JP3102416B2 - 情報記録方法及び情報記録媒体 - Google Patents

情報記録方法及び情報記録媒体

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JP3102416B2
JP3102416B2 JP23689198A JP23689198A JP3102416B2 JP 3102416 B2 JP3102416 B2 JP 3102416B2 JP 23689198 A JP23689198 A JP 23689198A JP 23689198 A JP23689198 A JP 23689198A JP 3102416 B2 JP3102416 B2 JP 3102416B2
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隆幸 菅原
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は情報記録媒体に係
り、媒体製作者(著作権者,著作物制作者),再生機製
作者,販売者等の意思により、限定された再生を可能と
した再生プロテクト情報記録媒体に関する。特に、記録
・伝送されている情報が圧縮(高能率)符号化されてい
る場合に有効な、プロテクト情報記録媒体を提供する。
【0002】
【従来の技術】従来より、様々な再生プロテクト方法が
CATV(ケーブルテレビ)や衛星方法に使用されてい
る。例えば、伝送する情報をスクランブル処理すると共
に権利コードを付与して無料番組と有料番組とに分け、
有料番組については再生装置側で課金状況に応じてスク
ランブルを解除して再生するようにしている。
【0003】また、記録媒体のコピープロテクト方法と
して、DAT(デジタルオーディオテープレコーダ)の
録音方式であるSCMS(シリアルコピーマネージメン
トシステム)がある。これは、DAT信号のメインID
(識別符号)に、コピー禁止コードを設けて、コピーの
許可・禁止,1回(1世代)だけのコピー許可等の制御
をしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の再生プロテクト
(コピープロテクト)方法は、その方法が再生可能であ
るか不可能であるかの二者選択であり、情報再生の許可
度合を段階的にすることはできなかった。このため、単
に料金管理や著作権保全のために、単一的な目的に利用
されるに過ぎなかった。
【0005】また、従来の再生プロテクト(コピープロ
テクト)方法は、プロテクトのための情報が媒体(記録
媒体、伝送媒体)にしか存在しなかったので、再生機の
都合によって限定再生の程度をかえることもできなかっ
た。このため、プロテクトが厳しすぎたり緩すぎたりし
て、必ずしも効果的なプロテクトとはいえなかった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、再生装置に付与された装置固有のプロテク
ト情報と組み合わされて再生時のプロテクトレベルが決
定される媒体固有のプロテクト情報を有する情報記録媒
体への情報記録方法であって、前記媒体固有のプロテク
ト情報は、複数存在する情報再生表示の許可度合に応じ
示すものとして、圧縮符号化された画像信号及び音声
信号と共に記録することを特徴とする情報記録媒体への
情報記録方法を提供するものである。
【0007】さらに、再生装置に付与された装置固有の
プロテクト情報と組み合わされて再生時のプロテクトレ
ベルが決定されて、そのレベルに応じた再生を行わせる
ための媒体固有のプロテクト情報を有する情報記録媒体
であって、前記媒体固有のプロテクト情報、複数存在
する情報再生表示の許可度合に応じて所定の画像単位
は画像の特定位置に対応して付与し、前記再生装置側の
プロテクト情報とにより前記プロテクトレベルが決定さ
れる情報として、圧縮符号化された画像信号及び音声信
号と共に記録したことを特徴とする情報記録媒体を提供
するものである。
【0008】(作用)上記のように構成された再生情報
媒体によれば、情報媒体の内容等に対応したプロテクト
レベル(媒体のプロテクト情報)が媒体製作者(販売
者)等により付与され、さらに再生装置を使用する者,
状況に対応したプロテクトレベル(装置のプロテクト情
報)が装置製作者(販売者)により付与される。そし
て、媒体再生時に、媒体のプロテクトレベルと装置のプ
