JP3098935U - 自転車用シートピラー - Google Patents

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Abstract

【課題】筒状のポスト本体(31)と、その上端に設けられているヘッド部(32)と、ヘッド部(32)に装着され且つサドル(20)の組み付け用線材(2)を間に挟み込むクランプ(11)(12)と、ヘッド部(32)を貫通し且つクランプ(11)(12)をヘッド部(32)に固定する固定ボルト(14)とからなる自転車用シートピラーに関し、従来の制約を超えたオフセット量を有するシートピラーを提供できるようにすること。
【解決手段】ポスト本体(10)の上部域外周面に、固定ボルト(14)の一部又は全部が収納可能な深さを有する凹溝(30)が、ポスト本体(10)の上方に開放するように形成され、凹溝(30)の上方開放部に対応するヘッド部(32)には、固定ボルト挿通用孔(3)が貫通していること。
【選択図】  図1

Description

【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、自転車用シートピラー、特に、サドル取付け用のクランプをヘッド部にネジ止めによって固定させる形式の自転車用シートピラーに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、自転車のサドル(20)は、図7に示すように、シートピラー(1)を介して、自転車フレーム本体(21)に取り付けられる。
【0003】
シートピラー(1)は、上端にヘッド部(13)が設けられている筒状のポスト本体(10)と、前記ヘッド部(13)に固定ボルト(14)でネジ止めされる上下クランプ(11)(12)とを備えており、前記上クランプ(11)と下クランプ(12)との相互に対向する両サイド部分にそれぞれ形成されている一対の溝部(11a)(12a)間に、前記サドル(20)の下部に設けられている2本の組み付け用線材(2)(2)の略中心部分をそれぞれ挟み込んだ状態で、前記固定ボルト(14)を締付けることにより、前記サドル(20)は上下クランプ(11)(12)を介してシートピラー(1)の上端に固定される構成となっている。
【0004】
尚、固定ボルト(14)は、上クランプ(11)の上方に設けられるナット(図示せず)に螺合させるか又は、上クランプ(11)の略中央部に形成されている雌ネジ部(15)に螺合させることにより、上下クランプ(11)(12)とヘッド部(13)とは一体的に固定できる。
【0005】
図7に示したもののように、後方に配設させた1本の固定ボルト(14)で締付け固定する形式のものでは、上下クランプ(11)(12)を固定させるヘッド部(13)のクランプ支持部(13a)は、固定ボルト(14)を貫通させるため、ポスト本体(10)よりも後方へズレた位置に設けられる。このため、ポスト本体(10)の上端の中心と、前記固定ボルト(14)が貫通螺合する上下クランプ(11)(12)の中心とは、所定距離ズレて位置することとなる。このような、ポスト本体(10)の上端の中心点と、上下クランプ(11)(12)の中心点までの距離をオフセット量(S)という。
【0006】
上記したような後方の1本の固定ボルト(14)で固定させる形式のものでは、一定のオフセット量(S)が必然的に設定されるが、例えば、図8に示すように、ヘッド部(13)の前後方向にそれぞれクランプ支持部(13a)(13a)を同じ長さだけ張り出させ、その各々に、2本の固定ボルト(14)(14)をそれぞれ貫通させて、上下クランプ(11)(12)を、前記2本の固定ボルト(14)とそれに対応する2つのナット(16)(16)で固定させる形式のものでは、前記オフセット量(S)はほとんどとれないということになる。
このオフセット量(S)によって、サドル(20)の位置調整範囲が異なってくる。
【0007】
上記図7に示したような、後方にのみ配設させた固定ボルト(14)でサドル(20)をヘッド部(13)に取り付ける構造のものにおいては、前記組み付け用線材(2)の中心(上下クランプ(11)(12)の中心に略一致する。)は、ポスト本体(10)の中心よりも所定のオフセット量(S)だけ後方へずれて位置することとなり、図8に示したような、前後に配設させた固定ボルト(14)でサドル(20)を取り付ける構造のものにおいては、オフセット量(S)をとることができず、組み付け用線材(2)の中心がポスト本体(10)の上端中心に略一致するような態様で取り付けられている。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】
