特徴情報400をQj(i)と表し、検出対象とする
特徴脳電磁波を反映するレベルのレベル特徴情報400
をQA (i)と表すと、例えば、「『β1 ≦Q
A (i)』ならば特徴波出現とする」、もしくは、
「『β1 ≦QA (i)≦β2 』ならば特徴波出現とす
る」となるとき、第2の特徴波検出手段5は特徴脳電磁
波の出現と判定する。この例における特徴量判定基準
は、基準値と大小関係の組として記述されている。検出
結果情報510は、第1の発明と同様に、特徴脳電磁波
の出現と判定したときにはy(i)=1を、それ以外の
ときにはy(i)=0のように、時系列y(i)として
出力する。もちろん、特徴脳電磁波の出現と判定したと
きのみ検出結果情報510を出力してもよい。
【0082】当然ながら、第3の発明の実施の形態にお
いて、脳電磁波の時系列データ110は複数チャネルで
も良い。第1の実施の形態と同様に、チャネル番号をh
として、前記レベル振幅値、前記時間変化成分及び前記
変動量の算出において、Dj(i)のかわりにDj
(h,i)を用い、各チャネルについてこれらの特徴量
を求めればよい。さらに、前述のQA (i)、β1 及び
β2 をチャネル毎に用意し、QA (h,i)、β(h)
1 及びβ(h)2 としておけば、チャネル毎に検出判定
を行うことができるので、第1の実施の形態と同様に、
特徴波出現と判定されたときにはy(h,i)=1、そ
うでないときにはy(h,i)=0のようにして、各チ
ャネルの検出結果を保持する。さらに、あるi=ωにお
けるy(h,ω)について、例えば、「y(h,ω)=
1となったチャネルの数が全チャネル数よりも少なけれ
ば、特徴波出現とする」、のようなルールを前記特徴量
判定基準に保持しておけば、体動によるアーチファクト
と特徴波を弁別するのに有効である。複数チャネルの場
合の検出結果情報510は、チャネル毎の時系列y
(h,i)として出力すればよい。
【0083】以上のようにして、第3の発明の実施の形
態を実現することができる。
【0084】本発明の第3の発明の実施の形態の実施例
は、脳電磁波の時系列データ100をウェーブレット変
換して分解レベルごとの時系列であるレベル情報110
を出力する脳電磁波変換手段1、例えば日本電気(株)
製PC−9821Xa等のパーソナルコンピュータと、
前記レベル情報110を受け、各レベルについて、既定
時間幅における振幅値であるレベル振幅値、レベル情報
の時間変化成分、既定時間幅におけるレベル情報の変動
量のうち一つ以上を算出してレベル特徴情報400とし
て出力する特徴量算出手段4、例えば同パーソナルコン
ピュータと、前記レベル特徴情報400を受け、検出対
象とする特徴脳電磁波を反映するレベルのレベル特徴情
報400が既定の特徴量判定基準を満たしたとき特徴脳
電磁波の出現と判定し、判定結果である検出結果情報5
10を出力する第2の特徴波検出手段5、例えば同パー
ソナルコンピュータとから構成される。
【0085】まず、第1の発明の実施の形態の実施例と
同様にして、脳電磁波の時系列データ100を得ること
ができる。次に、第1の発明の実施の形態の実施例と同
様にして、前記レベル情報110を出力する脳電磁波変
換手段1を実現することができる。脳電磁波変換手段1
を実装するパーソナルコンピュータ、例えば日本電気
(株)製PC−9821Xa等のパーソナルコンピュー
タの主記憶もしくは他の記憶装置もしくは通信ポートを
介して前記レベル情報110を受け、各レベルについ
て、既定時間幅における振幅値であるレベル振幅値、レ
ベル情報の時間変化成分、既定時間幅におけるレベル情
報の変動量のうち一つ以上を算出してレベル特徴情報4
00として出力する処理をプログラム化し、同パーソナ
ルコンピュータに実装することによりレベル特徴量算出
手段4を実現することができる。さらに、同パーソナル
コンピュータの主記憶もしくは他の記憶装置もしくは通
信ポートを介して前記レベル特徴情報400を受け、検
出対象とする特徴脳電磁波を反映するレベルのレベル特
徴情報が既定の特徴量判定基準を満たしたとき特徴脳電
磁波の出現と判定し、判定結果である検出結果情報51
0を出力する処理をプログラム化し、同パーソナルコン
ピュータに実装することにより、第2の特徴波検出手段
5を実現することができる。検出結果情報510を、脳
電磁波の時系列データ100とともに、同パーソナルコ
ンピュータに接続されたCRtもしくはプリンタ等に出
力すれば結果を視覚的に提示することができ、ハードデ
ィスク、光磁気ディスクもしくはフロッピーディスク等
の記録媒体に出力すれば、結果の再利用が可能になる。
【0086】第4の発明の実施の形態を図4に示す。
【0087】図4に示すように、第4の発明の実施の形
態は、分解レベルの最大値、前記レベル特徴情報400
のレベル、前記特徴量判定基準のいずれかもしくは複数
を利用者が設定するための、第2のパラメータ設定手段
6が第3の発明の実施の形態に付加された構成をとる。
【0088】第4の発明の実施の形態が第3の発明の実
施の形態と異なる点は、第2のパラメータ設定手段6を
有する点であるので、以下では第2のパラメータ設定手
段6の動作について説明する。
【0089】第2のパラメータ設定手段6は、分解レベ
ルの最大値が利用者によって設定される場合には、第1
の発明の実施の形態と同様にして、設定入力300が分
解レベル設定情報310を含むときは、これを脳電磁波
変換手段1に送る。脳電磁波変換手段1は、受け取った
分解レベル設定情報310によって分解レベルの最大値
を更新する。前記レベル特徴情報400のレベルが利用
者によって設定される場合には、第2のパラメータ設定
手段6は、設定入力300が含む特徴レベル設定情報3
20を第2の特徴波検出手段5に送る。第2の特徴波検
出手段5は、受け取った特徴レベル設定情報320によ
って前記レベル特徴情報400のレベルを更新する。前
記特徴量判定基準が利用者によって設定される場合に
は、第2のパラメータ設定手段6は、設定入力300が
含む特徴量判定基準設定情報600を第2の特徴波検出
手段5に送る。第2の特徴波検出手段5は、受け取った
特徴量判定基準設定情報600によって前記特徴量判定
基準を更新する。もちろん、同様にして、第3の発明の
実施の形態の動作で述べたp、q及びrを変更してもよ
い。
【0090】以上の動作によって、分解レベルの最大
値、前記レベル特徴情報400のレベル、前記特徴量判
定基準のうち一つ以上を利用者が設定することが可能に
なる。
【0091】第2のパラメータ設定手段6は、第3の発
明において脳電磁波変換手段1及び特徴波検出手段2が
実装された日本電気(株)製PC−9821Xa等のパ
ーソナルコンピュータに接続されるキーボード、マウ
ス、タッチスクリーン等の入力装置と、同パーソナルコ
ンピュータに上述の実施の形態で説明した動作をプログ
ラム化して実装することにより実現できる。
【0092】まず、第4の発明を構成する日本電気
(株)製PC−9821Xa等のパーソナルコンピュー
タで、第2の発明の実施例と同様にして、分解レベルの
最大値、前記レベル特徴情報400のレベル、前記特徴
量判定基準のうち一つ以上を設定入力300として獲得
する。
【0093】次に、設定入力300が前記分解レベル設
定情報310もしくは前記特徴レベル設定情報320を
含むときは、第2の発明の実施例と同様にして、分解レ
ベルの最大値もしくは前記レベル特徴情報400のレベ
ルを更新する。設定入力300が前記特徴量判定基準設
定情報600を含むときは、第2の特徴波検出手段5が
同パーソナルコンピュータの主記憶もしくは他の記憶装
置に保持する前記特徴量判定基準500を前記レベル特
徴量判定基準設定情報600によって更新する。
【0094】以上の処理をプログラム化して同パーソナ
ルコンピュータに実装することにより、第2のパラメー
タ設定手段6が実現され、第4の発明の特徴脳電磁波検
出装置を実現することができる。
【0095】第5の発明の実施の形態を図5に示す。
【0096】図5に示すように、第5の発明の実施の形
態は、第1及び第2の発明の実施の形態において、第1
の特徴波検出手段2のかわりに、前記レベル情報110
を受け、検出対象とする特徴脳電磁波を反映するレベル
を含む複数レベルのレベル情報について、レベル毎に既
定のレベル別判定基準に基づいて特徴脳電磁波の出現を
判定し、判定結果である検出結果情報710を出力する
第3の特徴波検出手段7を有する。
【0097】第5の発明の実施の形態が第1と異なるの
は、第1の特徴波検出手段2にかわる第3の特徴波検出
手段7の動作である。さらに、第2の発明の実施の形態
とは、第1のパラメータ設定手段が設定入力300に含
まれるレベル別判定基準設定情報340を受け取り、第
3の特徴波検出手段7に送る点が異なる。よって、以下
では、これらの点について説明する。
【0098】第3の特徴波検出手段7は、前記レベル情
報110を受け、検出対象とする特徴脳電磁波を反映す
るレベルのレベル情報について第1の実施の形態と同様
の判定処理を行うだけでなく、他のレベルのレベル情報
についても、第1の実施の形態で特徴レベル情報111
を処理したのと同様の方法で判定を行う。ただし、レベ
ル毎に既定のレベル別判定基準を有している点が第1の
実施の形態と異なる。レベル別判定基準は、第1の実施
の形態における判定基準と同様の判定基準を、各分解レ
ベルについて設定したものである。もちろん、判定に用
いないレベルについては判定基準を設定する必要はな
い。前記レベル情報110を受けた第3の特徴波検出手
段7は、各レベルについて、レベル別判定基準に基づい
て特徴波の出現を判定する。レベル別判定基準は、第1
の実施の形態における判定基準をレベルに関して拡張す
ることによって表現できる。例えば、「『α(j)1
Dj(i)ならばCj=1、そうでなければCj=
0』」、もしくは、「『α(j)1 ≦Dj(i)≦α
(j)2 ならばCj=1、そうでなければCj=
0』」、のように定められる。このようなレベル別判定
基準に基づいてレベルごとの判定を行い、結果をCjに
