JP3097295B2 - 3次元物体認識装置 - Google Patents

3次元物体認識装置

Info

Publication number
JP3097295B2
JP3097295B2 JP04093127A JP9312792A JP3097295B2 JP 3097295 B2 JP3097295 B2 JP 3097295B2 JP 04093127 A JP04093127 A JP 04093127A JP 9312792 A JP9312792 A JP 9312792A JP 3097295 B2 JP3097295 B2 JP 3097295B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
point
labeling
variable
measurement
loop
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP04093127A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05288528A (ja
Inventor
和利 吉川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP04093127A priority Critical patent/JP3097295B2/ja
Publication of JPH05288528A publication Critical patent/JPH05288528A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3097295B2 publication Critical patent/JP3097295B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
  • Measurement Of Optical Distance (AREA)
  • Image Processing (AREA)
  • Image Analysis (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光学的な手段を用いて
物体の3次元での位置を認識する3次元物体認識装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、運搬用のロボット等に用いられて
いる物体認識装置は、比較的高精度の測定が行えるた
め、ほとんど光学式の認識装置である。従来の代表的な
3次元物体認識装置においては、CCDカメラを用いて
対象物の画像データを得て、その画像情報に様々な画像
処理を施すことによって、対象物の特徴データを抽出し
ていた。
【0003】多くの場合、CCDカメラからの画像情報
は、256レベル程度のグレーレベル画像データであ
り、この画像データは、マイクロプロセッサやデジタル
シグナルプロセッサ等によって2値化や細線化、輪郭線
抽出等が行われる。これらの処理を行うことによって対
象物の大きさが認識される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この各種画像処理を行
うに当たっては、画像データの量が一般に極めて大であ
るため、専用のハードウェアを用いなければ実用上十分
な処理速度には達しない場合が多い。そのため、実用に
供せられている多くの3次元物体認識装置は専用のハー
ドウェアを用いて上述の画像処理を行っていた。したが
って、まったく別な対象物に適用するために、上述した
画像処理の内容を、ソフトウェアの変更によって修正を
加えるというようなことが簡単にはできなかった。
【0005】さらに、画像処理によって物体を認識する
装置に共通の問題であるが、周囲の明るさによって、画
像データ上の輝度値が変化してしまうので、測定値が明
るさによってばらつきが生じてしまうという問題があ
る。また、このような従来の画像処理による物体認識装
置における画像データは、奥行き方向のデータを含んで
いないので、実際の対象物の3次元的な位置を特定する
ことはできなかった。
【0006】本発明は上述の課題を解決するためになさ
れたものであり、その目的は、光学的な物体認識装置で
あって、奥行き方向のデータを検出することにより、3
次元的な物体の位置を認識することが可能な3次元物体
認識装置を得ることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の課題を
解決するために、認識の対象である対象物までの距離を
検出する光学式位置センサを用いて、所定の範囲に含ま
れる複数の方位に対する対象物までの距離を算出し、複
数個の前記距離の情報から前記所定の範囲内に存在する
対象物の種類と位置とを算出する3次元物体認識装置で
あって、検出される可能性のある複数の対象物について
の情報があらかじめ記憶されている記憶装置と、前記複
数の距離情報を近似する値ごとにグループ分けを行い、
前記各グループに対して番号付けをするラベリング手段
と、前記ラベリング手段によって分けられた複数個のグ
ループのうち、対象物を表すグループを選択する対象物
候補選出手段と、前記選択された対象物の特徴量と、前
記記憶装置にあらかじめ記憶されている対象物について
の情報とを比較し、検出された前記対象物の種類を特定
するマッチング手段と、前記マッチング手段によって特
定された対象物の種類についての情報に基づいて、対象
物の位置を算出する位置算出手段と、を備えることを特
徴とする3次元物体認識装置である。
【0008】したがって、複数の方位にそれぞれ対応す
る複数の距離情報から、あらかじめ記憶されている対象
物についての情報に基づいて、対象物を特定し、その位
置を検出することが可能である。
【0009】
【作用】本発明におけるラベリング手段は、値が近い距
離情報ごとにグループ分けを行う。また、対象物選択手
段は、対象物を表すグループを選択する。そして、マッ
チング手段は、あらかじめ記憶されている対象物と、前
記選択されたグループが表す対象物とを比較し、検出さ
れた対象物の種類を特定する。最後に、その特定された
種類に応じて、位置算出手段は対象物の位置を算出す
る。
【0010】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例を図面に基づい
て説明する。まず、1.において本実施例で用いられて
いる3次元位置認識センサの構成とその動作を説明す
る。次に2.において、本実施例の全体構成について説
明し、3.において本実施例の動作について説明する。
最後に4.において、本実施例の効果についてまとめ
る。
【0011】1. 3次元位置認識センサの構成と動作 図1には、本発明の一実施例である3次元物体認識装置
に用いられている3次元位置認識センサの動作説明図が
示されている。また、図2と図3には、この3次元位置
認識センサの測距原理図が示されている。
【0012】図1に示されているように、本実施例にお
いて用いられている3次元位置認識センサ10は、中央
に高輝度発光ダイオード(以下、LEDと称する)12
が設けられている。このLED12は、図示されていな
い投光レンズを通して、外部の対象物14に光を照射す
る。そして、対象物14からの反射光が、このLED1
2の左右の両側に設けられている長距離対応受光素子
(以下、PSDと称する)16R、16Lによって受光
されている。
【0013】図2には、この3次元位置認識センサ10
