JP3100572U - 水性ガス焼却炉 - Google Patents
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Abstract
【課題】本考案は、燃焼室を多段構成とし、多段の燃焼室各々で空気の螺旋流を利用して水性ガス化学反応を有効に促進し、廃タイヤ等の燃えにくい燃焼物を完全燃焼させることができる水性ガス焼却炉を提供する。
【解決手段】本考案の水性ガス焼却炉は、基台2上に立設されるとともに、上部に煙突6を、中間部に燃焼物投入口7を、底部に焼却灰受体8及び焼却灰取り出し口9を備えた筒状の外筒体3と、この外筒体3内の下側、上側に間隔を隔てて2段に配置した各々外筒体3より小径で、前記燃焼物投入口7から投入される燃焼物を一次燃焼及び二次燃焼させるための一次燃焼室11及び二次燃焼室21と、一次燃焼室11に水性ガスを供給する複数個の水性ガス一次側バーナー12、ノズル12’と、二次燃焼室21に水性ガスを供給する複数個の水性ガス二次側ノズル22と、前記外筒体3に取り付けられ、外筒体3と一次燃焼室11、二次燃焼室12との間の空間13、23に空気を供給して螺旋状の空気流を生成するブロアー4とを有するものである。
【選択図】図1
【解決手段】本考案の水性ガス焼却炉は、基台2上に立設されるとともに、上部に煙突6を、中間部に燃焼物投入口7を、底部に焼却灰受体8及び焼却灰取り出し口9を備えた筒状の外筒体3と、この外筒体3内の下側、上側に間隔を隔てて2段に配置した各々外筒体3より小径で、前記燃焼物投入口7から投入される燃焼物を一次燃焼及び二次燃焼させるための一次燃焼室11及び二次燃焼室21と、一次燃焼室11に水性ガスを供給する複数個の水性ガス一次側バーナー12、ノズル12’と、二次燃焼室21に水性ガスを供給する複数個の水性ガス二次側ノズル22と、前記外筒体3に取り付けられ、外筒体3と一次燃焼室11、二次燃焼室12との間の空間13、23に空気を供給して螺旋状の空気流を生成するブロアー4とを有するものである。
【選択図】図1
Description
本考案は、水性ガス焼却炉に関し、詳しくは水性ガス化学反応を利用して燃焼物を焼却する水性ガス焼却炉に関するものである。
高音水蒸気が火炎に注入されると、水の解離反応が生じ、燃焼物の燃焼反応が促進されるという水性ガス化の反応が知られており、このような水性ガス化の反応を利用した各種焼却炉が提案されている。
特許文献1には、燃焼室内にブロアーから螺旋状となる空気流を供給し、燃焼室の下部には水性ガスとなる水蒸気を発生する水蒸気発生水槽を備え、廃タイヤ等の燃焼物を水性ガス化の反応を利用して燃焼させるように構成した無煙焼却装置が開示されている。
しかし、この無煙焼却装置の場合、単一の燃焼室内で廃タイヤ等の燃えにくい燃焼物を燃焼させるものであるため、燃焼物が完全に燃焼せず、燃焼に伴って発生するダイオキシン等の有害物質が大気中に放出されてしまう危険性が高いという問題がある。
特許第2639861号公報
解決しようとする問題点は、単一の燃焼室のみで燃焼物を水性ガス化の反応を利用して燃焼させても不完全燃焼となり、有害物質の生成を無くすことができない点である。
本考案は、燃焼室を多段構成とし、多段の燃焼室各々で空気の螺旋流を利用して水性ガス化学反応を有効に促進し、廃タイヤ等の燃えにくい燃焼物を完全燃焼させることを主要な特徴とする。
本考案によれば、燃焼室を一次燃焼室と二次燃焼室からなる省スペースの2段構成とし、一次燃焼室、二次燃焼室各々に水性ガスを供給して水性ガス化学反応を発生させ、また一次燃焼室、二次燃焼室各々で空気の螺旋流を利用して水性ガス化学反応を促進することで、ダイオキシン等の有害物質を含まない清浄な廃ガスを排出できる水性ガス焼却炉を提供することができる。
廃タイヤ等の燃えにくい燃焼物を完全燃焼させるという目的を、燃焼室を多段構成とし、多段の燃焼室各々に水性ガスを供給して水性ガス化学反応を発生させて、多段の燃焼室各々で空気の螺旋流を利用して水性ガス化学反応を促進することで実現した。本考案の上記目的の実現は、水は高温下で更に細かく分子化して水性化ガスとして水性化反応を促進し、当該水性化ガス(水ガス)は更に水性化学反応による分解を促進させて温度上昇をもたらすという原理を利用するものである。
以下に本考案の実施例を詳細に説明する。