このように、図7又は図8のどちらの場合においても、ポスト本体(10)に対するサドル(20)の取り付け位置は、シートピラー(1)におけるオフセット量(S)によって決定されるため、サドル(20)を所定の取り付け位置よりも少し前方へ寄せたい場合、又は、逆に後方へずらしたい場合には、上下クランプ(11)(12)に対する組み付け用線材(2)の挟圧位置を前後にずらさなければならない。
【0009】
上下クランプ(11)(12)で挟圧させるサドル(20)の取り付け位置は、前記サドル(20)の組み付け用線材(2)の中央部分の一箇所に限定されるものではなく、前記線材(2)の直線部分の所定範囲を含むものとする。よって、サドル(20)は、組み付け用線材(2)を上下クランプ(11)(12)の溝部(11a)(12a)に対して前後方向へずらすことにより、組み付け用線材(2)の前記所定範囲内で前後方向に取り付け位置を調整可能であるが、走行時の不用意な撓みを防止するためには、組み付け用線材(2)の直線部分において著しく偏った位置を上下クランプ(11)(12)で挟持させて固定することは望ましくない。このため、サドル(20)を安定的に取付けるためには、従来のシートピラーでは、そのオフセット量(S)に応じてサドル(20)の取り付け位置が前記組み付け用線材(2)の所定範囲内において必然的に決定されてしまうのである。
【0010】
従来のシートピラーにおいても前記クランプ支持部(13a)の形成範囲内で固定ボルトを貫通させる貫通孔の位置を変更するにより、前記オフセット量(S)は、ある程度変更可能である。しかしながら、前記貫通孔はヘッド部(13)を貫通させなければならないため、その形成位置は、ポスト本体(1)よりも外方に位置させならなければならない。よって、従来の構造のシートピラーは、ある一定量以上はオフセット量を大きくも小さくもできないといった制約が生じていた。
【0011】
本考案は、『筒状のポスト本体と、前記ポスト本体の上端に設けられているヘッド部と、前記ヘッド部に装着され且つサドルの組み付け用線材を締結するクランプと、前記ヘッド部を貫通すると共に前記クランプを前記ヘッド部に固定する固定ボルトとからなる自転車用シートピラー』において、従来の制約を超えたオフセット量を有するシートピラーを提供できるようにすることを課題とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
*1項
上記課題を解決するための本考案の技術的手段は、『前記ポスト本体の上部域外周面に、前記固定ボルトの一部又は全部が収納可能な深さを有する凹溝が、上方に開放するように形成され、
前記凹溝の上方開放部に対応する前記ヘッド部には、固定ボルト挿通用孔が貫通している』ことである。
上記技術的手段は次のように作用する。
前記ポスト本体に形成させる凹溝の深さに応じて、固定ボルトは、前記凹溝に沿った一部又は全部を前記凹溝に収納させた状態で前記ポスト本体の軸線に対して平行に沿わせることができる。そして、前記凹溝内に収納された状態のまま、その上方開放部に対応するヘッド部に形成されている固定ボルト挿通用孔を介して、前記ヘッド部の上面にクランプをネジ止めする。すなわち、従来のものでは、ヘッド部のクランプ支持部のうち、ポスト本体よりも外方に張り出している部分にしか設けることができなかった固定ボルトを、ポスト本体の外周面よりも内側に設けることができるようになった。これにより、ポスト本体の後方のみに固定ボルトが配設される形式の場合においては、ある一定量以上は小さくできなかったオフセット量をさらに小さく設定することができるようになり、クランプの中心を従来のものよりも前記凹溝の深さ分だけ前方にずらせた状態で取り付けることができる。よって、それに固定させるサドルの位置も所定距離前方へずれた状態に固定させることができる。又、ポスト本体の前後に固定ボルトがそれぞれ配設される形式の場合においては、ほとんど認められなかったオフセット量を前記凹溝の深さ分大きく設定することができるから、ポスト本体の前側に前記凹溝を設ける構成とした場合では、クランプの中心が従来のものよりも前方へ移動することとなり、これに固定させるサドルもポスト本体の中心よりも所定距離前方へ移動させた状態とすることができる。同様に、前記凹溝をポスト本体の後ろ側に設ける構成とした場合では、クランプの中心が従来のものよりも後方へ移動することとなるため、これに固定させるサドルもポスト本体の中心よりも所定距離後方へ移動させた状態にセットすることができる。
【0013】
尚、上記凹溝は、2項に記載のように、『前記ポスト本体の外表面を切削加工することにより形成される』ものでは、前記ポスト本体が、忠実の棒状体である場合に有効であり、3項に記載のもののように、前記ポスト本体を、『前記凹溝が形成された断面形状に押し出し成型される』ようにしたものでは、変形筒状のポスト本体を製造することができる。又、4項に記載のもののように、『前記凹溝は、押し出し成型材を加工することにより形成される』ものも採用可能である。