ロテクトレベルに応じたプロテクトレベルが決定され
て、媒体製作者,装置製作者,販売者の意思に応じて段
階的に限定された再生がなされる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明になる再生プロテクト記録
媒体及び再生装置の一実施例を以下図面と共に説明す
る。本実施例では、記録媒体としてはCD(コンパクト
ディスク)、情報記録信号としてはMPEG1高能率符
号化アルゴリズム(以下、MPEG1と称する)で圧縮
符号化された画像信号及び音声信号、再生機(再生装
置)としてはMPEG1伸張復号機能付きCDプレーヤ
を例にとって説明する。図1は再生プロテクト記録媒体
及び再生装置を説明するための構成図である。
【0010】(プロテクト情報を有する記録媒体)最初
に、本発明のプロテクト情報を有する記録媒体について
説明する。図1において、記録媒体であるCD1は、M
PEG1に基づいて圧縮符号化された画像信号及び音声
信号が記録された情報記録媒体である。このCD1に
は、複数存在する再生表示の許可度合を示す媒体固有の
プロテクト情報Imが、圧縮符号化された画像及び音声
信号と共に記録されている。プロテクト情報は、例えば
CDのサブコードや主データのヘッダ−領域、もしくは
圧縮データのユ−ザ領域に記録されたものである。再生
表示の許可度合(媒体プロテクトレベル)を、後述する
ように1から5までの5段階とするならば(図8参
照)、画像及び音声のためのプロテクト情報としてそれ
ぞれ3ビットづつのデータがあれば良い。媒体プロテク
トレベルは数字が大きくなるほどプロテクトレベルが高
く、より限定的な再生とされる。限定的な再生とは、後
述するように伸張復号時のデータビットの数を間引く
(削除)等して、モザイク状等の再生を行うものであ
る。
【0011】このプロテクト情報Imは、媒体製作者
(販売者)がその内容や目的に応じた媒体のプロテクト
レベル(限定的な再生の程度として)を予め付与したも
のである。図6は具体的なプロテクトレベルの付与につ
いての例を示すものである。再生装置にかかわらず媒体
の再生を許す場合では、媒体プロテクトレベルが1等の
低い値とされ、特定の再生装置のみで媒体の再生(完全
な再生)を許す場合では、媒体プロテクトレベルが5等
の高い値とされる。また、アメリカ等で実施されている
映画の分類等に合わせて媒体プロテクトレベルを付与し
ても良い。さらに、著作権保護の程度(主張の程度)で
プロテクトレベルを設定することも可能である。
【0012】また、プロテクト情報は、所定の画像単位
で付与して、例えば1フレーム画像単位で付与して1フ
レーム毎にプロテクトレベルを変更しても、また、複数
のフレーム画像単位で付与して複数のフレーム毎にプロ
テクトレベルを変更しても良い。また、後述するよう
に、フレームを構成するマクロブロックに付与して、フ
レーム画像の特定の位置についてだけプロテクトをかけ
ても良い。このような場合では、プロテクト情報(媒体
プロテクトレベル)が付与されたフレーム(マクロブロ
ック)位置が、限定再生される位置情報(プロテクト位
置信号)とされる。
【0013】(プロテクト情報を有する再生機)次に、
本発明の記録媒体をプロテクトレベルに応じて再生する
再生機について説明する。再生機であるCDプレーヤ
は、例えばMPEG1伸張機能を有するものであり、複
数存在する再生表示の許可度合を示す再生機固有のプロ
テクト情報Iaが設定できるように構成されている。具
体的にはCDプレーヤに、プロテクト情報用のROMを
設けて、そのROMに再生表示の許可度合を、後述する
ように1から4までの4段階とするならば(図8参
照)、2ビットのデータとして設定しておく。装置プロ
テクトレベルは数字が大きくなるほどプロテクトレベル
が高く、限定的な再生となる。このプロテクト情報Ia
は、装置製作者,販売者がその種類や目的に応じた装置
プロテクトレベル(限定的な再生)を予め付与したもの
であり、このプロテクト情報用のROMをユーザ(装置
使用者,購入者)が書換えることはできない。そして、
電源投入時にこのROMのプロテクト情報を読み、その
再生表示許可度合に応じて再生されるように構成してお
く。
【0014】図7は、具体的なプロテクトレベル付与の
例である。再生機は再生される媒体(ソフト)が共通で
も、使用者の目的や年齢,地域によってプロテクトレベ
ルを異ならしめる必要がある。例えばアメリカで許可さ
