JP3094522B2 - ベクトル量子化方法及びその装置 - Google Patents

ベクトル量子化方法及びその装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は音声の高能率符号化装置
に係り、特に高品質な再生音声を高い情報圧縮率で得る
ことに好適なベクトル量子化方法及びその装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来音声効能率符号化方式には、様々な
方式が提案されてきた。例えば、中田和男著「ディジタ
ル情報圧縮」(廣済堂産報出版、電子科学シリーズ10
0)には、様々な方式がわかりやすく解説されており、
波形符号化方式や情報源符号化方式(パラメータ符号化
方式)に関する多数の方式が示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これらの諸方式のう
ち、波形符号化方式は音質が良好なものの、情報圧縮効
率を上げることが困難であり、パラメータ符号化方式
は、情報圧縮効率は高いものの、逆に情報量を増しても
音質に上限が生じ、十分な品質が得られないという欠点
がある。特に両者の得意な帯域の中間の情報圧縮(10
kbps付近)は谷間の帯域になっている。これに対し、両
方式の長所を組み合わせたハイブリッド方式として、マ
ルチパルス方式(例えば、B.S.Atal et al. “A new mo
del of LPCexcitation for producing natural-soundin
g speech at low bit rates”Proc.ICASSP 82,S−
5,10,(1982)など)や、TOR方式(A.Ichi
kawaet al.,“A speech coding method using thinned-
out residual”Proc.ICASSP85,25.7(198
5))等が近年提案され、各種の検討がなされている
が、音質の点から見ても、処理に要するコストの面から
見ても不十分な状況にある。一般に、各種高能率符号化
方式は、音声の情報の存在が偏っている点に注目し、情
報の存在している部分に符号の割当てを厚くすることに
より実現している。この点をさらに積極的に推し進め、
複数のパラメータの組合せとしての情報の偏りに注目
し、パラメータの組合せセット(ベクトルと呼ぶ)に対
し、音声情報の存在している部分に符号の割当てを厚く
する方式(ベクトル量子化と呼ぶ)(例えば、S.Roucos
et al.,“Segment quantization for very-low-rate s
peechcoding”Proc.ICASSP 82,p.1563(19
82))が注目されている。
【0004】ベクトル量子化では、コードベクトル(パ
ラメータ,代表ベクトル、またはコードワードともい
う)をコード(指標,インデックスともいう)に対応付
けて格納するコードブックを用いる。ベクトル量子化は
入力ベクトルを有限個のコードベクトルに写像すると言
う意味で量子化過程であるが、指標の情報量が元のベク
トルよりも少なくできるので、情報圧縮に用いられる。
音声の予測残差に対してベクトル量子化を適用するCE
LP方式(例えば、B.S.Atal et al.,“Stochastic cod
ing of speech signals at very low bit rates”Proc.
ICC84,pp.1610−1613(1984))やそ
の改良方式であるVSELP方式(例えば、I.A.Gerson
et al.,”Vector sum excited linear prediction(VSE
LP)”Proc.IEEE workshop on speech coding for telec
ommunications,pp.66−68(1989))などが提
案されている。これらの方式では合成音声と原音声の誤
差をフィードバックループを用いて最小化するような方
法を採っている。そのため合成音声の品質は良好だが、
処理量が多いこと、また、4.8kbps以下への適用が困
難という問題がある。高品質の音声符号化を実現するた
めには、事前に良質のコードブックを作っておく必要が
ある。量子化特性の向上には量子化歪を小さくすること
が基本であるが、量子化歪はコードブックを大きくする
程小さくなる。また、有限個のサイズのコードブックを
用いてベクトル量子化を行うことにより生ずる問題点の
一つとして、隣合った音声フレーム間で特性に不連続の
