JP3098502U - 靴紐締結装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】靴紐の締結が迅速に、かつ容易に確実に行われ、携帯性であり美観のある靴紐締結装置を提供する。
【解決手段】靴に予め設けられている靴紐の締結具24の回転可能キャップ26に靴紐締結装置1の嵌着具3を嵌め込むか、または回転可能キャップ26と一体の引き上げ帯4を作動することにより嵌着具3を介してスプリング11を付勢し、スプリング体9を介してラチェット爪を有する回転体が回転し、これにより回転可能キャップ26が回転し、締結具24を迅速に回転させ、引き上げ帯4の数回の往復動により締結具24の回転可能キャップ26を数10回転させることができる構成である。
【選択図】 図1
【解決手段】靴に予め設けられている靴紐の締結具24の回転可能キャップ26に靴紐締結装置1の嵌着具3を嵌め込むか、または回転可能キャップ26と一体の引き上げ帯4を作動することにより嵌着具3を介してスプリング11を付勢し、スプリング体9を介してラチェット爪を有する回転体が回転し、これにより回転可能キャップ26が回転し、締結具24を迅速に回転させ、引き上げ帯4の数回の往復動により締結具24の回転可能キャップ26を数10回転させることができる構成である。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、靴紐を確実に締結する締結装置に係り、特に、従来使用されている締結具の締結スピードを大幅に増大した靴紐締結装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図16に示されるように従来の靴、特にスノーボード、スキー靴等のスポーツ関係に用いられる靴25は足首の上方まで嵌り込む深型のものが殆どであり、これを足首に堅く固定しなければ軽快な動きができず、足首に堅くすることが重要であった。かつ、このために靴の開閉部分などに装着された靴紐堅く締め付けるための締結具24を一体的に付設することが義務づけられつつある。前記の締結具24としては各種のものがあり、例えば、特許文献1,2,3,4が挙げられる。
【0003】
【特許文献1】
特開平5−211906号公報(全頁)
【特許文献2】
特開平6−237802号公報(全頁)
【特許文献3】
特開平7−208号公報(全頁)
【特許文献4】
特表2001−509703号公報(全頁)
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
前記の特許文献1乃至4の靴紐の締結具24は夫々その構造に特徴を有し、靴紐27を確実に締結する機能を有するものであるが、足首部分が長いスノーボード靴等は靴紐27の締結は当っては締結具24の回転体である回転可能キャップ26等を手動で回転させて靴紐27の締結を行うものである。しかも、いずれのものも数十回も前記回転可能キャップ26を回転させる必要があり、靴紐27の締結に手間と労力を必要とする問題点がある。特に、冬季においては手がかじかんでいる場合が多く、締結具24の回転作業は円滑に行われず、かつ確実な回転ができなくなる可能性もある。
【0005】
本考案は、以上の問題点を解決するために考案されたものであり、従来の締結部の回転体を手動で回転させることを改善したものである。
本考案の課題は、簡単な帯紐の引き上げ作業により極めて迅速に、かつ確実に行われることができ、靴紐の急速締結が可能になる靴紐締結装置を提供することである。
また、他の課題は携帯可能な、小型の締結装置で、簡易な方法によって靴紐の急速締結が可能になる着脱自在の締結具を備えた靴紐締結装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案は、以上の課題を達成するため請求項1の靴紐締結装置は、靴紐を締結するために靴紐に係着して一体的に装着され、回転可能な締結部を有する靴紐締結装置において、前記締結部に連結してこれを回転させる操作部材と、正回転時にはこの操作部材に係合して一方向に回転させ、逆回転時には前記操作部材に係合せず空転する回動部材と、この回動部材の中心軸に先端を固着し、他端を該回動部材の周壁に固着または該回転部材の周壁のスリットから外側に引き出す弾性部材と、前記回動部材の外周壁に固着または周壁のスリットから引き出された前記弾性部材の末端に固着して前記回動部材の周壁に巻回する引き出し帯と、前記弾性部材を内蔵する回動部材を被覆し、前記引き出し帯の先端を引き出す開口部を備え、回動部材の中心軸を遊嵌軸支した蓋体と、からなり、前記蓋体の開口部から引き出された前記引き出し帯を外方に引き出すことにより前記弾性部材を付勢すると共に前記回動部材を回動させ、前記回動部材に係合した前記操作部材または操作部材を介して締結部を回転させ、前記引き出し帯の数回の往復操作により前記靴紐を締結する構成である。このような構成により、従来の締結部の回転体を手動で回転させることなく、引き上げ帯を数回往復動作することにより、締結部が数十回回転でき、極めて、短時間に、かつ確実に靴紐を締結することができる。
【0007】
本考案の課題は、靴紐を締結するために靴紐に係着して一体的に装着され、回転可能な締結部を有する靴紐締結装置において、靴紐を締める前記締結部を回転させる回転部材と、この回転部材の外側周面または内周面に形成し、この回転部材を一方向に回転するように配列した歯列部と、この歯列部に係合するように常時弾性が付与された爪片及び周面に溝部を備えた筒体と、この筒体の中心軸に基端側を固定すると共に自由端側を前記筒体内面に固着またはこの筒体の周面に穿った開口部から引き出されて露呈している弾性部材を有するスプリング体と、前記筒体の内面に前記弾性部材の末端が固着しているときはこの溝部の外面に固着または前記筒体から露呈している弾性部材の末端に固着し、前記溝部に巻回されている引き出し帯と、前記回転部材、筒体及びスプリング体を被包して保持し、前記引き出し帯の通孔を有する蓋体とを有するものからなり、前記裏蓋内に配置した前記回転部材と、前記筒体の中心軸の端部が表蓋内面に嵌合固着し、前記表蓋の通孔から引き出された前記引き出し帯を外方に引き出して前記スプリング体の弾性部材を付勢しながら筒体の回転によりこの爪片に係合した前記回転部材を回転し、靴紐の前記締結部を回転して靴紐を締め付け、この弾性部材の復帰動作により引き出し帯が戻されたとき筒体は逆転して前記回転部材の歯列部を滑り、この引き出し帯の数回の引き出し操作により靴紐を完全に締結する構成である。
【0008】
