JP3098664U - 容器 - Google Patents
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Abstract
【課題】木製の外観を確保しつつ、容易に新規な外観が得られるような容器の提供。
【解決手段】底板部13と、該底板部13を囲む周壁部14とで凹所12を形成する容器11であって、上記底板部13を、透光性を有する透光性材料で形成し、上記周壁部14を、木材で形成した容器11。
【選択図】 図1
【解決手段】底板部13と、該底板部13を囲む周壁部14とで凹所12を形成する容器11であって、上記底板部13を、透光性を有する透光性材料で形成し、上記周壁部14を、木材で形成した容器11。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【考案の属する技術分野】
この考案は、例えば飲料や食料を入れるのに適した容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
上述例のような容器には、陶磁器のほか、ガラスや合成樹脂、金属、木材等の材料からなるものがあり、それぞれに、材質固有の雰囲気を有する。
【0003】
中でも木製の容器は、和の雰囲気を得るのに適している。
【0004】
しかし木製の容器は、椀やコップなど多くの場合、木材を切削して形成した一部材からなるものである。このため、例えば新規な意匠観を得るには、主に形状に工夫を凝らす必要があった。中には、実開昭60−6473号や実開昭53−101778号に開示されているように、金属製の部材と組み合わせるものがあったが、これらは外観上もっとも目立つ部分を金属で形成したものであって、木製の容器としての観はない。つまり木の良さを主として表すものではなく、和の雰囲気を持たない。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
そこでこの考案は、木製の外観を確保しつつ木の良さを生かし、容易に新規な外観が得られるような容器の提供を主たる課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
そのための手段は、底板部と、該底板部を囲む周壁部とで凹所を形成する容器であって、上記底板部を、透光性を有する透光性材料で形成し、上記周壁部を、木材で形成した容器であることを特徴とする。
【0007】
すなわち、容器の中で最も目立つ周壁部が木製であるので、木製容器としての外観が得られ、その上、飲料が透光性を有する場合や、盛り付けた食料の周りに底板部を露出させた場合などには、凹所を上から見たときに接地面が透けて見えるので、これまでの容器とは異なった新規な雰囲気が得られる。
【0008】
上記底板部は、ガラスで形成するとよい。ガラスは木材よりも比重が大きいので、接地時の安定感を良くすることができるとともに、手に持ったときに木製の容器とは異なった重量感を得ることができる。
【0009】
また、上記周壁部の上端縁における少なくとも一部の厚みを、それよりも下側の部分の厚みよりも薄く設定するとよい。
【0010】
上記上端縁の厚みは、該上端縁を人体の唇に当てたときに唇に埋没して、上記上端縁の唇近傍の上面と、唇の上面とが面一になる厚み、例えば5mm以下に設定するのが好ましい。
【0011】
【考案の効果】
以上のように、この考案によれば、底板部と周壁部とからなる容器のうち、底板部をガラス等の透光性材料で形成し、その他の周壁部を木材で形成したので、横から見た時には木材のみが見え、上から見た時と下から見た時には木材に囲まれた透光性材料が見え、斜め上から見た時には容器の形態にもよるが、木材に囲まれた中に透光性材料が見える状態である。
【0012】
つまり、全体として木材部分がもっともよく見えるわけであって、容器を上から見れば底板部が見えるとともに、その下の様子まで透けて見える。また下から光が入れば、内容物を照らせるので、内容物によっては見た目に美しさを得られ、その場の演出効果が期待できる。このように透光性材料の存在により、新規な外観が得られる。
【0013】
しかも、外観上もっとも目立つ部分は木材からなるので、木製の容器としての外観を得られ、和の雰囲気を有する容器とすることができる。
【0014】