れているようなソフトでも日本,台湾では問題となるも
のもある。したがって、アメリカ仕様の再生機では1等
にプロテクトレベルを弱くし、日本,台湾仕様の再生機
では3,4等とプロテクトレベルを高くする。このよう
に再生機プロテクトレベルを使用して、アメリカ向け再
生機と日本,台湾向け再生機の再生機能を変更する。ま
た、大人用と子供用の再生機とでプロテクトレベルを変
えて、大人用では1等にプロテクトレベルを弱くし、子
供用では4とプロテクトレベルを高くする。さらに、店
頭デモ等で興味を引くシーンだけみせるようにして他の
部分にはプロテクトがかかるような再生機と、一般の商
品として販売する再生機とで機能を変更することも可能
である。
【0015】(プロテクトレベルに応じて記録媒体を限
定再生する再生機:基本的な構成)続いて、前記したプ
ロテクト情報を有する記録媒体及び再生機とによるプロ
テクトレベルに応じた限定的な再生について説明する。
図1に示すように、前記したようなプロテクト情報Im
を有するCD1(記録媒体)はCDプレーヤ2(再生
機)で再生され、この時、双方のプロテクト情報Im,
Iaを組み合わせてプロテクトレベルを決定し、決定さ
れたプロテクトレベルに応じて限定的な再生をするよう
に構成されている。すなわち、まずCD1に記録された
情報はCDプレーヤ2で再生され、CDプレーヤ2のD
MUX(デマルチプレックス)10に入力される。この
DMUX10で、CD1から再生されたデータは媒体プ
ロテクト情報と圧縮符号化された情報(画像及び音声信
号データ)とにデマルチプレックスされる。デマルチプ
レックスされた媒体プロテクト情報はプロテクト信号検
出手段11によって、複数存在する再生表示の許可度合
を示す媒体プロテクト信号や記録情報のどの部分をプロ
テクトするかを示すプロテクト位置信号が検出される。
プロテクト位置信号は、例えばプロテクト信号が付与さ
れていたフレームやマクロブロックの位置から求められ
たものである。一方、再生機プロテクト信号発生手段1
2では複数存在する再生表示の許可度合を示す再生機プ
ロテクト情報をプレーヤのROMから発生させる。
【0016】プロテクト信号検出手段11からの媒体プ
ロテクト信号と再生機プロテクト信号発生手段12から
の再生機プロテクト信号とは、プロテクト再生表示方法
決定手段13に入力される。プロテクト再生表示方法決
定手段13は、図8に示すマトリックスに従って、媒体
プロテクト信号と再生機プロテクト信号との組み合わせ
によってプロテクトレベルを決定する。決定方法は、例
えば図8に示すように、再生機プロテクトレベルのマト
リックスが交差するA〜Eまでの5段階のプロテクトレ
ベルが選択される。AからEに向ってプロテクトレベル
が高くなり限定的な再生となる。例えば、媒体のプロテ
クト信号が4で、再生機のプロテクト信号が2であれ
ば、プロテクトレベルはBと決定される。なお、プロテ
クト再生表示方法決定手段13には、図8に示すマトリ
ックス用のROM等が設けられているが、これは、前記
した再生機プロテクト信号のためのROMと異なり各再
生機に共通なものである。この決定されたプロテクトレ
ベルと、プロテクト信号検出手段11からの前記プロテ
クト位置信号はプロテクト再生表示信号発生手段14に
入力され、最終的なプロテクトレベルに応じた限定的な
再生(例えば、後述するようなモザイク化や駒落とし
等)と、そのプロテクトを伸張された画像のどの部分に
適応するかが決定されて、それらを示すプロテクト制御
信号がビデオデコード部15に入力される。ビデオデコ
ード部15では、そのプロテクト制御信号に従って限定
再生され出力される。
【0017】(プロテクトレベルにより伸張復号化を制
御した例)続いて、プロテクトレベル(許可度合)に応
じた再生表示について、具体的に説明する。なお、再生
装置3は、前述したようにMPEG1伸張機能を有する
もであり、図2に示すように、前記したビデオデコード
部(伸張復号化部)15が可変長復号手段(VLD)1
5a,逆量子化手段(Q-1)15b,逆変換(逆DC
T)手段15c,再生表示制御手段15dで構成されて
いる。そして、この例は図1で前述した基本的な構成に
おいて、図2に示すように、プロテクトレベルにより逆
変換(逆DCT)の精度を制御して限定再生したもので
ある。前記したように、プロテクト再生表示方法決定手
段13は媒体プロテクト信号と、再生機プロテクト信号