保持する。さらに、第3の特徴波検出手段7は、レベル
別判定基準が含む、例えば、「『ΣCj≧θ』ならば特
徴波の出現と判定する」のようなルールに基づいて、特
徴波の出現を判定する。ここでθは、分解レベルの最大
値以下の負でない整数を設定した値である。あるいは、
各レベルにおける判定結果に関する基準Pjを保持して
おき、CjがPjに一致したときを特徴波の出現と判定
する。検出結果情報710は、第1の実施の形態におけ
る検出結果情報210と同様である。
【0099】当然ながら、第5の発明の実施の形態にお
いて、脳電磁波の時系列データ110は複数チャネルで
も良い。第1の発明の実施の形態と同様に、チャネル番
号をhとして、Dj(i)のかわりにDj(h,i)を
用い、上述のα(j)1 、α(j)2 及びCjをチャネ
ル毎に用意し、α(h,j)1 、α(h,j)2 及びC
j(h)としておけば、チャネル毎に検出判定を行うこ
とができる。上述のθ及びPjをチャネル毎のθ(h)
及びPj(h)としておけば、チャネル毎の特徴波出現
判定を行うことができる。検出結果情報710は、第1
の発明の実施の形態と同様にy(h,i)として出力す
ればよい。
【0100】第5の発明の実施の形態における第1のパ
ラメータ設定手段は、設定入力300がレベル別判定基
準設定情報340を含むとき、これを第3の特徴波検出
手段7に送る。レベル別判定基準設定情報340を受け
取った第3の特徴波検出手段7は、レベル別判定基準設
定情報340をもってレベル別判定基準を更新する。
【0101】以上により、第5の発明の実施の形態を実
現することができる。
【0102】第5の発明の実施の形態の実施例は、例え
ば日本電気(株)製PC−9821Xa等のパーソナル
コンピュータに実装された第1及び第2の発明の特徴脳
電磁波検出装置において、第1の特徴波検出手段2のか
わりに、前記レベル情報110を受け、検出対象とする
特徴脳電磁波を反映するレベルを含む複数レベルのレベ
ル情報について、レベル毎に既定のレベル別判定基準に
基づいて特徴脳電磁波の出現を判定し、判定結果である
検出結果情報710を出力する処理をプログラム化して
同パーソナルコンピュータに実装された第3の特徴波検
出手段7を有する。
【0103】まず、第3の特徴波検出手段7は、例えば
日本電気(株)製PC−9821Xa等のパーソナルコ
ンピュータの主記憶もしくは他の記憶装置を介して前記
レベル情報110を受ける。次に、検出対象とする特徴
脳電磁波を反映するレベルのレベル情報について第1の
発明の実施例と同様にして判定処理を行う。さらに、他
のレベルのレベル情報についても、第1の発明の実施例
で特徴レベル情報111を処理したのと同様の方法で判
定を行う。そのために、実施の形態で説明したようなレ
ベル別判定基準を同パーソナルコンピュータの主記憶も
しくは他の記憶装置に保持しておく。レベル別判定基準
を用いて判定を行う処理は、実施の形態で述べたような
処理をプログラム化し、同パーソナルコンピュータに実
装することによって実行する。CjがPjに一致したと
き、もしくは、Cj(h)がPj(h)に一致したとき
を特徴波の出現と判定する場合は、Cj及びPjもしく
はCj(h)及びPj(h)を2進数のビット列で表現
しておき、アンド演算を行った結果がPjもしくはPj
(h)に等しいときを特徴波の出現と判定することがで
きる。得られた検出結果情報710については、第1の
実施の形態における検出結果情報210と同様にして出
力を行う。以上により、第5の発明の実施例を実現する
ことができる。
【0104】第6の発明の実施の形態を図7に示す。
【0105】第6の発明の実施の形態は、第3及び第4
の発明の特徴脳電磁波検出装置において、第2の特徴波
検出手段5のかわりに、前記レベル特徴情報400を受
け、検出対象とする特徴脳電磁波を反映するレベルを含
む複数レベルのレベル特徴情報400について、レベル
毎に既定のレベル別特徴量判定基準に基づいて特徴脳電
磁波の出現を判定し、判定結果である検出結果情報81
0を出力する第4の特徴波検出手段8を有する。
【0106】第6の発明の実施の形態が、第3と異なる
点は、第2の特徴波検出手段5のかわりに、第4の特徴
波検出手段8を有することである。さらに、第4の実施
の形態とは、第2のパラメータ設定手段6が設定入力3
00に含まれるレベル別特徴量判定基準設定610を受
け取り、第4の特徴波検出手段8に送る点である。よっ
て、以下では、これらの点について説明する。
【0107】第4の特徴波検出手段8は、まず、前記レ
ベル特徴情報400を受け取る。次に、検出対象とする
特徴脳電磁波を反映するレベルを含む複数レベルのレベ
ル特徴情報400に関して、レベル毎に既定のレベル別
特徴量判定基準に基づいて特徴脳電磁波の出現を判定す
る。検出対象とする特徴脳電磁波を反映するレベルのレ
ベル特徴情報400に関わる処理は、第3及び第4の発
明の実施の形態と同様である。レベル別特徴量判定基準
は、第5の実施の形態におけるレベル別判定基準700
が有しているレベル情報の値に関する基準値及びルール
のかわりに、レベル特徴情報400が含む各レベルの特
徴量に関する基準値及びルールを有する。すなわち、レ
ベル別特徴量判定基準は、第5の発明の実施の形態にお
けるα(j)1 及びα(j)2 のかわりに、各レベルの
特徴量に関する基準値β(j)1及びβ(j)2 を用
い、例えば、「『β(j)1 ≦Qj(i)ならばCj=
1、そうでなければCj=0』」、もしくは、「『β
(j)1 ≦Qj(i)≦β(j)2 ならばCj=1、そ
うでなければCj=0』」、のように表現できる。ここ
でQj(i)は、第3の実施の形態と同じく、レベル特
徴情報400を示す。さらに、第4の特徴波検出手段8
は、レベル別特徴量判定基準が含む、例えば、「『ΣC
j≧θ』ならば特徴波の出現と判定する」のようなルー
ルに基づいて、特徴波の出現を判定する。あるいは、第
3の特徴波検出手段の実施の形態と同様に、各レベルに
おける判定結果に関する基準Pjを保持しておき、Cj
がPjに一致したときを特徴波の出現と判定する。この
ように、第5の発明の実施の形態と同様の判定方法を適
用できるので、第5の発明の実施の形態における検出結
果情報210と同様にして検出結果情報810を出力す
る。
【0108】当然ながら、第6の発明の実施の形態にお
いて、脳電磁波の時系列データ110は複数チャネルで
も良い。第5の発明の実施の形態と同様にして、チャネ
ル番号をhとして、Qj(i)のかわりにQj(h,
i)を用い、上述のβ(j)1、β(j)2 及びCjを
チャネル毎に用意し、β(h,j)1 、β(h,j)2
及びCj(h)としておけば、チャネル毎に検出判定を
行うことができる。上述のθ及びPjをチャネル毎のθ
(h)及びPj(h)としておけば、チャネル毎の特徴
波出現判定を行うことができる。検出結果情報710
は、第1の発明の実施の形態と同様にy(h,i)とし
て出力すればよい。
【0109】第6の発明の実施の形態における第2のパ
ラメータ設定手段6は、設定入力300がレベル別特徴
量判定基準設定610を含むとき、これを第4の特徴波
検出手段8に送る。レベル別特徴量判定基準設定610
を受け取った第4の特徴波検出手段8は、レベル別特徴
量判定基準設定610をもってレベル別特徴量判定基準
を更新する。
【0110】以上のようにして、第6の発明の実施の形
態を実現することができる。
【0111】第6の発明の実施の形態の実施例は、例え
ば日本電気(株)製PC−9821Xa等のパーソナル
コンピュータに実装された第3及び第4の発明の特徴脳
電磁波検出装置において、第2の特徴波検出手段5のか
わりに、前記レベル特徴情報400を受け、検出対象と
する特徴脳電磁波を反映するレベルを含む複数レベルの
レベル特徴情報400の値を、レベル毎に既定のレベル
別特徴量判定基準に基づいて特徴脳電磁波の出現を判定
し、判定結果である検出結果情報810を出力する処理
をプログラム化することにより同パーソナルコンピュー
タに実装された第4の特徴波検出手段8を有する。
【0112】前述の実施の形態で説明した処理をプログ
ラム化し、例えば日本電気(株)製PC−9821Xa
等のパーソナルコンピュータに実装されることによって
実現される第4の特徴波検出手段8は、まず、同パーソ
ナルコンピュータの主記憶もしくは他の記憶装置を介し
て前記レベル特徴情報400を受け取る。次に、レベル
特徴情報400の値について、レベル毎に既定のレベル
別特徴量判定基準に基づいて特徴脳電磁波の出現を判定
する。判定の動作は、実施の形態で説明した処理をプロ
グラム化し、同パーソナルコンピュータに実装すること
により実現できる。さらに、第5の実施の形態の実施例
と同様にして検出結果情報810を出力する。
【0113】以上により第6の発明の実施の形態の実施
例を実現することができる。
【0114】第7の発明の実施の形態を図7、図8に示
す。
【0115】図7、図8に示すように、第7の発明の実
施の形態は、第5及び第6の実施の形態において、第3
の特徴波検出手段7もしくは第4の特徴波検出手段8の
かわりに、検出対象とする特徴脳電磁波を反映するレベ
ルを含むレベル情報の値が成すレベル値ベクトルと検出
対象とする特徴脳電磁波に対応する既定の基準ベクトル
との距離、もしくは、検出対象とする特徴脳電磁波を反
映するレベルを含む複数レベルのレベル特徴情報の値が
成す特徴ベクトルと検出対象とする特徴脳電磁波に対応
する既定の基準特徴ベクトルとの距離から、既定の距離
判定基準に基づいて特徴波の出現を判定し、判定結果で
ある検出結果情報950を出力する第5の特徴波検出手
段9を有する。
【0116】図7、図8に示すように、第7の発明の実
施の形態は、第3の特徴波検出手段7もしくは第4の特
徴波検出手段8のかわりに、第5の特徴波検出手段9を
有する点が第5及び第6の発明の実施の形態と異なる。
また、第1のパラメータ設定手段3もしくは第2のパラ
メータ設定手段6が受け取る設定入力300に基準特徴
ベクトル設定情報620及び距離判定基準設定情報63
