JP3097229U - Ignition device and coil device - Google Patents
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Abstract
【課題】一次コイルや二次コイルを小型化しても、アーク放電の維持時間を十分に確保することが可能な点火装置と、これに関わる技術とを提供する。
【解決手段】点火装置1では、スイッチング素子Tr1によって一次コイルL1の電流が断続されると、二次コイルL2に高電圧が誘起し、この高電圧を点火プラグに供給する。この際、二次コイルL2における磁束変化によって、三次コイルL3と、三次コイルL3の開放端と端子接続端との間の空間で等価的に形成されるコンデンサC1とからなる直列共振回路が共振し、三次コイルL3には、大きな誘導電流が発生する。そして、この誘導電流の発生によって三次コイルL3に生じる大きな磁束変化によって、再度、二次コイルL2に高電圧が誘起し、この高電圧が点火プラグに供給される。
【選択図】 図3An igniter capable of ensuring a sufficient arc discharge maintenance time even when a primary coil or a secondary coil is downsized, and a technique related thereto.
In an ignition device, when a current in a primary coil is interrupted by a switching element, a high voltage is induced in a secondary coil, and the high voltage is supplied to an ignition plug. At this time, a series resonance circuit including the tertiary coil L3 and the capacitor C1 equivalently formed in the space between the open end and the terminal connection end of the tertiary coil L3 resonates due to the magnetic flux change in the secondary coil L2. A large induced current is generated in the tertiary coil L3. Then, due to the large magnetic flux change generated in the tertiary coil L3 due to the generation of the induced current, a high voltage is induced again in the secondary coil L2, and this high voltage is supplied to the ignition plug.
[Selection diagram] FIG.
Description
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、点火プラグにアーク放電を発生させる点火装置と、これに関わる技術とに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、車両などのエンジンのシリンダに取り付けられた点火プラグにアーク放電を発生させる点火装置には、一般的に、一次コイル及び二次コイルが具備され、これらが互いに誘導結合されている。そして、一次コイルに流す電流を断続することによって、二次コイルに高電圧を誘起させ、この高電圧を点火プラグに供給して点火プラグにおける放電電極と接地電極との間の空間(放電ギャップ)にアーク放電を発生させる。尚、このアーク放電によって、エンジンのシリンダ内には混合気を燃焼させるための火炎核(つまり、火種)が生成され、この火炎核が順次拡大して成長することにより混合気が燃焼される。
【0003】
ここで、このような点火装置の構成は、上述のように一般的であり、公知・公用の技術に該当するため、ここでは特に先行技術文献を開示しない。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、近年の点火装置では、小型化が行われており、これに伴って、二次コイルに発生する高電圧のピーク値が小さくなっている。このため、混合気の密度が大きく、放電ギャップにおける電気抵抗が大きい場合には、火炎核が十分に成長するまでアーク放電を維持できないことがあった。そして、この結果、混合気を十分に燃焼させることができず、その分エンジンの出力を損失したり、多くの有害物質又は未燃焼物質などを生成してしまうという問題点があった。
【0005】
そこで、本考案は、上記問題点を解決するために、一次コイルや二次コイルを小型化しても、アーク放電の維持時間を十分に確保することが可能な点火装置と、これに関わる技術とを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段及び考案の効果】
上記目的を達成するためになされた請求項1記載の発明は、相互に誘導結合された第1のコイル及び第2のコイルを備え、該第1のコイルに流す電流を断続して、第2のコイルに高電圧を誘起させ、該高電圧によって点火プラグにアーク放電を発生させる点火装置であって、第2のコイルと相互に誘導結合されると共に、一端が開放され、他端が誘導電流を流出するための流出経路に接続される第3のコイルを備えることを特徴とする。
【0007】
このように構成された点火装置では、第3のコイルの開放された一端と流出経路に接続された他端との間の空間(但し、第3のコイル自体を介さない空間)に、等価的にコンデンサが形成され、第3のコイルは、このコンデンサと共に直列共振回路をなしている。このため、第2のコイルに高電圧が誘起して、第2のコイルの磁束が変化した際に、直列共振回路が共振するように第3のコイルの巻き数を調整しておけば、第2のコイルに高電圧が誘起される度に、直列共振回路が共振し、第3のコイルに大きな誘導電流が発生する。そして、この誘導電流の発生によって第3のコイルに生じる大きな磁束変化によって、再度、第2のコイルに高電圧が誘起するため、点火プラグのアーク放電をその分長く維持することができる。
