JP3096668B2 - ネットワークおよび無線ネットワーク - Google Patents

ネットワークおよび無線ネットワーク

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JP3096668B2
JP3096668B2 JP26882097A JP26882097A JP3096668B2 JP 3096668 B2 JP3096668 B2 JP 3096668B2 JP 26882097 A JP26882097 A JP 26882097A JP 26882097 A JP26882097 A JP 26882097A JP 3096668 B2 JP3096668 B2 JP 3096668B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無線非同期転送モ
ード(ATM)ネットワークに係り、特に、無線ATM
ネットワークにおける移動体端末の位置決定の管理に関
する。
【0002】
【従来の技術】無線ネットワークは、典型的に、複数の
セルをカバーする複数のゾーンに分割される。各ゾーン
は、移動体交換センタ(MSC)によりサービスされ、
その領域内の各セルは基地局によりサービスされる。無
線移動体ステーションは、そのステーションが位置して
いるセルをカバーする基地局により無線または有線の他
のステーションと通信する。
【0003】移動体ステーションが1つのゾーンを離れ
て、別のゾーンに入るときに、移動体ステーションは他
のゾーン内にある基地局のアイデンティティを受信し始
める。この時点において、この移動体ステーションは、
追跡してきたゾーンのアイデンティティにおける変化に
気付き、別のゾーンに入ったと結論する。この移動体ス
テーションは、後者の基地局に「再登録」することによ
り後者のゾーンにおけるその存在を知らせる。
【0004】移動体ステーションが1つのゾーンから別
のゾーンへ「動き回る」時の移動体ステーションの追跡
の管理は、無線ネットワークの重要な1つの側面であ
る。1つのそのような従来技術による管理スキームは、
いわゆるIS−41標準により特定されるホームロケー
ションレジスタ(HLR)を使用して、無線移動体が位
置しているゾーンをカバーする現在の(または最後にわ
かっている)領域のアイデンティティを格納する。
【0005】また、これは、その領域レベルにおけるい
わゆるビジターロケーションレジスタ(VLR)を使用
して、その移動体が現在位置しているゾーンのアイデン
ティティを格納する。無線移動体が第1のゾーンから第
2のゾーンへ移動した場合、移動体ステーションは、上
述したように、第2のゾーンにおける基地局を再登録す
る。そして、後者の基地局は、移動体の位置(ロケーシ
ョン)が変化したことをその関連するMSCに通知す
る。
【0006】MSCは、移動体の新たなロケーションを
反映するために、関連するVLRの内容を更新する。移
動体が別の領域中の別のゾーンに移動した場合、移動体
の追跡は、同様に他の領域において進められる。しか
し、この場合において、他の領域に関連づけられたVL
Rは、移動体が新たな追跡エントリを表していることに
気付き、移動体に関連づけられたHLRに、移動体が後
者のVLRによりサービスされる領域に現在あることを
通知する。
【0007】また、VLRは、移動体の追跡を取り消す
ために前者のVLRに通知する。したがって、この2レ
ベル階層的スキムにおいて、HLRは移動体がどのVL
Rにあるかを追跡し、そのゾーン(つまりMSC)の内
のどれが移動体をカバーしているかを追跡する。VLR
によってカバーされる地域は、「領域」と呼ばれる。
【0008】電話呼びが遠く離れた領域から移動体に発
せられた場合、遠方の領域におけるMSCは、被呼移動
体の位置を得るためにHLRに質問を送る。HLRは、
移動体に関連づけられたホームレジスタの内容に基づい
て、現在移動体をサービスしているVLRを識別する。
そして、HLRは、呼びがその移動体にルーティングさ
れるべきであることを関連づけられたネットワークを介
して識別されたVLRへ通知される。
【0009】識別されたVLRは、同様に、移動体が位
置しているゾーンをサービスするMSCに通知する。そ
して、MSCは、呼びのルーティング(経路選択)にお
いて移動体識別番号として使用されることになるいわゆ
る一次的な局部ダイヤル番号(TLDN)を返す。VL
Rは、移動体を識別するためにTLDNを使用する。そ
して、VLRは、TLDNをHLRへ送り、HLRは呼
びを取り扱うMSCへそのTLDNを送る。
【0010】移動体の位置決定は、HLRからVLRへ
のシグナリングメッセージの送信、後者のVLRから現
在移動体を追跡しているMSCへのシグナリングメッセ
ージの再送信、このMSCからそのVLRへのシグナリ
ングメッセージの返信、このVLRからHLRへの返信
メッセージの再送信、HLRから呼びを取り扱うローカ
ルMSCへの返信メッセージの再送信を含む。そして、
後者のMSCは、呼びに割り当てられたTLDNに基づ
いて、呼びを遠方のMSCへルーティングする。
【0011】IS−41標準により特定される移動体位
置決定手順の一例が、図1Aに示されている。具体的に
は、特定の移動体に向けられた到来呼びに応じて、発呼
者(開始交換機)からの到来呼びを受信した交換機また
は被呼移動体に関連づけられたホーム交換機のいずれか
が、いわゆる位置決定要求(LOCREQ)メッセージ
を被呼移動体をサポートするHLRへ送信する。
【0012】このHLRは、被呼移動体についての最近
の登録メッセージを受信したVLRへ、いわゆる経路選
択要求(ROUTEREQ)メッセージを送信する。V
LRは、ROUTEREQメッセージをMSCに送信す
る。MSCは、ROUTEREQメッセージの受信に応
じて、TLDN(即ち一時的なロケーションディレクト
リ番号)を被呼移動体に割り当て、その応答中のこの値
を返信する。
【0013】そして、ネットワークを通しての接続のル
ーティングが、被呼移動体に関連づけられた遠端MSC
を識別する割り当てられたTLDNを使用して行われ
る。通常の呼セットアップメッセージが遠端MSCに到
達したとき、MSCは、被呼移動体が位置しているセル
をサービスする基地局の位置を決定する方法としてその
関連する基地局をページングする。VLRおよびMSC
は、それらが互いに配列されている場合、そのようなメ
ッセージを交換することを必要としない。
【0014】以上の位置決定スキームが複雑であり、呼
びをセットアップするために、かなりの量の処理時間を
使用することが理解されるであろう。
【0015】「フラットトラッキング」と呼ばれる別に
提案された追跡スキームは、移動体がその「ホーム」領
域/ネットワーク内に位置している場合に、1つのレベ
ルのトラッキングを使用し、移動体が別の領域/ネット
ワーク内に位置している場合に、2つのレベルを使用す
る。具体的には、移動体がそのホーム領域内にある場
合、その移動体はHLRにより直接的に追跡され、移動
体が別の領域内にある場合、HLRは他の領域のVLR
を追跡するために使用される。
【0016】後者のVLRは、移動体の位置を追跡す
る。また、後者の場合について、VLRは、MSCでは
なくTDLNを割り当てる。図1Bおよび2は、1レベ
ルおよび2レベルの場合について生じるシグナリングを
論理的な方法でそれぞれ示す。1レベルの場合につい
て、HLR5−1は、関連づけられた「ホーム」ネット
ワークに割り当てられた全ての移動体の位置を追跡す
る。
【0017】この場合において、無線移動体M2 におけ
るユーザが、無線移動体M1 に関連づけられたユーザに
対して呼びを発する場合、呼びに応じて、MSC5−3
は、HLR5−1によりサービスされるそれらのホーム
位置内にある移動体を追跡していたHLR5−1に位置
決定メッセージを送信する。それが無線移動体M1 に適
用されるので、HLR5−1は、呼びをMSC5−2に
対する呼びのセットアップにおいて使用されるべきTL
DNをMSC5−3へ返信する。MSC5−3は、とり
わけ供給されたTLDNおよび無線移動体M1 に関連づ
けられた移動体識別番号(MIN)を含む呼セットアッ
プメッセージをMSC5−2に送る。
【0018】一方、無線移動体M1 が、図2に示されて
いるように遠方領域に動き回る場合、その位置は、上述
した方法で、即ちVLR5−4により追跡される。しか
し、図2の改良されたスキームにおいて、無線移動体M
2 がM1 へ呼びを発する場合、TLDNは、遠方の位置
において無線移動体M1 を現在サービスしているMSC
5−5ではなく、無線移動体M1 が現在位置している領
域をカバーするVLR5−4により提供される。
【0019】さらに、VLR5−4は、移動体が現在位
置しているMSCに基づいてTLDNを割り当てる。例
えば、MSC5−5に対する地域コードおよび交換コー
ドが415−949である場合、VLR5−4は415
−949−0000のTDLNを割り当て、この番号を
HLR5−2へ返信する。ここで、「0000」は、移
動体端末への呼びを識別する。
【0020】したがって、それらのホーム領域に位置す
る移動体に対する1レベル追跡スキームの機能とMSC
ではなくHLRまたはVLRによるTLDNの割り当て
を組み合わせることにより、ホーム移動体に対する位置
決定および呼セットアップ手順は、IS−41ネットワ
ーク(図1A)の場合と同じように、3ホップ交換の代
わりに1ホップメッセージ交換のみを必要とする。
【0021】移動体の追跡および位置決定管理のための
長距離シグナリングをおそらく低減するであろう別に提
案された階層的位置決定管理スキームが、図3に示され
ている。最高レベルにおけるノードは、任意に「地球」
と指定され、これには、それぞれの国を表すノードの次