また、本考案の課題は、靴紐を締結するために前記靴紐に係着して一体的に装着されている靴紐の締結部に着脱可能に装着される靴紐締結装置であって、該靴紐締結装置は、前記締結部に着脱可能に嵌着される回転部材と、該回転部材の背面に固定される大歯車と、該大歯車に一方向にのみ爪着する第1の爪を介して連結すると共に中心軸を有する小歯車と、前記大歯車に連結して、これを回転させる引き出し帯と、前記中心軸に基端側を固定すると共に自由端側を前記大歯車(滑車)または引き出し帯に固定する弾性部材を有するスプリング体と、前記嵌着具,大歯車,小歯車及びスプリング体を被包して保持する蓋体とを有するものからなり、前記蓋体と前記大歯車とは前記蓋体側に設けられて一方向にのみ爪着する第2の爪により連結され、前記スプリング体(または滑車)に巻回される引き出し帯は前記蓋体から露出し、前記第1の爪と第2の爪とは爪着方向が互いに逆に形成されてなり、前記小歯車の中心軸の末端が蓋体内面に嵌合固着し、前記蓋体の開口部から引き出された前記引き出し帯を前記弾性部材の弾力に抗して引き出して小歯車を回転し、この小歯車の第1の爪片に係着した大歯車を介して前記回転部材を回転して前記靴紐の前記締結部を回転して靴紐を締め付け、引き出し帯を戻したときは前記弾性部材の弾性復帰動作により小歯車は逆転して大歯車の内面を滑り、この引き出し帯の数回の引き出し操作により靴紐を完全に締結する
【0009】
この考案の課題は、前記締結部に着脱可能に嵌着される嵌着具と、該嵌着具の背面に固定される大歯車と、該大歯車に一方向にのみ爪着する第1の爪を介して連結すると共に中心軸を有する小歯車と、前記大歯車に連結して、これを回転させる引き出し帯と、前記中心軸に基端側を固定すると共に自由端側を前記大歯車(滑車)または引き出し帯に固定する弾性部材を有するスプリング体と、前記嵌着具,大歯車,小歯車及びスプリング体を被包して保持する蓋体とを有するものからなり、前記蓋体と前記大歯車とは前記蓋体側に設けられて一方向にのみ爪着する第2の爪により連結され、前記スプリング体(または滑車)に巻回される引き出し帯は前記蓋体から露出し、前記第1の爪と第2の爪とは爪着方向が互いに逆に形成される構成によって達成でき、この靴紐締結装置を従来の締結部に嵌め込み、引き上げ帯を数回往復動作することにより、締結部が数十回回転でき、極めて、短時間に、かつ確実に靴紐を締結することができる。また、引き上げ帯の引き上げ作業は冬季等において全く問題なく、簡単に、かつ容易に行われる。
【0010】
また、前記嵌着具の前記締結部に嵌り込む内面には滑り止めが形成することにより、本考案の靴紐締結装置を従来の締結部に確実に嵌着することができる。
更に、本考案の靴紐締結装置は、前記蓋体が、卵型,楕円型,グランド型,円型,角型に形成し、蓋体を色々の形式のものにすることにより、靴紐の向上と美観の向上が図れる。
前記蓋体には、靴紐締結装置全体を人体側に着脱可能に連結する連結体(キーホルダのような)が付設されることにより、本考案の靴紐締結装置を容易に持ち運びでき、必要時にすぐ対応することができる。また、紛失防止が図れる。
【0011】
本考案の靴紐締結装置は外側の蓋体が、カラフルの樹脂成型体によって形成されることにより、軽量化が図れ、取扱性の向上が図られると共に、美観の向上が図れる。
【0012】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の靴紐締結装置の実施形態について図面を参照して詳述する。
図1は、本考案の靴紐締結装置の内部構造を示す断面図である。図2は本考案の靴紐締結装置の重要構成要素である爪着構造を説明するための断面図である。図3は本考案の靴紐締結装置の外観図である。図4は本考案の靴紐締結装置の構成要素の1つである嵌着具を示す斜視図である。図5は本考案の靴紐締結装置の構成要素の1つである大歯車を示す斜視図である。図6は本考案の靴紐締結装置の構成要素の1つである小歯車を示す斜視図である。図7は、本考案の靴紐締結装置の構成要素の1つである弾性部材のスプリング体を示す斜視図である。図8は図7のスプリング体の横断面図である。
【0013】
図9は本考案の他の実施形態を示す断面図である。図10は図9の実施形態の分解斜視図である。図11は図10の裏側から見た分解斜視図である。図12は本考案の他の実施形態の引き上げ帯を示す横断面図である。図13は本考案の靴紐締結装置と締結部の嵌合形態を説明するための部分断面図である。図14は本考案の嵌着具が円型の蓋体からなる靴紐締結装置を示す斜視図である。図15は本考案の靴紐締結装置を装着した靴を示す斜視図である。図16は従来の靴紐締結部を備えたスポーツ靴の斜視図である。
【0014】
図3は本考案の靴紐締結装置1の外観図を示す。即ち、靴紐締結装置1は内部構成要素を収納するカラフルの樹脂成形体からなる蓋体2と、従来の締結部(図15に示す)内の回転部または締結部に嵌り込む嵌着具3と、これら回転部に結合し、この回転部を回転する引き上げ帯4及び連結体5等が外観に表われるものからなる。連結体5を人体側のバンド等に係着することにより携帯することができる。また、図3の靴紐締結装置1の蓋体2は卵型のものからなるが、勿論これに限定するものではない。
【0015】
図1は靴紐締結装置1の内部構造の一例を示すものである。蓋体2は表面側蓋体2aと裏面側蓋体2bとを一体的に合体したものからなり、その頂部やその近傍には回動部材に巻回する引き上げ帯4が貫通する貫通孔12や連結体5を保持するための保持部13が形成される。また、表面側蓋体2aには靴紐17の締結部(または回転キャップ26)に嵌合する操作部材である嵌着具3が貫通し得る丸孔14が形成され、裏面側蓋体2bの内部側には丸孔14の中心線と合致する位置にボス15が一体的に形成される。なお、ボス15内には支持穴16が形成される。また、丸孔14には図1,図2に示す第2の爪17が内部側に突出して一体的に形成される。
【0016】
前記嵌着具3は図1及び図4に示すように表面側に開口部18を有するテーパ状の皿体からなっているが、この形状に限定されるものではない。その内面には滑り止め19が形成される。この滑り止め19は嵌着具3を嵌合する靴紐27の締結部の回転可能キャップ26を確実に固持するためのものであり、例えば、多数本の筋目20等とからなる。この嵌着具3は回転可能キャップ26と一体に形成されていてもよい。
【0017】
嵌着具3または回転部である回転可能キャップ26の裏面には図5に示す実施形態では大歯車6が固定される。大歯車6は貫通孔21を形成するリング状の歯車からなり、貫通孔21の周縁には第1の爪22が一体的に内部に突出して形成される。
【0018】
小歯車7は図1及び図6に示す構造からなり、図1に示すように大歯車6の貫通孔21内に収納されて組み付けられるものからなる。小歯車7は歯部7bを形成する歯車本体7aとこの中心に一体的に固定されて突出する中心軸8からなる。なお、中心軸8の突出端は裏面側蓋体2bのボス15の支持穴16に挿入されて支持される。
【0019】
