JP3098067B2 - 釉薬噴霧用ノズル - Google Patents
釉薬噴霧用ノズルInfo
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- JP3098067B2 JP3098067B2 JP03182367A JP18236791A JP3098067B2 JP 3098067 B2 JP3098067 B2 JP 3098067B2 JP 03182367 A JP03182367 A JP 03182367A JP 18236791 A JP18236791 A JP 18236791A JP 3098067 B2 JP3098067 B2 JP 3098067B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、釉薬噴霧用ノズルに関
し、詳しくは、床・壁面用タイルの表面に釉薬をエアと
混合して噴霧状態で塗布するのに用いられる釉薬噴霧用
二流体ノズルであって、特に、粘性溶液中に鉱物や金属
等の微粉末を含有している釉薬が噴霧時に噴口部と接触
して噴口部を摩耗するもを防止すると共に、ノズルチッ
プのメンテナスおよび交換を容易とするものである。
し、詳しくは、床・壁面用タイルの表面に釉薬をエアと
混合して噴霧状態で塗布するのに用いられる釉薬噴霧用
二流体ノズルであって、特に、粘性溶液中に鉱物や金属
等の微粉末を含有している釉薬が噴霧時に噴口部と接触
して噴口部を摩耗するもを防止すると共に、ノズルチッ
プのメンテナスおよび交換を容易とするものである。
【0002】
【従来の技術】従来、高速で接触した場合に被接触面を
摩耗する鉱物、金属等の微粉末を粘性溶液中に混合して
いる釉薬等の溶液を噴霧するノズルとしては、図7およ
び図8に示すノズルが提供されている。図7に示すノズ
ルは、口金(ノズルチップ)1aをパイプ1bに溶接した
エア供給管1と、 口金2aをパイプ2bに溶接した液供
給管2とを別個に設け、これら供給管1,2のパイプ1
b,2bを連結具3で固定し、エア供給側の口金1aを
液側の口金2aより上側位置に連接して配置すると共
に、液供給側のパイプ2bに液量調整用のバルブ4を介
設している。上記ノズルは霧吹きの原理を応用したもの
で、エアを口金1aの噴口1cから高速で噴射し、 その
負圧により口金2bの噴口2cより液を吸い出し、高速
で吹き飛ばして噴霧している。
摩耗する鉱物、金属等の微粉末を粘性溶液中に混合して
いる釉薬等の溶液を噴霧するノズルとしては、図7およ
び図8に示すノズルが提供されている。図7に示すノズ
ルは、口金(ノズルチップ)1aをパイプ1bに溶接した
エア供給管1と、 口金2aをパイプ2bに溶接した液供
給管2とを別個に設け、これら供給管1,2のパイプ1
b,2bを連結具3で固定し、エア供給側の口金1aを
液側の口金2aより上側位置に連接して配置すると共
に、液供給側のパイプ2bに液量調整用のバルブ4を介
設している。上記ノズルは霧吹きの原理を応用したもの
で、エアを口金1aの噴口1cから高速で噴射し、 その
負圧により口金2bの噴口2cより液を吸い出し、高速
で吹き飛ばして噴霧している。
【0003】図8に示すノズルは、エア供給用パイプ6
を外管とし、外管の中心に液供給用パイプ7を内管とし
て配置した二重管構造で、外管のパイプ6の先端開口部
にセラミック製のノズルチップ8を取り付けている。上
記ノズルでは溶液もエアと共に高速で供給し、ノズルチ
ップ8の内部の混合室9で内部混合した後、ノズルチッ
プ8の噴口8aより噴霧している。
を外管とし、外管の中心に液供給用パイプ7を内管とし
て配置した二重管構造で、外管のパイプ6の先端開口部
にセラミック製のノズルチップ8を取り付けている。上
記ノズルでは溶液もエアと共に高速で供給し、ノズルチ
ップ8の内部の混合室9で内部混合した後、ノズルチッ
プ8の噴口8aより噴霧している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記図7に示す前者の