の層が続く。例えば、後者の層における第1のノード
は、米国を表し、これには、特定された国の中の州また
は領域を表す別のノードの層が続き、例えばノード1は
フロリダを表す。
【0022】後者のノード層は、移動体Mおよび移動体
データ端末Eのようなエンドポイントをサービスする。
したがって、1つのノードは、階層におけるそれよりも
下の移動体の位置を追跡する。地球ノードは、それのす
ぐ下のノード、即ち国ノードのレベルによりカバーされ
る移動体の位置を追跡する。後者のノードは、同様に、
次に低いレベル、例えば州ノード等に位置するそれらの
関連づけられたノードによりカバーされる移動体の位置
を追跡する。
【0023】そのホームノードがノード1である無線移
動体M3 がノードP−Qへ動く場合、その動きが無線移
動体M3 がノードP−Qを再登録する結果として知らさ
れる動きに応じて、システムは、図3に示されているよ
うなホームノード1からノードP−Qへのポインタのチ
ェーンをセットアップする。別の移動体またはエンドポ
イント、例えばエンドポイントEn が無線移動体M3 へ
呼びを発する場合、ノードPは無線移動体M3 に関連づ
けられたホームノード(ノード1)の方向にノードYに
対して呼セットアップメッセージを送信する。
【0024】ノードYは、ノードP−Qが無線移動体M
3の位置であることを指示するポインタ/エントリを有
するので、メッセージの上向きの移動は、ノードYにお
いて止まり、ノードYはノードP−Qへの接続をセット
アップする。ポインタのチェーンは、そのホーム位置か
ら遠方位置へ移動した移動体への接続を確立するため
に、1つのエンドノード、例えばノードPとホームノー
ド、例えばノード1との間の長距離シグナリングを実行
する必要性を取り除く。
【0025】また、無線移動体M3 が動き続ける場合、
例えばノードPに動く場合、そのような移動の結果とし
て生じる移動体追跡更新は、ノードYまでのみ伝播す
る。この場合において、ノードYだけが、無線移動体M
3 に対して、そのポインタをノードP−QからノードP
へ変更する。
【0026】以上のスキームから明らかなように、従来
技術は、無線移動体、例えば無線データ端末の位置の追
跡に費やされる時間およびコストを低減すること、同様
に無線移動体への呼びのセットアップに費やされる時間
およびコストを低減することに奮闘していた。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明
は、無線移動体の位置を追跡することに費やされる時間
およびコストを低減し、かつ無線移動体への呼びをセッ
トアップすることに費やされる時間およびコストを低減
することが可能なATMネットワークにおける移動体位
置決定管理を提供することを目的とする。
【0028】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、交換機
ネットワークを交換機のそれぞれのピアグループに分け
る。交換機は、基地局のそれぞれのセル内の無線端末と
通信する複数の基地局をそれぞれサービスする。ピアグ
ループは、所定数のレベルを有する階層的論理ネットワ
ークに形成される。交換機の個々の1つは、無線端末の
それぞれの1つについてホーム交換機としてサービスす
る。
【0029】関連する基地局からの無線端末の内の1つ
から発せられた登録メッセージの受信に応じて、受信交
換機は、送信無線端末の現在の位置を同定するメッセー
ジを生成し、このメッセージを、送信無線端末に関連づ
けられたホーム交換機へ、および送信無線端末が最近位
置していたゾーンをサービスする以前の交換機へ送信す
る。ホーム交換機は、送信無線端末の現在の位置を示す
ポインタをセットする。
【0030】以前の交換機は、同定するメッセージの受
信に応じて、(a)以前の交換機が送信端末の現在の位
置の範囲内にある場合に、送信無線端末の現在位置を示
し、(b)以前の交換機が送信端末の現在位置の範囲の
外部にある場合、ホーム交換機を示すポイントをセット
する。
【0031】本発明のこれらおよび他の側面は、以下の
詳細な説明および添付図面から明かとなるであろう。
【0032】
【発明の実施の形態】まずいわゆる私設網ノードインタ
フェース(PNNI:Private Network-Network Interfa
ce)ルーティングプロトコルの概略を説明する。そし
て、本発明が、PNNIベースド階層的ATMネットワ
ークとの関連で説明される。具体的には、PNNIベー
スドATMネットワークは、図4に示されているよう
に、階層的ピアグループ、例えばグループ120,12
5,130,135および140に構成される。
【0033】ネットワークの最も下のレベル、レベル
(1=L)において、ATM交換機、例えば交換機12
0−1,120−2,120−3および120−4(丸
により示されている)は、任意のトポロジーで接続され
ている。いわゆるピアグループリーダー(PGL)は、
各ピアグループにおいて任意に指名される。PGLが黒
丸で示されており、例えばPGL120−1,125−
1,130−1,135−1,140−1等である。こ
こで、Lは階層におけるそれぞれのレベルの番号であ
る。
【0034】PGLノード/交換機は、次に高いレベル
のピアグループにおけるピアグループ代表し、論理グル
ープノード(LGN)として指定される。例えば、ノー
ド120−1は、ピアグループ120のPGLであると
仮定される。この役割において、ノード120−1は、
LGNの機能をピアグループ120のメンバーとして実
行する。ピアグループ内のノード(ATM交換機)は、
その関連づけられたピアグループのトポロジーおよび負
荷状態に関連する詳細なPNNIトポロジーステートパ
ケット(PTSP)を交換する。
【0035】PGL、例えばPGL120−1は、その
ピアグループ内で受信されたトポロジーおよび負荷状態
を要約し、LGNとして、PTSPを生成し、高レベル
のピアグループのメンバーにこれを送信する。例えば、
ノードPGL120−1は、LGN110−2として、
ピアグループ120に関連する負荷および到達可能性情
報を要約し、この情報を関連するピアグループの他のL
GNへ送信する。この情報を受信する高レベルのピアグ
ループの各メンバーは、これをその子供のピアグループ
のメンバへ送信する(下向きの流れ)。
【0036】トポロジーおよび負荷情報の交換は、公示
af−pnni−0055.00として1996年3月
に ATM Forum Technical Committee により発行された
“Private Network-Network Interface v1.0 (PNNI 1.
0)”という名称のATMフォーラム標準に詳細に開示さ
れたPNNIルーティングプロトコルを構成する。
【0037】PNNIベースドネットワーク中の各ノー
ドは、その最も低いレベルのピアグループに関する完全
なトポロジー/負荷情報を受信し、その先祖のピアグル
ープに関するトポロジー/負荷情報を受信する。例え
ば、ノード120−2は、ピアグループ105,110
および120についてのトポロジー情報を受信しかつ格
納する。このノードは、そのような情報を使用して、受
け取った呼びに対するルーティングを決定する。
【0038】PTSPの送信の結果として、到達可能性
情報は、様々なエンドポイント、例えば無線移動体/端
末がどこに位置しているかを示すために、ノード間を伝
播される。エンドポイントアドレッシングは、公示AT
Mフォーラム/95−1434R9として1996年3
月に ATM Forum Technical Committeeにより発行された
“ATM User-Network Interface (UNI) Signaling Speci
fication version 4.0”という名称のATMフォーラム
標準に開示されたフォーマットコールドネットワークサ
ービスアクセスポイント(NSAP)アドレッシングに
基づく。
【0039】NSAPアドレッシングの3つの形は、階
層的アドレッシングをサポートする。NSAPアドレス
の接頭語は、エンドポイントが位置するピアグループを
識別する。ピアグループ内のノード/交換機は、その情
報が各エンドポイントが位置する交換機を識別する関連
するピアグループ内のエンドポイントに対する正確な到
達可能性情報を蓄積する。
【0040】しかし、他のピアグループは、そのような
到達可能性情報の要約にアクセスすることができる。例
えば、ピアグループ140(図4)中の交換機のトポロ
ジーデータベースにおけるデータは、″ピアグループ1
05−1″に関連づけられたアドレス接頭語を有するエ
ンドポイント(即ち、105−1の下にあるノード/交
換機)は、ピアグループ105−1を経由して到達され
得る。
【0041】「到達可能性」データに対する更新情報を
運ぶPTSPは、トポロジーおよび負荷情報を運ぶPT
SPに対して簡単に前述したように、階層を上下に伝播
する。ノードにより提供される「到達可能性」情報は、
そのような情報についてのPNNI階層における1つの
レベルを識別するスコープ値に関連づけられる。また、
このスコープ値は、上述したATMフォーラム公示af
−pnni−0055.000に開示されているよう
に、スコープレベルが通知されまたは要約され得る最高
レベルである。
【0042】移動体エンドポイント、例えば移動体デー
タ端末は、以下の方法で、PNNI階層アーキテクチャ
においてサポートされ得る。具体的には、基地局内の
(基地局に位置された)移動体は、図5に示されたよう
なセルラネットワークにおいて組織化される方法と同様
に組織化されると仮定される。図5は、交換機、図4に
も示されている交換機120−2に接続された複数の基
地局120−iを示す。