弾性部材であるスプリング11を内蔵するスプリング体9は図7乃至図8に示すように内筒9c(回動部材)とこれを介して相対向して配置される円板9a,9bとを一体的に成型したものからなる。スプリング11は板バネを巻回したものからなり内筒9c内に収納され、その外周面を内筒9cの内面に弾接したものからなる。このスプリング11は内筒9cの窓10から露出して配置される。
他の実施形態として図12に示すように内筒9cの窓10を穿設してない場合は、内筒9cの内側にスプリング11の末端を固着し、この内筒9cの外側に引き出し帯4の先端を固着してある。
【0020】
この実施形態では、スプリング体9の円板9aは小歯車7の背面に固定される。また、中心軸8はスプリング体9のスプリング11の中心孔及び円板9bを貫通し裏面側蓋体2bのボス15の支持穴16に保持される。また、スプリング11の基端は中心軸8に固定され、他端は自由端となり、図12に示すように外側の滑車である円板9b(内筒9c)に固着するか、図8に示すように窓10から露出して引き上げ帯4に接続連結される。
【0021】
以上の構造により引き上げ帯4の先端を内筒9cに固着してこの引き上げ帯4を引き上げることにより内筒9cを回転させるか、または窓10から露出しているスプリング11を引き出し、内筒9cに巻きつけて圧接されているスプリング体が回転し小歯車7が回転することになる。このときスプリング11の自由端を滑車に固着している場合は引き上げ帯4の末端が滑車に固着され、この滑車を引き上げ帯4の引っ張りによって滑車を回転してスプリング11をチャージする。また、引き上げ力を解除するとスプリング11の戻り力により引き上げ帯4は元の方向に戻り内筒9cに巻回される。
【0022】
次に、図2により前記の第1の爪22と第2の爪19の詳細構造とこれ等と大歯車6及び小歯車7との爪着構造について説明する。図示のように表面側蓋体2aに形成される第2の爪17は大歯車6の歯部6aに爪着するが、歯部6aの構造と第2の爪17の構造は図2において大歯車6の左廻り方向に自由で右廻り方向に対しては互いに爪着するワンウエイ構造からなる。一方、大歯車6の第1の爪22は小歯車7の歯部7bに爪着するが、歯部7bの構造と第1の爪22の構造は図2において小歯車7の左廻り方向に対し互いに爪着し、右廻り方向に自由なワンウエイ構造のものからなる。以上の構造により小歯車7が仮りに右廻りすると大歯車6は全く回転しない。一方、小歯車7が左廻りすると第1の爪22を介して大歯車6が回転するが大歯車6と蓋体2aの第2の爪17とは自由状態のため、大歯車6は第2の爪17に拘束されずに円滑に回転することになる。
【0023】
他の実施形態の靴紐締結装置について図9〜11に示す。
前記小歯車7を使用せず、弾性部材であるとスプリング11を内蔵するスプリング体9と爪車(円板部9d)とを一体に形成したスプリング体9(回動部材)を使用するもので、図10に示す分解斜視図にあるように、スプリング体9、操作部材118、この操作部材118の内面に設けた一方向回転の第1の爪117、これに常時係合する弾力が付与されている爪117aが弾性部材を介在して収納する凹部9eを有するスプリング体9(回動部材)が表面側蓋2体aと裏面側蓋体2bとの間に収納されるようになっている。軸108はスプリング体9の軸孔を貫通し、スプリング収納部9aにおいてスプリング11の先端は軸108の溝内に固着されている。この軸108の末端は裏面側蓋体2bの支持穴16に嵌着してある。
【0024】
このような構成の実施形態では、図9の断面図に示されるように引き出し帯4を引き出すことにより、スプリング体9が回転し、爪117aによって操作部材118の爪117に係合して操作部材118が回転し、この操作部材118に嵌合する嵌着具3が滑り止119を介して回転する。引き出し帯4がスプリング体9の内筒9cの外側に収納されるときは爪117aは操作部材118の爪117に係合せず、空転する。つぎに引き出し帯4を引出すとスプリング体9が回転して操作部材118を回転させる。
【0025】
図12に示すように、引き上げ帯4はナイロン材の蓋体のベルト4aとその他端部に連結されるリング帯4bとからなり前記のようにその端部を内筒9cに固着してあり、この内筒9cにスプリング11が固定され、スプリング体9の内筒9cの外周に巻回され、図1に示すように蓋体2から露出して配置される。また、連結体5は図3に示すように表面側蓋体2aの保持部13に係着するベルト5aと、ベルト5aに挿着される係止輪体5bとからなる。
【0026】
次に、本考案の靴紐締結装置1を用いての靴紐の締結方法について説明する。まず、図16に示すように靴25に装着されている締結部の回転可能キャップ26(回転部)に図9または図14に示すように本考案の靴紐締結装置1の嵌着具3を嵌め込み、その筋目20等を用いて回転可能キャップ26を堅く握持する。これにより、締結具24と靴紐締結装置1とは一体的構造のものとなる。
【0027】
次に、図2に示されるように引き上げ帯4を用いて小歯車7を左廻り方向に回転させると前記のように大歯車6が左廻り方向に回転する。これにより、大歯車6に固定されている嵌着具3が回転し、締結部の回転方向にキャップ26を回転させる。締結具24は元々靴25の靴紐27を締結する構造のものからなり、その回転により靴紐27の締結が行われる。
【0028】
この場合、引き上げ帯4を少し引き上げても小歯車7が数回回転するため大歯車6及び嵌着具3を数十回転させることは引き上げ帯4の単純な引き上げ動作によって容易に行われる。なお、引き上げ帯4には滑車またはスプリング11が連結されているため、引き上げ帯4を逆方向に移動することは容易にできる。この場合、小歯車3は逆方向(右廻り方向)に回転するが前記のように大歯車6は回転しない。よって、引き上げ帯4を数回往復動させることによって大歯車6及び嵌着具3を数十回回転させることが容易にできる。
【0029】
図9〜図11に示される実施形態について説明する。
スプリング11を内蔵したスプリング体9の内筒9cの外側に巻きつけてある。引き出し帯4の先端は裏面側蓋体2bの開口部より外部に引き出され、握部(図示せず)がある。この引き出し帯4の末端はスプリング体9の内筒9cの外側に固着されている。このスプリング体9内に収納されるスプリング11は、一端が中心軸108に固着され、他端は内筒9cの内側に固着してある。このスプリング体9と一体に形成されている円板部9dに爪117aを収納する凹部9eが設けられており、この爪117aの先端が外側に飛び出るように弾性部材によって付勢されている。この爪117aが図面では2個配設されているが、この数に限定されない。
【0030】
このスプリング体9と並設して操作部材118を配置し、この操作部材118の内側に前記スプリング体9の爪117aに係合する歯爪117が配列してある。この操作部材118は回転可能キャップ26に嵌着する開口部18を備えている。この開口部18に筋目120、滑り止め119を配設してある。