大きな成分があると再生音声に異音が生じることがあ
る。フレーム間の特性の不連続を小さくするには、コー
ドブックに含まれるコードベクトルを増やしそれぞれの
コードベクトル間の距離を小さくする必要があるが、そ
のためにはかなり大きなサイズのコードブックを設定が
必要となる。しかし、大規模のコードブックの作成には
極めて大量の音声データを用いなければならず、かつ膨
大な処理量を要する。また、メモリ容量や探索処理量と
いった制約から、コードブックのサイズには限界があ
る。
【0005】本発明の目的はベクトル量子化方法及びそ
の装置において、連続する2つのフレーム間におけるス
ペクトルの変化をある程度以内に抑えることにより、フ
レーム間でスペクトルの特性が大幅に変化することによ
って生ずる異音の発生を抑え、再生音声の音質を改善す
ることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、ベクトル量子化方法及びその装置において、パワの
変化が急峻ではない連続する2つのフレーム間における
スペクトルの変化の度合いの著しい帯域が入力音声の特
徴をあまり反映していないことに着目し、その帯域内の
スペクトルに対し前フレームのスペクトルとの間で重み
付きの平均化を行うことにより、スペクトルをある程度
共通なものとし、フレーム間の変化をある程度以内に抑
えるように構成したものである。すなわち、符号化側と
復号化側に共通に所有されるコードブックに基づいてベ
クトル量子化を行うベクトル量子化方法において、前記
符号化側から伝送されるコードに対応するコードベクト
ルを前記コードブックを参照して選択し、前記選択され
たコードベクトルを信号の特徴量に復元し、前記復元し
た特徴量が信号の特徴を反映していない場合には、2K
Hz以上の周波数帯域に限定して、前記復元した特徴量
と前記復元した特徴量より前に復元した特徴量との間で
重み付きの平均化を行う。また、本願発明は、重み付き
の平均化をする際に、周波数成分ごとに重みを変化させ
る。また、本発明は、スペクトル変化の大きい2KHz
以上の周波数帯域に限定して、前記復元した特徴量と前
記復元した特徴量より前に復元した特徴量との間で重み
付きの平均化を行う。また、本願発明は、異音の発生す
る周波数帯域に限定して、前記復元した特徴量と前記復
元した特徴量より前に復元した特徴量との間で重み付き
の平均化を行う。また、本願発明は、符号化側から送付
される前記フレームのパワー情報が連続する複数の前記
フレーム間において変動が小さい場合には、2KHz以
上の周波数帯域に限定して、前記復元した特徴量と前記
復元した特徴量より前に復元した特徴量との間で重み付
きの平均化を行う。また、本願発明は、コードブックに
基づいてコードに変換された音声を再生し出力する音声
出力装置において、前記コードを受信する受信部と、前
記受信部において受信されたコードを前記コードブック
に基づいてスペクトル情報に復元する復元部と、前記復
元部において復元されたスペクトル情報に基づいて音声
を合成する合成部と、前記合成部において合成された音
声をアナログ音声に変換する変換部と、を備え、前記復
元したスペクトル情報が前記音声の特徴を反映していな
い場合には、2KHz 以上の周波数帯域のスペクトル情
報と過去のスペクトル情報との間で重み付きの平均化を
行う。
【0007】
【作用】本発明には種々の変形が考えられるが、その中
で代表的な手段について、その作用を説明する。
【0008】伝送したい音声が入力されると、分析部に
於て特徴ベクトルが抽出され、順次コードブック中のコ
ードベクトルと比較され、最も近いベクトルが選択され
る。この時、前フレームで選択されたコードベクトルと
現フレームで選択されたコードベクトルとの間の距離
は、2つのフレームで同一のコードベクトルが選択され
ない限りコードブックのサイズが小さいほど大きくなっ
てしまう。
【0009】そこでまず、フレーム間でパワの急変して
いない部分に対して、前フレームでのスペクトルの情報
を記憶しておく。次に現フレームで選択されたコードベ
クトルについてスペクトルに復元した後、スペクトルの
不連続が大きく異音の発生が著しい周波数領域に対して
記憶しておいた上記スペクトルとの間で重み付きの平均
化を行う。
【0010】平均化処理を行うパワの急変していないよ
うな部分では、音声が本来持っている特徴は連続してい
るフレームの間でそれほどかけ離れるということはほと
んど無く、また本手法では選択されたコードベクトルに
対して異音の発生の著しい周波数帯域に対してのみスペ
