JP3098513B1 - 改変判定装置およびその方法 - Google Patents
改変判定装置およびその方法Info
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Abstract
【要約】
【課題】画像に電子透かしを埋め込むことにより、画像
のいずれの部分に改変が加えられているかを判定する。 【解決手段】埋込部30は、画像の輝度成分YのDCT
ブロックを2つずつペアにし、乱数を用いて、各ペアに
含まれるDCTブロックそれぞれから、互いに対応する
DCT係数をランダムに選択し、これらのDCT係数同
士の関係が、所定の規則に従ってデータを表すように操
作し、データを埋め込む。この画像に改変が加えられる
と、改変部分のペアに含まれるDCT係数が、上記規則
に従わなくなり、元のデータと異なる値を表すようにな
る。抽出部40は、画像からデータを抽出し、多数決を
採って最初に埋め込まれたデータを推定し、推定したデ
ータと異なるデータが抽出されたペアに改変が加えられ
たと判定し、表示する。
のいずれの部分に改変が加えられているかを判定する。 【解決手段】埋込部30は、画像の輝度成分YのDCT
ブロックを2つずつペアにし、乱数を用いて、各ペアに
含まれるDCTブロックそれぞれから、互いに対応する
DCT係数をランダムに選択し、これらのDCT係数同
士の関係が、所定の規則に従ってデータを表すように操
作し、データを埋め込む。この画像に改変が加えられる
と、改変部分のペアに含まれるDCT係数が、上記規則
に従わなくなり、元のデータと異なる値を表すようにな
る。抽出部40は、画像からデータを抽出し、多数決を
採って最初に埋め込まれたデータを推定し、推定したデ
ータと異なるデータが抽出されたペアに改変が加えられ
たと判定し、表示する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、著作権情報などの認証
情報を、画像データ等のコンテンツデータに感知できな
いように認証データを埋め込み、埋め込んだ認証データ
を用いてコンテンツのいずれの部分に改変が加えられた
かを判定する改変判定装置およびその方法に関する。
情報を、画像データ等のコンテンツデータに感知できな
いように認証データを埋め込み、埋め込んだ認証データ
を用いてコンテンツのいずれの部分に改変が加えられた
かを判定する改変判定装置およびその方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、国際公開WO97/49235
号公報(文献1)は、ピクセル・ブロック・コーディン
グ(Pixel Block Coding;PBC)により、画像データ
等のコンテンツデータに著作権情報など(以下、一般的
に認証情報とも記す)を、視覚的に感知できないように
埋め込む方式(以下、このようにコンテンツデータに感
知できないように認証方法を埋め込む方式を「エレクト
ロニックウォーターマーキング方式」とも記す)を開示
する。
号公報(文献1)は、ピクセル・ブロック・コーディン
グ(Pixel Block Coding;PBC)により、画像データ
等のコンテンツデータに著作権情報など(以下、一般的
に認証情報とも記す)を、視覚的に感知できないように
埋め込む方式(以下、このようにコンテンツデータに感
知できないように認証方法を埋め込む方式を「エレクト
ロニックウォーターマーキング方式」とも記す)を開示
する。
【0003】また、国際公開WO98/116928号
公報(文献2)は、文献1等に開示されたエレクトロニ
ックウォーターマーキング方式を応用して、画像データ
の改変を禁止し、著作物を有効に保護する方法を開示す
る。また、特開平10−164549号公報(文献3)
は、文献1等に開示されたエレクトロニックウォーター
マーキング方式を改良し、画像データに認証情報を一体
不可分に埋め込むことにより、画像データの改変を検出
する方法を開示する。
公報(文献2)は、文献1等に開示されたエレクトロニ
ックウォーターマーキング方式を応用して、画像データ
の改変を禁止し、著作物を有効に保護する方法を開示す
る。また、特開平10−164549号公報(文献3)
は、文献1等に開示されたエレクトロニックウォーター
マーキング方式を改良し、画像データに認証情報を一体
不可分に埋め込むことにより、画像データの改変を検出
する方法を開示する。
【0004】また、これらの文献の他、特開平09−1
51747号公報、特開平10−83310号公報、特
開平10−106149号公報、特開平10−1619
33号公報、特開平10−164349号公報、特開平
10−285562号公報、特開平10−334272
号公報、特開平10−240626号公報、特開平10
−240129号公報(文献4〜12)等も、エレクト
ロニックウォーターマーキング方式に関する発明を開示
する。
51747号公報、特開平10−83310号公報、特
開平10−106149号公報、特開平10−1619
33号公報、特開平10−164349号公報、特開平
10−285562号公報、特開平10−334272
号公報、特開平10−240626号公報、特開平10
−240129号公報(文献4〜12)等も、エレクト
ロニックウォーターマーキング方式に関する発明を開示
する。
【0005】これらの文献に開示された方式は、ハッシ
ュ関数等を用いて認証情報を埋め込み、画像データに改
変が加えられているか否か判断する。ハッシュ関数を用
いて認証情報を埋め込まれた画像データの一部に対して
改変を行うと、この改変の影響は画像データ全体に及
ぶ。従って、この方式は、画像データのいずこかに改変
が加えられていることを検出することができても、具体
的に、画像データのいずれの部分に改変が加えられてい
るかを判定して示すことはできない。
ュ関数等を用いて認証情報を埋め込み、画像データに改
変が加えられているか否か判断する。ハッシュ関数を用
いて認証情報を埋め込まれた画像データの一部に対して
改変を行うと、この改変の影響は画像データ全体に及
ぶ。従って、この方式は、画像データのいずこかに改変
が加えられていることを検出することができても、具体
的に、画像データのいずれの部分に改変が加えられてい
るかを判定して示すことはできない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した従
来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、単にコン
テンツデータに対して改変が加えられているか否かを判
定することができるだけでなく、さらに、コンテンツデ
ータのいずれの部分に改変が加えられているかまでを判
定することができるようにした改変判定装置およびその
方法を提供することを目的とする。
来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、単にコン
テンツデータに対して改変が加えられているか否かを判
定することができるだけでなく、さらに、コンテンツデ
ータのいずれの部分に改変が加えられているかまでを判
定することができるようにした改変判定装置およびその
方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を達成するための手段】[改変判定装置]本発明
にかかるコンテンツ改変判定装置は、所定の埋め込みデ
ータを埋め込む対象となるコンテンツデータに前記埋め
込みデータを付加するデータ付加装置と、前記所定の埋
め込みデータが埋め込まれたコンテンツデータに対して
改変が加えられたか否かを判定する判定装置とを有する
コンテンツ改変判定装置であって、前記データ付加装置
は、前記コンテンツデータの少なくとも一部を複数の第
1のブロックに分割するコンテンツデータ分割手段と、
分割の結果として得られた前記複数の第1のブロックそ
れぞれに、所定の第1の埋め込みデータそれぞれを付加
し、複数の第2のブロックとする埋め込みデータ付加手
段とを有し、前記判定装置は、前記第2のブロックの少
なくとも一部それぞれに付加された前記埋め込みデータ
(第2の埋め込みデータ)を抽出する埋め込みデータ抽
出手段と、抽出された前記第2の埋め込みデータに基づ
いて、前記第2のブロックの少なくとも一部それぞれに
改変が加えられたか否かを判定する改変判定手段とを有
する。
にかかるコンテンツ改変判定装置は、所定の埋め込みデ
ータを埋め込む対象となるコンテンツデータに前記埋め
込みデータを付加するデータ付加装置と、前記所定の埋
め込みデータが埋め込まれたコンテンツデータに対して
改変が加えられたか否かを判定する判定装置とを有する
コンテンツ改変判定装置であって、前記データ付加装置
は、前記コンテンツデータの少なくとも一部を複数の第
1のブロックに分割するコンテンツデータ分割手段と、
分割の結果として得られた前記複数の第1のブロックそ
れぞれに、所定の第1の埋め込みデータそれぞれを付加
し、複数の第2のブロックとする埋め込みデータ付加手
段とを有し、前記判定装置は、前記第2のブロックの少
なくとも一部それぞれに付加された前記埋め込みデータ
(第2の埋め込みデータ)を抽出する埋め込みデータ抽
出手段と、抽出された前記第2の埋め込みデータに基づ
いて、前記第2のブロックの少なくとも一部それぞれに
改変が加えられたか否かを判定する改変判定手段とを有
する。
【0008】好適には、画像データに所定の埋め込みデ
ータを付加するデータ付加装置と、前記所定の埋め込み
データが埋め込まれた画像データに対して改変が加えら
れたか否かを判定する判定装置とを有する改変判定装置
であって、前記データ付加装置は、画像データを複数の
第1の画像ブロックに分割する画像分割手段と、分割の
結果として得られた前記複数の第1の画像ブロックそれ
ぞれに、所定の第1の埋め込みデータそれぞれを付加
し、複数の第2の画像ブロックとする埋め込みデータ付
加手段とを有し、前記判定装置は、前記第2の画像ブロ
ックそれぞれに付加された埋め込みデータ(第2の埋め
込みデータ)を抽出する埋め込みデータ抽出手段と、抽
出された前記第2の埋め込みデータに基づいて、前記第
2の画像ブロックそれぞれに改変が加えられたか否かを
判定する改変判定手段とを有する。
ータを付加するデータ付加装置と、前記所定の埋め込み
データが埋め込まれた画像データに対して改変が加えら
れたか否かを判定する判定装置とを有する改変判定装置
であって、前記データ付加装置は、画像データを複数の
第1の画像ブロックに分割する画像分割手段と、分割の
結果として得られた前記複数の第1の画像ブロックそれ
ぞれに、所定の第1の埋め込みデータそれぞれを付加
し、複数の第2の画像ブロックとする埋め込みデータ付
加手段とを有し、前記判定装置は、前記第2の画像ブロ
ックそれぞれに付加された埋め込みデータ(第2の埋め
込みデータ)を抽出する埋め込みデータ抽出手段と、抽
出された前記第2の埋め込みデータに基づいて、前記第
2の画像ブロックそれぞれに改変が加えられたか否かを
判定する改変判定手段とを有する。
【0009】好適には、前記画像分割手段は、前記画像
データを、それぞれ複数の単位データを含む前記複数の
第1の画像ブロックに分割し、前記埋め込みデータ付加
手段は、互いに対応する2つ以上の前記第1の画像ブロ
ックそれぞれに含まれ、互いに対応する複数の前記単位
データの値の関係が、所定の規則に従って前記第1の埋
め込みデータを表すように調整して、前記複数の第1の
画像ブロックそれぞれに前記第1の埋め込みデータを付
加することにより、前記第2の画像ブロックとする。
データを、それぞれ複数の単位データを含む前記複数の
第1の画像ブロックに分割し、前記埋め込みデータ付加
手段は、互いに対応する2つ以上の前記第1の画像ブロ
ックそれぞれに含まれ、互いに対応する複数の前記単位
データの値の関係が、所定の規則に従って前記第1の埋
め込みデータを表すように調整して、前記複数の第1の
画像ブロックそれぞれに前記第1の埋め込みデータを付
加することにより、前記第2の画像ブロックとする。
【0010】好適には、前記埋め込みデータ付加手段
は、いずれかの前記第2の画像ブロックに対して改変が
加えられた場合に、改変が加えられた前記第2の画像ブ
ロックに含まれ、互いに対応する前記複数の単位データ
の値が、前記所定の規則に従わなくなるように調整す
る。
は、いずれかの前記第2の画像ブロックに対して改変が
加えられた場合に、改変が加えられた前記第2の画像ブ
ロックに含まれ、互いに対応する前記複数の単位データ
の値が、前記所定の規則に従わなくなるように調整す
る。
【0011】好適には、前記埋め込みデータ抽出手段
は、前記複数の第2の画像ブロックそれぞれから、前記
第2の画像ブロックそれぞれに含まれる前記複数の単位
データの値の関係が、前記所定の規則に従って表すデー
タを、前記第2の埋め込みデータとして抽出する。
は、前記複数の第2の画像ブロックそれぞれから、前記
第2の画像ブロックそれぞれに含まれる前記複数の単位
データの値の関係が、前記所定の規則に従って表すデー
タを、前記第2の埋め込みデータとして抽出する。
【0012】好適には、前記改変判定手段は、埋め込ま
れた前記第1の埋め込みデータと、抽出された前記第2
の埋め込みデータとの比較結果に基づいて、前記第2の
画像ブロックそれぞれに改変が加えられたか否かを判定
する。
れた前記第1の埋め込みデータと、抽出された前記第2
の埋め込みデータとの比較結果に基づいて、前記第2の
画像ブロックそれぞれに改変が加えられたか否かを判定
する。
【0013】好適には、前記第1の画像ブロックおよび
前記第2の画像ブロックは、それぞれ前記単位データを
含み、画像データを所定の処理ブロックに分割し、空間
領域から周波数領域に変換処理することにより得られる
複数の変換係数を1組以上、含む変換ブロックである。
前記第2の画像ブロックは、それぞれ前記単位データを
含み、画像データを所定の処理ブロックに分割し、空間
領域から周波数領域に変換処理することにより得られる
複数の変換係数を1組以上、含む変換ブロックである。
【0014】好適には、前記第1の画像ブロックおよび
前記第2の画像ブロックは、それぞれ前記単位データを
含み、画像データを所定のDCTブロックに分割し、離
散的余弦変換(DCT)処理することにより得られる複
数のDCT係数を1組以上、含むDCTブロックであ
る。
前記第2の画像ブロックは、それぞれ前記単位データを
含み、画像データを所定のDCTブロックに分割し、離
散的余弦変換(DCT)処理することにより得られる複
数のDCT係数を1組以上、含むDCTブロックであ
る。
【0015】[改変判定装置の作用]本発明にかかる改
変判定装置は、まず、処理の対象となるコンテンツデー
タを複数の部分に分割する。このコンテンツデータは、
例えば、事故現場の音声データあるいは画像データであ
って、改変が加えられると証拠として用いることができ
なくなる。
変判定装置は、まず、処理の対象となるコンテンツデー
タを複数の部分に分割する。このコンテンツデータは、
例えば、事故現場の音声データあるいは画像データであ
って、改変が加えられると証拠として用いることができ
なくなる。
【0016】次に、本発明にかかる改変判定装置は、上
記分割の結果として得られたコンテンツデータの複数の
部分それぞれに、改変の判定に用いられ、埋め込みの際
に、他の部分へのデータの埋め込みに影響を与えず、ま
た、改変の検出の際に他の部分からの影響を受けない所
定の方式により、埋め込みデータ(いわゆる電子透かし
(エレクトロニックウォーターマーク))を埋め込こ
む。つまり、埋め込みデータは、コンテンツデータの複
数の部分それぞれに、複数の部分それぞれに閉じた形で
埋め込まれる。
記分割の結果として得られたコンテンツデータの複数の
部分それぞれに、改変の判定に用いられ、埋め込みの際
に、他の部分へのデータの埋め込みに影響を与えず、ま
た、改変の検出の際に他の部分からの影響を受けない所
定の方式により、埋め込みデータ(いわゆる電子透かし
(エレクトロニックウォーターマーク))を埋め込こ
む。つまり、埋め込みデータは、コンテンツデータの複
数の部分それぞれに、複数の部分それぞれに閉じた形で
埋め込まれる。
【0017】最後に、本発明にかかる改変判定装置は、
コンテンツデータの上記複数の部分それぞれに閉じた形
で埋め込まれた埋め込みデータを、上記複数の部分それ
ぞれに閉じた処理により検出し、コンテンツデータのい
ずれの部分に改変が加えられたかを判定する。
コンテンツデータの上記複数の部分それぞれに閉じた形
で埋め込まれた埋め込みデータを、上記複数の部分それ
ぞれに閉じた処理により検出し、コンテンツデータのい
ずれの部分に改変が加えられたかを判定する。
【0018】[以下の説明において用いられる具体例]
ここで、本発明にかかる改変判定装置が、画像データを
分割し、分割した画像データに電子透かし(埋め込みデ
ータ)を埋め込む方式は、分割した画像データそれぞれ
に閉じて行うことができる限り、どのようなものであっ
てもよい。しかしながら、説明を明確化する必要がある
ので、以下、本発明にかかる改変判定装置が、例えば、
JPEG方式により圧縮符号化された画像データを、そ
れぞれDCT係数を複数組ずつ含む複数のセット(画像
ブロック)に分割し、これらのセットそれぞれに対し
て、電子透かしを、セットごとに改変の判定が可能なよ
うに埋め込み、画像データが改変されたか否かの判定
を、これらのセットごとに行う場合を具体例とする。
ここで、本発明にかかる改変判定装置が、画像データを
分割し、分割した画像データに電子透かし(埋め込みデ
ータ)を埋め込む方式は、分割した画像データそれぞれ
に閉じて行うことができる限り、どのようなものであっ
てもよい。しかしながら、説明を明確化する必要がある
ので、以下、本発明にかかる改変判定装置が、例えば、
JPEG方式により圧縮符号化された画像データを、そ
れぞれDCT係数を複数組ずつ含む複数のセット(画像
ブロック)に分割し、これらのセットそれぞれに対し
て、電子透かしを、セットごとに改変の判定が可能なよ
うに埋め込み、画像データが改変されたか否かの判定
を、これらのセットごとに行う場合を具体例とする。
【0019】また、本発明にかかる改変判定装置を、画
像データの一部に対して埋め込みデータ(電子透かし)
を埋め込み、改変の検出を行うようにしても、あるい
は、埋め込みデータを埋め込んだ領域と、改変の検出を
行う領域とが一致しないようにしてもよいが、以下、画
像データの全部に埋め込みデータを埋め込み、改変を行
う場合を具体例とする。
像データの一部に対して埋め込みデータ(電子透かし)
を埋め込み、改変の検出を行うようにしても、あるい
は、埋め込みデータを埋め込んだ領域と、改変の検出を
行う領域とが一致しないようにしてもよいが、以下、画
像データの全部に埋め込みデータを埋め込み、改変を行
う場合を具体例とする。
【0020】また、本発明にかかる改変判定装置による
埋め込みデータ(電子透かし)の埋め込みの対象となる
上記DCT係数として、例えば、カラー画像データの輝
度成分(Y)を、8×8画素構成の複数のDCTブロッ
ク(マクロブロック)にし、これらのDCTブロックを
DCT処理して得られるDCT係数が用いられる場合を
具体例とする。
埋め込みデータ(電子透かし)の埋め込みの対象となる
上記DCT係数として、例えば、カラー画像データの輝
度成分(Y)を、8×8画素構成の複数のDCTブロッ
ク(マクロブロック)にし、これらのDCTブロックを
DCT処理して得られるDCT係数が用いられる場合を
具体例とする。
【0021】また、それぞれ複数組のDCT係数を含む
セットを選択する方法としては、例えば、乱数を用いて
ランダムにDCT係数を選択してセットにする方法、あ
るいは、単純に隣り合ったDCT係数を選択してセット
にする方法が考えられるが、以下、特に断らない限り、
上記2例の後者の最も単純な場合、つまり、DCT係数
のセットそれぞれが、単純に隣り合った2つのDCTブ
ロックをDCT変換して得られる2組の(隣接した2つ
の)DCT係数を含むペアである場合を具体例として以
下の説明を進める。
セットを選択する方法としては、例えば、乱数を用いて
ランダムにDCT係数を選択してセットにする方法、あ
るいは、単純に隣り合ったDCT係数を選択してセット
にする方法が考えられるが、以下、特に断らない限り、
上記2例の後者の最も単純な場合、つまり、DCT係数
のセットそれぞれが、単純に隣り合った2つのDCTブ
ロックをDCT変換して得られる2組の(隣接した2つ
の)DCT係数を含むペアである場合を具体例として以
下の説明を進める。
【0022】[データ付加装置の作用]本発明にかかる
改変判定装置において、データ付加手段は、画像データ
に対して、DCT係数のペアごとに改変の判定が可能な
ように、埋め込みデータ(電子透かし)の埋め込みを行
う。
改変判定装置において、データ付加手段は、画像データ
に対して、DCT係数のペアごとに改変の判定が可能な
ように、埋め込みデータ(電子透かし)の埋め込みを行
う。
【0023】[画像分割手段]データ付加手段におい
て、画像分割手段は、例えば、JPEG方式により圧縮
符号化された圧縮画像データをハフマン復号処理し、復
号処理の結果として得られた画像データの3種類の成分
の内、輝度成分(Y)のDCT係数を受け入れ、隣り合
った2組のDCT係数同士に対応付け、対応付けた2組
のDCT係数から構成されるペア(第1の画像ブロッ
ク)とする。
て、画像分割手段は、例えば、JPEG方式により圧縮
符号化された圧縮画像データをハフマン復号処理し、復
号処理の結果として得られた画像データの3種類の成分
の内、輝度成分(Y)のDCT係数を受け入れ、隣り合
った2組のDCT係数同士に対応付け、対応付けた2組
のDCT係数から構成されるペア(第1の画像ブロッ
ク)とする。
【0024】[埋め込みデータ付加手段]埋め込みデー
タ付加手段は、ペア(第1の画像ブロック)それぞれに
含まれる2組のDCT係数の内の1つ以上(単位デー
タ)を、相互に対応付けて取り出す(なお、2組のDC
T係数それぞれから1つ以上取り出されるので、1つの
ペアからは複数の単位データが選択される)。また、埋
め込みデータ付加手段は、例えば、鍵情報を用いて乱数
を発生し、発生した乱数を用いて、例えば、96ビット
の埋め込みデータをスクランブル処理する。また、埋め