0が含まれ、これらの設定情報によって基準特徴ベクト
ル及び距離判定基準が更新される点が、第5及び第6の
発明の実施の形態と異なる。以下では、これらの点につ
いて説明する。
【0117】第5の特徴波検出手段9は、まず、前記レ
ベル情報110もしくは前記レベル特徴情報400を受
け取る。次に、検出対象とする特徴脳電磁波を反映する
レベルを含む複数レベルのレベル情報110の値が成す
レベル値ベクトルと検出対象とする特徴脳電磁波に対応
する既定の基準ベクトルとの距離、もしくは、検出対象
とする特徴脳電磁波を反映するレベルを含む複数レベル
のレベル特徴情報の値が成す特徴ベクトルと検出対象と
する特徴脳電磁波に対応する既定の基準特徴ベクトルと
の距離を算出する。
【0118】レベル値ベクトルは、ある時刻における各
レベルの値の組であり、第1の発明の実施の形態で述べ
たDj(i)から、あるiにおける各レベルの値を抽出
した値の組である。また、レベル特徴ベクトルは、前記
レベル特徴情報をQj(i)と表現するとき、あるiに
おけるQj(i)の値を抽出した値の組である。ここ
で、jはレベルを示す。すなわち、これらのベクトル
は、次のように表せる。
【0119】 レベル値ベクトル={D1 (i),D
2 (i),...,Dn (i)} レベル特徴ベクトル={Q1 (i), Q
2 (i),...,Qn (i)} レベル値ベクトルに関する基準ベクトル920及びレベ
ル特徴ベクトルに関する基準特徴ベクトルを、 {基準ベクトル}=}S1 (i), S
2 (i),...,Sn (i)} {基準特徴ベクトル}={S’1 (i),S’
2 (i),...,S’n (i)} のように与えておき、あるiにおけるレベル値ベクトル
と基準ベクトルとの距離をRA (i)とし、レベル特徴
ベクトル910と基準特徴ベクトルとの距離をR
B (i)とすると、RA (i)及びRB (i)は、次の
ようにして求めることができる。
【0120】
【数8】
【0121】次いで、RA (i)もしくはRB (i)と
して求めた距離もしくは距離から、既定の距離判定基準
よりに基づいて特徴波の出現を判定する。例えば、 「RA (i)≦γならば特徴波の出現と判定」 「RB (i)≦γ’ならば特徴波の出現と判定」 のようなルール距離判定基準として保持しておき、判定
を行う。ここで、γ及びγ’は、距離及び距離が小さい
と判定する基準となる値であり、距離判定基準として保
持される。
【0122】最後に、得られた判定結果を検出結果情報
950として出力することにより、第5の特徴波検出手
段9が実現できる。
【0123】脳電磁波の時系列データ110が複数チャ
ネルの脳電磁波である場合、第5の発明の実施の形態と
同様にして、チャネル番号をhとして、Dj(i)のか
わりにDj(h,i)を、Qj(i)のかわりにQj
(h,i)を、RA (i)のかわりにRA (h,i)
を、RB (i)のかわりにRB (h,i)を、γのかわ
りにγ(h)を、γ’のかわりにγ’(h)をチャネル
毎に用意しておけば、チャネル毎に検出判定を行うこと
ができる。さらに、第1の発明の実施の形態と同様に、
各チャネルの検出判定結果からy(h,i)を求め、検
出結果情報950として出力する。
【0124】第7の発明の実施の形態における第1のパ
ラメータ設定手段3もしくは第2のパラメータ設定手段
6は、設定入力300が基準特徴ベクトル設定情報62
0を含むとき、これを第5の特徴波検出手段9に送る。
基準特徴ベクトル設定情報620を受け取った第5の特
徴波検出手段9は、基準特徴ベクトル設定情報620を
もって基準特徴ベクトルを更新する。また、設定入力3
00が距離判定基準設定情報630を含むとき、これを
第5の特徴波検出手段9に送る。距離判定基準設定情報
630を受け取った第5の特徴波検出手段9は、距離判
定基準設定情報630をもって距離判定基準を更新す
る。
【0125】以上のようにして、第7の発明の実施の形
態を実現することができる。
【0126】第7の発明の実施の形態の実施例は、例え
ば日本電気(株)製PC−9821Xa等のパーソナル
コンピュータに実装された第5及び第6の実施の形態の
実施例において、第3の特徴波検出手段5もしくは第4
の特徴波検出手段8ののかわりに、第7の発明の実施の
形態に説明した動作をプログラム化し、同パーソナルコ
ンピュータに実装した第5の特徴波検出手段9を有す
る。
【0127】第7の発明の実施の形態の実施例は、例え
ば日本電気(株)製PC−9821Xa等のパーソナル
コンピュータに実装された第5及び第6の発明の実施の
形態の実施例において、第3の特徴波検出手段5もしく
は第4の特徴波検出手段8ののかわりに、第7の発明の
実施の形態に説明した動作をプログラム化し、同パーソ
ナルコンピュータに実装した第5の特徴波検出手段9を
有する。
【0128】第5の特徴波検出手段9は、まず、同パー
ソナルコンピュータの主記憶もしくは他の記憶装置もし
くは通信ポートを介して前記レベル情報110もしくは
前記レベル特徴情報400を受け取る。第7の実施の形
態の動作で説明した判定方法及び出力の動作をプログラ
ム化して同パーソナルコンピュータに実装し動作させる
ことによって、本発明の第7の発明の実施の形態の実施
例を実現することができる。
【0129】第8の発明の実施の形態を図9に示す。
【0130】図9に示すように、第8の発明の実施の形
態は、第6の発明の実施の形態の構成に、既定の更新ル
ールに基づいて前記レベル特徴情報400の値を用いて
前記レベル別特徴量判定基準を更新する判定基準更新手
段10が付加された構成である。
【0131】第8の発明の実施の形態は、判定基準更新
手段10を有する点が第6の発明の実施の形態と異な
り、その他の動作は第6の発明の実施の形態と同様であ
る。よって、以下では、判定基準更新手段10の動作に
ついて説明する。
【0132】判定基準更新手段10は、まず、前記レベ
ル特徴情報400を受け取る。前記レベル特徴情報40
0には、既定時間幅におけるレベル振幅値、レベル情報
の時間変化成分、既定時間幅におけるレベル情報の変動
量のうち一つ以上が含まれる。次に、既定の更新ルール
に基づいて、前記レベル別特徴量判定基準を更新するか
否かを決定する。第6の発明の実施の形態と同様に、前
記レベル特徴情報400をQj(i)とし、前記レベル
別特徴量判定基準が含むQj(i)に関する基準値をβ
(j)1 及びβ(j)2 とすると、更新ルールは、例え
ば、「Qj(i)の新たな最小値MINnew が得られ
たときは、λ1 及びλ2 を実数値とし、β(j)1 =λ
1 (MINnew +λ2 )のように、β(j)1 を更新
する」、もしくは、「Qj(i)の新たな最小値MIN
new もしくは新たな最大値MAXnew が得られたとき
は、λ1 、λ2 、λ3 及びλ4 を実数値とし、β(j)
1 =λ1 (MINnew +λ2 )もしくはβ(j)2
λ3 (MAXnew +λ4 )のように、β(j)1 もし
くはβ(j)2 を更新する」、等を用いる。実数値
λ1 、λ2 、λ3 及びλ4 は、予め適切な値を与え、判
定基準更新手段10の内部に保持しておく。判定基準更
新手段10は、前述のようなルールに基づいてレベル別
特徴量判定基準の更新を決定し、判定基準更新情報10
10を第4の特徴波検出手段8に送る。判定基準更新情
報1010を受けた第4の特徴波検出手段8は、判定基
準更新情報1010をもってβ(j)1 もしくはβ
(j)2 を更新する。こうすることにより、レベル特徴
情報400に関するレベル別特徴量判定基準を特徴波に
適合させることができる。当然ながら、別の更新ルール
を記述しておけば、レベル別基準値の更新方法を変える
ことができる。また、判定基準更新手段10の動作の初
期設定もしくは利用者による設定によって、前記レベル
別特徴量判定基準を常に自動更新するか否かを選択する
こともできる。
【0133】脳電磁波の時系列データ110が複数チャ
ネルの脳電磁波である場合、第5の実施の形態と同様に
して、チャネル番号をhとして、Qj(i)、β(j)
1 、β(j)2 、MINnew 、MAXnew 、λ1 、λ
2 、λ3 及びλ4 のかわりに、それぞれQj(h,
i)、β(j)1 、β(j)2 、MINnew (h)、
MAXnew (h)、λ1 (h)、λ2 (h)、λ
3 (h)及びλ4 (h)を用いれば、各チャネルについ
てレベル別特徴量判定基準を更新することができる。
【0134】第8の発明の実施の形態の実施例は、例え
ば日本電気(株)製PC−9821Xa等のパーソナル
コンピュータに実装された第6の発明の実施の形態の実
施例において、既定の更新ルールに基づいて前記レベル
特徴情報400の値を用いて前記レベル別特徴量判定基
準を更新する処理をプログラム化し、同パーソナルコン
ピュータに実装した判定基準更新手段10が付加された
構成である。
【0135】第8の発明の実施の形態の実施例におい
て、判定基準更新手段10は、前述の実施の形態で説明
した処理をプログラム化し、例えば日本電気(株)製P
C−9821Xa等のパーソナルコンピュータに実装す
ることによって実現される。判定基準更新手段10は、
まず、前記レベル特徴情報400を受け取る。次に、判
定基準更新手段10は、前述のような実施の形態の動作
を記述したプログラムにより、同パーソナルコンピュー
タの主記憶もしくは他の記憶装置に保持されている前記
レベル別特徴量判定基準が含む基準値を更新する。
【0136】以上により、第8の発明の実施の形態の実
施例を実現することができる。
【0137】本発明の第9の発明の実施の形態を図10
に示す。
【0138】図10に示すように、本発明の第9の発明
の実施の形態は、複数チャネルの脳電磁波の時系列デー
タ100を入力とするとき、脳電磁波の時系列データ1
00のチャネル間相関と、前記レベル情報110のチャ
ネル間相関のいずれか、もしくは両方を算出し、チャネ
ル間相関情報1100として出力する相関情報算出手段
11と、第1から第8の発明の実施の形態において前記
第1の特徴波検出手段2、第2の特徴波検出手段5、第