【0014】
又、前記凹溝は、5項に記載のもののように、『前記ポスト本体の前側又は後側のどちらか一方に形成されている』構造のものでも、6項に記載のもののように、『前記ポスト本体の前側又は後側の両方に形成されている』構造のものでも、どちらの構造のものでも採用可能であり、その数も1つ以上形成されていれば良い。さらに、ヘッド部に形成する固定ボルト挿通用孔の数も何ら限定されるものではない。
【0015】
7項のもののように、『前記ヘッド部は、前記ポスト本体と一体的に成型されている』ものでは、サドルの位置調整のために、ポスト本体全体が交換され、8項のもののように、『ヘッド部は、前記ポスト本体と別体に成型されている』ものでは、ポスト本体又はヘッド部のいずれかのみを交換することもできる。
【0016】
【考案の効果】
本考案は、上記構成であるから次の特有の効果を有する。
凹溝付きのポスト本体を採用することにより、固定ボルトをポスト本体の中心に近づけて配設することができるから、従来の制約にとらわれないオフセット量を有するシートピラーを種々提供することができる。例えば、凹溝の形成位置及び深さ等を変えたポスト本体を複数種類準備しておけば、ライダーの好みに応じてシートピラーを使い分けることができ、固定ボルトを後方にのみ配設させるヘッド部を有する形式のシートピラーにおいても、前後にそれぞれ配設させる形式のヘッド部を有するシートピラーにおいても、サドルの組み付け用線材の所定範囲をクランプで挟む安定した取り付け態様を維持したまま、サドルの位置を前方向あるいは後方向へずらしてライダーの好みの位置へ調整することができる。
【0017】
又、固定ボルト挿通用孔をポスト本体の外周面よりも内方に設けることができるから、ヘッド部及びクランプの前後方向の長さを従来のものに比べて小さく設定することができ、シートピラー全体のボリュームを小さくすることができる。よって、その分、材料の軽減及びシートピラーの軽量化を実現することができる。
【0018】
【考案の実施の形態】
次に、上記した本考案の実施の形態を図面に従って詳述する。
図1に示すものは、本考案の第1番目の実施の形態のシートピラーであり、自転車のフレーム本体(21)内に嵌め込まれるポスト本体(31)と、ポスト本体(31)と別体に設けられ且つポスト本体(31)の上端に嵌め込まれて取り付けられるヘッド部(32)と、ヘッド部(32)の上面のクランプ支持部(33)に取り付けられ且つ間にサドル(20)の組み付け用線材(2)を上下方向から挟み込む上下クランプ(11)(12)と、前記上下クランプ(11)(12)をヘッド部(32)のクランプ支持部(33)に固定させるための1本の固定ボルト(14)とから構成されている。
【0019】
特に、この実施の形態の前記ポスト本体(31)は、外周面上部域の車体後方側に、その軸線に平行に且つ上方へ開放するように凹溝(30)が形成された変形筒体に構成されている。前記凹溝(30)の深さは、前記固定ボルト(14)を凹溝(30)に沿って収納させたとき、その外周の半分程度が埋没する深さに設定されており、前記凹溝(30)の上方に対応するヘッド部(32)の所定位置には、固定ボルト(14)が貫通する貫通孔(3)が連続して形成されている。
【0020】
尚、前記凹溝(30)は、図2に示すように、ポスト本体(31)を、予め前記ポスト本体(31)の構成壁の一部分を凹ませた状態に鍛造成型することによって構成されており、ヘッド部(32)の下面には、ポスト本体(31)に凹溝(30)を設けたことによって変形させられたポスト本体(31)の上端内部の形状に略一致する断面形状を有する嵌合軸(32a)が設けられている。この嵌合軸(32a)をポスト本体(31)の上端開放部に密嵌状態に嵌め込むことにより、ヘッド部(32)は、ポスト本体(31)の上端に一体的に取り付けられることとなる。
【0021】
この実施の形態のシートピラーでは、ポスト本体(31)に凹溝(30)を形成したことにより、従来のシートピラーではポスト本体の外方にしか配設させることができなかった固定ボルト(14)をポスト本体(31)の筒内方に配設させることができるようになった。これにより、上下クランプ(11)(12)の中心を凹溝(30)の深さに応じて、ポスト本体(31)の中心に近づけて固定させることができる、言い換えれば、オフセット量を従来の制限値よりも小さく設定することができるのである。よって、サドル(20)の取り付け位置を、図7に示したような従来のものよりもオフセット量が小さくなった分だけ前方にずらせて固定することができる。