込みデータ付加手段は、ペア(第1の画像ブロック)そ
れぞれと、スクランブルされた埋め込みデータ(第1の
埋め込みデータ)の各ビットとを対応付ける。
タ付加手段は、ペア(第1の画像ブロック)それぞれに
含まれる2組のDCT係数の内の1つ以上(単位デー
タ)を、相互に対応付けて取り出す(なお、2組のDC
T係数それぞれから1つ以上取り出されるので、1つの
ペアからは複数の単位データが選択される)。また、埋
め込みデータ付加手段は、例えば、鍵情報を用いて乱数
を発生し、発生した乱数を用いて、例えば、96ビット
の埋め込みデータをスクランブル処理する。また、埋め
込みデータ付加手段は、ペア(第1の画像ブロック)そ
れぞれと、スクランブルされた埋め込みデータ(第1の
埋め込みデータ)の各ビットとを対応付ける。
【0025】さらに、埋め込みデータ付加手段は、ペア
(第1の画像ブロック)に含まれる2組のDCT係数そ
れぞれから取り出され、これら2組のDCT係数の間で
相互に対応するDCT係数(単位データ)同士の関係
が、所定の規則に従って、これらのDCT係数が含まれ
ていたペア(第1の画像ブロック)に対応付けられた埋
め込みデータのビット(第1の埋め込みデータ)の値
(1または0)を表すように、これらのDCT係数の値
を調整することにより、埋め込みデータを埋め込む。
(第1の画像ブロック)に含まれる2組のDCT係数そ
れぞれから取り出され、これら2組のDCT係数の間で
相互に対応するDCT係数(単位データ)同士の関係
が、所定の規則に従って、これらのDCT係数が含まれ
ていたペア(第1の画像ブロック)に対応付けられた埋
め込みデータのビット(第1の埋め込みデータ)の値
(1または0)を表すように、これらのDCT係数の値
を調整することにより、埋め込みデータを埋め込む。
【0026】なお、ペア(第1の画像ブロック)に含ま
れる2組のDCT係数から、DCT係数を選択する方法
は、例えば、予め設定された固定の対応関係に基づいて
DCT係数を選択する方法であっても、乱数に基づいて
ランダムにDCT係数を対応付けて選択する係数であっ
てもよい。なお、以下、説明の明確化のために、特に断
らない限り、各ペア(第1の画像ブロック)に含まれる
2組のDCT係数それぞれから、ペアごとに乱数を用い
てランダムに、互いに対応する3個ずつ(合計6個)の
DCT係数を選択する場合、つまり、ペアが異なれば、
異なった位置からDCT係数が選択されるが、同じペア
に含まれるDCT係数からは、同じ位置のDCT係数が
選択される場合を具体例にして説明を行う。
れる2組のDCT係数から、DCT係数を選択する方法
は、例えば、予め設定された固定の対応関係に基づいて
DCT係数を選択する方法であっても、乱数に基づいて
ランダムにDCT係数を対応付けて選択する係数であっ
てもよい。なお、以下、説明の明確化のために、特に断
らない限り、各ペア(第1の画像ブロック)に含まれる
2組のDCT係数それぞれから、ペアごとに乱数を用い
てランダムに、互いに対応する3個ずつ(合計6個)の
DCT係数を選択する場合、つまり、ペアが異なれば、
異なった位置からDCT係数が選択されるが、同じペア
に含まれるDCT係数からは、同じ位置のDCT係数が
選択される場合を具体例にして説明を行う。
【0027】このように各ペアに、埋め込みデータのビ
ットを埋め込むと、例えば、ハッシュ関数を用いて埋め
込みデータを埋め込んだ場合と異なり、あるペアに対し
て加えられた改変は、そのペア以外に影響を与えない。
つまり、このように埋め込みをおこなうと、画像の一部
分に対する改変の影響は、画像の他の部分に及ばないの
で、画像に加えられた改変を、部分ごとに判定すること
ができる。
ットを埋め込むと、例えば、ハッシュ関数を用いて埋め
込みデータを埋め込んだ場合と異なり、あるペアに対し
て加えられた改変は、そのペア以外に影響を与えない。
つまり、このように埋め込みをおこなうと、画像の一部
分に対する改変の影響は、画像の他の部分に及ばないの
で、画像に加えられた改変を、部分ごとに判定すること
ができる。
【0028】[判定装置の作用]埋め込みデータ(第1
の埋め込みデータ)の各ビットが埋め込まれた後に、例
えば、画像データの一部を塗りつぶし、写っていた物体
が消去されるといった改変が加えられると、改変が加え
られた部分のペア(第2の画像ブロック)に含まれ、相
互に対応するDCT係数(単位データ)同士の関係が、
上記所定の規則から外れることとなり、その埋め込みデ
ータのビット(第2の埋め込みデータ)は、埋め込まれ
たときの埋込データのビット(第1の埋め込みデータ)
と異なる値を示すことになる。
の埋め込みデータ)の各ビットが埋め込まれた後に、例
えば、画像データの一部を塗りつぶし、写っていた物体
が消去されるといった改変が加えられると、改変が加え
られた部分のペア(第2の画像ブロック)に含まれ、相
互に対応するDCT係数(単位データ)同士の関係が、
上記所定の規則から外れることとなり、その埋め込みデ
ータのビット(第2の埋め込みデータ)は、埋め込まれ
たときの埋込データのビット(第1の埋め込みデータ)
と異なる値を示すことになる。
【0029】また、例えば、96ビットの埋め込みデー
タ(第1の埋め込みデータ)を、1024ビット×76
8ビット構成の画像を構成する6144組のDCT係数
のペア(第1の画像ブロック)に埋め込むと、埋め込み
データ(第1の埋め込みデータ)の各ビットが64回ず
つ、1つの画像データに埋め込まれることになる。
タ(第1の埋め込みデータ)を、1024ビット×76
8ビット構成の画像を構成する6144組のDCT係数
のペア(第1の画像ブロック)に埋め込むと、埋め込み
データ(第1の埋め込みデータ)の各ビットが64回ず
つ、1つの画像データに埋め込まれることになる。
【0030】一方、画像データの比較的、小面積の部分
に対してのみ、改変が加えられた場合、改変が加えられ
た部分において、対応する埋め込みデータ(第1の埋め
込みデータ)のビットを表さなくなるペアの数は、改変
が加えられなかった部分において、対応する埋め込みデ
ータ(第1の埋め込みデータ)のビットを表わしている
ペアの数よりも少なくなるはずである。
に対してのみ、改変が加えられた場合、改変が加えられ
た部分において、対応する埋め込みデータ(第1の埋め
込みデータ)のビットを表さなくなるペアの数は、改変
が加えられなかった部分において、対応する埋め込みデ
ータ(第1の埋め込みデータ)のビットを表わしている
ペアの数よりも少なくなるはずである。
【0031】従って、改変が加えられた可能性がある画
像から埋め込みデータ(第2の埋め込みデータ)を抽出
し、抽出した埋め込みデータ(第2の埋め込みデータ)
の内、埋め込みデータ(第1の埋め込みデータ)の同じ
ビットに対応する64個のペア(第2の画像ブロック)
それぞれが、上記所定の規則に従って、1,0いずれの
値を表しているかの多数決を採ると、多数のペアが表し
ている値を、データ付加装置が付加した埋め込みデータ
(第1の埋め込みデータ)の値であると判断することが
できる。同様に、この多数決の結果、少数となったペア
(第2の画像ブロック)の位置に、改変が加えられたと
推定することができる。
像から埋め込みデータ(第2の埋め込みデータ)を抽出
し、抽出した埋め込みデータ(第2の埋め込みデータ)
の内、埋め込みデータ(第1の埋め込みデータ)の同じ
ビットに対応する64個のペア(第2の画像ブロック)
それぞれが、上記所定の規則に従って、1,0いずれの
値を表しているかの多数決を採ると、多数のペアが表し
ている値を、データ付加装置が付加した埋め込みデータ
(第1の埋め込みデータ)の値であると判断することが
できる。同様に、この多数決の結果、少数となったペア
(第2の画像ブロック)の位置に、改変が加えられたと
推定することができる。
【0032】本発明にかかる判定装置は、このような埋
め込みデータの性質を利用し、改変が加えられた可能性
があるDCT係数のペア(第2の埋め込みデータ)それ
ぞれから、改変が加えられた結果、埋め込まれた当初と
は値が変更されている可能性がある埋め込みデータ(第
2の埋め込みデータ)を抽出する。さらに、判定装置
は、この抽出結果に基づいて、DCT係数のペア(第2
の画像ブロック)のいずれに改変が加えられているか、
つまり、画像データのいずれの部分に改変が加えられて
いるかを判定する。
め込みデータの性質を利用し、改変が加えられた可能性
があるDCT係数のペア(第2の埋め込みデータ)それ
ぞれから、改変が加えられた結果、埋め込まれた当初と
は値が変更されている可能性がある埋め込みデータ(第
2の埋め込みデータ)を抽出する。さらに、判定装置
は、この抽出結果に基づいて、DCT係数のペア(第2
の画像ブロック)のいずれに改変が加えられているか、
つまり、画像データのいずれの部分に改変が加えられて
いるかを判定する。
【0033】[埋め込みデータ抽出手段]埋め込みデー
タ抽出手段は、本発明にかかるデータ付加装置により埋
め込みデータ(第1の埋め込みデータ)が埋め込まれた
後に改変が加えられた可能性があるペア(第2の画像ブ
ロック)の2組のDCT係数それぞれに含まれ、相互に
対応するDCT係数(単位データ)が、上記所定の規則
に従って表す値(第2の埋め込みデータ)を抽出する。
タ抽出手段は、本発明にかかるデータ付加装置により埋
め込みデータ(第1の埋め込みデータ)が埋め込まれた
後に改変が加えられた可能性があるペア(第2の画像ブ
ロック)の2組のDCT係数それぞれに含まれ、相互に
対応するDCT係数(単位データ)が、上記所定の規則
に従って表す値(第2の埋め込みデータ)を抽出する。
【0034】[改変判定手段]改変判定手段は、埋め込
みデータの同じビットに対応する複数のペア(第2の画
像ブロック)が、1,0いずれの値を表すかの多数決を
採り、多数のペアが表す値を、埋め込み時の埋め込みデ
ータ(第1の埋め込みデータ)と判定し、この埋め込み
データと異なる値を表すペア(第2の画像ブロック)に
対して、改変がなされたと判定する。
みデータの同じビットに対応する複数のペア(第2の画
像ブロック)が、1,0いずれの値を表すかの多数決を
採り、多数のペアが表す値を、埋め込み時の埋め込みデ
ータ(第1の埋め込みデータ)と判定し、この埋め込み
データと異なる値を表すペア(第2の画像ブロック)に
対して、改変がなされたと判定する。
【0035】[データ付加装置]本発明にかかるデータ
付加装置は、画像データに対して改変が加えられたか否
かを判定するために、画像データに所定の埋め込みデー
タを付加するデータ付加装置であって、前記判定は、前
記画像データに含まれる複数の第2の画像ブロックそれ
ぞれに付加された第2の埋め込みデータに基づいて、前
記画像ブロックそれぞれに改変が加えられたか否かを判
断することにより行われ、前記データ付加装置は、画像
データを複数の第1の画像ブロックに分割する画像分割
手段と、分割の結果として得られた前記複数の第1の画
像ブロックそれぞれに、所定の第1の埋め込みデータそ
れぞれを付加し、前記複数の第2の画像ブロックとする
埋め込みデータ付加手段とを有する。
付加装置は、画像データに対して改変が加えられたか否
かを判定するために、画像データに所定の埋め込みデー
タを付加するデータ付加装置であって、前記判定は、前
記画像データに含まれる複数の第2の画像ブロックそれ
ぞれに付加された第2の埋め込みデータに基づいて、前
記画像ブロックそれぞれに改変が加えられたか否かを判
断することにより行われ、前記データ付加装置は、画像
データを複数の第1の画像ブロックに分割する画像分割
手段と、分割の結果として得られた前記複数の第1の画
像ブロックそれぞれに、所定の第1の埋め込みデータそ
れぞれを付加し、前記複数の第2の画像ブロックとする
埋め込みデータ付加手段とを有する。
【0036】[判定装置]また、本発明にかかる判定装
置は、画像データを複数の第1の画像ブロックに分割
し、分割の結果として得られた前記第1の画像ブロック
それぞれに、所定の第1の埋め込みデータそれぞれを付
加することにより作られた複数の第2の画像ブロックそ
れぞれに改変が加えられたか否かを判定する判定装置で
あって、前記第2の画像ブロックそれぞれに付加された
埋め込みデータ(第2の埋め込みデータ)を抽出する埋
め込みデータ抽出手段と、抽出された前記第2の埋め込
みデータに基づいて、前記第2の画像ブロックそれぞれ
に改変が加えられたか否かを判定する改変判定手段とを
有する。
置は、画像データを複数の第1の画像ブロックに分割
し、分割の結果として得られた前記第1の画像ブロック
それぞれに、所定の第1の埋め込みデータそれぞれを付
加することにより作られた複数の第2の画像ブロックそ
れぞれに改変が加えられたか否かを判定する判定装置で
あって、前記第2の画像ブロックそれぞれに付加された
埋め込みデータ(第2の埋め込みデータ)を抽出する埋
め込みデータ抽出手段と、抽出された前記第2の埋め込
みデータに基づいて、前記第2の画像ブロックそれぞれ
に改変が加えられたか否かを判定する改変判定手段とを
有する。
【0037】[改変判定方法]本発明にかかる改変判定
方法は、所定の埋め込みデータを埋め込む対象となるコ
ンテンツデータに前記埋め込みデータを付加し、前記所
定の埋め込みデータが埋め込まれたコンテンツデータに
対して改変が加えられたか否かを判定するコンテンツ改
変判定方法であって、前記コンテンツデータを複数の第
1のブロックに分割し、分割の結果として得られた前記
複数の第1のブロックそれぞれに、所定の第1の埋め込
みデータそれぞれを付加し、複数の第2のブロックと
し、前記第2のブロックそれぞれに付加された前記埋め
込みデータ(第2の埋め込みデータ)を抽出し、抽出さ
れた前記第2の埋め込みデータに基づいて、前記第2の
ブロックそれぞれに改変が加えられたか否かを判定す
る。
方法は、所定の埋め込みデータを埋め込む対象となるコ
ンテンツデータに前記埋め込みデータを付加し、前記所
定の埋め込みデータが埋め込まれたコンテンツデータに
対して改変が加えられたか否かを判定するコンテンツ改
変判定方法であって、前記コンテンツデータを複数の第
1のブロックに分割し、分割の結果として得られた前記
複数の第1のブロックそれぞれに、所定の第1の埋め込
みデータそれぞれを付加し、複数の第2のブロックと
し、前記第2のブロックそれぞれに付加された前記埋め
込みデータ(第2の埋め込みデータ)を抽出し、抽出さ
れた前記第2の埋め込みデータに基づいて、前記第2の
ブロックそれぞれに改変が加えられたか否かを判定す
る。
【0038】[媒体]また、本発明にかかる第1の媒体
は、画像データに所定の埋め込みデータを付加するデー
タ付加装置と、前記所定の埋め込みデータが埋め込まれ
た画像データに対して改変が加えられたか否かを判定す
る判定装置とを有する改変判定装置において、画像デー
タを複数の第1の画像ブロックに分割する画像分割ステ
ップと、分割の結果として得られた前記複数の第1の画
像ブロックそれぞれに、所定の第1の埋め込みデータそ
れぞれを付加し、複数の第2の画像ブロックとする埋め
込みデータ付加ステップと、前記第2の画像ブロックそ
れぞれに付加された埋め込みデータ(第2の埋め込みデ
ータ)を抽出する埋め込みデータ抽出ステップと、抽出
された前記第2の埋め込みデータに基づいて、前記第2
の画像ブロックそれぞれに改変が加えられたか否かを判
定する改変判定ステップとをコンピュータに実行させる
プログラムを媒介する。
は、画像データに所定の埋め込みデータを付加するデー
タ付加装置と、前記所定の埋め込みデータが埋め込まれ
た画像データに対して改変が加えられたか否かを判定す
る判定装置とを有する改変判定装置において、画像デー
タを複数の第1の画像ブロックに分割する画像分割ステ
ップと、分割の結果として得られた前記複数の第1の画
像ブロックそれぞれに、所定の第1の埋め込みデータそ
れぞれを付加し、複数の第2の画像ブロックとする埋め
込みデータ付加ステップと、前記第2の画像ブロックそ
れぞれに付加された埋め込みデータ(第2の埋め込みデ
ータ)を抽出する埋め込みデータ抽出ステップと、抽出
された前記第2の埋め込みデータに基づいて、前記第2
の画像ブロックそれぞれに改変が加えられたか否かを判
定する改変判定ステップとをコンピュータに実行させる
プログラムを媒介する。
【0039】また、本発明にかかる第2の媒体は、画像
データに対して改変が加えられたか否かを判定するため
に、画像データに所定の埋め込みデータを付加するデー
タ付加装置において、前記判定は、前記画像データに含
まれる複数の第2の画像ブロックそれぞれに付加された
第2の埋め込みデータに基づいて、前記画像ブロックそ
れぞれに改変が加えられたか否かを判断することにより
行われ、画像データを複数の第1の画像ブロックに分割
する画像分割ステップと、分割の結果として得られた前
記複数の第1の画像ブロックそれぞれに、所定の第1の
埋め込みデータそれぞれを付加し、前記複数の第2の画
像ブロックとする埋め込みデータ付加ステップとをコン
ピュータに実行させるプログラムを媒介する。
データに対して改変が加えられたか否かを判定するため
に、画像データに所定の埋め込みデータを付加するデー
タ付加装置において、前記判定は、前記画像データに含
まれる複数の第2の画像ブロックそれぞれに付加された
第2の埋め込みデータに基づいて、前記画像ブロックそ
れぞれに改変が加えられたか否かを判断することにより
行われ、画像データを複数の第1の画像ブロックに分割
する画像分割ステップと、分割の結果として得られた前
記複数の第1の画像ブロックそれぞれに、所定の第1の
埋め込みデータそれぞれを付加し、前記複数の第2の画
像ブロックとする埋め込みデータ付加ステップとをコン
ピュータに実行させるプログラムを媒介する。
【0040】また、本発明にかかる第3の媒体は、画像
データを複数の第1の画像ブロックに分割し、分割の結
果として得られた前記第1の画像ブロックそれぞれに、
所定の第1の埋め込みデータそれぞれを付加することに
より作られた複数の第2の画像ブロックそれぞれに改変
が加えられたか否かを判定する判定装置において、前記
第2の画像ブロックそれぞれに付加された埋め込みデー
タ(第2の埋め込みデータ)を抽出する埋め込みデータ
抽出ステップと、抽出された前記第2の埋め込みデータ
に基づいて、前記第2の画像ブロックそれぞれに改変が
加えられたか否かを判定する改変判定ステップとをコン
ピュータに実行させるプログラムを媒介する。
データを複数の第1の画像ブロックに分割し、分割の結
果として得られた前記第1の画像ブロックそれぞれに、
所定の第1の埋め込みデータそれぞれを付加することに
より作られた複数の第2の画像ブロックそれぞれに改変
が加えられたか否かを判定する判定装置において、前記
第2の画像ブロックそれぞれに付加された埋め込みデー
タ(第2の埋め込みデータ)を抽出する埋め込みデータ
抽出ステップと、抽出された前記第2の埋め込みデータ
に基づいて、前記第2の画像ブロックそれぞれに改変が
加えられたか否かを判定する改変判定ステップとをコン
ピュータに実行させるプログラムを媒介する。
【0041】
【発明の実施の形態】[第1実施形態]以下、本発明の
第1実施形態を説明する。
第1実施形態を説明する。
【0042】[改変判定装置1]図1は、本発明にかか
る改変判定方法を実現する画像改変判定装置1の構成を
示す図である。図1に示すように、画像改変判定装置1
は、CRT表示装置あるいは液晶表示装置等の表示装置
100、キーボードおよびマウス等を含む入力装置10
2、ディジタルカメラインターフェースIF(カメラI
F)104、メモリカードインターフェース(メモリカ
ードIF)106、MO装置およびCD装置等の記憶装
置108、および、メモリ112およびマイクロプロセ
ッサ(CPU)114等を含むコンピュータ本体(PC
本体)110から構成され、必要に応じて、さらに通信
装置116が付加される。つまり、画像改変判定装置1
は、一般的なコンピュータに、カメラIF104および
メモリカードIF106を付加した構成を採る。
る改変判定方法を実現する画像改変判定装置1の構成を
示す図である。図1に示すように、画像改変判定装置1
は、CRT表示装置あるいは液晶表示装置等の表示装置
100、キーボードおよびマウス等を含む入力装置10
2、ディジタルカメラインターフェースIF(カメラI
F)104、メモリカードインターフェース(メモリカ
ードIF)106、MO装置およびCD装置等の記憶装
置108、および、メモリ112およびマイクロプロセ
ッサ(CPU)114等を含むコンピュータ本体(PC
本体)110から構成され、必要に応じて、さらに通信
装置116が付加される。つまり、画像改変判定装置1
は、一般的なコンピュータに、カメラIF104および
メモリカードIF106を付加した構成を採る。
【0043】画像改変判定装置1は、これらの構成部分
により、光磁気ディスク(MO)あるいはコンパクトデ
ィスク(CD)等の記録媒体120に記録されて記憶装
置108に供給される埋込・判定プログラム2(図2を
参照して後述する)を、メモリ112にロードして実行
し、画像データに対する電子透かし(埋め込みデータ)
の埋め込み処理および改変(人為的に加えられた改変
か、データが壊れる等の事故に起因する改変かを問わな
い)の判定処理を実行する。
により、光磁気ディスク(MO)あるいはコンパクトデ
ィスク(CD)等の記録媒体120に記録されて記憶装
置108に供給される埋込・判定プログラム2(図2を
参照して後述する)を、メモリ112にロードして実行
し、画像データに対する電子透かし(埋め込みデータ)
の埋め込み処理および改変(人為的に加えられた改変
か、データが壊れる等の事故に起因する改変かを問わな
い)の判定処理を実行する。
【0044】つまり、画像改変判定装置1は、ディジタ
ルカメラ140が撮影した画像を、例えばJPEG方式
により圧縮符号化して生成した圧縮画像データを、カメ
ラIF104を介して受け入れる。あるいは、画像改変
判定装置1は、ディジタルカメラ140がメモリカード
142に記録した圧縮画像データを、メモリカードIF
106を介して受け入れる。圧縮画像データを受け入れ
ると、画像改変判定装置1は、圧縮画像データに電子透
かし(埋め込みデータ)を埋め込み、埋め込んだ電子透
かし(埋込データ)を用いて、圧縮画像データのいずれ
の部分に改変が加えられたかを判定する。