3の特徴波検出手段7、第4の特徴波検出手段8もしく
は第5の特徴波検出手段9のかわりに、前記チャネル間
相関情報1100を受け取って特徴波の検出に用いる機
能を前記第1の特徴波検出手段2、第2の特徴波検出手
段5、第3の特徴波検出手段7、第4の特徴波検出手段
8もしくは第5の特徴波検出手段9にそれぞれ付加した
第6の特徴波検出手段12、第7の特徴波検出手段1
3、第8の特徴波検出手段14、第9の特徴波検出手段
15もしくは第10の特徴波検出手段16と、を有して
いる。
【0139】第9の発明の実施の形態は、相関情報算出
手段11を有する点及び特徴波検出手段にチャネル間相
関情報1100を受け取って特徴波の検出に用いる機能
を付加した点が、第1から第8の発明の実施の形態と異
なる。よって、以下では、これらの点について説明す
る。
【0140】相関情報算出手段11は、まず、複数チャ
ネルの脳電磁波の時系列データ100か、前記レベル情
報110の一方もしくは両方を受け取る。脳電磁波の時
系列データ100からは、電位に関するチャネル間の相
関である第1のチャネル間相関を求める。前記レベル情
報110からは、ウェーブレット分解によって得た各レ
ベルの値に関するチャネル間の相関である第2のチャネ
ル間相関を求める。
【0141】第1、第2のチャネル間相関は、チャネル
番号をh、サンプリング番号をi、複数チャネルの脳電
磁波の時系列データ100をX(h,i)、前記レベル
情報110をDj(h,i)とすると、チャネルh1
チャネルh2 の間では、
【0142】
【数9】
【0143】と表せる。ここで、a及びbは、相関を計
算する区間の先頭及び末尾である。μ1 及びμ2 は、そ
れぞれ、a≦i≦bにおけるX(h1 ,i)及びX(h
2 ,i)の平均値である。σ1 及びσ2 は、それぞれ、
同区間におけるX(h1 ,i)及びX(h2 ,i)の分
散である。δ1 及びδ2 は、それぞれ、a≦i≦bにお
けるD(h1 ,i)及びD(h2 ,i)の平均値であ
る。ν1 及びν2 は、それぞれ、同区間におけるD(h
1 ,i)及びD(h2 ,i)の分散である。全チャネル
数がNのとき、同区間に関して、最大で N2 =N(N
−1)/2個のRv(h1 ,h2 )及びRd (h1 ,h
2 )が求められる。相関情報算出手段11は、このよう
にして求められる第1のチャネル間相関と第2のチャネ
ル間相関のいずれか、もしくは両方を算出し、チャネル
間相関情報1100として出力する。
【0144】第6の特徴波検出手段12、第7の特徴波
検出手段13、第8の特徴波検出手段14、第9の特徴
波検出手段15もしくは第10の特徴波検出手段16
は、特徴波出現の判定は第1、第2、第3、第4及び第
5の特徴波検出手段と同様に行う。さらに、チャネル間
相関情報1100を受け取り、以下のように特徴波出現
の判定の修正、補足に用いる。
【0145】一つの用い方は、チャネル間相関情報11
00によって、検出検出結果情報210、検出結果情報
510、検出結果情報710、検出結果情報810もし
くは検出結果情報950を修正するものである。例え
ば、体動のようなアーチファクトが混入すると、多くの
チャネルが同様の変化を示すので、検出結果情報が特徴
波の出現を示すものであった場合で、チャネル間の相関
が既定の相関基準よりも高いときには、特徴波の出現で
はないと修正する。すなわち、検出結果情報である前述
のy(h,i)がy(h,i)=1で、かつ、RV (h
1 ,h2 )≧nvもしくはRd (h1 ,h2 )≧nd
なる個数がZp 以上のときには、y(h,i)=0と修
正する。ここで、nv 及びnd は第1のチャネル間相関
及び第2のチャネル間相関に関する既定の基準値であ
り、0以上1以下の実数である。Zpは相関を求めた個
数に関する基準値であり、 N2 以下の自然数である。
【0146】他の用い方は、チャネル間相関情報110
0によって、検出検出結果情報210、検出結果情報5
10、検出結果情報710、検出結果情報810もしく
は検出結果情報950の内容を追加するものである。例
えば、てんかんスパイク波には、局所的に出現する場合
や広い範囲で出現する場合があり、前者では相関の高い
チャネルが少なく、後者では相関の高いチャネルが多く
なる。このことを利用し、検出結果情報として、局所的
な特徴波か広範に出現した特徴波かを示す情報をy
(h,i)に加えて出力する。もちろん、前述のように
して、アーチファクトであるかどうかの判定による修正
をさらに加えてもよい。
【0147】以上のようにして、第9の発明の実施の形
態を実現することができる。
【0148】第9の発明の実施の形態の実施例は、例え
ば日本電気(株)製PC−9821Xa等のパーソナル
コンピュータに実装された第1から第8の実施の形態の
実施例において、前述のようなチャネル間相関情報11
00を算出する処理をプログラム化し、同パーソナルコ
ンピュータに実装した相関情報算出手段11が付加され
た構成を有する。なお、第1から第8の発明の実施の形
態における特徴波検出手段のかわりに、チャネル間相関
情報1100を特徴波の検出に用いる前述のような処理
が付加された第6の特徴波検出手段12、第7の特徴波
検出手段13、第8の特徴波検出手段14、第9の特徴
波検出手段15もしくは第10の特徴波検出手段16を
有している。
【0149】まず、第1から第8の発明の実施の形態の
実施例の動作における、第1の特徴波検出手段2、第2
の特徴波検出手段5、第3の特徴波検出手段7、第4の
特徴波検出手段8もしくは第5の特徴波検出手段9の動
作の前まで、第1から第8の発明の実施の形態の実施例
と同様に動作する。次に、第1から第8の発明の実施の
形態の実施例が実装された例えば日本電気(株)製PC
−9821Xa等のパーソナルコンピュータに実装され
た相関情報算出手段11によってチャネル間相関情報1
100が算出される。最後に、同パーソナルコンピュー
タに実装された第6の特徴波検出手段12、第7の特徴
波検出手段13、第8の特徴波検出手段14、第9の特
徴波検出手段15もしくは第10の特徴波検出手段16
がチャネル間相関情報を受け取り、検出結果情報を求め
て出力する。
【0150】以上により、第9の発明の実施の形態の実
施例を実現することができる。
【0151】本発明の第10の発明の実施の形態を図1
1に示す。
【0152】図11に示すように、第10の発明の実施
の形態は、第9の発明の実施の形態において、前記第
6、第7、第8、第9もしくは第10の特徴波検出手段
のかわりに、複数チャネルの脳電磁波を計測した際の電
極位置を示す電極位置情報1111を受けて、前記電極
位置情報1111を特徴波の検出に用いる機能を前記第
6、第7、第8、第9もしくは第10の特徴波検出手段
にそれぞれ付加した第11の特徴波検出手段17、第1
2の特徴波検出手段18、第13の特徴波検出手段1
9、第14の特徴波検出手段20もしくは第15の特徴
波検出手段21を有する。
【0153】第10の発明の実施の形態は、第9の発明
の実施の形態における第6の特徴波検出手段12、第7
の特徴波検出手段13、第8の特徴波検出手段14、第
9の特徴波検出手段15もしくは第10の特徴波検出手
段16が特徴波検出手段が前記電極位置情報1111を
特徴波の検出に用いる点が、第9の発明の実施の形態と
異なる。よって、以下では、この点について説明する。
【0154】まず、第10の発明の実施の形態は、第6
の特徴波検出手段12、第7の特徴波検出手段13、第
8の特徴波検出手段14、第9の特徴波検出手段15も
しくは第10の特徴波検出手段16における特徴波出現
の判定の処理まで、第9の発明の実施の形態と同様に動
作する。
【0155】次に、第10の発明の実施の形態における
特徴波検出手段は、電極位置情報1111を受け取る。
電極位置情報1111は、脳電磁波データを計測した際
の電極もしくは磁気センサの位置を示す情報であり、例
えば、各電極の空間的な座標位置Pos(h)=(x,
y,z)、国際10−20法にしたがって各電極位置を
格子点に投影したときの位置Pos(h)=(u,v)
等によって表現できる。ここで、(x,y,z)は、左
右の耳介前点を結ぶ直線をx軸とし、鼻根点を通りx軸
に直交する直線をy軸とし、x軸とy軸の交点を原点と
し、xy平面に直交し原点を通る直線をz軸とするよう
な直交座標系を用いて表現した電極位置の座標である。
もちろん、直交座標系の原点から電極位置までの距離r
と、原点と電極位置を結ぶ線分がxy平面となす角θa
及びxz平面となす角θb を用いて Pos(h)=
(θa b ,r)のように極座標で表現してもよい。
格子点の位置は、例えばPos(1)=(1,1)、P
os(2)=(2,1)のように表現される。hはチャ
ネル番号である。第10の実施の形態における特徴波検
出手段は、電極位置情報1111に基づいて検出結果情
報の修正、追加を行う。例えば、てんかんスパイク波の
場合、左右に離れた電極間で相関が高いときには特徴波
の出現を否定する。この場合、電極位置情報1111に
基づいて前記チャネル間相関情報1100の比較を行
う。あるいは、神経解剖学的に離れた脳皮質に近い電極
位置で特徴波の出現が判定されたときには特徴波の出現
を否定する等の修正を行う。神経解剖学的に離れている
かどうかは、電極位置に関する神経解剖学的情報を特徴
波検出手段に保持しておき、比較する電極が左右の異な
る半球にあるか、側頭溝をはさんでいるか等によって判
定する。検出結果情報への追加としては、例えば、スパ
イク波が出現した電極位置を加えた検出結果情報を、 検出結果情報={y(h,i)=1,T4} のように出力する。ここで、T4は国際10−20法に
よる電極位置名である。
【0156】以上のようにして、第10の発明の実施の
形態における特徴波検出手段を実現することができるの
で、第10の発明の実施の形態を実現することができ
る。
【0157】第10の発明の実施の形態の実施例は、例
えば日本電気(株)製PC−9821Xa等のパーソナ
ルコンピュータに実装された第9の発明の実施の形態の