裏面側蓋体2bの支持穴16に嵌合する中心軸108にスプリング11の末端を挿入固着してスプリング11をスプリング体9内に装填する。スプリング体9の円板部9dの爪117aを操作部材118の歯爪117に係合させて、この操作部材118とスプリング体9とを嵌装する。
前記操作部材118の外側に表面側蓋体2aを嵌合して完成してある。
【0031】
このように形成してあるこの実施形態の靴紐締結装置の操作を説明する。
握部を把持して引き出し帯4を引き出したときスプリング体9はスプリング11の弾力に抗して回転し、爪117aに係合している歯爪117が回転する。この歯爪117と一体に形成してある操作部材118が回転し、この操作部材118の内面に設けた装着面113が締結部の回転可能キャップ26に嵌着してあるから回転可能キャップ26が回転する。
この引き出し帯4をスプリング11の復元力により戻ると、スプリング体9の爪117aと操作部材118の歯爪117との係合が解放されてから回りする。次に引き出し帯4を引き出すと操作部材118は回転して回転可能キャップ26も回転して靴紐が締結される。
【0032】
以上のように本考案の靴紐締結装置1によれば、従来の締結部における回転可能キャップ26の数十回の回転を引き上げ帯4の約1〜2回の往復作業によって容易に行うことができる。また、引き上げ帯4は上下方向の移動であり締結具のように手動回転でないため、その動作は極めて簡単であり、労力を必要としない。また、手がかじかんだ状態の冬期において問題はない。また、前記のように数回の引き上げ引き下げ動作で済むため短時間で靴紐27の締結が確実に行われる。
【0033】
以上に説明した靴紐締結装置1の蓋体2は図1,図2,図3等に示すように、卵型のものからなるが、勿論、これに限定するものでなく、例えば、図9に示す円型のものも採用される。これにより、携帯性の向上や美観の向上が図れる。また、蓋体2としては円型に限らず、例えば、楕円型や角型等のものも採用される。また、その表面にはカラフルの色彩や模様を付けるものも当然採用される。
【0034】
図15は本考案の靴紐締結装置が靴紐の締結具と一体に形成された状態を示す実施の形態を示すものである。このように締結具24を着脱自在でなく、予め靴紐の締結具に一体に形成されていても良い。
【0035】
【考案の効果】
本考案の靴紐締結装置によれば、靴紐の締結が極めて迅速に、かつ簡単に確実に行われると共に、小型であり、取扱性に便利であるばかりでなく、ポケットなどに収納することができ、携帯性の向上や美観の向上の効果を上げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の靴紐締結装置の内部構造を示す断面図である。
【図2】本考案の靴紐締結装置の重要構成要素である爪着構造を説明するための断面図である。
【図3】本考案の靴紐締結装置の外観図である。
【図4】本考案の靴紐締結装置の構成要素の1つである嵌着具を示す斜視図である。
【図5】本考案の靴紐締結装置の構成要素の1つである大歯車を示す斜視図である。
【図6】本考案の靴紐締結装置の構成要素の1つである小歯車を示す斜視図である。
【図7】本考案の靴紐締結装置の構成要素の1つであるスプリング体を示す斜視図である。
【図8】図7のスプリング体の横断面図である。
【図9】本考案の他の実施形態を示す断面図である。
【図10】図9の実施形態の分解斜視図である。
【図11】図9の実施形態の裏面から見た分解斜視図である。
【図12】本考案の他の実施形態の引き上げ帯を示す横断面図である。
【図13】本考案の靴紐締結装置と締結部の嵌合形態を説明するための部分断面図である。
【図14】本考案の嵌着具が円型の蓋体からなる靴紐締結装置を示す斜視図である。
【図15】本考案の靴紐締結装置の締結部装着した靴を示す斜視図である。
【図16】従来の靴紐締結部を備えたスポーツ靴の斜視図である。
【符号の説明】
1 靴紐締結装置
2 蓋体
2a 表面側蓋体
2b 裏面側蓋体
3 嵌着具
4 引き上げ帯
4a ベルト
4b リング
5 連結体
5a ベルト
5b 係止輪体
6 大歯車
6a 歯部
7 小歯車
7a 歯車本体
7b 歯部
8(108) 中心軸
9 スプリング体
9a 円板
9b 円板
9c 内筒
9d 円板部
9e 凹部
10 窓
11 スプリング
12 貫通孔
13 保持部
14 丸孔
15 ボス
16 支持穴
17 第2の爪
18 開口部
19(119) 滑り止め
20(120) 筋目
21 貫通孔
22 第1の爪
23 中心孔
24 締結具
25 靴
26 回転可能キャップ
27 靴紐
117 歯爪
118 操作部材
【考案の属する技術分野】
本考案は、靴紐を確実に締結する締結装置に係り、特に、従来使用されている締結具の締結スピードを大幅に増大した靴紐締結装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図16に示されるように従来の靴、特にスノーボード、スキー靴等のスポーツ関係に用いられる靴25は足首の上方まで嵌り込む深型のものが殆どであり、これを足首に堅く固定しなければ軽快な動きができず、足首に堅くすることが重要であった。かつ、このために靴の開閉部分などに装着された靴紐堅く締め付けるための締結具24を一体的に付設することが義務づけられつつある。前記の締結具24としては各種のものがあり、例えば、特許文献1,2,3,4が挙げられる。
【0003】
【特許文献1】
特開平5−211906号公報(全頁)
【特許文献2】
特開平6−237802号公報(全頁)
【特許文献3】
特開平7−208号公報(全頁)
【特許文献4】
特表2001−509703号公報(全頁)
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
前記の特許文献1乃至4の靴紐の締結具24は夫々その構造に特徴を有し、靴紐27を確実に締結する機能を有するものであるが、足首部分が長いスノーボード靴等は靴紐27の締結は当っては締結具24の回転体である回転可能キャップ26等を手動で回転させて靴紐27の締結を行うものである。しかも、いずれのものも数十回も前記回転可能キャップ26を回転させる必要があり、靴紐27の締結に手間と労力を必要とする問題点がある。特に、冬季においては手がかじかんでいる場合が多く、締結具24の回転作業は円滑に行われず、かつ確実な回転ができなくなる可能性もある。
【0005】
本考案は、以上の問題点を解決するために考案されたものであり、従来の締結部の回転体を手動で回転させることを改善したものである。
本考案の課題は、簡単な帯紐の引き上げ作業により極めて迅速に、かつ確実に行われることができ、靴紐の急速締結が可能になる靴紐締結装置を提供することである。