ルカメラ140が撮影した画像を、例えばJPEG方式
により圧縮符号化して生成した圧縮画像データを、カメ
ラIF104を介して受け入れる。あるいは、画像改変
判定装置1は、ディジタルカメラ140がメモリカード
142に記録した圧縮画像データを、メモリカードIF
106を介して受け入れる。圧縮画像データを受け入れ
ると、画像改変判定装置1は、圧縮画像データに電子透
かし(埋め込みデータ)を埋め込み、埋め込んだ電子透
かし(埋込データ)を用いて、圧縮画像データのいずれ
の部分に改変が加えられたかを判定する。
【0045】[埋込・判定プログラム2]図2は、図1
に示した画像改変判定装置1が実行し、本発明にかかる
第1の改変判定方法を実現する埋込・判定プログラム2
の構成を示す図である。図2に示すように、埋込・判定
プログラム2は、埋込・抽出部3、鍵情報データベース
(DB)22および画像データベース(DB)24から
構成され、埋込・抽出部3は、埋込データ生成部20、
制御部26、埋込部30、抽出部40およびOS50か
ら構成される。
に示した画像改変判定装置1が実行し、本発明にかかる
第1の改変判定方法を実現する埋込・判定プログラム2
の構成を示す図である。図2に示すように、埋込・判定
プログラム2は、埋込・抽出部3、鍵情報データベース
(DB)22および画像データベース(DB)24から
構成され、埋込・抽出部3は、埋込データ生成部20、
制御部26、埋込部30、抽出部40およびOS50か
ら構成される。
【0046】[OS50]OS50は、例えば、ウィン
ドウズ(マイクロソフト社商品名)等のオペレーティン
グシステムソフトウェアであって、埋込・判定プログラ
ム2の各構成部分の実行制御を行う。また、OS50
は、埋込データ生成部20に対して、メモリカード14
2のシリアル番号および時刻等、電子透かし(埋込デー
タ)の生成に必要なデータを供給するなど、埋込・判定
プログラム2の各構成部分の処理に必要とされるデータ
を供給する。
ドウズ(マイクロソフト社商品名)等のオペレーティン
グシステムソフトウェアであって、埋込・判定プログラ
ム2の各構成部分の実行制御を行う。また、OS50
は、埋込データ生成部20に対して、メモリカード14
2のシリアル番号および時刻等、電子透かし(埋込デー
タ)の生成に必要なデータを供給するなど、埋込・判定
プログラム2の各構成部分の処理に必要とされるデータ
を供給する。
【0047】[制御部26]制御部26は、例えば、表
示装置100に操作用のGUI画像(図示せず)を表示
し、表示されたGUI画像に対するユーザの操作を受け
入れ、必要に応じて、受け入れた操作を示す操作データ
を、埋込・判定プログラム2の各構成部分に供給する。
また、制御部26は、受け入れたユーザの操作に応じ
て、埋込・判定プログラム2の各構成部分の動作を制御
する。
示装置100に操作用のGUI画像(図示せず)を表示
し、表示されたGUI画像に対するユーザの操作を受け
入れ、必要に応じて、受け入れた操作を示す操作データ
を、埋込・判定プログラム2の各構成部分に供給する。
また、制御部26は、受け入れたユーザの操作に応じ
て、埋込・判定プログラム2の各構成部分の動作を制御
する。
【0048】[画像DB24]画像DB24は、埋込部
30が埋め込みデータを埋め込んだ圧縮画像データ(J
PEGデータ)を記憶装置108に挿入された記録媒体
120、あるいは、メモリカードIF106に挿入され
たメモリカード142に記憶・管理し、記憶・管理した
画像データを読み出して抽出部40に対して出力する。
30が埋め込みデータを埋め込んだ圧縮画像データ(J
PEGデータ)を記憶装置108に挿入された記録媒体
120、あるいは、メモリカードIF106に挿入され
たメモリカード142に記憶・管理し、記憶・管理した
画像データを読み出して抽出部40に対して出力する。
【0049】[鍵情報DB22]鍵情報DB22は、画
像DB22が管理するJPEGデータと、埋込部30
が、このJPEGデータへ埋め込みデータを埋め込む際
に、乱数を発生させるために用いる鍵(例えば64ビッ
トの数値)とを対応付けた鍵情報を記憶装置108等に
記憶・管理し、記憶・管理した鍵情報を読み出して埋込
部30および抽出部40に対して出力する。
像DB22が管理するJPEGデータと、埋込部30
が、このJPEGデータへ埋め込みデータを埋め込む際
に、乱数を発生させるために用いる鍵(例えば64ビッ
トの数値)とを対応付けた鍵情報を記憶装置108等に
記憶・管理し、記憶・管理した鍵情報を読み出して埋込
部30および抽出部40に対して出力する。
【0050】[埋込データ生成部20]埋込データ生成
部20は、例えば、OS50から入力されるメモリのシ
リアル番号といったデータから、96ビットの埋め込み
データを生成し、埋込部30に対して出力する。
部20は、例えば、OS50から入力されるメモリのシ
リアル番号といったデータから、96ビットの埋め込み
データを生成し、埋込部30に対して出力する。
【0051】[埋込部30]図3は、図2に示した埋込
部30の構成を示す図である。図4は、図3に示したデ
ータ埋込部32の構成を示す図である。図3および図4
に示すように、埋込部30は、復号部300、データ埋
込部32および符号化部304から構成され、データ埋
込部32は、画像分割部320、乱数発生部322、位
置決め部324、スクランブル部326および係数操作
部328から構成される。
部30の構成を示す図である。図4は、図3に示したデ
ータ埋込部32の構成を示す図である。図3および図4
に示すように、埋込部30は、復号部300、データ埋
込部32および符号化部304から構成され、データ埋
込部32は、画像分割部320、乱数発生部322、位
置決め部324、スクランブル部326および係数操作
部328から構成される。
【0052】[埋込部30の概要]埋込部30は、これ
らの構成部分により、まず、カラーの圧縮画像データを
構成するクロマ成分Cb,Crおよび輝度成分Yの1組
8画素×8画素構成(1組64画素)のDCT係数の
内、例えば輝度成分YのDCT係数を、それぞれDCT
係数2組ずつを含む複数のペア(第1の画像ブロック)
とする。
らの構成部分により、まず、カラーの圧縮画像データを
構成するクロマ成分Cb,Crおよび輝度成分Yの1組
8画素×8画素構成(1組64画素)のDCT係数の
内、例えば輝度成分YのDCT係数を、それぞれDCT
係数2組ずつを含む複数のペア(第1の画像ブロック)
とする。
【0053】埋込部30は、さらに、これらのペアそれ
ぞれに、埋込データ生成部20が発生した96ビットの
埋込データを、鍵情報DB22(図2)から供給された
鍵情報を用いて、例えば16ビットの線形合同法により
発生した乱数に基づいてスクランブルしたデータ(第1
の埋め込みデータ;以下、記述の簡略化のために、この
ように「スクランブルされた埋め込みデータ」を、単に
「埋め込みデータ」とも記す)の各ビットを埋め込む。
ぞれに、埋込データ生成部20が発生した96ビットの
埋込データを、鍵情報DB22(図2)から供給された
鍵情報を用いて、例えば16ビットの線形合同法により
発生した乱数に基づいてスクランブルしたデータ(第1
の埋め込みデータ;以下、記述の簡略化のために、この
ように「スクランブルされた埋め込みデータ」を、単に
「埋め込みデータ」とも記す)の各ビットを埋め込む。
【0054】[埋込部30の詳細]図5〜図16をさら
に参照して、埋込部30の処理の詳細を説明する。図5
は、ディジタルカメラ140(図1)が撮影した非圧縮
画像データを例示する図である。図6(A)は、図5に
例示した非圧縮画像データの一部を示す図であり、
(B)は、(A)に例示した非圧縮画像データ(部分)
に含まれるDCTブロック(マクロブロック)を示す図
であり、(C)は、(B)に示したDCTブロックそれ
ぞれに含まれる8×8構成の画素を示す図である。
に参照して、埋込部30の処理の詳細を説明する。図5
は、ディジタルカメラ140(図1)が撮影した非圧縮
画像データを例示する図である。図6(A)は、図5に
例示した非圧縮画像データの一部を示す図であり、
(B)は、(A)に例示した非圧縮画像データ(部分)
に含まれるDCTブロック(マクロブロック)を示す図
であり、(C)は、(B)に示したDCTブロックそれ
ぞれに含まれる8×8構成の画素を示す図である。
【0055】なお、本来、DCTブロックと、8×8構
成のDCT係数とは区別する必要があるが、記述の簡略
化のために、以下、特に断らない限り、8×8構成のD
CT係数をDCTブロックとも記し、8×8構成のDC
Tブロックに含まれる各DCT係数を、DCT係数と記
す。
成のDCT係数とは区別する必要があるが、記述の簡略
化のために、以下、特に断らない限り、8×8構成のD
CT係数をDCTブロックとも記し、8×8構成のDC
Tブロックに含まれる各DCT係数を、DCT係数と記
す。
【0056】ディジタルカメラ140(図1)は、例え
ば、人物および風景を撮影し、図5に例示した非圧縮カ
ラー画像データを生成し、さらに、JPEG方式により
圧縮符号化する。つまり、ディジタルカメラ140は、
図6(A)〜(C)に例示するように、得られた非圧縮
画像データに含まれる輝度成分Yおよびクロマ成分C
r,Cbそれぞれを、それぞれ8×8(64)個の画素
を含むDCTブロック(マクロブロックともいう)に分
割し、分割の結果として得られたDCTブロックをDC
T変換し、さらに、ハフマン符号化して、JPEG方式
の圧縮画像データを生成し、カメラIF104を介し
て、あるいは、メモリカード142およびメモリカード
IF106を介して、PC本体110(図1)により実
行される埋込・判定プログラム2の埋込部30(図2,
3)に対して出力する。
ば、人物および風景を撮影し、図5に例示した非圧縮カ
ラー画像データを生成し、さらに、JPEG方式により
圧縮符号化する。つまり、ディジタルカメラ140は、
図6(A)〜(C)に例示するように、得られた非圧縮
画像データに含まれる輝度成分Yおよびクロマ成分C
r,Cbそれぞれを、それぞれ8×8(64)個の画素
を含むDCTブロック(マクロブロックともいう)に分
割し、分割の結果として得られたDCTブロックをDC
T変換し、さらに、ハフマン符号化して、JPEG方式
の圧縮画像データを生成し、カメラIF104を介し
て、あるいは、メモリカード142およびメモリカード
IF106を介して、PC本体110(図1)により実
行される埋込・判定プログラム2の埋込部30(図2,
3)に対して出力する。
【0057】図7は、図1に示したディジタルカメラ1
40が生成したJPEG方式の圧縮画像データを示す図
である。図7に示すように、ディジタルカメラ140
は、JPEG方式の圧縮画像データを、画像データ本体
の他、伸長復号時の逆量子化処理および復号処理にそれ
ぞれ必要な量子化テーブルおよびハフマンテーブル等の
データ、および、これらのデータそれぞれを識別するタ
グを含むファイル(JPEGファイル)の形式で生成す
る。
40が生成したJPEG方式の圧縮画像データを示す図
である。図7に示すように、ディジタルカメラ140
は、JPEG方式の圧縮画像データを、画像データ本体
の他、伸長復号時の逆量子化処理および復号処理にそれ
ぞれ必要な量子化テーブルおよびハフマンテーブル等の
データ、および、これらのデータそれぞれを識別するタ
グを含むファイル(JPEGファイル)の形式で生成す
る。
【0058】図8は、図3に示した復号部300のハフ
マン復号処理を示す図である。図9(A)は、ディジタ
ルカメラ140から入力される圧縮画像データを復号部
300がハフマン復号して得られる輝度信号YのDCT
係数を示す図であり、(B)は、(A)に示した輝度信
号YのDCT係数の内、それぞれ隣り合う2組を対応付
ける方法を示す図であり、(C)は、(B)に示した方
法により対応付けられたDCT係数のペアを示す図であ
る。
マン復号処理を示す図である。図9(A)は、ディジタ
ルカメラ140から入力される圧縮画像データを復号部
300がハフマン復号して得られる輝度信号YのDCT
係数を示す図であり、(B)は、(A)に示した輝度信
号YのDCT係数の内、それぞれ隣り合う2組を対応付
ける方法を示す図であり、(C)は、(B)に示した方
法により対応付けられたDCT係数のペアを示す図であ
る。
【0059】埋込部30は、まず、入力されたJPEG
方式の圧縮画像データを、図8に示すように、JPEG
ファイル(図7)に含まれるハフマンテーブルを用いて
ハフマン復号し、輝度成分Yおよびクロマ成分Cr,C
bのMCU(Minimum Code Unit)を得る。このMCU
は、実際には、非圧縮画像データをDCT処理し、さら
に、量子化テーブルを用いて量子化処理したデータに対
応するが、説明の簡略化のために、以下、単にDCTブ
ロックと記す。また、MCUに含まれる各係数は、実際
には、DCT係数を量子化テーブルを用いて量子化した
値であるが、説明の簡略化のために、以下、単にDCT
係数と記す。
方式の圧縮画像データを、図8に示すように、JPEG
ファイル(図7)に含まれるハフマンテーブルを用いて
ハフマン復号し、輝度成分Yおよびクロマ成分Cr,C
bのMCU(Minimum Code Unit)を得る。このMCU
は、実際には、非圧縮画像データをDCT処理し、さら
に、量子化テーブルを用いて量子化処理したデータに対
応するが、説明の簡略化のために、以下、単にDCTブ
ロックと記す。また、MCUに含まれる各係数は、実際
には、DCT係数を量子化テーブルを用いて量子化した
値であるが、説明の簡略化のために、以下、単にDCT
係数と記す。
【0060】さらに、埋込部30は、得られたこれらの
DCTブロックの内、図9(A)に示す輝度成分Yの1
2288個のDCTブロック(1,1〜96,128)
を、図9(B),(C)に示すように、隣り合う2つ
(ブロック1,2)同士で6144(12288/2)
個のペアにする。埋込部30は、このようにして得られ
た6144(96×64)個のペアそれぞれに、上述の
ように乱数によりスクランブルされた96ビットの埋め
込みデータの各ビットを、64回ずつ繰り返し対応付け
る。
DCTブロックの内、図9(A)に示す輝度成分Yの1
2288個のDCTブロック(1,1〜96,128)
を、図9(B),(C)に示すように、隣り合う2つ
(ブロック1,2)同士で6144(12288/2)
個のペアにする。埋込部30は、このようにして得られ
た6144(96×64)個のペアそれぞれに、上述の
ように乱数によりスクランブルされた96ビットの埋め
込みデータの各ビットを、64回ずつ繰り返し対応付け
る。
【0061】図10は、図2,3に示した埋込部30が
1つのペア(図9(A),(B))に含まれるDCTブ
ロック(ブロック1,2)それぞれから選択した相互に
対応するDCT係数を例示する図である。なお、図10
は、ペアi(1≦i≦6144)に含まれる2つのDC
Tブロック(ブロック1,2)それぞれから、同じ位置
の3個のDCT係数(2,3),(3,2),(3,
3)が選択された場合を例示する。
1つのペア(図9(A),(B))に含まれるDCTブ
ロック(ブロック1,2)それぞれから選択した相互に
対応するDCT係数を例示する図である。なお、図10
は、ペアi(1≦i≦6144)に含まれる2つのDC
Tブロック(ブロック1,2)それぞれから、同じ位置
の3個のDCT係数(2,3),(3,2),(3,
3)が選択された場合を例示する。
【0062】埋込部30は、例えば、鍵情報DB22
(図2)から供給された鍵から上述のように発生した乱
数を用いて、図10に示すように、DCTブロック(ブ
ロック1,2)内の相互に対応する3つのDCT係数
(A1,A2,B1,B2,C1,C2;単位データ)を、ペ
アごとにランダムに選択する。言い換えると、埋込部3
0は、同一のペアに含まれるDCTブロック(ブロック
1,2)からは、同じ位置のDCT係数をビットの埋め
込みのために選択するが、異なるペアの間では、異なる
位置のDCT係数を選択する。
(図2)から供給された鍵から上述のように発生した乱
数を用いて、図10に示すように、DCTブロック(ブ
ロック1,2)内の相互に対応する3つのDCT係数
(A1,A2,B1,B2,C1,C2;単位データ)を、ペ
アごとにランダムに選択する。言い換えると、埋込部3
0は、同一のペアに含まれるDCTブロック(ブロック
1,2)からは、同じ位置のDCT係数をビットの埋め
込みのために選択するが、異なるペアの間では、異なる
位置のDCT係数を選択する。
【0063】図11(A),(B)は、図10に例示し
たように選択されたブロック1,2それぞれのDCT係
数を、埋め込みデータのビット(値1)を埋め込むため
に、DCT係数の数値を変更する必要がある場合につい
て例示する図である。図12は、図10に例示したよう
に選択されたブロック1,2それぞれのDCT係数を、
埋め込みデータのビット(値1)を埋め込むために、D
CT係数の数値を変更する必要がない場合について例示
する図である。
たように選択されたブロック1,2それぞれのDCT係
数を、埋め込みデータのビット(値1)を埋め込むため
に、DCT係数の数値を変更する必要がある場合につい
て例示する図である。図12は、図10に例示したよう
に選択されたブロック1,2それぞれのDCT係数を、
埋め込みデータのビット(値1)を埋め込むために、D
CT係数の数値を変更する必要がない場合について例示
する図である。
【0064】図13(A),(B)は、図10に例示し
たように選択されたブロック1,2それぞれのDCT係
数を、埋め込みデータのビット(値0)を埋め込むため
に、DCT係数の数値を変更する必要がある場合につい
て例示する図である。図14は、図10に例示したよう
に選択されたブロック1,2それぞれのDCT係数を、
埋め込みデータのビット(値0)を埋め込むために、D
CT係数の数値を変更する必要がない場合について例示
する図である。
たように選択されたブロック1,2それぞれのDCT係
数を、埋め込みデータのビット(値0)を埋め込むため
に、DCT係数の数値を変更する必要がある場合につい
て例示する図である。図14は、図10に例示したよう
に選択されたブロック1,2それぞれのDCT係数を、
埋め込みデータのビット(値0)を埋め込むために、D
CT係数の数値を変更する必要がない場合について例示
する図である。
【0065】埋込部30は、例えば、図10に例示した
ように、ペアiの2つのDCTブロック(ブロック1,
2)から選択した相互に対応するDCT係数(A1,
A2,B 1,B2,C1,C2)値同士の関係が、図11
(A),(B)、図12、図13(A),(B)および
図14に例示するように、上述のようにペアそれぞれに
対応付けられた埋め込みデータのビットの値に応じて、
下表1に例示する規則(規則1−1,1−2)に従うよ
うに調整することにより、各ペアに、対応する埋め込み
データのビットの値(1,0)を埋め込む。
ように、ペアiの2つのDCTブロック(ブロック1,
2)から選択した相互に対応するDCT係数(A1,
A2,B 1,B2,C1,C2)値同士の関係が、図11
(A),(B)、図12、図13(A),(B)および
図14に例示するように、上述のようにペアそれぞれに
対応付けられた埋め込みデータのビットの値に応じて、
下表1に例示する規則(規則1−1,1−2)に従うよ
うに調整することにより、各ペアに、対応する埋め込み
データのビットの値(1,0)を埋め込む。
【0066】
【表1】表1:DCT係数の関係を示す規則:ペアに対
応付けられた埋め込みデータのビットの値が1である場
合: (A1<A2&&B1<B2&&C1<C2)|| (A1>A2&&B1>B2&&C1<C2)|| (A1<A2&&B1>B2&&C1>C2)|| (A1>A2&&B1<B2&&C1>C2)・・・(規則1−1) ペアに対応付けられた埋め込みデータのビットの値が0
である場合: (A1<A2&&B1<B2&&C1>C2)|| (A1>A2&&B1<B2&&C1<C2)|| (A1<A2&&B1>B2&&C1<C2)|| (A1>A2&&B1>B2&&C1>C2)・・・(規則1−2) ただし、上記規則1−1,1−2において、X&&Yは、条
件X,Yの両方を満たすことを示し、X||Yは、条件X,Yのい
ずれかを満たすことを示す。
応付けられた埋め込みデータのビットの値が1である場
合: (A1<A2&&B1<B2&&C1<C2)|| (A1>A2&&B1>B2&&C1<C2)|| (A1<A2&&B1>B2&&C1>C2)|| (A1>A2&&B1<B2&&C1>C2)・・・(規則1−1) ペアに対応付けられた埋め込みデータのビットの値が0
である場合: (A1<A2&&B1<B2&&C1>C2)|| (A1>A2&&B1<B2&&C1<C2)|| (A1<A2&&B1>B2&&C1<C2)|| (A1>A2&&B1>B2&&C1>C2)・・・(規則1−2) ただし、上記規則1−1,1−2において、X&&Yは、条
件X,Yの両方を満たすことを示し、X||Yは、条件X,Yのい
ずれかを満たすことを示す。
【0067】[ビット1の埋め込み]例えば、図11
(A)に例示するように、ペアiに対応付けられた埋め
込みデータのビットの値が1あり、ペアiの2つのDC
Tブロック(ブロック1,2)の相互に対応するDCT
係数(A1,A2,B1,B2,C1,C2)の値が、それぞ
れ4,4,2,3,4,5である場合、これらのDCT
係数の値の関係は、A1=A2であるため、上記規則1−
1,1−2のいずれをも満たさない。
(A)に例示するように、ペアiに対応付けられた埋め
込みデータのビットの値が1あり、ペアiの2つのDC
Tブロック(ブロック1,2)の相互に対応するDCT
係数(A1,A2,B1,B2,C1,C2)の値が、それぞ
れ4,4,2,3,4,5である場合、これらのDCT
係数の値の関係は、A1=A2であるため、上記規則1−
1,1−2のいずれをも満たさない。
【0068】そこで、埋込部30は、図11(B)内の
数字に丸印を付して例示するように、相互に対応するD
CT係数(A1,A2,B1,B2,C1,C2)同士の値の
関係が、上記規則1−1の(A1<A2&&B1<B2&&C1<C2)の条
件を満たすことになるように、A2の値を増やして、値