本実施例の水性ガス燃焼炉1は、図1に示すように、難燃性の材料からなる基台2上に立設した高さ数mの筒状で難燃性の材料からなる外筒体3を有している。この外筒体3内の下側、上側には、間隔を隔てて2段の省スペース構造に配置した各々外筒体3の内径より小径で、廃タイヤ等の燃焼物を一次燃焼及び二次燃焼させるための各々難燃性の材料からなる筒状の一次燃焼室11及び二次燃焼室21を設けている。
本実施例の水性ガス燃焼炉1は、図1に示すように、難燃性の材料からなる基台2上に立設した高さ数mの筒状で難燃性の材料からなる外筒体3を有している。この外筒体3内の下側、上側には、間隔を隔てて2段の省スペース構造に配置した各々外筒体3の内径より小径で、廃タイヤ等の燃焼物を一次燃焼及び二次燃焼させるための各々難燃性の材料からなる筒状の一次燃焼室11及び二次燃焼室21を設けている。
本実施例の水性ガス焼却炉1は、更に前記一次燃焼室11の底部に水性ガスを供給する水性ガス供給手段としての複数個の水性ガス一次側バーナー12、ノズル12’(要・図示)と、前記二次燃焼室21の底部に水性ガスを供給する水性ガス供給手段としての複数個の水性ガス二次側ノズル22と、前記外筒体3の上下方向の略中間位置に取り付けられ、外筒体3と、一次燃焼室11、二次燃焼室21との間に各々形成される筒状の空間13、23に空気を供給して螺旋状(又は渦巻状)の空気流を生成させる空気供給手段であるブロワー4と、前記一次燃焼室11の上端部に配置され、一次燃焼室11内に補助燃焼材として機能する水を供給する水パイプ5とを具備している。
前記外筒体3の上部には排煙のための外筒体3より小径の筒状の煙突6を、中間部には廃タイヤ等の燃焼物を投入するための矩形の燃焼物投入口7を、底部には燃焼物の燃焼に伴って生じる焼却灰用の皿状の焼却灰受体8及び矩形の焼却灰取り出し口9を各々備えている。
前記一次燃焼室11の上端側は、上端に至るほど小径となるテーパー状に形成され、その上端縁を前記煙突6に臨ませている。
前記複数個の水性ガス一次側バーナー12、ノズル12’は、前記焼却灰受体8に前記一次燃焼室11に向けて固定した複数個例えば3個構成としている。また、前記複数個の水性ガス二次側ノズル22は、前記外筒体3の壁部に前記二次燃焼室21の底部に向けて固定している。
次に、本実施例の水性ガス焼却炉1の燃焼動作について説明する。
前記複数個、例えば3個の水性ガス一次側バーナー12、ノズル12’を動作させ、また、前記ブロワー4から前記筒状の空間13、23に空気を供給して、一次燃焼室11、二次燃焼室21の外周に各々螺旋状(又は渦巻状)の空気流を生成させるとともに、前記空気を一次燃焼室11内、二次燃焼室21内にも導入する。
前記複数個、例えば3個の水性ガス一次側バーナー12、ノズル12’を動作させ、また、前記ブロワー4から前記筒状の空間13、23に空気を供給して、一次燃焼室11、二次燃焼室21の外周に各々螺旋状(又は渦巻状)の空気流を生成させるとともに、前記空気を一次燃焼室11内、二次燃焼室21内にも導入する。
この状態で、燃焼物投入口7から一次燃焼室11内に廃タイヤ等の燃焼物を投入する。前記複数個、例えば3個の水性ガス一次側バーナー12、ノズル12’のうち、例えば、1個は初期着火バーナーとして機能し、また残りの2個の水性ガス一次側バーナー12、ノズル12’は、水性ガスを生ガス(未燃焼ガス)のまま一次燃焼室11内に放出する。
これにより、前記一次燃焼室11においては、潤沢な空気と、生ガス(未燃焼ガス)と、螺旋状(又は渦巻状)の空気流との相互作用で、水性化ガス反応が促進され急激な温度上昇が生じ、廃タイヤ等の燃焼物は高い分解能をもって燃焼されていく。その燃焼ガスは二次燃焼室21へと上昇する。
この場合、前記水パイプ5から一次燃焼室11内に補助燃焼材として機能する水を供給することで、一次燃焼室11内の温度が例えば摂氏900度程度の場合投入された水は単純な分子状態として解体され、疑似的な水性ガス状態となり一次燃焼室11内の燃焼物の分解、燃焼がより一層促進される。
前記一次燃焼室11内の温度が例えば摂氏900度に至った段階で、一次燃焼室11への水性ガスの供給を停止し、水性ガス二次側ノズル22を動作させ二次燃焼室21へ水性ガスを供給するとともに、前記水パイプ5から一次燃焼室11内への水の供給を継続する。
これにより、二次燃焼室21に至った燃焼ガスは、二次燃焼室21における水性ガスと、螺旋状(又は渦巻状)の空気流との相互作用による高温下で完全燃焼し、含有されるダイオキシン等の有害物質は完全に分解され、前記煙突6からは有害成分を含まない廃ガスが排出される。
