【０００１】
【考案の属する技術分野】
この考案は、自動車等の車体に装着するエアロパーツの端縁部を保護する構造に関する。詳しくは、走行中に車体に生ずる揚力を減少させるべく空気力学的にダウンフォースをもたらして、操縦安定性を向上させるために機能するリアウイングであって、これを構成する垂直翼端板に関する。そして、垂直翼端板の鋭角部を保護して、接触による怪我から歩行者等を守るようにした垂直翼端板を提供する。
【０００２】
車体の形状は、その自動車が使用される用途によって決まってくるが、現在では、空気力学も重視して設計される。自動車の走行抵抗には、空気抵抗が含まれる。空気抵抗が大きいほど走行に必要なエネルギーが大きくなる。つまり、燃費も悪くなる。空気抵抗の大きさは、自動車の前面投影面積に比例する。飛行機の羽のような断面形状にすると、前面投影面積を小さくでき、空気抵抗を軽減できる。即ち、車体の形状を流線形にして、高速走行に対応する。しかし、自動車が高速で走行すると、自動車上部を流れる空気の速度が大きくなり、圧力が低くなる。この圧力の低下が、自動車を持ち上げるようにも作用する。これを揚力といい、高速になると車輪にかかる重量を減らしてしまい、車輪の駆動力が減少し、摩擦力が小さくなり、駆動力や制動力が充分に発揮できなくなる。このために、スポーツカーの如く、流線形に近ずけた車種からセダンと呼ばれる箱型の一般乗用車に至るまで、各種自動車の車体では、揚力を減少させ高速走行時の走行安定性を向上させるために、リアウイングを利用するニーズは大きい。リアウイングを装備して操縦の安定性を得ていることは現代では常識化している。このため、車体の形状に流線形を追い求める一方、他方では揚力対策について研究、開発している。
【０００３】
流線形に最初に名前をつけたのはドイツ人で、初め飛行機の設計に応用し、後にこの経験を生かして自動車に適用した。この時、その形をトローペンと呼んだ。これは、水滴という意味である。だからこれを受けて英語ではティアー・ドロップ、即ち涙滴と呼んだ。涙滴は、前のほうが丸くて後ろのほうが細くてつぼんでいる。流線形は、水や涙がしたたり落ちるときの形と同じである。後ろの方が細くてつぼんでいる姿は、正しく、車体のリア部であり、この部分が、気体の流れによって負圧になり、車体が浮く。高速になるほどその度合いが大きい。自動車にリアウイングを装着する所以である。
【０００４】
また、エアロパーツとは、自動車等の高速走行時の安定性を確保し、空気抵抗を軽減し、外観デザイン性を向上させるために車体に装着される部品である。外観がきわめて美観に優れたものが求められる。スポイラー、ウイング、エアダム等がある。これらは、スポーティーな乗用車、一般乗用車、スリーボックスカー等の、自動車の車体後方の上面に取付けて、高速走行時の自動車の走行安定性を高めるものである。自動車の走行時に、風圧の変化のみで、自動車を下方に押さえるダウンフォースを得るものである。特に、高速走行時には、ダウンフォースが大きい程高い安定性が得られる。走行風からの外力を利用して、走行路面に対する車体後部の接地力を増加させるものである。
【０００５】
【従来の技術】
乗用車等が高速で走行する場合、車体上部を通過する空気流と車体下部を通過する空気流との圧力差により、車体には揚力が発生するようになる。このため、乗用車等では、車体のフロント下部やリア上部等にウイングを追加装着することで、走行中の車体にダウンフォースを発生させて揚力を減少する対策が施されている。即ち、エアロパーツとしてウイングをリア上部に装着し、車体上部に正圧を生じさせることにより、ダウンフォースを保ち、乗用車等の操縦安定性を得ていることは周知である。
【０００６】
ウイングについては、数々の構造のものがある。その一例を図１、図２に示す。図１は、リアウイングを装着した状態を示す車両のリア部の説明図である。リアウイングは、自動車の後方部の上面で、車体の幅方向に伸びるように取付け、高速走行時の走行安定性を高めるためのものであることは前述した通りである。リアウイングは、自動車の後方部上面の、左右に立設した一対の脚部１３と、この脚部に取付けた水平翼１１と、この水平翼の両端に取付けた垂直翼端板１２とから構成されている。ここで、一対の垂直翼端板１２は、上面視して自動車の走行方向に略平行にとりつけられており、気流からの抵抗を少なくしながら直進安定性に寄与している。また、若者のドライバーにはレースカーの雰囲気をかもし出し、自動車等の高速走行時の操縦安定性への貢献と可及的に空気抵抗を軽減するとともに、外観デザイン性をも重視したものである。