の双方を基にその組み合わせによってプロテクトレベル
を決定する。決定されたプロテクトレベルと前記したプ
ロテクト位置信号とは、プロテクト再生表示信号発生手
段14aに入力され、最終的なプロテクトレベルとその
プロテクトを伸張された画像のどの部分に適応するかが
決定され、それを示すプロテクト制御信号が逆変換(逆
DCT)手段15cに入力される。
【0018】また、デマルチプレックスされた圧縮デー
タは、可変長復号手段(VLD)15a,逆量子化手段
(Q-1)15bで可変長復号化・逆量子化される。逆量
子化された圧縮データは、逆変換(逆DCT)手段15
cで前記したプロテクト制御信号に従って逆DCT変換
(IDCT)されて、再生表示制御手段15dを介して
結果的に粗い画像としてにより表示される。すなわち、
プロテクトレベルにより、空間方向(周波数方向に)画
像情報が制限されて、粗い画像の限定された再生とな
る。プロテクト制御信号は、プロテクト位置信号で特定
された部分を、どの程度のDCTの係数で逆変換(逆D
CT)するかの情報であり、例えば図12の左欄に示す
ように、決定されたプロテクトレベルA〜Eが高くなる
につれてDCTの成分が限定されていく。プロテクトレ
ベルAでは何の処理もせずに全てを表示する。プロテク
トレベルB〜Dでは、逆量子化したDCT係数を適宜に
切り捨て省略する。つまり、プロテクトレベルBでは8
×8のブロックのDC成分(交流成分)と2係数のみ使
用して、他の係数を強制的にゼロとすることで極端に解
像度の低い画像を生成する。プロテクトレベルCでは逆
量子化したDCT係数の値をDC成分のみを使用して、
他の係数を強制的にゼロとすることで8×8のブロック
の同一画素データで構成されたモザイクを生成する。プ
ロテクトレベルDでは同様に16×16のブロックの同
一画素データで構成されたモザイクを生成する。プロテ
クトレベルEでは別の画面、例えばブラック画面や著作
権保護のための告示画面を再生する。
【0019】具体的な処理としては、MPEG1では8
画素×8画素単位にDCT処理しているので、逆量子化
したDCT係数のDCのみを使用してIDCTすること
で8×8のブロックの同一画素データで構成されたモザ
イクを生成することは簡単である。さらに、MPEG1
の圧縮画像データはDC成分の次に低域から順番にジグ
ザグにAC係数が配置されているので、始めのAC係数
の2つを読み終えたところで停止すれば良い。また4つ
の8×8のブロックで構成されている16×16のブロ
ックは、仮に左上の8×8のDCの値と4つとも全て同
じにしておけば16×16のブロックの同一画素データ
で構成されたモザイクを生成することは容易である。
また、図示しないが、前記したプロテクト制御信号で逆
量子化手段(Q-1)15bを制御しても良い(図2参
照)。つまり、プロテクト制御信号を画像のどの部分を
どのように逆量子化するかの情報とし、決定されたプロ
テクトレベル(A〜E)が高くなるにつれて逆量子化の
ビット数を粗くなるようにして、このプロテクト制御信
号を逆量子化手段(Q-1)15bに入力する。そして、
可変長復号手段(VLD)15aで可変長復号化された
圧縮データを、逆量子化手段(Q-1)15bでプロテク
ト制御信号に従って逆量子化して表示して、結果的に粗
い画像とする。
【0020】さらに、前記したプロテクト制御信号で可
変長復号手段(VLD)15aを制御しても良い(図2
参照)。つまり、プロテクトレベルA〜Eが高くなるに
つれて、長い符号長のデータをゼロとして(無視し
て)、結果的に粗い画像となるようにしても良い。この
ように、記録・伝送されている情報が圧縮(高能率)符
号化されている場合には、決定されたプロテクトレベル
に応じて伸張復号化(逆変換,逆量子,可変長復号)を
制御すれば、段階的に粗い画像とでき、容易に限定再生
することができる。
【0021】(プロテクトレベルにより再生表示を制御
した例)これは、図3に示すように、決定されたプロテ
クトレベルにより再生表示を制御した例である。この再
生機4では、前記した図1及び図2と同様に、プロテク
ト再生表示方法決定手段13によって、媒体のプロテク
ト信号と再生機のプロテクト信号の双方を基にその組み
合わせによってプロテクトレベルが決定される。決定さ
れたプロテクトレベルと前記したプロテクト位置信号と
は、プロテクト再生表示信号発生手段14bに入力さ