【0043】ゾーン変更登録は、「ゾーン」は単一の交
換機の元の全ての基地局を含むエアインタフェース登録
トラフィックを制限するために使用される。交換機が呼
セットアップメッセージを受信したとき、交換機は、被
呼移動体/エンドポイントをサービスしている基地局の
位置を決定するためにその基地局の全てをページングす
る。
【0044】基地局が複数の交換機に接続されることを
可能にし、かつ/または異なるゾーンの定義を有する一
般的な構成が可能である。図5に示されたネットワーク
構成は、最も低いレベル(Lレベル)において図4のア
ーキテクチャに対応し、多数のATM交換機が、移動体
エンドポイントへの無線アクセスを提供する一組の基地
局へ接続され得ることを特に指摘する。
【0045】具体的には、「パワーアップ」(またはパ
ワーダウン)または位置を変化させた場合、通常の移動
体追跡手順は、図11に示されているようにホーム位置
および古い位置において、いわゆる転送(フォワーディ
ング)ポインタをセットする。古い位置は、移動体エン
ドポイントが1つの場所から別の場所へ移動する場合に
おける以前の位置である。
【0046】この手順は、スコープSを有する制限され
た到達可能性更新をPNNIルーティングプロトコルに
従って他の交換機へ送信する。呼転送ポインタは、関連
するスコープSの外側に位置された交換機において発せ
られた呼びおよび関連するスコープS内の交換機におい
て発せられた呼びが、移動から生じた到達可能性情報の
更新の完了に先立って、その現在の位置における移動体
エンドポイントへ適切に経路選択され得るようにセット
される。
【0047】「パワーアップ」登録が基地局を経由して
移動体から受信された場合、基地局をサービスしかつそ
れからの登録を受信するATM交換機は、図11に示さ
れているようにその移動体のためにメッセージをホーム
交換機へ送信する。移動体が移動すると、以前の位置を
示す転送ポインタは、以前の位置に到着した呼びが新し
い位置へ経路選択され得るように更新される。
【0048】古い/以前の位置が、新しい位置のスコー
プSの外側である場合、ホーム交換機における転送ポイ
ンタは、新しい位置(近所)を指すために更新される。
例えば、図6に破線の長方形で示されている移動体エン
ドポイント63が、移動体エンドポイント63のために
ホーム交換機としてサービスする交換機130−2に接
続された基地局により現在サービスされていると仮定す
る。
【0049】移動体63が同じ交換機の下にある基地局
に移動した場合、その交換機は関連するネットワークへ
登録更新データを送信しない。移動体63が、例えば交
換機130−3によりサービスされる基地局に移動した
場合、その交換機は、図6において文字Rにより示され
ているように、交換機130−2へ登録メッセージを送
信する。
【0050】さらなる例として、移動体63が交換機1
40−4へ移動する場合、交換機140−4は、登録メ
ッセージをホーム交換機130−2へおよび古い/以前
の交換機位置130−3へ送信するので、交換機140
−4を指す転送ポインタは、図11に示されているよう
にこれらの交換機においてセットされ得る。交換機13
0−3における転送ポインタは、更新された到達可能性
情報が全ての意図されたノードに到達した後に削除され
得る。本発明の一実施形態において、このポインタは、
交換機130−3におけるポインタのセッティングの後
に所定時間が経過した後に自動的に削除され得る。
【0051】転送ポインタのセッティングの後に、PN
NIルーティングプロトコルにおける重大な変化を特徴
づけるトポロジー情報が、到達可能性更新情報を生成す
るために分配され得る。この分配の範囲は、上述したよ
うに、到達可能性情報の伝播についての停止ポイントを
セットするために使用される。移動体がそのホームノー
ドの関連するスコープSの中の1つのノードにおいてパ
ワーアップした場合、到達可能性更新情報は、図12に
示されているように特定のレベルまでのみ伝播し、これ
を越えたところでは、到達可能性データは変化しない。
【0052】例えば、S=2でありかつ図16に示され
ているようにそのホーム交換機が交換機120−1であ
る移動体61が交換機120−2によりサービスされる
セル内でパワーアップした場合、到達可能性更新情報
は、関連するピアグループ120中のノードに伝播する
だけである。S=2であったとしても、論理交換機11
0−2(図4)は、交換機61に関連する交換機110
−2に格納された到達可能性データに変化がないので、
論理スイッチ110−1(図4)へPTSPを送信しな
い。
【0053】移動体が、そのホーム交換機のスコープS
の外側のノードにおいて、スタートアップした場合、到
達可能性更新情報は、いくつかのレベルSまで伝播す
る。例えば、移動体61が図6の交換機/ノード125
−2によりサービスされる基地局においてスタートアッ
プした場合、移動体61を同定する到達可能性更新情報
は、論理スイッチ110−1によりサービスされるピア
グループ中の各スイッチに分配される。
【0054】そして、PGL(PGLとしてサービスす
る交換機125−1)は、要約された到達可能性更新情
報を運ぶPTSPをLGN110−2へ送信する。PT
SPは、LGN110−2からその子ピアグループへ下
向きに伝播する。移動体が移動し、かつ以前の/古い位
置が、移動体の新しい位置のスコープSにより定義され
る領域内にある場合、到達可能性更新情報は、いくつか
のレベルKまで送信される。これを越えての、そのよう
な到達可能性データの変更の必要はない(図12参
照)。
【0055】もしそうでなければ、到達可能性データ
は、移動体の新しい位置からレベルSまで伝播する。さ
らに、到達性更新手順は以前の交換機により開始され、
以前の交換機と同じ領域S内の全てのノードへその移動
体が現在そのホーム交換機を通して到達可能であること
を通知する。
【0056】上述した例において、移動している移動体
エンドポイントから登録要求/メッセージを受信した交
換機/ノードは、その移動体をサービスした最近の以前
の交換機のアイデンティティを決定することができない
ことは明かである。我々は、本発明の1つの側面に従っ
て、ゾーン変更登録メッセージ中に以前の交換機のアイ
デンティティを含み、移動体が現在位置しているゾーン
をサービスしている基地局へ送信するように、移動体を
構成することによりこの問題を処理する。
【0057】例えば、上記した例において、エンドポイ
ント、例えば移動体63が交換機130−2によりサー
ビスされるゾーンから交換機130−3によりサービス
されるゾーンへ移動するときはいつも、移動体63は、
登録メッセージ中に交換機130−2のアイデンティテ
ィを含み、交換機130−3によりサービスされる基地
局に送信する。
【0058】登録メッセージのような移動性関連シグナ
リングメッセージは、以下の手順に従って、1つの交換
機から別の交換機へ送信され得る。(a)全ての交換機
により認識される新しいシグナリングメッセージが、そ
のようなメッセージを受信する交換機がそれを宛先ノー
ドへ単純に転送するように容易に定義され得る。(b)
シグナリングメッセージを交換するために、ネットワー
ク交換機間の交換接続型仮想チャネル(SVC)パスを
使用する。(c)無接続パケットサービス、例えばイン
ターネットプロトコル(IP)またはいわゆる無接続A
TMメッセージサービスを使用してシグナリングメッセ
ージを送信する。
【0059】以前の交換機のアイデンティティがそのA
TMアドレスである場合、新しい交換機、例えば交換機
130−3は、登録データを以前の交換機へ送信するた
めに、交換接続型仮想回線(SVC)を以前の交換機、
例えば交換機130−2へセットアップする必要がある
ことを我々は認識した。SVCのセットアップのための
手順は、これが遅延を招くので、幾分遅いことが理解さ
れる。
【0060】我々は、本発明の一側面に従って、ATM
アドレスではなくて交換機IP(インターネットプロト
コル)アドレスを使用することによりこの問題を取り扱
う。したがって、ATM交換機はそのIPアドレスを移
動体へ供給する。その後、移動体がゾーンを変更する場
合、移動体は、移動体が現在位置しているゾーンをサー
ビスするATM交換機へ、以前のATM交換機のIPア
ドレスを供給する。同様に後者の交換機は、そのIPア
ドレスを移動体へ供給する。
【0061】したがって、新しい交換機は、登録データ
を、データグラムとして以前の交換機へ経路選択される
IPパケットとして送信することができる。ATM設備
上でIPパケットを送信するための標準プロトコルは、
M. Lauback による“Classical IP and ARP over ATM”
という名称の IETF RFC 1577, November, 1996 に開示
されている。この引用文献は、World Wide Web 上で公
示されている。
【0062】SVCが、IPパケットの送信に先だって
確立される必要がある場合、各移動体にシステム交換機
のATMアドレスを格納するため、かつゾーン変更登録
データ中のパラメータとしてATMアドレスを送信する
ように移動体を構成するために、より単純にすることが
できる。これは、いわゆるアドレス分解能遅延を防止す
ることができる。
【0063】一方、仮の仮想回線(PVC)が、交換機
からIPルータ、およびIPルータ(例えば、ルータ1
41,142および142)間で、図7に示されている
ように、優先権をセットアップした場合、IPアドレス
を含む登録データのルータネットワークを経由する分配
は、ATMアドレスを使用して、通常の仮想回線による
場合よりも早くなる。明瞭さのために、ルータ141〜
143(R)は、図7において、それらのそれぞれのピ
アグループの外側に示されている。
【0064】我々は、IPルータがPVCと接続されて