【０００７】
また、自動車等には、それ自体軽量かつ強靭な材質であるカーボンファイバーやケプラー（登録商標）とよばれる芳香族ポリアミド等が構造材料として利用されている。カーボンファイバーは、ヤング率が高いので、リアウイングに好適であり、垂直翼端板１２を含む水平翼１１にも広く使用されている。垂直翼端板１２の詳細を図３に示す。垂直翼端板１２は、カーボンファイバー製の基板２１と、この周縁部を覆う緩衝体２２からなる。取付け穴２３を介して、リアウイングの水平翼１１の両端部に取付けられる。基板２１は、ゴム製の緩衝体２２によって、周縁部が覆い包まれている。基板２１の周縁部は、一枚のカーボンファイバー製生地体からミシン等で切り出されているが、切り口は鋭利な面を有している。そのため、その加工面のままだと歩行者等が接触すると怪我する恐れがある。そこで、周縁部をどうやって保護するか、その方法が各種開発されている。通常、周縁部は、端末部処理として、通常薄い断面のＵ字形ゴムまたはテープを貼着する等の緩衝体によって、覆い包まれている。
【０００８】
次に、緩衝体２２について説明する。図３におけるＸ−Ｘ矢視の断面図を、図４に示す。従来の、基板２１の周縁部を覆う方法である。緩衝体２２は、平坦状のテープやゴム板等を、基板２１の周縁部を覆い包むように接着、結合されたものである。そのため、緩衝体の外周面は、単に、平坦形状と角形状を繋ぎ合わせたプロフィルとなりがちである。図示のように、緩衝体２２は、平端部Ａ、側端部Ｂ、角端部Ｃおよび内隅Ｄから形成される。平端部Ａ、側端部Ｂおよび角端部Ｃとも丸みのないプロフィルである。特に、角端部Ｃは、曲率が小さく、角張っている。図示のように、緩衝体の断面は略Ｕ字状であり、角部が鋭角である。また、平端部Ａ、側端部Ｂおよび角端部Ｃ部において、テープやゴム板の肉厚が小さい。そのため、歩行者等が接触して怪我する恐れがある。緩衝体のこのような形状は、衝撃を緩和できず、歩行者等に対する保護能力が不足している。
【０００９】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、上記事情に鑑みて、歩行者等がリアウイングの翼端部に接触しても、衝撃を緩和して怪我からまもることができるようなリアウイング部品を提供するものである。更に詳細には、リアウイングの垂直翼端板の鋭角部を覆い包む緩衝体を提供することを目的とする。そのために、従来の緩衝体のＵ字形状から、涙滴形状の断面に着目したもので、角部の鋭角部を可及的に曲率の大きい曲面を提供するものである。
【００１０】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項１の考案は、自動車の後方部上面において、左右に立設した一対の取付け用の脚部と、該脚部に取付けられた水平翼と、該水平翼の両端部に取付けられた板状の垂直翼端板を備えたリアウイングであって、断面が略涙滴形状で、かつ、外周面が丸みを帯びた緩衝体により、前記垂直翼端板の外周部が覆い包まれてなることを特徴とする自動車用リアウイング部品の保護構造である。
【００１１】
また、請求項２の考案は、請求項１の考案の上記特徴に加えて、前記緩衝体は、外周面が、緩やかな曲率を有する複数の曲面から形成されていることを特徴とする請求項１記載の自動車用リアウイング部品の保護構造である。
【００１２】
【考案の実施の形態】
本考案の実施の形態を、添付図面に示した本考案の実施例に基ずいて以下に具体的に説明する。
【００１３】
図５は、長手方向に連続する緩衝体２２の一部斜視図である。ここで、垂直翼端板１２は、図４に説明したように、基板２１と緩衝体２２からなる。図６は、緩衝体の開口部に垂直翼端板の基板２１を挿入したもので、その断面を示す。従来例の図４に相当し、長尺の緩衝体２２の開口部Ｋを開き気味にして、基板２１の周縁部を覆い包むように挿入し、嵌合固着するかあるいは接着剤を介在させて接着した状態を示すものである。緩衝体は、ゴム等の弾性体なので、開口部Ｋの開きが復元して基板に密着する。基板２１の周縁部は、加工されているが、鋭角部を有している。そのため、垂直翼端板１２は、基板２１の鋭角部が緩衝体２２によって覆い包まれている。ここで、緩衝体２２の平端部Ａ、側端部Ｂおよび角端部Ｃは、曲率の大きい曲面である。平端部Ａの曲率が最も大きく、側端部Ｂ、角端部Ｃと順に小さい。特に、角端部Ｃは、可能な限り曲率を大きくしたものである。このように、緩衝体の外周面は、可及的に緩やかな曲率を有する曲面から構成されている。また、平端部Ａ、側端部Ｂおよび角端部Ｃ部において、衝撃が緩和される程度に、ゴム等の緩衝体の肉厚を大きくしている。なお、緩衝体の内周面は接着剤が塗布され、基板２１と接着、結合される。以上、外周面が緩やかな曲率を有する複数の曲面を備えた緩衝体によって、基板の鋭角部が覆い包まれているので、歩行者等がリアウイングの翼端部に接触した際、衝撃が緩和されて怪我を未然に防ぐことができる。本考案の緩衝体は、歩行者等に対し満足した保護能力をもつものである。