【0008】
即ち、本発明によれば、一次コイルや二次コイルを小型化しても、アーク放電の維持時間を十分に確保することが可能な点火装置を提供できる。
ここで、上述した流出経路としては、例えば、請求項2記載のように、第1のコイル及び前記第2のコイルにおける電位の基準点であることが望ましい。
【0009】
即ち、第3のコイルの電位が第1,第2のコイルにおける電位の基準点と同電位となるため、直列共振回路は安定した共振状態となる。
尚、第1,第2,第3のコイルは、互いに並列に配置されていても良いが、磁束変化を電力に変換する効率を考慮すると、請求項3記載のように、同芯状に配置されていることが望ましい。
【0010】
そして、第3のコイルは、例えば、請求項4記載のように、当該点火装置に内蔵されていても良いし、第2のコイルが、磁束を透過可能な外壁に外包されている場合には、例えば、請求項5記載のように、外壁の周囲に外装されていても良い。
【0011】
尚、第3のコイルを外壁の周囲に外装する場合には、請求項6記載のように、第3のコイルは、外壁に着脱可能に構成されていても良い。
ここで、上述した点火装置はいずれも、例えば、請求項7記載のように、直接点火方式の点火装置として好適に用いることができ、又、例えば、請求項8記載のように、車両に搭載される点火装置として好適に用いることができる。
【0012】
ところで、請求項9記載の考案は、点火装置を挿通可能な筒状の芯部の外周壁に導体線を巻回すると共に、該導体線の一端を開放し、他端に接続端子を接続したコイル器具である。
即ち、このように構成されたコイル器具は、点火装置に着脱できるため、請求項6記載の点火装置における第3のコイルとして好適に用いることができる。
【0013】
尚、このコイル器具は、請求項10記載のように、接続端子を除く芯部の外周壁を導体線と共に絶縁体でモールドすることが望ましい。
このようにコイル器具を構成すれば、点火装置が内燃機関に装着された際に、コイル器具の導体線が内燃機関に短絡し、直列共振回路の特性が変動してしまうことを防止できる。
【0014】
更に、絶縁体が、導体線の開放された一端と接続端子を接続された他端との間の空間(但し、導体線自体を介さない空間)に等価的に形成されるコンデンサの誘電体として作用し、コンデンサの容量を大きくできるため、当該コイル器具とコンデンサとにより形成される直列共振回路の尖鋭度を小さくできる。即ち、点火プラグにアーク放電を発生させる周期が様々に変化しても(つまり、内燃機関の回転数が様々に変化しても)、直列共振回路を共振させることができる。
【0015】
【考案の実施の形態】
以下に本考案の実施形態を図面と共に説明する。
まず、図1は、本考案に係る点火装置1の構造図である。但し、図1は、本考案に係る部分のみを示した概略図である。
【0016】
図1に示すように、点火装置1は、円筒状の本体部3と、該本体部3の外周壁に装着されるコイル器具5とを備え、車両のエンジンにおけるシリンダヘッドに装着可能に構成されている。
ここで、本体部3には、円筒状のケース7の中央内部に、鉄心からなるセンタコア9や一次コイルL1、二次コイルL2が具備されており、点火装置1は、ディストリビュータやハイテンションコード(高圧配線)を不要とした、所謂、直接点火方式として構成されている。
【0017】
尚、ケース7は、内燃機関にて発生する熱に耐え得ると共に、磁束を透過可能な樹脂から構成されている。又、センタコア9や一次コイルL1、二次コイルL2は同芯状に配置され、相互に誘導結合されている一方、これらの間にはそれぞれ絶縁性のボビン(図示せず)が介挿され、電気的に絶縁されている。但し、一次コイルL1及び二次コイルL2は、一次コイルL1に流れる電流が瞬断された際に、二次コイルL2に高電圧(10000V〜20000V)が発生するように各々の巻き数が設定されている。
【0018】
又、ケース7の下端部には、点火プラグ(図示せず)の電極部分を収納するための収納空間11が形成されている。そして、この収納空間11の上端部には、二次コイルL2の一端に電気的に接続された金属製のジョイント13が配設され、又、このジョイント13には、点火プラグの電極を受ける金属製のスプリング15が収納空間11に突出するように取り付けられている。つまり、二次コイルL2の一端は、ジョイント13及びスプリング15を介して、点火プラグの電極に接続される。
【0019】
又、ケース7の上端部には、図示しないコネクタを接続するコネクタ接続部17が形成されている。そして、このコネクタ接続部17には、一次コイルL1の一端に接続された接続端子19や、一次コイルL1の他端に接続された接続端子21、二次コイルL2の点火プラグへの接続端とは反対側の他端に接続された接続端子23、点火プラグのアース側電極に接続された接続端子25が配設されている。但し、接続端子19,21はそれぞれ、コネクタを介して、車両に搭載されたバッテリ(図3参照)や、一次コイルL1を流れる電流を断続するスイッチング素子(図3参照)に接続される。又、接続端子23,25は共に、コネクタを介して、車体に接続される(所謂、ボデーアース)。
【0020】
次に、図2は、コイル器具5の構造図である。
図2に示すように、コイル器具5は、点火装置1のケース7と同様の樹脂からなる円筒状の芯部51を備え、この芯部51の外周壁には、エナメル線が巻回されて、三次コイルL3が形成されている。但し、この三次コイルL3は、一端が開放され、他端には絶縁体で被覆された銅線53を介して、圧着端子55が接続されている。
【0021】
そして、コイル器具5は、これら銅線53及び圧着端子55を除き、芯部51の外周壁が、三次コイルL3と共に磁束を透過可能な樹脂57でモールドされている。
尚、コイル器具5は、芯部51に本体部3を挿通することで本体部3の外周壁に装着され、本体部3と共にシリンダヘッドに装着される際には、圧着端子55がエンジンのシリンダヘッドにボルトによって締結される。
【0022】
ここで、図3は、点火装置1と車両との間で形成される電気回路の回路図である。
図3に示すように、一次コイルL1は、一端がバッテリB1に接続され、他端がスイッチング素子(例えば、トランジスタ)Tr1を介して車体に接続されている。又、二次コイルL2は、一端が車体に接続され、他端が点火プラグ(図示せず)に接続されている。
【0023】
そして、三次コイルL3は、圧着端子55に接続された一端(以下、「端子接続端」という。)がシリンダヘッド(車体)に接続されている。ここで、三次コイルL3の開放端と端子接続端との間の空間(但し、三次コイルL3自体を介さない空間)には、等価的にコンデンサC1が形成され、三次コイルL3は、このコンデンサC1と共に直列共振回路をなしている。但し、三次コイルL3は、二次コイルL2に高電圧が誘起して、二次コイルL2の磁束が変化した際に、直列共振回路が共振するように巻き数が調整されている。