いるこのタイプのネットワークを、IPオーバレイネッ
トワークと呼び、これを位置決定管理メッセージの送信
/受信のために使用する。図7のネットワークにおい
て、PVCは、新しい交換機から以前の交換機へ直接メ
ッセージを送信するために使用され得る。特定の交換機
の基地局に隣接する基地局を有する交換機は非常に少な
いので、この目的のために交換機において少ない数のP
VCが必要とされる。
【0065】以上から分かるように、本発明による移動
体PNNIアプローチにおいて、系統だった移動体位置
決定手順は、接続のセットアップに先立って求められな
い。したがって、接続は、図示しない関連づけられたメ
モリに格納された到達可能性データの正確さを信じるネ
ットワークにおける各交換機により幾分「急いで(onth
e fly)」セットアップされる。移動体への到来接続が
本発明による移動体PNNIスキームに経路選択される
方法が、図6に示されている。
【0066】移動体がとるパス/ルートは、呼びのそれ
ぞれの位置、ホーム位置および被呼移動体の現在/訪問
位置に依存する。発呼者が被呼移動体の「近所」にいる
場合、または被呼移動体がそのホームの近所にある場
合、呼びは後者の移動体へ直接的に経路選択される。
「近所」という語は、被呼端末/移動体端末のスコープ
S内にある全ての交換機を含む。その他の場合、その呼
びは、移動体の近所の外にあるATM交換機は、いわゆ
る「振り子到達可能性」情報を有するので、まずホーム
交換機へ経路選択される。
【0067】そしてホーム交換機は、呼びを図13に示
された移動体の現在位置に転送する。移動体が最近移動
した場合、選択されるパス/ルートは、(a)被呼移動
体についての到達可能性更新情報がネットワークを通し
て伝播され、かつ転送ポインタがそれによりセットされ
た後に、呼びが到着するか、または(b)到達可能性更
新情報の伝播および/または転送ポインタのセッティン
グの完了に先立って、呼びが到着するかどうかに依存し
得る。
【0068】例えば、図8の移動体61は、交換機13
0−3によりサービスされるゾーンに現在位置している
移動体62へ呼セットアップメッセージを送信すると考
える。呼セットアップメッセージは、ピアグループ11
0−1および110−2(図4)を通して、かつピアグ
ループ130、即ち論理ノード105−2の下にある交
換機130−3へ運ばれる。
【0069】このメッセージは、論理ノード105−1
の下のピアグループ中の交換機/ノードのそれぞれにつ
いて格納された到達可能性情報は、移動体62がそのホ
ームピアグループ中にあることを示すので、この方法で
運ばれる。呼セットアップメッセージが、論理ノード1
05−2の下のピアグループに到着した場合、ピアグル
ープ130中の全ての交換機が正しい到達する可能性情
報を格納したので、交換機130−3へ経路選択され
る。
【0070】移動体62は、交換機140−6によりサ
ービスされるゾーンから交換機130−3によりサービ
スされるゾーンへ移動すると仮定する。呼セットアップ
メッセージが、交換機130−2が移動体エンドポイン
ト62が関係する後者の移動を識別する更新された到達
可能性情報を受信する前に、交換機130−2に到着し
た場合、交換機130−2は、移動体62がピアグルー
プ140に到達した可能性があることを現在示すその格
納された到達可能性情報に基づいて、ピアグループ14
0へ到達するための最短パスとして、交換機130−
1,ピアグループ135およびピアグループ140を介
して呼セットアップメッセージを送信することを選択す
ることができる。
【0071】しかし、この選択されたルートは、実際に
は非能率的であることが分かり、図8において、実線の
矢印で示されているように、最短パスではないことにな
る。
【0072】上記の例において、スコープ(S)は3の
値を有し、交換機135−3により現在サービスされて
いる図示されていない移動体エンドポイントは、図8の
移動体62に関係する呼セットアップ要求を送信する。
S=3であるので、グループ135中の交換機は、移動
体62が交換機140−6から交換機130−3へ移動
するときに、移動体62に関する更新データを受信する
ことはない。不都合なことに、呼セットアップ要求に基
づく接続は、ホーム交換機へ、そして新しい交換機位置
へ(即ち交換機135−3から交換機140−6へ、交
換機135−3へ戻り、そして交換機130−3へ)非
能率的に経路選択されることになる。
【0073】上記の例は、移動体に対する呼セットアッ
プ要求が、その要求が、移動体が移動したときと得られ
る到着可能性更新情報が交換機で受信された時との間に
交換機に到着した場合、またはその要求が被呼者のスコ
ープSの外側にある交換機において生成された場合に、
確立されている遠回りのパスとなり得ることを示してい
る。被呼移動体がそのホーム交換機または発呼者をサー
ビスしている交換機のスコープSの中にある場合、本発
明の位置決定管理スキームは、その呼びを可能な最短の
接続でルーティングする。
【0074】交換機が、移動体についての到着可能性デ
ータを受信する前に、移動体についての呼要求メッセー
ジを受信した場合、交換機、例えば交換機140−6
は、呼要求メッセージの被呼者番号フィールドにおいて
アドレス130−3.0(ここで、拡張子“0”は、
「移動体ユーザ」を識別する)のようなダミーインジケ
ータを従来技術において行われているように使用するこ
とができる。このフィーチャーは、交換機135−3が
接続を交換機130−3へ転送することを許容する。
【0075】セットアップメッセージの受信により、交
換機130−3は、呼セットアップメッセージ中のダミ
ーアドレス130−3.0番号を特定の移動体に関連づ
ける。そして、交換機130−3は、被呼移動体62の
アドレスを含むセットアップメッセージ中の移動体識別
子パラメータを探す。ダミーインジケータ/アドレス
は、セルラーネットワークにおいて使用されるTLDN
に類似しており、移動体識別子は、セルラーネットワー
クにおいて使用されるMIN(電話番号)である。
【0076】上述した呼セットアップメッセージと関連
ある到達可能性データとの間の競争の結果としての非効
率的なルートの確率は、呼セットアップメッセージを受
信する交換機が、被呼移動体への接続をサポートする交
換機のシーケンスを決定できる場合、取り扱うことが可
能である。PNNI標準において、ピアグループ中の呼
セットアップ要求を受信する交換機は、上述したよう
に、そのピアグループに対するPNNIルーティングプ
ロトコルを介して集められたトポロジーおよび負荷デー
タを使用して、接続の階層的ルートを決定する。
【0077】即ち、PNNIシグナリングセットアップ
メッセージは、パラメータコールドDTL(指定トラン
ジットリスト)を使用して、上述した「af−pnni
−0055.000」インタフェース仕様に開示されて
いるような階層的ソースルートを運ぶ。DTLは、より
具体的には、ピアグループについて、完全なパス/接続
を形成する交換機を同定する。PNNI標準仕様に従っ
て、交換機識別子は、接続が各ピアグループについてセ
ットアップされた後に、DTLから取り除かれる。
【0078】ところが、本発明の一側面に従って、交換
機は、接続が完成したときに接続の各セグメントが、終
端交換機、例えば交換機130−3にとって利用可能な
関連するDTLに記録されるように、DTLが成長する
ことを許容する。そして、終端交換機は、DTL情報
を、逆シグナリングメッセージにおいて、開始交換機
(例えば交換機120−2)へ転送することができる。
したがって、接続のいずれの端も以下のルート最適化ス
キームを開始することができる。
【0079】本発明のルート最適化構成は、2つのステ
ップで実行される。第1のステップは、接続を確立され
たパスから最適化されたパスへ切り換えるために使用さ
れ得るいわゆる「スイッチオーバーノード/交換機」を
同定する。そして、新しいパスセグメントは、ルート最
適化開始交換機からスイッチオーバーノードへ確立され
る。いわゆる「テール」信号は、第2のステップにおい
て、セルシーケンスを保存しつつ、古いパスから新しい
パスへ呼データを切り換えるために使用される。
【0080】スイッチオーバーノードの選択は、接続に
ついて記録されたDTLを検査することにより行われ
る。発呼者の交換機の相対的位置および被呼移動体のホ
ームおよび訪問位置に基づいて、接続の一端は、スイッ
チオーバーノードを同定する。いくつかの場合におい
て、そのような最適化は必要とされない可能性がある。
他の場合において、接続は最適化される可能性があり、
最適化は確立されたパスの一端において開始し、その接
続の他端は、スイッチオーバーノードを同定する。
【0081】上記した例において、DTLは、図8に示
されているように、交換機120−2,120−3,1
25−2,130−2,130−1,135−2,14
0−6,135−3および130−3を同定することに
なる。この場合において、交換機130−3は、終端交
換機であり、ルート最適化開始交換機となる。交換機1
30−1は、スイッチオーバーノードである。図8は、
新しいセグメントがこれらの2つの交換機の間に確立さ
れることを黒い矢印で示している。
【0082】第2のステップは、置き換えられた(以前
の/古い)パスから新しい「最適化された」パスへのユ
ーザデータの送信をリダイレクトする。上記したよう
に、これは、被呼移動体に分配されているセルのシーケ
ンスを維持するために、いわゆる「テール」信号を使用
して行われる。いわゆる無線「ハンドオフ」に関係する
接続のためのルートを改良するテール信号が、多数の異
なる公知刊行物に開示されている。
【0083】例えば、K. Y. Eng, M. Karol および M.