【００１４】
次に、本考案のリアウイングに関する構造規制について、図７、図８を参照しながら説明する。図７は、リアウイングの構造基準の説明図で、リアウイングを装着した状態を示す車体のリア部分の平面図である。図８は、同上、側面図である。
【００１５】
上記の構造基準は、専ら乗用に供する乗車定員１０人以下の普通自動車および小型自動車、貨物の運送の用に供する車両総重量２．８トン以下の普通自動車および小型自動車ならびに軽自動車に備えるウイングに適用する。この基準は、自動車検査独立法人によるもので、その要件を図７および図８を参照しながら説明する。ウイング側端が車両の最外側から、保安基準幅Ｇの寸法が１６５ミリメートル以上内側にあれば、問題ない。従って、本考案のリアウイングは、例えば、車幅Ｅの寸法が１８００ミリメートルの場合、リアウイング幅Ｆの寸法が１４７０ミリメートル以下のものを車幅の中央に取付ければよい。以上、本考案の垂直翼端板を取り付ける際は、以上の要件を正しく守る必要がある。
【００１６】
【考案の効果】
本考案の垂直翼端板は、従来の緩衝体のＵ字形状から、涙滴形状の断面に着目したもので、角部の鋭角部を可及的に曲率の大きい曲面に変えるものである。その結果、周縁部が可及的に緩やかな曲率を有する曲面を備えた緩衝体によって覆い包まれている。特に、緩衝体の角端部Ｃは、曲率を可及的に大きくしたものである。そのため、歩行者等がリアウイングの翼端部に接触した際、衝撃が緩和されて怪我を未然に防ぐことができる。本考案の緩衝体２２は、歩行者等に対し満足した保護能力をもつものである。また、本考案の緩衝体は、歩行者等に対する保護の面から、実用性の高いものである。
【図面の簡単な説明】
【図１】ウイングを装着した状態を示す車体のリア部分の説明図である。
【図２】同上、側面図である。
【図３】リアウイングの垂直翼端板の説明図である。
【図４】従来例に係る緩衝体を、垂直翼端板の基板に挿入、接着した状態を示すもので、図３に示すＸ−Ｘ矢視の断面図である。
【図５】本考案の実施例に係る緩衝体の斜視図である。
【図６】本考案の実施例に係る緩衝体に、垂直翼端板の基板を挿入、接着した状態を示す、図４相当図である。
【図７】本考案の実施例に係るリアウイングの構造基準の説明図で、ウイングを装着した状態を示す車両のリア部分の平面図である。
【図８】同上、側面図である。
【符号の説明】
１ 車体
２ リアウイング
１１ 水平翼
１２ 垂直翼端板
１３ 脚部
２１ 基板
２２ 緩衝体
２３ 取付け孔
Ａ 平端部
Ｂ 側端部
Ｃ 角端部
Ｄ 内隅
Ｅ 車体幅
Ｆ リアウイング幅
Ｇ 保安基準幅
Ｈ 車両最後端
Ｋ 開口部[0001]
[Technical field to which the invention belongs]
The present invention relates to a structure for protecting an edge of an aero part mounted on a vehicle body such as an automobile. More specifically, the present invention relates to a rear wing that functions to improve a steering stability by providing an aerodynamic downforce to reduce a lift generated in a vehicle body during traveling, and to a vertical wing end plate constituting the rear wing. Further, a vertical wing end plate is provided which protects an acute angle portion of the vertical wing end plate to protect a pedestrian or the like from an injury due to contact.