【0024】
以上のように構成された点火装置1では、スイッチング素子Tr1によって一次コイルL1の電流が断続されると、二次コイルL2に高電圧が誘起し、この高電圧を点火プラグに供給する。この際、二次コイルL2における磁束変化によって、三次コイルL3とコンデンサC1とからなる直列共振回路が共振し、三次コイルL3には、大きな誘導電流が発生する。そして、この誘導電流の発生によって三次コイルL3に生じる大きな磁束変化によって、再度、二次コイルL2に高電圧が誘起し、この高電圧が点火プラグに供給される。
【0025】
つまり、本実施形態の点火装置1では、二次コイルL2に高電圧が誘起する度に、共振によって三次コイルL3に大きな誘導電流が発生し、これに起因して二次コイルL2に再度高電圧が誘起するため、点火プラグのアーク放電をその分長く維持することができる。
【0026】
即ち、本実施形態の点火装置1によれば、一次コイルや二次コイルを小型化しても、アーク放電の維持時間を十分に確保することが可能な点火装置を提供できる。
又、本実施形態の点火装置1では、コイル器具5における三次コイルL3の一端が、一次コイルL1及び二次コイルL2と共にボデーアースされているため、直列共振回路は、安定した共振状態となる。
【0027】
又、コイル器具5の外周壁が樹脂57によって覆われているため、点火装置1をシリンダヘッドに装着した際に、三次コイルL3がエンジンに短絡し、直列共振回路の特性が変動してしまうことがない。
更に、コイル器具5の外周壁を覆う樹脂57が、コンデンサC1の誘電体として作用し、コンデンサC1の容量を大きくしているため、三次コイルL3とコンデンサC1とにより形成される直列共振回路の尖鋭度を小さくできる。即ち、点火プラグにアーク放電を発生させる周期が様々に変化しても(つまり、エンジンの回転数が様々に変化しても)、直列共振回路を共振させることができる。
【0028】
以上、本考案の実施の形態について説明したが、本考案は、上記実施形態に何ら限定されることはなく、本考案の技術的範囲に属する限り種々の形態をとり得ることはいうまでもない。
例えば、上記実施形態では、三次コイルL3を点火装置1に外装したが、二次コイルL2の外側に同芯状に配置されるように点火装置1に内蔵しても良い。この場合、点火装置1のケース7が金属などのように磁束を透過しない材質から構成されているときに好適である。
【0029】
又、上記実施形態では、本考案を直接点火方式の点火装置に適用したが、一次コイル及び二次コイルを用いて高電圧を発生し、点火プラグに供給する形態の点火装置であれば他の方式の点火装置に本考案を適用しても良い。
又、上記実施形態では、三次コイルL3の開放端と端子接続端と間の空間にて等価的に形成されるコンデンサC1を直列共振回路の構成要素に用いたが、三次コイルL3にコンデンサ素子を並列に接続し、これを直列共振回路の構成要素に用いても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る点火装置1の構造図である。
【図2】コイル器具5の構造図である。
【図3】点火装置1と車両との間で形成される電気回路の回路図である。
【符号の説明】
1…点火装置、3…本体部、5…コイル器具、7…ケース、9…センタコア、11…収納空間、13…ジョイント、15…スプリング、17…コネクタ接続部、19,21,23,25…接続端子、51…芯部、53…銅線、55…圧着端子、57…樹脂、B1…バッテリ、C1…コンデンサ、L1…一次コイル、L2…二次コイル、L3…三次コイル、Tr1…スイッチング素子。[0001]
[Technical field to which the invention belongs]
The present invention relates to an ignition device for generating an arc discharge in a spark plug, and a related technique.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art Conventionally, an ignition device for generating an arc discharge in a spark plug attached to a cylinder of an engine of a vehicle or the like generally includes a primary coil and a secondary coil, which are inductively coupled to each other. By interrupting the current flowing through the primary coil, a high voltage is induced in the secondary coil, and this high voltage is supplied to the ignition plug to provide a space (discharge gap) between the discharge electrode and the ground electrode in the ignition plug. An arc discharge is generated. The arc discharge generates a flame nucleus (that is, a kind of fire) for burning the air-fuel mixture in a cylinder of the engine, and the air-fuel mixture is burned as the flame nucleus sequentially expands and grows.
[0003]
Here, the configuration of such an ignition device is general as described above, and corresponds to a publicly-known / public technology. Therefore, here, the prior art document is not particularly disclosed.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