また、他の課題は携帯可能な、小型の締結装置で、簡易な方法によって靴紐の急速締結が可能になる着脱自在の締結具を備えた靴紐締結装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案は、以上の課題を達成するため請求項1の靴紐締結装置は、靴紐を締結するために靴紐に係着して一体的に装着され、回転可能な締結部を有する靴紐締結装置において、前記締結部に連結してこれを回転させる操作部材と、正回転時にはこの操作部材に係合して一方向に回転させ、逆回転時には前記操作部材に係合せず空転する回動部材と、この回動部材の中心軸に先端を固着し、他端を該回動部材の周壁に固着または該回転部材の周壁のスリットから外側に引き出す弾性部材と、前記回動部材の外周壁に固着または周壁のスリットから引き出された前記弾性部材の末端に固着して前記回動部材の周壁に巻回する引き出し帯と、前記弾性部材を内蔵する回動部材を被覆し、前記引き出し帯の先端を引き出す開口部を備え、回動部材の中心軸を遊嵌軸支した蓋体と、からなり、前記蓋体の開口部から引き出された前記引き出し帯を外方に引き出すことにより前記弾性部材を付勢すると共に前記回動部材を回動させ、前記回動部材に係合した前記操作部材または操作部材を介して締結部を回転させ、前記引き出し帯の数回の往復操作により前記靴紐を締結する構成である。このような構成により、従来の締結部の回転体を手動で回転させることなく、引き上げ帯を数回往復動作することにより、締結部が数十回回転でき、極めて、短時間に、かつ確実に靴紐を締結することができる。
【0007】
本考案の課題は、靴紐を締結するために靴紐に係着して一体的に装着され、回転可能な締結部を有する靴紐締結装置において、靴紐を締める前記締結部を回転させる回転部材と、この回転部材の外側周面または内周面に形成し、この回転部材を一方向に回転するように配列した歯列部と、この歯列部に係合するように常時弾性が付与された爪片及び周面に溝部を備えた筒体と、この筒体の中心軸に基端側を固定すると共に自由端側を前記筒体内面に固着またはこの筒体の周面に穿った開口部から引き出されて露呈している弾性部材を有するスプリング体と、前記筒体の内面に前記弾性部材の末端が固着しているときはこの溝部の外面に固着または前記筒体から露呈している弾性部材の末端に固着し、前記溝部に巻回されている引き出し帯と、前記回転部材、筒体及びスプリング体を被包して保持し、前記引き出し帯の通孔を有する蓋体とを有するものからなり、前記裏蓋内に配置した前記回転部材と、前記筒体の中心軸の端部が表蓋内面に嵌合固着し、前記表蓋の通孔から引き出された前記引き出し帯を外方に引き出して前記スプリング体の弾性部材を付勢しながら筒体の回転によりこの爪片に係合した前記回転部材を回転し、靴紐の前記締結部を回転して靴紐を締め付け、この弾性部材の復帰動作により引き出し帯が戻されたとき筒体は逆転して前記回転部材の歯列部を滑り、この引き出し帯の数回の引き出し操作により靴紐を完全に締結する構成である。
【0008】
また、本考案の課題は、靴紐を締結するために前記靴紐に係着して一体的に装着されている靴紐の締結部に着脱可能に装着される靴紐締結装置であって、該靴紐締結装置は、前記締結部に着脱可能に嵌着される回転部材と、該回転部材の背面に固定される大歯車と、該大歯車に一方向にのみ爪着する第1の爪を介して連結すると共に中心軸を有する小歯車と、前記大歯車に連結して、これを回転させる引き出し帯と、前記中心軸に基端側を固定すると共に自由端側を前記大歯車(滑車)または引き出し帯に固定する弾性部材を有するスプリング体と、前記嵌着具,大歯車,小歯車及びスプリング体を被包して保持する蓋体とを有するものからなり、前記蓋体と前記大歯車とは前記蓋体側に設けられて一方向にのみ爪着する第2の爪により連結され、前記スプリング体(または滑車)に巻回される引き出し帯は前記蓋体から露出し、前記第1の爪と第2の爪とは爪着方向が互いに逆に形成されてなり、前記小歯車の中心軸の末端が蓋体内面に嵌合固着し、前記蓋体の開口部から引き出された前記引き出し帯を前記弾性部材の弾力に抗して引き出して小歯車を回転し、この小歯車の第1の爪片に係着した大歯車を介して前記回転部材を回転して前記靴紐の前記締結部を回転して靴紐を締め付け、引き出し帯を戻したときは前記弾性部材の弾性復帰動作により小歯車は逆転して大歯車の内面を滑り、この引き出し帯の数回の引き出し操作により靴紐を完全に締結する
【0009】
この考案の課題は、前記締結部に着脱可能に嵌着される嵌着具と、該嵌着具の背面に固定される大歯車と、該大歯車に一方向にのみ爪着する第1の爪を介して連結すると共に中心軸を有する小歯車と、前記大歯車に連結して、これを回転させる引き出し帯と、前記中心軸に基端側を固定すると共に自由端側を前記大歯車(滑車)または引き出し帯に固定する弾性部材を有するスプリング体と、前記嵌着具,大歯車,小歯車及びスプリング体を被包して保持する蓋体とを有するものからなり、前記蓋体と前記大歯車とは前記蓋体側に設けられて一方向にのみ爪着する第2の爪により連結され、前記スプリング体(または滑車)に巻回される引き出し帯は前記蓋体から露出し、前記第1の爪と第2の爪とは爪着方向が互いに逆に形成される構成によって達成でき、この靴紐締結装置を従来の締結部に嵌め込み、引き上げ帯を数回往復動作することにより、締結部が数十回回転でき、極めて、短時間に、かつ確実に靴紐を締結することができる。また、引き上げ帯の引き上げ作業は冬季等において全く問題なく、簡単に、かつ容易に行われる。
【0010】
また、前記嵌着具の前記締結部に嵌り込む内面には滑り止めが形成することにより、本考案の靴紐締結装置を従来の締結部に確実に嵌着することができる。
更に、本考案の靴紐締結装置は、前記蓋体が、卵型,楕円型,グランド型,円型,角型に形成し、蓋体を色々の形式のものにすることにより、靴紐の向上と美観の向上が図れる。
前記蓋体には、靴紐締結装置全体を人体側に着脱可能に連結する連結体(キーホルダのような)が付設されることにより、本考案の靴紐締結装置を容易に持ち運びでき、必要時にすぐ対応することができる。また、紛失防止が図れる。
【0011】
本考案の靴紐締結装置は外側の蓋体が、カラフルの樹脂成型体によって形成されることにより、軽量化が図れ、取扱性の向上が図られると共に、美観の向上が図れる。
【0012】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の靴紐締結装置の実施形態について図面を参照して詳述する。