1の埋め込みデータのビットを埋め込む。つまり、埋込
部30は、例えば、値1のビットを埋め込む場合に、D
CT係数(A1,A2,B1,B2,C1,C2)同士の値が
規則1−1を満たさない場合には、常に、これらのDC
T係数同士の関係が、上記規則1−1の内、(A1<A2&&B1
<B 2&&C1<C2)の条件を満たすことになるように、しか
も、調節前と後とでDCT係数の値の変化が最小になる
ようにDCT係数を調節して、値1の埋め込みデータの
ビットを埋め込む。
数字に丸印を付して例示するように、相互に対応するD
CT係数(A1,A2,B1,B2,C1,C2)同士の値の
関係が、上記規則1−1の(A1<A2&&B1<B2&&C1<C2)の条
件を満たすことになるように、A2の値を増やして、値
1の埋め込みデータのビットを埋め込む。つまり、埋込
部30は、例えば、値1のビットを埋め込む場合に、D
CT係数(A1,A2,B1,B2,C1,C2)同士の値が
規則1−1を満たさない場合には、常に、これらのDC
T係数同士の関係が、上記規則1−1の内、(A1<A2&&B1
<B 2&&C1<C2)の条件を満たすことになるように、しか
も、調節前と後とでDCT係数の値の変化が最小になる
ようにDCT係数を調節して、値1の埋め込みデータの
ビットを埋め込む。
【0069】また、例えば、図12に例示するように、
ペアiに対応付けられた埋め込みデータのビットの値が
1あり、ペアiの2つのDCTブロック(ブロック1,
2)の相互に対応するDCT係数(A1,A2,B1,
B2,C1,C2)の値が、それぞれ3,5,6,3,
5,4である場合、これらのDCT係数の値の関係は、
上記規則1−1の条件(A1<A2&&B1>B2&&C1>C2)を満たし
ている。従って、この場合には、埋込部30は、ペアi
の2つのDCTブロック(ブロック1,2)のDCT係
数(A1,A2,B1,B2,C1,C2)の値を変更しな
い。
ペアiに対応付けられた埋め込みデータのビットの値が
1あり、ペアiの2つのDCTブロック(ブロック1,
2)の相互に対応するDCT係数(A1,A2,B1,
B2,C1,C2)の値が、それぞれ3,5,6,3,
5,4である場合、これらのDCT係数の値の関係は、
上記規則1−1の条件(A1<A2&&B1>B2&&C1>C2)を満たし
ている。従って、この場合には、埋込部30は、ペアi
の2つのDCTブロック(ブロック1,2)のDCT係
数(A1,A2,B1,B2,C1,C2)の値を変更しな
い。
【0070】[ビット0の埋め込み]例えば、図13
(A)に例示するように、ペアiに対応付けられた埋め
込みデータのビットの値が0あり、ペアiの2つのDC
Tブロック(ブロック1,2)の相互に対応するDCT
係数(A1,A2,B1,B2,C1,C2)の値が、それぞ
れ4,4,2,3,4,5である場合、これらのDCT
係数の値の関係は、A1=A2であるため、上記規則1−
1,1−2のいずれをも満たさない。
(A)に例示するように、ペアiに対応付けられた埋め
込みデータのビットの値が0あり、ペアiの2つのDC
Tブロック(ブロック1,2)の相互に対応するDCT
係数(A1,A2,B1,B2,C1,C2)の値が、それぞ
れ4,4,2,3,4,5である場合、これらのDCT
係数の値の関係は、A1=A2であるため、上記規則1−
1,1−2のいずれをも満たさない。
【0071】そこで、埋込部30は、図13(B)内の
数字に丸印を付して例示するように、相互に対応するD
CT係数(A1,A2,B1,B2,C1,C2)同士の値の
関係が、上記規則1−2の(A1>A2&&B1<B2&&C1<C2)の条
件を満たすことになるように、A2の値を減らして、値
0の埋め込みデータのビットを埋め込む。つまり、埋込
部30は、例えば、値0のビットを埋め込む場合に、D
CT係数(A1,A2,B1,B2,C1,C2)同士の値が
規則1−2を満たさない場合には、常に、これらのDC
T係数同士の関係が、上記規則1−2の内、(A1>A2&&B1
<B 2&&C1<C2)の条件を満たすことになるように、しか
も、調節前と後とでDCT係数の値の変化が最小になる
ようにDCT係数を調節して、値0の埋め込みデータの
ビットを埋め込む。
数字に丸印を付して例示するように、相互に対応するD
CT係数(A1,A2,B1,B2,C1,C2)同士の値の
関係が、上記規則1−2の(A1>A2&&B1<B2&&C1<C2)の条
件を満たすことになるように、A2の値を減らして、値
0の埋め込みデータのビットを埋め込む。つまり、埋込
部30は、例えば、値0のビットを埋め込む場合に、D
CT係数(A1,A2,B1,B2,C1,C2)同士の値が
規則1−2を満たさない場合には、常に、これらのDC
T係数同士の関係が、上記規則1−2の内、(A1>A2&&B1
<B 2&&C1<C2)の条件を満たすことになるように、しか
も、調節前と後とでDCT係数の値の変化が最小になる
ようにDCT係数を調節して、値0の埋め込みデータの
ビットを埋め込む。
【0072】また、例えば、図14に例示するように、
ペアiに対応付けられた埋め込みデータのビットの値が
0あり、ペアiの2つのDCTブロック(ブロック1,
2)の相互に対応するDCT係数(A1,A2,B1,
B2,C1,C2)の値が、それぞれ4,5,2,3,
6,5である場合、これらのDCT係数の値の関係は、
上記規則1−2の条件(A1<A2&&B1<B2&&C1>C2)を満たし
ている。従って、この場合には、埋込部30は、ペアi
の2つのDCTブロック(ブロック1,2)のDCT係
数(A1,A2,B1,B2,C1,C2)の値を変更しな
い。
ペアiに対応付けられた埋め込みデータのビットの値が
0あり、ペアiの2つのDCTブロック(ブロック1,
2)の相互に対応するDCT係数(A1,A2,B1,
B2,C1,C2)の値が、それぞれ4,5,2,3,
6,5である場合、これらのDCT係数の値の関係は、
上記規則1−2の条件(A1<A2&&B1<B2&&C1>C2)を満たし
ている。従って、この場合には、埋込部30は、ペアi
の2つのDCTブロック(ブロック1,2)のDCT係
数(A1,A2,B1,B2,C1,C2)の値を変更しな
い。
【0073】図15は、埋込部30(図2,3)が、D
CTブロックに対して埋め込みデータを埋め込むために
用いられる埋め込みテーブルを例示する図表である。な
お、図15には、埋め込みデータビット欄が現れている
が、この欄は、埋め込みデータがスクランブル処理され
ていることを説明するために示したものであり、実際の
処理においては用いられない。ここまで説明した埋込部
30の埋め込み処理を、さらに図15を参照して説明す
る。埋込部30は、1024画素×768画素構成の画
像データ(図5,6(A)〜(C))から得られた12
288個のDCTブロックの内、隣り合った2つのDC
Tブロック同士を対応付けて(図9(A)〜(C))、
6144個のペアを作る。
CTブロックに対して埋め込みデータを埋め込むために
用いられる埋め込みテーブルを例示する図表である。な
お、図15には、埋め込みデータビット欄が現れている
が、この欄は、埋め込みデータがスクランブル処理され
ていることを説明するために示したものであり、実際の
処理においては用いられない。ここまで説明した埋込部
30の埋め込み処理を、さらに図15を参照して説明す
る。埋込部30は、1024画素×768画素構成の画
像データ(図5,6(A)〜(C))から得られた12
288個のDCTブロックの内、隣り合った2つのDC
Tブロック同士を対応付けて(図9(A)〜(C))、
6144個のペアを作る。
【0074】また、埋込部30は、埋込データ生成部2
0(図2)から供給される96ビットの埋め込みデータ
を、鍵情報DB22から供給される鍵から作成した乱数
でスクランブル処理し、スクランブル処理した96ビッ
トの埋め込みデータのビットそれぞれの値(1,0)
を、下記方法により64回ずつ6144個のペアそれぞ
れに対応付け、図15に示すように、埋め込みテーブル
の埋め込みデータ割り当て欄に書き込む。
0(図2)から供給される96ビットの埋め込みデータ
を、鍵情報DB22から供給される鍵から作成した乱数
でスクランブル処理し、スクランブル処理した96ビッ
トの埋め込みデータのビットそれぞれの値(1,0)
を、下記方法により64回ずつ6144個のペアそれぞ
れに対応付け、図15に示すように、埋め込みテーブル
の埋め込みデータ割り当て欄に書き込む。
【0075】[埋め込みデータの対応付け方法]なお、
図15に例示するように、連続した96ペアごとに、そ
れぞれ異なった順番にスクランブルされた96ビットの
埋め込みデータの各ビットが対応付けられるので、例え
ば、第5番目のペアと、第160番目のペアに、埋め込
みデータの第7番目のビット(1)が割り当てられる。
以下、同様に、6144個のペアを、順番に64組×9
6ペアに分割して得られる各組ごとに異なる順番で、各
組に含まれる96ペアそれぞれに、96ビットの埋め込
みデータの各ビットが対応付けられる。
図15に例示するように、連続した96ペアごとに、そ
れぞれ異なった順番にスクランブルされた96ビットの
埋め込みデータの各ビットが対応付けられるので、例え
ば、第5番目のペアと、第160番目のペアに、埋め込
みデータの第7番目のビット(1)が割り当てられる。
以下、同様に、6144個のペアを、順番に64組×9
6ペアに分割して得られる各組ごとに異なる順番で、各
組に含まれる96ペアそれぞれに、96ビットの埋め込
みデータの各ビットが対応付けられる。
【0076】例えば、96ビットの埋め込みデータの第
1〜第4ビットはそれぞれ、第1〜第96ペアを含む第
1組においては、第11ペア、第5ペア、第31ペアお
よび第9ペアに対応付けられ、第97〜第192ペアを
含む第2組においては、第99ペア、第126、第10
0ペア、第153ペアに対応付けられる(後に図22に
例示)。
1〜第4ビットはそれぞれ、第1〜第96ペアを含む第
1組においては、第11ペア、第5ペア、第31ペアお
よび第9ペアに対応付けられ、第97〜第192ペアを
含む第2組においては、第99ペア、第126、第10
0ペア、第153ペアに対応付けられる(後に図22に
例示)。
【0077】また、埋込部30は、上述のように生成さ
れた乱数を用いて、図10に例示したように、ペアごと
に、2つのDCTブロック(ブロック1,2)からいず
れのDCT係数(A1,A2,B1,B2,C1,C2)を取
り出すかを決め、取り出したDCT係数の値を、埋め込
みテーブルのブロック1,2の欄に書き込む。上述のよ
うに、埋込部30が8×8構成のDCT係数のいずれを
取り出すかは、ペアごとに一定ではない。
れた乱数を用いて、図10に例示したように、ペアごと
に、2つのDCTブロック(ブロック1,2)からいず
れのDCT係数(A1,A2,B1,B2,C1,C2)を取
り出すかを決め、取り出したDCT係数の値を、埋め込
みテーブルのブロック1,2の欄に書き込む。上述のよ
うに、埋込部30が8×8構成のDCT係数のいずれを
取り出すかは、ペアごとに一定ではない。
【0078】以上の処理が終了すると、埋込部30は、
各ペアのDCTブロック(ブロック1,2)から選択さ
れたDCT係数(A1,A2,B1,B2,C1,C2)が、
上記表1に示した規則1−1,1−2に基づいて、埋め
込みテーブルの埋め込みデータ割り当て欄のビットの値
を表すように、埋め込みテーブルのブロック1,2の欄
に書き込まれたDCT係数(A1,A2,B1,B2,
C1,C2)の値を操作する。
各ペアのDCTブロック(ブロック1,2)から選択さ
れたDCT係数(A1,A2,B1,B2,C1,C2)が、
上記表1に示した規則1−1,1−2に基づいて、埋め
込みテーブルの埋め込みデータ割り当て欄のビットの値
を表すように、埋め込みテーブルのブロック1,2の欄
に書き込まれたDCT係数(A1,A2,B1,B2,
C1,C2)の値を操作する。
【0079】埋込部30は、ここまで説明したように埋
め込みデータが埋め込まれた輝度成分YのDCT係数
(DCTブロック)と、クロマ成分Cr,CbのDCT
係数を、再びハフマン符号化して、JPEG方式により
伸長可能な圧縮画像データ(JPEGデータ)として、
画像DB24(図2)に対して出力する。
め込みデータが埋め込まれた輝度成分YのDCT係数
(DCTブロック)と、クロマ成分Cr,CbのDCT
係数を、再びハフマン符号化して、JPEG方式により
伸長可能な圧縮画像データ(JPEGデータ)として、
画像DB24(図2)に対して出力する。
【0080】[埋込部30の構成部分]再び図3,4を
参照して、埋込部30の構成部分を説明する。
参照して、埋込部30の構成部分を説明する。
【0081】[復号部300]復号部300(図3)
は、制御部26(図2)の制御に従って、カメラIF1
04またはメモリカードIF106を介して供給される
JPEGデータをハフマン復号し、復号の結果として得
られる3種類のDCT係数(DCTブロック)の内、2
種類のクロマ成分Cr,CbのDCT係数(DCTブロ
ック)を、符号化部304に対して出力し、輝度成分Y
のDCT係数(DCTブロック)を、データ埋込部32
に対して出力する。
は、制御部26(図2)の制御に従って、カメラIF1
04またはメモリカードIF106を介して供給される
JPEGデータをハフマン復号し、復号の結果として得
られる3種類のDCT係数(DCTブロック)の内、2
種類のクロマ成分Cr,CbのDCT係数(DCTブロ
ック)を、符号化部304に対して出力し、輝度成分Y
のDCT係数(DCTブロック)を、データ埋込部32
に対して出力する。
【0082】[データ埋込部32]データ埋込部32
は、図9〜図15を参照して説明した埋め込みデータの
埋め込み処理を行う。以下、再び図4を参照して、デー
タ埋込部32の各構成部分を説明する。
は、図9〜図15を参照して説明した埋め込みデータの
埋め込み処理を行う。以下、再び図4を参照して、デー
タ埋込部32の各構成部分を説明する。
【0083】[画像分割部320]画像分割部320
は、復号部300から入力される輝度信号YのDCT係
数(DCTブロック;図9(A))を、図9(B),
(C)に示したペアに分割して、係数操作部328に対
して出力する。
は、復号部300から入力される輝度信号YのDCT係
数(DCTブロック;図9(A))を、図9(B),
(C)に示したペアに分割して、係数操作部328に対
して出力する。
【0084】[乱数発生部322]乱数発生部322
は、鍵情報DB22(図2)から入力される例えば64
ビットの鍵を用いて、16ビットの線形合同法により乱
数を発生し、発生した乱数RNを位置決め部324およ
びスクランブル部326に対して出力する。
は、鍵情報DB22(図2)から入力される例えば64
ビットの鍵を用いて、16ビットの線形合同法により乱
数を発生し、発生した乱数RNを位置決め部324およ
びスクランブル部326に対して出力する。
【0085】[位置決め部324]位置決め部324
は、画像分割部320が作成したペアそれぞれにおい
て、乱数発生部322から入力される乱数RNを用い
て、2つのDCTブロック(ブロック1,2)のいずれ
のDCT係数を選択するか(選択するDCT係数の位
置;図10)を決定し、決定したDCT係数の位置を示
す位置データを係数操作部328に対して出力する。
は、画像分割部320が作成したペアそれぞれにおい
て、乱数発生部322から入力される乱数RNを用い
て、2つのDCTブロック(ブロック1,2)のいずれ
のDCT係数を選択するか(選択するDCT係数の位
置;図10)を決定し、決定したDCT係数の位置を示
す位置データを係数操作部328に対して出力する。
【0086】[スクランブル部326]スクランブル部
326は、乱数発生部322から入力される乱数RNを
用いて、埋込データ生成部20(図2)から入力される
96ビットの埋め込みデータをスクランブル処理する。
このスクランブル部326のスクランブル処理により、
96ビットを1つの繰り返し単位とし、繰り返し単位ご
とに異なった順番で96ビットの埋め込みデータの全て
のビットを含み、この繰り返し単位を64個含むデータ
(スクランブルされた埋め込みデータ、以下、単に埋め
込みデータとも記す)を係数操作部328に対して出力
する。
326は、乱数発生部322から入力される乱数RNを
用いて、埋込データ生成部20(図2)から入力される
96ビットの埋め込みデータをスクランブル処理する。
このスクランブル部326のスクランブル処理により、
96ビットを1つの繰り返し単位とし、繰り返し単位ご
とに異なった順番で96ビットの埋め込みデータの全て
のビットを含み、この繰り返し単位を64個含むデータ
(スクランブルされた埋め込みデータ、以下、単に埋め
込みデータとも記す)を係数操作部328に対して出力
する。
【0087】[係数操作部328の埋め込みテーブル作
成処理]係数操作部328は、まず、図15に示した埋
め込みテーブルを作成する。つまり、まず、係数操作部
328は、位置決め部324から入力された位置データ
に基づいて、各ペアの2つのDCTブロック(ブロック
1,2;図9(B)等)からDCT係数を取り出し(図
10)、埋め込みテーブル(図15)のブロック1,2
の欄に書き込み、さらに、スクランブル部326から入
力された埋め込みデータを埋め込みテーブルの埋め込み
データの割り当て欄に書き込む。
成処理]係数操作部328は、まず、図15に示した埋
め込みテーブルを作成する。つまり、まず、係数操作部
328は、位置決め部324から入力された位置データ
に基づいて、各ペアの2つのDCTブロック(ブロック
1,2;図9(B)等)からDCT係数を取り出し(図
10)、埋め込みテーブル(図15)のブロック1,2
の欄に書き込み、さらに、スクランブル部326から入
力された埋め込みデータを埋め込みテーブルの埋め込み
データの割り当て欄に書き込む。
【0088】[係数操作部328のデータ埋め込み処
理]図16は、図4に示した係数操作部328が、DC
Tブロックのペアに埋め込みデータを埋め込む処理(S
10)を示す図である。次に、係数操作部328は、D
CT係数(DCTブロック)のペアそれぞれに、埋め込
みテーブル(図15)において対応付けられた埋め込み
データのビットを埋め込み、埋め込みデータを埋め込ん
だ輝度成分のDCT係数Y’として符号化部304(図
3)に対して出力する。
理]図16は、図4に示した係数操作部328が、DC
Tブロックのペアに埋め込みデータを埋め込む処理(S
10)を示す図である。次に、係数操作部328は、D
CT係数(DCTブロック)のペアそれぞれに、埋め込
みテーブル(図15)において対応付けられた埋め込み
データのビットを埋め込み、埋め込みデータを埋め込ん
だ輝度成分のDCT係数Y’として符号化部304(図
3)に対して出力する。
【0089】図16に示すように、係数操作部328
は、ステップ100(S100)において、6144個
のペアを示す変数iを1に初期設定する。
は、ステップ100(S100)において、6144個
のペアを示す変数iを1に初期設定する。
【0090】ステップ102(S102)において、係
数操作部328は、第i番目のペアの操作対象となるD
CT係数(A1,A2,B1,B2,C1,C2)を、埋め込
みテーブル(図15)のブロック1,2欄から、埋め込
むビットを、同じく埋め込みテーブルの埋め込みデータ
割り当て欄から取り出す。
数操作部328は、第i番目のペアの操作対象となるD
CT係数(A1,A2,B1,B2,C1,C2)を、埋め込
みテーブル(図15)のブロック1,2欄から、埋め込
むビットを、同じく埋め込みテーブルの埋め込みデータ
割り当て欄から取り出す。
【0091】ステップ104(S104)において、係
数操作部328は、S102の処理において取り出した
埋め込みビットの値が1であるか否かを判断し、埋め込
みビットの値が1である場合にはS106の処理に進
み、0である場合にはS110の処理に進む。
数操作部328は、S102の処理において取り出した
埋め込みビットの値が1であるか否かを判断し、埋め込
みビットの値が1である場合にはS106の処理に進
み、0である場合にはS110の処理に進む。
【0092】ステップ106(S106)において、係
数操作部328は、操作対象のDCT係数が、表1に示
した規則1−1を満たすか否か、つまり、操作対象のD
CT係数が1を表すか判断し、図12に例示したよう
に、規則1−1を満たす場合にはS114の処理に進
み、これ以外の場合にはS108の処理に進む。
数操作部328は、操作対象のDCT係数が、表1に示
した規則1−1を満たすか否か、つまり、操作対象のD
CT係数が1を表すか判断し、図12に例示したよう
に、規則1−1を満たす場合にはS114の処理に進
み、これ以外の場合にはS108の処理に進む。
【0093】ステップ108(S108)において、係
数操作部328は、操作対象のDCT係数が、規則1−
1を満たすように操作する。なお、S108の処理にい
て、操作対象のDCT係数が正常な値の範囲を超えた場
合には、係数操作部328は、画像改変判定装置1(図
1)の用途に応じて、ビット(1)の埋め込み処理(D
CT係数の操作)を行わない、あるいは、エラーメッセ
ージを出して処理を中止する等の例外処理を行う。
数操作部328は、操作対象のDCT係数が、規則1−
1を満たすように操作する。なお、S108の処理にい
て、操作対象のDCT係数が正常な値の範囲を超えた場
合には、係数操作部328は、画像改変判定装置1(図
1)の用途に応じて、ビット(1)の埋め込み処理(D
CT係数の操作)を行わない、あるいは、エラーメッセ
ージを出して処理を中止する等の例外処理を行う。
【0094】ステップ110(S110)において、係
数操作部328は、操作対象のDCT係数が、表1に示
した規則1−2を満たすか否か、つまり、操作対象のD
CT係数が0を表すか否かを判断し、規則1−2を満た
す場合にはS114の処理に進み、これ以外の場合には
S112の処理に進む。
数操作部328は、操作対象のDCT係数が、表1に示
した規則1−2を満たすか否か、つまり、操作対象のD
CT係数が0を表すか否かを判断し、規則1−2を満た
す場合にはS114の処理に進み、これ以外の場合には
S112の処理に進む。