底板部を、木材よりも比重の大きいガラスで形成すると、重心を低くすることができ、接地時の安定感を良くすることができる。また、手に持ったときに木材のみからなる容器とは異なった重量感を得ることもでき、外観以外の実質的な使用感においても、新規な容器を得ることができる。
【0015】
周壁部の上端縁における少なくとも一部の厚みを、それよりも下側の部分の厚みよりも薄く設定すると、例えば枡のように周壁部の全体を同一の厚みに形成した場合と異なり、木製の容器としては新規な外観を得られる。
【0016】
さらに、その上端縁の厚みを薄くすることを、内側面に傾斜面を形成することで行えば、容器を少し傾けただけでも、より大きく傾斜させたような状態が得られ、内容物を出しやすい。このため、例えば寝た姿勢の病人等に飲食物を提供する場合に便利であり、材質が木であるが故に病人等にぬくもりや安堵感を与えることができる。同時に、透光性材料からなる底板部の存在ゆえに見た目の面白さを与えることもできる。
【0017】
そしてまた、上記上端縁の厚みを、該上端縁を人体の唇に当てたときに唇に埋没して、上記上端縁の唇近傍の上面と、唇の上面とが面一になる厚みに設定すると、容器を傾斜して内容物が容器から口に移行するときに段差がなくなり、内容物の移行が円滑に行われ、零れることはなく、飲みやすいなどの効果を達成できる。
【0018】
【考案の実施の形態】
この考案の一実施の形態を、以下図面を用いて説明する。
図1は、方形の枡形をなす容器11の斜視図であり、図2の断面図に示すように、内容物を収容する凹所12を形成する底板部13と周壁部14とで材料を違えて構成している。
【0019】
上記底板部13は、正方形板状で、透明なガラス板で形成している。無色透明のほか、有色透明、半透明、乳白色等、光を透過させる性質があればよい。材質は、アクリル等の合成樹脂であるもよい。
【0020】
上記周壁部14は、ヒノキや杉などの適宜の木材で形成しており、方形板状の4枚の周壁形成板15…からなる。各周壁形成板15…は、内側面の下端部に、底板部13の縁を嵌合する嵌合溝15aを形成し、左右両側縁には、相互間で接合する接合面15bを形成している。これら接合面15b同士を接着剤で接着することで、底板部13を保持した状態に一体化する。
【0021】
また、各周壁形成板15は、例えば10mm程度の、枡のように厚手の板材で形成しており、各周壁形成板15の上端縁、すなわち周壁部14の上端縁14aには、薄手の飲み口を形成している。飲み口は、その下側の部分の厚みよりも薄く形成すればよいが、好ましくは、上記上端縁14aを人体の唇16に当てたときに唇16に埋没して、上端縁14aの唇近傍の上面14bと、唇16の上面16aとが面一になる厚みtであるのがよい(図3(d)参照)。すなわち具体的には、その厚みtは、5mm以下であるのがよく、より好ましくは、1〜3mm程度であるとよい。
【0022】
このような上端縁14a(飲み口)を形成するため、図1、図2に例示の容器11では、各周壁形成板15の内側面は、底板部13にいたる位置まで斜めに傾斜する長い傾斜面14cで形成している。
【0023】
このような傾斜面14cを形成することによって、上端縁14c(飲み口部分)が薄い新規な外観を得られるとともに、次のような利点を有する。すなわち上端縁14aから底に至るまで傾斜面14cを形成しているので、容器11を少し傾けただけでも、より大きな角度傾けたのと同じにすることができる。つまり少ない傾斜で、内容物の注ぎ出しができる。このため、内容物を口に入れる時に口をつけた部分の反対側が鼻に当たる事を阻止でき、飲みやすくすることができるるとともに、寝た姿勢の病人等に内容物を与えることが容易になる。しかももっとも目立つ周壁部14の材質が木であるが故に病人等にぬくもりや安堵感を与えることができると同時に、ガラスからなる底板部13の存在ゆえに見た目の面白さを与えることもできる。
【0024】
上記上端部14a(飲み口)は、図3に示したように形成するもよい。図3(a)は、上述のように内側面に傾斜面14cを形成した例であるが、傾斜面14cは上端部のみに形成している。(b)は、外側面の上端部のみに傾斜面14cを形成した例である。(c)は、内外両側面の上端部に傾斜面14cを形成した例である。(d)は、上端縁14a(飲み口)の厚みtを上述例のように設定した時の作用状態の説明図で、上端縁14aの唇16近傍の上面14bと唇16の上面16aとを面一にできるので、こぼれることをなくし、飲みやすくすることができる。
【0025】
