【０００１】
【考案の属する技術分野】
本考案は、屋内、屋外立食パーティー等において「食材の入った食器」、「飲み物が入ったコップ類」、「食材を食べるためのフォーク」、「匙類」を一つにまとめ、片手の親指と人差し指（ないしこれに数本の指を添える）だけで容易に支え持ち、パーティー会場内での立食と移動並び空いた片手による自由な動作を無理なく行うことが出来るトレイに関するものである。
なお、本考案は、さきに株式会社アサヒビールプランニング外を出願人とし、考案者を山口桂次外として、御庁に出願した「組立式ハンドトレイ」（実願平２−０８０００８，出願平２（１９９０）７月２７日，登録番号２１０７８０５，平成１０年６月２９日権利放棄）について、その欠点を除去し、さらに新機能を持たせるようにした発展形態である。
【０００２】
【従来の技術】
通常立食パーティー等においては食事に際して、食材を乗せる皿、飲み物を入れるコップ、及び食材を取るためのフォーク等の匙類若しくは箸が必要となる。
さらに、立食パーティーは食材の種類が豊富であり、参加者は出来る限り多くの異なる種類の食材を皿に乗せようとする。
ところが、立食パーティーでは、近くにテーブル等がないと、食材等を乗せる複数の皿、コップ、フォークなどの匙類や箸のすべてを持つことは非常に困難となる。またこれらを同時に手に持って移動し、お盆、通常のトレイ等に乗せて移動することもたやすくはない。
そのため、皿、コップ、フォークなどの匙類や箸の全てをまとめるために、お盆や平面なトレイが使われていた。
【０００３】
【考案が解決しようとする課題】
お盆に皿、コップ、フォークなどの匙類や箸を全て乗せた場合には、食事中、移動中のいずれの場合にも、載せられた皿やコップなどがお盆を滑りやすく、フォークなどの匙類や箸はお盆を転がりやすい。また皿や盛り付けた食材等は重心の位置が手にしているお盆よりも上になるため、これらをお盆から落とす危険があった。
また、テーブル上に置いてある皿を取り上げこれに食材などを盛り付けるとき、あるいは盛り付けた食材を食するときは、いずれも片手に箸等を持ち、残る片手でトレイの端を持つことになるが、この場合従来のお盆（または通常のトレイ）では、その縁を親指と人差し指の側面で支えなければならなかった。
この掴みかたの場合、支える力点がお盆の重心位置から最も遠い地点となるために、指にかかる負荷が非常に大きくなる。このため長時間にわたれば疲労が増し、老人、女性などでは負荷に耐えられない場合も生ずる。お盆上の皿等は上記のとおりもともと滑りやすく、重心も不安定なため、皿や食材をお盆から落とす危険はさらに高くなる。
パーティーでは和、洋、中の様々な料理が取り合わせて出されることが多く、さらに参会者の多方面の好みに適合させるため、調理方法も意図的に多種類のものが用意されがちである。すし等の扱いやすい食材だけでなく、スープや汁気の多い料理、たれやソース、ドレッシングに工夫を凝らした料理も含まれる。これらは通例少量ずつ同じ皿に盛り付けられることがあるが、異種類のソースが混ざり合ったり、汁などの液体が皿のふちからこぼれそうになったりするのを防止するために最大の神経を使わなくてはならなくなる。
食材等は、通常中央のアイランドあるいは四隅の端等に設置された台に置かれることが多く、これと飲食、会話等をする場所とは若干の距離をおいてある。この間を移動する際は、お盆あるいは皿、コップ等は両手によって確保しておくほうが望ましい。混雑する場合は人を掻き分ける際に他人の衣服を汚すなどの危険も避ける注意深さも要求される。そもそも立食パーティーの目的のひとつには、参会者相互の挨拶、会話、出会い等が期待されていることが多いのが通例であり、この移動中に挨拶、会話、名刺交換、握手等がしやすいことが望ましい。
移動中にこのような必要性が生じた場合は、直近のテーブル上にお盆等を置くスペースをすばやく探しあて、一旦皿等をその場におく動作をしなければならなかった。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
本考案は、トレイ上で食器、コップ類、及び匙類をまとめ、かつ安定させた上、片手で長時間支えることを容易にするものである。
【０００５】
トレイは片手での持ち運びを予定しており、素材は軽いプラスチック等などが望ましい。またパーティーは野外でもありうるところ、請求項２のような使い捨てを予定した紙製のトレイも望ましい。
【０００６】
パーティーで拍手や乾杯をするために、一斉にトレイをテーブル置く場面が数回以上予定されていることが多く、このことを考えると、トレイの形は四角であることが望ましい。
加えて、混雑した会場で、移動中等にトレイが他の参加者にぶつかることを想定すると、角は丸みを帯びている方がよい。
【０００７】
トレイの平面上の重心と片手の親指を置く位置を可能な限り近づけるために、トレイの内側に親指が入る穴を空ける。