実施例において、第9の発明の実施の形態の実施例にお
ける特徴波検出手段のかわりに、第9の実施の形態の実
施例における特徴波検出手段に電極位置情報1111を
特徴波の検出に用いる前述のような処理をプログラム化
して付加した特徴波検出手段を有している。
【0158】第10の発明の実施の形態の実施例は、特
徴波検出手段が電極位置情報1111を受け取り、特徴
波の検出に用いる機能を有している点が第9の実施の形
態の実施例と異なっている。よって、以下ではこの点に
ついて説明する。
【0159】まず、電極位置情報1111は、ポヒマス
(Polhemus)社製アイソトラック(ISOTRACK)
のような3次元位置センサによって3次元的な位置情報
として得られる。あるいは、国際10−20法に基づい
て脳波電極を装着した場合には、格子点の位置及び電極
位置名が得られる。ニューロマグ(Neuromag)社製スク
イッド脳磁計等の脳磁計によって脳磁波を計測する場合
は、脳波計測における電極に相当するスクイッド素子の
位置は固定されているので、装置から得ることができ、
スクイッド素子の位置の情報を電極位置情報1111と
して用いる。
【0160】第10の実施の形態の実施例における特徴
波検出手段は、例えば日本電気(株)製PC−9821
Xa等のパーソナルコンピュータに実装された第9の実
施の形態の実施例において、第9の発明の実施の形態の
実施例における特徴波検出手段に、前記電極位置情報1
111を受け取り、前述の動作をプログラム化した処理
を付加することによって実現できる。
【0161】第11の発明の実施の形態を図12に示
す。
【0162】図12に示すように、第11の発明の実施
の形態は、第1から第10の発明の実施の形態におい
て、入力された脳電磁波の時系列データ100から、勾
配、曲率、ピーク電位、ピーク間隔等の波形特徴量22
00を算出する波形特徴量算出手段22と、前記波形特
徴量2200と既知の特徴波に基づく既定の特徴波形基
準2300との適合度2310を算出して波形適合情報
2320として出力する適合度算出手段23と、が加わ
った構成を有する。これに伴い、第1から第10の発明
の実施の形態における特徴波検出手段のかわりに、第1
から第10の発明の実施の形態における特徴波検出手段
に前記波形適合情報2320を特徴波検出に用いる機能
が付加された特徴波検出手段を有する。
【0163】本発明の第11の発明の実施の形態は、第
1から第10の発明の実施の形態において、入力された
脳電磁波の時系列データ100から、勾配、曲率、ピー
ク電位、ピーク間隔等の波形特徴量2200を算出する
波形特徴量算出手段22と、前記波形特徴量2200と
既知の特徴波に基づく既定の特徴波形基準2300との
適合度2310を算出して波形適合情報2320として
出力する適合度算出手段23と、が加わった点が第1か
ら第10の発明の実施の形態と異なっている。また、こ
れに伴い、第1から第10の発明の実施の形態における
特徴波検出手段に前記波形適合情報2320を特徴波検
出に用いる機能が付加されている点が、第1から第10
の発明の実施の形態と異なっている。よって、これらの
点について、以下に説明する。
【0164】波形特徴量算出手段22は、脳電磁波の時
系列データ100を受け、勾配、曲率、ピーク電位、ピ
ーク間隔等を算出する。勾配及び曲率は、それぞれ1階
差分及び2階差分として、以下のように求められる。
【0165】勾配={X(h,i+p)−X(h,
i)}/pΔt 曲率={X(h,i+p)+X(h,i−p)−2X
(h,i)}/(pΔt)2 ここで、X(h,i)はサンプリング番号iにおけるチ
ャネルhの脳電磁波データ、pは勾配及び曲率を求める
区間の幅、Δtはサンプリング間隔である。ピークは、
iに関して前後で勾配の符号が反転するとき、もしくは
曲率が既定の値よりも大きくなるときとして検出するこ
とができ、このときのX(h,i)をピーク電位とみな
すことができる。ピーク間隔は、あるピーク点のiと直
前のピーク点のiとの差として求めることができる。波
形特徴量算出手段22は、これらの値を求め、波形特徴
量2200として出力する。
【0166】適合度算出手段23は、前記波形特徴量2
200を受け、既知の特徴波に基づく既定の特徴波形基
準2300との適合度2310を算出する。特徴波形基
準2300は、既知の特徴波に関する勾配、曲率、ピー
ク電位及びピーク間隔等の基準値として適合度算出手段
23の内部に保持されている。適合度2310は、前記
波形特徴量2200が、特徴波形基準2300にどの程
度合致するかを示す情報である。例えば、てんかんスパ
イク波に関して、勾配、曲率、ピーク電位及びピーク間
隔の上限及び下限を特徴波形基準2300として保持し
ておき、前記波形特徴量2200がどの項目に関する基
準を満たすかを示す。あるいは、てんかんスパイク波の
特徴的なパターンに関して、複数の基準値の組を特徴波
形基準2300として保持しておき、適合する項目数が
最も多いパターンを適合パターンとして選択すれば、最
も適合するスパイク波の種類を波形適合情報2320に
含めることができる。あるいは、スパイク波部分の特徴
的なパターンを時系列Sp(k);k=1,
2,...,Mとして保持し、Sp(i)と脳電磁波の
時系列データX(h,i)との相互相関係数Ccを求
め、最もCcの値が高くなる特徴パターンの種類及びC
cの値を波形適合情報2320に含めてもよい。相互相
関係数Ccは、次のようにして求めることができる。
【0167】
【数10】
【0168】以上のようにして、適合度算出手段23は
波形適合情報2320を出力する。
【0169】第11の発明の実施の形態における特徴波
形算出手段は、第1から第10の発明の実施の形態にお
ける特徴波形算出手段が受ける情報に加えて、波形適合
情報2320を受け取り、特徴波出現の判定の修正、補
足を行う。例えば、波形適合情報2320を用いない時
点ではスパイク波と判定された波形に関して、波形適合
情報2320においてピーク間隔が満たされていない場
合、ノイズもしくは鋭波である可能性が高いため、検出
結果情報を「y(h,i)=0,ノイズ」もしくは「y
(h,i)=0,鋭波」のように修正、補足して出力す
る。あるいは、波形適合情報2320がある特徴波のパ
ターンへの適合を示すものであるときには、「y(h,
i)=1,6ヘルツ14ヘルツ陽性スパイク波」、「y
(h,i)=1,棘波徐波結合」のように、適合するパ
ターンの特徴波名を加えて出力する。
【0170】第11の発明の実施の形態の実施例は、例
えば日本電気(株)製PC−9821Xa等のパーソナ
ルコンピュータに実装された第1から第10の発明の実
施の形態の実施例において、入力された脳電磁波の時系
列データ100から波形特徴量2200を算出する処理
をプログラム化して同パーソナルコンピュータに実装し
た波形特徴量算出手段22と、前記波形特徴量2200
と既知の特徴波に基づく既定の特徴波形基準2300と
の適合度2310を算出して波形適合情報2320とし
て出力する処理をプログラム化して同パーソナルコンピ
ュータに実装した適合度算出手段23とが加わった構成
を有する。これに伴い、第1から第10の発明の実施の
形態の実施例における特徴波検出手段に、前記波形適合
情報2320を特徴波検出に用いる機能が付加される。
【0171】第11の発明の実施の形態の実施例は、前
記波形特徴量算出手段22及び適合度算出手段が付加さ
れた点が第1から第10の発明の実施の形態の実施例と
異なる。また、これに伴い、第1から第10の発明の実
施の形態の実施例における特徴波検出手段に、前記波形
適合情報2320を特徴波検出に用いる機能が付加され
た点が異なる。よって、これらの点について以下に説明
する。
【0172】波形特徴量算出手段22は、脳電磁波の時
系列データ100を受けて勾配、曲率、ピーク電位、ピ
ーク間隔等算出する上述の処理をプログラム化し、第1
から第10の実施の形態の実施例が実装された日本電気
(株)製PC−9821Xa等のパーソナルコンピュー
タに実装することによって実現される。前述の勾配及び
曲率を求める区間の幅p、サンプリング間隔Δtは、同
パーソナルコンピュータの主記憶に予め保持させておく
か、ハードディスク、光磁気ディスクもしくはフロッピ
ーディスク等に記録しておき、処理時に読み出せばよ
い。また、ピークの検出に関する前述のようなルール
は、プログラムとして記述しておけばよい。このよう
に、波形特徴量2200の算出に用いるパラメータを用
意しておき、前述の処理を行うプログラムを動作させる
ことにより、波形特徴量2200を得ることができる。
波形特徴量算出手段22は、得られた波形特徴量220
0を主記憶に保持しておく。
【0173】適合度算出手段23は、主記憶に保持され
た波形特徴量2200を読み出し、前述のような処理を
行う。既知の特徴波に基づく既定の特徴波形基準230
0は、同パーソナルコンピュータの主記憶に予め保持さ
せておくか、ハードディスク、光磁気ディスクもしくは
フロッピーディスク等に記録しておき、処理時に読み出
せばよい。さらに、前述の処理を行うプログラムを動作
させることにより、適合度算出手段23は波形適合情報
2320を出力する。
【0174】第11の発明の実施の形態における特徴波
形算出手段は、第1から第10の特徴波検出手段と同様
に検出結果情報を生成する。さらに、実施の形態の動作
で説明した処理をプログラム化して同パーソナルコンピ
ュータに実装することにより、波形適合情報2320を
用いて特徴波形出現の判定を修正、補足した検出結果情
報を出力する。出力の方法は、第1から第10の発明の
実施の形態の実施例と同様である。
【0175】以上のようにして、第11の発明の実施の
形態の実施例を実現することができる。
【0176】第12の発明の実施の形態を図13に示
す。
【0177】図13に示すように、第12の発明の実施
の形態は、第11の発明の実施の形態に、前記特徴波形
基準2300を利用者が設定するための特徴波形基準設
定手段24が付加された構成を有する。
【0178】第12の発明の実施の形態は、前記特徴波
