JP3104676B2 - 電子透かしシステム及びその電子透かし挿入・検出方法並びにその制御プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

電子透かしシステム及びその電子透かし挿入・検出方法並びにその制御プログラムを記録した記録媒体

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JP3104676B2
JP3104676B2 JP10129378A JP12937898A JP3104676B2 JP 3104676 B2 JP3104676 B2 JP 3104676B2 JP 10129378 A JP10129378 A JP 10129378A JP 12937898 A JP12937898 A JP 12937898A JP 3104676 B2 JP3104676 B2 JP 3104676B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子透かしシステム
及びその電子透かし挿入・検出方法並びにその制御プロ
グラムを記録した記録媒体に関し、特に電子透かし挿入
・検出装置における電子透かしの改竄検出方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、電子透かし技術においては、主と
して元のメディアの情報(主信号)に電子透かしの情報
(副信号)を挿入すること、あるいは信号処理的にメデ
ィアデータに改竄が加えられた時の検出性能に主眼がお
かれている。
【0003】例えば、「ウェーブレットを利用したクリ
ップ画像からの署名検出法」(大西淳児・松井甲子雄・
小沢慎治著、1997年電子情報通信学会基礎・境界ソ
サイエティ大会SA−7−1)(以下、文献1とする)
には、スペクトラム拡散の手法で静止画というメディア
データに電子透かしを入れる場合の画像処理的改竄への
防御策が述べられている。
【0004】また、「ブラインド電子透かしの提案」
(岩村恵市・桜井幸一・今井秀樹著、信学技報ISEC
97−35、1997−09)(以下、文献2とする)
や「通信量を考慮したサーバの不正行為も防止する電子
透かしシステム」(三浦信治・大西重行・渡辺創・嵩忠
雄著、信学技報ISEC97−36、1997−09)
(以下、文献3とする)では、電子署名を用いることに
よって改竄等の不正を検出することを狙っている。
【0005】さらに、「公開鍵暗号に基づくセキュア電
子透かしシステム」(吉浦裕・宝木和夫・佐々木良一
著、1997年電子情報通信学会基礎・境界ソサイエテ
ィ大会SA−7−7)(以下、文献4とする)でも電子
透かし及び工学的改竄防止措置によって改竄を防止する
ことを狙っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の電子透
かし技術では、文献1に代表される信号処理レベルの改
竄対策の場合、透かしとして埋込む副情報の内容につい
て触れられていない。例えば、文献1の方法では透かし
の検出に際して元の画像を用いているが、検出時に元の
画像が本当に元の画像であるかどうかのチェックについ
ては言及していないため、改竄を行おうとすれば、原画
像と偽って別な透かしが入っている画像を準備すること
もできる。
【0007】文献2,3の方法では特定の電子透かし挿
入・検出技法によらずに改竄を防止するのに、電子署名
を電子透かしデータとして埋込む等の方法を取ってい
る。しかしながら、文献2,3の方法で想定している電
子透かし挿入はメディアデータをスクランブル処理した
場合にも電子透かしが変換に対して不変であるという仮
定によっている。現在まで発表されている電子透かし挿
入・検出技術ではスクランブル前後で変わらない電子透
かしは実現されておらず、実現の可能性に疑問が残る。
また、メディアの原データ、例えば画像の場合には原画
像を作者以外の者が所持するので、それを回避するため
にスクランブル等を必要としている。
【0008】文献4の方法ではICカード等の工学的な
防御手段を講じて改竄を不可能とする方法が提案されて
いる。電子透かしを入れさせたい側と電子透かしに不正
が無いことを監視したい側が、購入者の側でICカード
内で電子透かしを挿入している。しかしながら、結局、
これは電子透かしを入れさせたい側で準備したICカー
ドの中での電子透かし挿入が電子透かしを入れさせたい
側で挿入しているのと変わらず、自体はあまり改善され
ていない。
【0009】そこで、本発明の目的は上記の問題点を解
消し、元のメディアデータをあまり流出させることな
く、元のメディアデータと埋め込まれた電子透かしとを
分離しにくくすることができ、電子透かしの挿入・検出
等を複数のサーバやクライアントに分散した場合でも改
竄者を特定することができる電子透かしシステム及びそ
の電子透かし挿入・検出方法並びにその制御プログラム
を記録した記録媒体を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明による電子透かし
挿入システムは、メディアデータに電子透かしを挿入す
る電子透かし挿入システムであって、外部から入力され
かつ前記メディアデータを特定する固有情報に第一の電
子署名を施す第一の電子署名手段と、外部から入力され
た前記メディアデータから前記メディアデータを特定す
る固有情報を計算する固有情報計算手段と、前記固有情
報計算手段の計算結果と前記メディアデータに添付すべ
き添付情報との合成情報に第二の電子署名を施す第二の
電子署名手段と、前記第二の電子署名手段で前記第二の
電子署名が施こされた前記合成情報を前記電子透かしと
して前記メディアデータに埋込む電子透かし挿入手段
と、前記第一の電子署名手段で前記第一の電子署名が施
こされた固有情報と前記第二の電子署名手段で前記第二
の電子署名が施こされた固有情報とを比較しかつその比
較結果に応じて前記メディアデータをデータベースに登
録する登録サーバとを備えている。
【0011】本発明による電子透かし検出システムは、
入力されるメディアデータから電子透かしを検出する電
子透かし検出システムであって、入力されたメディアデ
ータから前記電子透かしを抽出する電子透かし抽出手段
と、前記メディアデータから前記電子透かし抽出手段で
抽出された電子透かしを除去して前記メディアデータの
みを作成する作成手段と、前記作成手段で前記電子透か
しが除去されたメディアデータを基に当該メディアデー
タの固有情報を計算する固有情報計算手段と、前記メデ
ィアデータの固有情報と前記メディアデータに添付すべ
き添付情報と前記固有情報及び前記添付情報の合成情報
に施される電子署名とを少なくとも蓄積するデータベー
スと、前記固有情報計算手段で計算された固有情報を基
に前記データベースから当該固有情報に対応する添付情
報を検索する検索手段と、前記固有情報計算手段で計算
された固有情報を基に前記データベースから検索した電
子署名を基に前記電子透かし抽出手段で抽出された電子
透かしに対するデコード処理を行う署名デコード手段
と、前記署名デコード手段のデコード結果と前記検索手
段の検索結果とを比較する比較手段と、前記比較手段の
比較結果に応じて少なくとも前記データベースから検索
されたデータの出力の可否を決定して出力する出力選択
手段とを備えている。
【0012】本発明による他の電子透かし検出システム
は、複数の検出システムからなり、前記複数の検出シス
テム各々において入力されるメディアデータから電子透
かしを検出する電子透かし検出システムであって、入力
されたメディアデータから前記電子透かしを抽出する電
子透かし抽出手段と、前記メディアデータから前記電子
透かし抽出手段で抽出された電子透かしを除去して前記
メディアデータのみを作成する作成手段と、前記作成手
段で前記電子透かしが除去されたメディアデータを基に