図1は、本考案の靴紐締結装置の内部構造を示す断面図である。図2は本考案の靴紐締結装置の重要構成要素である爪着構造を説明するための断面図である。図3は本考案の靴紐締結装置の外観図である。図4は本考案の靴紐締結装置の構成要素の1つである嵌着具を示す斜視図である。図5は本考案の靴紐締結装置の構成要素の1つである大歯車を示す斜視図である。図6は本考案の靴紐締結装置の構成要素の1つである小歯車を示す斜視図である。図7は、本考案の靴紐締結装置の構成要素の1つである弾性部材のスプリング体を示す斜視図である。図8は図7のスプリング体の横断面図である。
【0013】
図9は本考案の他の実施形態を示す断面図である。図10は図9の実施形態の分解斜視図である。図11は図10の裏側から見た分解斜視図である。図12は本考案の他の実施形態の引き上げ帯を示す横断面図である。図13は本考案の靴紐締結装置と締結部の嵌合形態を説明するための部分断面図である。図14は本考案の嵌着具が円型の蓋体からなる靴紐締結装置を示す斜視図である。図15は本考案の靴紐締結装置を装着した靴を示す斜視図である。図16は従来の靴紐締結部を備えたスポーツ靴の斜視図である。
【0014】
図3は本考案の靴紐締結装置1の外観図を示す。即ち、靴紐締結装置1は内部構成要素を収納するカラフルの樹脂成形体からなる蓋体2と、従来の締結部(図15に示す)内の回転部または締結部に嵌り込む嵌着具3と、これら回転部に結合し、この回転部を回転する引き上げ帯4及び連結体5等が外観に表われるものからなる。連結体5を人体側のバンド等に係着することにより携帯することができる。また、図3の靴紐締結装置1の蓋体2は卵型のものからなるが、勿論これに限定するものではない。
【0015】
図1は靴紐締結装置1の内部構造の一例を示すものである。蓋体2は表面側蓋体2aと裏面側蓋体2bとを一体的に合体したものからなり、その頂部やその近傍には回動部材に巻回する引き上げ帯4が貫通する貫通孔12や連結体5を保持するための保持部13が形成される。また、表面側蓋体2aには靴紐17の締結部(または回転キャップ26)に嵌合する操作部材である嵌着具3が貫通し得る丸孔14が形成され、裏面側蓋体2bの内部側には丸孔14の中心線と合致する位置にボス15が一体的に形成される。なお、ボス15内には支持穴16が形成される。また、丸孔14には図1,図2に示す第2の爪17が内部側に突出して一体的に形成される。
【0016】
前記嵌着具3は図1及び図4に示すように表面側に開口部18を有するテーパ状の皿体からなっているが、この形状に限定されるものではない。その内面には滑り止め19が形成される。この滑り止め19は嵌着具3を嵌合する靴紐27の締結部の回転可能キャップ26を確実に固持するためのものであり、例えば、多数本の筋目20等とからなる。この嵌着具3は回転可能キャップ26と一体に形成されていてもよい。
【0017】
嵌着具3または回転部である回転可能キャップ26の裏面には図5に示す実施形態では大歯車6が固定される。大歯車6は貫通孔21を形成するリング状の歯車からなり、貫通孔21の周縁には第1の爪22が一体的に内部に突出して形成される。
【0018】
小歯車7は図1及び図6に示す構造からなり、図1に示すように大歯車6の貫通孔21内に収納されて組み付けられるものからなる。小歯車7は歯部7bを形成する歯車本体7aとこの中心に一体的に固定されて突出する中心軸8からなる。なお、中心軸8の突出端は裏面側蓋体2bのボス15の支持穴16に挿入されて支持される。
【0019】
弾性部材であるスプリング11を内蔵するスプリング体9は図7乃至図8に示すように内筒9c(回動部材)とこれを介して相対向して配置される円板9a,9bとを一体的に成型したものからなる。スプリング11は板バネを巻回したものからなり内筒9c内に収納され、その外周面を内筒9cの内面に弾接したものからなる。このスプリング11は内筒9cの窓10から露出して配置される。
他の実施形態として図12に示すように内筒9cの窓10を穿設してない場合は、内筒9cの内側にスプリング11の末端を固着し、この内筒9cの外側に引き出し帯4の先端を固着してある。
【0020】
この実施形態では、スプリング体9の円板9aは小歯車7の背面に固定される。また、中心軸8はスプリング体9のスプリング11の中心孔及び円板9bを貫通し裏面側蓋体2bのボス15の支持穴16に保持される。また、スプリング11の基端は中心軸8に固定され、他端は自由端となり、図12に示すように外側の滑車である円板9b(内筒9c)に固着するか、図8に示すように窓10から露出して引き上げ帯4に接続連結される。
【0021】
以上の構造により引き上げ帯4の先端を内筒9cに固着してこの引き上げ帯4を引き上げることにより内筒9cを回転させるか、または窓10から露出しているスプリング11を引き出し、内筒9cに巻きつけて圧接されているスプリング体が回転し小歯車7が回転することになる。このときスプリング11の自由端を滑車に固着している場合は引き上げ帯4の末端が滑車に固着され、この滑車を引き上げ帯4の引っ張りによって滑車を回転してスプリング11をチャージする。また、引き上げ力を解除するとスプリング11の戻り力により引き上げ帯4は元の方向に戻り内筒9cに巻回される。
【0022】
次に、図2により前記の第1の爪22と第2の爪19の詳細構造とこれ等と大歯車6及び小歯車7との爪着構造について説明する。図示のように表面側蓋体2aに形成される第2の爪17は大歯車6の歯部6aに爪着するが、歯部6aの構造と第2の爪17の構造は図2において大歯車6の左廻り方向に自由で右廻り方向に対しては互いに爪着するワンウエイ構造からなる。一方、大歯車6の第1の爪22は小歯車7の歯部7bに爪着するが、歯部7bの構造と第1の爪22の構造は図2において小歯車7の左廻り方向に対し互いに爪着し、右廻り方向に自由なワンウエイ構造のものからなる。以上の構造により小歯車7が仮りに右廻りすると大歯車6は全く回転しない。一方、小歯車7が左廻りすると第1の爪22を介して大歯車6が回転するが大歯車6と蓋体2aの第2の爪17とは自由状態のため、大歯車6は第2の爪17に拘束されずに円滑に回転することになる。
【0023】
他の実施形態の靴紐締結装置について図9〜11に示す。
前記小歯車7を使用せず、弾性部材であるとスプリング11を内蔵するスプリング体9と爪車(円板部9d)とを一体に形成したスプリング体9(回動部材)を使用するもので、図10に示す分解斜視図にあるように、スプリング体9、操作部材118、この操作部材118の内面に設けた一方向回転の第1の爪117、これに常時係合する弾力が付与されている爪117aが弾性部材を介在して収納する凹部9eを有するスプリング体9(回動部材)が表面側蓋2体aと裏面側蓋体2bとの間に収納されるようになっている。軸108はスプリング体9の軸孔を貫通し、スプリング収納部9aにおいてスプリング11の先端は軸108の溝内に固着されている。この軸108の末端は裏面側蓋体2bの支持穴16に嵌着してある。
【0024】