形基準2300を利用者が設定するための特徴波形基準
設定手段24が付加された点が、第11の発明の実施の
形態と異なるので、この点について以下に説明する。
【0179】まず、特徴波形基準設定手段24は、特徴
波形基準設定入力2400を受け取る。特徴波形基準設
定入力2400は、既知の特徴波、例えば、スパイク波
に関する勾配、曲率、ピーク電位及びピーク間隔等の上
限値及び加減値、あるいは、てんかんスパイク波の特徴
的なパターンに関する複数の基準値の組、あるいは、ス
パイク波部分の特徴的なパターンの時系列を含む。この
ような内容の特徴波形基準設定入力2400を受けた特
徴波形基準設定手段24は、更新する基準を示し基準値
を含む特徴波形基準設定情報2410を特徴波検出手段
に送る。
【0180】第12の発明の実施の形態における特徴波
検出手段は、特徴波形基準設定情報2410を受け、特
徴波形基準設定情報2410が含む更新内容に従って、
該当する特徴量の基準値を更新する。
【0181】以上の動作により、第12の発明の実施の
形態が特徴とする、特徴波形基準設定手段24の動作が
実現し、利用者が特徴波形の基準を設定することが可能
になる。
【0182】第12の発明の実施の形態の実施例は、第
11の発明の実施の形態の実施例を構成する日本電気
(株)製PC−9821Xa等のパーソナルコンピュー
タに、前述の特徴波形基準設定手段24の動作をプログ
ラム化して実装した構成となる。
【0183】第12の発明の実施の形態の実施例は、日
本電気(株)製PC−9821Xa等のパーソナルコン
ピュータに実装され、前述の特徴波形基準設定手段24
の動作をプログラム化し実装することにより、まず、特
徴波形基準設定入力2400を受ける。特徴波形基準設
定入力2400を得る具体的な方法は、第2の発明の実
施例と同様である。また、特徴波形基準設定入力240
0は、キーボード、マウス及びタッチスクリーンなどの
直接的な入力方法の他に、光磁気ディスクもしくはフロ
ッピーディスクのような外部記憶媒体から読みとった
り、ネットワークを介した入力方法によっても得ること
ができる。スパイク波部分の特徴的なパターンの時系列
である場合には、このような入力方法が適する。
【0184】次に、特徴波形基準設定手段24は、特徴
波形基準設定入力2400が含む基準値とその種類を含
む特徴波形基準設定情報2410を生成し、本実施例が
実装されたパーソナルコンピュータの主記憶に書き込む
等により、特徴波検出手段に送る。
【0185】特徴波検出手段は、例えば同パーソナルの
主記憶上の変数として特徴波形基準設定情報2410を
受け取り、特徴波形基準2300を更新する。当然なが
ら、特徴波形基準設定情報2410が書き込まれる主記
憶上の変数は、特徴波形基準2300を保持する変数と
同一であってもかまわない。その場合、特徴波形基準設
定情報2410が生成された時点で、特徴波形基準23
00の更新も完了する。
【0186】以上のようにして、第12の発明の実施の
形態の実施例における特徴波形基準設定手段24の動作
を実現することができ、よって、第12の発明の実施の
形態の実施例を実現することができる。
【0187】第13の発明の実施の形態を図14に示
す。
【0188】図14に示すように、第13の発明の実施
の形態は、第1から第12の発明の実施の形態におい
て、脳電磁波と同時に計測された心電図、筋電図、眼球
運動、瞬目、脈波等の生体情報時系列データ2500の
うち一種類以上を入力とし、前記生体情報時系列データ
2500が脳電磁波におけるアーチファクトとなるか否
かをアーチファクト判定基準に基づいて判定し、その判
定結果をアーチファクト情報2520として出力するア
ーチファクト検出手段25が加わった構成を有する。こ
れに伴い、第1から第12の発明の実施の形態における
特徴波検出手段は、前記アーチファクト情報2520を
特徴波の検出に用いる機能が付加されている。
【0189】第13の発明の実施の形態は、アーチファ
クト検出手段25が付加された点と、これに伴い、第1
から第12の発明の実施の形態における特徴波検出手段
に、前記アーチファクト情報2520を特徴波の検出に
用いる機能が付加された点が、第1から第12の発明の
実施の形態と異なる。よって、以下では、これらの点に
ついて説明する。
【0190】アーチファクト検出手段25は、まず、脳
電磁波と同時に計測された心電図、筋電図、眼球運動、
瞬目、脈波等の生体情報時系列データ2500のうち一
種類以上を受け取り、脳電磁波におけるアーチファクト
となるか否かを判定する。
【0191】心電図に関してアーチファクト判定を行う
場合、アーチファクト検出手段25は、心電図R波ピー
クを検出し、心電図アーチファクトを示す情報と、ピー
ク時刻に相当するサンプリング番号とを含む前記アーチ
ファクト情報2520を出力する。心電図R波ピークの
検出には、例えば、特許第2536410号のような方
法を用い、ピーク検出に関わる基準値をアーチファクト
判定基準2510として保持しておけよい。心電図の時
系列データをECG(i)とし、R波ピーク時刻に相当
するサンプリング番号がi=iRPであったとき、アーチ
ファクト情報2520は、例えば、 アーチファクト情報2500={ECG,i=iRP} のようになる。もちろん、{ECG,i=iRP}におけ
るECGは、文字情報でもよいし、生体情報時系列デー
タ2500が含む生体情報の種類ごとに予め設定した番
号、例えば心電図ならば1のような数値の情報でもよ
い。
【0192】筋電図に関してアーチファクト判定を行う
場合、アーチファクト検出手段25は、筋電図アーチフ
ァクトを示す情報と、筋電図の振幅が急増した時刻もし
くは筋電図の振幅が大きい区間に相当するサンプリング
番号とを含む前記アーチファクト情報2520を出力す
る。筋電図の振幅の急増は、筋電図の時系列データをE
MG(i)とすると、例えばパワーの急変を反映する短
区間2乗平均MSVEMG(i)を用い、「{MSVEMG
(iEMG )−MSVEMG (iEMG −WEMG)}>α
EMG ならばi=iEMG において筋電図の振幅急増とす
る」、のようなルールを用いて判定することができる。
ここで、αEMG は筋電図の振幅急増を判定するための定
数、WEMG は筋電図の振幅急増の判定に用いる区間の幅
に相当するサンプリングポイント数を示し、これらの定
数は予めアーチファクト判定基準として保持しておく。
なお、短区間2乗平均MSVEMG (i)は、例えば、次
のようにして求めることができる。
【0193】
【数11】
【0194】筋電図の振幅が大きい区間であるかどうか
の判定は、例えば、「区間iEMG1≦i≦iEMG2において
MSVEMG (i)>βEMG のとき、iEMG1≦i≦iEMG2
において筋電図の振幅が大きいとする」、のように、M
SVEMG (i)に関する適切な基準値βEMG をアーチフ
ァクト判定基準として予め保持しておき、判定すればよ
い。このようにしてアーチファクト検出手段25は、筋
電図アーチファクト混入の判定を行い、 アーチファクト情報2520={EMG,iEMG }、も
しくは アーチファクト情報2520={EMG,iEMG1,i
EMG2}、 のようなアーチファクト情報2520を出力する。もち
ろん、出力が含むEMGは、文字情報でもよいし、生体
情報時系列データ2500が含む生体情報の種類ごとに
予め設定した番号、例えば筋電図ならば2のような数値
の情報でもよい。
【0195】眼球運動及び瞬目に関してアーチファクト
判定を行う場合、アーチファクト検出手段25は、眼球
運動アーチファクトを示す情報と、眼電図の振幅が急増
した時刻もしくは眼電図の変化率が大きい区間に相当す
るサンプリング番号とを含む前記アーチファクト情報2
520を出力する。眼電図においては、瞬目や跳躍的眼
球運動があると振幅の急変が生じ、追従的に視線を動か
すと直線的な電位変動が生じる。眼電図の振幅の急増
は、眼電図の時系列データをEOG(i)とすると、例
えばパワーの急変を反映する短区間2乗平均MSVEOG
(i)を用い、筋電図の振幅急変の判定と同様にして、
「{MSVEOG (iEOG )−MSVEOG(iEOG - W
EOG )}>αEOG ならばi=iEOG において筋電図の
振幅急増とする」、のようなルールを用いて判定するこ
とができる。ここで、αEOG は筋電図の振幅急増を判定
するための定数、WEOG は筋電図の振幅急増の判定に用
いる区間の幅に相当するサンプリングポイント数を示
し、これらの定数は予めアーチファクト判定基準として
保持しておく。短区間2乗平均値の求め方は、筋電図の
場合と同様である。眼電図の変化率が大きいか否かを判
別するには、EOG(i)の傾きを用い、例えば、
【0196】
【数12】
【0197】のように判定すればよい。ここで、WEOG
及びβEOG は眼電図の振幅急変を判定するための定数
であり、アーチファクト判定基準として予め適切な数値
を保持しておく。Δtはサンプリング間隔である。この
ようにしてアーチファクト検出手段25は、眼球運動及
び瞬目によるアーチファクト混入の判定を行い、アーチ
ファクト情報2500={EOG,iEOG }のようなア
ーチファクト情報2520を出力する。もちろん、出力
が含むEOGは、文字情報でもよいし、生体情報時系列
データ2500が含む生体情報の種類ごとに予め設定し
た番号、例えば眼電図ならば3のような数値の情報でも
よい。
【0198】脈波を用いてアーチファクト判定を行う場
合は、脈波そのものは電気的に検出を行うものではない
ので、アーチファクト検出手段25は、脈波のピークか
ら心電図のR波ピーク時刻を求めた後、心電図アーチフ
ァクトと同様の処理を行う。脈波のピークから心電図の
R波ピーク時刻を推定するには、例えば、次のような方
法がある。脈波波形は、血流の変化を示すので、心拍出
と同様の周期性を有する。脈波1周期の波形のうち、大
きなピークの立ち上がり点の周期は、心電図R波間隔と
高い相関を有することが知られている(豊島裕子、豊島