図4は、容器11に酒等の透光性を有する飲料17(内容物)を注いだときの平面図であり、この図に示したように、きらきら光を反射する飲料17表面の下に、同じくきらきら光る底板部13と、その下方を透視することができる。
【0026】
つまりこの容器11によれば、底板部13と周壁部14とからなる容器のうち、底板部13をガラスで形成し、その他の周壁部14を木材で形成したので、容器11を上から見れば底板部13が見えるとともに、その下の様子まで透けて見える。また接地状態でも持ち上げた状態でも、下から光が入れば、内容物を照らせるので、内容物によっては見た目に美しさを得られ、その場の演出効果が期待できる。また、容器の形態によっては斜めから見ても底板部が見える。このように、ガラス製造の底板部13の存在により、新規な外観が得られる。
【0027】
しかも、外観上もっとも目立つ部分である周壁部14は木材からなるので、木製の容器としての外観を得られ、和の雰囲気を有する容器11とすることができる。
【0028】
また底板部13を、木材よりも比重の高いガラスで形成したので、重心を低くすることができ、接地時の安定感を良くすることができる。また、手に持ったときに木材のみからなる容器とは異なった重量感を得ることもでき、外観以外の実質的な使用感においても、新規な容器を得ることができる。
【0029】
さらに周壁部14の上端縁14aの厚みを、それよりも下側の部分の厚みよりも薄く設定しているので、例えば枡のように周壁部の全体を同一の厚みに形成した場合と異なり、木製の容器としては新規な外観を得られる。
【0030】
以下に、他の例に係る容器11を説明する。なお、上述例の構成と同一の構成部分については同一の符号を付して、詳しい説明を省略する。
【0031】
図5、図6に示した容器は、同じく枡形の容器11であるが、周壁部14の上端縁14aを、それよりも下側の部分の厚みよりも薄く設定するために、外側面の上端部に形成した傾斜面14cと、内側面の全体に傾斜した傾斜面14cとを形成した例である。また、周壁部14の外側面における下端部には、下端側ほど薄くなる装飾用の傾斜面14dを形成している。
【0032】
図7、図8は、上記各容器11よりも凹所12の深さを浅くして椀として使用できるようにした角椀形の容器である。平面視形状は、六角形等の他の多角形や円形であるもよい。
【0033】
図9、図10は、例えばビールやワイン、ジュース等の飲料に適した容器11であり、底板部13を円形に形成するとともに、周壁部14を一部材からなる円筒状に形成している。底板部13と周壁部14との一体化は、底板部13を周壁部14に対して下から嵌めた後、リング状の止め部材18を嵌め付けて、接着剤等により固定すればよい。周壁部14は、上述のように一部材で構成するほか、樽のように、複数の部材を周方向で接合一体化して構成するもよい。形状も平面視方形、その他の多角形等であるもよい。
【0034】
図11は、水差しとしての容器11の例であり、平面視形状を三角形に設定している。
【0035】
図12は、皿としての容器11の例であり、浅い凹所12と、外周方向に広がる形状の周壁部14とを有している。周壁部14は一部材で形成し、この例では底板部13を正方形に形成するのに対して、周壁部14の平面視形状を八角形に形成している。
【0036】
以上はこの考案の一実施の形態であって、この考案は、上述の構成のみに限定されるものではない。例えば、底板部13に、彫刻を施したり彫刻様の凹凸模様を形成したりして、装飾を施すもよく、また容器は、飲料や食料のもの以外にも、例えば、ペン皿、カードケース等の各種日用品等であるもよい。
【0037】
【図面の簡単な説明】
【図1】容器の斜視図。
【図2】容器の断面図。
【図3】要部説明図。
【図4】作用状態の平面図。
【図5】他の例に係る容器の斜視図。
【図6】他の例に係る容器の断面図。
【図7】他の例に係る容器の斜視図。
【図8】他の例に係る容器の断面図。
【図9】他の例に係る容器の斜視図。
【図10】他の例に係る容器の断面図。
【図11】他の例に係る容器の斜視図。
【図12】他の例に係る容器の斜視図。
【符号の説明】
11…容器
12…凹所
13…底板部
14…周壁部
14a…上端縁
14b…上端縁の唇近傍の上面
14c…傾斜面
16a…唇の上面
【考案の属する技術分野】
この考案は、例えば飲料や食料を入れるのに適した容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
