JP3096181U - デジタルデータ表示装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用者が直接、蛇口の側で知りたい情報を、
適宜デジタル値で視認できる安全・衛生・経済性におい
て優位なデジタルデータ表示装置の提供。 【解決手段】 蛇口１に着脱自在のデジタルデータ表示
装置であって、浄水器３内のフィルター寿命または目詰
まりに関する情報、水質に関する情報等をデジタル値で
表示部２ａに表示することを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】 【０００１】 【考案の属する技術分野】 本考案は、家庭用の蛇口に設けて使用するデジタルデータ表示装置に関する。 【０００２】 【従来の技術】 従来、家庭用等の小型の浄水器では、フィルターカートリッジの寿命は、時間 等を基に決める方法で、単に交換の目安として扱われてきた。また水質等の情報 にしても、実際に使用する者にとって、明確な情報は与えられないのが現状であ る。 【０００３】 使用する者に情報を与える例としては、熱水が浄水器中に流入した際、熱水が 流入したことを視覚的に知らせる警告機構を設けたものがある（例えば、実開平 ７−５８５号公報参照。）。 【０００４】 また、フィルターの汚れが外部から確認できる蛇口直結型浄水器の事例が開示 されている（例えば、実開平７−２１１７７号公報参照。）。 【０００５】 また、浄水器のライフメーターとして、一定の時間を経過すると完全に電圧を 失う電池と、光源としての発光体とからなる寿命表示機器を設けた事例が開示さ れている（例えば、実開平７−３７８９号公報参照。）。 【０００６】 また、特許に係る先行技術としては、１）ビルやマンションのテナントや住民 に飲料水の蛇口の近くに必要に応じていつでも測定できるようにセンサを設け、 電話回線を利用して監視センターに結び、定期的に塩素濃度を測定して貯水槽や 給水管の汚染度をチェックする安全監視システムを設置する提案事例が開示され ている（例えば、特開平５−１０４０８２号公報参照。）。 【０００７】 【考案が解決しようとする課題】 然しながら上述の従来例において、実用新案文献１の場合は、熱により変色す るインク、または熱により偏光する液晶を用いた単なる警告機構であり、実用新 案文献２の場合は、フィルター内蔵表面が透明な部材で形成され、フィルターの 汚れを外部から視認可能としたもので、使用者にとって適切な情報とは考えにく いものであり、実用新案文献３の場合は、電池の寿命を基準とした経過時間に頼 るものであって、的確な情報ではない。更に特許文献１の場合は、マンション等 の貯水槽の清浄度を電話回線を利用して管理するシステムにおいて、定期的に塩 素濃度を測定して監視センターに情報を伝送するというものであり、個人住宅に は不向きなシステムである。 【０００８】 本考案は上述の状況に鑑みて成されたもので、マンション・個建てを問わず、 使用者が直接、蛇口の側で知りたい情報を、適宜デジタル値で視認できる安全・ 衛生・経済性において優位であると同時に、対象とする蛇口を自由に選択して着 脱自在のデジタルデータ表示装置を提供することを目的とする。 【０００９】 【課題を解決するための手段】 本考案は、下記構成を備えることにより上記課題を解決できるものである。 【００１０】 （１）蛇口に着脱自在のデジタルデータ表示装置であって、浄水器内のフィル ター寿命または目詰まりに関する情報、水質に関する情報等を適宜デジタル値で 表示部に表示するデジタルデータ表示装置。 【００１１】 （２）前項（１）記載のデジタルデータ表示装置において、前記フィルター寿 命または目詰まりに関する情報は、フィルターカートリッジを望む位置に設けた 明暗検知センサ（光電濃度センサ）から得られる明暗または濃度データを記憶部 を介して表示部に表示する構成としたデジタルデータ表示装置。 【００１２】 （３）前項（１）記載のデジタルデータ表示装置において、前記水質に関する 情報は、蛇口の上流部から下流の排水部にかけて設けたバイパス配管路に塩素濃 度検出センサを取り付け、得られた塩素濃度データを記憶部を介して表示部に表 示する構成としたデジタルデータ表示装置。 【００１３】 （４）前項（１）記載のデジタルデータ表示装置において、前記水質に関する 情報は、蛇口の上流部から下流の排水部にかけて設けたバイパス配管路にｐＨ検 出センサを取り付け、得られたｐＨデータを記憶部を介して表示部に表示する構 成としたデジタルデータ表示装置。 【００１４】 （５）前項（１）記載のデジタルデータ表示装置を浄水器に添設または一体化 して具備したデジタルデータ表示装置を備えた浄水器。 