良一、下條貞友、宮原正「指尖容積脈波デジタル記録に
よる新しい自律神経機能検査法」、臨床神経、28巻5
号:pp.552−557、1988年)。よって、脈
波ピーク立ち上がり点の時刻と心電図R波ピーク時刻と
は、ほぼ一定の時間間隔であるとみなすことができ、脈
波ピーク立ち上がり時刻から予め設定した時間を溯った
時刻を、心電図R波ピーク時刻と推定することができ
る。
【0199】以上のようにして、アーチファクト検出手
段25は、アーチファクトの混入を判定し、その判定結
果をアーチファクト情報2520として出力する。
【0200】第13の発明の実施の形態における特徴波
検出手段は、第1から第12までの発明の実施の形態と
同様にして、特徴波の出現の判定までを行う。さらに、
前記アーチファクト情報2520を受け、前記アーチフ
ァクト情報2520がアーチファクトの混入を示すもの
であったときは、検出結果情報に修正、補足を加えて出
力する。例えば、検出結果情報が特徴波の出現を示すy
(h,i)=1であり、アーチファクトが混入している
場合は、y(h,i)=0と修正する。もしくは、アー
チファクトがどの生体情報に混入したかを示す、「y
(h,i)=0、ECG」のような情報に修正、補足し
て出力する。
【0201】このようにして、第13の発明の実施の形
態の動作を実現することができる。
【0202】第13の発明の実施の形態の実施例は、第
1から第12の発明の実施の形態の実施例に、前述のよ
うなアーチファクト検出手段25の処理をプログラム化
して実装した構成となる。
【0203】アーチファクト検出手段が受け取る生体情
報時系列データ2500のうち、心電図は、被験者胸部
に貼付した生体電極によって誘導し、筋電図はアーチフ
ァクト検出に重要な頸部もしくは顎部もしくは前額部に
貼付した生体電極によって誘導し、眼球運動及び瞬目
は、眉上部及び下瞼部に貼付した生体電極によって誘導
する。誘導された電位を、NECメディカルシステムズ
製ポリグラフ360システム等の生体アンプを用いて増
幅した後、カノープス電子(株)製A/D変換ボードA
DXM−98A等のA/Dコンバータを介して日本電気
(株)製PC−9821Xa等のパーソナルコンピュー
タによってサンプリングすることにより、生体情報時系
列データ2500を得ることができる。あるいは、この
ようにして得た生体情報のデータが記録された光磁気デ
ィスク、フロッピーディスク、取り外し可能なハードデ
ィスク等の記憶媒体から、日本電気(株)製PC−98
21Xa等のパーソナルコンピュータによって直接ある
いはネットワークを介して生体情報データを読み出すこ
とにより、生体情報時系列データ2500を得ることが
できる。
【0204】アーチファクト検出手段25は、前述のよ
うな動作をプログラム化して実装した日本電気(株)製
PC−9821Xa等のパーソナルコンピュータであ
り、生体情報時系列データ2500を受け取って、アー
チファクトを検出し、アーチファクト情報2520を生
成し、同パーソナルコンピュータの主記憶もしくは外部
記憶に書き込む。
【0205】第13の発明の実施の形態の実施例におけ
る特徴波検出手段は、同パーソナルコンピュータのプロ
グラムとして実装され、主記憶もしくは外部記憶に保持
された前記アーチファクト情報2520を読み出し、前
述のような検出結果情報の修正、補足を行い、修正、補
足後の検出結果情報を出力する。出力の方法は、第1か
ら第12の発明の実施の形態の実施例と同様である。
【0206】以上のようにして、第13の発明の実施の
形態の実施例を実現することができる。
【0207】第14の発明の実施の形態を図15に示
す。
【0208】図15に示すように、第14の発明の実施
の形態は、第13の発明の実施の形態に、前記アーチフ
ァクト判定基準を利用者が設定するためのアーチファク
ト判定基準設定手段26が付加された構成を有する。
【0209】第14の発明の実施の形態は、前記アーチ
ファクト判定基準を利用者が設定するためのアーチファ
クト判定基準設定手段26が付加された点が第13の発
明の実施の形態と異なる。よって、以下では、アーチフ
ァクト判定基準設定手段26の動作について説明する。
【0210】アーチファクト判定基準設定手段26は、
第13の発明の実施の形態の動作で説明したアーチファ
クト判定基準として保持する値のうち一つ以上を含むア
ーチファクト判定基準設定情報2600を受け取り、更
新する基準の種類と値の組を、アーチファクト判定基準
設定情報2610として、特徴波検出手段に送る。
【0211】特徴波検出手段は、受け取ったアーチファ
クト判定基準設定情報2610に基づいて、更新する基
準の種類と値の組から、該当する基準値を更新する。
【0212】以上により、第14の発明の実施の形態に
おけるアーチファクト判定基準設定手段26の動作が実
現でき、第14の発明の実施の形態の動作を実現するこ
とができる。
【0213】第14の発明の実施の形態の実施例は、第
13の発明の実施の形態の実施例を構成する日本電気
(株)製PC−9821Xa等のパーソナルコンピュー
タに、前述のアーチファクト判定基準設定手段26の動
作をプログラム化して実装した構成となる。
【0214】第14の発明の実施の形態の実施例は、第
13の発明の実施の形態の実施例が実装された日本電気
(株)製PC−9821Xa等のパーソナルコンピュー
タにおいて、前述のアーチファクト判定基準設定手段2
6の動作をプログラム化し実装することにより実現され
る。
【0215】アーチファクト判定基準設定手段26は、
まず、アーチファクト判定基準設定入力2600を受け
る。アーチファクト判定基準設定入力2600を得る具
体的な方法は、第12の発明の実施例と同様である。次
に、アーチファクト判定基準設定手段26は、アーチフ
ァクト判定基準設定入力2600に基づいて、更新する
基準の種類と値の組を含むアーチファクト判定基準設定
情報2610を生成し、本実施例が実装されたパーソナ
ルコンピュータの主記憶に書き込む等により、特徴波検
出手段に送る。
【0216】特徴波検出手段は、例えば同パーソナルの
主記憶上の変数としてアーチファクト判定基準設定情報
2610を受け取り、アーチファクト判定基準を更新す
る。当然ながら、アーチファクト判定基準が書き込まれ
る主記憶上の変数は、アーチファクト判定基準を保持す
る変数と同一であってもかまわない。その場合、アーチ
ファクト判定基準設定手段26によってアーチファクト
判定基準設定情報2610が生成された時点で、アーチ
ファクト判定基準の更新も完了する。
【0217】以上のようにして、第14の発明の実施の
形態の実施例におけるアーチファクト判定基準設定手段
26の動作を実現することができ、よって、第14の発
明の実施の形態の実施例を実現することができる。
【0218】なお、本発明は、脳電磁波の時系列データ
100を入力として特徴波形を抽出する装置であるが、
他の生体信号についても、本発明を用いて特徴波形を抽
出することが可能である。例えば、心電図における異常
波形として知られる心室期外収縮は、心電図のP、Q、
R、Sの各波とは異なる周波数帯域と考えることがで
き、T波とは電位の大きさや出現時刻が異なると考える
ことができる。よって、時間及び周波数の解像度を具有
する検出方法を備える本発明は、心電図等、他の生体信
号における特徴波検出にも利用可能である。このよう
に、本発明は、脳電磁波以外の生体信号にも適用可能で
ある。
【0219】
【発明の効果】本発明の第1の効果は、脳電磁波におけ
る特徴波の検出精度を向上させることである。その理由
は、ウェーブレット変換そのものが時間的に局在するピ
ーク成分の抽出に適しているウェーブレット変換を用
い、特徴波を反映する成分を分離した後に特徴波検出を
行っているからである。
【0220】本発明の第2の効果は、ノイズが混入した
脳電磁波データでも、精度の良い特徴波検出を実現する
ことである。その理由は、ウェーブレット変換によって
ノイズ帯域を分離したうえで特徴波の検出を行うこと、
及び、ノイズ要因となる生体情報を利用してノイズ混入
を検出し、特徴波検出の判定を修正するこを可能にして
いるからである。
【0221】本発明の第3の効果は、脳電磁波における
特徴波の多様性や個人差の影響を受けにくい特徴波検出
を実現することである。その理由は、ウェーブレット変
換によって特徴波を反映する成分を抽出することによ
り、特徴波の電位が小さくとも、特徴波と異なる帯域の
ピーク成分とは明瞭に分離できるからである。
【0222】本発明の第4の効果は、脳波判読者ごとに
判定基準が異なっても、特徴波検出に反映させることが
可能なことである。その理由は、判定に関わるパラメー
タを利用者が設定できる手段を有するためである。
【0223】本発明の第5の効果は、臨床脳電磁波検査
における脳波判読者や医師の負担を軽減することであ
る。その理由は、第1から第4の効果で述べたように、
本発明が精度の良い特徴脳電磁波検出を実現するからで
ある。
【0224】さらに、本発明は、脳電磁波における特徴
波と同様の特徴波を含む脳磁波等の生体信号にも適用で
きるので、様々な生体信号における特徴波の自動検出を
可能にする。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明の実施の形態の構成を示す図であ
る。
【図2】第2の発明の実施の形態の構成を示す図であ
る。
【図3】第3の発明の実施の形態の構成を示す図であ
る。
【図4】第4の発明の実施の形態の構成を示す図であ
る。
【図5】第5の発明の実施の形態の構成を示す図であ
る。
【図6】第6の発明の実施の形態の構成を示す図であ
る。
【図7】第7の発明の実施の形態の構成を示す図であ
る。
【図8】第7の発明の実施の形態の構成を示す図であ
る。
【図9】第8の発明の実施の形態の構成を示す図であ
る。
【図10】第9の発明の実施の形態の構成を示す図であ
る。
【図11】第10の発明の実施の形態の構成を示す図で
ある。
【図12】第11の発明の実施の形態の構成を示す図で
ある。
【図13】第12の発明の実施の形態の構成を示す図で