【0022】
又、この実施の形態のものでは、固定ボルト(14)を貫通させる貫通孔(3)をポスト本体(31)の外周面よりも内方に設けることができるから、ヘッド部(32)における後方への突出度合いを少なくすることが可能となる。これにより、クランプ支持部(33)も小さくなるから、それに応じて上下クランプ(11)(12)も小さくすることができる。すなわち、ヘッド部(32)全体及び上下クランプ(11)(12)のボリュームを小さく設けることが可能となるから、その分、軽量化を図ることができ、シートピラー(1)全体をコンパクトにまとめることができる。
【0023】
尚、固定ボルト(14)はその形状に応じて、凹溝(30)内に収納させた状態でポスト本体(31)の後方からスパナやドライバー、又は六角レンチ等の工具によって締め付け可能となるように、固定ボルト(14)の頭部(14a)は、凹溝(30)内においてある程度の余裕を持って収まるような寸法関係に設定されているものとする。
又、固定ボルト(14)は、ヘッド部(32)の貫通孔(3)及び下クランプ(12)を挿通後、上クランプ(11)の中央に設けられている雌ネジ部(15)に螺合されて固定されるものとする。
【0024】
上記実施の形態では、ポスト本体(31)の後方に1つの凹溝(30)及び1つの固定ボルト(14)を設ける構成としたが、図3から図6の各図に示すように、様々なバリエーションが可能である。
例えば、図3に示すものは、ポスト本体(31)の後方にのみ固定ボルト(14)を配設させる構成としたものであり、(a)は、上記実施の形態のシートピラー(1)に配設した固定ボルト(14)のさらに後方にもう一つ固定ボルト(14)を設ける構成としたものであり、これら2本の固定ボルト(14)で上下クランプ(11)(12)をヘッド部(32)にネジ止めするものである。同図(b)は、後方側の左右に並列する2本の固定ボルト(14)で上下クランプ(11)(12)を固定するようにしたもので、ポスト本体(31)の後方側に凹溝(30)が2つ設けられている。同図(c)に示すものは、上記した(b)の後方にもう1つ固定ボルト(14)を設けて、3本の固定ボルト(14)で固定するようにしたものである。同図(d)に示すものは、上記した(a)の後方に2本の固定ボルト(14)を左右に並列させて設ける構成としたものである。
【0025】
図4に示すものは、ポスト本体(31)の前後両方に固定ボルト(14)を配設する構成のシートピラー(1)のバリエーションであり、(a)及び(b)に示すものは、前後1本ずつの固定ボルト(14)を配設する構成としており、(a)では、ポスト本体(31)の前方にのみ凹溝(30)が設けられており、(b)では、ポスト本体(31)の前後両方に凹溝(30)が設けられた構成のものを示している。同図(c)及び(d)に示すものは、ポスト本体(31)の前方に1本、後方に2本の合計3本の固定ボルト(14)を配設する構成のものであり、(c)では、ポスト本体(31)の前方にのみ凹溝(30)が設けられており、(d)では、ポスト本体(31)の後方に2つの凹溝(30)を設けた構成となっている。さらに、同図(e)及び(f)に示すものは、ポスト本体(31)の前方に2本、後方に2本の合計4本の固定ボルト(14)が配設される構成のものであり、(e)では、ポスト本体(31)の前方にのみ2つの凹溝(30)が設けられており、(f)では、ポスト本体(31)の前後両方に凹溝(30)が2つずつ設けられている。
尚、上記各バリエーションは前後方向に反転させた構成としてもよく、凹溝(30)と固定ボルト(14)との組み合わせによりバリエーションは他にも多数考えられることは言うまでもない。
【0026】
上記各バリエーションに示したもののように、ポスト本体(31)に少なくとも1つの凹溝(30)を設けることにより、従来の制約を超えたオフセット量を有するシートピラーを提供できるようになった。例えば、ポスト本体(31)の後側に凹溝(30)を設ける構成のものでは、サドル(20)は、従来の固定位置よりも前方に少しずらした状態に固定することができ、逆に、ポスト本体(31)の前側に凹溝(30)を設ける構成としたものでは、サドル(20)を後方にずらして固定することができる。このように、ライダーの好みに応じたサドルの固定位置を実現できるオフセット量を有するシートピラーを選択することにより、従来のものよりも、一層乗り心地の良い自転車を提供することができる。
【0027】
又、どのバリエーションのものでも、少なくとも一つの凹溝(30)を設けることで、従来のものよりはヘッド部(32)及び上下クランプ(11)(12)を小さく構成することができるが、特に、図4の(b)及び(f)のものでは、ポスト本体(31)の前後両方に凹溝(30)を構成しているから、最もコンパクト化及び軽量化されたポスト本体(31)を提供することができる。