このような構成の実施形態では、図9の断面図に示されるように引き出し帯4を引き出すことにより、スプリング体9が回転し、爪117aによって操作部材118の爪117に係合して操作部材118が回転し、この操作部材118に嵌合する嵌着具3が滑り止119を介して回転する。引き出し帯4がスプリング体9の内筒9cの外側に収納されるときは爪117aは操作部材118の爪117に係合せず、空転する。つぎに引き出し帯4を引出すとスプリング体9が回転して操作部材118を回転させる。
【0025】
図12に示すように、引き上げ帯4はナイロン材の蓋体のベルト4aとその他端部に連結されるリング帯4bとからなり前記のようにその端部を内筒9cに固着してあり、この内筒9cにスプリング11が固定され、スプリング体9の内筒9cの外周に巻回され、図1に示すように蓋体2から露出して配置される。また、連結体5は図3に示すように表面側蓋体2aの保持部13に係着するベルト5aと、ベルト5aに挿着される係止輪体5bとからなる。
【0026】
次に、本考案の靴紐締結装置1を用いての靴紐の締結方法について説明する。まず、図16に示すように靴25に装着されている締結部の回転可能キャップ26(回転部)に図9または図14に示すように本考案の靴紐締結装置1の嵌着具3を嵌め込み、その筋目20等を用いて回転可能キャップ26を堅く握持する。これにより、締結具24と靴紐締結装置1とは一体的構造のものとなる。
【0027】
次に、図2に示されるように引き上げ帯4を用いて小歯車7を左廻り方向に回転させると前記のように大歯車6が左廻り方向に回転する。これにより、大歯車6に固定されている嵌着具3が回転し、締結部の回転方向にキャップ26を回転させる。締結具24は元々靴25の靴紐27を締結する構造のものからなり、その回転により靴紐27の締結が行われる。
【0028】
この場合、引き上げ帯4を少し引き上げても小歯車7が数回回転するため大歯車6及び嵌着具3を数十回転させることは引き上げ帯4の単純な引き上げ動作によって容易に行われる。なお、引き上げ帯4には滑車またはスプリング11が連結されているため、引き上げ帯4を逆方向に移動することは容易にできる。この場合、小歯車3は逆方向(右廻り方向)に回転するが前記のように大歯車6は回転しない。よって、引き上げ帯4を数回往復動させることによって大歯車6及び嵌着具3を数十回回転させることが容易にできる。
【0029】
図9〜図11に示される実施形態について説明する。
スプリング11を内蔵したスプリング体9の内筒9cの外側に巻きつけてある。引き出し帯4の先端は裏面側蓋体2bの開口部より外部に引き出され、握部(図示せず)がある。この引き出し帯4の末端はスプリング体9の内筒9cの外側に固着されている。このスプリング体9内に収納されるスプリング11は、一端が中心軸108に固着され、他端は内筒9cの内側に固着してある。このスプリング体9と一体に形成されている円板部9dに爪117aを収納する凹部9eが設けられており、この爪117aの先端が外側に飛び出るように弾性部材によって付勢されている。この爪117aが図面では2個配設されているが、この数に限定されない。
【0030】
このスプリング体9と並設して操作部材118を配置し、この操作部材118の内側に前記スプリング体9の爪117aに係合する歯爪117が配列してある。この操作部材118は回転可能キャップ26に嵌着する開口部18を備えている。この開口部18に筋目120、滑り止め119を配設してある。
裏面側蓋体2bの支持穴16に嵌合する中心軸108にスプリング11の末端を挿入固着してスプリング11をスプリング体9内に装填する。スプリング体9の円板部9dの爪117aを操作部材118の歯爪117に係合させて、この操作部材118とスプリング体9とを嵌装する。
前記操作部材118の外側に表面側蓋体2aを嵌合して完成してある。
【0031】
このように形成してあるこの実施形態の靴紐締結装置の操作を説明する。
握部を把持して引き出し帯4を引き出したときスプリング体9はスプリング11の弾力に抗して回転し、爪117aに係合している歯爪117が回転する。この歯爪117と一体に形成してある操作部材118が回転し、この操作部材118の内面に設けた装着面113が締結部の回転可能キャップ26に嵌着してあるから回転可能キャップ26が回転する。
この引き出し帯4をスプリング11の復元力により戻ると、スプリング体9の爪117aと操作部材118の歯爪117との係合が解放されてから回りする。次に引き出し帯4を引き出すと操作部材118は回転して回転可能キャップ26も回転して靴紐が締結される。
【0032】
以上のように本考案の靴紐締結装置1によれば、従来の締結部における回転可能キャップ26の数十回の回転を引き上げ帯4の約1〜2回の往復作業によって容易に行うことができる。また、引き上げ帯4は上下方向の移動であり締結具のように手動回転でないため、その動作は極めて簡単であり、労力を必要としない。また、手がかじかんだ状態の冬期において問題はない。また、前記のように数回の引き上げ引き下げ動作で済むため短時間で靴紐27の締結が確実に行われる。
【0033】
以上に説明した靴紐締結装置1の蓋体2は図1,図2,図3等に示すように、卵型のものからなるが、勿論、これに限定するものでなく、例えば、図9に示す円型のものも採用される。これにより、携帯性の向上や美観の向上が図れる。また、蓋体2としては円型に限らず、例えば、楕円型や角型等のものも採用される。また、その表面にはカラフルの色彩や模様を付けるものも当然採用される。
【0034】
図15は本考案の靴紐締結装置が靴紐の締結具と一体に形成された状態を示す実施の形態を示すものである。このように締結具24を着脱自在でなく、予め靴紐の締結具に一体に形成されていても良い。
【0035】
【考案の効果】
本考案の靴紐締結装置によれば、靴紐の締結が極めて迅速に、かつ簡単に確実に行われると共に、小型であり、取扱性に便利であるばかりでなく、ポケットなどに収納することができ、携帯性の向上や美観の向上の効果を上げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の靴紐締結装置の内部構造を示す断面図である。
【図2】本考案の靴紐締結装置の重要構成要素である爪着構造を説明するための断面図である。
【図3】本考案の靴紐締結装置の外観図である。
【図4】本考案の靴紐締結装置の構成要素の1つである嵌着具を示す斜視図である。
【図5】本考案の靴紐締結装置の構成要素の1つである大歯車を示す斜視図である。
【図6】本考案の靴紐締結装置の構成要素の1つである小歯車を示す斜視図である。
【図7】本考案の靴紐締結装置の構成要素の1つであるスプリング体を示す斜視図である。
【図8】図7のスプリング体の横断面図である。
【図9】本考案の他の実施形態を示す断面図である。
【図10】図9の実施形態の分解斜視図である。