ある。
【図14】第13の発明の実施の形態の構成を示す図で
ある。
【図15】第14の発明の実施の形態の構成を示す図で
ある。
【図16】高速ウェーブレット変換における分解アルゴ
リズムを示す図である。
【図17】高速ウェーブレット逆変換における再構成ア
ルゴリズムを示す図である。
【図18】高速ウェーブレット変換を用いてスパイク波
を含む実際の脳波データをレベル分解した例を示す図で
ある。
【符号の説明】
1 脳電磁波変換手段 2 第1の特徴波検出手段 3 第1のパラメータ設定手段 4 特徴量算出手段 5 第2の特徴波検出手段 6 第2のパラメータ設定手段 7 第3の特徴波検出手段 8 第4の特徴波検出手段 9 第5の特徴波検出手段 10 判定基準更新手段 11 相関情報算出手段 12 第6の特徴波検出手段 13 第7の特徴波検出手段 14 第8の特徴波検出手段 15 第9の特徴波検出手段 16 第10の特徴波検出手段 17 第11の特徴波検出手段 18 第12の特徴波検出手段 19 第13の特徴波検出手段 20 第14の特徴波検出手段 21 第15の特徴波検出手段 22 波形特徴量算出手段 23 適合度算出手段 24 特徴波形基準設定手段 25 アーチファクト検出手段 26 アーチファクト判定基準設定手段 100 脳電磁波の時系列データ 110 レベル情報 210 検出結果情報 300 設定入力 310 分解レベル設定情報 320 特徴レベル設定情報 330 判定基準設定情報 340 レベル別判定基準設定情報 400 レベル特徴情報 510 検出結果情報 600 特徴量判定基準設定情報 610 レベル別特徴量判定基準設定情報 620 基準特徴ベクトル設定情報 630 距離判定基準設定情報 710 検出結果情報 810 検出結果情報 950 検出結果情報 1010 判定基準更新情報 1100 チャネル間相関情報 1111 電極位置情報 2200 波形特徴量 2320 波形適合情報 2400 特徴波形基準設定入力 2410 特徴波形基準設定情報 2500 生体情報時系列データ 2520 アーチファクト情報 2600 アーチファクト判定基準設定入力 2610 アーチファクト判定基準設定情報
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−114021(JP,A) 特開 平9−28687(JP,A) 特開 平10−216096(JP,A) 特開 平11−128185(JP,A) 国際公開96/8992(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61B 5/0476

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】脳電磁波の時系列データをウェーブレット
    変換して分解レベルごとの時系列であるレベル情報を出
    力する脳電磁波変換手段と、前記レベル情報を受け、検
    出対象とする特徴脳電磁波の影響が現れるレベルのレベ
    ル情報であるレベル特徴情報の値が既定の判定基準を満
    たしたとき特徴脳電磁波の出現と判定し、判定結果であ
    る検出結果情報を出力する第1の特徴波検出手段と、を
    備えたことを特徴とする特徴脳電磁波検出装置。
  2. 【請求項2】分解レベルの最大値、前記特徴レベル情報
    のレベル、前記判定基準のうち一つ以上を利用者が設定
    するための第1のパラメータ設定手段を備えたことを特
    徴とする、請求項1記載の特徴脳電磁波検出装置。
  3. 【請求項3】脳電磁波の時系列データをウェーブレット
    変換して分解レベルごとの時系列であるレベル情報を出
    力する脳電磁波変換手段と、前記レベル情報を受け、各
    レベルについて、既定時間幅における振幅値であるレベ
    ル振幅値、レベル情報の時間変化成分、既定時間幅にお
    けるレベル情報の変動量のうち一つ以上を算出してレベ
    ル特徴情報として出力するレベル特徴量算出手段と、前
    記レベル特徴情報を受け、検出対象とする特徴脳電磁波
    の影響が現れるレベルの前記レベル特徴情報が既定の特
    徴量判定基準を満たしたとき特徴脳電磁波の出現と判定
    し、判定結果である検出結果情報を出力する第2の特徴
    波検出手段と、を備えたことを特徴とする特徴脳電磁波
    検出装置。
  4. 【請求項4】分解レベルの最大値、前記レベル特徴情報
    のレベル、前記特徴量判定基準の少なくとも一つを利用
    者が設定するための、第2のパラメータ設定手段を備え
    たことを特徴とする、請求項3記載の特徴脳電磁波検出
    装置。
  5. 【請求項5】前記第1の特徴波検出手段のかわりに、前
    記レベル情報を受け、検出対象とする特徴脳電磁波の影
    響が現れるレベルを含む複数レベルのレベル情報につい
    て、レベル毎に既定のレベル別判定基準に基づいて特徴
    脳電磁波の出現を判定し、判定結果である検出結果情報
    を出力する第3の特徴波検出手段を備えたこと、を特徴
    とする請求項1又は2記載の特徴脳電磁波検出装置。
  6. 【請求項6】前記第2の特徴波検出手段のかわりに、前
    記レベル特徴情報を受け、検出対象とする特徴脳電磁波
    の影響が現れるレベルを含む複数レベルのレベル特徴情
    報について、レベル毎に既定のレベル別特徴量判定基準
    に基づいて特徴脳電磁波の出現を判定し、判定結果であ
    る検出結果情報を出力する第4の特徴波検出手段を備え
    たことを特徴とする、請求項3又は4記載の特徴脳電磁
    波検出装置。
  7. 【請求項7】前記第3の特徴波検出手段又は第4の特徴
    波検出手段のかわりに、前記レベル情報又は前記レベル
    特徴情報を受け、検出対象とする特徴脳電磁波の影響が
    現れるレベルを含むレベル情報の値が成すレベル値ベク
    トルと検出対象とする特徴脳電磁波に対応する既定の基
    準ベクトルとの距離、又は、検出対象とする特徴脳電磁
    波の影響が現れるレベルを含む複数レベルのレベル特徴
    情報の値が成す特徴ベクトルと検出対象とする特徴脳電
    磁波に対応する既定の基準特徴ベクトルとの距離から、
    既定の距離判定基準に基づいて特徴波の出現を判定し、
    判定結果である検出結果情報を出力する第5の特徴波検
    出手段を備えたことを特徴とする、請求項5又は6記載
    の特徴脳電磁波検出装置。
  8. 【請求項8】既定の更新ルールに基づいて前記レベル特
    徴情報の値を用いて前記レベル別特徴量判定基準を更新
    する判定基準更新手段を備えたことを特徴とする、請求
    項6記載の特徴脳電磁波検出装置。
  9. 【請求項9】複数チャネルの脳電磁波の時系列データを
    入力とするとき、脳電磁波の時系列データのチャネル間
    相関と、前記レベル情報のチャネル間相関のいずれか、
    又は両方を算出し、チャネル間相関情報として出力する
    相関情報算出手段と、前記第1、第2、第3、第4又は
    第5の特徴波検出手段のかわりに、前記チャネル間相関
    情報を受け取って特徴波の検出に用いる機能を前記第
    1、第2、第3、第4又は第5の特徴波検出手段にそれ
    ぞれ付加した第6、第7、第8、第9又は第10の特徴
    波検出手段とを備えたことを特徴とする、請求項1、
    2、3、4、5、6、7又は8記載の特徴脳電磁波検出
    装置。
  10. 【請求項10】前記第6、第7、第8、第9又は第10
    の特徴波検出手段のかわりに、複数チャネルの脳電磁波
    を計測した際の電極位置を示す電極位置情報を受けて、
    前記電極位置情報を特徴波の検出に用いる機能を前記第
    6、第7、第8、第9又は第10の特徴波検出手段にそ
    れぞれ付加した第11、第12、第13、第14又は第
    15の特徴波検出手段を備えたことを特徴とする、請求
    項9記載の特徴脳電磁波検出装置。
  11. 【請求項11】入力された脳電磁波の時系列データか
    ら、勾配、曲率、ピーク電位、ピーク間隔等の波形特徴
    量を算出する波形特徴量算出手段と、前記波形特徴量と
    既知の特徴波に基づく既定の特徴波形基準との適合度を
    算出して波形適合情報を出力する適合度算出手段と、前
    記波形適合情報を特徴波検出に用いる機能を付加した特
    徴波検出手段と、を備えたことを特徴とする、請求項
    1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10記載の特
    徴脳電磁波検出装置。
  12. 【請求項12】前記特徴波形基準を利用者が設定するた
    めの特徴波形基準設定手段を備えたことを特徴とする、
    請求項11記載の特徴脳電磁波検出装置。
  13. 【請求項13】脳電磁波データと同時に計測された心電
    図、筋電図、眼球運動、瞬目、脈波等の生体情報時系列
    データのうち一種類以上を入力とし、前記生体情報時系
    列データが脳電磁波におけるアーチファクトとなるか否
    かをアーチファクト判定基準に基づいて判定し、その判
    定結果をアーチファクト情報として出力するアーチファ
    クト検出手段と、前記アーチファクト情報を特徴波の検
    出に用いる機能を付加した特徴波検出手段と、を備えた
    ことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7、
    8、9、10、11又は12記載の特徴脳電磁波検出装
    置。
  14. 【請求項14】前記アーチファクト判定基準を利用者が
    設定するためのアーチファクト基準設定手段を備えたこ
    とを特徴とする、請求項13記載の特徴脳電磁波検出装
    置。
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