トレイは親指と人差し指の側面で挟み込むようにして支えることとなる。そのため、親指を通す穴は十分広がっている必要がある。具体的には、以下のような形の穴が望ましい。
縦は、通常人の手の平を広げた形で、人差し指の親指側を先端から付け根までなそり、そのまま手首まで延ばした線のうち、手の平の上を通過する線の部分の長さが必要となる。
横は親指の中手指節関節が通る幅が必要である。
この穴は縦に長い楕円となるが、トレイ全体の重心がトレイの平面の中央にあることからすると、トレイの中心に向かった楕円形であることが望ましい。
そして、可能な限りトレイに食材等を並べられるようにするため、穴の位置は四角いトレイの一方の角に設ける。
さらに、トレイの重心を、持つ部分よりも下方にするほうが安定するため、親指が触れる部分はトレイから盛り上げ、人差し指の側面が当たる部分はトレイの底を凹ませることが望ましい。
【０００８】
立食パーティーの参加者は食材テーブルと会話席との間を何度も行き来するのを避けるため、一度にできるかぎり多くの食材をトレイに乗せようとする。このため食材を盛る皿の数は多数あった方がよい。
食材を受ける皿の数を増やし、かつ皿をトレイに固定するためには、トレイそのものに凹形の部分を設けて皿を形作るか、トレイの一部を盛り上げて皿の縁を形作る方法のいずれがか考えられるが、食材の重心をトレイよりも下に持ってくる方がトレイは安定するため、凹形が最もよい。
また食材受けにはスープ、ソース、たれ、ドレッシングなどの液体も乗るため、それぞれの液が混ざり合わないよう複数の区分けを持ち、またそれぞれの凹部はトレイの水平面から十分な深さを持つ必要がある。
【０００９】
食事を中断している時間帯に、安定して匙類や箸を置く場所があることが望ましい。匙類が食材と共に落下したりしないよう、置く場所を食材と別個に設け、かつ転がらないようにある程度の枠を設ける必要がある。
食材を受ける皿が凹形であることから、匙類の場合にも凹形が安定し、望ましい。さらにこのトレイを重ねて保管する場合にも、この部分が凹形であることが非常に有用である。
【００１０】
飲み物を入れるコップはトレイの上で重心が高くなり、これがトレイを片手で支える際に不安定となる最も大きな要因である。これを克服するにはコップの重心をトレイの水平面から可能な限り下方にさせる必要がある。
そのため、トレイにコップの形状と同じ丸い穴を空けてそこにコップを差し込む方法が望ましい。飲料が入ったコップが差し込まれることによって落下の危険はなくなって安定するだけでなく、トレイ全体の重心位置が低くなる。ただ飲料の入ったコップは、食材、匙類や箸と比べ極めて重いため、トレイを持つ支点（親指の位置）からは可能な限り近くし、偶力を最小限に押える必要がある。
そのため、コップの設置部分は親指と人差し指の側面で挟む部分最も近い部分とする。但し、コップの差込穴がトレイの中央部にあると、食材等が取りにくくなるため、差込穴は四角形の角の位置にならざるを得ない。
その結果、上記四角形を長方形にした上で、辺の短い、親指差込穴に隣り合った角部分にコップの設置場所を設けることとなる。
【００１１】
請求項２の紙製トレイは、立食パーティーでの課題を考えると、親指部分、コップ差込部分、受皿、箸置部分は請求項１の考案実施の実態と同様となる。
しかし、紙はプラスチックよりも柔らかいことから、重いコップを差し込み、大量の食材を乗せた場合には、トレイがこれらの重みに耐えられず曲がってしまい、コップや食材を落としてしまう危険がある。
そのため、全体の大きさは請求項１よりも一回り小さく、かつ構造も丈夫で単純化せざるをえない。
【００１２】
さらに、請求項２は小型化したために可能な限りスペースを省略しなければならず、また後述するように屋外等で使用される頻度が高いために、フォーク置部分と箸置部分を一緒にして、箸かフォークのいずれか１つを選択させたほうがよい。
【００１３】
【考案の実施の形態】
【請求項１】
考案の実施の形態については図１〜図６を参照して説明する。
請求項１については、片手トレイはプラスチックポリプロピレンＰ．Ｐ製を用いる。
【００１４】
トレイ全体の形は、図１において前面部１から後面部２まで２５０ミリメートル・外側側面部３から内側側面部４まで１９５ミリメートルの長方形状をしており、四方の角はそれぞれ円形をしており、各四辺も緩やかな丸みを帯びている。
【００１５】
図２においてトレイの上面部１１から下面部までの厚さは２ミリメートルである。
【００１６】
トレイ表面は磨かれており、光沢をもたせている。
【００１７】
図１の後面部２と外側側面部３の角付近に、親指を通す穴が空いている（親指穴５）。親指穴５は半円と長方形の合成形状をしており、３２ミリメートルの２つの半円及び、その各半円の直径部分をそれぞれ向かい合う２辺とし、長方形と２つの半円の半径を合わせた長さは４４ミリメートルである。