[0002]
The shape of the vehicle body is determined by the application in which the vehicle is used, but at present, it is designed with emphasis on aerodynamics. The running resistance of an automobile includes air resistance. The energy required for traveling increases as the air resistance increases. In other words, fuel efficiency also deteriorates. The magnitude of the air resistance is proportional to the front projected area of the vehicle. When the cross section is shaped like an airplane wing, the front projection area can be reduced, and the air resistance can be reduced. That is, the shape of the vehicle body is made streamlined to cope with high-speed traveling. However, when the vehicle runs at high speed, the speed of the air flowing above the vehicle increases, and the pressure decreases. This reduction in pressure also acts to lift the vehicle. This is called lift, and at high speeds, the weight applied to the wheels is reduced, the driving force of the wheels is reduced, the frictional force is reduced, and the driving force and braking force cannot be exerted sufficiently. For this reason, to reduce the lift and improve the running stability during high-speed running, in the body of various automobiles, from cars that approach the streamline, such as sports cars, to box-shaped general passenger cars called sedans. The need to use the rear wing is great. It is common sense in modern times to equip the rear wing to obtain steering stability. For this reason, while pursuing streamlines in the shape of the vehicle body, on the other hand, we are researching and developing measures against lift.
[0003]
The streamliner was first named by Germans, first applying it to the design of airplanes, and later applying this experience to cars. At this time, the shape was called a tropen. This means a water drop. That's why I called it teardrop in English. The teardrops are rounder on the front and thinner on the back. The streamline is the same shape as when water or tears drip and fall. The figure that the back is thin and concave is correct, the rear part of the vehicle body, and this part becomes negative pressure due to the flow of gas, and the vehicle body floats. The higher the speed, the greater the degree. That is why the rear wing is installed on the car.
[0004]
The aero parts are parts that are mounted on a vehicle body to ensure stability during high-speed running of an automobile or the like, reduce air resistance, and improve appearance design. It is required to have a very beautiful appearance. There are spoilers, wings, air dams, etc. These are mounted on the upper surface behind the body of a vehicle, such as a sporty passenger car, a general passenger car, a three-box car, etc., to enhance the running stability of the vehicle during high-speed running. When the vehicle is running, a downforce that holds the vehicle downward is obtained only by a change in wind pressure. In particular, during high-speed running, higher stability is obtained as the downforce increases. The contact force of the rear portion of the vehicle body with respect to the traveling road surface is increased by using the external force from the traveling wind.
[0005]
[Prior art]
When a passenger car or the like travels at a high speed, lift is generated in the vehicle body due to a pressure difference between an airflow passing through the upper part of the vehicle body and an airflow passing through the lower part of the vehicle body. For this reason, in passenger cars and the like, measures are taken to reduce downlift by generating downforce on the running vehicle body by additionally attaching wings to the lower front part and upper rear part of the vehicle body. That is, it is well known that a wing is mounted as an aero part on an upper rear portion to generate a positive pressure on an upper portion of a vehicle body, thereby maintaining downforce and obtaining steering stability of a passenger car or the like.