Incidentally, in recent years, ignition devices have been downsized, and accordingly, the peak value of high voltage generated in the secondary coil has been reduced. For this reason, when the density of the air-fuel mixture is large and the electric resistance in the discharge gap is large, the arc discharge may not be able to be maintained until the flame kernel has grown sufficiently. As a result, there is a problem that the air-fuel mixture cannot be sufficiently burned, and the output of the engine is correspondingly lost, and many harmful substances or unburned substances are generated.
[0005]
In order to solve the above problems, the present invention provides an igniter capable of ensuring a sufficient arc discharge maintenance time even if the primary coil and the secondary coil are downsized, and a technique related thereto. The purpose is to provide.
[0006]
[Means for Solving the Problems and Effects of the Invention]
In order to achieve the above object, the invention according to claim 1 includes a first coil and a second coil which are inductively coupled to each other, and intermittently interrupts a current flowing through the first coil. An ignition device for inducing a high voltage in a coil and generating an arc discharge in an ignition plug by the high voltage, wherein the ignition device is inductively coupled to a second coil, one end is opened, and the other end is an induction current. And a third coil connected to an outflow path for outflow.
[0007]
In the ignition device configured as described above, the space between the open end of the third coil and the other end connected to the outflow path (however, a space that does not pass through the third coil itself) is equivalent. And a third coil forms a series resonance circuit with the capacitor. Therefore, if the number of turns of the third coil is adjusted so that the series resonance circuit resonates when a high voltage is induced in the second coil and the magnetic flux of the second coil changes, Every time a high voltage is induced in the second coil, the series resonance circuit resonates, and a large induced current is generated in the third coil. Since a large voltage change is induced in the second coil again due to a large change in magnetic flux generated in the third coil due to the generation of the induced current, the arc discharge of the ignition plug can be maintained for that long.
[0008]
That is, according to the present invention, it is possible to provide an ignition device that can secure a sufficient arc discharge maintenance time even if the primary coil and the secondary coil are downsized.
Here, it is desirable that the above-mentioned outflow path is, for example, a reference point of a potential in the first coil and the second coil.