親指穴５の周辺は、トレイ上面基準線から４ミリメートル上面部に盛り上げている（親指設置部６）。親指設置部６も半円と長方形の合成形状をしており、半円の直径は４４ミリメートル、長方形と２つの半円を合わせた長さは８５ミリメートルである。
親指穴５と親指設置部の半円の中心点を結ぶ線の延長は、親指と人差し指の側面でトレイを挟んで支えたときに、トレイの前面部が体の中心に来るように、親指穴と親指設置部分が重心からやや外側方向に延び、後部面から中央よりやや外側側面部３寄りの角度で傾斜している。
【００１８】
後面部２内側側面部４の角付近には、コップ差込部８がある。コップ差込部８は直径５５ミリメートルのコップを差し込む穴が設置されている。
コップ差込部の穴には下面部から下方に向かって長さ２５ミリメートルの短冊状のコップ押さえ１４が延びている。このコップ押さえ１４は計１２枚であり、短冊状の末端部は直径が４３ミリメートル、先端部は上記のとおり直径５５ミリメートルの円となっている。またコップ押さえの各短冊の厚さは１ミリメートル、各短冊の間には２ミリメートルの透き間があるため、コップを差し込んだ際に、内側の円が若干広がり、かつ各短冊１４が戻る力によってコップを周囲から挟み、トレイに固定する状態になる。
【００１９】
前面部に、上面部１１からそれぞれ１８ミリメートル掘り下げ、食材を乗せる受皿７を形成している。上面部１１から受皿７の底までの縁はなだらかな丸みを帯びている。
内側側面部４側の受皿７には前方から７６ミリメートル部分に、内側側面部４から中央付近に掛けて受皿７を横切るように仕切が設けられている。
【００２０】
フォーク置部９については、前面部１から後面部２にかけて深くなっていく溝が掘られている。フォーク置部の形状は、前面部１では上面基準線１３と同じ高さで始まり、後面部２の方向へ６ミリメートルのところから次第に下方へ掘り下げられ、１５８ミリメートルのところでは上面基準線１３から１０ミリメートルの深さになり、そこからやや丸みを帯びて上面基準線１３に戻っている。
溝の幅は前面部１から後面部２に向かって６３ミリメートルまでは１０ミリメートルを保ち、その後はなだらかに拡張していき幅３４ミリメートルとなってその後平行の溝となり、全体としてフォークの外縁を形作る。
【００２１】
箸置部１０は、コップ差込部８と親指設置部６の間に位置し、前面部から後面部に向かって長い長方形をしている。長方形は長い辺が８０センチメートル、短い辺が３８ミリメートルであり、上面基準線１３から６ミリメートル盛り上がっている。
【００２２】
下面部１２は上面部１１の凹凸に従い凸凹を形作っている。下面部の下方への凸部は、テーブルを傷つけることのないよう丸みを帯びている。
【００２３】
【請求項２】
考案の実施の形態については図７〜図１０を参照して説明する。
請求項２の片手トレイについては、紙製を用いる。
【００２４】
請求項１とほぼ同様の形態であるが一回り小さく、全体の大きさは縦２１５ミリメートル、横１４５ミリメートルとなる。
また
【００１１】で述べたとおり、請求項１よりも軽量化単純化されている。
【００２５】
請求項２のトレイは、紙製で曲がりやすい材質であるため、且つもともと請求項１ほど多くの食材を乗せることを予定していないため、トレイの支え方も縁を親指の腹と人差し指の側面で挟む方法による構造となっている。
但し、指先が滑るのを防ぐために、紙製トレイ親指先設置部１５は縦５０ミリメートル、横３０ミリメートルの楕円形をしており、親指の先が設置される部分は凹んで指先が収まるようになっている。
【００２６】
紙製トレイコップ差込部１６は、請求項１と異なり凹部に紙コップを差し込む方法で支える。
凹部はトレイの縁から３５ミリメートルの深さに掘り下げられ、紙コップの下部の外縁に沿った円形のすり鉢状をしている。本考案では底の直径を４６ミリメートルとしている。
【００２７】
紙製トレイ受皿１７は請求項１と同様に多彩な食材を乗せるために、３皿である。
それぞれ、トレイの縁から深さ３５ミリメートルの凹部により皿の縁を形成している。
紙製トレイ受皿１７は、内側後方及び前方に、それぞれ縦６０ミリメートル、横６７ミリメートルのものが２皿、外側に縦１２２ミリメートル、横６７ミリメートルのものが１皿設置されている。
【００２８】
請求項２ではフォーク置部分を設置しなかった。紙製トレイ箸置部分１８は、紙製トレイ親指先設置部１５と紙製トレイコップ差込部１６の間に置かれ、縦４６ミリメートル、横３０ミリメートルである。
【考案の効果】
【００２９】
本考案は上述のとおり構成されているので、次に記載する効果を奏する。
請求項１については、片手トレイの底面から上面に向けて指出し部分から片手の親指を入れ、親指と人差し指の側面で指出し部分前方の突起部分を挟むことで安定した形で固定される。重心から近い部分で支えるための、トレイに食材やコップが乗ったとしても片手で容易にバランスを取ることができる。