れ、最終的なプロテクトレベルとそのプロテクトを伸張
された画像のどの部分に適応するかが決定され、それを
示すプロテクト制御信号が再生表示制御手段15dに入
力されている。また、デマルチプレックスされた圧縮デ
ータは、可変長復号手段(VLD)15a,逆量子化手
段(Q-1)15b,逆変換(逆DCT)手段15cで伸
張復号されている。伸張復号された例えば1フレーム分
の映像データは、再生表示制御手段15dに記憶され、
表示タイミングに応じて最終出力されるように構成され
ている。そして、再生表示制御手段15dからの最終出
力が、プロテクトレベルに応じて、例えば図11の中央
欄のように時間方向に限定再生されたり、図11の右欄
のようにデータ表示ビット数を制限されて限定再生され
る。
【0022】まず最初に、時間方向のプロテクトを使用
する場合について説明する。図11の中央欄に示すよう
に、プロテクトレベルAでは何の処理もせずに全てを表
示する。同Bでは15フレームに1枚のフレームだけ表
示する。更新された時のみ書き替え、書き替える画像デ
ータがない場合には過去の画像をホールド(繰り返し表
示)することにより0.5秒毎のコマ送りのような画像
を生成する。同Cでは60フレームに1フレームだけを
表示することで2秒毎のコマ送りのような画像を生成す
る。同Dはプロテクト位置信号を使用して、指定したフ
レームだけを表示する、例えば著作権上が許可されてい
る部分だけを表示する。同Eでは別の画面、例えばブラ
ック画面や著作権保護のための告示画面を再生する。
【0023】また、データ表示ビット数を使用する場
合、図11の右欄に示すように、プロテクトレベルAで
は何の処理もせずに全てを表示する。一般に画像データ
は8ビットなので、全てを表示する。同Bでは復号化し
て最終的に出力する画像データの精度を4ビットにす
る。同Cでは2ビット、同Dでは1ビット、同Eでは前
述した別画面とする。なお、このような再生制御は、逆
量子化手段15bで行っても、再生表示制御出力手段1
5dで行っても、両方で行っても良いものである。これ
ら図11の各欄に示したように、プロテクトレベルに応
じた画像の限定再生には、空間方向のプロテクト(限定
再生),時間方向のプロテクト,データ表示ビット数に
よるプロテクト等があるが、空間・時間方向のプロテク
ト組み合わせて、画像の全てまたは一部を表示するかも
しくは全く表示しない等の複数の再生表示を可能とする
と良い。
【0024】そこで、空間・時間方向のプロテクト(限
定再生)を組み合わせた例を図5を参照して説明する。
プロテクト信号は、例えばこれから復号化するフレーム
に対してそのフレーム全体を表示するかどうかの1ビッ
トフラグと、表示する場合には画面の処理単位であるマ
クロブロック(16画素×16画素)のアドレスで方形
エリアの左上と右下のアドレスとを伝送することで示さ
れる。同図で示すとx印のフレームは表示許可がなされ
ていないので、許可されていた最も新しい最後のフレー
ムをホールドする(時間方向のプロテクト再生)。0印
のフレームは同図の斜線部のように一部だけをモザイク
処理できる(空間方向のプロテクト再生)。この領域の
指定方法は1フレーム毎に変更でき、別のフラグを用い
て例えば「1」なら表示する「0」なら表示しないとす
る。この時、Aフレームのようにモザイクエリアが方形
の場合には、左上と右下の黒の四角で示す位置(マクロ
ブロック)のアドレスを伝送する。Bフレームのように
モザイクエリアが複雑な場合には2つの方形エリアに分
割して2組伝送すれば良い。このように、空間・時間方
向のプロテクト(限定再生)を組み合わせると、きめ細
かく、プロテクトレベルに応じた画像の限定再生を実施
することができる。
【0025】以上の例では、プロテクトレベルに応じた
画像のプロクテクト再生について述べたが、次に画像と
共に音声のプロクテクト再生処理する装置について説明
する。図4はMPEG1の映像音声伸張機能を有する再
生装置の構成を示す図である。なお、同図に示すよう
に、再生装置はビデオデコード部として可変長復号手段
(VLD)15a,逆量子化手段(Q-1)15b,逆変
換(逆DCT)手段15c,再生表示制御手段15dが
設けられ、さらに、オーディオデコード部として可変長
復号手段(VLD)16a,逆量子化手段(Q-1)16
b,サブバンド合成手段16c,音声表示制御手段16
dで構成されている。そして、プロテクト再生表示信号
