JP3099096U - 生麺輸送用ダンボールケース - Google Patents

Abstract

【課題】生麺の安全を確保し輸送するためのダンボールケースを提供する。
【解決手段】生麺が入ったダンボールトレーをタンスの引き出し式に外装箱へ梱包することにより、外部からの異物混入を防ぐとともに、段積みした場合の圧縮強度不足を改善する。
【選択図】図５

Description

　本考案は、生麺を輸送する際の梱包用ダンボールケースに関するものである。

　従来、生麺を輸送する際には、図７及び図８に示すように１個のダンボールトレーに対して１個の蓋を使用し、それらを積み上げ結束バンド等で結束し、輸送していた。この場合、各トレーには蓋が必要であり、輸送する場合には各トレーをまとめるための結束バンドが必要となる。そのため、結束物のズレからくる強度不足や廃棄時のゴミの量に問題があった。

　結束バンド等の結束物を排除したり蓋をなくするダンボール梱包方法が提案されてはいる（例えば特許文献１参照）が生の麺類を梱包するのに十分満足し得るものではない。
特開２００２−１４５２４４号公報

　前記のように容器に商品をセットし個装した梱包形態をとると、容器の身と蓋というように部品点数が増え、在庫の管理が煩雑になる。また必然的に紙の使用量が多くなるために、ゴミが増加する。さらに結束バンド等で結束して輸送するために、結束物のズレや輸送時の強度が不足するという欠点とこれに起因して外部からの異物混入の恐れがあった。これら問題点の解決が望まれている。

　本考案ではかかる課題を解決するための具体的手段として、ダンボールトレー複数個を１個の外装箱に梱包するという形態をとることで輸送時の強度改善を図り、また異物混入の恐れを排除した。

　本考案はダンボールトレー複数個を1個の外装箱に梱包することにより、ダンボールを段積みしたときの安定性を改善させることができ、しかも輸送時の圧縮強度を向上させることができる。

　本考案の梱包形態をとることで、製品梱包時の密封性が改善されるため、外部からの異物混入を防ぐことができる。

　本考案の梱包形態をとることで、個々のダンボールトレーに対して蓋は不要となり、紙の使用量を減じることが可能となる。結果として、結束バンドのプラスチックゴミを無くすること及び製品を安価に提供することが可能となる。

　本考案に係るダンボールの組立て包装の手順は図１、図２、図３、図４及び図５に示す形態をとることを特徴としている。ダンボールトレーは図１の展開図に示すものを使用する。すなわち、１枚からなるシートを図２のように組み立てる。このダンボールトレーを図３のように、例えば４個積み上げ、そのまま図５に示すように外装箱に挿入して梱包する。外装箱には汎用品を使用するのでよい。

　図５に示す本考案の実施形態を示すダンボールトレーに生うどんを充填し、冷蔵状態で長距離輸送を繰り返したが、安全性及びコスト共に満足できる結果を得た。

　本考案のダンボールケースは生麺の他にも積み重ねが出来ない野菜等食品類の輸送形態としても適用できる。

ダンボールトレーの展開図である。 ダンボールトレーの完成図である。 ダンボールトレーを段積みした図である。 輸送用外装箱への梱包前の状態を示す図である。 輸送用外装箱への梱包途中の状態を示す図である。 本考案の梱包完成図である。 従来のダンボールトレー及びフタの梱包途中を示す図である。 従来のダンボールトレー及びフタの梱包完成図である。 従来のダンボールトレー及びフタを段積み結束した梱包完成図である。

符号の説明

　１　　ダンボールトレー
　２　　外装箱
　３　　ダンボールの段目方向
　４　　クラフトテープ
　５　　従来のダンボール製フタ
　６　　従来のダンボールトレー
　７　　結束バンド

Claims (3)

1. 　複数個のダンボールトレーを外装箱に挿入してセットする方法で梱包することにより、輸送する際の圧縮強度を上げる構造とした生麺輸送用ダンボールケース。
2. 　請求項１の方法により、外部からの異物混入を防ぐ構造とした生麺輸送用ダンボールケース。
3. 　請求項１の方法により、紙の使用量を低減させ製造コストの削減とゴミの削減を可能にした生麺輸送用ダンボールケース。
   
   

Images