請求項２については、親指先をトレイの凹部に固定することにより、トレイで指先が滑るのを防ぐことができる。
また、請求項１及び２については、片手で容易に持ち運びが出来る結果、トレイに皿、コップ、匙類、及び箸を一つにまとめてパーティー会場内を移動し、また食材などをトレイに乗せ、食事をとることができる。トレイの受け皿部分が縁により分離されていることによって、より多くの食材をトレイに乗せることができ、かつ食材のスープ等が混ざらない。
【００３０】
このトレイは立食パーティー、野外パーティー等「常に移動」し、「立食」する場合に最も威力を発揮する。
しかしこのほか「お花見」など必ずしも終始立ちつづける事まで予想されない場合であっても、十分有用である。
即ち、懐石料理等の食事時間中全く移動しないことが予定されるような場合は別として、食事の卓席や配膳体制が必ずしも整っていない場所での会食、花見など坐って行う時にあっても坐が定まらず移動も多い場合等においては、このトレイを用いることによって料理等の給仕作業が円滑に行われ、飲食に際して食器類を持つ手にかかる負担がこのトレイによって少なくなって楽になり、使用する食器類の数が極端に少なくなって準備、後始末、清掃等も非常に楽になる。
また凹形状に食材を盛ることにより、皿に盛る場合に比して食材の落下が少なくなって汚損等も防止できる。
【００３１】
請求項１及び２のトレイは自動車内等の狭い空間でも使用可能であり、狭い空間内で食材のやり取りをする場合まで勘案すると、車内等での利用にも適したものといえよう。
自動車の場合、走行中は上下左右への振動が生じ、例えば膝の上に置く事が予定されているような形状のトレイの場合は、振動によりかえってトレイ上の食材が落下する危険が増え、移動中は使用できない。しかし、本トレイのような手に持つ形状の場合は走行中も対応可能となる。
【００３２】
さらに、請求項２については、使用後はトレイを処分することができ、後始末の手間を省くことが出来る。屋外でのパーティーなどトレイを洗浄することが困難な場合や、パーティーの後にトレイの保管を必要としない場合に効果を発揮する。
また、自動車内において食事をとる場合、トレイは食事の間だけ利用できることが望ましい。この点、請求項２は食後には可燃ゴミとして処分し、車内にトレイを残さないことができるため有用である。
【図面の簡単な説明】
【図１】請求項１のパーティー用片手トレイの平面図である。
【図２】請求項１のパーティー用片手トレイを前面部から下面部に向けてみた側面図である。
【図３】請求項１のパーティー用片手トレイの図１のＡ〜Ａ’間の断面図
【図４】請求項１のパーティー用片手トレイの図１のＢ〜Ｂ’間の断面図
【図５】請求項１のパーティー用片手トレイの図１のＣ〜Ｃ’間の断面図
【図６】請求項１のパーティー用片手トレイの立体図
【図７】請求項２の紙製使い捨てパーティー用片手トレイの平面図
【図８】請求項２の紙製使い捨てパーティー用片手トレイのＤ〜Ｄ’間の断面図
【図９】請求項２の紙製使い捨てパーティー用片手トレイのＥ〜Ｅ’間の断面図
【図１０】請求項２の紙製使い捨てパーティー用片手トレイのＦ〜Ｆ’間の断面図
【符号の説明】
１ 前面部
２ 後面部
３ 外側側面部
４ 内側側面部
５ 親指穴
６ 親指設置部
７ 受皿
８ コップ差込部
９ フォーク置部
１０ 箸置部
１１ 上面部
１２ 下面部
１３ 上面基準線
１４ コップ押さえ
１５ 紙製トレイ親指先設置部
１６ 紙製トレイコップ差込部
１７ 紙製トレイ受皿
１８ 紙製トレイ箸置部
１９ 紙製トレイ前面部
２０ 紙製トレイ後面部
２１ 紙製トレイ内側側面部
２２ 紙製トレイ外側側面部
２３ 紙製トレイ上面部
２４ 紙製トレイ下面部[0001]
[Technical field to which the invention belongs]
The present invention combines "tableware with ingredients", "cups with drinks", "forks for eating ingredients", and "spoons" at indoor and outdoor standing parties, etc. The present invention relates to a tray that can be easily supported with only the index finger (or a few fingers attached to it), and can easily perform free movement with one hand while standing and moving in a party venue.