当該メディアデータの固有情報を計算する固有情報計算
手段と、前記メディアデータの固有情報と前記メディア
データに添付すべき添付情報と前記固有情報及び前記添
付情報の合成情報に施される電子署名とを少なくとも蓄
積するデータベースと、前記固有情報計算手段で計算さ
れた固有情報を基に前記データベースから当該固有情報
に対応する添付情報を検索する検索手段と、前記固有情
報計算手段で計算された固有情報を基に前記データベー
スから検索した電子署名を基に前記電子透かし抽出手段
で抽出された電子透かしに対するデコード処理を行う署
名デコード手段と、前記署名デコード手段のデコード結
果と前記検索手段の検索結果とを比較する比較手段と、
前記比較手段の比較結果に応じて少なくとも前記データ
ベースから検索されたデータの出力の可否を決定して出
力する出力選択手段とを前記複数の検出システム各々に
備え、前記複数の検出システム各々の前記出力選択手段
からの出力に対して多数決をとる多数決手段を備えてい
る。
【0013】本発明による電子透かし挿入方法は、メデ
ィアデータに電子透かしを挿入する電子透かし挿入方法
であって、外部から入力されかつ前記メディアデータを
特定する固有情報に第一の電子署名を施すステップと、
外部から入力された前記メディアデータから前記メディ
アデータを特定する固有情報を計算するステップと、そ
の計算された固有情報と前記メディアデータに添付すべ
き添付情報との合成情報に第二の電子署名を施すステッ
プと、前記第二の電子署名が施こされた前記合成情報を
前記電子透かしとして前記メディアデータに埋込むステ
ップと、前記第一の電子署名が施こされた固有情報と前
記第二の電子署名が施こされた固有情報とを比較しかつ
その比較結果に応じて前記メディアデータをデータベー
スに登録するステップとを備えている。
【0014】本発明による電子透かし検出方法は、入力
されるメディアデータから電子透かしを検出する電子透
かし検出方法であって、入力されたメディアデータから
前記電子透かしを抽出するステップと、その抽出された
電子透かしを前記メディアデータから除去して前記メデ
ィアデータのみを作成するステップと、前記電子透かし
が除去されたメディアデータを基に当該メディアデータ
の固有情報を計算するステップと、前記メディアデータ
の固有情報と前記メディアデータに添付すべき添付情報
と前記固有情報及び前記添付情報の合成情報に施される
電子署名とを少なくとも蓄積するデータベースから前記
固有情報を基に当該固有情報に対応する添付情報の検索
処理を行うステップと、計算された固有情報を基に前記
データベースから検索した電子署名を基に前記電子透か
しに対するデコード処理を行うステップと、前記デコー
ド処理の結果と前記検索処理の結果とを比較するステッ
プと、この比較結果に応じて少なくとも前記データベー
スから検索されたデータの出力の可否を決定して出力す
るステップとを備えている。
【0015】本発明による他の電子透かし検出方法は、
複数の検出システムからなり、前記複数の検出システム
各々において入力されるメディアデータから電子透かし
を検出する電子透かし検出システムの電子透かし検出方
法であって、入力されたメディアデータから前記電子透
かしを抽出するステップと、その抽出された電子透かし
を前記メディアデータから除去して前記メディアデータ
のみを作成するステップと、前記電子透かしが除去され
たメディアデータを基に当該メディアデータの固有情報
を計算するステップと、前記メディアデータの固有情報
と前記メディアデータに添付すべき添付情報と前記固有
情報及び前記添付情報の合成情報に施される電子署名と
を少なくとも蓄積するデータベースから前記固有情報を
基に当該固有情報に対応する添付情報の検索処理を行う
ステップと、計算された固有情報を基に前記データベー
スから検索した電子署名を基に前記電子透かしに対する
デコード処理を行うステップと、前記デコード処理の結
果と前記検索処理の結果とを比較するステップと、この
比較結果に応じて少なくとも前記データベースから検索
されたデータの出力の可否を決定して出力するステップ
とを前記複数の検出システム各々に備え、前記複数の検
出システム各々の前記出力選択手段からの出力に対して
多数決をとるステップを備えている。
【0016】本発明による電子透かし挿入制御プログラ
ムを記録した記録媒体は、コンピュータにメディアデー
タへの電子透かしの挿入を行わせるための電子透かし挿
入制御プログラムを記録した記録媒体であって、前記電
子透かし挿入制御プログラムは前記コンピュータに、外
部から入力されかつ前記メディアデータを特定する固有
情報に第一の電子署名を施させ、外部から入力された前
記メディアデータから前記メディアデータを特定する固
有情報を計算させ、その計算された固有情報と前記メデ
ィアデータに添付すべき添付情報との合成情報に第二の
電子署名を施させ、前記第二の電子署名が施こされた前
記合成情報を前記電子透かしとして前記メディアデータ
に埋込ませ、前記第一の電子署名が施こされた固有情報
と前記第二の電子署名が施こされた固有情報とを比較さ
せかつその比較結果に応じて前記メディアデータをデー
タベースに登録させている。
【0017】本発明による電子透かし検出制御プログラ
ムを記録した記録媒体は、コンピュータに、入力される
メディアデータから電子透かしを検出させるための電子
透かし検出制御プログラムを記録した記録媒体であっ
て、前記電子透かし検出制御プログラムは前記コンピュ
ータに、入力されたメディアデータから前記電子透かし
を抽出させ、その抽出された電子透かしを前記メディア
データから除去して前記メディアデータのみを作成さ
せ、前記電子透かしが除去されたメディアデータを基に
当該メディアデータの固有情報を計算させ、前記メディ
アデータの固有情報と前記メディアデータに添付すべき
添付情報と前記固有情報及び前記添付情報の合成情報に
施される電子署名とを少なくとも蓄積するデータベース
から前記固有情報を基に当該固有情報に対応する添付情
報の検索処理を行わせ、計算された固有情報を基に前記
データベースから検索した電子署名に基づいて前記電子
透かしに対するデコード処理を行わせ、前記デコード処
理の結果と前記検索処理の結果とを比較させ、この比較
結果に応じて少なくとも前記データベースから検索され
たデータの出力の可否を決定して出力させている。
【0018】本発明による他の電子透かし検出制御プロ
グラムを記録した記録媒体は、複数の検出システム各々
のコンピュータに、入力されるメディアデータから電子
透かしを検出させるための電子透かし検出制御プログラ
ムを記録した記録媒体であって、前記電子透かし検出制
御プログラムは前記複数の検出システム各々のコンピュ
ータに、入力されたメディアデータから前記電子透かし
を抽出させ、その抽出された電子透かしを前記メディア
データから除去して前記メディアデータのみを作成さ
せ、前記電子透かしが除去されたメディアデータを基に
当該メディアデータの固有情報を計算させ、前記メディ
アデータの固有情報と前記メディアデータに添付すべき
添付情報と前記固有情報及び前記添付情報の合成情報に
施される電子署名とを少なくとも蓄積するデータベース
から前記固有情報を基に当該固有情報に対応する添付情
報の検索処理を行わせ、計算された固有情報を基に前記
データベースから検索した電子署名を基に前記電子透か
しに対するデコード処理を行わせ、前記デコード処理の
結果と前記検索処理の結果とを比較させ、この比較結果
に応じて少なくとも前記データベースから検索されたデ
ータの出力の可否を決定して出力させ、前記複数の検出
システム各々のコンピュータからの出力に対して多数決
をとるようにしている。
【0019】すなわち、本発明の電子透かしシステム
は、メディアデータに電子透かしを挿入するシステムで
あり、メディアデータの固有情報の入力時にその固有情