クトルの平均化を行い、それ以外の帯域では何等の加工
も行ってはいないため、本手法によるスペクトルの変形
を行っても再生音声の明瞭性等が損なわれるようなこと
はほとんど無い。また本手法の処理は全て受信側のみで
行われるため、送信側より送信される情報は従来のまま
であり伝送量の増加はない。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて説明す
る。
【0012】図1は本発明の一実施例を説明するための
ブロック図である。送信側と受信側を対にした一方向の
みを示しており、逆方向への通信路は、図が複雑になる
ため省略してある。
【0013】図1において、入力音声101はアナログ
・ディジタル(A/D)変換器102を経て、2面構成の
バッファメモリ103に入力される。このメモリは以下
の処理の時間調整と、入力音声の中断を防止するために
設けられている。バッファメモリ103からの音声は分
析部104に入力され、レベル情報105,スペクトル
情報106,ピッチ情報107、が求められる。スペク
トル情報106はベクトル量子化部108に加えられ、
ベクトルコード109を得る。ベクトルコード109,
ピッチ情報107,レベル情報105は送信部110,
伝送路111を経て受信部112に送られる。受信側で
は受信部112で受けたベクトルコード109′,ピッ
チ情報107′,レベル情報105′はベクトル逆量子
化部113に加えられ、スペクトル情報114が復元さ
れ、ピッチ情報107′、レベル情報105′と共に合
成部115に加えられる。合成部115では音声波形に
復号され、出力用の2面バッファメモリ116を経て、
ディジタル・アナログ(D/A)変換器117によりア
ナログ信号に変換され、出力音声118として再生され
る。
【0014】以下、各部分を詳細に説明する。
【0015】図2は分析部104を説明するための図で
ある。本実施例では、分析部はパワスペクトル包絡(P
SE)分析法による。PSE分析法は、中島等の論文
“パワースペクトル包絡(PSE)音声分析・合成
系”、日本音響学会誌44巻11号(昭63−11)に
詳細に述べられている。ここではその概要を述べる。
【0016】図2において、ピッチ抽出部201は入力
音声のピッチ情報(ピッチ周波数またはピッチ周期)を
抽出する。ピッチ抽出の方法は、相関法やAMDF法な
ど公知の方法を用いれば良い。波形切り出し部202は
入力音声からスペクトル情報を分析するための波形区間
を切り出すものであり、20〜60ms程度の区間を切
り出す。固定長の区間とすることが多いが、ピッチ周期
に依存し、その3倍程度の可変長にすることもある。切
り出された波形は、フーリエ変換部203に送られ、フ
ーリエ級数に変換される。このとき、切り出された波形
にハミング窓等、通常用いられる窓関数を掛けた後、前
後に零データを埋め込み、2048点のデータとし、高
速フーリエ変換(FFT)を用いることで、高速かつ周
波数分解能の高いデータが得られる。フーリエ係数を絶
対値で表示したものが切り出し波形の周波数成分、すな
わちスペクトルとなる。切り出し波形が周期構造を有す
る場合は、スペクトルはピッチの高調波による線スペク
トル構造を有する。
【0017】ピッチ再標本化部204では、FFTによ
り得られたスペクトル情報の中から、ピッチ周波数の高
調波成分(線スペクトル成分)のみを取り出す。このよ
うにして取り出したデータは、後述の余弦級数展開時の
周期πに対応付けて、以下考える。
【0018】パワスペクトル化部205は、スペクトル
の各成分を自乗し、パワスペクトルに変換する。さら
に、対数化部206は、各成分を対数化し、対数パワス
ペクトルを得る。
【0019】レベル正規化部207は入力音声の大きさ
に基づくレベル変動を吸収するものであるが、次の余弦
変換部208において、まとめて抽出しても良い。
【0020】余弦変換部208は対数パワスペクトルを
再標本化したデータを用いて、有限項の余弦級数で近似
的に表現するものである。項数mは、通常25程度に設
定する。パワスペクトル包絡を次のように表現する。
【0021】
【数1】 Y=A0+A0・A1・cosλ+A0・A2・cos2λ+…+A0・Am・cos mλ 係数Aは、再標本化されたパワスペクトルデータと、数
1によるYとの2乗誤差が最小となるように求められ
る。係数の第0項A0は入力のレベルを表わしているの
でレベル情報105として、A1,…,Amをスペクト
ル情報106として出力する。
【0022】次に図3を用いてベクトル量子化部を説明
する。図3において、コードブック301にはコードベ