ノズルでは、口金2aがステンレス等の金属製であるた
め、高速エアで液を吸い出して吹き飛ばす際に、液が噴
口2cに接触し、液中に含まれる微粉末により噴口2c
が摩耗されやすい。特に、噴口2cの下面の摩耗量が多
く、この噴口下面2c−1の摩耗で液がボタ落ちしやす
い欠点がある。さらに、エアで液を吸い出して噴霧する
ため、液が均一に微粒化されにくく、粗大粒子が生じ易
い欠点があると共に、上記のように口金2aが摩耗して
交換する場合において、口金2aをパイプ2bに溶接固
着しているため、容易に交換およびメンテナンスが出来
ない欠点がある。
ノズルでは、口金2aがステンレス等の金属製であるた
め、高速エアで液を吸い出して吹き飛ばす際に、液が噴
口2cに接触し、液中に含まれる微粉末により噴口2c
が摩耗されやすい。特に、噴口2cの下面の摩耗量が多
く、この噴口下面2c−1の摩耗で液がボタ落ちしやす
い欠点がある。さらに、エアで液を吸い出して噴霧する
ため、液が均一に微粒化されにくく、粗大粒子が生じ易
い欠点があると共に、上記のように口金2aが摩耗して
交換する場合において、口金2aをパイプ2bに溶接固
着しているため、容易に交換およびメンテナンスが出来
ない欠点がある。
【0005】上記図8に示す後者のノズルでは、内部混
合された液が高速で噴着される時、噴口部と接触し、噴
口部を摩耗しやすい欠点がある。また、エア圧および液
圧を高くしているため、この圧力のバランスが少しでも
くるうと液量が不安定になり、安定した噴霧が出来ない
欠点がある。さらに、液をポンプで送る必要があるた
め、設備費および設備スペースがいる欠点もある。
合された液が高速で噴着される時、噴口部と接触し、噴
口部を摩耗しやすい欠点がある。また、エア圧および液
圧を高くしているため、この圧力のバランスが少しでも
くるうと液量が不安定になり、安定した噴霧が出来ない
欠点がある。さらに、液をポンプで送る必要があるた
め、設備費および設備スペースがいる欠点もある。
【0006】本発明は上記した従来のノズルにおける問
題に鑑みてなされたもので、噴口部の摩耗を低減すると
共に、噴口部を備えたノズルチップを本体より容易に取
り外し出来るようにして、交換およびメンテナンスを容
易とし、しかも、液が均等に微粒化されて噴霧できる釉
薬噴霧用ノズルを提供せんとするものである。
題に鑑みてなされたもので、噴口部の摩耗を低減すると
共に、噴口部を備えたノズルチップを本体より容易に取
り外し出来るようにして、交換およびメンテナンスを容
易とし、しかも、液が均等に微粒化されて噴霧できる釉
薬噴霧用ノズルを提供せんとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、先端に
エア噴口を形成したノズル本体の軸線に沿って、液通路
となる円筒形状のノズルチップをノズル本体の内部より
上記エア噴口を遊挿させて外部に突出させて配置し、ノ
ズルチップ外周とエア噴口の間から噴出されるエアによ
り上記外部に突出したノズルチップ先端の液噴口より噴
出される液を外部混合して噴霧する構成としていること
を特徴とする釉薬噴霧用ノズルを提供するものである。
エア噴口を形成したノズル本体の軸線に沿って、液通路
となる円筒形状のノズルチップをノズル本体の内部より
上記エア噴口を遊挿させて外部に突出させて配置し、ノ
ズルチップ外周とエア噴口の間から噴出されるエアによ
り上記外部に突出したノズルチップ先端の液噴口より噴
出される液を外部混合して噴霧する構成としていること
を特徴とする釉薬噴霧用ノズルを提供するものである。
【0008】上記ノズルチップはセラミック等の耐摩耗
性材料で形成し、かつ、液噴口の内周縁をシャープエッ
ジとすると共に外周縁もシャープエッジとすることが好
ましい。
性材料で形成し、かつ、液噴口の内周縁をシャープエッ
ジとすると共に外周縁もシャープエッジとすることが好
ましい。
【0009】上記ノズルは、具体的には、上記ノズル本
体はエア導入口および液導入口を有し配管と接続するノ
ズルアダプターと螺着して着脱自在に取り付けるように