による測距原理の説明図が示されている。図に示されて
いるように、LED12から投光レンズ18を通して発
せられた光は、例えばN、MもしくはFで示される位置
の対象物によって反射され、その反射光が、受光レンズ
20を通ってPSD16Rに到達する。この到達する
際、対象物の位置(N,MもしくはF)によって、反射
光がPSD16R上に到達する位置が異なる。すなわ
ち、対象物がNに位置していた場合、Nから反射された
反射光はPSD16R上のN´において受光される。同
様に、対象物がMに位置していた場合、Mから反射され
た反射光はPSD16R上のM´において受光され、対
象物がFに位置していた場合、Fから反射された反射光
はPSD16R上のF´において受光される。PSD1
6R上において、反射光が受光された位置が判別できれ
ば、三角測量の原理で、対象物までの距離が測定可能で
ある。本実施例においてはPSD16R(及びPSD1
6L)は、図3に示されているように、A部とB部とか
らなる2分割型フォトダイオードによって構成されてい
る。さらに、LED12から発せられる光は、縦長の光
束をなしており、図3に示されているように、この縦長
の光束が、2分割型フォトダイオード上に受光される。
【0014】全体として、PSD16Rは長方形の形状
をなしており、対角線で分割され、前述したA部とB部
とのフォトダイオードに分割されている。それぞれのフ
ォトダイオードからの出力信号は、独立にとり出され、
その出力信号の大きさの比によって、受光された位置が
検出される。すなわち、図3に示されているように、N
からの反射光はN´の位置で受光されるが、この場合、
縦長の光束の大部分はA部のフォトダイオードに受光さ
れている、その結果、出力信号の大きさはB部よりA部
のフォトダイオードからのほうが大きくなる。同様にし
てM´の位置で反射光が受光された場合には、B部から
の出力信号のほうがやや大きくなり、F´の位置で反射
光が受光された場合には、B部からの出力信号のほうが
A部からの出力信号よりはるかに大きくなる。
【0015】このようにして、A部とB部とからの出力
信号の比を検出することにより、対象物までの距離を測
定可能である。比を検出することにより、距離を測定し
ているため、比が一定である限り、反射光全体の大きさ
が変化しても測定される距離は変化しない。そのため、
対象物の反射率等により距離の測定精度が変化すること
はない。なお、反射光はPSD16Lにも到達するが、
PSD16R側と同様の動作であるため、図2において
は省略し、示されていない。
【0016】2. 本実施例の全体構成 図4に本実施例の全体構成ブロック図が示されている。
上述した3次元位置認識センサ10からの出力信号は、
コントラーラ30に入力されている。コントラーラ30
は、3次元位置認識センサ10からの出力信号に基づき
距離信号を算出する。そして、VME/GP−IBユニ
ット32は、この距離信号をGP−IBインターフェー
ス上の信号に変換し、出力する。最後に、GP−IBボ
ード34を備えたパーソナルコンピュータ36が、この
GP−IBインターフェースを介して距離信号を受信す
る。
【0017】パーソナルコンピュータ36によって受信
された複数の距離信号を、本実施例においては、計測デ
ータと称する。この計測データは、以下に説明するよう
に、プログラムによってその処理が行われる。すなわ
ち、本実施例においては、記憶装置は、ハードディスク
装置や半導体メモリで構成され、ラベリング手段、対象
物候補選出手段、マッチング手段、及び位置算出手段の
各手段は、パーソナルコンピュータ内部のプログラムに
よってそれぞれ実現されている。
【0018】図5に、本実施例における計測データの処
理のゼネラルフローチャートが示されている。図5中、
ステップST5−1においては、対象物の特定に先立っ
て、計測データの前処理が行われる。この前処理の詳細
な説明は次節にて説明する。ステップST5−2におい
ては、ラベリング手段による計測データのラベリングが
行われる。そして、ステップST5−3においては、前
記ラベリング手段によってラベリングがなわれ、グルー
プ分けされた各グループの中で、ある一定の個数以上の
距離情報を有するグループから、対象物を表すグループ
の候補となるべきものを選択する。また、ステップST
5−4においては、あらかじめ記憶されている対象物に
ついてのデータと、測定された対象物のデータとが比較
され、合致するものが選ばれる。このようにして対象物
の種類が特定される。本実施例においては、対象物とし
て大きさの異なる数種類の直方体のパレットを扱う。す
なわち、ステップST5−4においては、あらかじめ記
憶されている複数のパレットデータと、計測された対象
物のデータとのマッチングがとられ、その結果、対象物
であるパレットの大きさが特定される。最後に、ステッ
プST5−5において、前記マッチング結果に基づき、
対象物であるパレットの(あらかじめ記憶してある)正
しいデータを利用して、パレットの正確な位置が算出さ
れる。
【0019】以下、それぞれの手段の動作について、詳
細な説明を行う。
【0020】3. 本実施例の動作 3.1 測定点 各手段についての説明の前に、本実施例における計測デ
ータの中に含まれる距離情報について説明する。図6に
は、本実施例における測定点の位置を説明する図が示さ
れている。図に示されているように、3次元位置認識セ
ンサ12を水平方向及び垂直方向に走査することによ
り、測定点が測定範囲の中でマトリクス状に配置されて
いる。水平方向には48個の測定点が採られ、垂直方向
には32個の測定点が採られることにより、全体で32
×48=1536個の測定点が得られる。
【0021】3.2 前処理 ラベリングが行われる前に、各距離情報に対する変数の
初期値が設定される処理である。本実施例では、図7に
示されているように、(1)から(7)までの7個の変
数がラベリングの際に用いられている。(1)から
(3)までは、それぞれx座標値、y座標値、z座標値
である。これらの値は、方位とそれに対する距離から算
出される。(1)から(3)までの値を本実施例におい
ては測定値と呼ぶ。
【0022】(4)は、反射光の有無を表すフラグであ
る。すなわち、反射波が検出されれば例えば「1」を、
なければ「0」をとるフラグである。本実施例において
は、精度良く測定ができる範囲として例えば、0.5m
〜6.0mが選択されており、この範囲以外のデータは
全て反射光がなかったものとして取り扱っている。
(5)は、ラベリングの際に付与されるラベリングナン
バーである。前処理においてこのラベリングナンバー
は、初期値として全て「0」が代入される。(6)と
(7)は、ラベリングの際用いられるパラメータであ
り、前処理においては、例えば「0」等の初期値が代入
される。(4)から(7)までの値は、本実施例におい
ては、マーカと呼ぶ。この前処理は実際には、次に述べ
るラベリング処理と同時に行われる。すなわち、各測定
点ごとに、前処理とラベリング処理が同時に適用され
る。詳しくは、次節で説明する。
【0023】3.3 ラベリング処理 3.3.1 ラベリング処理の概要 ラベリング処理は、ラベリング手段によって行われる。
ラベリングとは、前述したように測定データ中の距離情
報を近似する値ごとに分類し、グループ分けをすること
である。本実施例においては、上述したように、前処理
において方位と距離情報をx座標値、y座標値、及びz
座標値に変換している。そこでグループ分けにおいて
も、3次元位置認識センサ10からの単なる距離情報で
はなく、z方向の座標によってラベリングが行われてい