報にメディアデータの供給者の電子署名を施して保持し
ておく。
【0020】また、上記のメディアデータの登録時にそ
のメディアデータから計算した固有情報と当該メディア
データの登録者が入力したディジタル情報とにその登録
者の電子署名を施して当該メディアデータに電子透かし
として埋込む。
【0021】当該メディアデータが登録される登録サー
バでは当該メディアデータの供給者側からの固有情報
と、当該メディアデータの登録者側から送られてきたメ
ディアデータに電子透かしとして埋込まれた固有情報と
を比較し、一致した時のみ当該メディアデータをデータ
ベースに蓄積する。
【0022】一方、メディアデータから電子透かしを検
出するシステムでは入力されるメディアデータから電子
透かしを抽出するとともに、そのメディアデータから電
子透かしを除去してメディアデータを作成する。
【0023】当該電子透かしが除去されたメディアデー
タからメディアデータの固有情報を求め、その固有情報
をキーとしてデータベースから検索したデータを電子署
名のキーとし、抽出された電子透かしに対して当該電子
署名のキーでデコード処理を行う。
【0024】上記の処理で求められた固有情報と当該固
有情報を検索キーとしてデータベースから検索された情
報よりハッシュ値を計算し、このハッシュ値を上記のデ
コード処理で得られたデコード結果と比較し、その比較
結果を基にデータベースから検索された結果の一部また
は全てのデータの出力の可否を決定して出力する。
【0025】また、メディアデータから電子透かしを検
出するシステムでは、メディアデータからの電子透かし
の検出時に上記の検出方法を用いたシステムを二つ以上
利用し、その一つ以上のシステムの結果を統合あるいは
一部を選択している。
【0026】これによって、電子透かしとメディアデー
タ自身の関係を電子透かしの一部として取入れ、さらに
電子署名を施すことによって、電子透かしとメディアデ
ータとを分離したり、内容を改竄したりすることを困難
とすることが可能となる。
【0027】また、元のメディアデータの配布範囲を必
要最小限としているために、原メディアデータの流出を
より強く防止することが可能となる。さらに、メディア
データからの電子透かしの検出結果を多数決で判定する
ことで、特定のサーバの不正が防止しやすくなる。
【0028】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施例について図
面を参照して説明する。図1は本発明の一実施例による
電子透かしシステムの構成を示すブロック図である。図
において、本発明の一実施例による電子透かしシステム
はメディアデータ固有情報入力部1と、第一の電子署名
部2と、登録サーバ部3と、メディアデータ入力部4
と、電子透かし挿入部5と、送信部6と、ディジタル情
報入力部7と、固有情報計算部8と、第二の電子署名部
9とから構成されている。
【0029】メディアデータ固有情報入力部1からは電
子透かしを挿入するメディアデータの固有情報が入力さ
れる。ここで、メディアデータとは静止画や動画、及び
音声といったデータである。
【0030】また、メディアの固有情報とはそれらのデ
ータを十分に特定することができる情報である。具体的
には、例えばメディアデータが静止画の場合、その固有
情報としては画像をブロック単位に細分化し、各ブロッ
クでDCT(Discrete Cosine Tra
nsform)係数を求め、その低周波成分を固有情報
とする等の方法がある。この方法については、「画像情
報のデジタル署名の一実現法」(亀屋雅樹・田中初一
著、1993年暗号と情報セキュリティシンポジウム・
シンポジウム資料、SCIS93−13A、1993
年)(以下、文献5とする)等に開示された方法があ
る。
【0031】他には研究レベルであるが、画像の中のエ
ッジやコーナ等の注視点をフィルタによって検出してそ
の付近の何らかの特徴量を求めて固有情報とすることも
できる。これらの方法については、固有情報がメディア
データを特定することができればよく、特に一つの方法
に限定する必要はなく、固有情報の計算の仕方自体が本
発明の目的ではないので、それらの方法の詳細な説明は
省略する。
【0032】第一の電子署名部2はメディアデータ固有
情報入力部1から入力された固有情報に、そのメディア
データの供給者の電子署名を施し、その情報を登録サー
バ部3に出力する。電子署名の方法等については、例え
ば「現代暗号」(岡本龍明、山本博資著、産業図書、1
997年)等に詳細に記述されている。また、電子署名
はディジタル署名や電子印鑑等とも呼ばれており、RS
A署名等をはじめとして様々な方式が提案されている。
【0033】本発明においては秘密鍵と公開鍵とを用い
る方式であれば、どの様な方式を用いても構わない。ま
た、本発明の一実施例による電子透かしシステムで用い
る電子署名の方式はハッシュを使うことを想定してい
る。つまり、第一の電子署名部2では固有情報のハッシ
ュ値を求め、そのハッシュ値にメディアデータの供給者
の電子署名を施すこととなる。
【0034】メディアデータ入力部4は電子透かしを挿
入するメディアデータの入力手段である。これは、例え
ばメディアデータが静止画の場合、JPEG(Join
tPhotographic coding Expe
rts Group)やTIFF(Tag Image
File Format)といったフォーマットのデ
ータを入力する手段にあたる。より具体的には、例えば
コンピュータ上のディスク装置やネットワーク等のデー
タ入力手段、あるいはスキャナ装置等を用いた画像取込
み手段に相当する。
【0035】固有情報計算部8はメディアデータ入力部
4から入力されたメディアデータの固有情報を計算す
る。この固有情報とは上述したように、メディアデータ
を特定する情報である。メディアデータ固有情報入力部
1から入力される固有情報の計算には固有情報計算部8
と同様の計算手段(図示せず)が用いられる。
【0036】ディジタル情報入力部7からはテキストデ
ータやバイナリデータ、あるいはそれらの組合せが入力
する。第二の電子署名部9は第一の電子署名部2と同様
の方法で、ディジタル情報入力部7からのディジタル情
報と固有情報計算部8で計算された固有情報とを合成し
た情報に電子署名を施し、その情報を電子透かし挿入部
5に出力する。つまり、第二の電子署名部9ではディジ
タル情報と固有情報との合成情報のハッシュ値を求め、
そのハッシュ値にメディアデータの登録者の電子署名を
施すこととなる。
【0037】ディジタル情報入力部7からのディジタル
情報と固有情報計算部8で計算された固有情報とを合成
する方法としては様々な方法が考えられる。もっとも単
純な方法としては、固有情報計算部8からの出力データ
の最後部にディジタル情報入力部7からのディジタル情
報をアペンドしたものを一つのデータとして電子署名を
施す。この場合の順序は逆でも構わない。
【0038】また、どちらかの情報があきらかに大きい
場合には、サイズが大きなデータに小さい方のデータを
インタリーブしてもよい。他にも二つのデータを合成す
る方法としては様々な方法が考えられるが、それらの情
報を合成することが本発明の目的ではないので、合成方
法についての詳細な説明は省略する。
【0039】電子透かし挿入部5はメディアデータ入力
部4から入力されたメディアデータを電子透かしを埋め
るための主情報とし、第二の電子署名部9で得られた電
子署名付きの固有情報及びディジタル情報入力部7から
入力されたディジタル情報をメディアデータに埋込む電
子透かし、すなわち副情報として、電子透かしを埋込ん
だメディアデータを作成する。
【0040】電子透かしを挿入する方法としては、例え
ば特開平9−191394号公報や国際公開特許WO9
5/14289 “Identifactaion/a
uthentification coding me