[0009]
That is, since the potential of the third coil is the same as the potential reference point of the first and second coils, the series resonance circuit is in a stable resonance state.
The first, second, and third coils may be arranged in parallel with each other, but in consideration of the efficiency of converting a change in magnetic flux into electric power, the first, second, and third coils are arranged concentrically. It is desirable to have been.
[0010]
The third coil may be built in the ignition device, for example, as described in claim 4. In the case where the second coil is encased in an outer wall through which magnetic flux can pass, For example, an exterior may be provided around the outer wall.
[0011]
When the third coil is provided around the outer wall, the third coil may be detachably attached to the outer wall.
Here, any of the above-described ignition devices can be suitably used, for example, as a direct ignition type ignition device as described in claim 7, and can be mounted on a vehicle, for example, as described in claim 8. It can be suitably used as an ignition device to be used.
[0012]
According to a ninth aspect of the present invention, a conductor wire is wound around an outer peripheral wall of a cylindrical core portion through which an ignition device can be inserted, one end of the conductor wire is opened, and a connection terminal is connected to the other end. It is a coil device.
That is, since the coil device thus configured can be attached to and detached from the ignition device, it can be suitably used as the third coil in the ignition device according to the sixth aspect.
[0013]
In this coil device, it is desirable that the outer peripheral wall of the core except for the connection terminal be molded with an insulator together with the conductor wire.
With this configuration of the coil device, it is possible to prevent the conductor wire of the coil device from being short-circuited to the internal combustion engine when the ignition device is mounted on the internal combustion engine, thereby preventing the characteristics of the series resonance circuit from fluctuating.
[0014]
Further, the insulator is a dielectric of the capacitor equivalently formed in a space between the open end of the conductor wire and the other end to which the connection terminal is connected (a space not passing through the conductor wire itself). Since the capacitance and the capacity of the capacitor can be increased, the sharpness of the series resonance circuit formed by the coil device and the capacitor can be reduced. That is, the series resonance circuit can resonate even if the cycle at which arc discharge is generated in the spark plug varies (that is, the rotational speed of the internal combustion engine varies).
[0015]
[Embodiment of the invention]
An embodiment of the present invention will be described below with reference to the drawings.
First, FIG. 1 is a structural diagram of an ignition device 1 according to the present invention. However, FIG. 1 is a schematic diagram showing only the portion according to the present invention.
[0016]
As shown in FIG. 1, the ignition device 1 includes a cylindrical
Here, the
[0017]
The case 7 is made of a resin that can withstand heat generated in the internal combustion engine and can transmit magnetic flux. The center core 9, the primary coil L1, and the secondary coil L2 are arranged concentrically and inductively coupled to each other, while an insulating bobbin (not shown) is interposed therebetween. It is electrically insulated. However, the number of turns of each of the primary coil L1 and the secondary coil L2 is set so that a high voltage (10000 V to 20,000 V) is generated in the secondary coil L2 when the current flowing through the primary coil L1 is momentarily interrupted. ing.
[0018]
A
[0019]
A connector connection portion 17 for connecting a connector (not shown) is formed at the upper end of the case 7. The connector connection portion 17 includes a
[0020]
Next, FIG. 2 is a structural diagram of the
As shown in FIG. 2, the
[0021]
In the
The
[0022]
Here, FIG. 3 is a circuit diagram of an electric circuit formed between the ignition device 1 and the vehicle.
As shown in FIG. 3, the primary coil L1 has one end connected to the battery B1 and the other end connected to a vehicle body via a switching element (for example, a transistor) Tr1. The secondary coil L2 has one end connected to the vehicle body and the other end connected to a spark plug (not shown).
[0023]
One end of the tertiary coil L3 connected to the crimp terminal 55 (hereinafter, referred to as “terminal connection end”) is connected to a cylinder head (vehicle body). Here, a capacitor C1 is equivalently formed in the space between the open end of the tertiary coil L3 and the terminal connection end (however, a space that does not pass through the tertiary coil L3 itself). Together with a series resonance circuit. However, the number of turns of the tertiary coil L3 is adjusted so that the series resonance circuit resonates when a high voltage is induced in the secondary coil L2 and the magnetic flux of the secondary coil L2 changes.