The present invention is based on the premise that the applicant was Asahi Breweries Planning Co., Ltd., and the inventor was Keiji Yamaguchi, and the applicant was the “assembly-type hand tray” (Jpn. (1990) July 27, registration number 2107805, waived on June 29, 1998) is a development in which the disadvantages are removed and new functions are provided.
[0002]
[Prior art]
Usually, a meal at a standing party or the like requires a dish on which ingredients are placed, a cup for holding drinks, and a spoon or chopstick such as a fork for taking ingredients.
In addition, buffet parties have a wide variety of ingredients, and participants try to put as many different types of ingredients on the plate as possible.
However, at a buffet party, it is very difficult to have a plurality of plates, cups, forks, and other spoons and chopsticks on which ingredients are placed without a table or the like nearby. In addition, it is not easy to move them while holding them at the same time and put them on trays, ordinary trays, or the like.
For this reason, trays and flat trays were used to collect all the spoons and chopsticks such as plates, cups and forks.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
When all the spoons and chopsticks such as plates, cups and forks are placed on the tray, the plates and cups placed on the tray are easy to slip on the tray during meals and while traveling, and spoons such as forks Kinds and chopsticks are easy to roll on the tray. In addition, since the center of gravity of the dishes and the foods placed on the trays are higher than the trays in hand, there is a risk of dropping them from the trays.
Also, when picking up a dish placed on the table and serving ingredients on it, or when eating the served ingredients, you will hold chopsticks etc. in one hand and hold the end of the tray with the other hand. In this case, traditional trays (or regular trays) had to support their edges with the sides of the thumb and forefinger.
In the case of this gripping method, the load on the finger becomes very large because the supporting point is located farthest from the center of gravity of the tray. For this reason, fatigue increases over a long period of time, and the elderly or women may not be able to withstand the load. As described above, the trays on the tray are slippery and the center of gravity is unstable, so the risk of dropping the trays and ingredients from the tray is further increased.
At parties, a variety of Japanese, Western, and Chinese dishes are often served together, and there are many types of cooking methods that are intentionally prepared to suit the tastes of the participants. . This includes not only ingredients that are easy to handle, such as sushi, but also soups and juicy dishes, as well as dishes that devised sauces, sauces, and dressings. These are usually placed on the same plate in small portions, but use the greatest nerves to prevent different sources from mixing and liquids such as juice from spilling from the edges of the plate. It must be.
Ingredients and the like are usually placed on a table installed at the center island or at the four corners, and the distance between the food and the place where food, drink, conversation, etc. are made is slightly away. When traveling during this time, it is desirable to secure the tray, plate, cup, etc. with both hands. When crowded, careful attention must be paid to avoid dangers such as soiling other people's clothes when pushing people apart. In the first place, one of the purposes of a buffet party is usually to expect greetings, conversations, encounters, etc. between the attendees, and during this movement greeting, conversation, business card exchange, handshake etc. It is desirable that it is easy.
If such a need arises during the movement, it is necessary to quickly search for a space for placing a tray or the like on the nearest table, and then temporarily move the plate or the like to the place.
[0004]
[Means for Solving the Problems]
The present invention stabilizes tableware, cups, and spoons on a tray, and facilitates long-term support with one hand.
[0005]
The tray is planned to be carried with one hand, and the material is preferably light plastic or the like. Further, since the party can be in the open air, a disposable paper tray as described in claim 2 is desirable.
[0006]
It is often the case that the trays are put on the table several times at the same time in order to applause or toast at a party, and in view of this, it is desirable that the shape of the tray is square.