thod and apparatus”、「デジタル
画像の著作権保護の為の周波数領域における電子透かし
方式」(電子通信学会暗号と情報セキュリティシンポジ
ウム(SCIS)97,SCIS97−26A)等に開
示されている方法を用いることができる。
【0041】送信部6は電子透かし挿入部5で電子透か
しが挿入されたデータ、ディジタル情報、固有情報のデ
ータを一まとめにし、さらにそのデータ全体に対して電
子署名を施して登録サーバ部3に送信する。
【0042】これは、例えばイーサネット接続されたL
AN(Local Area Network)上で、
適当なプロトコルを利用あるいは作成し、サーバにデー
タを送信する。比較的上位のレイヤのプロトコルとして
は、例えばSMTP(Simple Mail Tra
nsfer Protocol)(メール送信)等を用
いてデータを送信することも可能である。通信路上での
守秘のためにこれらの送信データを暗号化すること等が
考えられるが、それは本発明の目的とするところではな
いので、その詳細な説明は省略する。
【0043】登録サーバ部3は第一の電子署名部2で電
子署名が施された第一の固有情報データを受取り、また
送信部6からのディジタル情報及び第二の固有情報デー
タが電子透かしとして付加された情報を受取る。
【0044】登録サーバ部3はこれらの情報を受取る
と、第一の固有情報データと第二の固有情報データとを
比較し、それらが一致した時に送信部6から送られてき
た電子署名、電子透かしが入ったメディアデータ、ディ
ジタル情報、固有情報を夫々図示せぬデータベースに記
録する。
【0045】図2は本発明の一実施例による電子透かし
システムのシステム構成を示すブロック図である。図に
おいて、第一の単体コンピュータ11上には上記のメデ
ィアデータ固有情報入力部1及び第一の電子署名部2が
構成され、第二の単体コンピュータ12上には登録サー
バ部3が構成され、第三の単体コンピュータ12上には
メディアデータ入力部4と電子透かし挿入部5と送信部
6とディジタル情報入力部7と固有情報計算部8と第二
の電子署名部9とが構成されている。
【0046】図3は本発明の一実施例による電子透かし
挿入処理を示すフローチャートであり、図4は本発明の
一実施例によるメディアデータ登録処理を示すフローチ
ャートである。これら図1〜図4を参照して本発明の一
実施例による電子透かしシステムの動作について説明す
る。
【0047】本発明の一実施例による電子透かしシステ
ムはメディアデータに電子透かしを挿入し、そのメディ
アデータを登録サーバ部3に登録するシステムである。
以下、説明の便宜上、静止画データを取上げて行うが、
メディアの選択は本質的なものではなく、他のメディア
でもそのメディアを扱う適切な機構を準備すれば、本発
明の一実施例と同様に処理することが可能である。
【0048】上記の電子透かしシステムを利用するのに
先立って、第一の利用者(メディアデータの供給者)は
電子透かしを挿入したい静止画データを準備し、固有情
報計算部8と同様の手段を用いてその静止画データの固
有情報を求めておく。
【0049】上記の電子透かしシステムを利用する際、
第一の利用者はメディアデータ固有情報入力部1に上記
の静止画データの固有情報を入力し、第一の電子署名部
2で第一の利用者の電子署名を付与して登録サーバ部3
に送る。
【0050】第一の電子署名部2は、例えば電子メール
の作成・送信ソフトウェア等に組込まれていても良く、
その場合、第一の電子署名部2から登録サーバ部3には
SMTP接続等を用いて署名後のデータが送付されるこ
とになる。その他の送信方法による場合にはその方法
(あるいはプロトコル)毎に適した電子署名手段の組込
み法が存在し得るが、ここでは電子メールをあげるだけ
にとどめておく。
【0051】一方、第一の利用者は同時にその静止画デ
ータをメディアデータ入力部4に入力する。これは第二
の利用者(メディアデータの登録者)がその静止画デー
タを用いるための入力であり、第一の利用者はフロッピ
ディスクや他のリムーバブルメディアを用いて該メディ
アデータ入力部4に入力することとなる(図3ステップ
S1)。あるいは、上記の電子署名を施した第一の固有
情報の転送時と同様に、電子メール等の方法でオンライ
ンで送信することも可能である。入力された静止画デー
タは電子透かし挿入部5及び固有情報計算部8に送られ
る。
【0052】固有情報計算部8は入力された静止画デー
タの固有情報を計算し、その固有情報を第二の電子署名
部9に渡す(図3ステップS2)。第二の利用者はメデ
ィアデータ入力部4から入力された静止画データに対し
て添付したい情報を、ディジタル情報入力部7に入力す
る。この添付情報は、例えばテキストデータであり、内
容としては任意のものが考えられるため、ここでは特に
特定しない。
【0053】ディジタル情報入力部7は第二の利用者が
入力した添付情報を第二の電子署名部9に送る。第二の
電子署名部9は固有情報計算部8から送られてきた固有
情報とディジタル情報入力部7から送られてきた添付情
報とを合成し(図3ステップS3)、その合成した情報
に第二の利用者の電子署名を施して電子透かし挿入部5
に出力する(図3ステップS4)。
【0054】電子透かし挿入部5はメディアデータ入力
部4から入力される静止画データと、第二の電子署名部
9で電子署名が施された添付情報とを受取ると、静止画
データに電子署名が施された添付情報を電子透かしとし
て埋込む(図3ステップS5)。添付情報及び固有情報
が電子透かしとして埋込まれた静止画データは送信部6
に送られ、送信部6から登録サーバ部13へと送信され
る。
【0055】電子透かしを挿入した画像は本システムの
第一の利用者が電子透かしをいれようとした用途に沿っ
て用いられる。具体的には、著作権表示であるとか、画
像表示のコントロール等であろうが、それらは本発明の
目的とするものではないので、その詳細説明は省略す
る。尚、上記の電子透かしの挿入処理は登録サーバ部3
に登録する静止画データ全てに対して行われる(図3ス
テップS1〜S6)。
【0056】登録サーバ部3は第一の電子署名部2から
署名付きの固有情報データが送られてくると(図4ステ
ップS11,S12,S13)、第一の電子署名部2で
施された電子署名と固有情報データとを保持しておく
(図4ステップS14)。
【0057】一方、登録サーバ部3は送信部6から電子
透かし入りの静止画データが送られてくると、つまりメ
ディアデータ登録要求であれば(図4ステップS1
5)、その静止画データに電子署名が施され(図4ステ
ップS16)、このメディアデータ登録要求に対応する
固有情報があれば(図4ステップS17)、送信部6か
ら送られてきた静止画データから抽出した固有情報デー
タを保持している固有情報データと比較する(図4ステ
ップS18)。
【0058】登録サーバ部3では固有情報データの一致
を確認した後(図4ステップS19)、送信部6から送
られてきた静止画データをデータベースに登録する(図
4ステップS20)。具体的には、データベースソフト
等への登録を行うことになる。尚、登録サーバ部3では
固有情報データの不一致を確認すると(図4ステップS
19)、固有情報不一致を第三の単体コンピュータ13
に通知する(図4ステップS22)。
【0059】また、電子署名の検証に際してはCA(C
ertificate Authority:認証機
関)等の外部の存在が必要になるが、その意図・用法等
は当業者にとってあきらかであるから、本実施例ではそ
の説明を省略する。尚、上記のメディアデータ登録処理
は登録サーバ部3に登録する静止画データ全てに対して
行われる(図4ステップS11〜S22)。
【0060】図5は本発明の他の実施例によるメディア
データから電子透かしを検出するシステムの構成を示す
ブロック図である。図において、メディアデータから電
子透かしを検出するシステムはメディアデータ入力部2