【図11】図9の実施形態の裏面から見た分解斜視図である。
【図12】本考案の他の実施形態の引き上げ帯を示す横断面図である。
【図13】本考案の靴紐締結装置と締結部の嵌合形態を説明するための部分断面図である。
【図14】本考案の嵌着具が円型の蓋体からなる靴紐締結装置を示す斜視図である。
【図15】本考案の靴紐締結装置の締結部装着した靴を示す斜視図である。
【図16】従来の靴紐締結部を備えたスポーツ靴の斜視図である。
【符号の説明】
1 靴紐締結装置
2 蓋体
2a 表面側蓋体
2b 裏面側蓋体
3 嵌着具
4 引き上げ帯
4a ベルト
4b リング
5 連結体
5a ベルト
5b 係止輪体
6 大歯車
6a 歯部
7 小歯車
7a 歯車本体
7b 歯部
8(108) 中心軸
9 スプリング体
9a 円板
9b 円板
9c 内筒
9d 円板部
9e 凹部
10 窓
11 スプリング
12 貫通孔
13 保持部
14 丸孔
15 ボス
16 支持穴
17 第2の爪
18 開口部
19(119) 滑り止め
20(120) 筋目
21 貫通孔
22 第1の爪
23 中心孔
24 締結具
25 靴
26 回転可能キャップ
27 靴紐
117 歯爪
118 操作部材
Claims (4)
- 靴紐を締結するために靴紐に係着して一体的に装着され、回転可能な締結部を有する靴紐締結装置において、
前記締結部に連結してこれを回転させる操作部材と、
正回転時にはこの操作部材に係合して一方向に回転させ、逆回転時には前記操作部材に係合せず空転する回動部材と、
この回動部材の中心軸に先端を固着し、他端を該回動部材の周壁に固着または該回転部材の周壁のスリットから外側に引き出す弾性部材と、
前記回動部材の外周壁に固着または周壁のスリットから引き出された前記弾性部材の末端に固着して前記回動部材の周壁に巻回する引き出し帯と、
前記弾性部材を内蔵する回動部材を被覆し、前記引き出し帯の先端を引き出す開口部を備え、回動部材の中心軸を遊嵌軸支した蓋体と、
からなり、前記蓋体の開口部から引き出された前記引き出し帯を外方に引き出すことにより前記弾性部材を付勢すると共に前記回動部材を回動させ、前記回動部材に係合した前記操作部材または操作部材を介して締結部を回転させ、前記引き出し帯の数回の往復操作により前記靴紐を締結することを特徴とした靴紐締結装置。 - 靴紐を締結するために靴紐に係着して一体的に装着され、回転可能な締結部を有する靴紐締結装置において、
靴紐を締める前記締結部を回転させる回転部材と、
この回転部材の外側周面または内周面に形成し、この回転部材を一方向に回転するように配列した歯列部と、
この歯列部に係合するように常時弾性が付与された爪片及び周面に溝部を備えた筒体と、
この筒体の中心軸に基端側を固定すると共に自由端側を前記筒体内面に固着またはこの筒体の周面に穿った開口部から引き出されて露呈している弾性部材を有するスプリング体と、
前記筒体の内面に前記弾性部材の末端が固着しているときはこの溝部の外面に固着または前記筒体から露呈している弾性部材の末端に固着し、前記溝部に巻回されている引き出し帯と、
前記回転部材、筒体及びスプリング体を被包して保持し、前記引き出し帯の通孔を有する蓋体と、
を有するものからなり、
前記裏蓋内に配置した前記回転部材と、前記筒体の中心軸の端部が表蓋内面に嵌合固着し、前記表蓋の通孔から引き出された前記引き出し帯を外方に引き出して前記スプリング体の弾性部材を付勢しながら筒体の回転によりこの爪片に係合した前記回転部材を回転し、靴紐の前記締結部を回転して靴紐を締め付け、この弾性部材の復帰動作により引き出し帯が戻されたとき筒体は逆転して前記回転部材の歯列部を滑り、この引き出し帯の数回の引き出し操作により靴紐を完全に締結することを特徴とする靴紐締結装置。 - 靴紐を締結するために前記靴紐に係着して一体的に装着されている靴紐の締結部に着脱可能に装着される靴紐締結装置であって、
該靴紐締結装置は、前記締結部に着脱可能に嵌着される回転部材と、
該回転部材の背面に固定される大歯車と、
該大歯車に一方向にのみ爪着する第1の爪を介して連結すると共に中心軸を有する小歯車と、
前記大歯車に連結して、これを回転させる引き出し帯と、
前記中心軸に基端側を固定すると共に自由端側を前記大歯車(滑車)または引き出し帯に固定する弾性部材を有するスプリング体と、
前記嵌着具,大歯車,小歯車及びスプリング体を被包して保持する蓋体とを有するものからなり、
前記蓋体と前記大歯車とは前記蓋体側に設けられて一方向にのみ爪着する第2の爪により連結され、前記スプリング体(または滑車)に巻回される引き出し帯は前記蓋体から露出し、前記第1の爪と第2の爪とは爪着方向が互いに逆に形成されてなり、
前記小歯車の中心軸の末端が蓋体内面に嵌合固着し、前記蓋体の開口部から引き出された前記引き出し帯を前記弾性部材の弾力に抗して引き出して小歯車を回転し、この小歯車の第1の爪片に係着した大歯車を介して前記回転部材を回転して前記靴紐の前記締結部を回転して靴紐を締め付け、引き出し帯を戻したときは前記弾性部材の弾性復帰動作により小歯車は逆転して大歯車の内面を滑り、この引き出し帯の数回の引き出し操作により靴紐を完全に締結することを特徴とする靴紐締結装置。 - 靴紐を締結するために前記靴紐に係着して一体的に装着されている靴紐の締結部に着脱可能に装着される靴紐締結装置であって、
該靴紐締結装置は、前記締結部に着脱可能に嵌着される嵌着具と、
該嵌着具の背面に固定される大歯車と、
該大歯車に一方向にのみ爪着する第1の爪を介して連結すると共に中心軸を有する小歯車と、
前記大歯車に連結して、これを回転させる引き出し帯と、
前記中心軸に基端側を固定すると共に自由端側を前記大歯車(滑車)または引き出し帯に固定する弾性部材を有するスプリング体と、
前記嵌着具,大歯車,小歯車及びスプリング体を被包して保持する蓋体と、
を有するものからなり、前記蓋体と前記大歯車とは前記蓋体側に設けられて一方向にのみ爪着する第2の爪により連結され、前記スプリング体(または滑車)に巻回される引き出し帯は前記蓋体から露出し、前記第1の爪と第2の爪とは爪着方向が互いに逆に形成されることを特徴とする靴紐締結装置。
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-
2003
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JP2014518731A (ja) * | 2011-05-30 | 2014-08-07 | ソ、ヨン−ソ | 紐の長さ調節装置 |
CN103619208B (zh) * | 2011-05-30 | 2016-01-20 | 苏胤瑞 | 绳带长度调节装置 |
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