[0024]
In the ignition device 1 configured as described above, when the current in the primary coil L1 is interrupted by the switching element Tr1, a high voltage is induced in the secondary coil L2, and this high voltage is supplied to the ignition plug. At this time, the series resonance circuit including the tertiary coil L3 and the capacitor C1 resonates due to a change in magnetic flux in the secondary coil L2, and a large induced current is generated in the tertiary coil L3. Then, due to the large magnetic flux change generated in the tertiary coil L3 due to the generation of the induced current, a high voltage is induced again in the secondary coil L2, and this high voltage is supplied to the ignition plug.
[0025]
That is, in the ignition device 1 of the present embodiment, every time a high voltage is induced in the secondary coil L2, a large induced current is generated in the tertiary coil L3 due to resonance, and as a result, the high voltage is again applied to the secondary coil L2. , The arc discharge of the spark plug can be maintained for that long.
[0026]
That is, according to the igniter 1 of the present embodiment, it is possible to provide an igniter capable of ensuring a sufficient arc discharge maintenance time even if the primary coil and the secondary coil are downsized.
Further, in the ignition device 1 of the present embodiment, one end of the tertiary coil L3 in the
[0027]
Further, since the outer peripheral wall of the
Further, since the
[0028]
As described above, the embodiments of the present invention have been described. However, the present invention is not limited to the above embodiments, and it goes without saying that various forms can be adopted as long as they belong to the technical scope of the present invention. .
For example, in the above-described embodiment, the tertiary coil L3 is provided on the ignition device 1, but may be incorporated in the ignition device 1 so as to be concentrically arranged outside the secondary coil L2. This case is suitable when the case 7 of the ignition device 1 is made of a material that does not transmit magnetic flux, such as a metal.
[0029]
In the above embodiment, the present invention is applied to an ignition device of a direct ignition system. However, any other ignition device that generates a high voltage using a primary coil and a secondary coil and supplies it to an ignition plug can be used. The present invention may be applied to an ignition system of a system.
In the above embodiment, the capacitor C1 equivalently formed in the space between the open end and the terminal connection end of the tertiary coil L3 is used as a component of the series resonance circuit. They may be connected in parallel, and this may be used as a component of the series resonance circuit.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a structural view of an ignition device 1 according to the present invention.
FIG. 2 is a structural view of a
FIG. 3 is a circuit diagram of an electric circuit formed between the ignition device 1 and a vehicle.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 ... Ignition device, 3 ... Main body part, 5 ... Coil device, 7 ... Case, 9 ... Center core, 11 ... Storage space, 13 ... Joint, 15 ... Spring, 17 ... Connector connection part, 19, 21, 23, 25 ... Connection terminal, 51 core, 53 copper wire, 55 crimp terminal, 57 resin, B1 battery, C1 capacitor, L1 primary coil, L2 secondary coil, L3 tertiary coil, Tr1 switching element .
Claims (10)
前記第2のコイルと相互に誘導結合されると共に、一端が開放され、他端が誘導電流を流出するための流出経路に接続される第3のコイルを備えることを特徴とする点火装置。A first coil and a second coil that are inductively coupled to each other; a current flowing through the first coil is interrupted to induce a high voltage in the second coil; An ignition device for generating an arc discharge,
An ignition device comprising: a third coil that is inductively coupled to the second coil and that has one end open and the other end connected to an outflow path through which an induced current flows.
前記第3のコイルは、前記外壁の周囲に外装されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3いずれか記載の点火装置。The second coil is encased on an outer wall that can transmit a magnetic flux,
The ignition device according to any one of claims 1 to 3, wherein the third coil is provided around the outer wall.
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JP2003002100U JP3097229U (en) | 2003-04-16 | 2003-04-16 | Ignition device and coil device |
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JP2003002100U Expired - Lifetime JP3097229U (en) | 2003-04-16 | 2003-04-16 | Ignition device and coil device |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3097229U (en) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20200093308A (en) * | 2019-01-28 | 2020-08-05 | 루모스캔들(주) | Contactless auto-ignition candle wick, a contactless auto-ignition candle including the same, ignition device for the same and a contactless auto-ignition candle system including the same |
WO2020159186A3 (en) * | 2019-01-28 | 2020-11-26 | 루모스캔들(주) | Automatic ignition candle and wick flame detection device therefor |
-
2003
- 2003-04-16 JP JP2003002100U patent/JP3097229U/en not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20200093308A (en) * | 2019-01-28 | 2020-08-05 | 루모스캔들(주) | Contactless auto-ignition candle wick, a contactless auto-ignition candle including the same, ignition device for the same and a contactless auto-ignition candle system including the same |
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