1と、電子透かし抽出部22と、メディアデータ作成部
23と、固有情報計算部24と、署名デコード部25
と、ハッシュ計算部26と、データベース部27と、ハ
ッシュ値比較部28と、出力選択部29とから構成され
ている。
【0061】メディアデータ入力部21は電子透かしを
検出する対象となるメディアデータの入力手段である。
これは、例えば静止画ならば、JPEGやTIFFとい
ったフォーマットのデータを入力する手段にあたる。よ
り具体的には、例えばコンピュータ上のディスク装置や
ネットワーク等のデータ入力手段、あるいはスキャナ装
置等を用いた画像取込み手段に相当する。
【0062】電子透かし抽出部22はメディアデータ入
力部21に与えられたメディアデータから、電子透かし
として埋められている情報を抽出する。電子透かしには
本発明の一実施例で述べたように、様々な方法が存在
し、それら個々について専用の抽出手段が必要である。
その抽出方法については本発明の目的とするものではな
く、個々の技術によるものであるから、ここでは詳細な
説明を行わない。
【0063】メディアデータ作成部23はメディアデー
タ入力部21で入力されたメディアデータから、電子透
かし抽出部22で抽出された電子透かしを除去したメデ
ィアデータを作成する。より具体的には、電子透かし抽
出部22と同一のプログラムモジュールで実行されて両
方の出力を得る等のインプリメンテーションも考えられ
る。
【0064】固有情報計算部24はメディアデータ作成
部23で作成されたメディアデータから、メディアデー
タの固有情報を計算する。固有情報の実例としては、例
えば上記の文献5に記載されているように、静止画デー
タをブロック単位に細分化し、各ブロックでDCT係数
を求めてその低周波成分を固有情報とする等の方法があ
る。
【0065】データベース部27はメディアデータの固
有情報から、少なくともその固有情報が関連付けられて
いるデータが検索可能に構成されており、電子署名を検
査するために必要な情報(例えば、上記のメディアデー
タに付されたディジタル情報)をも検索可能となってい
る。当然、少なくとも検索に先立って関連する情報が格
納されている必要がある。電子署名の検証に必要な情報
としては、例えば署名者に関する情報を与えておけばよ
く、検証用のキーについてはデータベース部27に格納
しないで、鍵配送センタ(図示せず)等の機構を導入し
て入手することも可能である。本発明では検証鍵情報ま
でもこのデータベース部27に格納されているものとす
る。
【0066】署名デコード部25は固有情報と電子透か
しとが入力されると、与えられた固有情報を基にデータ
ベース部27から検証用情報を検索する。検証用情報に
は種々のものが考えられるが、ここでは少なくとも電子
署名をデコードするに足る情報が与えられるものとし、
署名デコード部25はその情報、すなわちデコードのた
めの鍵を受取り、受取った鍵によって電子透かしをデコ
ードし、メディアデータの固有情報と電子署名を検査す
るために必要な情報とのハッシュ値をデコード結果とし
て出力する。
【0067】ハッシュ計算部26は固有情報計算部24
から得たメディアデータの固有情報から、データベース
部27を検索して得られた情報と検索に用いた固有情報
とを用いてハッシュ値を計算する。ここでは本システム
で用いる電子署名の方式がハッシュを使うことを想定し
ているため、ハッシュ値を計算するとしている。
【0068】ハッシュ値比較部28は二つの数値入力を
比較し、その関係を出力する。ここでいう比較とは、例
えばもっとも単純な形では一致するか否かの判定情報で
ある。出力選択部29はハッシュ値比較部28の出力に
基づいて何らかの情報の出力や不出力を選択する。ここ
では、当該情報源を表記していないが、例えばこの出力
選択部29をネットワークを介して情報の閲覧端末に接
続しておき、閲覧端末での情報表示の制御に用いること
もできる。
【0069】図6は本発明の他の実施例によるメディア
データから電子透かしを検出する処理動作を示すフロー
チャートである。これら図5及び図6を参照して本発明
の他の実施例によるメディアデータから電子透かしを検
出する処理動作について説明する。
【0070】まず、利用者による当該システムの利用に
先立って、データベース部27にはメディアデータの固
有情報を検索キーとして用いる際に、少なくとも検証用
の鍵情報とさらに別のディジタル情報とが検索可能なよ
うに、予め各種データが貯えられているものとする。こ
の各種データの蓄積は利用者ではなく、システム管理者
が行う。
【0071】利用者が、まず、メディアデータ入力部2
1に電子透かしが入っていると思われるメディアデータ
を入力すると(図6ステップS31)、その入力された
メディアデータからは電子透かし抽出部22によって電
子透かしが抽出される(図6ステップS32)。電子透
かし抽出部22で抽出された電子透かしは署名デコード
部25に送られるとともに、それらメディアデータ及び
抽出された電子透かしはメディアデータ作成部23へ送
られる。ここからの処理の流れは二分岐しているので、
片方ずつ説明する。
【0072】メディアデータ作成手段23はメディアデ
ータ作成部23へ送られたメディアデータ及び電子透か
しから、電子透かしを取除いたメディアデータを作成す
る(図6ステップS33)。電子透かしが取除かれたメ
ディアデータは固有情報計算部24へと送られ、固有情
報計算部24でそのメディアデータに対する固有情報が
求められる(図6ステップS34)。求められた固有情
報はハッシュ計算部26へと送られる。
【0073】ハッシュ計算部26は固有情報計算部24
から受取った固有情報を検索キーとしてデータベース部
27からその固有情報に対応して登録されている情報を
得てから、それら固有情報及びその情報を合わせたデー
タからハッシュ値を計算する(図6ステップS36)。
【0074】一方、署名デコード部25はもう一方の処
理の流れから得られた固有情報を検索キーとしてデータ
ベース部27を検索し、署名の検証用鍵を入手する。そ
れによって、電子透かし抽出部22から受取った電子透
かしをデコードする(図6ステップS35)。
【0075】ハッシュ値比較部28は署名デコード部2
5のデコード結果とハッシュ計算部26で計算されたハ
ッシュ値とを比較し(図6ステップS37)、出力選択
部29はハッシュ値比較部28での比較結果に基づいて
出力を制御するための動作を行う。
【0076】すなわち、出力選択部29はハッシュ値比
較部28での比較結果が一致ならば(図6ステップS3
8)、それらが一致した時の処理(例えば、出力許可の
送出処理等)を実行する(図6ステップS39)。ま
た、出力選択部29はハッシュ値比較部28での比較結
果が不一致ならば(図6ステップS38)、それらが不
一致した時の処理(例えば、出力不許可の送出処理等)
を実行する(図6ステップS41)。尚、上記の電子透
かし検出処理はメディアデータ入力部21に入力された
メディアデータ全てに対して行われる(図6ステップS
31〜S41)。
【0077】本発明の他の実施例は、特に本発明の一実
施例による登録方式・システムと合わせて用いることを
前提としている。そのため、データベース部27で合わ
せて登録されているディジタル情報を、本発明の一実施
例のディジタル情報入力部7で与えられるものと同一と
することで、メディアデータの固有値とそれに合わせら
れたディジタル情報との同一性を検証することができ
る。
【0078】本発明の一実施例及び他の実施例は、例え
ばネットワーク上でコンテンツを公開して一般ユーザが
閲覧する場合、何らかの閲覧制限情報を付与したい時等
に用いることができる。その場合のディジタル情報と
は、閲覧の制限のための情報であり、出力選択部29の
出力はブラウザへの表示・非表示の制御のためのデータ
ということになる。