し、かつ、ノズルアダプターの内部に液導入口と連続さ
せるステムを軸線に沿って挿入配置し、該ステムの先端
に上記円筒形状のノズルチップを同一線上に配置して、
ステムの軸孔からなる液通路を経てノズルチップに液を
流入させるようにする一方、上記ノズルチップをエアバ
ランサーを介してノズル本体の内部に支持し、上記ノズ
ルアダプターのエア導入口より導入されるエアをエアバ
ランサーに形成したエア通路を経てノズル本体の先端中
央部に突設したエア噴口より噴出させる構成とすること
が好ましい。
体はエア導入口および液導入口を有し配管と接続するノ
ズルアダプターと螺着して着脱自在に取り付けるように
し、かつ、ノズルアダプターの内部に液導入口と連続さ
せるステムを軸線に沿って挿入配置し、該ステムの先端
に上記円筒形状のノズルチップを同一線上に配置して、
ステムの軸孔からなる液通路を経てノズルチップに液を
流入させるようにする一方、上記ノズルチップをエアバ
ランサーを介してノズル本体の内部に支持し、上記ノズ
ルアダプターのエア導入口より導入されるエアをエアバ
ランサーに形成したエア通路を経てノズル本体の先端中
央部に突設したエア噴口より噴出させる構成とすること
が好ましい。
【0010】
【作用】上記構成のノズルでは、液とエアとを外部混合
型とし、しかも、液噴口をエア噴口より所要距離離れた
外部に配置しているため、噴霧がエア噴口を備えたノズ
ル本体に接触・付着しにくい。また、液噴口をシャープ
エッジとしているため、液はノズルチップの噴口にも接
触・付着しにくいと共に該ノズルチップをセラミック等
の耐摩耗性材で形成しているため、ノズルチップの摩耗
の低減を図ることが出来る。
型とし、しかも、液噴口をエア噴口より所要距離離れた
外部に配置しているため、噴霧がエア噴口を備えたノズ
ル本体に接触・付着しにくい。また、液噴口をシャープ
エッジとしているため、液はノズルチップの噴口にも接
触・付着しにくいと共に該ノズルチップをセラミック等
の耐摩耗性材で形成しているため、ノズルチップの摩耗
の低減を図ることが出来る。
【0011】さらに、ノズル本体、ノズルチップおよび
エアバランサーを、配管と接続しているノズルアダプタ
ーからノズル本体をネジ戻すだけで極めて簡単に取り外
すことが出来るため、保守・点検が容易となる。
エアバランサーを、配管と接続しているノズルアダプタ
ーからノズル本体をネジ戻すだけで極めて簡単に取り外
すことが出来るため、保守・点検が容易となる。
【0012】
【実施例】以下、本発明に係わる釉薬噴霧用ノズルを図
1から図5に示す実施例により詳細に説明する。図中、
10はエア供給用外管となるノズルアダプター、11は
ノズルアダプター10の軸線部に取り付ける液供給用内
管となるステム、12はノズルアダプター10の先端部
に取り付けるノズル本体、13はノズル本体12の内部
から突出して配置するノズルチップ、14はノズルチッ
プ13とノズル本体11の間に介設するエアバランサー
である。
1から図5に示す実施例により詳細に説明する。図中、
10はエア供給用外管となるノズルアダプター、11は
ノズルアダプター10の軸線部に取り付ける液供給用内
管となるステム、12はノズルアダプター10の先端部
に取り付けるノズル本体、13はノズル本体12の内部
から突出して配置するノズルチップ、14はノズルチッ
プ13とノズル本体11の間に介設するエアバランサー
である。
【0013】上記ノズルアダプター10の軸線に沿った
中空孔の後端部開口を液導入口15とし、該液導入口1
5に液供給配管(図示せず)を螺着するようにしている。
上記ノズルアダプター10の中空孔内にOリング16を
介して挿入するステム11の軸孔からなる液通路17は
上記液導入口15と連通し、液通路17に液を導入する
ようにしている。また、ノズルアダプター10の軸方向
中央部の一側面にエア導入口18を設け、該エア導入口
18にエア供給管(図示せず)を螺着し、 エア導入口18
よりステム外周面とノズルアダプター内周面の間の形成
されたエア通路19へエアを導入している。さらに、ノ