上述例のような容器には、陶磁器のほか、ガラスや合成樹脂、金属、木材等の材料からなるものがあり、それぞれに、材質固有の雰囲気を有する。
【0003】
中でも木製の容器は、和の雰囲気を得るのに適している。
【0004】
しかし木製の容器は、椀やコップなど多くの場合、木材を切削して形成した一部材からなるものである。このため、例えば新規な意匠観を得るには、主に形状に工夫を凝らす必要があった。中には、実開昭60−6473号や実開昭53−101778号に開示されているように、金属製の部材と組み合わせるものがあったが、これらは外観上もっとも目立つ部分を金属で形成したものであって、木製の容器としての観はない。つまり木の良さを主として表すものではなく、和の雰囲気を持たない。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
そこでこの考案は、木製の外観を確保しつつ木の良さを生かし、容易に新規な外観が得られるような容器の提供を主たる課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
そのための手段は、底板部と、該底板部を囲む周壁部とで凹所を形成する容器であって、上記底板部を、透光性を有する透光性材料で形成し、上記周壁部を、木材で形成した容器であることを特徴とする。
【0007】
すなわち、容器の中で最も目立つ周壁部が木製であるので、木製容器としての外観が得られ、その上、飲料が透光性を有する場合や、盛り付けた食料の周りに底板部を露出させた場合などには、凹所を上から見たときに接地面が透けて見えるので、これまでの容器とは異なった新規な雰囲気が得られる。
【0008】
上記底板部は、ガラスで形成するとよい。ガラスは木材よりも比重が大きいので、接地時の安定感を良くすることができるとともに、手に持ったときに木製の容器とは異なった重量感を得ることができる。
【0009】
また、上記周壁部の上端縁における少なくとも一部の厚みを、それよりも下側の部分の厚みよりも薄く設定するとよい。
【0010】
上記上端縁の厚みは、該上端縁を人体の唇に当てたときに唇に埋没して、上記上端縁の唇近傍の上面と、唇の上面とが面一になる厚み、例えば5mm以下に設定するのが好ましい。
【0011】
【考案の効果】
以上のように、この考案によれば、底板部と周壁部とからなる容器のうち、底板部をガラス等の透光性材料で形成し、その他の周壁部を木材で形成したので、横から見た時には木材のみが見え、上から見た時と下から見た時には木材に囲まれた透光性材料が見え、斜め上から見た時には容器の形態にもよるが、木材に囲まれた中に透光性材料が見える状態である。
【0012】
つまり、全体として木材部分がもっともよく見えるわけであって、容器を上から見れば底板部が見えるとともに、その下の様子まで透けて見える。また下から光が入れば、内容物を照らせるので、内容物によっては見た目に美しさを得られ、その場の演出効果が期待できる。このように透光性材料の存在により、新規な外観が得られる。
【0013】
しかも、外観上もっとも目立つ部分は木材からなるので、木製の容器としての外観を得られ、和の雰囲気を有する容器とすることができる。
【0014】
底板部を、木材よりも比重の大きいガラスで形成すると、重心を低くすることができ、接地時の安定感を良くすることができる。また、手に持ったときに木材のみからなる容器とは異なった重量感を得ることもでき、外観以外の実質的な使用感においても、新規な容器を得ることができる。
【0015】
周壁部の上端縁における少なくとも一部の厚みを、それよりも下側の部分の厚みよりも薄く設定すると、例えば枡のように周壁部の全体を同一の厚みに形成した場合と異なり、木製の容器としては新規な外観を得られる。
【0016】
さらに、その上端縁の厚みを薄くすることを、内側面に傾斜面を形成することで行えば、容器を少し傾けただけでも、より大きく傾斜させたような状態が得られ、内容物を出しやすい。このため、例えば寝た姿勢の病人等に飲食物を提供する場合に便利であり、材質が木であるが故に病人等にぬくもりや安堵感を与えることができる。同時に、透光性材料からなる底板部の存在ゆえに見た目の面白さを与えることもできる。
【0017】
そしてまた、上記上端縁の厚みを、該上端縁を人体の唇に当てたときに唇に埋没して、上記上端縁の唇近傍の上面と、唇の上面とが面一になる厚みに設定すると、容器を傾斜して内容物が容器から口に移行するときに段差がなくなり、内容物の移行が円滑に行われ、零れることはなく、飲みやすいなどの効果を達成できる。