クトルの要素の値とそのコードが記憶されている。照合
部302において、スペクトル情報(入力ベクトル)1
06が入力されると、コードブック301から各コード
ベクトルが読みだされ、入力ベクトル106との距離が
計算される。ここで距離尺度は、ベクトルの各要素に重
み付けしたユークリッド距離であるが、他の適当な尺度
を用いても良いことは言うまでもない。全数探索の場合
はコードブック中の全てのコードベクトルに対して距離
値が計算され、距離値が最小となるコードベクトル(最
近傍ベクトル)のコード109を出力する。なお、ピッ
チ情報107などを利用して、照合の対象とするコード
ベクトルの範囲を限定することも可能である。また、ベ
クトル量子化手法として相補型ベクトル量子化(特願平
3−75700号)などの手法を採用する事も可能である。
【0023】ここで、コードブック301について説明
する。学習データを図1の分析部までと同様な処理をし
てトレーニングベクトルを得、信号の特徴空間に分布す
る複数個のトレーニングベクトルをトレーニングベクト
ルの数よりも少ない複数個のクラスタに分類し、それぞ
れのクラスタから代表ベクトルを作成しコードブックに
登録する。代表ベクトルの作成法としては、まず各クラ
スタにおいて重心を求め、各クラスタ内に分布するトレ
ーニングベクトルに対し重心との距離が最小のトレーニ
ングベクトルをそのクラスタの代表ベクトルとする。ま
たは、クラスタの重心からの距離が予め定めた範囲内に
含まれる複数個のトレーニングベクトルを用いて求めた
重心を代表ベクトルとするなどの方法がある。本実施例
では約5000個のトレーニングベクトルを用い、10
24のサイズのコードブックを作成した。
【0024】次に復号側(受信側)について説明する。
【0025】図1においてベクトル逆量子化部113で
はベクトルコード109′が受信されると、コードブッ
クから対応するコードベクトルが読みだされる。なお、
受信側のコードブックは送信側のコードブック301と
同一の内容であることは言うまでもない。再生コードベ
クトルy′={A1′,A2′,…,Am′}はスペク
トル情報114として合成部115に送られる。
【0026】次に、合成部115について図4を用いて
説明する。同図において、対数パワスペクトル再生部4
01についての説明は図5を用いて行う。スペクトル変
換部501では、伝送された再生ベクトル(スペクトル
情報114)の各要素A1′,A2′,…,Am′を用
いて対数パワスペクトルY′を次式にしたがって得る。
【0027】
【数2】 Y′=1+A1′cosλ+A2′cos2λ+…+Am′cos mλ 次にパワ比較部502において前フレームとのパワを比
較し、破裂音などパワが急変しているフレームに対して
はレベル再生部512に出力を出し、パワの急変してい
ないフレームでは周波数弁別部503に出力を切り替え
る。周波数弁別部503では入力された対数パワスペク
トル502をスペクトルの共通化を行う周波数成分Fn
504とそれ以外の成分505とに分離する。なお本実
施例では2kHz以上の周波数帯域に対して共通化を行
っている。重み付き平均化部506では、予めデータ格
納部507に格納してある前フレームのスペクトルの共
通化成分Fn−1 508を取り出し、入力スペクトル
の共通化する成分Fn′504との間で数3に従って重
み付きの平均化を行う。
【0028】
【数3】 Fn=(W1・Fn′+W2・Fn−1)/(W1+W2) なお、それぞれの重みW1,W2は周波数によって変化
させることも出来る。重み付き平均化部506の出力5
09はデータ格納部507のデータを更新すると共に、
周波数弁別部503から出力された残りの周波数成分5
05と周波数混合部510において再び混合される。周
波数混合部510から出力されたスペクトル511は、
レベル再生部512においてレベル情報A0 105′
を用いることにより入力音声の大きさに基づくレベル情
報が付与される。
【0029】再び図4に戻ると、再生された対数パワス
ペクトル402は指数変換部403で指数変換を行い、
零位相化スペクトル404を得、逆フーリエ変換部40
5へ送られる。逆フーリエ変換部405では高速フーリ
エ逆変換(IFFT)により音声素片406が得られ
る。音声素片406は波形合成部407でピッチ情報1
07′にしたがって順次ピッチ間隔だけずらしながら加
え合わせられ、再生音声408として出力される。
【0030】実施例における発明の効果は2kHz以上
の周波数のスペクトルを前フレームのスペクトルで重み