Veeraraghavan による“Mobility and Connection Mana
gement in a Wireless ATM LAN”という名称の論文,IE
EE Journal on Selected Areas in Communications ま
たは K. S. Meier-Hellsternおよび G. P. Pollini に
よる“Efficient Routing of Information Between Int
erconnected Cellular Mobile Switching Centers”と
いう名称の論文,IEEE/ACM Transactions on Networkin
g, Vol. 3, No. 6, pp. 765-774, December 1995を参照
のこと。
【0084】交換機130−1が関係する例におけるス
イッチオーバーノードは、新しいパスおよび古いパスを
関連させて、テール信号を、ルート最適化開始交換機
(この例においては交換機130−3)へ、移動体62
についてのセルがもはや以前のパスを経て送信されない
ことを示す以前の/古いパスを経て、送信する。テール
信号が送信された後に、ルート最適化開始ノード(例え
ば交換機130−1)およびスイッチオーバーノード
(例えば交換機130−3)は、新しいパスにより新た
に受信したセルの送信を開始する。
【0085】以前の/古いパスは、典型的には最適化さ
れたパスよりも長いので、新しいパスにより送信される
セルは、以前の/古いパスによりまだ送信されているセ
ルの前に到着する可能性がある。したがって、ルート最
適化開始ノードおよびスイッチオーバーノードは、新し
いパスにより受信したセルをテール信号が受信されるま
でバッファする必要がある。そして、以前の/古いパス
中の全てのいわゆるトランジットノードは、対応するテ
ール信号の受信により、適切な方向に接続を解除するこ
とができる。ルート最適化は、本発明の一側面に従っ
て、セルシーケンスを維持しつつ達成される。
【0086】代替的なスキームにおいて、我々がロケー
ションレジスタ(LR)スキームと呼ぶもの、即ち上述
したIS−41標準の位置決定管理アスペクトの改良版
が、PNNIベースドATMネットワークにおいて移動
体ユーザを追跡するために使用される。LR(実際には
データベース)は、そのようなATMネットワークのピ
アグループ構造内におかれる。
【0087】また、我々は、上述した階層的スキームお
よびフラットスキームの改良された組み合わせを使用す
る。具体的には、LRは、移動体端末の位置を追跡し、
接続のセットアップに先だって生成された可能性のある
位置の質問に応答する。したがって、従来技術によるP
NNIスキームと異なり、本発明のLRスキームは、接
続セットアップに先だって系統だった移動体位置フェー
ズを使用する。
【0088】特に、本発明のスキームは、ロケーション
レジスタの階層性を使用し、本発明の一側面に従って、
階層(ツリー)は、S個のレベルに限定され、これを越
えると、本発明のスキームは、移動体の位置決定をする
ために、上述したホームロケーションレジスタを更新/
調べるフラットスキームアプローチに頼る。これは、フ
ラットスキームにおいて行われるように、呼セットアッ
プメッセージ中の移動体のパーマネントアドレスに「ト
ンネルを掘る」フィーチャーを使用する。
【0089】好都合なことに、本発明によるハイブリッ
ドスキームは、所定の規準、例えば通信コストに合うS
に対する値を選択することにより、ネットワークプロバ
イダーが、2つのスキームの内の1つまたはそれらの中
間にあるスキームを具現化することを許容する。したが
って、階層的ツリーをいくつかのレベルSに限定するこ
とにより、通信および演算コストは、最少化される。
【0090】図9は、階層的に組織化されたロケーショ
ンレジスタを示し、交換機は丸により表され、ロケーシ
ョンレジスタ(LR)は、四角により表されている。ロ
ケーションレジスタは、レベルLおよびいくつかのレベ
ルSまでのみと関連づけられていることが分かる。各ピ
アグループは1つのロケーションレジスタを有すると仮
定する。この仮定は、緩やかにすることができ、複数の
ロケーションレジスタは、各ピアグループ中に配置する
ことができる。これは、最下層のスイッチの元でサブレ
イヤを作ることおよびこの新しいサブレイヤのピアグル
ープ当たりに1つのLRを割り当てる同じ概念を適応す
ることに有効に等価である。
【0091】具体的には、ロケーションレジスタ(L
R)50−1は、ピアグループ120内の交換機により
サービスされる移動体、即ちピアグループ120を形成
する交換機に接続された基地局(BS)によりそれぞれ
サービスされるゾーン中に位置する移動体を追跡する。
同様に、ロケーションレジスタ50−2は、ピアグルー
プ125を形成する交換機に接続された基地局(BS)
によりそれぞれサービスされるゾーン中に位置する移動
体を追跡する。
【0092】ホームロケーションレジスタは、移動体に
関連づけられたパーマネントアドレスに基づいて、移動
体端末に割り当てられる。ロケーションレジスタの階層
は、移動体追跡を局地化することを容易にする。しか
し、階層が J. Z. Wang による“A fully Distributed
Location Registration Strategy for Universal Commu
nication Systems”という名称の論文,IEEE Journal o
n Selected Areas in Communications, vol. 11, Augus
t, 1993, pp. 850-860 に開示されている階層的スキー
ムにおけるように最上レベル(l=1)へ運ばれる場
合、付随するサーチコストは高くなる。
【0093】即ち、階層中の各LRにおいて、いわゆる
REGNOT(登録通知)またはLOCREQ(位置決
定要求)メッセージを停止させかつ処理することは、ル
ータがパケット全体ではなくパケットヘッダのみを検査
するインターネットプロトコル(IP)のような特定の
トランスポートメカニズムを使用してそのような要求を
送信し、ルーティングすることよりも高価である。
【0094】したがって、我々はシステム階層をレベル
Sに限定し、移動体のホームLRを更新および/または
質問するフラットスキームアプローチに頼る。また、ホ
ームLRのみが、各移動体についてのSレベルのLRを
追跡し、発呼移動体の交換機のレベルSまでのLRが位
置決定質問に応答できない場合、位置決定質問を受信す
る。
【0095】移動体エンドポイントがパワーアップする
場合、その移動体をサービスする基地局に接続された交
換機が、パワーオン登録メッセージを受信する。この交
換機は、REGNOT(登録通知メッセージ)を、レベ
ルLにおける関連するロケーションレジスタに送信す
る。このLRレジスタは、REGNOTを生成し、図1
4に示されているように、レベルSにおけるLR(即ち
階層の頂点)に向けて上流方向に「先祖」ロケーション
レジスタへ送信する。
【0096】パワーオン登録を受信する交換機(ビジタ
ー交換機)がホーム交換機でない場合、レベルSにおけ
るLRは、移動体の現在位置を識別するREGNOTを
移動体に関連づけられたホームLRへ送信する。例え
ば、図9において、移動体71が、交換機135−3に
接続された基地局70のゾーン中にある時にパワーアッ
プすると仮定する。
【0097】これは、REGNOTメッセージを交換機
135−3からLR60−2へ、およびLR60−2か
らレベルSにおけるLR60へ送信させる。LR60
は、このメッセージを関連するメモリ中に格納し、ホー
ムLR50−1に移動体の現在位置を知らせる。そのホ
ーム交換機以外の交換機を訪問している全ての移動体の
ホームLRが、その現在位置における移動体のSレベル
のLRを追跡する。
【0098】移動体が1つの交換機に接続された基地局
から別の交換機に接続された基地局へ移動するときに生
成されるゾーン変更登録に対して、ロケーションレジス
タの階層は、そのような移動についての登録情報の伝播
を制限するように利用される。登録メッセージの受信に
おいて、交換機は、そのときREGNOTメッセージ
を、その関連づけられたレベルのLRへ送信する。
【0099】そのLRは、REGNOTメッセージを、
以前の交換機に関連づけられたLRと現在の交換機に関
連づけられたLRとに共通の先祖であるLRまで上方向
に、即ちいずれにせよ階層において低い(数値において
大きい)レベルSまで転送する。現在の交換機は、移動
体のゾーン変更を識別するメッセージを以前の交換機へ
送信する。
【0100】そして、以前の交換機は、REGCANC
(登録取消)メッセージを生成し、このメッセージをそ
の関連するレベルのLRへ送信する。メッセージは、上
方向に伝播し、LR中の古くなった情報を取り消す。移
動体を追跡するS番目のレベルのLRが移動体が位置を
変えることにより変化した場合、図14に示されている
ように、移動体のホームLRにはそのように通知され
る。
【0101】例えば、図9の移動体74が基地局(B
S)75によりサービスされるゾーンから交換機120
−3に接続された図示されていない基地局によりサービ
スされるゾーンへ移動した場合、LR50−1のみがそ
の変更の通知書を受ける必要がある。一方、移動体が交
換機120−2から交換機125−2へ移動した場合、
交換機125−2は、REGNOTをLR50−2へ送
信し、LR50−2は、LR50が以前の交換機および
新しい交換機に共通であるので、REGNOTをLR5
0に送信する。
【0102】また、レベル(50)におけるLRは変化
しないので、REGNOTは、移動体のホームLRに送
信されない。しかし、交換機125−2は、取消メッセ
ージを交換機120−2へ送信し、交換機120−2は
REGCANCを生成し、これを交換機50−1へ送信
する。また、移動体が交換機120−2から交換機13
0−2へ移動する場合、REGNOTメッセージは、交
換機130−2からLR60−1へ伝播し、そしてLR
60へ伝播する。
【0103】移動体を追跡するレベルのLRが変化する
ので、LR60は、ホームLR50−1に通知する。さ
らに、交換機130−2は、REGCANCメッセージ
を生成し、これを交換機125−2へ送信し、そして交