【００１５】 【考案の実施の形態】 以下、本考案に係るデジタルデータ表示装置の実施の形態を説明する。 【００１６】 図１は、デジタルデータ表示装置要部構成を示す説明図、（ａ）は、設置状態 の全体構成の一例を示すブロック図、（ｂ）は、デジタルデータ表示装置の構成 の一例を示す斜視図、（ｃ）は、デジタルデータ表示装置の分解斜視図、図２は 、デジタルデータ表示装置を浄水器に添設または一体化して具備した場合の要部 構成を示す説明図、（ａ）は、設置状態の全体構成の一例を示すブロック図、（ ｂ）は、デジタルデータ表示装置を浄水器に添設または一体化して具備した場合 の要部構成の一例を示す斜視図である。 【００１７】 以下に図面を参照して実施例を説明する。 【００１８】 （実施例１） 図１（ａ）、（ｂ）は、蛇口１にデジタルデータ表示装置２を着脱自在に設け 、浄水器内のフィルター寿命または目詰まりに関する情報、水質に関する情報等 を適宜デジタル値で表示部２ａに表示することが出来るという一実施例を示した ものである。 【００１９】 本考案に係るデジタルデータ表示装置２は、電源として例えば、ボタン型の小 型電池を内蔵し、情報を読み出す時に用いるスイッチボタンＢ、ＣＰＵ、ＲＯＭ 等の記憶部、Ａ／Ｄ変換部、出力部、表示部２ａを有し、本体２ｄはパッキン押 えを兼ねた固定部材２ｃ及びパッキン２ｇを介して雄ネジ部２ｆと取り付けナッ ト部２ｂの雌ネジ部２ｅが螺着して、蛇口１の口金先端部に装着でき、外す時は 、取り付けナット部２ｂを緩めることで取り外しが簡単に出来る。尚、この着脱 機構はこれに限定されるものではなく、本体２ｄの背面にリング状を半割りにし たものやベルト状のものでも良い。 【００２０】 更に、図１（ｂ）、（ｃ）に示すように、表示部２ａは、使用者が見易いよう に傾斜させ、その傾斜角度が垂線に対してθ、例えば４５°〜６０°の範囲内に 納まるように構成してある。尚、傾斜角度θは、自由に決定出来るものとする。 【００２１】 水質に関しては、蛇口の上流部から下流の排水部にかけて設けたバイパス配管 路Ｗｂに塩素濃度検出センサ４を取り付け、得られた塩素濃度データを記憶部（ 図示略）を介して表示部２ａに表示する構成としたものである。 【００２２】 また、蛇口の上流部から下流の排水部にかけて設けたバイパス配管路Ｗｂにｐ Ｈ検出センサ５を取り付け、得られたｐＨデータを記憶部（図示略）を介して表 示部２ａに表示する構成としてある。 【００２３】 塩素濃度検出センサ４は、例えば、電解液中に作用極と対極を並列し、配管中 の給水と隔膜を介して接触可能とするセンサ構造であって、測定値をケーブルを 通してデジタルデータ表示装置に出力する。 【００２４】 また、ｐＨ検出センサ（ペーハーメーター）５は、バイパス配管路から導かれ た水中に、例えば、作用電極となるガラス電極と基準電極となるカロメル電極等 を漬け、両者間の電位差を電圧計で測定し、ｐＨ値に変換してこの値をケーブル を通してデジタルデータ表示装置に出力する。電源は小型の電池とする。また、 ｐＨ値の校正は一般的なｐＨ値が既知の緩衝溶液にて適宜行えば良い。 【００２５】 他の符号について、１ａは蛇口１を構成する開閉弁部、Ｗｓは給水配管路であ り、Ｓｋはシンク（流し台）である。 【００２６】 （実施例２） 実施例２の場合は、図２（ａ）、（ｂ）に示すように、デジタルデータ表示装 置を浄水器３に添設または一体化して具備した例である。 【００２７】 この場合、フィルター寿命または目詰まりに関する情報として、フィルターキ ャップ部３ｂ内に設け、且つフィルターカートリッジ（図示略）を望む位置に設 けた明暗検知センサ（光電濃度センサ）６から得られる明暗または濃度データを 記憶部（図示略）を介して表示部３ｃに表示する構成とした例である。 【００２８】 図２（ａ）、（ｂ）中、３ａはプッシュボタンであって、原水と清水との切換 え用に用いる。 【００２９】 明暗検知センサ（光電濃度センサ）６は、例えば中空糸フィルタの上部に設け られたキャップ内に納められ、電源となる小型の電池を備え、中空糸フィルタを 照射する光源を持ち、反射光の強さを検知する、例えばＣｄＳ等の光電検出素子 を有し、検出素子からの出力を増幅し、この信号をデジタルデータ表示装置に出 力する。 【００３０】 実施例１と同様の塩素濃度検出センサ４及びｐＨ検出センサ（ペーハーメータ ー）５については、説明を省略する。 【００３１】 尚、独立したデジタルデータ表示装置を既設の浄水器と共に、併設して使用す ることも出来る。 【００３２】 尚また、浄水器で処理した清水の水質については、清水出口に電磁弁等の回路 切換え弁（図示略）を有するバイパス配管路を設け、このバイパス配管路を塩素 濃度検出センサ４、またはｐＨ検出センサ（ペーハーメーター）５等の測定用セ ンサに接続し、適宜供給水側と切換えて、処理後の清水と供給側の原水とを比較 できる様にすることも出来る。 