付きの平均化を行っているため合成音声のスペクトルの
時間的不連続に起因する異音の発生が抑えられ、一方2
kHz以下の周波数に対しては何等の処理も加えていな
いため、明瞭性を損なわれずに音質の向上が得られた。
なお、情報の伝送量についても、送信側では従来のベク
トル量子化システムをそのまま用いているため伝送量は
従来のままである。
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、同一のコードブックを
用いた場合、従来のベクトル量子化よりも明瞭性を損な
うことなしに、合成音声のスペクトルの時間的不連続起
因する異音の発生が抑えられることによる音質の向上が
計ることができる。
【0032】なお、本発明の説明では、対象は全て音声
を例にしているが、類似の構造をもつものにも利用でき
ることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のシステム構成を説明する図
である。
【図2】分析部を説明する図である。
【図3】ベクトル量子化部を説明する図である。
【図4】合成部を説明する図である。
【図5】対数パワスペクトル再生部を説明する図であ
る。
【符号の説明】
101…入力音声、103,116…バッファメモリ、
104…分析部、106,114…スペクトル情報、10
7,107′…ピッチ情報、108…ベクトル量子化
部、109,109′…ベクトルコード、113…ベク
トル逆量子化部、115…合成部、119…出力音声。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−262200(JP,A) 特開 昭61−215599(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G10L 11/00 - 21/00 JICSTファイル(JOIS)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 符号化側と復号化側に共通に所有される
    コードブックに基づいてベクトル量子化を行うベクトル
    量子化方法において、 前記符号化側から伝送されるコードに対応するコードベ
    クトルを前記コードブックを参照して選択し、 前記選択されたコードベクトルを信号の特徴量に復元
    し、 前記復元した特徴量が信号の特徴を反映していない場合
    には、2KHz以上の周波数帯域に限定して、前記復元
    した特徴量と前記復元した特徴量より前に復元した特徴
    量との間で重み付きの平均化を行うことを特徴とするベ
    クトル量子化方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のベクトル量子化方法に
    おいて、前記重み付きの平均化をする際に、周波数成分
    ごとに重みを変化させることを特徴とするベクトル量子
    化方法。
  3. 【請求項3】 コードブックに基づいてコードに変換さ
    れた音声を再生し出力する音声出力装置において、 前記コードを受信する受信部と、 前記受信部において受信されたコードを前記コードブッ
    クに基づいてスペクトル情報に復元する復元部と、 前記復元部において復元されたスペクトル情報に基づい
    て音声を合成する合成部と、 前記合成部において合成された音声をアナログ音声に変
    換する変換部と、 を備え、前記復元したスペクトル情報が前記音声の特徴
    を反映していない場合には、2KHz以上の周波数帯域
    のスペクトル情報と過去のスペクトル情報との間で重み
    付きの平均化を行うことを特徴とする音声出力装置。
  4. 【請求項4】 符号化側と復号化側に共通に所有される
    コードブックに基づいてベクトル量子化を行うベクトル
    量子化方法において、 前記符号化側から伝送されるコードに対応するコードベ
    クトルを前記コードブックを参照して選択し、 前記選択されたコードベクトルを信号の特徴量に復元
    し、 前記符号化側から送付される前記フレームのパワー情報
    が連続する複数の前記フレーム間において変動が小さい
    場合には、2KHz以上の周波数帯域に限定して、前記
    復元した特徴量と前記復元した特徴量より前に復元した
    特徴量との間で重み付きの平均化を行うことを特徴とす
    るベクトル量子化方法。
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