る。
【0024】ラベリング処理は、画像処理の分野で良く
知られた技術であるが、本実施例においては、z座標値
に従ってこのラベリングを行ったので、z座標値ごとに
グループ分けが行われる。その結果、一個の固体に対し
ては同じ番号(ラベリングナンバー)が付与されること
になる。本実施例において特徴的な点はまさにこの点で
あり、z座標値によるラベリングによって個体の識別が
行われる。
【0025】ラベリングは、距離情報一個ごとに、その
回りの8個の距離情報と比較をすることにより行われ
る。すなわち、図8に示されているように、注目点を中
心にしてその測定点に隣接する8個の点と、この注目点
とを比較するのである。
【0026】ラベリングの処理は、各測定点に対しラベ
ル付けを行う処理であるが、この処理に合わせて、以下
の2つの工程も実行される。
【0027】まず、注目点のz座標値と、回りの測定点
のz座標値とを比較し、その差が所定のしきい値以下で
ある回りの点の個数を算出し、前処理における(6)の
パラメータに代入する。すなわち、パラメータ(6)
は、その注目点と同じ個体であると見なされる測定点の
個数である。以下、しばしばパラメータ(6)をrou
ndと記す。
【0028】次に、孤立点のラベリングを行う。孤立点
とは、上記roundの値が3未満の測定点である。こ
のような測定点のz座標値は、雑音等の影響を大きく受
けている可能性が強く、そのz座標値には余り信頼がお
けないため、以下の演算の対象から外される。
【0029】このような処理も含めてラベリング処理が
全ての測定点に対して行われる。処理の順番は、本実施
例においては、図9に示されているような順番で行われ
る。すなわち、最も左の列に対して上から下にラベリン
グが行われた後は、となりの列のラベリングが行われ
る。そして、左の列から右側の列まで順番に処理が行わ
れる。
【0030】以上のラベリング処理のフローチャートが
図10から図15までに示されている。前節で述べたよ
うに、実際には、各測定点ごとに前処理とラベリング処
理とが同時に適用されるので、以下に説明するフローチ
ャートは、前処理とラベリング処理の両方を含んだもの
である。
【0031】3.3.2 ラベリング処理の全体の動作 図10には、全体の動作のゼネラルフローチャートが示
されている。
【0032】ステップST10−1において、coun
tが「0」に設定され、ステップST10−2以下のル
ーチンが、n=1から1536まで繰り返される。
【0033】ステップST10−2において、500<
n番目の測定点のz座標<6000であるか否かが検査
される。これは前述した前処理の一部であり、一定の範
囲以外のz座標は以後の計算の対象から外している。す
なわち、この範囲内であればステップST10−4に移
行するが、範囲外であったならば、ステップST10−
3に移行する。
【0034】ステップST10−3において、前述した
ように、図7に示された(5)で表される変数すなわち
ラベリングナンバーを「0」とし、(4)で表される変
数すなわち反射光の有無を表す変数も「0」とする。そ
して、この測定点に関してはこれで終了し、次の測定点
に移行する。
【0035】ステップST10−4においては、注目点
及びその回りの8個の測定点をpoint[3][3]
の3×3の2次元行列に格納する。そして、以後この行
列に対して、もしくは基にして各種演算が行われる。
【0036】ステップST10−5においては、注目点
の回りの各測定点のうち、そのz座標値と注目点のz座
標値との差が、所定のしきい値以内である点の個数ro
undを算出する、そして、その個数roundを前述
の図7に示された(6)によって表される変数、すなわ
ちround値が格納される変数である。なお、本ステ
ップの詳細なフローチャートが、図11に示されてお
り、詳細な動作はこのフローチャートを用いて後に詳述
する。
【0037】ステップST10−6においては、上記
(6)によって表される変数の値が3未満であるか否か
が検査される。すなわち、上述したように孤立点である
か否かの検査である。この検査の結果、上記(6)によ
って表される変数の値が3未満である場合には、孤立点
であると見なされ、ステップST10−7に移行する。
ステップST10−7においては、上記ステップST1
0−6において孤立点と見なされた測定点に対し、孤立
点としてのラべリングが行われる。すなわち、図7の
(5)、ラべリングナンバーに対して「9999」が代
入され、(7)には「変化あり」を表す「1」が代入さ
れる。そして、この測定点に関してはこれで終了し、次
の測定点に移行する。
【0038】ステップST10−8においては、上記ス
テップST10−6において孤立点ではないと見なされ
た測定点に対し、その点が、すでにラべリングがなされ
たか否かを検査する。すなわち、図7の(5)、ラべリ
ングナンバーが「0」でなければすでにラべリングがな
されたものと見なすわけである。この場合、ステップS
T10−10に移行する。逆に(5)が初期値「0」の
ままであれば、まだラべリングがなされていないものと
し、ステップST10−9に移行する。
【0039】ステップST10−9においては、現在の
注目点がすでにラべリングされていると上記ステップS
T10−8にて見なされた場合に、その注目点の回りの
測定点に対するラべリングが行われる。このステップの
詳細なフローチャートは、図15に示されており、詳細
な動作はこのフローチャートを用いて後に詳述する。ス
テップST10−10においては、現在の注目点がまだ
ラべリングされていないと上記ステップST10−8に
て見なされた場合に、z座標値を仮のラべリングナンバ
ーとして設定する。この仮のラべリングナンバーをzz
と称する。
【0040】ステップST10−11においては、注目
点の回りの8個の測定点のz座標値と、注目点のz座標
値との差から注目点のラべリングナンバーを決定する。
この際、変数min−zには、その差の中で最小値が代
入されており、zzにはラべリングナンバーとなるべき
数値が代入されている。なお、このステップの詳細なフ
ローチャートは、図12に示されており、詳細な動作は
このフローチャートを用いて後に詳述する。
【0041】ステップST10−12においては、変数
min−zと所定のしきい値とが比較され、変数min
−zのほうが大きければ、注目点には新しいラべリング
ナンンバーを付与すべきと判断し、ステップST10−
14に移行する。逆に、変数min−zが、前記所定の
しきい値以下であったならば、注目点は回りの測定点と
同じ対象物の一部分であると判断し、回りの測定点のラ
べリングナンバーと同一のラべリングナンバーを付与す
るためステップST10−13に移行する。
【0042】ステップST10−13においては、注目
点には回りの測定点と同一のラべリングナンバーが付与
される。このステップの詳細なフローチャートは、図1
3に示されており、詳細な動作はこのフローチャートを
用いて後に詳述する。
【0043】ステップST10−14においては、注目
点に新しいラべリングナンバーを付与することが決定さ
れる。
【0044】ステップST10−15においては、変数
countが100より大きいか否かが検査される。も
し、countが100より大きければ、ステップST
10−16に移行し、エラーの表示が行われる。cou
ntが100以下であればステップST10−17に移
行し、付与されるラべリングナンバーの選択が行われ
る。
【0045】ステップST10−16においては、変数
countに100が代入され、エラー表示が行われ