発生手段14cで画像プロテクト信号及び音声プロテク
ト信号を生成してプロクテクト再生処理する。画像のプ
ロクテクト再生処理は前述した処理と同様であり、音声
のプロクテクト再生処理の具体的な方法は、図12の各
欄のようである。同図の左欄に示すように、帯域方向に
音声をプロテクト処理する場合、プロテクトレベルAで
は何の処理もせずに全てを再生する。例えば48KHz
のサンプリング周波数でMPEG1音声圧縮を行った場
合24KHzの帯域を持っているので、この24KHz
まで再生する。同Bでは18KHz。同Cでは12KH
z。同Dでは6KHz。同Eでは無音とする。MPEG
1では音声は32バンドのサブバンド符号化を行ってい
るので、上記帯域の制限をするには、逆量子化手段(Q
-1)15bにおいて、高域の周波数の特定のバンド部分
の逆量子化値を強制的にゼロとすれば良く、極めて容易
に実現できる。
【0026】また、同図の中央欄に示すように、時間方
向に音声をプロテクト処理する場合、プロテクトレベル
Aでは何の処理もせずに全てを再生する。同Bでは復号
された音声データを1サンプル毎に前のデータをホール
ドし、2サンプル期間同値データを再生する。同Cでは
同様に3サンプル期間同値データを再生する。同Dでは
所定の区間のみを再生し、著作権上許可されている部分
だけ等を再生する。同Eでは無音とする。この場合で
は、プロテクトレベルに応じて音声表示制御手段16d
で、タイミング処理すれば良い。さらに、同図の右欄に
示すように、データの出力ビット数を使用する場合、プ
ロテクトレベルAでは何の処理もせずに全てを再生す
る。一般的に音声データのビット精度は16ビットなの
で全て表示する。同Bでは復号された音声データのビッ
ト精度を12ビットとする。同Cでは8ビット、同Dで
は4ビット、同Eでは無音とする。この場合では、プロ
テクトレベルに応じて音声表示制御手段16dで、ビッ
ト処理すれば良い。このようにして、映像と共に音声に
ついても、プロテクトレベルに応じて限定再生される。
【0027】さらに、変形例を説明する。これは、決定
されたプロテクトレベルをより厳しいプロテクトレベル
に変更する手段を有し、厳しく変更されたプロテクトレ
ベルに応じて再生する装置である。つまり、装置管理者
の意図により装置の変更スイッチ(図示せず)を操作し
て、プロテクトレベルを厳しい方へ変更可能としたもの
である。例えば、大人用にプロテクトレベルが低く設定
されている装置を子供が使用する場合等に、保護者が変
更スイッチを操作してプロテクトレベルを高くできるよ
うにしたものである。変更スイッチのデータは、前記し
たプロテクト再生表示信号発生手段14に入力されて、
決定されるプロテクトレベルが高く厳しい方へ変更され
るように構成しておく。つまり、前述したように図8に
示すマトリックスによってプロテクトレベルが決定され
ることが基本であるが、図9に示すように、プロテクト
レベルを高くすることが可能とされている。例えば、再
生機のプロテクトレベルが2で媒体のプロテクトレベル
が4の場合では、図8よりプロテクトレベルはBである
が、図9に示すようにプロテクトレベルをB〜Eの範囲
で変更可能とする。そして、変更スイッチの操作で最も
緩いプロテクトレベルが高くなるように指定する。
【0028】図10(A)〜(D)は、再生機のプロテ
クトレベルと変更スイッチとの関係を、再生機の各プロ
テクトレベルに応じて説明するものである。例えば同図
(B)では、再生機のプロテクトレベルが2の場合であ
り、この場合に最も緩いプロテクトレベルを変更スイッ
チによりA,B,C,D,Eの各レベルに変更設定でき
る状態、すなわち、プロテクトレベルを厳しい方へ変更
した時の状態を示している。再生機のプロテクトレベル
が2の装置で、変更スイッチにより最も緩いプロテクト
レベルをCと変更すれば、媒体のプロテクトレベル値が
1,2,3,4,5に対応したプロテクトレベルは、
C,C,C,C,Eとされて、プロテクトレベルが低く
緩いA,Bの状態がなくなる。つまり、再生機のプロテ
クトレベルを変更する変更スイッチのレベルがCと設定
されたときでは、スイッチの内容を電源投入時に初期設
定し、A→C、B→C、とし、C以下はそのままにす
る。これによりプロテクトレベルAとBは、事実上Cの
レベルに初期化され、プロテクトレベルが低いA,Bが
生じなくなる。この結果、例えば再生機プロテクトレベ