【0095】ステップ112(S112)において、係
数操作部328は、操作対象のDCT係数が、規則1−
2を満たすように操作する。なお、S112の処理の結
果、操作対象のDCT係数が正常な値の範囲を超えた場
合には、係数操作部328は、S108の処理において
と同様に例外処理を行う。
数操作部328は、操作対象のDCT係数が、規則1−
2を満たすように操作する。なお、S112の処理の結
果、操作対象のDCT係数が正常な値の範囲を超えた場
合には、係数操作部328は、S108の処理において
と同様に例外処理を行う。
【0096】ステップ114(S114)において、係
数操作部328は、変数iが6144であるか否か、つ
まり、全てのペアに対して埋め込みデータの埋め込み処
理が終了したか否かを判断し、終了した場合には処理を
終了し、これ以外の場合には変数iを1増やしてS10
2の処理に戻る。
数操作部328は、変数iが6144であるか否か、つ
まり、全てのペアに対して埋め込みデータの埋め込み処
理が終了したか否かを判断し、終了した場合には処理を
終了し、これ以外の場合には変数iを1増やしてS10
2の処理に戻る。
【0097】[符号化部304]符号化部304(図
3)は、図7および図8に示した処理と逆の処理を行
い、復号部300から入力されたクロマ成分Cr,Cb
のDCT係数と、データ埋込部32から入力され、埋め
込みデータが埋め込まれた輝度成分YのDCT係数Y’
とをハフマン符号化し、画像DB22に対して出力す
る。
3)は、図7および図8に示した処理と逆の処理を行
い、復号部300から入力されたクロマ成分Cr,Cb
のDCT係数と、データ埋込部32から入力され、埋め
込みデータが埋め込まれた輝度成分YのDCT係数Y’
とをハフマン符号化し、画像DB22に対して出力す
る。
【0098】[抽出部40]図17は、図2に示した抽
出部40の構成を示す図である。図18は、図13に示
した埋め込みデータ抽出部42の構成を示す図である。
図17および図18に示すように、抽出部40は、復号
部400、画像分割部402、符号化部404、画像合
成部406、埋込データ抽出部42、改変検出部44お
よびクラスタリング部46から構成され、埋込データ抽
出部42は、乱数生成部420、位置決め部422,抽
出順序生成部424、対応付け部426およびデータ抽
出部428から構成される。
出部40の構成を示す図である。図18は、図13に示
した埋め込みデータ抽出部42の構成を示す図である。
図17および図18に示すように、抽出部40は、復号
部400、画像分割部402、符号化部404、画像合
成部406、埋込データ抽出部42、改変検出部44お
よびクラスタリング部46から構成され、埋込データ抽
出部42は、乱数生成部420、位置決め部422,抽
出順序生成部424、対応付け部426およびデータ抽
出部428から構成される。
【0099】[抽出部40の概要]埋込部30により、
図9〜図16を参照して上述したように埋め込みデータ
が埋め込まれたJPEGデータの一部または全部に対し
て、その後、改変が加えられると、各ペアの2つのDC
Tブロック(ブロック1,2;図9(B)等)の間で相
互に対応し、埋め込みデータの埋め込みに用いられたD
CT係数(A1,A2,B1,B2,C1,C2;図10等)
の値の関係が、上記表1に示した規則1−1,1−2に
従って、図11(A),(B)〜図14に例示した処理
により埋め込まれたビットの値を示さなくなる。
図9〜図16を参照して上述したように埋め込みデータ
が埋め込まれたJPEGデータの一部または全部に対し
て、その後、改変が加えられると、各ペアの2つのDC
Tブロック(ブロック1,2;図9(B)等)の間で相
互に対応し、埋め込みデータの埋め込みに用いられたD
CT係数(A1,A2,B1,B2,C1,C2;図10等)
の値の関係が、上記表1に示した規則1−1,1−2に
従って、図11(A),(B)〜図14に例示した処理
により埋め込まれたビットの値を示さなくなる。
【0100】抽出部40は、上述した構成部分により、
埋め込みデータが埋め込まれたJPEGデータのこのよ
うな性質を利用して、埋込部30が生成したJPEGデ
ータに改変が加えられたか否か、および、改変が加えら
れた場合には、画像データ(図5)のいずれの部分に改
変が加えられたかを判定し、表示する。
埋め込みデータが埋め込まれたJPEGデータのこのよ
うな性質を利用して、埋込部30が生成したJPEGデ
ータに改変が加えられたか否か、および、改変が加えら
れた場合には、画像データ(図5)のいずれの部分に改
変が加えられたかを判定し、表示する。
【0101】[抽出部40の詳細]以下、図19〜図2
6をさらに参照して、抽出部40の処理を詳細に説明す
る。上述したように、埋込部30(図2,3)において
は、各ペアにおいて、埋め込みデータの埋め込みに用い
られるDCT係数の位置は、同じく、鍵情報DB22か
ら供給された鍵から生成された乱数によって求められ
る。従って、抽出部40においても、埋込部30と同じ
鍵を使うことにより、各ペアのDCTブロック(ブロッ
ク1,2;図10)において、いずれのDCT係数が、
埋め込みデータの埋め込みに用いられたかを知ることが
できる。
6をさらに参照して、抽出部40の処理を詳細に説明す
る。上述したように、埋込部30(図2,3)において
は、各ペアにおいて、埋め込みデータの埋め込みに用い
られるDCT係数の位置は、同じく、鍵情報DB22か
ら供給された鍵から生成された乱数によって求められ
る。従って、抽出部40においても、埋込部30と同じ
鍵を使うことにより、各ペアのDCTブロック(ブロッ
ク1,2;図10)において、いずれのDCT係数が、
埋め込みデータの埋め込みに用いられたかを知ることが
できる。
【0102】また、埋込部30においては、96ビット
の埋め込みデータの各ビットは、鍵情報DB22から供
給される鍵から生成された乱数によってスクランブルさ
れ、各ペアに対応付けられている。従って、抽出部40
においても、埋込部30と同じ鍵を使うことにより、い
ずれのペアに、96ビットの埋め込みデータのいずれの
ビットが対応付けられたかを知ることができる。
の埋め込みデータの各ビットは、鍵情報DB22から供
給される鍵から生成された乱数によってスクランブルさ
れ、各ペアに対応付けられている。従って、抽出部40
においても、埋込部30と同じ鍵を使うことにより、い
ずれのペアに、96ビットの埋め込みデータのいずれの
ビットが対応付けられたかを知ることができる。
【0103】抽出部40は、このように、埋込部30と
同じ鍵を用いて、各ペアの2つのDCTブロック(ブロ
ック1,2)において、いずれのDCT係数がビットの
埋め込みに用いられたかを知り、さらに、ビットの埋め
込みに用いられた相互いに対応するDCT係数同士の値
の関係が、上記表1に示した規則1−1,1−2のいず
れに該当するかによって、各ペアに埋め込まれた埋め込
みデータのビットの値(1,0)を抽出する。次に、抽
出部40は、埋込部30と同じ鍵を用いて、各ペアから
抽出された埋め込みデータのビットの値が、埋め込みデ
ータのいずれのビットに対応するかを判定する。
同じ鍵を用いて、各ペアの2つのDCTブロック(ブロ
ック1,2)において、いずれのDCT係数がビットの
埋め込みに用いられたかを知り、さらに、ビットの埋め
込みに用いられた相互いに対応するDCT係数同士の値
の関係が、上記表1に示した規則1−1,1−2のいず
れに該当するかによって、各ペアに埋め込まれた埋め込
みデータのビットの値(1,0)を抽出する。次に、抽
出部40は、埋込部30と同じ鍵を用いて、各ペアから
抽出された埋め込みデータのビットの値が、埋め込みデ
ータのいずれのビットに対応するかを判定する。
【0104】図19(A)は、埋込部30(図2,3)
が埋め込みデータを埋め込んだJPEGデータを伸長し
た画像を例示する図であり、(B)は、(A)に示した
画像に加えられた改変を例示する図であり、(C)は、
改変後の画像を例示する図である。ここで、例えば、埋
込部30が、図5および図6(A)〜(C)に示した画
像データから得られたJPEGデータに対して、図9〜
図16に示したように埋め込みデータを埋め込んで生成
したJPEGデータを、誰かが伸長し、図19(A)に
例示する画像を得て、図19(B)に点線で示すように
改変を加え、図19(C)に示すように、画像左上の雲
の部分消去した画像を生成し、再度、JPEG方式で圧
縮符号化し、元のJPEGデータと置き換えたとする
と、改変は画像のごく一部に加えられたため、埋め込み
データの同一のビットに対応付けられた64個のペアか
ら抽出された64の値の多くは、改変前の値を示し、少
数だけが改変によって変更された値を示すはずである。
が埋め込みデータを埋め込んだJPEGデータを伸長し
た画像を例示する図であり、(B)は、(A)に示した
画像に加えられた改変を例示する図であり、(C)は、
改変後の画像を例示する図である。ここで、例えば、埋
込部30が、図5および図6(A)〜(C)に示した画
像データから得られたJPEGデータに対して、図9〜
図16に示したように埋め込みデータを埋め込んで生成
したJPEGデータを、誰かが伸長し、図19(A)に
例示する画像を得て、図19(B)に点線で示すように
改変を加え、図19(C)に示すように、画像左上の雲
の部分消去した画像を生成し、再度、JPEG方式で圧
縮符号化し、元のJPEGデータと置き換えたとする
と、改変は画像のごく一部に加えられたため、埋め込み
データの同一のビットに対応付けられた64個のペアか
ら抽出された64の値の多くは、改変前の値を示し、少
数だけが改変によって変更された値を示すはずである。
【0105】抽出部40は、画像の一部に変更が加えら
れた場合のこのような性質を利用して、各ペアから抽出
したビットを、埋め込みデータの各ビットに対応付けて
多数決を採り、埋め込みデータの第kビットに対応する
64個のペアの多数から値1(0)が抽出され、少数の
ペアから値0(1)が抽出された場合には、埋込部30
が、これら64個のペアに、第kビットとして、値1
(0)を埋め込んだと推定する。つまり、抽出部40
は、埋め込みデータの各ビットについて、抽出された値
の多数決を採り、埋込部30が各ペアに埋め込んだ埋め
込みデータのビットの値を推定するとともに、多数決の
結果、少数となった値が抽出されたペアに対して、改変
が加えられたと判定する。
れた場合のこのような性質を利用して、各ペアから抽出
したビットを、埋め込みデータの各ビットに対応付けて
多数決を採り、埋め込みデータの第kビットに対応する
64個のペアの多数から値1(0)が抽出され、少数の
ペアから値0(1)が抽出された場合には、埋込部30
が、これら64個のペアに、第kビットとして、値1
(0)を埋め込んだと推定する。つまり、抽出部40
は、埋め込みデータの各ビットについて、抽出された値
の多数決を採り、埋込部30が各ペアに埋め込んだ埋め
込みデータのビットの値を推定するとともに、多数決の
結果、少数となった値が抽出されたペアに対して、改変
が加えられたと判定する。
【0106】図20は、改変が加えられた部分を示す2
値画像を、元の画像と合成して示す画像を例示する図で
ある。さらに、抽出部40は、例えば、図20に示すよ
うに、改変が加えられたペアを示す2値画像(図20左
上のモザイク状の部分)と、図5に示した元の画像とを
合成して、いずれの部分に改変が加えられたかを表示装
置100(図1)等に表示する。
値画像を、元の画像と合成して示す画像を例示する図で
ある。さらに、抽出部40は、例えば、図20に示すよ
うに、改変が加えられたペアを示す2値画像(図20左
上のモザイク状の部分)と、図5に示した元の画像とを
合成して、いずれの部分に改変が加えられたかを表示装
置100(図1)等に表示する。
【0107】図21は、クラスタリング処理により、改
変が加えられた範囲を示す画像を、元の画像と合成して
示す画像を例示する図である。あるいは、抽出部40
は、例えば、図21に示すように、クラスタリング処理
により、図20に示した2値画像のモザイク状の部分が
存在する範囲を示す画像(図21左上の長方形)を得
て、この画像と、図5に示した元の画像とを合成して、
いずれの範囲に改変が加えられたかを表示装置100等
に表示する。
変が加えられた範囲を示す画像を、元の画像と合成して
示す画像を例示する図である。あるいは、抽出部40
は、例えば、図21に示すように、クラスタリング処理
により、図20に示した2値画像のモザイク状の部分が
存在する範囲を示す画像(図21左上の長方形)を得
て、この画像と、図5に示した元の画像とを合成して、
いずれの範囲に改変が加えられたかを表示装置100等
に表示する。
【0108】このような処理を行うために、まず、抽出
部40は、画像DB22から供給されるJPEGデータ
をハフマン復号し、得られた3種類のDCT係数(DC
Tブロック)の内、輝度成分Yの12288個のDCT
係数(DCTブロックY’)を取り出し、隣り合ったD
CT同士を、図9(B),(C)に示したように、61
44個のペアにする。
部40は、画像DB22から供給されるJPEGデータ
をハフマン復号し、得られた3種類のDCT係数(DC
Tブロック)の内、輝度成分Yの12288個のDCT
係数(DCTブロックY’)を取り出し、隣り合ったD
CT同士を、図9(B),(C)に示したように、61
44個のペアにする。
【0109】抽出部40は、これらのペアそれぞれに含
まれる2つのDCTブロック(ブロック1,2;図1
0)の埋め込みデータの埋め込みに用いられたDCT係
数の関係が、上記表1に示した規則1−1,1−2のい
ずれに該当するかを判断し、各ペアかに埋め込まれた埋
め込みデータ(第2の埋め込みデータ)のビットの値
(1,0)を抽出する。もし、2つのDCTブロック
(DCTブロック1,2)の対応するDCT係数が等し
い場合(例えば、A1=A2)には、この関係は規則1−
1,1−2のいずれにも当てはまらないため、抽出部4
0は、直ちにこのペアに改変が加えられたと判断するこ
とができる。
まれる2つのDCTブロック(ブロック1,2;図1
0)の埋め込みデータの埋め込みに用いられたDCT係
数の関係が、上記表1に示した規則1−1,1−2のい
ずれに該当するかを判断し、各ペアかに埋め込まれた埋
め込みデータ(第2の埋め込みデータ)のビットの値
(1,0)を抽出する。もし、2つのDCTブロック
(DCTブロック1,2)の対応するDCT係数が等し
い場合(例えば、A1=A2)には、この関係は規則1−
1,1−2のいずれにも当てはまらないため、抽出部4
0は、直ちにこのペアに改変が加えられたと判断するこ
とができる。
【0110】図22は、埋込部30(図2,3)が生成
したJPEGデータに、改変・誤りが加えられていない
場合に、抽出部40が改変等がなされていないJPEG
データに含まれる各ペアから抽出するビットの値を示す
図である。抽出部40が、埋込部30が生成した後、改
変も誤りも加えられていないJPEGデータに含まれる
各ペア(第2の画像ブロック)から抽出した埋め込みデ
ータのビットの値を、図22に示すように、各ペアに、
埋め込みデータのいずれのビットが対応付けられている
かに従って並べると、各埋め込みデータに対応するペア
から抽出された全てのビットの値は一致する。
したJPEGデータに、改変・誤りが加えられていない
場合に、抽出部40が改変等がなされていないJPEG
データに含まれる各ペアから抽出するビットの値を示す
図である。抽出部40が、埋込部30が生成した後、改
変も誤りも加えられていないJPEGデータに含まれる
各ペア(第2の画像ブロック)から抽出した埋め込みデ
ータのビットの値を、図22に示すように、各ペアに、
埋め込みデータのいずれのビットが対応付けられている
かに従って並べると、各埋め込みデータに対応するペア
から抽出された全てのビットの値は一致する。
【0111】図23は、埋込部30(図2,3)が生成
したJPEGデータに、改変・誤りが加えられた場合
に、抽出部40が改変等がなされたJPEGデータに含
まれる各ペアから抽出するビットの値を例示する図であ
る。なお、図23において、記号Aは、そのペアのDC
T係数の関係が表1に示した規則1−1に従うことを示
し、記号Bは、そのペアのDCT係数の関係が規則1−
2に従うことを示し、記号Cは、そのペアのDCT係数
の関係が規則1−1,1−2のいずれにも従わないこと
を示す。
したJPEGデータに、改変・誤りが加えられた場合
に、抽出部40が改変等がなされたJPEGデータに含
まれる各ペアから抽出するビットの値を例示する図であ
る。なお、図23において、記号Aは、そのペアのDC
T係数の関係が表1に示した規則1−1に従うことを示
し、記号Bは、そのペアのDCT係数の関係が規則1−
2に従うことを示し、記号Cは、そのペアのDCT係数
の関係が規則1−1,1−2のいずれにも従わないこと
を示す。
【0112】一方、例えば、抽出部40が、埋込部30
が生成した後、改変等が加えられたJPEGデータに含
まれる各ペア(第2の画像ブロック)から抽出した埋め
込みデータのビットの値を、図22と同様に、各ペア
に、埋め込みデータのいずれのビットが対応付けられて
いるかに従って並べると、図23に示すように、改変が
加えられた部分の少数のペアから抽出されたビットは、
図23中に太枠を付した値として示すように、改変が加
えられていない他の多数のペアから抽出されたビットと
異なる値を採り、不整合を生じる。
が生成した後、改変等が加えられたJPEGデータに含
まれる各ペア(第2の画像ブロック)から抽出した埋め
込みデータのビットの値を、図22と同様に、各ペア
に、埋め込みデータのいずれのビットが対応付けられて
いるかに従って並べると、図23に示すように、改変が
加えられた部分の少数のペアから抽出されたビットは、
図23中に太枠を付した値として示すように、改変が加
えられていない他の多数のペアから抽出されたビットと
異なる値を採り、不整合を生じる。
【0113】さらに具体的に説明する。図23に例示す
る場合おいて、埋め込みデータのビット1に対応する6
3個の多数のペア11,99,・・・のDCT係数の関
係は規則1−1に従い、1個(少数)のペア399のみ
が規則1−2に従う。従って、このビット1の値は、多
数のペアのDCT係数の関係から、1と判することがで
きる。
る場合おいて、埋め込みデータのビット1に対応する6
3個の多数のペア11,99,・・・のDCT係数の関
係は規則1−1に従い、1個(少数)のペア399のみ
が規則1−2に従う。従って、このビット1の値は、多
数のペアのDCT係数の関係から、1と判することがで
きる。
【0114】また、埋め込みデータのビット2に対応す
る64個のペアの内、1個のペア400は、3組の係数
のいずれかの値が等しいなど、規則1−1,1−2のい
ずれにも従わないので、直ちに、このペア400の部分
に改変が加えられたと判断することができる。ペア40
0を除いた残りの63個のペアの内、62個の多数のペ
ア5,126,・・・のDCT係数の関係が規則1−2
に従い、1個(少数)のペア315のみが規則1−1に
従う。従って、このビット2の値は、DCT係数の関係
が規則1−1,1−2のいずれにも従わないペア400
以外を除いた残りの63ペアの内、多数のペアのDCT
係数の関係から、0と判することができる。
る64個のペアの内、1個のペア400は、3組の係数
のいずれかの値が等しいなど、規則1−1,1−2のい
ずれにも従わないので、直ちに、このペア400の部分
に改変が加えられたと判断することができる。ペア40
0を除いた残りの63個のペアの内、62個の多数のペ
ア5,126,・・・のDCT係数の関係が規則1−2
に従い、1個(少数)のペア315のみが規則1−1に
従う。従って、このビット2の値は、DCT係数の関係
が規則1−1,1−2のいずれにも従わないペア400
以外を除いた残りの63ペアの内、多数のペアのDCT
係数の関係から、0と判することができる。
【0115】以下、同様に、抽出部40は、規則1−
1,1−2のいずれにも従わず、直ちに改変が加えられ
たと判定できるq個のペアを除いた残りの(64−q)
個のペアに埋め込まれたビットの値を抽出し、それらの
多数決を取ることにより、埋込部30が埋め込んだ埋め
込みデータのビットの値と推定する。
1,1−2のいずれにも従わず、直ちに改変が加えられ
たと判定できるq個のペアを除いた残りの(64−q)
個のペアに埋め込まれたビットの値を抽出し、それらの
多数決を取ることにより、埋込部30が埋め込んだ埋め
込みデータのビットの値と推定する。
【0116】図24は、抽出部40(図17,18)
が、図19に例示したように改変が加えられたJPEG
データから、図23に例示したように改変等が加えられ
たペアを判定し、改変が加えられたペアの画像内におけ
る位置を示す2値画像を例示する図である。なお、説明
の都合上、図24に示した例と、図19等に示した例と
は、必ずしも一致しない。このように、抽出部40は、
図24に例示するように、多数決により推定された値と
異なる値のビットが抽出されたペアが、画面内のいずれ
に位置するかを示す2値画像を生成する。なお、抽出部
40が生成した2値画像は、図20を参照して上述した
ように、元の画像と合成され、表示装置100(図1)
等に表示される。
が、図19に例示したように改変が加えられたJPEG
データから、図23に例示したように改変等が加えられ
たペアを判定し、改変が加えられたペアの画像内におけ
る位置を示す2値画像を例示する図である。なお、説明
の都合上、図24に示した例と、図19等に示した例と
は、必ずしも一致しない。このように、抽出部40は、
図24に例示するように、多数決により推定された値と
異なる値のビットが抽出されたペアが、画面内のいずれ
に位置するかを示す2値画像を生成する。なお、抽出部
40が生成した2値画像は、図20を参照して上述した
ように、元の画像と合成され、表示装置100(図1)
等に表示される。
【0117】図25(A)〜(D)は、抽出部40(図
17,18)が、図19に例示したように改変が加えら
れたJPEGデータから、図23に例示したように改変
等が加えられたペアを判定し、改変が加えられたペアが
画像内において、いずれの範囲に存在するかを示すクラ