換機125−2はこのメッセージをLR50−2、そし
てLR50へ上向きに送る。
【0104】パワーオフ登録は、同様に取り扱われ、レ
ベルSまでのLRは、パワーが移動体において、ターン
オフされたことを知らされる。移動体がその時点におけ
るホームゾーン中になく、別のゾーンを訪問していた場
合、そのホームLRは、パワーオフ状態を通知される。
【0105】呼セットアップメッセージの送信に先立っ
て移動体の位置決定をするために、ロケーションレジス
タのチェーンは追跡され、ここでチェーンの長さは、発
呼者の位置および被呼移動体の現在位置に依存する。被
呼者の交換機は、被呼移動体がその領域(ゾーン)中の
基地局に位置しているかどうかをチェックすることによ
り、位置のサーチを開始する。もしそうであれば、被呼
者の交換機は、LOCREQ(位置決定要求メッセー
ジ)を生成することなしに、呼びを接続する。
【0106】被呼移動体がその領域内の基地局に位置し
ていない場合、被呼者の交換機は、LOCREQを生成
し、これをその関連するLRへ送信する。この要求は、
情報が、交換機からLOCREQを受信するLRにおい
て利用可能でない場合、LRの階層中を上向きに転送さ
れる。あるレベルKにおけるLRが、移動体の位置に関
するそのような情報(即ち子LRに対するポインタ)を
有する場合、このLRは、LOCREQを、被呼移動体
の現在位置に向かって下向きに送信する。そして、位置
決定質問が、被呼移動体が現在位置しているゾーンをカ
バーする交換機に関連づけられたレベルLのロケーショ
ンレジスタにより解決される。後者の交換機は、応答を
生成し、発呼者の交換機へ直接送信する。
【0107】しかし、発呼者の交換機のレベルLのLR
からSレベルのLRまでの複数のLRが図10に示され
ているように、被呼移動体の位置に関する情報を有しな
い場合、SレベルのLRは、LOCREQを被呼移動体
のホームLRへ送信する。このホームLRはその関連す
る移動体のSレベルのLRを追跡するので、LOCRE
Qを、その現在位置にある移動体を追跡するSレベルの
LRへ転送する。そして、後者のLRは、LOCREQ
を生成し、被呼移動体に関して有する情報に従って、階
層を下向きに送信される。LOCREQは、被呼移動体
の交換機のレベルLのLRに到達しなければならない。
そして、応答が、図10に示されているように、後者の
LRから発呼者の交換機へ直接的に送信される。
【0108】被呼移動体の交換機に関連づけられたレベ
ルLのLRは、上記したフラットロケーションスキーム
において示唆されているように、被呼移動体の交換機に
より提供される情報を使用して、ダミーの一時的なディ
レクトリローカル番号(TLDN)でLOCREQに対
して応答する。そして、後者のレベルLのLRは、位置
決定質問に対する応答を、発呼者の交換機へ直接的に送
信する。発呼者の交換機は、レベルLのロケーションレ
ジスタから受信した応答中に含まれるTLDNを使用し
て、呼セットアップを開始する。
【0109】また、後者の交換機は、セットアップメッ
セージ中のパラメータとして、被呼移動体に関連づけら
れたMIN(移動体識別番号)を含む。そして、呼びの
セットアップは、割り当てられたTLDNに基づいて結
果として生じる接続のルートを決定するPNNIシグナ
リングを使用して進められる。セットアップメッセージ
が被呼移動体の交換機に到達したとき、交換機は、
(a)移動体のMINを使用して頁を生成し、(b)移
動体をサービスする基地局を位置決定し、および(c)
呼びのセットアップを完成させる。
【0110】例えば、3つの異なるエンドポイント7
7,76および73が移動体71へのそれぞれの呼びを
発すると仮定する(図9参照)。第1の例において、交
換機135−2が移動体71に対するLOCREQを生
成し、そのロケーションレジスタ60−2へ送信する場
合、被呼移動体71はレジスタ60−2によりサービス
される領域中に位置しているので、レジスタ60−2が
応答する。
【0111】第2の場合において、交換機130−2
は、エンドポイント76から移動体71への呼セットア
ップ要求に応じて、LOCREQをそのロケーションレ
ジスタ60−1へ送信する。ロケーションレジスタ60
−1は、移動体71に対するポインタを有しないので、
レジスタ60−1は、LOCREQを単純に発生し、次
に高いレベルのロケーションレジスタ60へ送信する。
ここでロケーションレジスタ60は、LR60−2が移
動体71を追跡していることを示すポインタを有する。
【0112】こうして、LR60は、LOCREQをロ
ケーションレジスタ60−2へ送信する。レジスタ60
−2は被呼移動体に対するこのレベルのLRであるの
で、移動体が交換機135−3に位置していることを示
すTLDNで応答する。この応答は、ポインタを後ろ向
きに引っ込める代わりに、交換機130−2へ直接的に
送信し、交換機130−2が呼セットアップ要求を被呼
移動体の交換機へ送信することを許容する。
【0113】エンドポイント73から移動体エンドポイ
ント71への呼セットアップ要求の送信に関するこの例
において、交換機125−2により送信される結果とし
て生じるLOCREQは、ロケーションレジスタ50−
2および50のチェーンを横切る。これらのロケーショ
ンレジスタは、被呼移動体のロケーションを識別する情
報を有しないので、この場合において、ロケーションレ
ジスタ50は、LOCREQを被呼移動体の関連するホ
ームロケーションレジスタ50−1へ送信する。
【0114】そして、各ホームロケーションレジスタ
は、そのホーム位置に関連づけられた移動体のレベルS
のロケーションレジスタを追跡するので、LOCREQ
をロケーションレジスタ60へ転送する。LOCREQ
メッセージは、ロケーションレジスタ60からロケーシ
ョンレジスタ60−2へ、階層中を下向きに転送され
る。ロケーションレジスタ60−2は、移動体について
のTLDNを返送する。
【0115】
【発明の効果】本発明によれば、以上に説明したよう
に、無線移動体の位置を追跡することに費やされる時間
およびコストを低減し、かつ無線移動体への呼びをセッ
トアップすることに費やされる時間およびコストを低減
することが可能なATMネットワークにおける移動体位
置決定管理方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】A,Bは従来技術による移動体端末追跡配置の
一例を示す図。
【図2】従来技術による移動体端末追跡配置の一例を示
す図。
【図3】従来技術による移動体端末追跡配置の一例を示
す図。
【図4】いわゆる専用ネットワーク間インタフェースル
ーティングプロトコルを具現化するために構成される交
換機ネットワークの一例を示す図。
【図5】ATM交換機のような交換機に、複数の基地局
が接続される方法を示す図。
【図6】本発明の一実施形態による交換機ネットワーク
を示す図。
【図7】本発明の一実施形態による交換機ネットワーク
を示す図。
【図8】本発明の一実施形態による交換機ネットワーク
を示す図。
【図9】本発明の別の実施形態による交換機ネットワー
クを示す図。
【図10】本発明の別の実施形態による交換機ネットワ
ークを示す図。
【図11】本発明の一実施例による交換機ネットワーク
において実行される様々なプログラムを示すフローチャ
ート。
【図12】本発明の一実施例による交換機ネットワーク
において実行される様々なプログラムを示すフローチャ
ート。
【図13】本発明の一実施例による交換機ネットワーク
において実行される様々なプログラムを示すフローチャ
ート。
【図14】本発明の一実施例による交換機ネットワーク
において実行される様々なプログラムを示すフローチャ
ート。
【符号の説明】
120,125,130,135,140 ピアグルー
プ 120−1,120−2,120−3,120−4 A
TM交換機 120−1,125−1,130−1,135−1,1
40−1 ピアグループリーダ 61,63 移動体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H04Q 7/34 (73)特許権者 596077259 600 Mountain Avenue, Murray Hill, New J ersey 07974−0636U.S.A. (72)発明者 マラシ ヴィアラガバン アメリカ合衆国、07716 ニュージャー ジー、モンマウス、アトランティック ハイランズ、シアーズ アベニュー 199 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 7/24 - 7/26 102 H04Q 7/00 - 7/38 H04L 12/50

Claims (40)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の交換機(120−1,120−
    2,・・)を含むネットワークであって、前記交換機は
    それぞれのピアグループ(120,125,130,・
    ・)を形成し、前記ピアグループはL個のレベルの階層
    的論理ネットワークを形成し、L≧1であり、前記交換
    機のそれぞれは、それぞれが各通信セル中に位置された
    無線端末と通信するように、基地局に関連づけられてお
    り、前記交換機の個々の1つは、前記無線端末のそれぞ
    れに対するホーム交換機としてサービスするものにおい
    て、 前記交換機の1つにおいて、前記無線端末の内の1つか
    ら発せられた登録メッセージを関連する基地局から受信
    したことに応じて、前記無線端末の内の前記1つの現在
    位置に関連する情報を含むメッセージを生成し、前記交
    換機の内の前記1つのS個のレベル内にある他の交換機
    へ、および前記無線端末の内の前記1つを以前にサービ
    スしていた交換機へ、前記メッセージを送信する手段
    と、 前記他の交換機のそれぞれにおいて、前記メッセージの
    受信に応じて、前記無線端末の内の前記1つの現在位置
    を示すために、関連する到達可能性データベースを更新
    する手段と、 前記無線端末の内の前記1つを以前にサービスしていた
    前記スイッチにおいて、前記メッセージの受信に応じ