る。これは同一のラべリングナンバーを有する測定点が
100個を越えたときには対象物の特定が困難になるこ
とに鑑み、自動的にパーソナルコンピュータ36のディ
スプレイにエラーの表示をさせるものである。なお、こ
のエラー表示が行われた場合、処理が続行不可能となる
ためすべての処理は終了する。
【0046】ステップST10−17においては、後続
するループ処理のためのループ変数iの初期値が設定さ
れる。ここではi=0としている。
【0047】ステップST10−18においては、iを
インクリメントし(すなわち「1」が加算され)、その
結果iが変数countより小さいか否かの判定がなさ
れる。もしiがcount以上の大きさであれば、ステ
ップST10−21に移行し、ラベリングナンバーの最
終決定が行われる。
【0048】ステップST10−19においては、変数
zzと同じラベリングナンバーが以前にすでに使われて
いるか、すなわち他の測定点に付与されているか否かが
検査される。その結果、同じラベリングナンバーが使用
されていなければ、ステップST10−21に移行し、
ラベリングナンバーの最終決定が行われる。
【0049】ステップST10−20においては、変数
zzがインクリメントされ(「1」が加算され)、再び
ステップST10−18に移行し、ラベリングナンバー
が使用されているかどうかを検査するループ処理が続行
される。
【0050】ステップST10−21においては、以上
のループ処理によって決定されたzzが最終的にラベリ
ングナンバーとして変数(5)に代入される。それと共
に、変数countがインクリメントされ、現在までに
使用されたラベリングナンバーの種類の数がカウントさ
れる。
【0051】ステップST10−22においては、注目
点の回りのまだラベリングされていない測定点に対し、
もしラベリング可能であるならば、注目点のラベリング
ナンバーでラベリングが行われる。このステップの詳細
なフローチャートは、図14に示されており、詳細な動
作はこのフローチャートを用いて後に詳述する。なお、
このステップが終了した後、変数nがまだ「1536」
に達していなければ、nをインクリメントした後、再び
ステップST10−2に移行し、処理が続行される。
【0052】以上述べたように、このラベリング処理に
よればz座標値の近似する測定点の集合毎にグループ分
けがなされるので、対象物を表す測定点のグループを容
易に抽出することが可能である。
【0053】3.3.3 ラベリング処理の個々の詳細
な動作 以下、上述したように、図10に示されているフローチ
ャートの主要なステップの詳細な動作を個々のフローチ
ャートを用いて説明する。
【0054】図10に示されたフローチャートのステッ
プST10−5、すなわち、注目点の回りの測定点のう
ち、そのz座標値と注目点のz座標値との差が所定のし
きい値以内である測定点の個数を求めるルーチンの詳細
なフローチャートが図11に示されている。
【0055】図11において、ステップST11−1に
おいては、求める個数が入るべき変数roundのクリ
アが行われる。すなわち、このroundに「0」が代
入される。
【0056】ステップST11−2においては、第一の
ループ変数jの初期化が行われる。すなわち、jに
「0」が代入される。
【0057】ステップST11−3においては、変数j
のインクリメントが行われ、そのjに対して、0≦j<
3であるか否かが検査される。その結果、3以上であれ
ば、ループ処理が終了し、本ルーチンが終了する。
【0058】ステップST11−4においては、第二の
ループ変数iの初期化が行われる。すなわち、iに
「0」が代入される。
【0059】ステップST11−5においては、変数i
のインクリメントが行われ、そのiに対して、0≦i<
3であるか否かが検査される。その結果、3以上であれ
ばステップST11−3に移行し、別のループ変数jが
更新され、ループ処理が続行される。
【0060】ステップST11−6においては、ループ
変数iとjが共に「1」であるか否かが検査される。そ
の結果、共に「1」であれば、後続するステップST1
1−7に移行するが、そうでなければ、ステップST1
1−5に移行し、変数iに関するループ処理が続行され
る。
【0061】ステップST11−7においては、現在の
iとjに関してpoint[i][j]の値が取り出さ
れる。すなわち、注目点の回りの測定点のうち一個のz
座標値が取り出される。そして、注目点のz座標値と、
取り出されたz座標値との差の絶対値が変数minに代
入される。式で表すと以下のように表される。
【0062】 min=|注目点のz座標値−point[i][j]|・・・(1) ステップST11−8においては、前ステップで算出さ
れた差の絶対値minが、所定のしきい値より小さいか
否かが検査される。この検査の結果、小さければ、後続
するステップに移行するが、小さくなければ、ステップ
ST11−5に移行し、再びループ処理が続行される。
【0063】ステップST11−9においては、前ステ
ップにて、変数minが所定のしきい値より小さかった
場合に、変数roundをインクリメントする。上述し
たように、roundは本ルーチンにて計数する回りの
測定点の個数である。本ステップが終了したならば、再
びステップST11−5に移行し、個数のカウントのた
めのループ処理が続行される。
【0064】以上述べたように、本ルーチンは、ループ
処理によって、注目点の回りの測定点のうち、注目点と
そのz座標値が近似する測定点を選び出し、その個数を
算出する。
【0065】図10に示されたフローチャートのステッ
プST10−11、すなわち、注目点の回りの測定点の
z座標値と注目点のz座標値との差に基づいて、注目点
のラベリングナンバーを算出するルーチンの詳細なフロ
ーチャートが図12に示されている。
【0066】図12において、ステップST12−1に
おいては、変数min−zに前記所定のしきい値が代入
される。
【0067】ステップST12−2においては、第一の
ループ変数jの初期化が行われる。すなわち、jに
「0」が代入される。
【0068】ステップST12−3においては、変数j
のインクリメントが行われ、そのjに対して、0≦j<
3であるか否かが検査される。その結果、3以上であれ
ば、ループ処理が終了し、本ルーチンが終了する。
【0069】ステップST12−4においては、第二の
ループ変数iの初期化が行われる。すなわち、iに
「0」が代入される。
【0070】ステップST12−5においては、変数i
のインクリメントが行われ、そのiに対して、0≦i<
3であるか否かが検査される。その結果、3以上であれ
ばステップST12−3に移行し、別のループ変数jが
更新され、ループ処理が続行される。
【0071】ステップST12−6においては、ループ
変数iとjが共に「1」であるか否かが検査される。そ
の結果、共に「1」であれば、後続するステップST1
2−7に移行するが、そうでなければ、ステップST1
2−5に移行し、変数iに関するループ処理が続行され
る。
【0072】ステップST12−7においては、図7の
変数(4)、すなわち反射光があったか否かのフラグの
値が検査される。その結果、反射光があれば、後続する
ステップST12−8に移行するが、反射光がなけれ
ば、ステップST12−5に移行し、変数iに関するル
ープ処理が続行される。
【0073】ステップST12−8においては、図7の
変数(5)、すなわちラベリングナンバーが「0」より
大きいか否かが検査される。その結果、「0」より大き
ければ後続するステップST12−9に移行するが、