スタリング画像を例示する図である。なお、説明の都合
上、図25(A)〜(D)に示した例と、図20等に示
した例とは、必ずしも一致しない。また、抽出部40
は、図25(A),(C)にそれぞれ例示するように、
多数決により推定された値と異なる値のビットが抽出さ
れたペアが、画面内のいずれの範囲に存在するかを判定
し、それぞれ図25(B),(D)に例示するクラスタ
リング画像を生成する。なお、抽出部40が生成したク
ラスタリング画像は、図21を参照して上述したよう
に、元の画像と合成され、表示装置100(図1)等に
表示される。
17,18)が、図19に例示したように改変が加えら
れたJPEGデータから、図23に例示したように改変
等が加えられたペアを判定し、改変が加えられたペアが
画像内において、いずれの範囲に存在するかを示すクラ
スタリング画像を例示する図である。なお、説明の都合
上、図25(A)〜(D)に示した例と、図20等に示
した例とは、必ずしも一致しない。また、抽出部40
は、図25(A),(C)にそれぞれ例示するように、
多数決により推定された値と異なる値のビットが抽出さ
れたペアが、画面内のいずれの範囲に存在するかを判定
し、それぞれ図25(B),(D)に例示するクラスタ
リング画像を生成する。なお、抽出部40が生成したク
ラスタリング画像は、図21を参照して上述したよう
に、元の画像と合成され、表示装置100(図1)等に
表示される。
【0118】[抽出部40の構成部分]以下、再び図1
7,18を参照して、抽出部40の各構成部分を説明す
る。
7,18を参照して、抽出部40の各構成部分を説明す
る。
【0119】[復号部400]復号部400は、操作に
応じた制御部26に制御に従って、画像DB22から供
給されるJPEGデータをハフマン復号し、復号の結果
として得られた3種類の画像成分の内、クロマ成分C
r,Cbを符号化部404に対して出力し、輝度成分
Y’を、画像分割部402に対して出力する。
応じた制御部26に制御に従って、画像DB22から供
給されるJPEGデータをハフマン復号し、復号の結果
として得られた3種類の画像成分の内、クロマ成分C
r,Cbを符号化部404に対して出力し、輝度成分
Y’を、画像分割部402に対して出力する。
【0120】[画像分割部402]画像分割部402
は、復号部400から入力された輝度成分Y’を、DC
T係数(DCTブロック)単位に分割し、分割の結果と
して得られたDCT係数(DCTブロック)を、埋込デ
ータ抽出部42に対して出力する。
は、復号部400から入力された輝度成分Y’を、DC
T係数(DCTブロック)単位に分割し、分割の結果と
して得られたDCT係数(DCTブロック)を、埋込デ
ータ抽出部42に対して出力する。
【0121】[埋込データ抽出部42]埋込データ抽出
部42は、画像分割部402から入力された輝度成分
Y’のDCTブロックを2つずつ対応付けて、埋込部3
0においてと同様なペア(図9(B),(C)および図
10等)とし、これらのペアに埋め込まれた埋め込みデ
ータのビットの値を抽出し、図22,23に例示した形
式の抽出データとして改変検出部44に対して出力す
る。また、埋込データ抽出部42は、画像分割部402
から入力された輝度成分Y’をそのまま、輝度成分Yと
して符号化部404に対して出力する。
部42は、画像分割部402から入力された輝度成分
Y’のDCTブロックを2つずつ対応付けて、埋込部3
0においてと同様なペア(図9(B),(C)および図
10等)とし、これらのペアに埋め込まれた埋め込みデ
ータのビットの値を抽出し、図22,23に例示した形
式の抽出データとして改変検出部44に対して出力す
る。また、埋込データ抽出部42は、画像分割部402
から入力された輝度成分Y’をそのまま、輝度成分Yと
して符号化部404に対して出力する。
【0122】[対応付部426]対応付部426(図1
8)は、画像分割部402から入力された12288個
のDCT係数(DCTブロック)の内、隣り合った2つ
のDCTブロック(ブロック1,2;図9(B)等)同
士を対応付け、6144個のDCT係数のペア(図9
(B),(C))を生成し、データ抽出部428に対し
て出力する。つまり、対応付部426は、埋込部30
(図2,3)の画像分割部320(図4)に対応し、画
像分割部320と同様に、DCTブロックのペアを生成
する。
8)は、画像分割部402から入力された12288個
のDCT係数(DCTブロック)の内、隣り合った2つ
のDCTブロック(ブロック1,2;図9(B)等)同
士を対応付け、6144個のDCT係数のペア(図9
(B),(C))を生成し、データ抽出部428に対し
て出力する。つまり、対応付部426は、埋込部30
(図2,3)の画像分割部320(図4)に対応し、画
像分割部320と同様に、DCTブロックのペアを生成
する。
【0123】[乱数発生部420]乱数発生部420
は、鍵情報DB22(図2)から供給され、埋込部30
が埋め込みデータの埋め込みに用いた鍵と同じ鍵を用い
て、埋込部30においてと同じ方法により乱数RNを発
生し、発生した乱数RNを、位置決め部422および抽
出順序生成部424に対して出力する。つまり、乱数発
生部420は、埋込部30の乱数発生部322(図4)
に対応し、乱数発生部322が用いる鍵と同一の鍵か
ら、乱数発生部322と同一方法で同一の乱数を生成す
る。
は、鍵情報DB22(図2)から供給され、埋込部30
が埋め込みデータの埋め込みに用いた鍵と同じ鍵を用い
て、埋込部30においてと同じ方法により乱数RNを発
生し、発生した乱数RNを、位置決め部422および抽
出順序生成部424に対して出力する。つまり、乱数発
生部420は、埋込部30の乱数発生部322(図4)
に対応し、乱数発生部322が用いる鍵と同一の鍵か
ら、乱数発生部322と同一方法で同一の乱数を生成す
る。
【0124】[位置決め部422]位置決め部422
は、乱数発生部420から入力された乱数RNから、ペ
アそれぞれに含まれる2つのDCTブロック(ブロック
1,2)のいずれのDCT係数が、埋込部30において
埋め込みデータの埋め込みに用いられたかを示す位置デ
ータを生成し、データ抽出部428に対して出力する。
つまり、位置決め部422は、埋込部30の位置決め部
324に対応し、位置決め部324が用いた乱数と同一
の乱数から、位置決め部324と同一の位置データを生
成する。
は、乱数発生部420から入力された乱数RNから、ペ
アそれぞれに含まれる2つのDCTブロック(ブロック
1,2)のいずれのDCT係数が、埋込部30において
埋め込みデータの埋め込みに用いられたかを示す位置デ
ータを生成し、データ抽出部428に対して出力する。
つまり、位置決め部422は、埋込部30の位置決め部
324に対応し、位置決め部324が用いた乱数と同一
の乱数から、位置決め部324と同一の位置データを生
成する。
【0125】[抽出順序生成部424]上述したよう
に、対応付部426からデータ抽出部428に入力され
る6144個のペアは、96個のペアを1組として、各
組ごとに異なる順番で、各組に含まれる96個のペアそ
れぞれに、96ビットの埋め込みデータのビットそれぞ
れが対応付けられている。抽出順序生成部424は、乱
数発生部420から入力された乱数RNから、いずれの
ペアに、96ビットの埋め込みデータのいずれの順番の
ビットが対応付けられたかを示す順序データを生成し、
データ抽出部428に対して出力する。
に、対応付部426からデータ抽出部428に入力され
る6144個のペアは、96個のペアを1組として、各
組ごとに異なる順番で、各組に含まれる96個のペアそ
れぞれに、96ビットの埋め込みデータのビットそれぞ
れが対応付けられている。抽出順序生成部424は、乱
数発生部420から入力された乱数RNから、いずれの
ペアに、96ビットの埋め込みデータのいずれの順番の
ビットが対応付けられたかを示す順序データを生成し、
データ抽出部428に対して出力する。
【0126】データ抽出部428は、対応付部426か
ら入力されるペアそれぞれに含まれる2つのDCTブロ
ック(ブロック1,2)において、位置決め部422か
ら入力される位置データが示す相互に対応するDCT係
数(図10等)同士の値の関係が、上記表1に示した規
則1−1,1−2のいずれと一致するかを判定し、各ペ
アに埋め込まれた埋め込みデータのビットの値を抽出す
る。さらに、データ抽出部428は、抽出したビットの
値を、抽出順序生成部424から入力される順序に従っ
て並び替え、図22,23に例示した形式の抽出データ
を生成し、抽出順序生成部424に対して出力する。
ら入力されるペアそれぞれに含まれる2つのDCTブロ
ック(ブロック1,2)において、位置決め部422か
ら入力される位置データが示す相互に対応するDCT係
数(図10等)同士の値の関係が、上記表1に示した規
則1−1,1−2のいずれと一致するかを判定し、各ペ
アに埋め込まれた埋め込みデータのビットの値を抽出す
る。さらに、データ抽出部428は、抽出したビットの
値を、抽出順序生成部424から入力される順序に従っ
て並び替え、図22,23に例示した形式の抽出データ
を生成し、抽出順序生成部424に対して出力する。
【0127】データ抽出部428のビット抽出処理を、
図26を参照してさらに説明する。図26は、図18に
示したデータ抽出部428が、各ペアに埋め込まれた埋
め込みデータのビットを抽出する処理を示すフローチャ
ートである。図26に示すように、ステップ120(S
120)において、データ抽出部428は、6144個
のペアを示す変数iに1を代入し、初期設定を行う。
図26を参照してさらに説明する。図26は、図18に
示したデータ抽出部428が、各ペアに埋め込まれた埋
め込みデータのビットを抽出する処理を示すフローチャ
ートである。図26に示すように、ステップ120(S
120)において、データ抽出部428は、6144個
のペアを示す変数iに1を代入し、初期設定を行う。
【0128】ステップ122(S122)において、デ
ータ抽出部428は、変数iが示す第i番目のペアを抽
出対象として取り出す。
ータ抽出部428は、変数iが示す第i番目のペアを抽
出対象として取り出す。
【0129】ステップ124(S124)において、デ
ータ抽出部428は、取り出した抽出対象のペアに含ま
れる2つのDCTブロック(ブロック1,2)におい
て、位置決め部422から入力される位置データが示す
DCT係数の関係が、上記表1に示した規則1−1,1
−2のいずれに当てはまるかを判定し、規則1−1に当
てはまる場合には、第i番目のペアから値1のビットを
抽出し、規則1−2に当てはまる場合には、値0のビッ
トを抽出する。さらに、データ抽出部428は、抽出順
序生成部424から入力される順序データに基づいて、
抽出したビットの値が、埋め込みデータのいずれのビッ
トに対応するかを判定し、抽出データ(図22,23)
中の判定の結果として得られた位置に、抽出したビット
の値(1,0)を書き込む。
ータ抽出部428は、取り出した抽出対象のペアに含ま
れる2つのDCTブロック(ブロック1,2)におい
て、位置決め部422から入力される位置データが示す
DCT係数の関係が、上記表1に示した規則1−1,1
−2のいずれに当てはまるかを判定し、規則1−1に当
てはまる場合には、第i番目のペアから値1のビットを
抽出し、規則1−2に当てはまる場合には、値0のビッ
トを抽出する。さらに、データ抽出部428は、抽出順
序生成部424から入力される順序データに基づいて、
抽出したビットの値が、埋め込みデータのいずれのビッ
トに対応するかを判定し、抽出データ(図22,23)
中の判定の結果として得られた位置に、抽出したビット
の値(1,0)を書き込む。
【0130】ステップ126(S126)において、デ
ータ抽出部428は、変数iが6144であるか否か、
つまり、全てのペアからのビットの抽出が終了したか否
かを判断し、終了した場合には処理を終了し、これ以外
の場合には変数iを1増やしてS122の処理に進む。
ータ抽出部428は、変数iが6144であるか否か、
つまり、全てのペアからのビットの抽出が終了したか否
かを判断し、終了した場合には処理を終了し、これ以外
の場合には変数iを1増やしてS122の処理に進む。
【0131】全てのペアからビットの抽出が完了する
と、データ抽出部428は、図22,23に例示した抽
出データにおいて、96ビットの埋め込みデータのビッ
トそれぞれに対応して抽出された64個の値の多数決を
採り、埋込部30(図2,3)において埋め込まれた埋
め込みデータを推定し、各ペアを輝度成分Yとして符号
化部404に対して出力する。
と、データ抽出部428は、図22,23に例示した抽
出データにおいて、96ビットの埋め込みデータのビッ
トそれぞれに対応して抽出された64個の値の多数決を
採り、埋込部30(図2,3)において埋め込まれた埋
め込みデータを推定し、各ペアを輝度成分Yとして符号
化部404に対して出力する。
【0132】[符号化部404]符号化部404(図1
7)は、復号部400から入力されたクロマ成分Cr,
Cbおよび符号化部404から入力された輝度成分Yを
ハフマン符号化して、JPEGデータを生成し、画像合
成部406に対して出力する。
7)は、復号部400から入力されたクロマ成分Cr,
Cbおよび符号化部404から入力された輝度成分Yを
ハフマン符号化して、JPEGデータを生成し、画像合
成部406に対して出力する。
【0133】[改変検出部44]改変検出部44は、デ
ータ抽出部428から入力された抽出データ(図22,
23)から、図24に示した2値画像を生成し、画像合
成部406に対して出力する。
ータ抽出部428から入力された抽出データ(図22,
23)から、図24に示した2値画像を生成し、画像合
成部406に対して出力する。
【0134】[クラスタリング部46]クラスタリング
部46は、改変検出部44から入力された2値画像にお
いて、改変等がなされたことが示されている範囲を示す
クラスタリング画像(図25)を生成し、画像合成部4
06に対して出力する。
部46は、改変検出部44から入力された2値画像にお
いて、改変等がなされたことが示されている範囲を示す
クラスタリング画像(図25)を生成し、画像合成部4
06に対して出力する。
【0135】[画像合成部406]画像合成部406
は、操作入力に応じた制御部26の制御に従って、符号
化部404から入力されるJPEGデータを伸長し、図
5あるいは図19(C)等に例示した画像を生成し、生
成した画像をそのまま表示装置100(図1)に表示す
る。あるいは、画像合成部406は、改変検出部44か
ら入力された2値画像、あるいは、クラスタリング部4
6から入力されたクラスタリング画像と、伸長の結果と
して得られた画像とを合成し、図20あるいは図21に
例示した画像を生成し、画像中において改変等がなされ
た部分を表示装置100に表示する。あるいは、画像合
成部406は、改変検出部44から入力された2値画
像、あるいは、クラスタリング部46から入力されたク
ラスタリング画像を、そのまま表示装置100に表示し
て、画像中のいずれの範囲に改変等がなされたかを示
す。
は、操作入力に応じた制御部26の制御に従って、符号
化部404から入力されるJPEGデータを伸長し、図
5あるいは図19(C)等に例示した画像を生成し、生
成した画像をそのまま表示装置100(図1)に表示す
る。あるいは、画像合成部406は、改変検出部44か
ら入力された2値画像、あるいは、クラスタリング部4
6から入力されたクラスタリング画像と、伸長の結果と
して得られた画像とを合成し、図20あるいは図21に
例示した画像を生成し、画像中において改変等がなされ
た部分を表示装置100に表示する。あるいは、画像合
成部406は、改変検出部44から入力された2値画
像、あるいは、クラスタリング部46から入力されたク
ラスタリング画像を、そのまま表示装置100に表示し
て、画像中のいずれの範囲に改変等がなされたかを示
す。
【0136】[画像改変判定装置1の埋め込みデータ埋
め込み処理]以下、図27を参照して、画像改変判定装
置1による埋め込みデータの埋め込み処理を、全体を通
して説明する。図27は、図1に示した画像改変判定装
置1による埋め込みデータの埋め込み処理(S20)を
示すフローチャートである。
め込み処理]以下、図27を参照して、画像改変判定装
置1による埋め込みデータの埋め込み処理を、全体を通
して説明する。図27は、図1に示した画像改変判定装
置1による埋め込みデータの埋め込み処理(S20)を
示すフローチャートである。
【0137】ステップ200(S200)において、復
号部300(図3)は、カメラIF104等を介して供
給されるJPEGデータをハフマン復号し、輝度成分Y
の12288個のDCT係数(DCTブロック)を、デ
ータ埋込部32に対して出力する。画像分割部320
は、入力されたDCT係数(DCTブロック;図9
(A))を、6144個のペア(図9(B),(C))
に分割して、係数操作部328に対して出力する。乱数
発生部322は、鍵情報DB22(図2)から入力され
る鍵を用いて乱数を発生し、発生した乱数RNを位置決
め部324およびスクランブル部326に対して出力す
る。
号部300(図3)は、カメラIF104等を介して供
給されるJPEGデータをハフマン復号し、輝度成分Y
の12288個のDCT係数(DCTブロック)を、デ
ータ埋込部32に対して出力する。画像分割部320
は、入力されたDCT係数(DCTブロック;図9
(A))を、6144個のペア(図9(B),(C))
に分割して、係数操作部328に対して出力する。乱数
発生部322は、鍵情報DB22(図2)から入力され
る鍵を用いて乱数を発生し、発生した乱数RNを位置決
め部324およびスクランブル部326に対して出力す
る。
【0138】位置決め部324は、乱数発生部322か
ら入力される乱数RNを用いて、埋め込みデータの埋め
込みに用いられるDCT係数の位置を示す位置データを
生成し、係数操作部328に対して出力する。スクラン
ブル部326は、乱数発生部322から入力される乱数
RNを用いて、埋込データ生成部20(図2)から入力
される96ビットの埋め込みデータをスクランブル処理
し、係数操作部328に対して出力する。
ら入力される乱数RNを用いて、埋め込みデータの埋め
込みに用いられるDCT係数の位置を示す位置データを
生成し、係数操作部328に対して出力する。スクラン
ブル部326は、乱数発生部322から入力される乱数
RNを用いて、埋込データ生成部20(図2)から入力
される96ビットの埋め込みデータをスクランブル処理
し、係数操作部328に対して出力する。
【0139】ステップ12(S12)において、まず、
係数操作部328(図4)は、各ペアにおいて、埋め込
みデータを埋め込むための操作の対象となるDCT係数
(A 1,A2,B1,B2,C1,C2;図10等)を、位置
決め部324から入力される位置データに基づいて選択
する。さらに、係数操作部328は、各ペアを、スクラ
ンブル部326から入力される埋め込みデータの各ビッ
トと対応付け、図15に示した埋め込みテーブルを作成
する。さらに、係数操作部328は、埋め込みテーブル
から操作の対象となるDCT係数と、埋め込むビットと
を順次、取り出し、上記表1に示した規則1−1,1−
2に従って、図11(A),(B)〜図14に例示した
ように、各ペアに埋め込みデータの各ビットを埋め込
む。
係数操作部328(図4)は、各ペアにおいて、埋め込
みデータを埋め込むための操作の対象となるDCT係数
(A 1,A2,B1,B2,C1,C2;図10等)を、位置
決め部324から入力される位置データに基づいて選択
する。さらに、係数操作部328は、各ペアを、スクラ
ンブル部326から入力される埋め込みデータの各ビッ
トと対応付け、図15に示した埋め込みテーブルを作成
する。さらに、係数操作部328は、埋め込みテーブル
から操作の対象となるDCT係数と、埋め込むビットと
を順次、取り出し、上記表1に示した規則1−1,1−
2に従って、図11(A),(B)〜図14に例示した
ように、各ペアに埋め込みデータの各ビットを埋め込
む。
【0140】全てのペアへのビットの埋め込みが終了す
ると、ステップ202(S202)において、符号化部
304(図3)は、埋め込みデータが埋め込まれた輝度
成分のDCT係数(DCTブロック)と、復号部300
から入力されるその他の成分のDCT係数とをハフマン
符号化し、JPEGデータを生成して画像DB22(図
2)に対して出力する。画像DB22は、埋込部30か
ら入力されたJPEGデータを記憶・管理する。
ると、ステップ202(S202)において、符号化部
304(図3)は、埋め込みデータが埋め込まれた輝度
成分のDCT係数(DCTブロック)と、復号部300
から入力されるその他の成分のDCT係数とをハフマン
符号化し、JPEGデータを生成して画像DB22(図
2)に対して出力する。画像DB22は、埋込部30か
ら入力されたJPEGデータを記憶・管理する。
【0141】[画像改変判定装置1の埋め込みデータ抽
出処理]以下、図28を参照して、画像改変判定装置1
による埋め込みデータの抽出処理を、全体を通して説明
する。図28は、図1に示した画像改変判定装置1によ
る埋め込みデータの抽出処理(S22)を示すフローチ
ャートである。
出処理]以下、図28を参照して、画像改変判定装置1
による埋め込みデータの抽出処理を、全体を通して説明
する。図28は、図1に示した画像改変判定装置1によ
る埋め込みデータの抽出処理(S22)を示すフローチ
ャートである。
【0142】ステップ220(S220)において、復
号部400(図17)は、画像DB22から供給される
JPEGデータをハフマン復号し、輝度成分Y’を、画
像分割部402に対して出力する。画像分割部402
は、輝度成分Y’を12288個のDCT係数(DCT
ブロック)に分割して、埋込データ抽出部42に対して
出力する。埋込データ抽出部42において、対応付部4
26は、隣り合ったDCT係数(DCTブロック;図9
(A))を2つずつ対応付けて、6144個のペア(図
9(B),(C))を作成し、データ抽出部428に対
して出力する。乱数発生部420(図18)は、鍵情報
DB22(図2)から入力される鍵を用いて乱数を発生
し、発生した乱数RNを位置決め部422および抽出順