【0018】
【考案の実施の形態】
この考案の一実施の形態を、以下図面を用いて説明する。
図1は、方形の枡形をなす容器11の斜視図であり、図2の断面図に示すように、内容物を収容する凹所12を形成する底板部13と周壁部14とで材料を違えて構成している。
【0019】
上記底板部13は、正方形板状で、透明なガラス板で形成している。無色透明のほか、有色透明、半透明、乳白色等、光を透過させる性質があればよい。材質は、アクリル等の合成樹脂であるもよい。
【0020】
上記周壁部14は、ヒノキや杉などの適宜の木材で形成しており、方形板状の4枚の周壁形成板15…からなる。各周壁形成板15…は、内側面の下端部に、底板部13の縁を嵌合する嵌合溝15aを形成し、左右両側縁には、相互間で接合する接合面15bを形成している。これら接合面15b同士を接着剤で接着することで、底板部13を保持した状態に一体化する。
【0021】
また、各周壁形成板15は、例えば10mm程度の、枡のように厚手の板材で形成しており、各周壁形成板15の上端縁、すなわち周壁部14の上端縁14aには、薄手の飲み口を形成している。飲み口は、その下側の部分の厚みよりも薄く形成すればよいが、好ましくは、上記上端縁14aを人体の唇16に当てたときに唇16に埋没して、上端縁14aの唇近傍の上面14bと、唇16の上面16aとが面一になる厚みtであるのがよい(図3(d)参照)。すなわち具体的には、その厚みtは、5mm以下であるのがよく、より好ましくは、1〜3mm程度であるとよい。
【0022】
このような上端縁14a(飲み口)を形成するため、図1、図2に例示の容器11では、各周壁形成板15の内側面は、底板部13にいたる位置まで斜めに傾斜する長い傾斜面14cで形成している。
【0023】
このような傾斜面14cを形成することによって、上端縁14c(飲み口部分)が薄い新規な外観を得られるとともに、次のような利点を有する。すなわち上端縁14aから底に至るまで傾斜面14cを形成しているので、容器11を少し傾けただけでも、より大きな角度傾けたのと同じにすることができる。つまり少ない傾斜で、内容物の注ぎ出しができる。このため、内容物を口に入れる時に口をつけた部分の反対側が鼻に当たる事を阻止でき、飲みやすくすることができるるとともに、寝た姿勢の病人等に内容物を与えることが容易になる。しかももっとも目立つ周壁部14の材質が木であるが故に病人等にぬくもりや安堵感を与えることができると同時に、ガラスからなる底板部13の存在ゆえに見た目の面白さを与えることもできる。
【0024】
上記上端部14a(飲み口)は、図3に示したように形成するもよい。図3(a)は、上述のように内側面に傾斜面14cを形成した例であるが、傾斜面14cは上端部のみに形成している。(b)は、外側面の上端部のみに傾斜面14cを形成した例である。(c)は、内外両側面の上端部に傾斜面14cを形成した例である。(d)は、上端縁14a(飲み口)の厚みtを上述例のように設定した時の作用状態の説明図で、上端縁14aの唇16近傍の上面14bと唇16の上面16aとを面一にできるので、こぼれることをなくし、飲みやすくすることができる。
【0025】
図4は、容器11に酒等の透光性を有する飲料17(内容物)を注いだときの平面図であり、この図に示したように、きらきら光を反射する飲料17表面の下に、同じくきらきら光る底板部13と、その下方を透視することができる。
【0026】
つまりこの容器11によれば、底板部13と周壁部14とからなる容器のうち、底板部13をガラスで形成し、その他の周壁部14を木材で形成したので、容器11を上から見れば底板部13が見えるとともに、その下の様子まで透けて見える。また接地状態でも持ち上げた状態でも、下から光が入れば、内容物を照らせるので、内容物によっては見た目に美しさを得られ、その場の演出効果が期待できる。また、容器の形態によっては斜めから見ても底板部が見える。このように、ガラス製造の底板部13の存在により、新規な外観が得られる。
【0027】
しかも、外観上もっとも目立つ部分である周壁部14は木材からなるので、木製の容器としての外観を得られ、和の雰囲気を有する容器11とすることができる。
【0028】
また底板部13を、木材よりも比重の高いガラスで形成したので、重心を低くすることができ、接地時の安定感を良くすることができる。また、手に持ったときに木材のみからなる容器とは異なった重量感を得ることもでき、外観以外の実質的な使用感においても、新規な容器を得ることができる。