    て、前記無線端末の内の前記1つの現在位置を指すポイ
    ンタをセットする手段を有することを特徴とするネット
    ワーク。
  2. 【請求項2】 前記ピアグループがPNNIネットワー
    クを形成することを特徴とする請求項1記載のネットワ
    ーク。
  3. 【請求項3】 前記無線端末の内の前記1つが前記以前
    の交換機のスコープS内にない場合に、前記以前の交換
    機は、前記メッセージの受信に応じて、前記無線端末の
    内の前記1つが前記無線端末の内の前記1つに関連づけ
    られたホーム交換機を経て到達し得ることを表示するた
    めに、関連する到達可能性データベースを更新すること
    を特徴とする請求項1記載のネットワーク。
  4. 【請求項4】 前記以前の交換機は、到達可能性更新情
    報を、前記以前の交換機のスコープS中にある前記交換
    機のそれぞれへ送信し、各交換機は、前記更新情報を受
    信し、前記無線端末の内の前記1つが前記無線端末の内
    の前記1つに関連づけられたホーム交換機を経て到達し
    得ることを示すために、それ自身の到達可能性データベ
    ースを更新することを特徴とする請求項3記載のネット
    ワーク。
  5. 【請求項5】 前記1つの交換機において、前記ホーム
    交換機が前記1つの交換機のスコープの外側にあること
    に応じて、前記メッセージを前記ホーム交換機へ送信す
    るための手段をさらに含むことを特徴とする請求項3記
    載のネットワーク。
  6. 【請求項6】 ホーム交換機において、前記メッセージ
    の受信に応じて、転送ポインタが前記1つの端末が位置
    している近所を指すように、転送ポインタを更新する手
    段をさらに有し、 前記近所は、前記1つの無線端末のスコープS内の全て
    の交換機を含むことを特徴とする請求項5記載のネット
    ワーク。
  7. 【請求項7】 前記以前の交換機は、インターネットプ
    ロトコルアドレスであるアイデンティティを有すること
    を特徴とする請求項6記載のネットワーク。
  8. 【請求項8】 前記1つの無線端末において、前記登録
    メッセージの生成に応じて、前記登録メッセージに前記
    以前の交換機に関連づけられたアイデンティティを含
    み、前記登録メッセージを、前記1つの無線端末が現在
    位置しているゾーンをサービスする基地局へ、大気中を
    送信する手段をさらに含むことを特徴とする請求項1記
    載のネットワーク。
  9. 【請求項9】 前記1つの交換機において、前記1つの
    交換機のアイデンティティを含むメッセージを生成し、
    前記1つの無線端末へこのメッセージを送信する手段を
    さらに含むことを特徴とする請求項1記載のネットワー
    ク。
  10. 【請求項10】 前記1つの交換機のアイデンティティ
    が、インターネットプロトコルアドレスであることを特
    徴とする請求項9記載のネットワーク。
  11. 【請求項11】 前記ネットワークが、前記交換機の個
    々のものと接続されたルータネットワークを形成する複
    数のルータをさらに含み、 前記登録メッセージが、前記ルータネットワークを経て
    前記ネットワーク上をルーティングされることを特徴と
    する請求項1記載のネットワーク。
  12. 【請求項12】 前記交換機の別の1つにおいて、前記
    1つの無線端末に対する呼びを受信したことに応じて、
    前記1つの無線端末に関連づけられた到達可能性情報を
    その関連するデータベースから読みだし、前記呼びを前
    記1つの無線端末へ、読み出された到達可能性情報の関
    数として、ルーティングする手段をさらに含むことを特
    徴とする請求項1記載のネットワーク。
  13. 【請求項13】 1つの無線端末に関連づけられたホー
    ム交換機において、前記呼びの受信に応じて、前記交換
    機の内の前記1つへの関連する呼セットアップメッセー
    ジの送信との関連で、前記呼びを前記交換機の内の前記
    1つへ転送する手段をさらに含むことを特徴とする請求
    項12記載のネットワーク。
  14. 【請求項14】 前記1つの無線端末の現在位置を示す
    ために、前記ホーム交換機が、ダミーのインジケータを
    前記呼セットアップに挿入することを特徴とする請求項
    13記載のネットワーク。
  15. 【請求項15】 前記以前の交換機において、前記呼び
    の受信に応じて、前記呼びを前記交換機の内の前記1つ
    へ転送する手段をさらに含むことを特徴とする請求項1
    2記載のネットワーク。
  16. 【請求項16】 前記1つの無線端末の現在位置を示す
    ために、前記以前の交換機は、ダミーのインジケータを
    前記呼セットアップに挿入することを特徴とする請求項
    15記載のネットワーク。
  17. 【請求項17】 前記交換機の別の1つにおいて、前記
    1つの無線端末に対する呼び要求メッセージの受信に応
    じて、前記1つの無線端末に対する前記到達可能性デー
    タベースにおいて識別された位置へ前記要求メッセージ
    を転送する手段をさらに含むことを特徴とする請求項1
    記載のネットワーク。
  18. 【請求項18】 前記交換機の内の別の1つにおいて、
    呼び要求メッセージが、ダミーのインジケータを含む前
    記1つの無線端末に対する呼び要求メッセージの受信に
    応じて、ダミーのインジケータの機能として識別された
    交換機の内の次の1つへ前記要求メッセージを転送する
    手段をさらに含むことを特徴とする請求項1記載のネッ
    トワーク。
  19. 【請求項19】 前記交換機のそれぞれにおいて、前記
    呼び要求メッセージを受信する交換機の内の第1のもの
    から前記1つの無線端末が現在位置しているセルを現在
    サービスしている交換機の内の第2のものへのルートを
    形成し、それが受信されたときに、接続リスト中のその
    アイデンティティを要求メッセージ中に挿入し、前記ル
    ートを形成する交換機の内の次のものへ前記要求メッセ
    ージを転送する手段をさらに含むことを特徴とする請求
    項13記載のネットワーク。
  20. 【請求項20】 前記交換機の内の前記第2のものにお
    いて、前記呼び要求の受信に応じて、前記受信された呼
    び要求メッセージ中に含まれる接続リストの複製物を前
    記交換機の内の前記第1のものへ転送する手段をさらに
    含むことを特徴とする請求項12記載のネットワーク。
  21. 【請求項21】 前記交換機の内の前記1つのものにお
    いて、前記接続リストの受信に応じて、前記交換機の内
    の前記第2のものへのパスを最適化し、前記1つの無線
    端末へ向けられたセルの待ち行列にテールセルを付加す
    ることにより、前記最適化されたパスを経て、セルの送
    信を前記1つの無線端末へリダイレクトし、前記テール
    セルが前記待ち行列の一番上に到達した場合に、前記1
    つの無線端末へ向けられた新たに受信されたメッセージ
    が、前記最適化されたパスを経て転送されるように、前
    記リダイレクションを有効にする手段をさらに含むこと
    を特徴とする請求項13記載のネットワーク。
  22. 【請求項22】 前記交換機の内の前記第2のものにお
    いて、呼セットアップメッセージの受信に応じて、前記
    交換機の内の前記第1のものへのパスを最適化し、前記
    1つの無線端末により開始されたセルの送信を、前記交
    換機の内の前記第1のものへ送信されるべきそのような
    開始されたセルの待ち行列へテールセルを付加すること
    により、前記最適化されたパスを経てリダイレクトし、
    前記1つの無線端末により開始された新しいセルが前記
    最適化されたパスを経て転送されるように、前記テール
    セルが前記待ち行列の最上部に到達したときに、前記リ
    ダイレクションを有効にする手段をさらに含むことを特
    徴とする請求項13記載のネットワーク。
  23. 【請求項23】 前記以前の交換機が、NSAPアドレ
    スであるアイデンティティを有することを特徴とする請
    求項6記載のネットワーク。
  24. 【請求項24】 前記ネットワークによりサービスされ
    る各ユーザ端末が、それぞれのスコープ値Sに関連づけ
    られていることを特徴とする請求項1記載のネットワー
    ク。
  25. 【請求項25】 複数の交換機を含むネットワークであ
    って、前記交換機はそれぞれのピアグループに形成さ
    れ、前記ピアグループはL個のレベルの階層的論理ネッ
    トワークに形成されており、L≧1であり、前記交換機
    のそれぞれは、それぞれが各通信セル中に位置している
    無線端末と通信する複数の基地局と関連づけられてお
    り、前記交換機の個々のものは、前記無線端末の内のそ
    れぞれの1つに対するホーム交換機としてサービスする
    ものにおいて、 前記交換機の内の1つにおいて、前記無線端末の内の1
    つから発せられた登録メッセージを関連する基地局から
    受信することに応じて、前記無線端末の内の前記1つの
    現在位置に関連する情報を含むメッセージを生成し、前
    記交換機の内の前記1つのS個のレベル内にある他の交
    換機へ、前記メッセージを送信する手段と、 前記他の交換機のそれぞれにおいて、前記メッセージの
    受信に応じて、前記無線端末の内の前記1つの現在位置
    を示すために、関連する到着可能性データベースを更新
    する手段とを有することを特徴とするネットワーク。
  26. 【請求項26】 複数の交換機を含むネットワークであ
    って、前記交換機はそれぞれのピアグループに形成さ
    れ、前記ピアグループは、L個のレベルの階層的論理ネ
    ットワークに形成されており、L≧1であり、前記交換
    機のそれぞれは、それぞれが各通信セル中に位置する無
    線端末と通信する複数の基地局と関連づけられており、