In addition, if it is assumed that the tray collides with another participant during movement or the like in a crowded venue, the corners are preferably rounded.
[0007]
In order to make the position of the thumb on one hand as close as possible to the center of gravity on the plane of the tray, make a hole for the thumb inside the tray.
The tray is supported by being sandwiched between the sides of the thumb and forefinger. Therefore, the hole through which the thumb passes must be wide enough. Specifically, holes having the following shapes are desirable.
In the vertical direction, the palm of a person is usually widened, the thumb side of the index finger is sled from the tip to the base, and the length of the line that passes over the palm of the line that extends to the wrist as it is is required .
The width must be wide enough for the metacarpophalangeal joint of the thumb to pass through.
Although this hole becomes a vertically long ellipse, it is desirable that the hole is an ellipse toward the center of the tray, because the center of gravity of the entire tray is located at the center of the plane of the tray.
The hole is provided at one corner of the square tray so that foods and the like can be arranged on the tray as much as possible.
Furthermore, since it is more stable when the center of gravity of the tray is lower than the holding portion, it is desirable that the portion touched by the thumb is raised from the tray and the portion hitting the side surface of the index finger is recessed from the bottom of the tray.
[0008]
Participants in the buffet party try to put as many ingredients on the tray as possible at once to avoid having to go back and forth between the ingredients table and the conversation table. For this reason, it is better to have a large number of dishes on which food is served.
In order to increase the number of dishes to receive ingredients and fix the dishes to the tray, either the tray itself has a concave part to form the dish, or a part of the tray is raised to form the edge of the dish. Although it is conceivable, the concave shape is best because the tray is more stable if the center of gravity of the food is brought below the tray.
In addition, liquids such as soups, sauces, sauces, and dressings are also placed on the food tray.Therefore, it is necessary to have multiple compartments so that the liquids do not mix, and that each recess has a sufficient depth from the horizontal surface of the tray. is there.
[0009]
It is desirable that there be a place to stably place spoons and chopsticks during meal breaks. In order to prevent the spoons from falling together with the food, it is necessary to provide a place to put the spoon separately from the food, and to provide a certain frame so that the spoon does not roll.
Since the dish receiving the food is concave, the concave is stable and desirable even in the case of spoons. It is also very useful that this portion is concave when storing the trays in an overlapping manner.
[0010]
Drink cups have a high center of gravity on the tray, which is the biggest cause of instability when supporting the tray with one hand. To overcome this, the center of gravity of the cup must be as low as possible from the horizontal plane of the tray.
Therefore, it is desirable to form a round hole in the tray in the same shape as the cup and insert the cup into the hole. By inserting the cup containing the beverage, not only the danger of falling but also the stability is reduced, and also the center of gravity of the entire tray is lowered. However, since the cup containing the beverage is much heavier than the ingredients, spoons and chopsticks, it is necessary to keep the couple as close as possible to the fulcrum (the position of the thumb) holding the tray and minimize the couple.
For this reason, the installation portion of the cup is the closest portion between the sides of the thumb and the index finger. However, if the insertion hole of the cup is located at the center of the tray, it becomes difficult to take foodstuffs and the like, so that the insertion hole must be located at the corner of the square.
As a result, after the quadrangle is formed into a rectangle, a cup installation place is provided at a corner portion having a short side and adjacent to the thumb insertion hole.
[0011]
In the paper tray according to the second aspect, considering the problem at the standing party, the thumb portion, the cup insertion portion, the saucer, and the chopstick rest portion are the same as those in the first embodiment of the invention.
However, since paper is softer than plastic, if a heavy cup is inserted and a large amount of food is loaded, there is a risk that the tray will not be able to bear these weights and bend, causing the cup and food to drop.
For this reason, the overall size is slightly smaller than that of the first aspect, and the structure must be strong and simple.
[0012]
Furthermore, in claim 2, the space must be reduced as much as possible due to the downsizing, and since it is frequently used outdoors or the like as described later, the fork rest part and the chopstick rest part are combined. It is better to select either chopstick or fork.
[0013]
[Embodiment of the invention]
(1)
An embodiment of the invention will be described with reference to FIGS.
According to claim 1, the one-handed tray is made of plastic polypropylene. Use P product.
[0014]
The overall shape of the tray is a rectangle of 250 mm from the front part 1 to the rear part 2 and 195 mm from the outer side part 3 to the inner side part 4 in FIG. 1, and each corner is circular. , Each of the four sides is also slightly rounded.
[0015]
In FIG. 2, the thickness from the upper surface 11 to the lower surface of the tray is 2 mm.