「0」以下であれば、ステップST12−5に移行し、
変数iに関するループ処理が続行される。
【0074】ステップST12−9においては、現在の
iとjに関してpoint[i][j]の値が取り出さ
れる。すなわち、注目点の回りの測定点のうち一個のz
座標値が取り出される。そして、注目点のz座標値と、
取り出されたz座標値との差の絶対値が変数minに代
入される。式で表すと以下のように表される。
【0075】 min=|注目点のz座標値−point[i][j]|・・・(2) ステップST12−10においては、前ステップで算出
された差の絶対値minが、所定のしきい値より小さい
か否かが検査される。しきい値は、上述したようにステ
ップST12−1にて変数min−zに代入されている
ので、変数minは変数min−zと比較される。この
検査の結果、変数minが小さければ、後続するステッ
プに移行するが、小さくなければ、ステップST12−
5に移行し、再びループ処理が続行される。
【0076】ステップST12−11においては、図7
の変数(5)、すなわちラベリングナンバーが「999
9」であるか否かが検査される。その結果、「999
9」でなければ後続するステップST12−12に移行
するが、「9999」であったならば、ステップST1
2−5に移行し、変数iに関するループ処理が続行され
る。
【0077】ステップST12−12においては、注目
点の回りの8個の測定点であって、注目点のz座標値と
最も近いz座標値を有する測定点が求められる。計算状
は、この測定点を表すiとjが算出される。そして、こ
の測定点と注目点おz座標値の差が変数min−zに、
求められたiとjが変数vertとhoriに、それぞ
れ代入される。式で表すと、以下のように表される。
【0078】 min−z=min vert=i hori=j ・・・(3) このステップが終了した後、再びステップST12−5
に移行し、ラベリングナンバーの算出のためのループ処
理が続行される。
【0079】以上述べたようにして、注目点の回りの測
定点のうち、そのz座標値と注目点のz座標値との差が
最も小さい測定点が算出される。そして、この最も小さ
い値が変数min−zに代入され、後の演算処理におい
て用いられる。
【0080】図10に示されたフローチャートのステッ
プST10−13、すなわち、注目点に、その注目点の
回りのある測定点のラベリングナンバーと同一のラベリ
ングナンバーを注目点に付与するルーチンの詳細なフロ
ーチャートが図13に示されている。
【0081】図13において、ステップST13−1に
おいては、すでにあるラベリングナンバーを注目点のラ
ベリングナンバーとして代入する。すなわち、図7の変
数(5)にこのラベリングナンバーを代入する。ラベリ
ングナンバーは、前述したステップST10−11(詳
細なフローチャートが図12に示されている)で求めら
れた変数vertとhoriを用いれば、以下のように
表される。
【0082】 変数(5)=point[vert][hori]のラベリングナンバー・・(4) ステップST13−2においては、変数zzに前ステッ
プと同一のラベリングナンバーを代入する。
【0083】ステップST13−3においては、第一の
ループ変数jの初期化が行われる。すなわち、jに
「0」が代入される。
【0084】ステップST13−4においては、変数j
のインクリメントが行われ、そのjに対して、0≦j<
3であるか否かが検査される。その結果、3以上であれ
ば、ループ処理が終了し、本ルーチンが終了する。
【0085】ステップST13−5においては、第二の
ループ変数iの初期化が行われる。すなわち、iに
「0」が代入される。
【0086】ステップST13−6においては、変数i
のインクリメントが行われ、そのiに対して、0≦i<
3であるか否かが検査される。その結果、3以上であれ
ばステップST13−4に移行し、別のループ変数jが
更新され、ループ処理が続行される。
【0087】ステップST13−7においては、ループ
変数iとjが共に「1」であるか否かが検査される。そ
の結果、共に「1」であれば、後続するステップST1
3−8に移行するが、そうでなければ、ステップST1
3−6に移行し、変数iに関するループ処理が続行され
る。
【0088】ステップST13−8においては、poi
nt[i][j]の測定点の図7の変数(4)、すなわ
ち反射光があったか否かのフラグの値が検査される。そ
の結果、反射光があれば、後続するステップST13−
9に移行するが、反射光がなければ、ステップST13
−6に移行し、変数iに関するループ処理が続行され
る。
【0089】ステップST13−9においては、poi
nt[i][j]の測定点の図7の変数(5)、すなわ
ちラベリングナンバーが検査され、すでにラベリングが
なされているか否かが確認される。その結果、まだラベ
リングがなされていなければ、後続するステップST1
3−10に移行するが、ラベリングがすでになされてい
れば、ステップST13−6に移行し、変数iに関する
ループ処理が続行される。
【0090】ステップST13−10においては、現在
のiとjに関してpoint[i][j]のz座標値が
取り出される。そして、注目点のz座標値と、取り出さ
れたz座標値との差の絶対値が変数minに代入され
る。式で表すと以下のように表される。
【0091】 min=|注目点のz座標値−point[i][j]|・・・(5) ステップST13−11においては、前ステップで算出
された差の絶対値minが、所定のしきい値より小さい
か否かが検査される。この検査の結果、変数minが小
さければ、後続するステップに移行するが、小さくなけ
れば、ステップST13−6に移行し、再びループ処理
が続行される。
【0092】ステップST13−12においては、前ス
テップにてpoint[i][j]で示される測定点の
z座標値が注目点と近似している判断されたので、この
点に対し、注目点と同一のラベリングナンバーを付与す
る。そして、この処理の後、ステップST13−6に移
行し、ループ処理が続行される。
【0093】以上述べたように、本ルーチンにおいて
は、z座標値の差が小さい点に対しては同一のラベリン
グナンバーを付与したので、同一の対象物からの反射光
に対する測定点には同一のラベリングナンバーを付与す
ることが可能である。
【0094】図10に示されたフローチャートのステッ
プST10−22、すなわち、注目点の回りの測定点の
うち、まだラベリングがされていない点であって、注目
点のラベリングナンバーと同一のラベリングナンバーを
付与することが可能な点に対して、そのラベリングを行
うルーチンの詳細なフローチャートが図14に示されて
いる。
【0095】図14において、ステップST14−1に
おいては、第一のループ変数jの初期化が行われる。す
なわち、jに「0」が代入される。
【0096】ステップST14−2においては、変数j
のインクリメントが行われ、そのjに対して、0≦j<
3であるか否かが検査される。その結果、3以上であれ
ば、ループ処理が終了し、本ルーチンが終了する。
【0097】ステップST14−3においては、第二の
ループ変数iの初期化が行われる。すなわち、iに
「0」が代入される。
【0098】ステップST14−4においては、変数i
のインクリメントが行われ、そのiに対して、0≦i<
3であるか否かが検査される。その結果、3以上であれ
ばステップST14−2に移行し、別のループ変数jが
更新され、ループ処理が続行される。
【0099】ステップST14−5においては、ループ