序生成部424に対して出力する。
号部400(図17)は、画像DB22から供給される
JPEGデータをハフマン復号し、輝度成分Y’を、画
像分割部402に対して出力する。画像分割部402
は、輝度成分Y’を12288個のDCT係数(DCT
ブロック)に分割して、埋込データ抽出部42に対して
出力する。埋込データ抽出部42において、対応付部4
26は、隣り合ったDCT係数(DCTブロック;図9
(A))を2つずつ対応付けて、6144個のペア(図
9(B),(C))を作成し、データ抽出部428に対
して出力する。乱数発生部420(図18)は、鍵情報
DB22(図2)から入力される鍵を用いて乱数を発生
し、発生した乱数RNを位置決め部422および抽出順
序生成部424に対して出力する。
【0143】位置決め部422は、乱数発生部420か
ら入力される乱数RNを用いて、埋め込みデータの埋め
込みに用いられるDCT係数の位置を示す位置データを
生成し、データ抽出部428に対して出力する。抽出順
序生成部424は、乱数発生部322から入力される乱
数RNを用いて、各ペアに、いずれの埋め込みデータの
ビットが対応付けられているかを示す順序データを生成
し、データ抽出部428に対して出力する。
ら入力される乱数RNを用いて、埋め込みデータの埋め
込みに用いられるDCT係数の位置を示す位置データを
生成し、データ抽出部428に対して出力する。抽出順
序生成部424は、乱数発生部322から入力される乱
数RNを用いて、各ペアに、いずれの埋め込みデータの
ビットが対応付けられているかを示す順序データを生成
し、データ抽出部428に対して出力する。
【0144】ステップ12(S12)において、図26
に示したように、データ抽出部428は、ペアを順次、
取り出して抽出対象とし、位置決め部422から入力さ
れる位置データが示す2つのDCTブロック(ブロック
1,2)のDCT係数の値の関係が、上記表1に示した
規則1−1,1−2のいずれに当てはまるかに応じて、
各ペアに埋め込まれたビットの値を抽出する。さらに、
データ抽出部428は、抽出順序生成部424から入力
される順序データに基づいて、抽出したビットの値が、
埋め込みデータのいずれのビットに対応するかを判定
し、抽出データ(図22,23)中の判定の結果として
得られた位置に、抽出したビットの値(1,0)を書き
込む。
に示したように、データ抽出部428は、ペアを順次、
取り出して抽出対象とし、位置決め部422から入力さ
れる位置データが示す2つのDCTブロック(ブロック
1,2)のDCT係数の値の関係が、上記表1に示した
規則1−1,1−2のいずれに当てはまるかに応じて、
各ペアに埋め込まれたビットの値を抽出する。さらに、
データ抽出部428は、抽出順序生成部424から入力
される順序データに基づいて、抽出したビットの値が、
埋め込みデータのいずれのビットに対応するかを判定
し、抽出データ(図22,23)中の判定の結果として
得られた位置に、抽出したビットの値(1,0)を書き
込む。
【0145】全てのペアからのビットの値の抽出が終了
すると、ステップ222(S222)において、データ
抽出部428は、図22,23に例示した抽出データに
おいて、96ビットの埋め込みデータのビットそれぞれ
に対応して抽出された64個の値の多数決を採り、埋込
部30(図2,3)において埋め込まれた埋め込みデー
タを推定する。さらに、符号化部404(図17)は、
復号部400から入力されたクロマ成分Cr,Cbおよ
び符号化部404から入力された輝度成分Yをハフマン
符号化して、JPEGデータを生成し、画像合成部40
6に対して出力する。
すると、ステップ222(S222)において、データ
抽出部428は、図22,23に例示した抽出データに
おいて、96ビットの埋め込みデータのビットそれぞれ
に対応して抽出された64個の値の多数決を採り、埋込
部30(図2,3)において埋め込まれた埋め込みデー
タを推定する。さらに、符号化部404(図17)は、
復号部400から入力されたクロマ成分Cr,Cbおよ
び符号化部404から入力された輝度成分Yをハフマン
符号化して、JPEGデータを生成し、画像合成部40
6に対して出力する。
【0146】ステップ224(S224)において、改
変検出部44は、データ抽出部428から入力された抽
出データ(図22,23)から、図24に示した2値画
像を生成し、画像合成部406に対して出力する。クラ
スタリング部46は、改変検出部44から入力された2
値画像において、改変等がなされたことが示されている
範囲を示すクラスタリング画像(図25)を生成し、画
像合成部406に対して出力する。画像合成部406
は、操作入力に応じた制御部26の制御に従って、例え
ば、改変検出部44から入力された2値画像、あるい
は、クラスタリング部46から入力されたクラスタリン
グ画像と、伸長の結果として得られた画像とを合成し、
図20あるいは図21に例示した画像を生成し、画像中
において改変等がなされた部分を表示装置100に表示
する。
変検出部44は、データ抽出部428から入力された抽
出データ(図22,23)から、図24に示した2値画
像を生成し、画像合成部406に対して出力する。クラ
スタリング部46は、改変検出部44から入力された2
値画像において、改変等がなされたことが示されている
範囲を示すクラスタリング画像(図25)を生成し、画
像合成部406に対して出力する。画像合成部406
は、操作入力に応じた制御部26の制御に従って、例え
ば、改変検出部44から入力された2値画像、あるい
は、クラスタリング部46から入力されたクラスタリン
グ画像と、伸長の結果として得られた画像とを合成し、
図20あるいは図21に例示した画像を生成し、画像中
において改変等がなされた部分を表示装置100に表示
する。
【0147】[変形例]以下、本発明の第1実施形態の
変形例を説明する。
変形例を説明する。
【0148】[画像データの領域]ここまで説明した第
1実施形態においては、画像データの全領域をペアに分
割し、画像データの全領域に対して改変の判定を行う場
合を具体例としたが、画像データの分割および改変の判
定は、画像データの一部の領域に対して行っても、分割
した領域と改変を判定する領域とが一致しなくてもよ
い。
1実施形態においては、画像データの全領域をペアに分
割し、画像データの全領域に対して改変の判定を行う場
合を具体例としたが、画像データの分割および改変の判
定は、画像データの一部の領域に対して行っても、分割
した領域と改変を判定する領域とが一致しなくてもよ
い。
【0149】[DCT以外の変換方式]また、第1実施
形態においては、画像データの圧縮符号化のためにDC
T処理を行う場合について説明したが、本発明にかかる
改変判定方法は、DCT処理ではなく、例えばウェーブ
レット変換、フーリエ変換およびFFT(高速フーリエ
変換)といった、空間領域のデータを周波数領域のデー
タに変換する空間・周波数変換を用いて画像データを圧
縮符号化する場合にも、ほとんど変更なしに応用するこ
とができる。
形態においては、画像データの圧縮符号化のためにDC
T処理を行う場合について説明したが、本発明にかかる
改変判定方法は、DCT処理ではなく、例えばウェーブ
レット変換、フーリエ変換およびFFT(高速フーリエ
変換)といった、空間領域のデータを周波数領域のデー
タに変換する空間・周波数変換を用いて画像データを圧
縮符号化する場合にも、ほとんど変更なしに応用するこ
とができる。
【0150】[輝度成分以外への埋め込み]また、第1
実施形態においては、輝度成分YのDCT係数に埋め込
みデータを埋め込む場合を説明したが、本発明にかかる
改変判定方法は、クロマ成分Cr,Cbに埋込データを
埋め込む場合にも応用可能である。また、本発明にかか
る改変判定方法は、RGB画像データ等、他の形式の画
像データに対して適用できることは言うまでもない。
実施形態においては、輝度成分YのDCT係数に埋め込
みデータを埋め込む場合を説明したが、本発明にかかる
改変判定方法は、クロマ成分Cr,Cbに埋込データを
埋め込む場合にも応用可能である。また、本発明にかか
る改変判定方法は、RGB画像データ等、他の形式の画
像データに対して適用できることは言うまでもない。
【0151】[DCTブロックの対応付け]また、第1
実施形態においては、DCTブロックの対応付けを、隣
接した2つのDCTブロック同士を対応付けることによ
り行ったが、例えば、乱数を用いて、12288個のD
CTブロックの2つをランダムに選択し、対応付けして
ペアとしてもよい。また、図4に点線で示したように、
乱数発生部322から画像分割部320に乱数RNを供
給し、画像分割部320が、この乱数RNを用いて、ラ
ンダムに2つずつDCT係数(DCTブロック)を選択
してペアを作成するようにしてもよい。
実施形態においては、DCTブロックの対応付けを、隣
接した2つのDCTブロック同士を対応付けることによ
り行ったが、例えば、乱数を用いて、12288個のD
CTブロックの2つをランダムに選択し、対応付けして
ペアとしてもよい。また、図4に点線で示したように、
乱数発生部322から画像分割部320に乱数RNを供
給し、画像分割部320が、この乱数RNを用いて、ラ
ンダムに2つずつDCT係数(DCTブロック)を選択
してペアを作成するようにしてもよい。
【0152】また、図18に点線で示したように、乱数
発生部420から対応付部426に乱数RNを供給し、
対応付部426が、この乱数RNを用いて、画像分割部
320が対応付けたペアを再現するようにしてもよい。
また、埋込データのスクランブル方法は、第1実施形態
として示した方法に限定されず、96ビットの埋込デー
タの各ビットが、6144のペアに対して64回ずつ割
り当てられるような方法であればよい。
発生部420から対応付部426に乱数RNを供給し、
対応付部426が、この乱数RNを用いて、画像分割部
320が対応付けたペアを再現するようにしてもよい。
また、埋込データのスクランブル方法は、第1実施形態
として示した方法に限定されず、96ビットの埋込デー
タの各ビットが、6144のペアに対して64回ずつ割
り当てられるような方法であればよい。
【0153】[画像データ以外への適用]また、本発明
にかかる埋込・判定プログラム2を適切に変形すること
により、画像データの他、音声データ等、他の種類のコ
ンテンツデータのいずれの部分に改変が加えられたかを
判定する用途に応用することができる。
にかかる埋込・判定プログラム2を適切に変形すること
により、画像データの他、音声データ等、他の種類のコ
ンテンツデータのいずれの部分に改変が加えられたかを
判定する用途に応用することができる。
【0154】音声データに対して本発明を応用する場合
を例としてさらに説明する。音声データは、連続するサ
ンプル点を1ブロックとして処理することができ、例え
ば、サンプリング周波数44.1kHzの音声データ、
1024個ずつを1つのブロックとすれば、1秒分の音
声データには、44個の音声データブロックが含まれる
ことになる。これらの音声データブロックをFFTなど
により周波数領域のデータブロックに変換すると、第1
実施形態と同様な方法により埋込データを埋め込むこと
ができ、埋め込んだデータを用いて改変を検出すること
ができる。
を例としてさらに説明する。音声データは、連続するサ
ンプル点を1ブロックとして処理することができ、例え
ば、サンプリング周波数44.1kHzの音声データ、
1024個ずつを1つのブロックとすれば、1秒分の音
声データには、44個の音声データブロックが含まれる
ことになる。これらの音声データブロックをFFTなど
により周波数領域のデータブロックに変換すると、第1
実施形態と同様な方法により埋込データを埋め込むこと
ができ、埋め込んだデータを用いて改変を検出すること
ができる。
【0155】[複数の改変判定装置1の接続方法]図2
9は、それぞれ画像DB24(24−1〜24−n)を
有する複数の画像改変判定装置1(1−1〜1−n)を
接続した改変判定システム4の構成を示す図である。な
お、図29に示すように、それぞれ画像DB24(24
−1〜24−n)および埋込・抽出部3(3−1〜3−
n)を1つずつ含む複数の画像改変判定装置1−1〜1
−nを、通信装置116(図1;図29において図示せ
ず)を介して接続して、各画像改変判定装置1−1〜1
−nで画像データに加えられた改変を検出する場合に
は、各画像DB24−1〜24−nにおいて記憶・管理
される画像データと、その鍵とを、画像改変判定装置1
−1の鍵情報DB22−1により一元管理し、各画像改
変判定装置1−1〜1−nに対して鍵を配送するように
すると、高いセキュリティを確保することができる。
9は、それぞれ画像DB24(24−1〜24−n)を
有する複数の画像改変判定装置1(1−1〜1−n)を
接続した改変判定システム4の構成を示す図である。な
お、図29に示すように、それぞれ画像DB24(24
−1〜24−n)および埋込・抽出部3(3−1〜3−
n)を1つずつ含む複数の画像改変判定装置1−1〜1
−nを、通信装置116(図1;図29において図示せ
ず)を介して接続して、各画像改変判定装置1−1〜1
−nで画像データに加えられた改変を検出する場合に
は、各画像DB24−1〜24−nにおいて記憶・管理
される画像データと、その鍵とを、画像改変判定装置1
−1の鍵情報DB22−1により一元管理し、各画像改
変判定装置1−1〜1−nに対して鍵を配送するように
すると、高いセキュリティを確保することができる。
【0156】[第2実施形態]以下、図30〜図39を
さらに参照して、本発明の第2の実施形態を説明する。
さらに参照して、本発明の第2の実施形態を説明する。
【0157】[埋込・判定プログラム5]図30は、図
1に示した画像改変判定装置1が実行し、本発明にかか
る第2の改変判定方法を実現する埋込・判定プログラム
5の構成を示す図である。図30に示すように、埋込・
判定プログラム5は、図2に示した埋込・判定プログラ
ム2の埋込部30を埋込部50に、抽出部40を抽出部
60に置換した構成を採り、RGBビットマップ形式等
の非圧縮画像データに対して、埋込・判定プログラム2
(図2)と同様の処理を行う。
1に示した画像改変判定装置1が実行し、本発明にかか
る第2の改変判定方法を実現する埋込・判定プログラム
5の構成を示す図である。図30に示すように、埋込・
判定プログラム5は、図2に示した埋込・判定プログラ
ム2の埋込部30を埋込部50に、抽出部40を抽出部
60に置換した構成を採り、RGBビットマップ形式等
の非圧縮画像データに対して、埋込・判定プログラム2
(図2)と同様の処理を行う。
【0158】図31は、図30に示した埋込・判定プロ
グラム5が処理の対象とする非圧縮画像データを例示す
る図である。図32は、図30に示した埋込・判定プロ
グラム5が処理の単位とする2×2画素構成の画素ブロ
ックを示す図である。図33は、2×2画素構成の画素
ブロック(図32)に分割された非圧縮画像データ(図
31)を示す図である。
グラム5が処理の対象とする非圧縮画像データを例示す
る図である。図32は、図30に示した埋込・判定プロ
グラム5が処理の単位とする2×2画素構成の画素ブロ
ックを示す図である。図33は、2×2画素構成の画素
ブロック(図32)に分割された非圧縮画像データ(図
31)を示す図である。
【0159】[データの埋め込み]埋込・判定プログラ
ム5において、埋込部50は、図31に例示した192
×256画素構成のRGBビットマップ形式の非圧縮画
像データのR成分を、図32に示す2×2(A,B,
C,D)画素構成の画素ブロックに分割し、図33に示
すように12288個の画素ブロックを生成する。
ム5において、埋込部50は、図31に例示した192
×256画素構成のRGBビットマップ形式の非圧縮画
像データのR成分を、図32に示す2×2(A,B,
C,D)画素構成の画素ブロックに分割し、図33に示
すように12288個の画素ブロックを生成する。
【0160】図34は、図33に示した画素ブロックそ
れぞれに対する埋め込みデータのビットの対応付けを示
す図である。図35(A),(B)および図36は、図
30に示した埋込部50が、値1のビットを図32に示
した画素ブロックに埋め込む処理を示す図であって、図
35(A),(B)は、値1のビットを埋め込むために
画素値を操作する場合を示し、図36は、値1のビット
を埋め込むために操作しない場合を示す。図34に示す
ように、埋込部50(図30)は、埋込・判定プログラ
ム2(図2)と同様に、図33に示した画素ブロックそ
れぞれに、スクランブルした96ビットの埋め込みデー
タの各ビットを対応付る。埋込部50は、図35
(A),(B)および図36に例示するように、その画
素ブロックに対応付けられた埋め込みデータのビット値
が1である場合には、2×2画素構成の画素ブロックの
4個の画素(A〜D)の値の全てが偶数値になり、しか
も、変更前と変更後の画素値の差が最も小さくなるよう
に、画素A〜Dの値を操作する。
れぞれに対する埋め込みデータのビットの対応付けを示
す図である。図35(A),(B)および図36は、図
30に示した埋込部50が、値1のビットを図32に示
した画素ブロックに埋め込む処理を示す図であって、図
35(A),(B)は、値1のビットを埋め込むために
画素値を操作する場合を示し、図36は、値1のビット
を埋め込むために操作しない場合を示す。図34に示す
ように、埋込部50(図30)は、埋込・判定プログラ
ム2(図2)と同様に、図33に示した画素ブロックそ
れぞれに、スクランブルした96ビットの埋め込みデー
タの各ビットを対応付る。埋込部50は、図35
(A),(B)および図36に例示するように、その画
素ブロックに対応付けられた埋め込みデータのビット値
が1である場合には、2×2画素構成の画素ブロックの
4個の画素(A〜D)の値の全てが偶数値になり、しか
も、変更前と変更後の画素値の差が最も小さくなるよう
に、画素A〜Dの値を操作する。
【0161】図37(A),(B)および図38は、図
30に示した埋込部50が、値0のビットを図32に示
した画素ブロックに埋め込む処理を示す図であって、図
37(A),(B)は、値1のビットを埋め込むために
画素値を操作する場合を示し、図38は、値1のビット
を埋め込むために操作しない場合を示す。
30に示した埋込部50が、値0のビットを図32に示
した画素ブロックに埋め込む処理を示す図であって、図
37(A),(B)は、値1のビットを埋め込むために
画素値を操作する場合を示し、図38は、値1のビット
を埋め込むために操作しない場合を示す。
【0162】あるいは、埋込部50は、図37(A),
(B)および図38に例示するように、その画素ブロッ
クに対応付けられた埋め込みデータのビット値が0であ
る場合には、2×2画素構成の画素ブロックの4個の画
素(A〜D)の値の全てが奇数値になり、しかも、変更
前と変更後の画素値の差が最も小さくなるように、画素
A〜Dの値を操作する。以上説明したように埋め込みデ
ータが埋め込まれた非圧縮画像データは、画像DB24
に記憶・管理される。
(B)および図38に例示するように、その画素ブロッ
クに対応付けられた埋め込みデータのビット値が0であ
る場合には、2×2画素構成の画素ブロックの4個の画
素(A〜D)の値の全てが奇数値になり、しかも、変更
前と変更後の画素値の差が最も小さくなるように、画素
A〜Dの値を操作する。以上説明したように埋め込みデ
ータが埋め込まれた非圧縮画像データは、画像DB24
に記憶・管理される。
【0163】[改変の検出]以下、図39を参照して、
図30に示した抽出部60が、埋込部50により埋め込
みデータが埋め込まれた非圧縮画像データに改変加えら
れたか否かを検出する処理を説明する。図39は、図3
0に示した抽出部60の処理を例示する図である。な
お、図39においても、図23においてと同様に、記号
Aは、その画素ブロックの4つの画素値の全てが偶数で
あり、値1のビットが埋め込まれていることを示し、記
号Bは、その画素ブロックの4つの画素値の全てが奇数
であり、値0のビットが埋め込まれていることを示し、
記号Cは、その画素ブロックの4つの画素値が偶数と奇
数とを含むことを示し、太枠は、不整合を生じている画
素ブロックを示す。
図30に示した抽出部60が、埋込部50により埋め込
みデータが埋め込まれた非圧縮画像データに改変加えら
れたか否かを検出する処理を説明する。図39は、図3
0に示した抽出部60の処理を例示する図である。な
お、図39においても、図23においてと同様に、記号
Aは、その画素ブロックの4つの画素値の全てが偶数で
あり、値1のビットが埋め込まれていることを示し、記
号Bは、その画素ブロックの4つの画素値の全てが奇数
であり、値0のビットが埋め込まれていることを示し、
記号Cは、その画素ブロックの4つの画素値が偶数と奇
数とを含むことを示し、太枠は、不整合を生じている画
素ブロックを示す。
【0164】抽出部60は、埋め込みデータが埋め込ま
れた非圧縮画像データのR成分を、埋込部50と同様
に、図33に示したように、2×2画素構成の画素ブロ
ック(図32)に分割する。次に、抽出部60は、画素
ブロックそれぞれの4個の画素値がビット値1を表す
か、ビット値0を表すかを判断し、図39に示すよう
に、抽出部40(図2)と同様に多数決をとる処理(図
23)を行って埋め込みデータを抽出し、いずれの画素
ブロックに改変が加えられたかを判定する。さらに、抽
出部60は、抽出部40(図2)と同様に、改変が加え
られた部分に、2値画像(図20)や、クラスタリング
画像(図21)を付加してユーザに示す。
れた非圧縮画像データのR成分を、埋込部50と同様
に、図33に示したように、2×2画素構成の画素ブロ
ック(図32)に分割する。次に、抽出部60は、画素
ブロックそれぞれの4個の画素値がビット値1を表す
か、ビット値0を表すかを判断し、図39に示すよう
に、抽出部40(図2)と同様に多数決をとる処理(図
23)を行って埋め込みデータを抽出し、いずれの画素
ブロックに改変が加えられたかを判定する。さらに、抽
出部60は、抽出部40(図2)と同様に、改変が加え
られた部分に、2値画像(図20)や、クラスタリング
画像(図21)を付加してユーザに示す。
【0165】以上説明したように、本発明にかかる改変