[0016]
The tray surface is polished and glossy.
[0017]
A hole through which the thumb passes is formed near the corner between the rear surface 2 and the outer side surface 3 in FIG. 1 (thumb hole 5). The thumb hole 5 has a combined shape of a semicircle and a rectangle, and has two semicircles of 32 mm, and the diameter of each semicircle has two sides facing each other, and the radius of the rectangle and the two semicircles is matched. The length is 44 millimeters.
The periphery of the thumb hole 5 is raised from the tray upper surface reference line to an upper surface portion of 4 mm (thumb mounting portion 6). The thumb setting part 6 also has a semicircular and rectangular composite shape, the diameter of the semicircle is 44 mm, and the total length of the rectangle and the two semicircles is 85 mm.
The extension of the line connecting the thumb hole 5 and the center point of the semicircle of the thumb setting part should be such that when the tray is sandwiched between the sides of the thumb and forefinger, the front part of the tray is in the center of the body. The thumb mounting portion extends slightly outward from the center of gravity, and is inclined from the rear surface at an angle slightly closer to the outer side surface portion 3 than the center.
[0018]
Near the corner of the inner surface 4 of the rear surface 2, there is a cup insertion portion 8. The cup insertion portion 8 is provided with a hole for inserting a cup having a diameter of 55 mm.
A strip-shaped cup holder 14 having a length of 25 mm extends downward from the lower surface of the hole of the cup insertion portion. The number of the cup holders 14 is 12 in total. The end of the strip has a diameter of 43 mm, and the tip has a diameter of 55 mm as described above. In addition, the thickness of each strip of the cup holder is 1 mm, and there is a gap of 2 mm between each strip, so when the cup is inserted, the inner circle spreads slightly and each strip 14 returns due to the force returned. Is sandwiched from the surroundings, and is fixed to the tray.
[0019]
In the front part, the saucer 7 which digs down by 18 mm from the upper part 11 and carries foodstuffs is formed. The edge from the upper surface 11 to the bottom of the tray 7 is gently rounded.
The receiving tray 7 on the side of the inner side surface 4 is provided with a partition at a portion 76 mm from the front so as to extend from the inner side 4 to the vicinity of the center and to cross the receiving tray 7.
[0020]
As for the fork mounting portion 9, a groove is formed that is deeper from the front surface portion 1 to the rear surface portion 2. The shape of the fork placing portion starts at the same height as the upper surface reference line 13 in the front surface portion 1 and is gradually dug down from the position of 6 mm in the direction of the rear surface portion 2 to the position of the upper surface reference line 13 at 158 mm. It has a depth of millimeters, from which it is slightly rounded and returns to the upper surface reference line 13.
The width of the groove is 10 mm from the front part 1 to the rear part 2 up to 63 mm, and then gradually expands to 34 mm in width, and then becomes a parallel groove, thereby forming the outer edge of the fork as a whole. .
[0021]
The chopstick rest 10 is located between the cup insertion portion 8 and the thumb setting portion 6, and has a rectangular shape that is long from the front to the rear. The rectangle has a long side of 80 cm and a short side of 38 mm, and rises 6 mm from the upper surface reference line 13.
[0022]
The lower surface portion 12 forms an unevenness according to the unevenness of the upper surface portion 11. The downward convex portion of the lower surface portion is rounded so as not to damage the table.
[0023]
(2)
An embodiment of the invention will be described with reference to FIGS.
The one-handed tray of claim 2 is made of paper.
[0024]
It is substantially the same as the first embodiment, but slightly smaller, and has a total size of 215 mm in length and 145 mm in width.
Further, as described in the above, weight and simplification are made more than the first aspect.
[0025]
Since the tray of claim 2 is made of paper and made of a material that is easy to bend, and since it is not originally intended to carry as many food ingredients as in claim 1, the tray is also supported by the edge of the thumb and the side of the index finger. The structure is such that it is sandwiched between.
However, in order to prevent the fingertip from slipping, the paper tray thumb tip installation portion 15 has an elliptical shape of 50 mm in length and 30 mm in width, and the portion where the tip of the thumb is installed is recessed so that the fingertip fits. Has become.
[0026]
The paper tray cup insertion portion 16 is supported by a method of inserting a paper cup into a concave portion unlike the first aspect.
The recess is dug down to a depth of 35 mm from the edge of the tray and is shaped like a circular mortar along the outer edge at the bottom of the paper cup. In the present invention, the diameter of the bottom is 46 mm.
[0027]
The paper tray receiving tray 17 has three trays for loading various foods as in the first aspect.
In each case, the edge of the dish is formed by a recess having a depth of 35 mm from the edge of the tray.