変数iとjが共に「1」であるか否かが検査される。そ
の結果、共に「1」であれば、後続するステップST1
4−6に移行するが、そうでなければ、ステップST1
4−4に移行し、変数iに関するループ処理が続行され
る。
【0100】ステップST14−6においては、poi
nt[i][j]の測定点の図7の変数(4)、すなわ
ち反射光があったか否かのフラグの値が検査される。そ
の結果、反射光があれば、後続するステップST14−
7に移行するが、反射光がなければ、ステップST14
−4に移行し、変数iに関するループ処理が続行され
る。
【0101】ステップST14−7においては、poi
nt[i][j]の測定点の図7の変数(5)、すなわ
ちラベリングナンバーが検査され、すでにラベリングが
なされているか否かが確認される。その結果、まだラベ
リングがなされていなければ、後続するステップST1
4−8に移行するが、ラベリングがすでになされていれ
ば、ステップST14−4に移行し、変数iに関するル
ープ処理が続行される。
【0102】ステップST14−8においては、現在の
iとjに関してpoint[i][j]のz座標値が取
り出される。そして、注目点のz座標値と、取り出され
たz座標値との差の絶対値が変数minに代入される。
式で表すと以下のように表される。
【0103】 min=|注目点のz座標値−point[i][j]|・・・(6) ステップST14−9においては、前ステップで算出さ
れた差の絶対値minが、所定のしきい値より小さいか
否かが検査される。この検査の結果、変数minが小さ
ければ、後続するステップに移行するが、小さくなけれ
ば、ステップST14−4に移行し、再びループ処理が
続行される。
【0104】ステップST14−10においては、前ス
テップにてpoint[i][j]で示される測定点の
z座標値が注目点と近似していると判断されたので、こ
の点に対し、注目点と同一のラベリングナンバーを付与
する。そして、この処理の後、ステップST14−4に
移行し、ループ処理が続行される。
【0105】以上述べたように、本ルーチンにおいて
は、注目点の回りのまだラベリングがなわれていない測
定点に対して、注目点のラベリングナンバーと同一のラ
ベリングナンバーを付与することが可能ならば、そのラ
ベリングを行うことが可能である。
【0106】図10に示されたフローチャートのステッ
プST10−9、すなわち、注目点はすでにラベリング
がなされている場合であって、その注目点の回りの測定
点のに対するラベリングを行うルーチンの詳細なフロー
チャートが図15に示されている。
【0107】図15において、ステップST15−1に
おいては、第一のループ変数jの初期化が行われる。す
なわち、jに「0」が代入される。
【0108】ステップST15−1においては、変数z
zに注目点と同一のラベリングナンバーを代入する。
【0109】ステップST15−2においては、第一の
ループ変数jの初期化が行われる。すなわち、jに
「0」が代入される。
【0110】ステップST15−3においては、変数j
のインクリメントが行われ、そのjに対して、0≦j<
3であるか否かが検査される。その結果、3以上であれ
ば、ループ処理が終了し、本ルーチンが終了する。
【0111】ステップST15−4においては、第二の
ループ変数iの初期化が行われる。すなわち、iに
「0」が代入される。
【0112】ステップST15−5においては、変数i
のインクリメントが行われ、そのiに対して、0≦i<
3であるか否かが検査される。その結果、3以上であれ
ばステップST15−3に移行し、別のループ変数jが
更新され、ループ処理が続行される。
【0113】ステップST15−6においては、ループ
変数iとjが共に「1」であるか否かが検査される。そ
の結果、共に「1」であれば、後続するステップST1
5−7に移行するが、そうでなければ、ステップST1
5−5に移行し、変数iに関するループ処理が続行され
る。
【0114】ステップST15−7においては、poi
nt[i][j]の測定点の図7の変数(4)、すなわ
ち反射光があったか否かのフラグの値が検査される。そ
の結果、反射光があれば、後続するステップST15−
8に移行するが、反射光がなければ、ステップST15
−5に移行し、変数iに関するループ処理が続行され
る。
【0115】ステップST15−8においては、poi
nt[i][j]の測定点の図7の変数(5)、すなわ
ちラベリングナンバーが検査され、すでにラベリングが
なされているか否かが確認される。その結果、まだラベ
リングがなされていなければ、後続するステップST1
5−9に移行するが、ラベリングがすでになされていれ
ば、ステップST15−5に移行し、変数iに関するル
ープ処理が続行される。 ステップST15−9におい
ては、現在のiとjに関してpoint[i][j]の
z座標値が取り出される。そして、注目点のz座標値
と、取り出されたz座標値との差の絶対値が変数min
に代入される。式で表すと以下のように表される。
【0116】 min=|注目点のz座標値−point[i][j]|・・・(7) ステップST15−10においては、前ステップで算出
された差の絶対値minが、所定のしきい値より小さい
か否かが検査される。この検査の結果、変数minが小
さければ、後続するステップに移行するが、小さくなけ
れば、ステップST15−5に移行し、再びループ処理
が続行される。
【0117】ステップST15−11においては、前ス
テップにてpoint[i][j]で示される測定点の
z座標値が注目点と近似していると判断されたので、こ
の点に対し、注目点と同一のラベリングナンバーを付与
する。そして、この処理の後、ステップST14−4に
移行し、ループ処理が続行される。
【0118】以上述べたように、本ルーチンにおいて
は、注目点がすでにラベリングされている場合におい
て、その注目点の回りの測定点に対するラベリングが行
われる。すなわち、注目点とz座標値が近似している測
定点に対し、注目点と同一のラベリングナンバーを付与
することが可能である。
【0119】3.5 対象物候補選択処理 次に、対象物候補選択手段によって行われる対象物候補
選択処理について説明する。
【0120】上記ラベリング手段によって各測定点に付
与されたラベリングナンバーのうち対象物の候補となる
のは、そのラベリングナンバーが付与された測定点数が
50個以上であるラベリングナンバーである。さらに、
そのラベリングナンバーが付与された測定点のx座標値
のばらつき、すなわち、x(横)方向のばらつきが±2
0cmであり、かつ同様に測定点のy座標値のばらつ
き、すなわち、y(縦)方向のばらつきも±20cmで
あるラベリングナンバーが候補とされる。
【0121】以上のような条件を全て満たすラベリング
ナンバーが二個以上存在したときには、測定点の数の大
きな方の二個を候補とする。
【0122】3.6 マッチング処理 次に、マッチング手段によって行われるマッチング処理
について説明する。なお、本実施例においては、対象物
は直方体であるパレットとしている。
【0123】マッチング処理は、上記候補となったラベ
リングナンバーに対してその四隅の4点を検出する四隅
検出処理と、この四隅の4点に基づいて対象物であるパ
レットの前面の幅、高さ及び面積とを算出する特徴量算
出処理と、これらの特徴量をあらかじめ記憶されている
対象物(本実施例においては直方体のパレット)の特徴
量と比較することにより対象物の特定を行う合致処理と
の3つの処理から構成されている。