ズルアダプター10の先端側内周面にはノズル本体取付
用のネジ10aを設けている。
中空孔の後端部開口を液導入口15とし、該液導入口1
5に液供給配管(図示せず)を螺着するようにしている。
上記ノズルアダプター10の中空孔内にOリング16を
介して挿入するステム11の軸孔からなる液通路17は
上記液導入口15と連通し、液通路17に液を導入する
ようにしている。また、ノズルアダプター10の軸方向
中央部の一側面にエア導入口18を設け、該エア導入口
18にエア供給管(図示せず)を螺着し、 エア導入口18
よりステム外周面とノズルアダプター内周面の間の形成
されたエア通路19へエアを導入している。さらに、ノ
ズルアダプター10の先端側内周面にはノズル本体取付
用のネジ10aを設けている。
【0014】上記ステム11内に設けた液通路17は先
端側が小径部17aとなっており、かつ、小径部17a
の開口端部にパッキング20を嵌合するための溝11a
を設けている。また、ステムの先端側外周に対向して突
出する取付部11baを設け、該取付部11bの外周面に
ネジ11cを形成している。図3に示す取付部11bを形
成していない両側の切欠部11dはエア通路としてい
る。
端側が小径部17aとなっており、かつ、小径部17a
の開口端部にパッキング20を嵌合するための溝11a
を設けている。また、ステムの先端側外周に対向して突
出する取付部11baを設け、該取付部11bの外周面に
ネジ11cを形成している。図3に示す取付部11bを形
成していない両側の切欠部11dはエア通路としてい
る。
【0015】上記ノズル本体12の後端部には円環状の
取付部12aを突設し、この取付部12aをノズルアダ
プター10とステム11の先端の間に挿入し、取付部1
2aの内外周面に形成したネジ12b、12Cを夫々上
記ステム11のネジ11c、ノズルアダプター10のネ
ジ10bに螺着するようにしている。
取付部12aを突設し、この取付部12aをノズルアダ
プター10とステム11の先端の間に挿入し、取付部1
2aの内外周面に形成したネジ12b、12Cを夫々上
記ステム11のネジ11c、ノズルアダプター10のネ
ジ10bに螺着するようにしている。
【0016】ノズル本体12は、図示のように、先端側
の壁面12dの中央部にエア噴出部21をテーパ状に突
出して形成し、該エア噴出部21の中心にエア噴口22
を形成し、中空部12eと連通している。
の壁面12dの中央部にエア噴出部21をテーパ状に突
出して形成し、該エア噴出部21の中心にエア噴口22
を形成し、中空部12eと連通している。
【0017】ノズル本体12の中空部12eにはエアバ
ランサー14を介して円筒形状のノズルチップ13を軸
線に沿って配置し、該ノズルチップ13の後端面を上記
パッキン20に当接させて取り付け、中心軸穴からなる
液通路23をステム11の液通路17に連通させてい
る。上記ノズルチップ13の先端部はノズル本体12の
エア噴口22を遊挿させて外方へ所要寸法だけ突出して
おり、この突出量Lは液通路23の噴口24より噴出さ
れる液がノズルチップ開口端面13a、ノズル本体12
のエア噴出部21および端面12dに接触、付着しない
距離に設定している。
ランサー14を介して円筒形状のノズルチップ13を軸
線に沿って配置し、該ノズルチップ13の後端面を上記
パッキン20に当接させて取り付け、中心軸穴からなる
液通路23をステム11の液通路17に連通させてい
る。上記ノズルチップ13の先端部はノズル本体12の
エア噴口22を遊挿させて外方へ所要寸法だけ突出して
おり、この突出量Lは液通路23の噴口24より噴出さ
れる液がノズルチップ開口端面13a、ノズル本体12
のエア噴出部21および端面12dに接触、付着しない
距離に設定している。
【0018】上記ノズルチップ13は本実施例ではセラ
ミックで形成しているが、耐摩耗性を有する材料であれ
ばよく、Sic、超硬合金等より形成しても良い。ノズ
ルチップ13は図示のように内径および外径が一定で直
線状としており、かつ、噴口24の内周側エッジ13