また、燃焼済みの焼却灰は、前記焼却灰受体8内に落下し、焼却灰取り出し口9から取り出され処分される。
また、燃焼済みの焼却灰は、前記焼却灰受体8内に落下し、焼却灰取り出し口9から取り出され処分される。
本実施の形態に係る水性ガス焼却炉1によれば、燃焼室を一次燃焼室11と二次燃焼室21からなる省スペースの2段構成とし、一次燃焼室11、二次燃焼室21各々に水性ガスを供給して水性ガス化学反応を発生させ、また一次燃焼室11、二次燃焼室21各々で空気の螺旋流を利用して水性ガス化学反応を促進することで、ダイオキシン等の有害物質を含まない清浄な廃ガスを排出できる。
本考案は、省スペースの2段構成を採用して燃焼物の高効率の焼却を行うものであるから、比較的小規模で済む学校等の公共機関の焼却炉として適用可能である。
1 水性ガス焼却炉
2 基台
3 外筒体
4 ブロワー
5 水パイプ
6 煙突
7 燃焼物投入口
8 焼却灰受体
9 焼却灰取り出し口
11 一次燃焼室
12 水性ガス一次側バーナー
12’水性ガス一次側ノズル
13 空間
21 二次燃焼室
22 水性ガス二次側ノズル
23 空間
2 基台
3 外筒体
4 ブロワー
5 水パイプ
6 煙突
7 燃焼物投入口
8 焼却灰受体
9 焼却灰取り出し口
11 一次燃焼室
12 水性ガス一次側バーナー
12’水性ガス一次側ノズル
13 空間
21 二次燃焼室
22 水性ガス二次側ノズル
23 空間
Claims (3)
- 基台上に立設されるとともに、上部に煙突を、中間部に燃焼物投入口を、底部に焼却灰受体及び焼却灰取り出し口を備えた筒状の外筒体と、
この外筒体内の下側、上側に間隔を隔てて配置した各々外筒体より小径で、前記燃焼物投入口から投入されるゴミを一次燃焼及び二次燃焼させるための一次燃焼室及び二次燃焼室と、
前記一次燃焼室に水性ガスを供給する一次側水性供給手段と、
前記二次燃焼室に水性ガスを供給する二次側水性供給手段と、
前記外筒体に取り付けられ、外筒体と一次燃焼室、二次燃焼室との間の空間に空気を供給して螺旋状の空気流を生成する空気供給手段と、
を有することを特徴とする水性ガス焼却炉。 - 基台上に立設されるとともに、上部に煙突を、中間部に燃焼物投入口を、底部に焼却灰受体及び焼却灰取り出し口を備えた筒状の外筒体と、
この外筒体内の下側、上側に間隔を隔てて2段に配置した各々外筒体より小径で、前記燃焼物投入口から投入されるゴミを一次燃焼及び二次燃焼させるための一次燃焼室及び二次燃焼室と、
前記一次燃焼室に水性ガスを供給する複数個の水性ガス一次側バーナー、ノズルと、
前記二次燃焼室に水性ガスを供給する複数個の水性ガス二次側ノズルと、
前記外筒体に取り付けられ、外筒体と一次燃焼室、二次燃焼室との間の空間に空気を供給して螺旋状の空気流を生成するブロアーと、
を有することを特徴とする水性ガス焼却炉。 - 前記一次燃焼室内に水を供給する水パイプを更に備えたことを特徴とする請求項1又は2記載の水性ガス焼却炉。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003271327U JP3100572U (ja) | 2003-09-22 | 2003-09-22 | 水性ガス焼却炉 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publications (1)
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JP3100572U true JP3100572U (ja) | 2004-05-20 |
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Family Applications (1)
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2003
- 2003-09-22 JP JP2003271327U patent/JP3100572U/ja not_active Expired - Fee Related
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