ルが2の再生機に媒体プロテクト3の媒体を再生する場
合では、基本的には図8のマトリックスによってプロテ
クトレベルはBとなるはずであるが、変更スイッチのレ
ベルがCと設定されたときでは、図10の(B)に示す
ように、Cとされる。
【0029】このように、基本的なプロテクトレベルを
越えないかぎり、再生機側で再生や表示情報が分かりに
くくなる方向へのモードの設定は自由に変更可能とすれ
ば、媒体製作者,再生機製作者,販売者等のプロテクト
レベルを尊重しつつ、ユーザの意思によりプロテクトレ
ベルを再設定でき便利である。なお、情報記録媒体とし
て、CDを例として説明したが、有線・無線伝送システ
ムでも本発明を実施できる。
【0030】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1及び2に
係る発明によれば、情報記録媒体の内容等に対応した許
可度合を示すプロテクトレベル(プロテクト情報)を媒
体製作者(販売者)が付与でき、さらに再生装置を使用
する者,状況に対応して装置製作者(販売者)が付与す
るプロテクトレベル(プロテクト情報)も考慮して付与
できるので、情報記録媒体製作者,装置製作者,販売者
の意思に応じて、段階的に限定された情報再生ができ、
きめ細かいプロテクトを実施できる情報記録、情報記録
媒体が実現可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になる再生プロテクト記録媒体及び再生
装置の一実施例を説明する図で、記録媒体及び再生装置
の基本的な構成図である。
【図2】プロテクトレベルにより伸張復号化を制御した
再生装置の構成図である。
【図3】プロテクトレベルにより再生表示を制御した再
生装置の構成図である。
【図4】プロテクトレベルにより画像及び音声のプロク
テクト再生処理する装置の構成図である。
【図5】画像の時間及び空間方向での限定再生を説明す
るものである。
【図6】本発明の情報記録媒体のプロテクトレベル付与
の具体例である。
【図7】再生機のプロテクトレベル付与の具体例であ
る。
【図8】プロテクトレベルを決定する再生装置のマトリ
ックス例を示すものである。
【図9】プロテクトレベルを変更可能な範囲を説明する
マトリックス例である。
【図10】再生機のプロテクトレベルと変更スイッチと
の関係を再生機の各プロテクトレベルに応じて説明する
ものである。
【図11】画像の限定再生方法を例示するものである。
【図12】音声の限定再生方法を例示するものである。
【符号の説明】
1 情報記録媒体(コンパクトディスク) 2,3,4,5 プロテクト再生装置(CDプレーヤ) 10 デマルチプレックス(DMUX) 11 プロテクト信号検出手段 12 再生機プロテクト信号発生手段 13 プロテクト再生表示方法決定手段 14 プロテクト再生表示信号発生手段 15 ビデオデコード部 15a 可変長復号手段(VLD) 15b 逆量子化手段(Q-1) 15c 逆変換(逆DCT)手段 15d 再生表示制御手段

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】再生装置に付与された装置固有のプロテク
    ト情報と組み合わされて再生時のプロテクトレベルが決
    定される媒体固有のプロテクト情報を有する情報記録媒
    体への情報記録方法であって、前記媒体固有のプロテク
    ト情報は、複数存在する情報再生表示の許可度合に応じ
    示すものとして、圧縮符号化された画像信号及び音声
    信号と共に記録することを特徴とする情報記録媒体への
    情報記録方法。
  2. 【請求項2】再生装置に付与された装置固有のプロテク
    ト情報と組み合わされて再生時のプロテクトレベルが決
    されて、そのレベルに応じた再生を行わせるための
    体固有のプロテクト情報を有する情報記録媒体であっ
    て、前記媒体固有のプロテクト情報、複数存在する情
    報再生表示の許可度合に応じて所定の画像単位又は画像
    の特定位置に対応して付与し、前記再生装置側のプロテ
    クト情報とにより前記プロテクトレベルが決定される情
    報として、圧縮符号化された画像信号及び音声信号と共
    に記録したことを特徴とする情報記録媒体。
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