b、外周側エッジ13cはシャープエッジとしている。
パッキン20と接触する開口端も内外周ともシャープエ
ッジとしている。
ミックで形成しているが、耐摩耗性を有する材料であれ
ばよく、Sic、超硬合金等より形成しても良い。ノズ
ルチップ13は図示のように内径および外径が一定で直
線状としており、かつ、噴口24の内周側エッジ13
b、外周側エッジ13cはシャープエッジとしている。
パッキン20と接触する開口端も内外周ともシャープエ
ッジとしている。
【0019】ノズルチップ13を支持するエアバランサ
ー14は図1および図4に示すように円筒形状で、ノズ
ル本体12の中空部12dに内嵌すると共にノズルチッ
プ13に外嵌するもので、周方向に等間隔をあけて軸方
向に貫通する複数個のエア通路26を設けている。よっ
て、ステム11の切欠部11dより中空部12dに流入
したエアがエア通路26で周方向に均等に配分されなが
らエア噴口22に向かって流通するようにしている。
ー14は図1および図4に示すように円筒形状で、ノズ
ル本体12の中空部12dに内嵌すると共にノズルチッ
プ13に外嵌するもので、周方向に等間隔をあけて軸方
向に貫通する複数個のエア通路26を設けている。よっ
て、ステム11の切欠部11dより中空部12dに流入
したエアがエア通路26で周方向に均等に配分されなが
らエア噴口22に向かって流通するようにしている。
【0020】次に、上記ノズルにおける噴霧作用につい
て説明する。エアを高速でエア導入口18よりエア通路
19に導入すると、エアはステム11の切欠部11dを
通過してノズル本体13の中空部12dに流入し、エア
バランサー14のエア通路26で周方向に均等に配分さ
れてエア噴口22より噴射される。
て説明する。エアを高速でエア導入口18よりエア通路
19に導入すると、エアはステム11の切欠部11dを
通過してノズル本体13の中空部12dに流入し、エア
バランサー14のエア通路26で周方向に均等に配分さ
れてエア噴口22より噴射される。
【0021】一方、 液(釉薬)は、 高所より自重落下させ
ること等により低圧で液導入口15より導入し、ステム
11内の液通路17より、パッキン20の中空孔を経て
ノズルチップ13の液通路23より液噴口24より噴出
される。
ること等により低圧で液導入口15より導入し、ステム
11内の液通路17より、パッキン20の中空孔を経て
ノズルチップ13の液通路23より液噴口24より噴出
される。
【0022】上記噴口24より噴出される液は図6に示
すように噴口24の内周端がシャープエッジであるた
め、直線状に噴出される。この直線状に噴出された液
は、エア噴口22より高速で噴出される外周側のエアの
負圧により外周側にむかって広がり、エアと外部混合さ
れ、噴霧状態となって対象物(タイル等)に塗布される。
すように噴口24の内周端がシャープエッジであるた
め、直線状に噴出される。この直線状に噴出された液
は、エア噴口22より高速で噴出される外周側のエアの
負圧により外周側にむかって広がり、エアと外部混合さ
れ、噴霧状態となって対象物(タイル等)に塗布される。
【0023】上記のように、液は噴口24より直線状に
噴出されるため、ノズルチップ13の端面13aに殆ど
接触しない。また、ノズルチップ端面13aの外周縁1
3cもシャープエッジとしているため、液がノズルチッ
プ端面13aに付着したとしても外周縁で流れが切ら
れ、ノズル本体12のエア噴出部21の端面および斜
面、更に端面12dに流れていくことは防止出来る。さ
らに、ノズルチップ13の噴口24をエア噴口22より
距離Lをあけ配置し、外部混合しているため、噴霧がノ
ズル本体側、即ち、エア噴出部21の外面および端面1
2dに飛散して付着することも防止出来る。
噴出されるため、ノズルチップ13の端面13aに殆ど
接触しない。また、ノズルチップ端面13aの外周縁1
3cもシャープエッジとしているため、液がノズルチッ
プ端面13aに付着したとしても外周縁で流れが切ら
れ、ノズル本体12のエア噴出部21の端面および斜