【0124】3.6.1 四隅検出処理 本処理においては、まずその候補となったラベリングナ
ンバーが付与された測定点のうち境界点となるものを選
び出す。この選択は、そのラベリングナンバーが付与さ
れた測定点が回りに5個以下しか存在しないものを選び
出すことによって行われる。
【0125】図16に、選択の例が示されている。図
中、各丸が一個の測定点を表し、黒く塗り潰されている
丸は、お互いに同一のラベリングナンバーが付与さてい
ることを表す。
【0126】図の上段に示されている例の場合は、回り
に同一のラベリングナンバーを有する測定点が5個以下
しか存在しないので中央の点は境界点であると見なされ
る。一方、図の下段に示されている例では、回りに同一
のラベリングナンバーを有する測定点が6個以上存在す
るので、境界点ではなく、内部の点であると見なされ
る。
【0127】3.6.2 特徴量算出処理 本処理においては、同一のラベリングナンバーを有する
各測定点の個数を水平方向の1ラインごとに計数する。
この計数の例が図17に示されている。図においては、
各測定点は丸で示されており、さらに境界点については
黒丸で示されている。
【0128】本実施例においては、この計数は、ラベリ
ングされた測定点の個数の他に、その中で境界点である
点の個数についても別個に計数される。すなわち、図1
7に示されている例においては、例えば上から2番目の
ラインでは、同一のラベリングナンバーを有する測定点
の個数は全部で11個であり、その中で上述したように
境界点と見なされた測定点は4個である。
【0129】このようにして各水平ラインごとに計数さ
れたラベリング点数の内、多いほうから三つのラインを
選択する。そして、この三つのラインのラベリング点数
の個数の平均値を算出する。図17に示された例では、
多いほうから三つのラインのラベリング点数は、それぞ
れ11個であるからその平均値は「11」となる。
【0130】この平均値「11」と各ラインのラベリン
グ点数を比較し、それらの個数の差が3以上であった場
合には、そのラインに属する測定点は四隅の点の選出候
補から除外される。図17に示された例においては、最
も下にあるラインのラベリング点数が8であるので、こ
のラインに属する測定点は選出候補から除かれる。
【0131】次に、残ったラインのうち、最上位にある
ラインと、最下位にあるラインとが選択される。この様
子が図18に示されている。そして、この最上位ライン
と最下位ラインのそれぞれの最も左にある点と、最も右
にある点とを四隅の点と決定される。この様子が図19
に示されている。
【0132】以上のようにして、四隅の点が決定された
ならば、それらを用いて、上述したように、対象物の全
面の幅、高さ及びその面積が特徴量として算出される。
本実施例においては、このようにして算出された特徴量
を用いて対象物がどの種類のパレットであるかが特定さ
れる。
【0133】3.6.3 合致処理 上述したように算出された三個の特徴量を、あらかじめ
記憶されているパレットの特徴量と比較する。そして、
その比較結果の誤差が、一定のしきい値以内であれば、
測定された対象物はその種類のパレットであると決定す
る。
【0134】もし、算出された三個の特徴量が、記憶さ
れているいずれのパレットの特徴量とも一定のしきい値
内で合致しないならば、決定はなされず、その旨のエラ
ー表示がなされ、処理が終了する。
【0135】3.7 位置算出処理 上記マッチング処理によって対象物のパレットが決定さ
れると、その記憶されているパレットの特徴量を用い
て、対象物すなわちパレットの位置が算出される。この
位置算出処理は、位置算出手段が、上述した記憶装置で
ある半導体メモリやハードディスク装置等から、そこに
記憶されているパレットの特徴量を取り出し、これらに
対し、幾何学計算を行うことによって実行される。
【0136】例えば、図20のように、パレットがマッ
チングされたとする。これまでに述べてきた処理によっ
てマッチングが行われたのは、図中実線で示された前面
の部分である。このとき、3次元位置認識センサからの
距離については全て測定されているので、当該パレット
の中心を例えばパレット位置としてディスプレイ上に表
示することが、単なる幾何学計算を行うだけで可能であ
る。このようにして、認識されたパレットの位置を知る
ことが可能である。
【0137】4. 効果のまとめ 以上述べたように本実施例によれば、対象物までの距離
を計測したので、奥行き情報を含んだ情報を得ることが
できる。そのため、ラベリング手段による奥行き情報に
基づいたラベリング処理によって対象物を表す測定点を
識別することが可能である。さらに、この識別結果に基
づき、マッチング手段により対象物の特定が行われるの
で、対象物の特定が高精度に行われる。その結果、対称
物の位置が高精度で算出可能な3次元物体認識装置が得
られるという効果を有する。
【0138】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、複数
の距離情報の値に応じてラベリング処理が行われるの
で、同一の対象物ごとに情報をグループ分けすることが
可能である。そして、そのグループ分けされた結果に対
して、あらかじめ記憶されているデータとのマッチング
を行ったので、効率の良いマッチングを行え、対象物の
識別を行うことが可能である。
【0139】したがって、従来の画像処理に基づく物体
認識装置では達成できなかった。数mレンジでの物体の
位置計測が行える3次元物体認識装置が得られるという
効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適な一実施例である3次元物体認識
装置の3次元位置認識センサの動作説明図である。
【図2】図1の3次元位置認識センサの測距原理図であ
る。
【図3】同じく図1の3次元位置認識センサの測距原理
図である。
【図4】本発明の好適な一実施例である3次元物体認識
装置の全体構成ブロック図である。
【図5】図4の3次元物体認識装置における計測データ
の処理のゼネラルフローチャートである。
【図6】図4の3次元物体認識装置における測定点の位
置を説明する図である。
【図7】図5のゼネラルフローチャートにおける前処理
の部分において設定される変数の説明図である。
【図8】図5のゼネラルフローチャートにおけるラベリ
ング処理において注目点とその回りの測定点との関係を
説明する説明図である。
【図9】図5のゼネラルフローチャートにおけるラベリ
ング処理が行われる順番を示す説明図である。
【図10】図5のゼネラルフローチャートにおけるラベ
リング処理のフローチャートである。
【図11】図10のフローチャートにおけるステップS
T10−5の詳細な処理を表すフローチャートである。
【図12】図10のフローチャートにおけるステップS
T10−11の詳細な処理を表すフローチャートであ
る。
【図13】図10のフローチャートにおけるステップS
T10−13の詳細な処理を表すフローチャートであ
る。
【図14】図10のフローチャートにおけるステップS
T10−22の詳細な処理を表すフローチャートであ
る。
【図15】図10のフローチャートにおけるステップS
T10−9の詳細な処理を表すフローチャートである。
【図16】同一のラベリングナンバーを有する各測定点
の中で、境界点となるべき測定点の選択の例を示す説明
図である。
【図17】同一のラベリングナンバーを有する各測定点
の個数を水平方向の1ラインごとに計数する例をしめす
説明図である。
【図18】選出候補であるラインのうち、最上位にある
ラインと、最下位にあるラインとが選択される様子を示