[0006]
There are many types of wings. One example is shown in FIGS. FIG. 1 is an explanatory diagram of a rear portion of a vehicle showing a state where a rear wing is mounted. As described above, the rear wing is mounted on the upper surface of the rear part of the vehicle so as to extend in the width direction of the vehicle body to enhance running stability during high-speed running. The rear wing comprises a pair of legs 13 erected on the left and right sides of the rear upper surface of the vehicle, horizontal wings 11 attached to the legs, and vertical wing end plates 12 attached to both ends of the horizontal wing. Have been. Here, the pair of vertical wing end plates 12 are mounted substantially parallel to the traveling direction of the automobile when viewed from above, and contribute to straight running stability while reducing resistance from airflow. In addition, it gives the youth driver the atmosphere of a race car, contributes to driving stability during high-speed driving of cars and other vehicles, reduces air resistance as much as possible, and places emphasis on exterior design.
[0007]
In automobiles and the like, carbon fiber or aromatic polyamide called Kepler (registered trademark), which is a lightweight and tough material per se, is used as a structural material. Since carbon fiber has a high Young's modulus, it is suitable for the rear wing, and is widely used for the horizontal wing 11 including the vertical wing end plate 12. The details of the vertical wing end plate 12 are shown in FIG. The vertical wing end plate 12 includes a substrate 21 made of carbon fiber and a buffer 22 covering the peripheral portion. It is attached to both ends of the horizontal wing 11 of the rear wing through the attachment holes 23. The periphery of the substrate 21 is covered by a rubber buffer 22. The peripheral edge of the substrate 21 is cut out of one carbon fiber fabric body with a sewing machine or the like, and the cut has a sharp surface. Therefore, there is a risk of injury if a pedestrian or the like comes into contact with the machined surface. Therefore, various methods for protecting the peripheral portion have been developed. Usually, the peripheral portion is covered with a buffer such as a U-shaped rubber or a tape having a thin cross section as a terminal portion treatment.
[0008]
Next, the buffer 22 will be described. FIG. 4 is a sectional view taken along line XX in FIG. This is a conventional method of covering the periphery of the substrate 21. The buffer 22 is formed by bonding and bonding a flat tape, a rubber plate, or the like so as to cover the periphery of the substrate 21. Therefore, the outer peripheral surface of the buffer tends to simply have a profile in which a flat shape and a square shape are joined. As shown, the buffer 22 is formed from a flat end A, a side end B, a corner end C, and an inner corner D. The flat end A, the side end B, and the corner end C have a non-rounded profile. In particular, the corner end C has a small curvature and is angular. As shown, the cross section of the shock absorber is substantially U-shaped, and the corners are acute. At the flat end A, the side end B, and the corner end C, the thickness of the tape or rubber plate is small. Therefore, a pedestrian or the like may be injured by contact. Such a shape of the shock absorber cannot reduce the impact, and lacks protection ability against pedestrians and the like.
[0009]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention has been made in view of the above circumstances, and provides a rear wing component that can reduce impact and protect against injury even when a pedestrian or the like comes into contact with the wing tip of the rear wing. More specifically, it is an object of the present invention to provide a shock absorber that covers an acute angle portion of a vertical wing end plate of a rear wing. Therefore, the present invention focuses on a teardrop-shaped cross section from the conventional U-shape of the cushioning body, and provides a curved surface having as large a curvature as possible at an acute angle portion.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the invention according to claim 1 is characterized in that a pair of mounting legs erected on the left and right sides, a horizontal wing mounted on the legs, A rear wing provided with a plate-shaped vertical wing end plate attached to both ends of the vertical wing end plate, the cross-section is substantially teardrop-shaped, and the outer peripheral surface of the rear wing is rounded, A protection structure for a rear wing component for an automobile, wherein an outer peripheral portion is covered.
[0011]
According to a second aspect of the present invention, in addition to the features of the first aspect of the present invention, the shock absorber has an outer peripheral surface formed of a plurality of curved surfaces having a gentle curvature. 1 is a protective structure for a rear wing component for an automobile according to 1.
[0012]
[Embodiment of the invention]
Embodiments of the present invention will be specifically described below based on embodiments of the present invention shown in the accompanying drawings.