【0029】
さらに周壁部14の上端縁14aの厚みを、それよりも下側の部分の厚みよりも薄く設定しているので、例えば枡のように周壁部の全体を同一の厚みに形成した場合と異なり、木製の容器としては新規な外観を得られる。
【0030】
以下に、他の例に係る容器11を説明する。なお、上述例の構成と同一の構成部分については同一の符号を付して、詳しい説明を省略する。
【0031】
図5、図6に示した容器は、同じく枡形の容器11であるが、周壁部14の上端縁14aを、それよりも下側の部分の厚みよりも薄く設定するために、外側面の上端部に形成した傾斜面14cと、内側面の全体に傾斜した傾斜面14cとを形成した例である。また、周壁部14の外側面における下端部には、下端側ほど薄くなる装飾用の傾斜面14dを形成している。
【0032】
図7、図8は、上記各容器11よりも凹所12の深さを浅くして椀として使用できるようにした角椀形の容器である。平面視形状は、六角形等の他の多角形や円形であるもよい。
【0033】
図9、図10は、例えばビールやワイン、ジュース等の飲料に適した容器11であり、底板部13を円形に形成するとともに、周壁部14を一部材からなる円筒状に形成している。底板部13と周壁部14との一体化は、底板部13を周壁部14に対して下から嵌めた後、リング状の止め部材18を嵌め付けて、接着剤等により固定すればよい。周壁部14は、上述のように一部材で構成するほか、樽のように、複数の部材を周方向で接合一体化して構成するもよい。形状も平面視方形、その他の多角形等であるもよい。
【0034】
図11は、水差しとしての容器11の例であり、平面視形状を三角形に設定している。
【0035】
図12は、皿としての容器11の例であり、浅い凹所12と、外周方向に広がる形状の周壁部14とを有している。周壁部14は一部材で形成し、この例では底板部13を正方形に形成するのに対して、周壁部14の平面視形状を八角形に形成している。
【0036】
以上はこの考案の一実施の形態であって、この考案は、上述の構成のみに限定されるものではない。例えば、底板部13に、彫刻を施したり彫刻様の凹凸模様を形成したりして、装飾を施すもよく、また容器は、飲料や食料のもの以外にも、例えば、ペン皿、カードケース等の各種日用品等であるもよい。
【0037】
【図面の簡単な説明】
【図1】容器の斜視図。
【図2】容器の断面図。
【図3】要部説明図。
【図4】作用状態の平面図。
【図5】他の例に係る容器の斜視図。
【図6】他の例に係る容器の断面図。
【図7】他の例に係る容器の斜視図。
【図8】他の例に係る容器の断面図。
【図9】他の例に係る容器の斜視図。
【図10】他の例に係る容器の断面図。
【図11】他の例に係る容器の斜視図。
【図12】他の例に係る容器の斜視図。
【符号の説明】
11…容器
12…凹所
13…底板部
14…周壁部
14a…上端縁
14b…上端縁の唇近傍の上面
14c…傾斜面
16a…唇の上面
Claims (5)
- 底板部と、該底板部を囲む周壁部とで凹所を形成する容器であって、
上記底板部を、透光性を有する透光性材料で形成し、
上記周壁部を、木材で形成した
容器。 - 前記底板部を、ガラスで形成した
請求項1に記載の容器。 - 前記周壁部の上端縁における少なくとも一部の厚みを、それよりも下側の部分の厚みよりも薄く設定した
請求項1または2に記載の容器。 - 前記周壁部の上端部における外側面及び/又は内側面を傾斜面で形成した
請求項3に記載の容器。 - 前記上端縁の厚みを、該上端縁を人体の唇に当てたときに唇に埋没して、上記上端縁の唇近傍の上面と、唇の上面とが面一になる厚みに設定した
請求項3または4に記載の容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003003610U JP3098664U (ja) | 2003-06-19 | 2003-06-19 | 容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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ID=43252415
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