面、更に端面12dに流れていくことは防止出来る。さ
らに、ノズルチップ13の噴口24をエア噴口22より
距離Lをあけ配置し、外部混合しているため、噴霧がノ
ズル本体側、即ち、エア噴出部21の外面および端面1
2dに飛散して付着することも防止出来る。
【0024】また、エアと外部混合される液は、エアが
エアバランサー14を通過する時に周方向に均等に分布
されて噴出されるため、外周側のエアの負圧により拡散
されて霧化される際、均等に微粒化されることとなる。
よって、粗大粒子の発生を防止出来る。
エアバランサー14を通過する時に周方向に均等に分布
されて噴出されるため、外周側のエアの負圧により拡散
されて霧化される際、均等に微粒化されることとなる。
よって、粗大粒子の発生を防止出来る。
【0025】上記ノズルは液がノズルチップ13および
ノズル本体12に接触および付着することを極力防止す
る構成とし、かつ、ノズルチップ13を耐摩耗性材料で
形成しているため、摩耗が遅く、交換およびメンテンス
の回数を従来のこの種のノズルと比較して少なくするこ
とが出来る。かつ、交換およびメンテンスが必要となっ
た際には、ノズルチップ13およびノズル本体12を配
管と接続したノズルアダプター10より簡単に取り外し
することが出来る。
ノズル本体12に接触および付着することを極力防止す
る構成とし、かつ、ノズルチップ13を耐摩耗性材料で
形成しているため、摩耗が遅く、交換およびメンテンス
の回数を従来のこの種のノズルと比較して少なくするこ
とが出来る。かつ、交換およびメンテンスが必要となっ
た際には、ノズルチップ13およびノズル本体12を配
管と接続したノズルアダプター10より簡単に取り外し
することが出来る。
【0026】即ち、 ノズル本体12をネジ戻すとノズル
アダプター10より外れ、ノズル本体12によりノズル
アダプター10に組み付けていたノズルチップ13、エ
アバランサー14を取り出すことが出来る。メンテナス
後あるいは交換したノズルチップ13を取り付ける場合
も、ノズルチップ13をエアバランサー14に内嵌して
ステム11にパッキン20を介して連接した状態でノズ
ル本体12を螺着することにより、一体に組み付けられ
る。
アダプター10より外れ、ノズル本体12によりノズル
アダプター10に組み付けていたノズルチップ13、エ
アバランサー14を取り出すことが出来る。メンテナス
後あるいは交換したノズルチップ13を取り付ける場合
も、ノズルチップ13をエアバランサー14に内嵌して
ステム11にパッキン20を介して連接した状態でノズ
ル本体12を螺着することにより、一体に組み付けられ
る。
【0027】尚、本発明に係わる二流体ノズルは、釉薬
噴霧用ノズルとして好適に用いられるものであるが、釉
薬噴霧用以外に、サンドブラストや表面処理剤添加の研
磨剤、研磨性溶液の噴霧用、防虫や殺菌用の水和剤噴射
用のノズルとして用いられる。即ち、溶液がノズルに接
触、付着するとノズルの摩耗や腐食を速める溶液を噴霧
する場合に好適に用いられるものである。
噴霧用ノズルとして好適に用いられるものであるが、釉
薬噴霧用以外に、サンドブラストや表面処理剤添加の研
磨剤、研磨性溶液の噴霧用、防虫や殺菌用の水和剤噴射
用のノズルとして用いられる。即ち、溶液がノズルに接
触、付着するとノズルの摩耗や腐食を速める溶液を噴霧
する場合に好適に用いられるものである。
【0028】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
に係わるノズルにおいては、ノズルチップ先端の液噴口
をノズル本体のエア噴口より外部側へ突出して、ノズル
本体の外部において、液が高速エアのシュアリング作用
で微細化される外部混合型として、噴霧がノズルチップ
およびノズル本体と接触および付着することがないよう
にしているため、ノズルチップおよびノズル本体の摩耗
を低減することが出来る。
に係わるノズルにおいては、ノズルチップ先端の液噴口
をノズル本体のエア噴口より外部側へ突出して、ノズル
本体の外部において、液が高速エアのシュアリング作用