【0079】ここで、図示していないが、上述した本発
明の一実施例及び他の実施例に示すシステムを二つ以上
用い、それらのシステムで得られる結果の多数決をとる
ことで、特定のサーバの不正を防止することもできる。
【0080】また、本発明の一実施例及び他の実施例で
は電子署名を施す際にハッシュを取ることを前提として
いるが、電子署名を施す際に任意の一方向性関数をと
り、ハッシュ計算部26の代わりに任意の一方向性関数
による計算手段を用いても実現することができる。
【0081】このように、電子透かしとメディアデータ
自身との関係を電子透かしの一部として取入れ、さらに
電子署名を施すことによって、電子透かしとメディアデ
ータとを分離したり、容易に内容を改竄することができ
なくすることが可能となる。
【0082】また、元のメディアデータの配布が当該メ
ディアデータの登録サーバ部3への登録時のみとなるの
で、元のメディアデータの配布範囲を必要最小限とする
ことができ、元のメディアデータの流出をより強く防止
することができる。
【0083】さらに、上述した本発明の一実施例及び他
の実施例に示すシステムを二つ以上用い、それらのシス
テムで得られる結果の多数決をとることで、特定のサー
バの不正を防止しやすくすることができる。
【0084】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、メ
ディアデータに電子透かしを挿入する電子透かしシステ
ムにおいて、外部から入力されかつメディアデータを特
定する固有情報に第一の電子署名を施し、外部から入力
されたメディアデータからメディアデータを特定する固
有情報を計算し、その固有情報とメディアデータに添付
すべき添付情報との合成情報に第二の電子署名を施して
電子透かしとしてメディアデータに埋込み、第一の電子
署名が施こされた固有情報と第二の電子署名が施こされ
た固有情報とを比較しかつその比較結果に応じてメディ
アデータをデータベースに登録することによって、元の
メディアデータをあまり流出させることなく、元のメデ
ィアデータと埋め込まれた電子透かしとを分離しにくく
することができ、電子透かしの挿入・検出等を複数のサ
ーバやクライアントに分散した場合でも改竄者を特定す
ることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による電子透かしシステムの
構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施例による電子透かしシステムの
システム構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の一実施例による電子透かし挿入処理を
示すフローチャートである。
【図4】本発明の一実施例によるメディアデータ登録処
理を示すフローチャートである。
【図5】本発明の他の実施例によるメディアデータから
電子透かしを検出するシステムの構成を示すブロック図
である。
【図6】本発明の他の実施例によるメディアデータから
電子透かしを検出する処理動作を示すフローチャートで
ある。
【符号の説明】
1 メディアデータ固有情報入力部 2 第一の電子署名部 3 登録サーバ部 4 メディアデータ入力部 5 電子透かし挿入部 6 送信部 7 ディジタル情報入力部 8 固有情報計算部 9 第二の電子署名部 11 第一の単体コンピュータ 12 第二の単体コンピュータ 13 第三の単体コンピュータ 21 メディアデータ入力部 22 電子透かし抽出部 23 メディアデータ作成部 24 固有情報計算部 25 署名デコード部 26 ハッシュ計算部 27 データベース部 28 ハッシュ値比較部 29 出力選択部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H04N 1/387 H04L 9/00 675D 7/08 H04N 7/08 Z 7/081 G06F 15/66 B 7/173 (56)参考文献 特開 平10−56557(JP,A) 岩村恵市他“ブラインド電子透かしの 提案”電子情報通信学会技術研究報告, Vol.97,No.252(1997年),p. 63−74(ISEC97−35) 三浦信治他“通信量を考慮したサーバ の不正行為も防止する電子透かしシステ ム”電子情報通信学会技術研究報告,V ol.97,No.252(1997年),p. 75−85(ISEC97−36) 柴多直樹“コンテンツ配信サービス向 け電子透かしシステム”NEC技報,第 51巻第9号,(1998年9月25日),p. 100−104 小西一也他“文書画像の正当性保証 法”情報管理,Vol.41,No.9, (1998年12月1日),p.667−677 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G09C 1/00 - 5/00 H04K 1/00 - 3/00 H04L 9/00 - 9/38 G06F 12/00 537 G06T 1/00 H04N 1/387 H04N 7/08 H04N 7/081 H04N 7/173 INSPEC(DIALOG) JICSTファイル(JOIS)

Claims (21)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メディアデータに電子透かしを挿入する
    電子透かし挿入システムであって、外部から入力されか
    つ前記メディアデータを特定する固有情報に第一の電子
    署名を施す第一の電子署名手段と、外部から入力された
    前記メディアデータから前記メディアデータを特定する
    固有情報を計算する固有情報計算手段と、前記固有情報
    計算手段の計算結果と前記メディアデータに添付すべき
    添付情報との合成情報に第二の電子署名を施す第二の電
    子署名手段と、前記第二の電子署名手段で前記第二の電
    子署名が施こされた前記合成情報を前記電子透かしとし
    て前記メディアデータに埋込む電子透かし挿入手段と、
    前記第一の電子署名手段で前記第一の電子署名が施こさ
    れた固有情報と前記第二の電子署名手段で前記第二の電
    子署名が施こされた固有情報とを比較しかつその比較結
    果に応じて前記メディアデータをデータベースに登録す
    る登録サーバとを有することを特徴とする電子透かし挿
    入システム。
  2. 【請求項2】 前記第一の電子署名は、前記登録サーバ
    を利用する第一の利用者を特定する情報であり、 前記第2の電子署名は、前記登録サーバに前記メディア
    データを登録する第二の利用者を特定する情報であるこ
    とを特徴とする請求項1記載の電子透かし挿入システ
    ム。
  3. 【請求項3】 前記登録サーバは、入力されたメディア
    データから前記電子透かしを抽出する抽出機能と、前記
    抽出機能で抽出された前記電子透かしの固有情報と前記
    第一の電子署名手段で前記第一の電子署名が施こされた
    固有情報とを比較する比較機能とを含み、前記比較機能
    で一致が検出された時に当該メディアデータを前記デー
    タベースに登録するよう構成したことを特徴とする請求
    項1または請求項2記載の電子透かし挿入システム。
  4. 【請求項4】 入力されるメディアデータから電子透か
    しを検出する電子透かし検出システムであって、入力さ
    れたメディアデータから前記電子透かしを抽出する電子
    透かし抽出手段と、前記メディアデータから前記電子透
    かし抽出手段で抽出された電子透かしを除去して前記メ
    ディアデータのみを作成する作成手段と、前記作成手段
    で前記電子透かしが除去されたメディアデータを基に当
    該メディアデータの固有情報を計算する固有情報計算手