The paper tray receiving tray 17 has two trays each having a length of 60 mm and a width of 67 mm, and one tray having a height of 122 mm and a width of 67 mm outside.
[0028]
In claim 2, no fork placement portion is provided. The paper tray chopstick rest part 18 is placed between the paper tray thumb tip installation part 15 and the paper tray cup insertion part 16 and is 46 mm long and 30 mm wide.
[Effect of the invention]
[0029]
Since the present invention is configured as described above, the following effects can be obtained.
According to the first aspect, the thumb of one hand is inserted from the fingering portion from the bottom surface to the upper surface of the one-hand tray, and the projection portion in front of the fingering portion is sandwiched between the side surfaces of the thumb and the index finger, so that the tray is fixed in a stable manner. Even if foods or cups are on the tray to support at the part near the center of gravity, it can be easily balanced with one hand.
According to the second aspect, by fixing the thumb tip to the recess of the tray, the finger tip can be prevented from slipping on the tray.
According to claims 1 and 2, as a result of being easily carried with one hand, plates, cups, spoons, and chopsticks are collectively moved to the tray at the party venue, and ingredients are placed on the tray. You can have a meal. Since the tray portion of the tray is separated by the edge, more food can be put on the tray, and the soup of the food does not mix.
[0030]
This tray is "always moving", such as a standing party or an outdoor party, and is most effective when "standing".
However, even in cases where it is not anticipated that the flower will always stand all the time, such as "cherry blossom viewing", it is sufficiently useful.
That is, apart from the case where it is not expected to move at all during meal time such as kaiseki cuisine, even when sitting at a table where meals are not necessarily prepared or where meal arrangements are not necessarily prepared, sitting at cherry blossoms, etc. In the case where the seat cannot be settled and there are many movements, the use of this tray makes the serving work of cooking etc. smooth, and the burden on the hands holding the tableware at the time of eating and drinking is reduced by this tray, making it easier to use. The number of tableware to be prepared becomes extremely small, and preparation, cleaning up, cleaning and the like become very easy.
In addition, by placing foodstuffs in a concave shape, the foodstuffs fall less than when they are placed on a plate, and contamination can be prevented.
[0031]
The trays of claims 1 and 2 can be used even in a narrow space such as in a car. Considering the case of exchanging foods in a narrow space, it can be said that the tray is suitable for use in a car or the like.
In the case of a car, vibrations occur up and down and left and right while running, for example, in the case of a tray shaped to be placed on the knee, the risk of falling food on the tray rather than vibration increases, Cannot be used while moving. However, in the case of a hand-held shape such as the main tray, it can be handled even during traveling.
[0032]
Further, in the case of claim 2, the tray can be disposed after use, and the trouble of cleaning up can be saved. This is effective when it is difficult to wash the tray, such as at an outdoor party, or when it is not necessary to store the tray after the party.
Also, when eating in a car, it is desirable that the tray can be used only during meals. In this regard, claim 2 is useful because it can be disposed of as combustible garbage after meals and the tray can be left in the vehicle.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a plan view of a party one-handed tray according to claim 1;
FIG. 2 is a side view of the party one-handed tray of claim 1 as viewed from the front to the bottom.
3 is a cross-sectional view of the one-hand tray for a party according to claim 1 taken along AA 'of FIG. 1; FIG. 4 is a cross-sectional view of the one-handed party tray of claim 1 taken along BB' of FIG. 1; 5 is a sectional view of the one-hand tray for a party according to claim 1 taken along the line C-C 'in FIG. 1. FIG. 6 is a three-dimensional view of the one-hand tray for the party in claim 1. FIG. FIG. 8 is a cross-sectional view taken along the line D-D ′ of the paper disposable party single-handed tray according to claim 2; FIG. 9 is a sectional view taken along the line E-E ′ of the paper disposable party one-handed tray according to claim 2; FIG. 10 is a cross-sectional view of the one-hand tray for paper disposable party according to claim 2 taken along line F-F ′.
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Front part 2 Rear part 3 Outer side part 4 Inner side part 5 Thumb hole 6 Thumb placement part 7 Receiving tray 8 Cup insertion part 9 Fork placing part 10 Chopstick rest part 11 Upper part part 12 Lower part part 13 Upper surface reference line 14 Cup holder 15 Paper tray thumb tip setting part 16 Paper tray cup insertion part 17 Paper tray receiving tray 18 Paper tray chopstick rest part 19 Paper tray front part 20 Paper tray rear part 21 Paper tray inner side part 22 Paper tray Outer side surface 23 Paper tray upper surface 24 Paper tray lower surface