判定方法は、第1の実施形態として示した圧縮画像デー
タに対する応用の他、非圧縮画像データに対しても応用
することができ、また、DCT処理などにより空間領域
から周波数領域に変換した画像データ以外にも応用する
ことができる。また、第2の実施形態として示したよう
に、8×8画素ブロックに限らず、2×2画素ブロック
構成等、本発明にかかる改変判定方法は、他の構成の画
像ブロックを単位として改変の有無を判定することがで
きる。
判定方法は、第1の実施形態として示した圧縮画像デー
タに対する応用の他、非圧縮画像データに対しても応用
することができ、また、DCT処理などにより空間領域
から周波数領域に変換した画像データ以外にも応用する
ことができる。また、第2の実施形態として示したよう
に、8×8画素ブロックに限らず、2×2画素ブロック
構成等、本発明にかかる改変判定方法は、他の構成の画
像ブロックを単位として改変の有無を判定することがで
きる。
【0166】
【発明の効果】以上説明したように、本発明にかかる改
変判定装置およびその方法によれば、単にコンテンツデ
ータに対して改変が加えられているか否かを判定するこ
とができるだけでなく、さらに、コンテンツデータのい
ずれの部分に改変が加えられているかまでを判定するこ
とができる。
変判定装置およびその方法によれば、単にコンテンツデ
ータに対して改変が加えられているか否かを判定するこ
とができるだけでなく、さらに、コンテンツデータのい
ずれの部分に改変が加えられているかまでを判定するこ
とができる。
【図1】本発明にかかる第1の改変判定方法を実現する
画像改変判定装置の構成を示す図である。
画像改変判定装置の構成を示す図である。
【図2】図1に示した画像改変判定装置が実行し、本発
明にかかる改変判定方法を実現する埋込・判定プログラ
ムの構成を示す図である。
明にかかる改変判定方法を実現する埋込・判定プログラ
ムの構成を示す図である。
【図3】図2に示した埋込部30の構成を示す図であ
る。
る。
【図4】図3に示したデータ埋込部32の構成を示す図
である。
である。
【図5】ディジタルカメラ(図1)が撮影した非圧縮画
像データを例示する図である。
像データを例示する図である。
【図6】(A)は、図5に例示した非圧縮画像データの
一部を示す図であり、(B)は、(A)に例示した非圧
縮画像データ(部分)に含まれるDCTブロック(マク
ロブロック)を示す図であり、(C)は、(B)に示し
たDCTブロックそれぞれに含まれる8画素×8画素構
成の画素を示す図である。
一部を示す図であり、(B)は、(A)に例示した非圧
縮画像データ(部分)に含まれるDCTブロック(マク
ロブロック)を示す図であり、(C)は、(B)に示し
たDCTブロックそれぞれに含まれる8画素×8画素構
成の画素を示す図である。
【図7】図1に示したディジタルカメラが生成したJP
EG方式の圧縮画像データを示す図である。
EG方式の圧縮画像データを示す図である。
【図8】図3に示した復号部のハフマン復号処理を示す
図である。
図である。
【図9】(A)は、ディジタルカメラから入力される圧
縮画像データを復号部がハフマン復号して得られる輝度
信号YのDCT係数を示す図であり、(B)は、(A)
に示した輝度信号YのDCT係数の内、それぞれ隣り合
う2組を対応付ける方法を示す図であり、(C)は、
(B)に示した方法により対応付けられたDCT係数の
ペアを示す図である。
縮画像データを復号部がハフマン復号して得られる輝度
信号YのDCT係数を示す図であり、(B)は、(A)
に示した輝度信号YのDCT係数の内、それぞれ隣り合
う2組を対応付ける方法を示す図であり、(C)は、
(B)に示した方法により対応付けられたDCT係数の
ペアを示す図である。
【図10】図2,3に示した埋込部が1つのペア(図9
(A),(B))に含まれるDCTブロック(ブロック
1,2)それぞれから選択した相互に対応するDCT係
数を例示する図である。
(A),(B))に含まれるDCTブロック(ブロック
1,2)それぞれから選択した相互に対応するDCT係
数を例示する図である。
【図11】(A),(B)は、図10に例示したように
選択されたブロック1,2それぞれのDCT係数を、埋
め込みデータのビット(値1)を埋め込むために、DC
T係数の数値を変更する必要がある場合について例示す
る図である。
選択されたブロック1,2それぞれのDCT係数を、埋
め込みデータのビット(値1)を埋め込むために、DC
T係数の数値を変更する必要がある場合について例示す
る図である。
【図12】図10に例示したように選択されたブロック
1,2それぞれのDCT係数を、埋め込みデータのビッ
ト(値1)を埋め込むために、DCT係数の数値を変更
する必要がない場合について例示する図である。
1,2それぞれのDCT係数を、埋め込みデータのビッ
ト(値1)を埋め込むために、DCT係数の数値を変更
する必要がない場合について例示する図である。
【図13】(A),(B)は、図10に例示したように
選択されたブロック1,2それぞれのDCT係数を、埋
め込みデータのビット(値0)を埋め込むために、DC
T係数の数値を変更する必要がある場合について例示す
る図である。
選択されたブロック1,2それぞれのDCT係数を、埋
め込みデータのビット(値0)を埋め込むために、DC
T係数の数値を変更する必要がある場合について例示す
る図である。
【図14】図10に例示したように選択されたブロック
1,2それぞれのDCT係数を、埋め込みデータのビッ
ト(値0)を埋め込むために、DCT係数の数値を変更
する必要がない場合について例示する図である。
1,2それぞれのDCT係数を、埋め込みデータのビッ
ト(値0)を埋め込むために、DCT係数の数値を変更
する必要がない場合について例示する図である。
【図15】埋込部(図2,3)が、DCTブロックに対
して埋め込みデータを埋め込むために用いられる埋め込
みテーブルを例示する図表である。
して埋め込みデータを埋め込むために用いられる埋め込
みテーブルを例示する図表である。
【図16】図4に示した係数操作部が、DCTブロック
のペアに埋め込みデータを埋め込む処理(S10)を示
す図である。
のペアに埋め込みデータを埋め込む処理(S10)を示
す図である。
【図17】図2に示した抽出部の構成を示す図である。
【図18】図13に示した埋め込みデータ抽出部の構成
を示す図である。
を示す図である。
【図19】(A)は、埋込部(図2,3)が埋め込みデ
ータを埋め込んだJPEGデータを伸長した画像を例示
する図であり、(B)は、(A)に示した画像に加えら
れた改変を例示する図であり、(C)は、改変後の画像
を例示する図である。
ータを埋め込んだJPEGデータを伸長した画像を例示
する図であり、(B)は、(A)に示した画像に加えら
れた改変を例示する図であり、(C)は、改変後の画像
を例示する図である。
【図20】改変が加えられた部分を示す2値画像を、元
の画像と合成して示す画像を例示する図である。
の画像と合成して示す画像を例示する図である。
【図21】クラスタリング処理により、改変が加えられ
た範囲を示す画像を、元の画像と合成して示す画像を例
示する図である。
た範囲を示す画像を、元の画像と合成して示す画像を例
示する図である。
【図22】埋込部(図2,3)が生成したJPEGデー
タに、改変・誤りが加えられていない場合に、抽出部が
改変等がなされていないJPEGデータに含まれる各ペ
アから抽出するビットの値を示す図である。
タに、改変・誤りが加えられていない場合に、抽出部が
改変等がなされていないJPEGデータに含まれる各ペ
アから抽出するビットの値を示す図である。
【図23】埋込部(図2,3)が生成したJPEGデー
タに、改変・誤りが加えられた場合に、抽出部が改変等
がなされたJPEGデータに含まれる各ペアから抽出す
るビットの値を例示する図である。
タに、改変・誤りが加えられた場合に、抽出部が改変等
がなされたJPEGデータに含まれる各ペアから抽出す
るビットの値を例示する図である。
【図24】抽出部(図17,18)が、図19に例示し
たように改変が加えられたJPEGデータから、図23
に例示したように改変等が加えられたペアを判定し、改
変が加えられたペアの画像内における位置を示す2値画
像を例示する図である。
たように改変が加えられたJPEGデータから、図23
に例示したように改変等が加えられたペアを判定し、改
変が加えられたペアの画像内における位置を示す2値画
像を例示する図である。
【図25】(A)〜(D)は、抽出部(図17,18)
が、図19に例示したように改変が加えられたJPEG
データから、図23に例示したように改変等が加えられ
たペアを判定し、改変が加えられたペアが画像内におい
て、いずれの範囲に存在するかを示すクラスタリング画
像を例示する図である。
が、図19に例示したように改変が加えられたJPEG
データから、図23に例示したように改変等が加えられ
たペアを判定し、改変が加えられたペアが画像内におい
て、いずれの範囲に存在するかを示すクラスタリング画
像を例示する図である。
【図26】図18に示したデータ抽出部が、各ペアに埋
め込まれた埋め込みデータのビットを抽出する処理を示
すフローチャートである。
め込まれた埋め込みデータのビットを抽出する処理を示
すフローチャートである。
【図27】図1に示した画像改変判定装置による埋め込
みデータの埋め込み処理(S20)を示すフローチャー
トである。
みデータの埋め込み処理(S20)を示すフローチャー
トである。
【図28】図1に示した画像改変判定装置による埋め込
みデータの抽出処理(S22)を示すフローチャートで
ある。
みデータの抽出処理(S22)を示すフローチャートで
ある。
【図29】それぞれ画像DBを有する複数の画像改変判
定装置を接続した改変判定システムの構成を示す図であ
る。
定装置を接続した改変判定システムの構成を示す図であ
る。
【図30】図1に示した画像改変判定装置が実行し、本
発明にかかる第2の改変判定方法を実現する埋込・判定
プログラムの構成を示す図である。
発明にかかる第2の改変判定方法を実現する埋込・判定
プログラムの構成を示す図である。
【図31】図30に示した埋込・判定プログラムが処理
の対象とする非圧縮画像データを例示する図である。
の対象とする非圧縮画像データを例示する図である。
【図32】図30に示した埋込・判定プログラムが処理
の単位とする2×2画素構成の画素ブロックを示す図で
ある。
の単位とする2×2画素構成の画素ブロックを示す図で
ある。
【図33】2×2画素構成の画素ブロック(図32)に
分割された非圧縮画像データ(図31)を示す図であ
る。
分割された非圧縮画像データ(図31)を示す図であ
る。
【図34】図33に示した画素ブロックそれぞれに対す
る埋め込みデータのビットの対応付けを示す図である。
る埋め込みデータのビットの対応付けを示す図である。
【図35】(A),(B)は、図30に示した埋込部
が、値1のビットを図32に示した画素ブロックに埋め
込む処理を示す図であって、画素値を操作する場合を示
す図である。
が、値1のビットを図32に示した画素ブロックに埋め
込む処理を示す図であって、画素値を操作する場合を示
す図である。
【図36】図30に示した埋込部が、値1のビットを図
32に示した画素ブロックに埋め込む処理を示す図であ
って、画素値を操作しない場合を示す。
32に示した画素ブロックに埋め込む処理を示す図であ
って、画素値を操作しない場合を示す。
【図37】(A),(B)は、図30に示した埋込部
が、値0のビットを図32に示した画素ブロックに埋め
込む処理を示す図であって、画素値を操作する場合を示
す図である。
が、値0のビットを図32に示した画素ブロックに埋め
込む処理を示す図であって、画素値を操作する場合を示
す図である。
【図38】図30に示した埋込部が、値0のビットを図
32に示した画素ブロックに埋め込む処理を示す図であ
って、画素値を操作しない場合を示す。
32に示した画素ブロックに埋め込む処理を示す図であ
って、画素値を操作しない場合を示す。
【図39】図30に示した抽出部の処理を例示する図で
ある。
ある。
1,1−1〜1−n・・・画像改変判定装置 100・・・表示装置 102・・・入力装置 104・・・カメラIF 106・・・メモリカードIF 108・・・記憶装置 110・・・PC本体 112・・・メモリ 114・・・CPU 116・・・通信装置 120・・・記録媒体 140・・・ディジタルカメラ 142・・・メモリカード 2,5・・・埋込・判定プログラム 3,3−1〜3−n・・・埋込・抽出部 20・・・埋込データ生成部 22,22−1・・・鍵情報DB 24,24−1〜24−n・・・画像DB 26・・・制御部 30,50・・・埋込部 300・・・復号部 32・・・データ埋込部 320・・・画像分割部 322・・・乱数発生部 324・・・位置決め部 326・・・スクランブル部 328・・・係数操作部 304・・・符号化部 40,60・・・抽出部 400・・・復号部 402・・・画像分割部 404・・・符号化部 406・・・画像合成部 42・・・埋込データ抽出部 420・・・乱数発生部 422・・・位置決め部 424・・・抽出順序生成部 426・・・対応付部 428・・・データ抽出部 44・・・改変検出部 46・・・クラスタリング部 50・・・OS
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森本 典繁 神奈川県大和市下鶴間1623番地14 日本 アイ・ビー・エム株式会社 東京基礎研 究所内 (72)発明者 上條 浩一 神奈川県大和市下鶴間1623番地14 日本 アイ・ビー・エム株式会社 東京基礎研 究所内 (56)参考文献 特開 平11−98344(JP,A) 特開 平9−191394(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/38 - 1/393
Claims (12)
- 【請求項1】所定の埋め込みデータを埋め込む対象とな
るコンテンツデータに前記埋め込みデータを付加するデ
ータ付加装置と、前記所定の埋め込みデータが埋め込ま
れたコンテンツデータに対して改変が加えられたか否か
を判定する判定装置とを有するコンテンツ改変判定装置
であって、 前記データ付加装置は、 前記コンテンツデータの少なくとも一部を複数の第1の
ブロックに分割するコンテンツデータ分割手段と、 分割の結果として得られた前記複数の第1のブロックそ
れぞれに、所定の第1の埋め込みデータそれぞれを付加
し、複数の第2のブロックとする埋め込みデータ付加手
段とを有し前記判定装置は、 前記第2のブロックの少なくとも一部それぞれに付加さ
れた前記埋め込みデータ(第2の埋め込みデータ)を抽
出する埋め込みデータ抽出手段と、 抽出された前記第2の埋め込みデータに基づいて、前記
第2のブロックの少なくとも一部それぞれに改変が加え
られたか否かを判定する改変判定手段とを有する改変判
定装置。 - 【請求項2】画像データに所定の埋め込みデータを付加
するデータ付加装置と、前記所定の埋め込みデータが埋
め込まれた画像データに対して改変が加えられたか否か
を判定する判定装置とを有する改変判定装置であって、 前記データ付加装置は、 画像データを複数の第1の画像ブロックに分割する画像
分割手段と、 分割の結果として得られた前記複数の第1の画像ブロッ
クそれぞれに、所定の第1の埋め込みデータそれぞれを
付加し、複数の第2の画像ブロックとする埋め込みデー
タ付加手段とを有し、 前記判定装置は、 前記第2の画像ブロックそれぞれに付加された埋め込み
データ(第2の埋め込みデータ)を抽出する埋め込みデ
ータ抽出手段と、 抽出された前記第2の埋め込みデータに基づいて、前記
第2の画像ブロックそれぞれに改変が加えられたか否か
を判定する改変判定手段とを有する改変判定装置。 - 【請求項3】前記画像分割手段は、前記画像データを、
それぞれ複数の単位データを含む前記複数の第1の画像
ブロックに分割し、 前記埋め込みデータ付加手段は、前記第1の画像ブロッ
クそれぞれに含まれ、互いに対応する複数の前記単位デ
ータの値の関係が、所定の規則に従って前記第1の埋め
込みデータを表すように調整して、前記複数の第1の画
像ブロックそれぞれに前記第1の埋め込みデータを付加
することにより、前記第2の画像ブロックとする請求項
2に記載の改変判定装置。 - 【請求項4】 前記第1の画像ブロックおよび前記第2の
画像ブロックは、それぞれ前記単位データを含み、画像
データを所定の処理ブロックに分割し、空間領域から周
波数領域に変換処理することにより得られる複数の変換
係数を1組以上、含む変換ブロックである請求項2また
は3に記載の改変判定装置。 - 【請求項5】 前記第1の画像ブロックおよび前記第2の
画像ブロックは、それぞれ前記単位データを含み、画像
データを所定のDCTブロックに分割し、離散的余弦変
換(DCT)処理することにより得られる複数のDCT
係数を1組以上、含むDCTブロックである請求項2〜
4のいずれかに記載の改変判定装置。 - 【請求項6】 画像データに対して改変が加えられたか否
かを判定するために、画像データに所定の埋め込みデー
タを付加するデータ付加装置であって、前記判定は、前
記画像データに含まれる複数の第2の画像ブロックそれ
ぞれに付加された第2の埋め込みデータに基づいて、前
記画像ブロックそれぞれに改変が加えられたか否かを判
断することにより行われ、 前記データ付加装置は、 画像データを複数の第1の画像ブロックに分割する画像
分割手段と、 分割の結果として得られた前記複数の第1の画像ブロッ
クそれぞれに、所定の第1の埋め込みデータそれぞれを
付加し、前記複数の第2の画像ブロックとする埋め込み
データ付加手段とを有するデータ付加装置。 - 【請求項7】 前記画像分割手段は、前記画像データを、
それぞれ複数の単位データを含む前記複数の第1の画像
ブロックに分割し、 前記埋め込みデータ付加手段は、前記第1の画像ブロッ
クそれぞれに含まれ、互いに対応する複数の前記単位デ
ータの値の関係が、所定の規則に従って前記第1の埋め
込みデータを表すように調整して、前記複数の第1の画
像ブロックそれぞれに前記第1の埋め込みデータを付加
することにより、前記第2の画像ブロックとする請求項
6に記載のデータ付加装置。 - 【請求項8】 画像データを複数の第1の画像ブロックに
分割し、分割の結果として得られた前記第1の画像ブロ
ックそれぞれに、所定の第1の埋め込みデータそれぞれ
を付加することにより作られた複数の第2の画像ブロッ
クそれぞれに改変が加えられたか否かを判定する判定装
置であって、 前記第2の画像ブロックそれぞれに付加された埋め込み
データ(第2の埋め込みデータ)を抽出する埋め込みデ
ータ抽出手段と、 抽出された前記第2の埋め込みデータに基づいて、前記
第2の画像ブロックそれぞれに改変が加えられたか否か
を判定する改変判定手段とを有する判定装置。 - 【請求項9】 前記画像データは、それぞれ複数の単位デ
ータを含む前記複数の第1の画像ブロックに分割され、
前記第2の画像ブロックは、前記第1の画像ブロックそ
れぞれに含まれ、互いに対応する複数の前記単位データ
の値の関係が、所定の規則に従って前記第1の埋め込み
データを表すように調整され、 前記埋め込みデータ抽出手段は、前記複数の第2の画像
ブロックから、対応する前記2つ以上の第2の画像ブロ
ックそれぞれに含まれ、互いに対応する複数の前記単位
データの値の関係が、前記所定の規則に従って表すデー
タを、前記第2の埋め込みデータとして抽出する請求項
8に記載の判定装置。 - 【請求項10】 いずれかの前記第2の画像ブロックに対
して改変が加えられた場合には、改変が加えられた前記
第2の画像ブロックそれぞれに含まれ、互いに対応する
前記複数の単位データの値は、前記所定の規則に従わな
くなるように調整され、 前記改変判定手段は、埋め込まれた前記第1の埋め込み
データと、抽出された前記第2の埋め込みデータとの比
較結果に基づいて、前記第2の画像ブロックそれぞれに
改変が加えられたか否かを判定する請求項9に記載の判
定装置。 - 【請求項11】 改変が加えられたと判定された前記第2
の画像ブロックの位置が、この画像内において占める位
置を表示する改変位置表示手段をさらに有する請求項8
〜10のいずれかに記載の判定装置。 - 【請求項12】 所定の埋め込みデータを埋め込む対象と
なるコンテンツデータに前記埋め込みデータを付加し、
前記所定の埋め込みデータが埋め込まれたコンテンツデ
ータに対して改変が加えられたか否かを判定するコンテ
ンツ改変判定方法であって、 前記コンテンツデータを複数の第1のブロックに分割
し、 分割の結果として得られた前記複数の第1のブロックそ
れぞれに、所定の第1の埋め込みデータそれぞれを付加
し、複数の第2のブロックとし、 前記第2のブロックそれぞれに付加された前記埋め込み
データ(第2の埋め込みデータ)を抽出し、 抽出された前記第2の埋め込みデータに基づいて、前記
第2のブロックそれぞれに改変が加えられたか否かを判
定する改変判定方法。
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---|---|---|---|
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JP11-107055 | 1999-04-14 | ||
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Related Child Applications (1)
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JP2000204853A Division JP3548096B2 (ja) | 1999-04-14 | 2000-07-06 | 改変判定装置およびその方法 |
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---|---|
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---|---|---|---|
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