    段と、前記メディアデータの固有情報と前記メディアデ
    ータに添付すべき添付情報と前記固有情報及び前記添付
    情報の合成情報に施される電子署名とを少なくとも蓄積
    するデータベースと、前記固有情報計算手段で計算され
    た固有情報を基に前記データベースから当該固有情報に
    対応する添付情報を検索する検索手段と、前記固有情報
    計算手段で計算された固有情報を基に前記データベース
    から検索した電子署名を基に前記電子透かし抽出手段で
    抽出された電子透かしに対するデコード処理を行う署名
    デコード手段と、前記署名デコード手段のデコード結果
    と前記検索手段の検索結果とを比較する比較手段と、前
    記比較手段の比較結果に応じて少なくとも前記データベ
    ースから検索されたデータの出力の可否を決定して出力
    する出力選択手段とを有することを特徴とした電子透か
    し検出システム。
  5. 【請求項5】 前記検出手段は、前記固有情報計算手段
    で計算された固有情報と前記データベースから検索され
    た前記添付情報との合成情報のハッシュ値を計算する計
    算機能を含み、 前記署名デコード手段は、前記電子透かし抽出手段で抽
    出された電子透かしをデコードすることで前記合成情報
    のハッシュ値を出力するよう構成したことを特徴とする
    請求項4記載の電子透かし検出システム。
  6. 【請求項6】 複数の検出システムからなり、前記複数
    の検出システム各々において入力されるメディアデータ
    から電子透かしを検出する電子透かし検出システムであ
    って、 入力されたメディアデータから前記電子透かしを抽出す
    る電子透かし抽出手段と、前記メディアデータから前記
    電子透かし抽出手段で抽出された電子透かしを除去して
    前記メディアデータのみを作成する作成手段と、前記作
    成手段で前記電子透かしが除去されたメディアデータを
    基に当該メディアデータの固有情報を計算する固有情報
    計算手段と、前記メディアデータの固有情報と前記メデ
    ィアデータに添付すべき添付情報と前記固有情報及び前
    記添付情報の合成情報に施される電子署名とを少なくと
    も蓄積するデータベースと、前記固有情報計算手段で計
    算された固有情報を基に前記データベースから当該固有
    情報に対応する添付情報を検索する検索手段と、前記固
    有情報計算手段で計算された固有情報を基に前記データ
    ベースから検索した電子署名を基に前記電子透かし抽出
    手段で抽出された電子透かしに対するデコード処理を行
    う署名デコード手段と、前記署名デコード手段のデコー
    ド結果と前記検索手段の検索結果とを比較する比較手段
    と、前記比較手段の比較結果に応じて少なくとも前記デ
    ータベースから検索されたデータの出力の可否を決定し
    て出力する出力選択手段とを前記複数の検出システム各
    々に有し、 前記複数の検出システム各々の前記出力選択手段からの
    出力に対して多数決をとる多数決手段を有することを特
    徴とする電子透かし検出システム。
  7. 【請求項7】 前記検出手段は、前記固有情報計算手段
    で計算された固有情報と前記データベースから検索され
    た前記添付情報との合成情報のハッシュ値を計算する計
    算機能を含み、 前記署名デコード手段は、前記電子透かし抽出手段で抽
    出された電子透かしをデコードすることで前記合成情報
    のハッシュ値を出力するよう構成したことを特徴とする
    請求項6記載の電子透かし検出システム。
  8. 【請求項8】 メディアデータに電子透かしを挿入する
    電子透かし挿入方法であって、外部から入力されかつ前
    記メディアデータを特定する固有情報に第一の電子署名
    を施すステップと、外部から入力された前記メディアデ
    ータから前記メディアデータを特定する固有情報を計算
    するステップと、その計算された固有情報と前記メディ
    アデータに添付すべき添付情報との合成情報に第二の電
    子署名を施すステップと、前記第二の電子署名が施こさ
    れた前記合成情報を前記電子透かしとして前記メディア
    データに埋込むステップと、前記第一の電子署名が施こ
    された固有情報と前記第二の電子署名が施こされた固有
    情報とを比較しかつその比較結果に応じて前記メディア
    データをデータベースに登録するステップとを有するこ
    とを特徴とする電子透かし挿入方法。
  9. 【請求項9】 前記第一の電子署名を施すステップは、
    前記登録サーバを利用する第一の利用者を特定する情報
    を前記第一の電子署名として前記固有情報に施し、 前記第2の電子署名を施すステップは、前記登録サーバ
    に前記メディアデータを登録する第二の利用者を特定す
    る情報を前記第二の電子署名として前記合成情報に施す
    ようにしたことを特徴とする請求項8記載の電子透かし
    挿入方法。
  10. 【請求項10】 前記メディアデータを前記データベー
    スに登録するステップは、入力されたメディアデータか
    ら前記電子透かしを抽出し、その抽出された前記電子透
    かしの固有情報と前記第一の電子署名が施こされた固有
    情報とを比較し、その比較で一致が検出された時に当該
    メディアデータを前記データベースに登録するようにし
    たことを特徴とする請求項8または請求項9記載の電子
    透かし挿入方法。
  11. 【請求項11】 入力されるメディアデータから電子透
    かしを検出する電子透かし検出方法であって、入力され
    たメディアデータから前記電子透かしを抽出するステッ
    プと、その抽出された電子透かしを前記メディアデータ
    から除去して前記メディアデータのみを作成するステッ
    プと、前記電子透かしが除去されたメディアデータを基
    に当該メディアデータの固有情報を計算するステップ
    と、前記メディアデータの固有情報と前記メディアデー
    タに添付すべき添付情報と前記固有情報及び前記添付情
    報の合成情報に施される電子署名とを少なくとも蓄積す
    るデータベースから前記固有情報を基に当該固有情報に
    対応する添付情報の検索処理を行うステップと、計算さ
    れた固有情報を基に前記データベースから検索した電子
    署名を基に前記電子透かしに対するデコード処理を行う
    ステップと、前記デコード処理の結果と前記検索処理の
    結果とを比較するステップと、この比較結果に応じて少
    なくとも前記データベースから検索されたデータの出力
    の可否を決定して出力するステップとを有することを特
    徴とした電子透かし検出方法。
  12. 【請求項12】 前記検索処理を行うステップは、計算
    された固有情報と前記データベースから検索された前記
    添付情報との合成情報のハッシュ値を計算し、 前記デコード処理を行うステップは、抽出された電子透
    かしをデコードすることで前記合成情報のハッシュ値を
    出力するようにしたことを特徴とする請求項11記載の
    電子透かし検出方法。
  13. 【請求項13】 複数の検出システムからなり、前記複
    数の検出システム各々において入力されるメディアデー
    タから電子透かしを検出する電子透かし検出システムの
    電子透かし検出方法であって、 入力されたメディアデータから前記電子透かしを抽出す
    るステップと、その抽出された電子透かしを前記メディ
    アデータから除去して前記メディアデータのみを作成す
    るステップと、前記電子透かしが除去されたメディアデ