    前記交換機の内の個々のものは、前記無線端末の内のそ
    れぞれのものに対するホーム交換機としてサービスする
    ものにおいて、 前記交換機の内の1つにおいて、前記無線端末の内の1
    つから発せられた登録メッセージを関連する基地局から
    受信したことに応じて、前記無線端末の内の前記1つの
    現在位置に関するメッセージを含む情報を生成し、前記
    メッセージを、前記交換機の内の前記1つのS個のレベ
    ル内にある他の交換機へ、および前記無線端末の内の前
    記1つを以前にサービスしていた交換機へ送信する手段
    と、 前記他の交換機のそれぞれにおいて、前記メッセージの
    受信に応じて、前記無線端末の内の前記1つの現在位置
    を示すために、関連する到着可能性データベースを更新
    する手段と、 前記無線端末の内の前記1つを以前にサービスしていた
    前記交換機において、前記メッセージの受信に応じて、
    前記無線端末の内の前記1つの現在位置を指すポインタ
    をセットし、前記以前の交換機が、前記交換機の内の前
    記1つのスコープSの外側にある場合、前記無線端末の
    内の前記1つに関連づけられたホーム交換機を経て、前
    記無線端末の内の前記1つが到達し得ることを示すため
    に、関連する到達可能性データベースを更新する手段と
    を有することを特徴とするネットワーク。
  27. 【請求項27】 複数の交換機および複数のロケーショ
    ンレジスタを有し、前記複数の交換機はそれぞれのピア
    グループに形成され、前記交換機のそれぞれは、それぞ
    れが各通信ゾーン中に位置する無線端末と通信する複数
    の基地局に関連づけられており、前記交換機の個々の1
    つは、前記無線端末のそれぞれの1つに対するホーム交
    換機としてサービスし、 前記複数のロケーションレジスタは、ロケーションレジ
    スタの第1のレベルを形成するロケーションレジスタの
    それぞれが、交換機の前記ピアグループのそれぞれの1
    つに関連づけられ、かつロケーションレジスタの後に来
    るレベル中の各ロケーションレジスタが、先行するレベ
    ルのロケーションレジスタ中のロケーションレジスタの
    グループと階層的に関連づけられるように、S個のレベ
    ルのロケーションレジスタに形成され、S≧1である無
    線ネットワークにおいて、 前記第1のレベルのロケーションレジスタのそれぞれ
    は、前記ピアグループのそれぞれ1つを形成する交換機
    の内の1つに接続された基地局により現在サービスされ
    ている無線端末の位置を追跡するために作用し、後に続
    くレベルのロケーションレジスタのそれぞれは、先行す
    るレベルのロケーションレジスタを形成するロケーショ
    ンレジスタにより現在追跡されている無線端末の位置を
    追跡するために作用することを特徴とする無線ネットワ
    ーク。
  28. 【請求項28】 前記交換機の内の1つにおいて、前記
    無線端末の内の1つにより発せられた登録メッセージの
    受信に応じて、前記交換機の内の前記1つおよび前記登
    録メッセージを発した無線端末をサービスする基地局の
    アイデンティティを識別する登録メッセージを、前記第
    1のレベルのロケーションレジスタ中のロケーションレ
    ジスタの内の関連する1つへ送信し、無線端末の現在位
    置を識別する情報を更新する手段をさらに含むことを特
    徴とする請求項27記載の無線ネットワーク。
  29. 【請求項29】 前記関連するレベルのロケーションレ
    ジスタは、識別子情報が、その情報を有しない階層中の
    高いレベルのロケーションレジスタのそれぞれへ送信さ
    せるように動作することを特徴とする請求項28記載の
    無線ネットワーク。
  30. 【請求項30】 関連する次に高いレベルのロケーショ
    ンレジスタが前記階層中のSレベルにある場合、無線端
    末をサービスするために、前記1つの交換機が前記交換
    機の内の最近の1つのスコープS内になければ、前記ロ
    ケーションレジスタは、登録メッセージをホーム交換機
    へ送信することを特徴とする請求項28記載の無線ネッ
    トワーク。
  31. 【請求項31】 前記交換機の内の前記1つにおいて、
    前記登録メッセージの受信に応じて、前記無線端末を最
    近サービスした前記交換機の内の別の1つへ、登録取消
    メッセージを送信する手段をさらに含み、 前記交換機の内の前記他の1つは、前記取消メッセージ
    をその関連するロケーションレジスタへ送信するために
    作用することを特徴とする請求項28記載の無線ネット
    ワーク。
  32. 【請求項32】 前記交換機の内の前記1つにおいて、
    前記登録メッセージの受信に応じて、前記無線端末を最
    近サービスした前記交換機の内の別の1つへ、登録取消
    メッセージを送信する手段をさらに有し、 前記交換機の内の前記他の1つが、前記交換機の内の前
    記他の1つおよび前記1つが同じピアグループ中にない
    場合にのみ、その関連するロケーションレジスタへ、前
    記取消メッセージを送信するために作用することを特徴
    とする請求項28記載の無線ネットワーク。
  33. 【請求項33】 前記関連するロケーションレジスタ
    が、前記無線端末に関するその情報を更新するために、
    かつ前記階層中の次に高いレベルにおける関連するロケ
    ーションレジスタへ前記取消メッセージを送信するため
    に作用することを特徴とする請求項32記載の無線ネッ
    トワーク。
  34. 【請求項34】 前記交換機の内の別の1つにおいて、
    前記無線端末の内の別の1つへ向けられた呼びの受信に
    応じて、前記無線端末が、前記交換機の内の前記他の1
    つに関連づけられた基地局によりサービスされるセル位
    置内にある場合、無線端末の内の他の1つへ前記呼びを
    転送する手段をさらに有し、前記無線端末の内の前記他
    の1つが、前記交換機の内の前記他の1つに関連づけら
    れたいずれかの基地局によりサービスされるいずれかの
    セル内にない場合、前記交換機の内の前記他の1つは、
    位置決定要求メッセージを生成し、この要求メッセージ
    をその関連するロケーションレジスタへ送信することを
    特徴とする請求項27記載の無線ネットワーク。
  35. 【請求項35】 前記交換機の内の前記他の1つに関連
    づけられた前記ロケーションレジスタは、位置決定要求
    メッセージの受信に応じて、かつ前記他の無線端末の位
    置に関する情報を有しないことに応じて、位置決定要求
    メッセージを次に高いレベルのロケーションレジスタへ
    送信し、そのような情報を有することに応じて、前記他
    の無線端末の位置に関する情報を前記交換機の内の前記
    他の1つに送信することを特徴とする請求項34記載の
    無線ネットワーク。
  36. 【請求項36】 前記交換機の内の前記他の1つに関連
    づけられた前記ロケーションレジスタは、位置決定要求
    メッセージの受信に応じて、かつ前記他の無線端末の位
    置に関する情報を有しないことに応じて、要求メッセー
    ジが、前記他の無線端末の位置に関する情報を有するロ
    ケーションレジスタにより受信されるまで、前記ロケー
    ションレジスタの階層を通して上方向に伝播し得るよう
    に、前記位置決定要求メッセージを高いレベルのロケー
    ションレジスタへ転送することを特徴とする請求項34
    記載の無線ネットワーク。
  37. 【請求項37】 前記要求メッセージが、ロケーション
    レジスタの階層中のSレベルに位置しているロケーショ
    ンレジスタにより上向きに受信され、かつこのロケーシ
    ョンレジスタがそのような情報を有しない場合、前記ロ
    ケーションレジスタは、他の無線端末に関連づけられた
    ホーム交換機へ位置決定要求を転送し、前記ホーム交換
    機は、位置決定要求の受信に応じて、階層中のSレベル
    に位置しており、他の無線端末の位置を現在追跡してい
    るロケーションレジスタへ、前記位置決定要求を転送す
    ることを特徴とする請求項36記載の無線ネットワー
    ク。
  38. 【請求項38】 ロケーションレジスタの階層中の第1
    のレベルより上に位置している前記ロケーションレジス
    タのそれぞれは、位置決定要求の受信に応じて、かつ他
    の無線端末の位置に関する部分的情報を有していること
    に応じて、前記階層中の次に低いレベルに位置し、他の
    無線端末の位置に関する追加的な情報を有する関連づけ
    られたロケーションレジスタへ前記位置決定要求を転送
    し、第1のレベルに位置しているロケーションレジスタ
    は、他の無線端末の位置に関する情報を前記交換機の内
    の前記他の1つへ返送することを特徴とする請求項36
    記載の無線ネットワーク。
  39. 【請求項39】 ロケーションレジスタの階層中の第1
    のレベルよりも上に位置する前記ロケーションレジスタ
    のそれぞれは、位置決定要求の受信に応じて、かつ他の
    無線端末の位置に関する部分的情報を有することに応じ
    て、前記階層において次に低いレベルに位置し、他の無
    線端末の位置に関する追加的な情報を有する関連するロ
    ケーションレジスタへ位置決定要求を転送し、第1のレ
    ベルに位置するロケーションレジスタは、他の無線端末
    の位置に関する情報を、前記交換機の内の前記他の1つ
    へ返送することを特徴とする請求項37記載の無線ネッ
    トワーク。
  40. 【請求項40】 Sの値が、異なる無線ネットワークに
    ついて異なり得ることを特徴とする請求項27記載の無
    線ネットワーク。
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