尚、上記各実施の形態のものでは、中空筒状のポスト本体(31)の表面を凹ませる態様で凹溝(30)を構成できるようにしたが、図5に示すように、中実棒状のポスト本体(31)に、切削加工によって凹溝(30)を形成するようにしても良い。
【0028】
凹溝(30)を浅く削れば、固定ボルト(14)を一部収納できるものとなり、深く削れば、全部収納できるものとなる。又、鍛造・プレス等の塑性加工によって凹溝を形成することも可能である。
さらに、図6に示すように、中実棒状に構成したポスト本体(31)の中心よりも前後どちらか又は両方に偏心させた位置に、上方に開放し且つ固定ボルト(14)を収納可能な直径及び深さを有する孔を形成すれば、トンネル状の凹溝(30)を構成することができる。
【0029】
上記各バリエーションで採用した複数の固定ボルト(14)のうち、特に、微調整用のボルトを仮固定する際には、手で締付けるようにしても良い。このとき、頭部にローレットつまみや蝶ネジ等が具備された固定ボルトを採用しておけば手で回し易くなり、手でもきつく締付けることができる。
【0030】
又、図6に示したポスト本体(31)は、ヘッド部(32)と別体に構成されなければならないが、他のバリエーションのものでは、ポスト本体(31)はヘッド部(32)と別体でも一体でもどちらの構成のものでも採用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1番目の実施の形態のシートピラーとそれに固定されているサドルとの一部切欠き断面図。
【図2】サドル部分を省略した図1のX−X断面図。
【図3】ポスト本体の後方に固定ボルトを配設させる構成のシートピラーのバリエーションにおいて、ポスト本体と固定ボルトとヘッド部との関係を示す構成図。
【図4】ポスト本体の前後両方に固定ボルトを配設させる構成のシートピラーのバリエーションにおいて、ポスト本体と固定ボルトとヘッド部との関係を示す構成図。
【図5】ポスト本体の他の例を示す断面図。
【図6】ポスト本体のさらに他の例を示す断面図。
【図7】従来のシートピラーの構造を示す分解斜視図。
【図8】従来のシートピラーの他の例を示す分解斜視図。
【符号の説明】
(1)・・・・・シートピラー
(11)(12)・・・上下クランプ
(14)・・・・・固定ボルト
(2)・・・・・組み付け用線材
(20)・・・・・サドル
(30)・・・・・凹溝
(31)・・・・・ポスト本体
(32)・・・・・ヘッド部

Claims (8)

  1. 筒状のポスト本体と、前記ポスト本体の上端に設けられているヘッド部と、前記ヘッド部に装着され且つサドルの組み付け用線材を締結するクランプと、前記ヘッド部を貫通すると共に前記クランプを前記ヘッド部に固定する固定ボルトとからなる自転車用シートピラーにおいて、
    前記ポスト本体の上部域外周面に、前記固定ボルトの一部又は全部が収納可能な深さを有する凹溝が、前記ポスト本体の上方に開放するように形成され、
    前記凹溝の上方開放部に対応する前記ヘッド部には、固定ボルト挿通用孔が貫通していることを特徴とする自転車用シートピラー。
  2. 請求項1に記載の自転車用シートピラーにおいて、前記凹溝は、前記ポスト本体の外表面を切削加工することにより形成される自転車用シートピラー。
  3. 請求項1に記載の自転車用シートピラーにおいて、前記凹溝は、押し出し成型材を加工することにより形成されている自転車用シートピラー。
  4. 請求項1に記載の自転車用シートピラーにおいて、前記凹溝は、鍛造・プレス等の塑性加工によって形成される自転車用シートピラー。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載の自転車用シートピラーにおいて、前記凹溝は、前記ポスト本体の前側又は後側のどちらか一方に形成されている自転車用シートピラー。
  6. 請求項1から4のいずれかに記載の自転車用シートピラーにおいて、前記凹溝は、前記ポスト本体の前側又は後側の両方に形成されている自転車用シートピラー。
  7. 請求項1から6のいずれかに記載の自転車用シートピラーにおいて、前記ヘッド部は、前記ポスト本体と一体的に成型されている自転車用シートピラー。
  8. 請求項1から6のいずれかに記載の自転車用シートピラーにおいて、前記ヘッド部は、前記ポスト本体と別体に成型されている自転車用シートピラー。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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