[0013]
FIG. 5 is a partial perspective view of the buffer 22 that is continuous in the longitudinal direction. Here, the vertical wing end plate 12 includes the substrate 21 and the buffer 22 as described in FIG. FIG. 6 shows a cross section of a vertical wing end plate substrate 21 inserted into the opening of the shock absorber. Corresponding to FIG. 4 of the conventional example, the opening K of the long buffer 22 is slightly opened, and inserted so as to cover the peripheral portion of the substrate 21 and fitted or fixed, or adhered with an adhesive interposed therebetween. FIG. Since the buffer is an elastic body such as rubber, the opening of the opening K is restored, and the buffer comes into close contact with the substrate. The peripheral portion of the substrate 21 is processed, but has an acute angle portion. Therefore, the vertical wing end plate 12 has the acute angle portion of the substrate 21 covered by the buffer 22. Here, the flat end A, the side end B, and the corner end C of the buffer body 22 are curved surfaces having a large curvature. The curvature of the flat end A is the largest, and the side end B and the corner end C are smaller in this order. In particular, the corner end C has a curvature as large as possible. As described above, the outer peripheral surface of the shock absorber is constituted by a curved surface having a curvature as gentle as possible. At the flat end portion A, the side end portion B and the corner end portion C, the thickness of the shock absorber such as rubber is increased to such an extent that the impact is reduced. Note that an adhesive is applied to the inner peripheral surface of the buffer, and is bonded to and bonded to the substrate 21. As described above, the shock absorber having a plurality of curved surfaces having a gentle curvature on the outer peripheral surface covers the acute angle portion of the substrate, so that when a pedestrian or the like comes into contact with the wing tip of the rear wing, the impact is reduced. Being able to prevent injury. The shock absorber of the present invention has satisfactory protection ability against pedestrians and the like.
[0014]
Next, the structure regulation of the rear wing according to the present invention will be described with reference to FIGS. FIG. 7 is an explanatory view of the structure standard of the rear wing, and is a plan view of a rear portion of the vehicle body showing a state where the rear wing is mounted. FIG. 8 is a side view of the same.
[0015]
The above-mentioned structural standards are applied to wings provided for ordinary cars and small cars with a total weighing of 2.8 tons or less and light cars for use in the transportation of cargo. Apply. This standard is based on an automobile inspection independent corporation, and its requirements will be described with reference to FIGS. 7 and 8. There is no problem if the dimension of the security reference width G is 165 mm or more inward from the outermost side of the vehicle. Therefore, for the rear wing of the present invention, for example, when the size of the vehicle width E is 1800 mm, the rear wing having the size of the rear wing width F of 1470 mm or less may be attached to the center of the vehicle width. As mentioned above, when installing the vertical wing end plate of the present invention, it is necessary to correctly observe the above requirements.
[0016]
[Effect of the invention]
The vertical wing end plate of the present invention focuses on a teardrop-shaped cross section from the U-shape of the conventional shock absorber, and changes the acute angle of the corner into a curved surface having as large a curvature as possible. As a result, the peripheral portion is covered with a cushion having a curved surface having a curvature as gentle as possible. In particular, the corner portion C of the cushion has a curvature as large as possible. Therefore, when a pedestrian or the like comes into contact with the wing tip of the rear wing, the impact is reduced and injuries can be prevented. The cushioning body 22 of the present invention has satisfactory protection ability against pedestrians and the like. Further, the shock absorber of the present invention is highly practical in terms of protection against pedestrians and the like.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an explanatory diagram of a rear portion of a vehicle body showing a state where a wing is mounted.
FIG. 2 is a side view of the same.
FIG. 3 is an explanatory view of a vertical wing end plate of a rear wing.
FIG. 4 is a cross-sectional view taken along the line XX shown in FIG. 3, showing a state in which the shock absorber according to the conventional example is inserted into and adhered to the substrate of the vertical wing end plate.
FIG. 5 is a perspective view of the shock absorber according to the embodiment of the present invention.
FIG. 6 is a view corresponding to FIG. 4, showing a state in which a substrate of a vertical wing end plate is inserted into and bonded to the shock absorber according to the embodiment of the present invention.
FIG. 7 is an explanatory view of a structure standard of the rear wing according to the embodiment of the present invention, and is a plan view of a rear portion of the vehicle showing a state where the wing is mounted.
FIG. 8 is a side view of the same.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Body 2 Rear wing 11 Horizontal wing 12 Vertical wing end plate 13 Leg 21 Substrate 22 Buffer 23 Mounting hole A Flat end B Side end C Corner end D Inner corner E Body width F Rear wing width G Security reference width H Vehicle rearmost K opening