で微細化される外部混合型として、噴霧がノズルチップ
およびノズル本体と接触および付着することがないよう
にしているため、ノズルチップおよびノズル本体の摩耗
を低減することが出来る。
【0029】特に、上記ノズルチップの液噴口をエア噴
口より十分に離した距離をあけて配置し、かつ、液噴口
をシャープエッジと液を直線状に噴出する構造としてい
ることにより、噴霧がノズルチップの噴口部端面および
エア噴口部付近のノズル本体に飛散して接触・付着する
ことが略確実に阻止できる。
口より十分に離した距離をあけて配置し、かつ、液噴口
をシャープエッジと液を直線状に噴出する構造としてい
ることにより、噴霧がノズルチップの噴口部端面および
エア噴口部付近のノズル本体に飛散して接触・付着する
ことが略確実に阻止できる。
【0030】さらに、液通路および液噴口部を形成する
ノズルチップをセラミック等の耐摩耗性素材で形成して
いるため、液中に含まれる鉱物あるいは金属の微粉末と
接触しても、ノズルチップの摩耗を少なくすることが出
来る。しかも、ノズルチップを同心・直線状の円筒管
で、かつ、両端開口部をシャープエッジの極めて単純な
形状としているため、複雑な形状である場合に成型が困
難なセラミックにより精度よく成型することが出来る。
ノズルチップをセラミック等の耐摩耗性素材で形成して
いるため、液中に含まれる鉱物あるいは金属の微粉末と
接触しても、ノズルチップの摩耗を少なくすることが出
来る。しかも、ノズルチップを同心・直線状の円筒管
で、かつ、両端開口部をシャープエッジの極めて単純な
形状としているため、複雑な形状である場合に成型が困
難なセラミックにより精度よく成型することが出来る。
【0031】かつ、上記ノズルチップの直線状の液通路
をノズルアダプターの液導入口と直線状に連通し、液を
導入口から噴口に向かって直線状に流通させ、しかも、
噴口に向かって段状に小径化しているため、液がノズル
内部において溜まることが全くなく、液の溜まりにより
発生しやすい目詰まりを防止出来る。
をノズルアダプターの液導入口と直線状に連通し、液を
導入口から噴口に向かって直線状に流通させ、しかも、
噴口に向かって段状に小径化しているため、液がノズル
内部において溜まることが全くなく、液の溜まりにより
発生しやすい目詰まりを防止出来る。
【0032】さらに、エア側では、エアバランサーを通
して円周方向に均等に噴出させているため、液がエアに
より円周方向にわたって均等に微粒化され、噴霧精度が
向上する。
して円周方向に均等に噴出させているため、液がエアに
より円周方向にわたって均等に微粒化され、噴霧精度が
向上する。
【0033】また、ノズル本体、ノズルチップおよびエ
アバランサーを配管に接続したノズルアダプターに対し
て、ノズル本体をネジ戻しすだけで取り外すことがで
き、保守・交換が極めて簡単に行える等の種々の利点を
有するものである。
アバランサーを配管に接続したノズルアダプターに対し
て、ノズル本体をネジ戻しすだけで取り外すことがで
き、保守・交換が極めて簡単に行える等の種々の利点を
有するものである。
【図1】 本発明の実施例を示す断面図である。
【図2】 図1の一部破断正面図である。
【図3】 図1のIII−III線断面図である。
【図4】 図1のIV−IV線断面図である。
【図5】 図1のV−V線断面図である。
【図6】 上記実施例の作用を示す要部拡大図である。
【図7】 従来例を示す概略図である。
【図8】 従来例を示す断面図である。
10 ノズルアダプター 11 ステム 12 ノズル本体 13 ノズルチップ 14 エアバランサー 15 液導入口 17 液通路 18 エア導入口 19 エア通路 20 パッキン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B05B 7/06
Claims (2)
- 【請求項1】 先端にエア噴口を形成したノズル本体の
軸線に沿って、液通路となる円筒形状のノズルチップを
ノズル本体の内部より上記エア噴口を遊挿させて外部に