【００３３】 更に説明を付け加えるとすれば、本考案に係るデジタルデータ表示装置は、着 脱自在としたことで、自宅に限らず自由に第三者の家庭に持ち込んで対象とする 蛇口に取り付け・取り外しが出来るという利便性を備えている。 【００３４】 【考案の効果】 本考案によれば、マンション・個建てを問わず、蛇口にデジタルデータ表示装 置を備えたことで、使用者が直接、蛇口の側で知りたい情報を、適宜読み出して デジタル値で視認でき、情報を的確に認識できるので、安全・衛生の面でも、経 済的にも有利であると同時に、対象とする蛇口を自由に選択して着脱自在である という効果を呈する。 【提出日】平成１５年４月２１日（２００３．４．２１） 【手続補正２】 【補正対象書類名】明細書 【補正対象項目名】００１０ 【補正方法】変更 【補正内容】 【００１０】 （１）ボタン型の小型電池を内蔵し、情報を読み出す時に用いるスイッチボタ ンＢを備えた本体２ｄ内に、ＣＰＵ、ＲＯＭ等の記憶部、Ａ／Ｄ変換部、出力部 を配設し、前記情報の表示部２ａを本体２ｄに傾斜して設けると共に、本体２ｄ にはパッキン押えを兼ねた固定部材２ｃ及びパッキン２ｇを介して雄ネジ部２ｆ と取り付けナット部２ｂの雌ネジ部２ｅが螺着して、前記取り付けナット部２ｂ の雌ネジ部２ｅを介して 蛇口１の口金先端部に着脱自在に装着できるようにした ことを特徴とするデジタルデータ表示装置。 【手続補正３】 【補正対象書類名】明細書 【補正対象項目名】００１１ 【補正方法】削除 【手続補正４】 【補正対象書類名】明細書 【補正対象項目名】００１２ 【補正方法】削除 【手続補正５】 【補正対象書類名】明細書 【補正対象項目名】００１３ 【補正方法】削除 【手続補正６】 【補正対象書類名】明細書 【補正対象項目名】００１４ 【補正方法】削除 【手続補正７】 【補正対象書類名】明細書 【補正対象項目名】００１８ 【補正方法】変更 【補正内容】 【００１８】 （実施例１） 図１（ａ）、（ｂ）、（ｃ）は、蛇口１にデジタルデータ表示装置２を着脱自 在に設け、水質に関する情報等を適宜デジタル値で表示部２ａに表示することが 出来るという一実施例を示したものである。

【図面の簡単な説明】 【図１】 デジタルデータ表示装置要部構成を示す説明
図、（ａ）は、設置状態の全体構成の一例を示すブロッ
ク図、（ｂ）デジタルデータ表示装置の構成の一例を示
す斜視図、（ｃ）デジタルデータ表示装置の分解斜視図 【図２】 デジタルデータ表示装置を浄水器に添設また
は一体化して具備した場合の要部構成を示す説明図、
（ａ）設置状態の全体構成の一例を示すブロック図、
（ｂ）デジタルデータ表示装置を浄水器に添設または一
体化して具備した場合の要部構成の一例を示す斜視図 【符号の説明】 １ 蛇口 １ａ 開閉弁 ２ デジタルデータ表示装置 ２ａ 表示部 ２ｂ 取り付けナット部 ２ｃ パッキン押えを兼ねた固定部材 ２ｄ 本体 ２ｅ 雌ネジ部 ２ｆ 雄ネジ部 ２ｇ パッキン ３ 浄水器 ３ａ プッシュボタン ３ｂ フィルターキャップ部 ３ｃ 表示部 ４ 塩素濃度検出センサ ５ ｐＨ検出センサ（ペーハーメーター） ６ 明暗検知センサ（光電濃度センサ） Ｂ スイッチボタン Ｓｋ シンク（流し台） Ｗｓ 給水配管路 Ｗｂ バイパス配管路

【手続補正書】 【提出日】平成１５年４月２１日（２００３．４．２
１） 【手続補正１】 【補正対象書類名】明細書 【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲 【補正方法】変更 【補正内容】 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項１】 ボタン型の小型電池を内蔵し、情報を読
み出す時に用いるスイッチボタンＢを備えた本体２ｄ内
に、ＣＰＵ、ＲＯＭ等の記憶部、Ａ／Ｄ変換部、出力部
を配設し、前記情報の表示部２ａを本体２ｄに傾斜して
設けると共に、本体２ｄにはパッキン押えを兼ねた固定
部材２ｃ及びパッキン２ｇを介して雄ネジ部２ｆと取り
付けナット部２ｂの雌ネジ部２ｅが螺着して、前記取り
付けナット部２ｂの雌ネジ部２ｅを介して蛇口１の口金
先端部に着脱自在に装着できるようにしたことを特徴と
するデジタルデータ表示装置。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項１】 蛇口に着脱自在のデジタルデータ表示装
   置であって、浄水器内のフィルター寿命または目詰まり
   に関する情報、水質に関する情報等を適宜デジタル値で
   表示部に表示することを特徴とするデジタルデータ表示
   装置。