    ータを基に当該メディアデータの固有情報を計算するス
    テップと、前記メディアデータの固有情報と前記メディ
    アデータに添付すべき添付情報と前記固有情報及び前記
    添付情報の合成情報に施される電子署名とを少なくとも
    蓄積するデータベースから前記固有情報を基に当該固有
    情報に対応する添付情報の検索処理を行うステップと、
    計算された固有情報を基に前記データベースから検索し
    た電子署名を基に前記電子透かしに対するデコード処理
    を行うステップと、前記デコード処理の結果と前記検索
    処理の結果とを比較するステップと、この比較結果に応
    じて少なくとも前記データベースから検索されたデータ
    の出力の可否を決定して出力するステップとを前記複数
    の検出システム各々に有し、 前記複数の検出システム各々の前記出力選択手段からの
    出力に対して多数決をとるステップを有することを特徴
    とする電子透かし検出方法。
  14. 【請求項14】 前記検索処理を行うステップは、計算
    された固有情報と前記データベースから検索された前記
    添付情報との合成情報のハッシュ値を計算し、 前記デコード処理を行うステップは、抽出された電子透
    かしをデコードすることで前記合成情報のハッシュ値を
    出力するようにしたことを特徴とする請求項14記載の
    電子透かし検出方法。
  15. 【請求項15】 コンピュータにメディアデータへの電
    子透かしの挿入を行わせるための電子透かし挿入制御プ
    ログラムを記録した記録媒体であって、前記電子透かし
    挿入制御プログラムは前記コンピュータに、外部から入
    力されかつ前記メディアデータを特定する固有情報に第
    一の電子署名を施させ、外部から入力された前記メディ
    アデータから前記メディアデータを特定する固有情報を
    計算させ、その計算された固有情報と前記メディアデー
    タに添付すべき添付情報との合成情報に第二の電子署名
    を施させ、前記第二の電子署名が施こされた前記合成情
    報を前記電子透かしとして前記メディアデータに埋込ま
    せ、前記第一の電子署名が施こされた固有情報と前記第
    二の電子署名が施こされた固有情報とを比較させかつそ
    の比較結果に応じて前記メディアデータをデータベース
    に登録させることを特徴とする電子透かし挿入制御プロ
    グラムを記録した記録媒体。
  16. 【請求項16】 前記電子透かし挿入制御プログラムは
    前記コンピュータに、前記第一の電子署名を施させる際
    に、前記登録サーバを利用する第一の利用者を特定する
    情報を前記第一の電子署名として前記固有情報に施さ
    せ、 前記第2の電子署名を施させる際に、前記登録サーバに
    前記メディアデータを登録する第二の利用者を特定する
    情報を前記第二の電子署名として前記合成情報に施させ
    ることを特徴とする請求項15記載の電子透かし挿入制
    御プログラムを記録した記録媒体。
  17. 【請求項17】 前記電子透かし挿入制御プログラムは
    前記コンピュータに、前記メディアデータを前記データ
    ベースに登録させる際に、入力されたメディアデータか
    ら前記電子透かしを抽出させ、その抽出された前記電子
    透かしの固有情報と前記第一の電子署名が施こされた固
    有情報とを比較させ、その比較で一致が検出された時に
    当該メディアデータを前記データベースに登録させるよ
    うにしたことを特徴とする請求項15または請求項16
    記載の電子透かし挿入制御プログラムを記録した記録媒
    体。
  18. 【請求項18】 コンピュータに、入力されるメディア
    データから電子透かしを検出させるための電子透かし検
    出制御プログラムを記録した記録媒体であって、前記電
    子透かし検出制御プログラムは前記コンピュータに、入
    力されたメディアデータから前記電子透かしを抽出さ
    せ、その抽出された電子透かしを前記メディアデータか
    ら除去して前記メディアデータのみを作成させ、前記電
    子透かしが除去されたメディアデータを基に当該メディ
    アデータの固有情報を計算させ、前記メディアデータの
    固有情報と前記メディアデータに添付すべき添付情報と
    前記固有情報及び前記添付情報の合成情報に施される電
    子署名とを少なくとも蓄積するデータベースから前記固
    有情報を基に当該固有情報に対応する添付情報の検索処
    理を行わせ、計算された固有情報を基に前記データベー
    スから検索した電子署名を基に前記電子透かしに対する
    デコード処理を行わせ、前記デコード処理の結果と前記
    検索処理の結果とを比較させ、この比較結果に応じて少
    なくとも前記データベースから検索されたデータの出力
    の可否を決定して出力させることを特徴とした電子透か
    し検出制御プログラムを記録した記録媒体。
  19. 【請求項19】 前記電子透かし検出制御プログラムは
    前記コンピュータに、前記検索処理を行わせる際に、計
    算された固有情報と前記データベースから検索された前
    記添付情報との合成情報のハッシュ値を計算させ、 前記デコード処理を行わせる際に、抽出された電子透か
    しをデコードすることで前記合成情報のハッシュ値を出
    力させることを特徴とする請求項18記載の電子透かし
    検出制御プログラムを記録した記録媒体。
  20. 【請求項20】 複数の検出システム各々のコンピュー
    タに、入力されるメディアデータから電子透かしを検出
    させるための電子透かし検出制御プログラムを記録した
    記録媒体であって、 前記電子透かし検出制御プログラムは前記複数の検出シ
    ステム各々のコンピュータに、入力されたメディアデー
    タから前記電子透かしを抽出させ、その抽出された電子
    透かしを前記メディアデータから除去して前記メディア
    データのみを作成させ、前記電子透かしが除去されたメ
    ディアデータを基に当該メディアデータの固有情報を計
    算させ、前記メディアデータの固有情報と前記メディア
    データに添付すべき添付情報と前記固有情報及び前記添
    付情報の合成情報に施される電子署名とを少なくとも蓄
    積するデータベースから前記固有情報を基に当該固有情
    報に対応する添付情報の検索処理を行わせ、計算された
    固有情報を基に前記データベースから検索した電子署名
    を基に前記電子透かしに対するデコード処理を行わせ、
    前記デコード処理の結果と前記検索処理の結果とを比較
    させ、この比較結果に応じて少なくとも前記データベー
    スから検索されたデータの出力の可否を決定して出力さ
    せ、 前記複数の検出システム各々のコンピュータからの出力
    に対して多数決をとるようにしたことを特徴とする電子
    透かし検出制御プログラムを記録した記録媒体。
  21. 【請求項21】 前記電子透かし検出制御プログラムは
    前記複数の検出システム各々のコンピュータに、前記検
    索処理を行わせる際に、計算された固有情報と前記デー
    タベースから検索された前記添付情報との合成情報のハ
    ッシュ値を計算させ、前記デコード処理を行わせる際
    に、抽出された電子透かしをデコードすることで前記合
    成情報のハッシュ値を出力させることを特徴とする請求
    項20記載の電子透かし検出制御プログラムを記録した
    記録媒体。
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