突出させて配置し、ノズルチップ外周とエア噴口の間か
ら噴出されるエアにより上記外部に突出したノズルチッ
プ先端の液噴口より噴出される液を外部混合して噴霧す
る構成とし、かつ、 上記ノズル本体はエア導入口および液導入口を有し配管
と接続するノズルアダプターと螺着して着脱自在に取り
付け、かつ、該ノズルアダプターの内部に液導入口と連
続させるステムを軸線に沿って挿入配置し、該ステムの
先端に上記円筒形状のノズルチップを同一線上に配置し
て、ステムの軸孔からなる液通路を経てノズルチップに
液を流入させるようにする一方、 該ノズルチップの外周
面とノズル本体の内周面の間に円筒形状のエアバランサ
ーを嵌合させてノズルチップをノズル本体の内部に支持
し、上記ノズルアダプターのエア導入口より導入される
エアをエアバランサーに形成したエア通路を経て、上記
エア噴口より噴出させる構成としている釉薬噴霧用ノズ
ル。 - 【請求項2】 上記ノズルチップはセラミック等の耐摩
耗性材料で形成し、かつ、液噴口の内外周縁をシャープ
エッジとしていることを特徴とする請求項1記載のノズ
ル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03182367A JP3098067B2 (ja) | 1991-07-23 | 1991-07-23 | 釉薬噴霧用ノズル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03182367A JP3098067B2 (ja) | 1991-07-23 | 1991-07-23 | 釉薬噴霧用ノズル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0523620A JPH0523620A (ja) | 1993-02-02 |
JP3098067B2 true JP3098067B2 (ja) | 2000-10-10 |
Family
ID=16117076
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP03182367A Expired - Lifetime JP3098067B2 (ja) | 1991-07-23 | 1991-07-23 | 釉薬噴霧用ノズル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3098067B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5835220A (en) * | 1995-10-27 | 1998-11-10 | Nkk Corporation | Method and apparatus for detecting surface flaws |
KR20030079384A (ko) * | 2002-04-04 | 2003-10-10 | 배선희 | 기액접촉식 공기공급장치 |
KR101041168B1 (ko) * | 2008-12-29 | 2011-06-14 | 정우리 | 저압분무장치 |
CN102405395B (zh) | 2009-04-20 | 2014-07-30 | 三菱电机株式会社 | 导航装置 |
JP5171744B2 (ja) | 2009-07-01 | 2013-03-27 | 株式会社日立ハイテクノロジーズ | 欠陥検査方法およびその装置 |
KR20180083227A (ko) * | 2017-01-12 | 2018-07-20 | 주식회사 테라메탈 | 이종 용액 혼합용 분사노즐 |
-
1991
- 1991-07-23 JP JP03182367A patent/JP3098067B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0523620A (ja) | 1993-02-02 |
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