す説明図である。
【図19】際上位ラインと、最下位ラインのそれぞれの
最も左にある点と、最も右にある点とが四隅の点と決定
される様子を示す説明図である。
【図20】パレットの前面がマッチングされている様子
を示す説明図である。
【符号の説明】
10 3次元位置認識センサ 12 高輝度赤外線発光ダイオード 14 対象物 16R、16L 長距離対応受光素子 18 投光レンズ 20 受光レンズ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 認識の対象である対象物までの距離を検
    出する光学式位置センサを用いて、所定の範囲に含まれ
    る複数の方位に対する対象物までの距離を算出し、複数
    個の前記距離の情報から前記所定の範囲内に存在する対
    象物の種類と位置とを算出する3次元物体認識装置であ
    って、 検出される可能性のある複数の対象物についての情報が
    あらかじめ記憶されている記憶装置と、 前記複数の距離情報を近似する値ごとにグループ分けを
    行い、前記各グループに対して番号付けをするラベリン
    グ手段と、 前記ラベリング手段によって分けられた複数個のグルー
    プのうち、対象物を表すグループを選択する対象物候補
    選出手段と、 前記選択された対象物の特徴量と、前記記憶装置にあら
    かじめ記憶されている対象物についての情報とを比較
    し、検出された前記対象物の種類を特定するマッチング
    手段と、 前記マッチング手段によって特定された対象物の種類に
    ついての情報に基づいて、対象物の位置を算出する位置
    算出手段と、 を備えることを特徴とする3次元物体認識装置。
JP04093127A 1992-04-13 1992-04-13 3次元物体認識装置 Expired - Fee Related JP3097295B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04093127A JP3097295B2 (ja) 1992-04-13 1992-04-13 3次元物体認識装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04093127A JP3097295B2 (ja) 1992-04-13 1992-04-13 3次元物体認識装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05288528A JPH05288528A (ja) 1993-11-02
JP3097295B2 true JP3097295B2 (ja) 2000-10-10

Family

ID=14073859

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP04093127A Expired - Fee Related JP3097295B2 (ja) 1992-04-13 1992-04-13 3次元物体認識装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3097295B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2854805B2 (ja) * 1994-06-15 1999-02-10 富士通株式会社 物体認識方法および視覚装置
JP5297727B2 (ja) * 2008-09-04 2013-09-25 トヨタ自動車株式会社 ロボット装置及び物体の位置姿勢推定方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05288528A (ja) 1993-11-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20020118874A1 (en) Apparatus and method for taking dimensions of 3D object
JP2919284B2 (ja) 物体認識方法
CN105787923B (zh) 用于平面表面分割的视觉系统和分析方法
CN110322457B (zh) 一种2d与3d视觉结合的拆垛方法
US10290115B2 (en) Device and method for determining the volume of an object moved by an industrial truck
KR102461938B1 (ko) 주행 지면의 장애물을 식별하는 방법 및 이를 구현하는 로봇
US20060115113A1 (en) Method for the recognition and tracking of objects
Palazzolo et al. Fast image-based geometric change detection given a 3d model
WO1998018117A2 (en) Machine vision calibration targets and methods of determining their location and orientation in an image
CN106384079A (zh) 一种基于rgb‑d信息的实时行人跟踪方法
CN102834691A (zh) 测绘方法
CN115546202B (zh) 一种用于无人叉车的托盘检测与定位方法
US6069701A (en) Method and apparatus for measuring the height of an object
CN114170521B (zh) 一种叉车托盘对接识别定位方法
CN109902576A (zh) 一种头肩图像分类器的训练方法及应用
KR20030056692A (ko) 물류 정보 자동식별 처리시스템 및 그 방법
US6762427B1 (en) Object surface characterization using optical triangulaton and a single camera
CN115047472A (zh) 确定激光雷达点云分层的方法、装置、设备及存储介质
JP3097295B2 (ja) 3次元物体認識装置
CN114396875A (zh) 一种基于深度相机垂直拍摄的长方形包裹体积测量方法
WO2022011826A1 (zh) ToF相机及其地面障碍物检测方法、地面导航设备
WO2021214123A1 (en) Illumination pattern for object depth measurment
JP7119606B2 (ja) 計測システムおよび計測方法
KR100439178B1 (ko) 3차원 물체 치수 측정 시스템 및 방법
JPH05157518A (ja) 物体認識装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070811

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080811

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080811

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090811

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees